そいつは酷い どこまでも厨臭くて 安っぽい新作メカ
でも人によっちゃ それ自体が宝物
「こいつは すごい性能のゾイドなんだ」
信じきった彼もとうとう そのゾイドを飼う事にすると、する
誰もが口々に彼を罵った 「デタラメな設定にに眼が眩んでる」って
飼わずに 新ゾイドを値踏みしやがって
世界の神ですら 彼を笑う権利なんて持たないのに
そいつは酷い出来映えだが
こつこつ地道に作り上げた 自前のゾイド 彼にとっちゃ記念すべき最初のゾイド
電池を積みスイッチ入れ 朝焼けの床に歩かせた
堪え切れず揚げた拳 響き渡る鬨の声
そいつは酷い どこまでも胡散臭くて安っぽい厨なゾイド
でも誰にだって それ自体が宝物
ホントにでかい 誰もが耳疑うような設定でも
信じきった人によっちゃ 夢うつつに成り得るだろう
誰もが遠ざかる トミーを呪い出した
「願わくば 新作よ旧世紀に戻れ」
容易く 企画の前に立ちはだかりやがって
ゾイドの終わりは トミーが拳を下げた時だけ
死に際のライガー その額にグングニル
狙ったモノは 必ず貫く
誰もがその手を 気付けば振っていた
黄金の走りを見せる ライガーに向けて
自ら その手で破り捨てた バトストの切れ端を探して 拾い集め出した
容易く エナジーを値踏みしやがって
世界の神ですら チャージャーを笑おうとも 俺は決して笑わない
ライガーは今 ワゴンの真ん中で
世界の神ですらそれを買う権利を欲しがるのに