自分でバトルスト^リーを書いてみようVol.10

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285恐怖の亀裂 305:04/05/31 05:41 ID:???
「そんな事無いよ照れるなぁ!」センサーから完全に消えていたのでその声の主が近くに居たのにも関わらず誰も気付いていなかった様だ。
まだ彼はそこに居たのである。「まだまだ漏れていない情報だからしょうがないけどね。あそこは100人組み手を全勝すると宗派や血縁に関わらず”披露”をしてくれるんだよ。」
その声の主にカイエンは「!?しかし”かた”や”動作”、”構え”だけで一体何が解るというんです!?」それを聞き声の主は「普通はそうでももう他界してしまったあの人はこう言ったんだ。唯一尊敬に値する達人だったあの人はね。」
少し間を置いて先代の宗家の言葉を言う。「そもそも武術等は我流と紛い物の積み重ねだ!年月と共に歩んだ努力や探求心が今ここに在る物を磨き上げただけに過ぎない。ってね。」
また間を置いて「更にこうも言った。同じ技でも人毎に磨き方が違う。宗家等と言われても構えや”かた”が同じだけだ。その先に有る物は人の数だけ在るからこそ発展も在る。今や宗家等時代遅れの亡霊に過ぎんよ。とも言った。」
歴代最強と謳われた先代宗家の言葉を盾にされては武の成り立ちを理解しているカイエンに言い課す言葉等既に無かった。

「もうちょっとぉ〜近くでぇ〜言って貰えたら感動出来ましたねぇ〜。」そう言ってルディアは人影を踏むと何か機械を潰した音と共にそれは消え去った…。

「あれっ!?気付かれていたみたいだね?全く部下共々厄介な人達だ。」天井より反応が有り本物らしき影が顔を出す。
「ベルゲン=リッテンバッカーさん?器物破損と〜障害とぉ〜営利誘拐未遂でぇ〜拘束を指示されていますぅ〜。逃げないのならぁ〜お縄を頂戴しますぅ〜!」そう言うが早いかプロトYを素早く天井に上らせるルディア。
「あ…名前がわれてる!?」ベルゲンはちょっと早いなと思う。とすればカリーナを誰かがあの後直に意識を回復させた者が居たようだ。「烏合の衆と侮った僕の失敗だったみたいだ。でも烏合の衆の方が迅速とは笑い話が一つ増えたね?」
「三人集えばもんじゅの知恵?とか言いますぅ〜。以前の職業にも散つきが在りますからぁ〜一つ歯車が噛み合えばぁ〜簡単な事ですぅ〜。」ベルゲンを捕まえようとするがプロトYの前足は空を切る。
「怖いじゃないかっ!?ゾイドで拘束しようとするなんて…卑怯だよ?」その言動は場に白けた空気を呼び込むのに充分な威力だった。
286恐怖の亀裂 306:04/05/31 06:54 ID:???
「そんな事をぉ〜言ってもぉ〜生身じゃ〜千人居ても無駄ですからぁ〜。」そう言って尚も拘束せんと前足を振るう。
「どわっ!?これは遊びに成らない!それなら!」ベルゲンはプロトYの前足を掻い潜り遠当ての構えを取る。「却下ですぅ〜!」今度は人に向けて容赦の無いエレクトロンドライバーを発射する。
「捕まえる気無いでしょっ!?」慌ててその場から離れるベルゲンだったが威力を押さえているとは言え急激な静電気で髪の毛が立ち少しだぶ付きのある服が体にぴったりと張り付いている。
「うげっ。」飛び退いたのが運の尽きか着地と同時にバチンと大きな音と共に床との間で静電気が発散されそのショックでベルゲンは意識を失ってしまう。

「確保ですぅ〜!!!」取り押さえようとした瞬間まだもう1人が居たらしくベルゲンを抱えて逃げ出す。「言わん事じゃない!あの女は貴様が押さえようとしていた伊達眼鏡を顎でこき使う奴だ!俺達で歯が立つ相手じゃない。」
頭を叩いてベルゲンを起こしてラドナーは言う。「失敗失敗。さっさと逃げよう!捕まえられないなら殺ってしまえってノリだよっ!?」ベルゲンは蒼白な顔で言う。「当たり前だ!あれだけやって怒らない方がおかしいだろっ!まだ追ってくるぞっ!」
何とかゾイドが入って来られない狭さの場所に逃げ込み取り敢えず2人は息を整える。「あんなやばい相手が居るとは思いもしなかったよ。調子に乗って人をからかうのは今後一切止めれれば良いな。」
その言葉に「その気無いだろ!死ぬときは1人で死ね!そう言う悪乗りの時は今後一切手助けはしないからな!」当然と言えば当然の言葉を返すラドナーだった。

「う〜ん…失敗しちゃいましたぁ〜…てへっ!」ルディアがベルゲンの捕獲に失敗して戻ってくると蟻の駆除は既に終わっていた。「お疲れさまですルディア少佐。」ディオスから連絡が入る。
「やはりこの蟻も元は戦闘用だったみたいです。コマンドゾイドからSS位の者だったみたいですが。それにこんなに黒いですけど本来は白蟻型だったみたいです。」コクピットのモニターに映し出された機体は戦闘工兵隊に配属される予定だったらしい。
フォーリジャーと名付けられた事も解る。「食料採取者さんだね。」これも何処で仕入れた知識か解らないがサーラが言葉の意味を知っていた。本人も何処で知ったかは思い出せなかったらしいが…。
287悪魔の遺伝子 50:04/05/31 09:23 ID:???
『さあさあ!!本日の第一試合からいきなり大物同士の対決だ!!昨日登場して早々、いきなり
あのギン=ザンバルを倒した、実力の割に観客からは非難囂々のマリン=バイス選手とゴジュラスギガ
"カンウ"VS今大会主催者であらせられるバッハードコンツェルンの社長令嬢であらせられる
ルナリス=バッハード選手とデスザウラー"ハーデス"の一戦だぁぁぁぁ!!!』
「私に対する悪口にしか聞こえないんですが〜…。」
「私をあんなクソ親父の令嬢と呼ぶな…。ヘドが出る…。」
マリンとルナリスは互いにそう呟いた。やはりその紹介にされ方にご機嫌ななめな様子である。
「ルナリス…。」
その試合を特別席で見つめるバッハードコンツェルン社長がそう呟いた。その姿はどこか悲しげだった。
「ちょっといいかな?」
そんな時、社長の隣に現れたのはバッハードコンツェルン会長であり、社長の父親、そしてルナリスの祖父であるルーガスだった。
「父さん!」
「ワシもこの試合を直接この目で見たくなってな…。どっこいせっと…。」
ルーガスは席にゆっくりと腰掛け、カンウとハーデスの姿を見つめた。
「さあ…ワシの考え通りになるか…ならないか…。」
「ハイ?」
「イヤイヤ、それはこっちの事じゃ。」
ルーガスは笑ってそう言うと再び競技場の中心部を見た。カンウとハーデスは互いに構えていた。
『それでは!!!試合開始!!!』
試合開始のゴングがなった直後、ハーデスの各部のウェポンラックに装備されたビームガンが連続で
火を噴いた。どれも小型機用の小さな物であるが、デスザウラーが装備すれば、その出力により
大型機も倒せる強力な兵器と化す。しかし相手は古代チタニウム製の装甲で身を包んだゴジュラスギガ
であるカンウ。ましてや今のハーデスは大会規約により出力規制を受けている。当然ビーム砲の威力は
がた落ちするワケであり、そんな物が当たっても傷一つ付きはしないであろう。ルナリスも単なる牽制のつもりで発射したのであるが…。
「わっとっと!!!」
ルナリスは目を丸くした。マリンが焦り顔になり、カンウがそのビームの連射を思わず回避したのだった。
「ゴメンね…まだ小型機に乗ってた頃のクセが抜けてないから…。」
「バカが…そんな弱気でよく今まで勝ち上がって来た物だ!!!」
288悪魔の遺伝子 51:04/05/31 09:26 ID:???
ハーデスが跳んだ。指を立てた状態での超高速の突きがカンウ目がけてマシンガンの様に撃ち込まれる。
しかし、そのマシンガンの様な攻撃をカンウはなんとかかわしていく。
「弱気でも強いヤツは強いんじゃなくて!!?」
今度はカンウの蹴りがハーデスを襲った。しかし、ハーデスはバックステップでそれをかわす。
「お…おぉぉぉぉぉぉ!!!!」
観客等はその戦いを見て感嘆の声をあげていた。両者の戦いはそれだけ凄い物があったのだ。
「なかなかやるじゃない…。にしても貴女…今までの戦いを見る限り荷電粒子砲は使わないのね…。」
「当然!そんな物使わなくとも私は勝てる自身があるからだ!!」
再びハーデスの突きがカンウを襲う。しかしそれをカンウはギリギリでかわす。
「だからなんなんだ…?なんであのデカイ図体であんな動きが…。」
観客の一人が唖然としながらそう呟く。両者の戦いは高速ゾイドのお株を奪うとすら思われる程の超高速戦になっていた。
「そもそも、ゴジュラスギガが軽量のクセに超重量級のデスザウラーを格闘で圧倒出来るのは、
スピードなど様々な要素があるが、何よりもゴジュラスギガがその重量差を跳ね返すほどの出力を
持っていたという事があげられる!!しかし!!今の出力規制を受けたお前のギガが私のハーデスに勝てるかな!!?」
なおもカンウ目がけて高速で突きを放つハーデスの中でルナリスはそう叫んだ。
「確かに…今のカンウは通常の半分以下の力しか出せない…パワーも…スピードもね…。」
「それは私のハーデスも同じ事だ。だから純粋に腕が物を言う事になる。」
「じゃあ今度は私が腕に物を言わせてあげようかな〜?」
「何を言う…逃げてばかりのクセに…。」
確かにルナリスの言うとおり、カンウはハーデスの指拳突きをステップでかわすだけであった。しかし…。
「こうするのさ!!」
突然カンウがハーデス目がけて跳んだ。ハーデスの突きをギリギリでかわし、そのハーデスが突き出していた右腕をガッチリと掴み、腕をかけた。
「脇固めぇぇぇ!!!!」
「なに!!!」
カンウがハーデスに仕掛けた技はまさしくプロレスなどで使われるサブミッション、“脇固め”であった。ハーデスの右腕の関節にダメージが掛かる。
289悪魔の遺伝子 52:04/05/31 09:31 ID:???
「どう?本当に腕に物を言わせてあげたでしょ?」
「そう言えば…貴様は関節技が好きだったな…。ゴジュラスギガに乗ってるクセになんとセコイ奴だ…。」
「セコイ?冗談!力の戦いも技の戦いも両方出来てこそ真のファイターと言う物でしょ?まあ
とにかく、早くギブアップしないと貴女のデスザウラーの右腕が壊れちゃうよ。」
カンウはさらに力を込め、デスザウラーの右腕にダメージが掛かった。
「ギブアップだと…?笑わせるなぁぁぁぁ!!!」
ハーデスの空いている左腕がカンウ目がけて振り下ろされた。カンウはとっさに技を解いてその一撃をかわす。
「やっぱりタフよね〜…装甲だけでなく貴女の心も…。悪く言えば頑固。」
「それがどうした?」
マリンの茶化しに対し、ルナリスはその言葉でそう返した。
「あの戦い方…。やはり…。」
特別席でルーガスが呟いた。一方試合場ではハーデスの各部に装備されたビーム砲が再び火を噴いた。
カンウはとっさにかわし、それでもかわせなかった物は両腕で弾き飛ばした。その時だった、
両腕でビームを受け止めた際に腕でカンウの視界が一瞬遮られたのだった。
「スキあり!!」
ハーデスが跳んだ。カンウ目がけ右腕を振り上げ、突きに行こうとした。しかし…。
「う…右腕の動きが…。」
ハーデスの右腕の動きが若干にぶっていた。先程の脇固めがやはり効いていたのか…。
「じゃあ今度はこっちがスキあり!!」
マリンがそう叫び、カンウがその動きの鈍ったハーデスの右腕の突きをかわし、そのまま右腕をがっちりと掴んだ。
「また脇固めに行くか!!」
ハーデスが左腕をカンウに叩きつけようとした。しかし、その時だった。ハーデスの体が宙に浮いた。
ハーデスの右腕を掴んだカンウが、ハーデスの軸足を引っかけながら、そのまま体を高速で回転させ、
その勢いによってハーデスを投げたのだ。それは柔道の"一本背負い"に酷似していた。
「うぁぁぁぁ!!!!」
背中から思い切り地面に叩きつけられたハーデスのダメージは衝撃という形でルナリスにも伝わっていた。
「どうやら組み技はあまり得意では無かった見たいね…。受け身も取れないなんて…。」
倒れ込んだままのたうつハーデスを見下ろしながらマリンがそう呟いた。
290悪魔の遺伝子作者:04/05/31 09:44 ID:???
>>恐怖の亀裂作者さん

武術に対する説明が克明になされてよかったと思います。
自分の場合、単純に○○流とか、○○寺とかで修行して、どれだけの技術を
身につけられるかという事を考えていたので、別に血縁とか宗家とかは
考えていませんでしたね。

あと、もうすぐ次スレの準備でしょうかね?
291恐怖の亀裂 307:04/06/01 08:22 ID:???
「どうもすいません…医者が患者に成ってしまって…。」その頃カリーナはベットで休んで居た。「ふふふ…良いのよ。貴方が多少なりでも時間稼ぎをしてくれたみたいだから。」
エキドナは笑いながら言う。「でもあの男は誰かに似ているのよね。誰かしら?」それにカリーナは答える。
「ファイン中尉でしょう。軍に合流前にノーブルアーシーズをでっち上げる前のベルゲンが彼と一緒に居たと言う情報が有ります。変に掴み所が無いのがそっくりですし…。」そう言いながらカリーナは顔を赤くして頭を掻く。
「何か恥ずかしい事でも思い出したの?」そのエキドナの問いに問いに「はい…実はベルゲンの変装と勘違いして初対面の兵舎で発砲したことが有るんです。」「あらまあ…大胆。」その時の被害者はたまったものではなかっただろう。

更にその頃その話題の当人は…気持良さそうに寝ていた。「こいつ馬鹿でしょ…。」ソニアは言う。「今に始まった事じゃないからな。」「そうみたいだね。」フェニスとキリカも賛同する。
「そんな奴放っておけ!監視を付けて置けば良い。今は海の底だ用が終わるまでは外には逃がさん!」汚物でも見る様な目でラフィーレは言う。更に「そこ…隠れて覗いてないで出てくる!それにそれは何だ!部屋の中に電柱は無いだろ!」
如何見ても子供の工作レベルの偽物の電柱の陰に隠れているセフィーナに飲み終わって中身の無い紙コップを高速回転させて投げる。「ふぎゃっ!」蛙を踏み潰してしまった様な声を上げてセフィーナは倒れる。ついでに偽物の電柱が後頭部を襲う。
「はぎゅ…。」バランスを保つ為にある程度の重さが有ったのか完全に目を回して気を失っていた。「ああ〜情けない…。」結局人員を裂けないらしいので2人とも毛布に包んです巻き状態で離れた位置に釣り下げる結果となった。
「シュールね。これなら何方も逃げ出さないでしょう。」今回もファインはフェニスにセフィーナは残りの3人掛かりで釣り下げた「服が重いのね…一体あの見た目からどうすればあんな重さに成るのかしら?」引っぺがしたコートは20kgは有ったと言う。

場所は戻る。「で…2人揃って何をやっていたのかしら?」当然の疑問が生まれる。「長くなりますけどそれでも良いならお話しできますがどうします?」カリーナは言う。
エキドナは「興味が有るわ…お願いしようかしら?」そう言った…。
292恐怖の亀裂 308:04/06/01 09:45 ID:???
「中尉はその頃へリックシティの外れの古い資料館兼図書館に居候していたそうです。ついでにそこの裏手のジャンク屋との掛け持ちで仕事をしていた時に合ったみたいです。」
更にカリーナは話を進める。「その時何かを探しベルゲンが頻繁に資料や本を見ているので話し掛けてみたらしいとの事です。」「ふ〜ん…本番はここからみたいね。」エキドナは言う。

その話ではその探し物を一緒に探した事。その後その件でトラブルに遇ったらしいとの事だった。
「ねえ?そのトラブルの話って知っているの?」エキドナは言う。「そっそれは知っていますが如何しても聞きたいですか?」「如何しても!何か楽しそうだから。」目を輝かせてエキドナは言う。
カリーナは隣のベットを見る。すると今まで狸寝入りをしていたらしい少女もばれているのにそーっとこっちを見ては後ろに向く。「所で…何でベルゲンの名前を知っていたの?」
「それは…共和国崩壊前は同じ病院で働いていましたからね。彼方は私の事を気が有ると勘違いして居たみたいですが…その頃は私の方も悪い気分じゃないと思ってました。」
「ふふっ彼もあなたも根に持っていたのね。でもしょうがないわね…。」エキドナはきっぱり言う。「そうですね。じゃあ話を戻しましょう。そこの貴方も聞きたいんでしょう?」それを聞きイドはビクッと体を震わせた。

「かなりの修羅場を潜ってきたみたいですが知っている話をしますね…。」それはあるゾイドの頭部を巡って彼等2人と共和国軍残党、それに1つの犯罪組織が水面下で暗躍していた話だった。
「それは未発見種の化石だったらしいです。」その情報の奪い合いから市街地での戦闘に発展し町一つが壊滅的な被害を被った事。デマの情報の所為で全く関係無い人達が無差別拉致された事。
その時に2人は首を突っ込んで大立ち回りする羽目になった事。真相が解らぬままのそれの奪い合いで幾つかの共和国軍拠点が消滅した事。
真相は闇に包まれた黒の竜騎兵団がゴジュラスギガに敗北したと言われる場所でもその戦闘の1年半以上も前にそこに二人は侵入し何かを探していた事。眉唾物も含めかなり当時の事件と噛み合う為その内幾つかは本当の話らしい事も解る。
「…もしそれが本当ならここの事件も納得できる事が幾つか有るわね。」その後エキドナから聞かされた話はその謎のゾイドの頭部に付いての事だった。
293恐怖の亀裂の作者:04/06/01 10:17 ID:???
会っただよ…。合ったって何!?

悪魔の遺伝子の作者さんへ

もうそろそろ次のスレの準備期間になりますね。
一本背負いが出た〜。脇固めも来た〜今度は何が飛び出すか!?まだ勝負はこれからと言う感じですね。
294悪魔の遺伝子 53:04/06/01 12:16 ID:???
「な…何なんだあやつは!!ルナリスが一方的に攻められているなどと…。」
その様子を見ていた社長がその場に立ち上がりそう叫んだ。だが、取り乱している社長とは対照的にルーガスは冷静だった。
「ワシの推測が正しければあながち無理もない話かも知れないのー…。」
ルーガスは内心そう思った。
「さ〜…どうする?もういい加減ギブアップする…?」
なおも倒れ込んでいるハーデスを見下ろしながらマリンがそう呟いたその時だった。ハーデスの口が光を放った。
「ってうぉわ!!」
ハーデスの口から大口径荷電粒子砲が発射されたのだった。カンウは体を反らしてその一撃をかわす。
天に向かって昇っていく一筋の光は出力規制を受けているとはいえ、その出力は相当な物があった。
「い…いきなり危ないじゃないの!!!」
「使わせたな…私に荷電粒子砲を使わせたなぁぁぁぁ!!!!」
「コワ!!」
もの凄い形相で起きあがってきたルナリスの顔を見たマリンの顔は恐怖にゆがんだ。
ハーデスが再び跳んできた。先程以上のスピードで。さらにそのままもの凄い勢いで組み付いてきた。
「うわ!!は…放せ!!」
「放す物か!!お前は私のプライドを傷つけたんだぁ!!」
出力規制を受けたカンウにハーデスを振り払う力は無かった。ハーデスの口が再び光った。再び荷電粒子砲を撃つつもりである。
「うそ!!こんな至近距離で放ったら…。」
「安心しろ!!出力は押さえてある!!死にはしない!!そう…死には…。」
ルナリスが不敵な笑みを浮かべた。対照的にマリンは青ざめる。
「うっわぁぁ!!このままじゃヤバイよー!!第一こんな至近距離で放たれたらアンタにだってダメージが来るのに…。」
その時だった。突然カンウのコンピューターディスプレイにある文章が表示されたのだった。
「ん…?…超灼熱火炎放射砲…?別名ギガファイヤー?何それ…。」
極限状況下にいきなり意味不明な文章が表示されたことにマリンは半分困惑した。
「ええい!!おぼれた者は藁をも掴む!!とにかくそのギガファイヤーっつーの発射ぁぁ!!!」
マリンがそう叫んでボタンを押したときだった。カンウが咆哮したのだった。
295悪魔の遺伝子 54:04/06/01 12:18 ID:???
「ハッハッハッハッ!!食らえぇぇぇ!!!」
ハーデスの口から荷電粒子砲がカンウの顔面目がけて発射される直前だった。
カンウの口が大きく開き、何と灼熱の火炎がハーデスの顔面目がけて放射されたのだった。
「な!!何だぁ!!?熱!!」
たちまち火だるまになったハーデスが驚いて体を反らした時に口腔が上を向き、荷電粒子砲のエネルギーは虚空へと消えていった。
「な…なんだ…今のは…。ゴジュラスギガが火を吐くなんて聞いたこと無いぞ…。」
「ま…まさかあの時…パーツショップの人がいっていたカンウの口の中に付けられていた装置って…火炎放射だったの!!?」
二人は互いに驚いていた。しかし、驚いていたのは二人だけではなかった。観客はもちろんのこと…。
「火…火を吐いた…。ま…間違いない…あのギガは…。」
ルーガスはそう言い、思わず手に持っていた杖を落とした。
「ま…まあいいや!!とにかく食らえぇぇぇ!!」
マリンは再びギガファイヤーを発射しようとしたその時だった。
「うざってーんだよ!!」
それ以上に早くハーデスの蹴りがカンウ目がけて放たれた。ハーデスの半分の重量しかないカンウは
たちまち宙を舞い、そして背中から落下した。そしてハーデスはさらに追い打ちを掛けてきた。
なんとか受け身をとってダメージを最小限にしていたカンウは起きあがろうとする。しかし、
なんと背ビレが地面に突き刺さって身動きがとれなくなってしまったのだ。
「食らえぇぇぇ!!」
「うわぁぁぁタンマタンマ!!」
ハーデスが跳び、その400トンの重量を利用したボディープレスを仕掛けてきたのだった。
超重量の上に超強度のデスザウラーのボディーは、自らの身を守るだけでなく、相手にぶつけるだけ
でも強力な武器になりうるのである。マリンは恐怖の余り目から涙が飛び散る。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
その直後、試合場に絶叫が響き渡った。しかし、それはマリンとカンウの物ではなかった。
296悪魔の遺伝子 55:04/06/01 12:21 ID:???
「き…貴様ぁぁぁぁ!!!何をしたぁぁぁぁ!!!」
苦痛に顔をゆがませながらルナリスがキャノピーごしにマリンをにらみ付けた。
カンウはハーデスのボディープレスに潰されてはいなかった。逆にハーデスの両腕を両腕で掴み、
さらに両足で両足をそれぞれ掛けていたのだ。それはプロレスで言う“リバース・ロメロ・スペシャル”の体勢だった。
「あ!そ〜れそ〜れ!」
マリンの言葉に合わせ、カンウがハーデスを掴んだまま体をゆらす。ハーデスの四股の関節にダメージが掛かり、ハーデスが苦痛の叫び声をあげる。
「もうこのくらいでいいかな?」
カンウは技を解き、ハーデスをその場に寝かせた。
「さーもういい加減ギブアップしよう!」
マリンはキャノピー越しにハーデスを見下ろし、両手を叩きつつそう言う。
「ギブアップ・・・?誰が・・・。」
「まだやるの?」
なんとハーデスはまだ起き上がってきたのだった。しかし、先ほどのリバースロメロを食らった際の
ダメージは大きく、腕部、脚部がギシギシと音を立て、煙も噴出していた。
「あんまり無理しないほうがいいんじゃないの?」
「確かにな・・・。確かに私もハーデスも無理をしているのかもしれない・・・。しかしな、私は嬉しいんだよ!!」
「嬉しい?」
ルナリスの言葉にマリンは拍子抜けしてしまう。
「私は今までこの街で怖い物無しだった・・・。故に自分は最強だとのぼせ上がっていた・・・。
しかしだ!!お前はもっと強かった。会社を継がせると言う名目で親父から学問とは別に
叩き込まれた数々の格闘技の技術を持ってしても、お前はさらにそれ以上の物を持っていた。」
「それは“嬉しい”じゃなくて、“悔しい”じゃないの?」
マリンの言葉に対し、ルナリスは苦しいながらも笑みを浮かべた。
297悪魔の遺伝子作者:04/06/01 15:34 ID:???
>>恐怖の亀裂作者さん

今書いている時点で443KBになってます。
そろそろ次スレを立てて、続きは次スレからという感じにしたほうが
いいのでしょうか・・・
298恐怖の亀裂 309:04/06/02 03:38 ID:???
「全く困ったお客さんだ。今日は看板だ帰ってくれないかな?」最深部にてラディスは銃口を後頭部に突き付けられる。
手を上げて銃を地面に落としてラディスは言う「そう?まだ正午を回ってないわよ?普通はここからが商売の本番じゃないの?」そう言って素早く体を屈めて足払いを放つ。
「おっと?」それは空を切るがそもそもはそれが最大の目的だったので問題は無い。その時に銃を拾い上げもう半回転しながら立ち上がり銃を正面に構える。
「やっぱり…。」同じように銃を構える男はザクサルだった。

「今度は何の様だ?お嬢さん?」小馬鹿にした口調でラディスを徴発するように言う。ここでセオリーに反してラディスは挑発に乗る事にした。「何って?決まっているじゃない?」
突然何処から取り出したか花束を出現させる。「御・見・舞・いよ!」花束をザクサルに投げる。一目見て中身に催涙弾の類であろう携帯スモークグレネードが見えている。
「面白い!乗ってくるとは思わなかったぞ!」正確にそれを撃ち抜くザクサルだったが中身を誤認していたようだ。

「泡!?しまった!バブルグレネードかっ!?」炸裂のショックで飛び散った薬品はあっと言う間に高弾力の泡に成りザクサルに襲い掛かる。素早くその場を離れるザクサルだがその際に銃を失う。
泡に絡め取られ引き抜けなくなってしまったのだ。「実力の差は知恵と度胸で埋めるか…最近はこのパターンが多いな。」しかし悠長な事を言って居られる程暇は無い。「通路を塞がれたか…。」
素早く別ルートで元居た場所に戻るザクサル。実際は十分程時間が掛ってしまったのだが…。

「御見舞い御見舞い〜。」ラディス自体はザクサル以外には面識が無い為簡単に医療スペースに近付く事が出来た。女性で花束を持っているので怪しさは大爆発だが何かしようとしたら静止すれば良いと思っているだ。
「お姉さんは誰?」ブラッドが話し掛けると「私はラディス=バルナー。用が有ってここに来たの。」そう言ってブラッドに花束を渡す。花束を覗くブラッドだが今回は何も無い。「ありがとさん。でも裏が有るだろ?」マグナがこう言う。
「そうね。しっかり裏は有るわよ?でももう用事は済んだの。」「何っ!?」マグナは後ろを向くがしかし医療ポッドは破損していない。「何をした!?」更にラディスの胸ぐらを掴みマグナが言う。「何も仕掛けるだけが仕事じゃ無いのよ。」
299恐怖の亀裂 310:04/06/02 05:02 ID:???
わざと言葉を汚くして相手の真意を読み取ろうとしたマグナだったが結局は子供の浅知恵と言う結果に終わったようだ。
「しまった…そう言う事だったんだ!」突然マグナはラディスに攻撃を仕掛ける。どんなに頑張っても大人と子供の差はこんな形で露見してしまう。
伸ばした手をラディスは軽く受け止めそのまま床にマグナを叩きつける。「マグナッ!?てめー喰らえ!」グレイの触手がラディスを包もうとするが既にその場にラディスは居ない。
「そう言う事は勢いに任せないものよ。」首筋に軽い一撃を貰いグレイは気を失ってしまう。「ボルク!一緒に行こう!勝てそうも無いけど何が目的か解らないから。」「ん。解った。」

ブラッドとボルクは左右にラディスを挟み込むように位置取りをして構える。しかしラディスは彼らを見ていない。
医療ポッドの中のグラハムとローキスを何か特別な対象としている様に見据えている。「ブラッド!ボルク!その人はパパとローキスさんを覗きに来たんだ!」
明らかに言葉の足りない説明にラディスの表情は歪む。「こら!誤解を招く事を言わないの!喋る時は必要な事を端折らないものよ。」ちょっと頭の中でその意味で覗いて居る自分の姿を想像して頬が赤くなる。
その間に気を失っているグレイと近くに居るマグナをラディスの近くから離す事に成功する。「全く恥ずかしい姿を想像しちゃったわよ?それじゃあお大事に。」そう言うと一心不乱に走り出した。

「待て!」ブラッドとボルクはラディスを追い掛ける。しかし歩幅の差は足を動かす回数で補わないと成らない。何とラディスは彼等が速度を上るとそれに合せて速度を上たのだ。当然追い付かれる事は無い。
それを見ていたマグナは「無理だ…絶対に追い付く事が出来無い。」しかし既に術中にはまった2人は追い付こうと更に走る速度を上る。「うふふ見せてあげるわ。デルポイ一の詐欺師の腕前を。」
花束は手品を使って取り出している。それを走り抜けた後に花を大量に散蒔く。「うわっ!?」足を取られてブラッドが転倒する。それを避けてボルクは追い掛けるがやはり追い付かない。追い付きそうになるとまた突き放されるのだ。
しかしその方向は崖になっている。崖まで追い詰めたボルクはゆっくりと躙り寄る。「慎重ね?それに絶対捕まえるって意気込みが感じられるわ。でもね?上には上が居るのよ。」突然ラディスは飛び降りた。
300恐怖の亀裂 311:04/06/02 05:57 ID:???
「何!?」初めて驚きをもった声をあげるボルク。少しすると離れた所に確かに背負っていた背中の物からジェット燃料の炎が見える。
「ふふっ。諦めることね?あなたにはここまで来る事が出来無いでしょう?」そう遠くから声が聞こえる。そしてラディスはそのまま横穴に消えて行った。

少ししてボルクは医療スペースに戻って行く。完全に気配が消えた頃予め先の侵入の際隠れ家に使用していた場所で一息つく。「駄目ね。目で全てを追っても見落としが増えるだけよ?」
相手がカメラ等を使用していないのならばこの手のトリックで充分相手を騙すことが出来る。背中の物はそれを意識させる物で有る為余計に誤認し易いのだ。「面白い余興だな?今回はそれに免じて逃がしてやる。」
気配も無いのに突然後ろから声がしてラディスはビクッっと震え上がる。そこには何も無い。有るとすれば無線で人形から声を出していた受信スピーカーだ。「痛いじゃないか?格好の良い人形を私に打つけるなんてな…。」
「あら?しぶといわね?」友達と喋る様な口調でラディスはザクサルに言う。「しぶとさとしつこさが取り柄でね。しかし貴様がライトニングフォウニーズだったとはな。伝説の詐欺師に会えて光栄だよ。」

突然銃声がしてラディスのやけに大きいイヤリングを破壊する。「あら?居場所がばれてるのね…。」命は助けると言った意味が充分身に染みる一撃だった。これはカメラでグラハムとローキスの映像を記録していたのだ。
彼女の目的は成功が間違いない人からμテリアンへの変異の状況を記録しに来たのだ。既に医療ポッド内の薬液の混合率は色から判断すれば解るが時間に対する効果の程はポッドの稼働時間とどの時点で薬液を混合したかで判断するしかない。
残念な事だが彼女は瞬間記憶が上手くないのでカメラを使っていたのが仇になった。それ以降の射撃は無く頃合いを見計らってラディスは最深部から脱出する。

「命は助けてやるって言ったのはこの所為ね…。」第7層辺りでラディスは難敵と戦闘していた。どうしてこう言う場合は深い所程やばい存在が居るのだろうと不満が有るラディス。目の前の巨大カタツムリの生物兵器の死骸は20を超えている。
目からビームを撃つ等聞いた事も無い。「マルダーだって砲撃には武器を使うのに…卑怯よ?貴方達!」その後何方が卑怯だか解らない手口でラディスは逃げ出したのだった。
301恐怖の亀裂の作者:04/06/02 06:44 ID:???
悪魔の遺伝子の作者さんへ

もう良いと思うのですが…この頃になると前スレ埋めろや〜って自治の方が来るんですよね。
今回は有りませんが…落としてくれた人お疲れさまでした。
順を追って書いている以上前のスレに書くのは混乱の元なんですよねこう言うのって…_| ̄|○

残りはまたネタっぽい別の話でも書こうかな〜とか思ってみたりして?
302悪魔の遺伝子 56:04/06/02 09:29 ID:???
「確かにそれもある。私はお前に圧倒されて悔しい。しかし、こんなゾクゾクした気分は今まで
味わったことがない。これだよ。私が嬉しいと思ったのは。このゾクゾクする感情。
これこそが真剣勝負の醍醐味。こんな気分は今まで味わったことがなかった・・・。」
「うわああ!!何かヤバイよあんた!!」
笑みを浮かべながら、ぎこちないながらもゆっくりと近寄っていくハーデスにマリンとカンウはビビッて後ずさりするのだった。
「もうやめろ!!やめてくれ!!これ以上娘を傷つけるな!!」
突然特別席から立ち上がったのは社長だった。そして、背後に立っていた黒服の男の方を向き、こう命令するのだった。
「この試合をすぐさま中止させろ!!早く!!」
「それはならん!!」
「!!」
突然叫んだのはルーガスだった。周囲に沈黙が走る。
「父さん!!なぜですか!!実の孫がやられそうになっているというのに…。」
「お前にはわからんのか?あのルナリスの喜ぶ顔を・・・。」
「え・・・。」
社長は黙り込んだ。そして、ルーガスは続ける。
「あの人を見下すことしかしなかったルナリスが本当に喜んでおる・・・。ルナリスが本当に
欲しかったのはな・・・。心からぶつかり合える友だったのじゃよ・・・。とにかく・・・このまま試合を見守るのじゃ・・・。」
「ハイ・・・。」
社長はそのまま黙って席に座った。
「さあ・・・コイ!!私はまだ負けてはいないぞ!!」
ルナリスとハーデスはなおもマリンとカンウへと迫っていた。そのときだ。マリンの顔が突然真剣な眼差しになった。
「わかった!!ならもう容赦はしない・・・。壊れたって恨みっこなしだよ!!」
「そうだ!!それでこそ我がライバル!!」
次の瞬間カンウが突っ込みをかけた。ハーデスはその場から動かずに迎え撃とうとする。
「ハーデスにはまだ加重衝撃テイルが残ってるんだぁ!!」
ハーデスが体を物凄い勢いで回転させ、その勢いに合わせてその巨大な尾、加重衝撃テイルがカンウを襲った。
303悪魔の遺伝子 57:04/06/02 09:33 ID:???
「おっと!!」
しかし、やはり脚部のダメージのためか、やはりその動きは鈍く、カンウのジャンプによって
回避されてしまった。そして、カンウは素早く背後に回り込み、そのままハーデスの首元めがけて、
これまたプロレスで言う“スリーパーホールド”を仕掛けてきたのだった。カンウの両腕がハーデスの首を締め上げる。
「さあさあこの技でスリーパー、つまり眠る人になっちゃえよ!!」
「その程度で眠るかぁぁぁ!!!!」
ハーデスが渾身の力を込めて体を前に倒し、逆にハーデスの首を締めるカンウを投げた。
が、しかし、そのまま背中から地面に叩きつけられると思われたカンウが、両足から着地し、さらに
ハーデスがカンウを投げる際に使用した力を逆用して今度はハーデスを投げ飛ばしたのだった。
「うおお!!」
「確かに貴女の突きは凄かったけど・・・どうやら打撃系の格闘技しかやって無かったみたいね・・・。」
やはり受け身がしっかり取れていなかったハーデスの姿を見て、マリンはそう呟くのだった。
「まだまだ〜・・・。」
「う・・・うっそぉぉぉ!!!!ぶっちゃげありえなーい!!」
またもや起き上がってきたハーデスの姿を見てマリンは戸惑った。
「ええい・・・一体どうするべきか・・・。生半端な攻撃じゃ多分また起き上がってくると思うし。このままじゃこちらが痛い目にあいそうだし・・・。ん?」
マリンがそう思ったとき、先ほどカンウが背中から倒れた際に地面に背ビレが突き刺さって出来た穴が見えていた。
「どこを見ている!!!」
「これだ!!」
マリンが地面に出来た穴に気を取られていた隙を突いてハーデスがマリンに突っ込んだそのとき、
マリンはそう叫びつつカンウはジャンプしてハーデスの攻撃をかわしたのだった。
そして、カンウはそのまま上空へと跳んでいく。巨大ゾイドとは思えぬ跳躍力に誰もが唖然とした。
それが、またさらに今度は脚部のブースターを噴射し、さらに上昇していく。再び皆は唖然とする。
「は・・・はは・・・一体何をするつもりだ?さしものお前だって空中では陸上の様にうまくは動けないというのに・・・。」
ハーデスの背中のファンが高速で回転し、エネルギーがチャージされていく。荷電粒子砲でカンウを撃ち落とすつもりであった。
304悪魔の遺伝子 58:04/06/02 09:36 ID:???
「ぶっつけ本番で上手く行くかは分からないけど・・・いっくよぉぉぉ!!!」
突然カンウが空中で丸まったのだった。
「一体何をするつもりなんだ?」
固唾を飲んで見守る観客の中の一人がそう呟いた。その時だった。体を丸めたカンウが空中で回転を
始めたのだった。その回転速度は徐々に上がっていく。さらに空を切るような轟音と共にそれが落下してきたのだった。
「食らえぇぇ!!回転背ビレカッタ―――!!!」
陸上に落下した後もその回転は収まらず、余りの回転速度に物凄い勢いで空転し、大量の土埃、
砂埃を巻き上げながら、轟音をたてながら超高速回転をしたカンウはハーデス目掛けて突っ込んできたのだった。
「な・・・なんだと言うのだ!!!」
マリンとカンウの奇策にルナリスは慌てながらハーデスの荷電粒子砲を撃ち込んだ。
高出力エネルギーの渦が、なおも回転を続けるカンウ目掛けて飛んでいく。しかし・・・。
「な・・・何・・・?」
ルナリスは落胆の声をあげた。なんと、カンウの高速回転が荷電粒子砲のエネルギーを弾き飛ばしているのだ。
「うおおおおお!!!」
次の瞬間・・・。高速回転したカンウがハーデスの体をひき潰し、その堅い背ビレが刃となって、その超重装甲を斬りつぶしていた。
「ま・・・、まさか背ビレを武器として使うとは・・・。恐れ入るよ・・・。」
倒れこみ、その機能を停止したハーデスのコックピットからルナリスがよろよろと這い出てきた。
「ナイスファイト!」
そして、彼女に手を差し伸べるのは誰でもないマリンその人だった。
「・・・。」
しかし、ルナリスは無言のまま、マリンの差し伸べた手を弾き、すっくと立ち上がり、マリンの方をにらみ付けた。
「次は負けんぞ・・・。」
「うん!いつでも返り討ちにしたげるよ!」
マリンはニッコリ微笑んでそう言うのだった。
『勝者!!マリン=バイス&ゴジュラスギガ“カンウ”』
大会委員会からそうアナウンスが流れた直後、観客席から拍手喝采が浴びせられた。
305悪魔の遺伝子作者:04/06/02 09:45 ID:???
>>恐怖の亀裂作者さん

とりあえずキリが付いたのでここで一旦ストップする事にします。
続きは次スレからという事にして、後は貴方と同じように別ネタで埋めることにしますかね。

あと、一応スレ立て作業を行いますが、立てる事ができなかった場合は誰か他の人にお願いします。
306悪魔の遺伝子作者:04/06/02 09:53 ID:???
また書きますが、やっぱり立てられませんでした・・・_| ̄|○
誰かお願いします・・・
307恐怖の亀裂の作者:04/06/02 18:48 ID:???
悪魔の遺伝子の作者さんへ

ちょっと立てに行ってきます…。
308恐怖の亀裂の作者:04/06/02 18:58 ID:???
しばらくはこのホストでスレ立ては出来ませんと言われました。
ヤフーでまたDQNなスレ立てをした方が居たようです…_| ̄|●
309悪魔の遺伝子作者:04/06/04 14:49 ID:???
え〜・・・今日もスレ立てに挑戦したのですが、やっぱり立てられませんでした。
なのに代わりに変なスレが立ってる・・・_| ̄|○
310名無し獣@リアルに歩行:04/06/04 22:51 ID:???
とりあえず新しいテンプレでも考えてたらいかがでしょうか。

・現在のものより行数を減らす
・戦争モノもそうでないものもOK、な文章 という縛りで。
311恐怖の亀裂の作者:04/06/05 03:12 ID:???
こっちも駄目だった〜ん_| ̄|○
>>310
そうですね…

ルール

ゾイドに関係する物語なら、アニメや漫画、バトスト等何を題材にしても良いです。
舞台となる場所、時間等は制約無しでバトストと書いて有りますが平和ても問題無いです。
自由で柔軟な発想の作品をお待ちしています。

例外的に18禁描写はご遠慮下さい。

鯖負担の軽減として【450〜470Kb】で次のスレを用意する事。
投稿された物語の感想等も大歓迎です。

こんな感じでしょうか?一応短くなっていますが(約23〜4字軽減)…何かが違う悪寒?
312悪魔の遺伝子作者:04/06/06 09:29 ID:???
今日も挑戦しましたが、やはりスレ立て出来ませんでした_| ̄|○
313恐怖の亀裂の作者:04/06/06 19:29 ID:???
http://hobby5.2ch.net/test/read.cgi/zoid/1086517669/l50
やっと成功!
テンプレ張り作業を開始します。
314名無し獣@リアルに歩行:04/06/06 19:39 ID:???
http://qb5.2ch.net/test/read.cgi/saku/1047244816/611
倉庫格納依頼出しました
315恐怖の亀裂の作者:04/06/06 20:53 ID:???
何とか成りましたので少し…
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ソーラーウィンド

「高度4000到達。ソーラーセールに異常なし。」予定高度に到達した事を報告してバローウィン=クレイス伍長は通信を終える。
「クレイス伍長?下の見物客の様子はどう?」前後複座式のコクピットの後方からマリア=ソルハート少尉に声を掛けられるバローウィン。
この機体はイクスレイと呼ばれる物でかつての彼等の国が2回の戦争中に大きな痛手を追わされたレドラーの改造機である。

ZAC.2176年、旧型機の再設計が盛んに行われていた時期である。表立った戦闘は行われずこの中央大陸はアルダンヌ会戦以前のラインを元に領地を二分する事にへリック、ネオゼネバス両軍は同意。
これ以降の一般的な軍事力の行使は無作為に選ばれた場所でのみ戦闘という形で行われる事に成った。年に数回行われる相手国を演習相手にした実戦訓練は集客能力も相まって戦争終結直後から観光の一種になって行く。
更に同年では既に民間財団によってゾイドバトルと言う名目で軍に縛られない民間の者同士がゾイドを使い勝負をする事が一般的になりZiファイターと呼ばれる選手達がしのぎを削っている状況でもある。
戦争という悲劇の時代は終わってもやはり人は”争う事”その物からは逃れられないのだろう…。状況は全くと言って良い程変わってはいるのだが。

「そこのレドラータイプ!その行為の旨を説明して下さい!答えない場合は拘束、最悪撃墜します!」突然レーダーに影が映ったかと思うとイクスレイの横に速度を合せて飛行するロードゲイルタイプの機体が居た。
「此方共和国空軍所属バローウィン=クレイス少尉であります!同乗するマリア=ソルハート少尉と共にこの機体の試験飛行を行っている最中です!」それにロードゲイルタイプに乗って居る者が答える。
「此方帝国空軍防空隊所属カイエン=ミシマ大佐です。確認しました。でも気を付けてください。ここは限定戦場に近いので迂回を推奨します。」どうやら高度計ばかりに気を取られて風で今回の限定戦場近くにルートが流れてしまったらしい。
「了解しました!これよりルート補正迂回飛行に入ります!」バローウィンの復唱に「了解!警戒ライン離脱まで護衛します。色々問題を起こされても私達にとっても得ではありませんしね。」
316恐怖の亀裂の作者:04/06/06 22:47 ID:???
>>314さんお疲れさまです。
…と言う事で?続き。
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並んで飛行する2機。本来ならイクスレイの方が小さい筈だが有る事件を境に野生体等に奇形種や異常大型種が稀に発生する様に成ったらしい。
イクスレイはその種類の一応の総称”ヘテロアストレイヤー”略称”HA”のレドラーを使用されているそうだ。異常なまでの翼の大型化とそれに追い付こうとしたかの様に両翼の半分程の体。
その姿はガイロス帝国のギルベイダーを思わせる堂々とした巨体である。
その体には翼の付け根から少し後ろの場所にソーラーセールと言う太陽光発電用の帆が2枚有る事でその事からイクスレイのコードネームはソーラーウィンドと開発陣に呼ばれていたらしい。

「帆が風を切る音を出しているわね…。」バローウィンは呟く。「ならソーラーセール付け根や本体に異状が無いか調べてみるわ。」マリアは機体状況をチェックする。問題は無しどうやら亜音速飛行に充分適応できている様だ。
やがて警戒ラインを離れる。「それでは失礼します。お世話になりました。」挨拶をするとイクスレイは現地戦場を離脱する。「お気をつけて!最近は実験機狙いの空賊も現れるそうですから。」カイエンも挨拶を交わし限定戦場に引き返して行った。
「ルートの再確保終了しました。少尉このまま試験飛行を続行しますか?」バローウィンの問いに「当然でしょ?今日は試験飛行史上初の無着陸惑星一周が目標なんだから。」エネルギー残量は全く減っておらずソーラーセールは正常に稼働している。
「それでは少尉!高度5000に上昇します!」「了解よ!伍長?少し雑にやってみてね。」これもソーラーセールの耐久試験の一環だった。

「高度5000到達しました!」バローウィンの報告にマリアは答える。「ソーラーセールに異常なしっと…音速飛行試験までいけそうな勢いよ?ぶっ飛ばしてみる?」あまりの順調さにマリアは上機嫌でそんな事を言う。
しかし快適な空の旅は簡単には手に入らないらしい…レーダーに未確認機体を示す光点とそこからまた新しい光点が多数発生したのだ。それが指す者はミサイルか小型機である事は間違いなかった。
「カイエン大佐の言った通りに成ってしまったわね…伍長!火器管制を回して!責任は私が取ります!」そこに「ちょっと待ったぁ〜!!!今回の狙いはあんた等じゃない!上の彼奴だ!」と通信が入った。
317恐怖の亀裂の作者:04/06/06 23:41 ID:???
「?あれっ…その声は…お母さんっ!?」バローウィンの表情は赤くなる。「伍長?どう言う事?お母さんって!?」更に上空から来るザバットを無視して会話している。
「そこっ!邪魔だから早く行きなさいっ!彼奴等は私達の荷物を毎回奪おうとしている空賊だ!もう我慢なら無いって軍から許可を貰ってこれから成敗するところさ!」
そう言うと通信を切ってスプリッターカモフラージュを施したレイノス達は上空のザバットに攻撃を仕掛けていく。
「早く行きましょう!少尉!邪魔するなって言ってますし…?」しかしマリアは反応しない。「少尉?」もう一度マリアに声を掛けると「格好良いじゃない?どうせだから参加よ!今許可を貰ったから!」
「ええ〜〜〜っ!?」バローウィンは固まる。「固まって居る暇は無いわよ!さっさと上昇上昇!」勝手に話は進んでいるようである。

「あん?子童共を援護に付けるって?しょうがないねぇ。バローウィン!それと少尉さん!やりすぎるんじゃないよ!不時着させて奴等の身ぐるみを剥いで軍に突き出すんだからね!」
「あ〜…私は置き去りで勝手に話が進んでる…。」そう言いながらも素早くイクスレイを回頭させると急上昇させる。「わたた…伍長!?貴方の方が気合い入りまくっているじゃない!?」慌てて対Gホースと酸素マスクを装備するマリア。
「準備はOKよ伍長!でも音速は無しよ?音速での旋回は出来るか判らないから!」「了解!」音速ぎりぎりの速度でザバットの群れを擦り抜ける。

「頭を取ったわね…ってホエールキング!?やっぱり居たわね!」旋回砲塔式レーザー機銃でザバットを牽制しながらホエールキングに向かうイクスレイ。
「ありゃ!?あの娘等何時の間にあんな所に?良くお聞き!そいつが親玉だ。無人操縦デバイスが剥き出しに成っているからそいつを潰してくれ!こっちは有人機に手間取ってそこまで行くのに時間が掛る!そこまで行ったなら決めちまいな!」
彼女のレイノスはザバット10機を1人で翻弄している。「了解!伍長!行くわよ!」「は〜い。」「了解でしょ!?そう言うときは!」そう言いながらホエールキングに接近するイクスレイ。
「ふふふ…やっと来たか。わざと奴の周りのザバットを少なくして置いたのも知らずに獲物が来るぞ!野郎共!今度のお宝は奴だ!多少傷つけても構わん。確実に捕獲しろ!」頭目の男の号令で空賊は行動を開始する。
318恐怖の亀裂の作者:04/06/07 01:34 ID:???
ホエールキングから第2陣あ発艦するのが確認される。「本気ね…でも落とされる訳には行かないのよ!」
イクスレイからレーザー機銃が放たれる。それはザバット達の翼を貫きザバットは地表に落下していく。「嘘っ!?何?この威力は!?」
明らかに牽制用の小口径で有るのにも関わらず翼に大穴を開けて居るザバット達。
「なんだい!?その威力は?その上まだ彼奴等ザバットを隠し持っていたのかい?こっちにも増援が来たから上は全部任すよ!もう良いから近寄る奴はぶっ潰しちまいな!」
バローウィンの母親のレミリア=クレイスは空賊の機体保有数に呆れ返ってしまった様だった。

「お達しが出たわよ!伍長!格闘戦の許可を出します!開発陣も望んでいるみたいだから派手に決めても良いわよ!」「了解〜頑張ってみます!」「そうそう!頑張れ!伍長!」
こう言う事態に陥った時には上のお題目や指示等聞いている暇は無い。そう言う事で予めマリアには緊急時に戦闘する許可を既に軍から認められていたのだ。しかしこれはあくまで秘密事項である。
イクスレイのソーラーセールが輝き出しその帆に光が宿る。「緊急だけどやるわよ!音速飛行実験を!最悪の場合でももう一度飛べば良いのよ。翼を失って飛べなくなった飛行ゾイド程悲しい者は無いわっ!」
「了解!これより高機動飛行実験及び戦闘試験を開始します!」操縦桿を一度離し素早くもう一度握り込む。

「さっさと落とせ!全く奴等は何をやっている?」予想以上にてこずる部下を見て男は見切りを付ける事にした様だ。「俺が出る!あれを使うぞ!ハリアーゲイルだ。」
「無茶を言わないでくださいよ親分!あんな化け物誰も使えないですって!」「馬鹿野郎!お前達は気合い負けをしているから言うことをきかないんだよ!」そう言ってかつて奪った改造機ハリアーゲイルに乗り込む。
起動すると暴れる事も無く発艦するハリアーゲイル。「どうだ見ろ!言った通りだろうが!退け野郎共!そいつは俺が捕まえる!」
「何!?また1機?今度は大型?」機銃で粗方近くに居たザバットを落とし終えたマリアは空を見上げる。「彼奴!ハリアーゲイルよ!ちょっと前に競合機が強奪されたって言うけどこいつ等だったのね!」機銃でハリアーゲイルを攻撃するマリア。
それを軽く避けて反撃の2連エクスシザースを振るうハリアーゲイル。しかしそれも空を切った…。
319恐怖の亀裂の作者:04/06/07 03:00 ID:???
「避けやがったか!おもしれえ!そいつももうすぐ頂きだぁ!」ハリアーゲイルは急静動を繰り返しながらイクスレイに迫る。
「能ある何とかは爪を隠すって言うわよ?」マリアは別のスイッチを入れる。するとハリアーゲイルは突然爆風に吹き飛ばされて後退する。
何とか体制を立て直したハリアーゲイルだが頭目はイクスレイを完全に見失っていた。「野郎!何処に消えやがった!」
そう言って辺りを見回すが機影は無く彼のホエールキングが空中で停止しているだけだった。

「奴は逃げやがった…っか!?」突然レーダーに機影が現れたかと思うとすぐ反応がレーダー範囲を横切って消える。それとおなじくしてホエールキングの後部が爆発炎上を始めた。
その位置からホエールキングを串刺しにする様な2本の光の線が消える最中でもあった…「実験機だと思って手を抜いていれば付け上がりやがって!」
ハリアーゲイルも消え行く光の筋を追い音速機動を取る。

「ソーラーセールに異常なし。後は音速以上での旋回飛行ね。」マリアはそう言ってレーダーを見る。「行けそう?伍長?」「大丈夫です!今ので慣れました!やってみせます!」バローウィンは頷く。
「目標は接近中のハリアーゲイル!実戦で競合機とやり合うとは思わなかったけどチャンスよ!さっさと終わらせて即実験初回未着陸惑星一週やって見せるわよ!準備は良い?」「勿論です!少尉!」
既に彼女たちの目にはハリアーゲイルは映って居なかった。それ程如何でも良い相手なのである。全く問題も無く音速での旋回にソーラーセールは耐え抜く。
調整の際にそれ自体が多少揺れたり旋回する様にした結果の賜物だった。同じく音速で迫るハリアーゲイルに突撃するイクスレイ。その翼は速度上昇の為に翼を体の後ろに伸ばした。
ハリアーゲイルとイクスレイが交錯する。その速度の差によりハリアーゲイルは空中分解を起こしてしまった。そのパーツの一部はソーラーセールにに切断されている。「馬鹿な!瞬間速度マッハ3,78だと!?」
空賊の頭目は離れ行き消えて行く2筋の光を呆然と見詰めていた…。

「おやっ?終わったみたいだね。そのまま実験続行とは恐れ入るじゃないか!頑張りなよ!小娘達!」レミリアは既に姿を消していたイクスレイの進行方向を見ながら言った。
昼下がりの太陽は今日もデルポイを優しく照らしていた…。
320恐怖の亀裂の作者:04/06/07 04:09 ID:???
太陽の光を受け風を切る翼…しかしその後同型機が製作されたと言う話は無いが開発者の執念と夢見がちな2人の女性士官が成し遂げた偉業は今も記録として残っている。
同年以降は通称”演習戦争”は費用の問題と兵員のZiファイターへの転職が増えた為自然に消滅しこれ以降国家や軍需産業はゾイドバトルの影のオーナーとなり新型機開発に邁進する様になる。
それを後目にイクスレイの実験飛行は後に3回系4回行われた。

2回目の飛行実験は単機でマグネッサーのみでの大気圏離脱実験。実験は一応成功したが帰還に4日も掛かった為その後の同実験は中止。
3回目の飛行実験は一定高度からのマグネッサーを切り滑空実験。結果は良好だったがこれも着地時に滑走路を全壊さてしまいこれ以降の同実験は中止。
最後の飛行実験は何時間飛行出来るかという実験。しかしイクスレイが拒否反応を起こし勝手に着陸した為結果は183時間21分で終了。その後イクスレイが3ヶ月以上飛行する事を嫌がった為それ以降の同実験を中止。
ゾイドが生き物である事実を充分噛み締める結果ともなった。

イクスレイはこの後同機パイロット達に退職金替わりに押しつけられる。しかしプロジェクトソーラーセール自体は成功を収め次のプロジェクトへ技術は引き継がれた。
しかしその後イクスレイが再び空を舞うのには1年以上も掛かったのである。

「マリア!バローウィン!仕事だよ!さっさと降りてきな!」「は〜い!」レミリアの声に2人同時に答える。
「今日はガイガロスにこの荷物を届けてくれ!その後にガイガロスからの荷物を持って戻ってきな。開いた時間は土産物を買うなり観光するなり自由にしていいからね!」「了解!」
2人は敬礼をして滑走路のイクスレイに駆けて行く。「全く大した娘だよ…。飛行ゾイドの免許がただで欲しいってだけで軍に入ったと思ったら仕事の相棒を1人と1体持って帰って来るなんてね。」
そう言って滑走路の機体を見詰めるレミリア。

「行こう!イクス…じゃ無かったソーラーウィンド!」今はそう呼ぶと喜ぶコードネームだった名前で呼ばれるソーラーウィンド。「バロー?良い?今日は風が強いからルートの修正を間違えないでね?」マリアは言う。
「先輩!その言い方は止めてくださいよ〜。」「嫌〜よ。その内広めてあげるんだから〜。」太陽の翼は今日も飛ぶ。空と仕事がある限り…。
321恐怖の亀裂の作者:04/06/07 04:56 ID:???
これで終わりです。結構色々な者からネタを貰って居ます。スレを立てれた勢いで書いてしまいました_| ̄|○

【人名】
バローウィン=クレイス:共和国空軍所属の伍長、飛行ゾイドの免許がただで欲しいと言う不純な動機で入隊した
マリア=ソルハート:共和国空軍所属の少尉でバローウィンの先輩、実際飛行ゾイドの扱いは彼女の方が上だが面倒臭がりで操縦をバローウィンに任せっきりにしている
レミリア=クレイス:バローウィンの母親で空輸会社を経営している、血の気が多く空賊に喧嘩をふっかける事もしばしば有る
【技術】
ソーラーセール:ブラキオスのソーラージェネレーターの技術を飛行ゾイドに搭載する為の計画プロジェクトソーラーセールで開発された物でセールの名の通り船等の帆型の固定翼、イメージは斜め50度の傾き
エッジマストに設置されセール自体は自由に動く他エッジマストにエネルギーを収束させて太陽光?とそれで発生した熱で相手を切り裂くサンブレードと言う攻撃が出来る
ヘテロアストレイヤー:野生ゾイドのタイプの一種で”以前の事件”以降野生体に突然現れる様になった変異種で従来の野生体に無かった器官が有ったりサイズが異常だったりする
【ネタ】
演習戦争:元ネタは〇−チャ〇ンシリーズで戦争終了後も続いたいざこざの捌口として無作為に人の生活圏を離れた場所で行われる戦闘
任意参加制でこれがゾイドバトルの元になったと妄想した物
帰還に4日も掛った:ロケット推進機関をソーラーウィンドは待たなかった為衛生軌道上から4日間外付けのロケット推進器を受け取るまで戻れなかったと言う話です
ご都合主義は平にご容赦を_| ̄|○
322恐怖の亀裂の作者:04/06/07 05:01 ID:???
駄目じゃん_| ̄|●
固定されている方はマスト…帆は動かないと意味無いぽ…。
323前3作書いてた物体:04/06/07 18:29 ID:???
>>恐怖の亀裂作者氏
乙です!自分もネタが温まってきたので新スレにて投下開始したいと思います。
324悪魔の遺伝子作者:04/06/07 18:57 ID:???
>>恐怖の亀裂作者さん。
スレ立てお疲れさまです。その上さらにストーリーまで書いて・・・。

スレ違いになりますが、自分は「鉄獣28号」というハンドルで
Ziちゃんねるの改造コンテストに応募したりしました。
ただ、出来た物を圧縮した時に自分のパソコンで開けない物になってしまい、
さらにはどうにも出来ない様な事になってしまったので、あちらのパソコンで
開くことが出来るのか?という心配がありますが・・・。
325名無し獣@リアルに歩行:04/06/07 19:30 ID:???
この流れ・・・
このスレもうすぐ倉庫行きになるけど、
保管庫の管理人氏ってなんとなくログ取ってないような希ガス
326名無し獣@リアルに歩行:04/06/07 19:58 ID:???
保管庫管理人さんへ

保管庫にアクセスすると、

index.htmlが存在しないため、ページが表示できませんでした。index.htmlを設置してください。

と表示されます。
327恐怖の亀裂の作者:04/06/07 20:05 ID:???
_| ̄|●
まだ間違い有った…一箇所階級間違えています…。伍長だってば!!!1回目の通信の時!!!

>>前3作の作者さんへ

次のお話楽しみです。

>>悪魔の遺伝子の作者さんへ

圧縮したら開けない…_| ̄|○
有りますよねハードディスクの容量を開けようとして圧縮したは良いけど開くのに知らないパスワードが勝手に掛かっていたり。
何時の間にか何かの拍子に圧縮か解凍のバージョンが変わってしまって開けなかったり…。バージョン違いは此方で一回有りました_| ̄|●
見れると良いな〜…。
328名無し獣@リアルに歩行:04/06/07 20:48 ID:???
>>326
あれ、普通に出ますよ?
http://sak2-1.tok2.com/home/undecidedness/storage/story.html

>>327
本気で間違い探しをしようとすると、相当あるように見受けられますが…
329名無し獣@リアルに歩行:04/06/07 20:57 ID:???
330名無し獣@リアルに歩行:04/06/07 20:59 ID:???
>329
なんか下の方でも無理でした。
>328ならOK。
331名無し獣@リアルに歩行:04/06/07 21:09 ID:???
超失礼。

http://sak2-1.tok2.com/home/undecidedness/storage/
だと開けない
http://sak2-1.tok2.com/home/undecidedness/storage/story.html
だと開けるモヨウ。

でした。

>>1のテンプレが
名無し獣弐氏の過去ログ保管場所
http://sak2-1.tok2.com/home/undecidedness/storage/
になってるので開けなかったんです。
332恐怖の亀裂の作者:04/06/09 18:34 ID:???
>>327さんへ
なんてこったい_| ̄|○前から国語脳に難有とは思っていたがそんなレベルだったなんて…_| ̄|●
そう言えば作文の点数は毎回低かった気が…。


そろそろ次のスレに書き込みを始めてもいいのでは?と思っているのですが書き込みが無い。
もしかしてまたアクキン!?
333名無し獣@リアルに歩行:04/06/10 22:12 ID:???
>>332
これから気をつければいいのですよ!
次スレでの活躍も期待ますよ

あと、倉庫に格納する依頼が出てるそうなので
書き込みは控えた方が良さそうです。
あまり続けてると依頼がスルーされる事もある・・・とか。
334名無し獣@リアルに歩行
次スレはこちら。

自分でバトルストーリーを書いてみようVol.11
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