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メルクリウス連邦国防軍は、共和国統治時代に共和国軍が組織した警備部隊から発展したものである。
警備部隊は、共和国が西方大陸戦争時に各地の占領・統治を行なう為に設置したものである。
当初は、共和国人によって編制されていたが、暗黒大陸戦争に突入すると、兵士が不足し、やむえず現地人
を採用することとなった。その後、指揮官となる仕官・将校も現地人が充てられた。
独立宣言時に共和国から離脱。独立政府下に入り、連邦独立を達成、国防軍となる。
国防軍に配備されたゾイドは、初期は帝国・共和国から奪ったり、各地から不正規ルートで集められてもの
中心となり、帝国・共和国、両陣営のゾイドが一緒に運用された。独立後は、共和国が残した工廠で製造された
戦闘ゾイドが配備されるようになった。
連邦は国土が狭く、人口も少ない事から、国内での戦闘は不安要素が多きく、国防軍は「侵攻を受けた場合は
一度、国外へ追い出し、領土外で侵攻部隊をボコボコにする」という戦略をとっている。
陸軍は、敵の侵攻部隊を各地の部隊が受けとめ、重装部隊が攻勢に転ずるという戦術をとっている。
その為、全土を3つに区分し、それぞれに3個軽機甲旅団(歩兵と小型ゾイドが中心)を配置、さらに攻勢を担う
4個重機甲旅団(機械化歩兵と大型ゾイドが中心)を参謀本部直轄部隊として有している。
さらに、西部山岳地帯での作戦能力と即応・緊急展開能力を高める為、近年、1個空中機動旅団を編制した。
陸軍は以上の14個旅団とその他の部隊を有し、常備20万の兵力を誇っている。
空軍は、6個の制空戦闘部隊と4個の対地攻撃部隊が編制されている。
配備されているゾイドの中で最も多いのは、プテラスであり、対地攻撃部隊や制空部隊に数百機配備されている。
また、制空戦闘機としてレイノスや一部レドラーを保有している。常備兵力は4万5000
海軍は、2個の艦隊を有し、メルクリウス湖と南部沿岸の防衛を担っている。主力はバリゲーター。一部には
ブラキオスを配備している。近年はハンマーヘッドの取得を目指している。常備兵力は5000。
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ZAC2112年、連邦はヘリック共和国との国交樹立を達成し、孤立状態を脱した。
背景には、ガイロス帝国の西方大陸での勢力拡大がある。
連邦は、同時に共和国と相互軍事協力協定を結び、共和国はストームソーダ、ゴジュラスギガの
供与を約束したとされ、連邦側も各種軍事先端技術の情報を共和国に渡している。
独立前、工業化された有力都市や大量の資源のあるメルクリウス南部を帝国と共和国は、重要な
戦略拠点と考え、熾烈な争奪戦が展開され、共和国統治下に入ったZAC2100秋以降は、共和国に
よってゾイド工場や軍需工場、整備工場などが建設され、技術力・経済力が飛躍的に向上した。
その工業基盤や資源が、連邦を支え、連邦の強力な武器となったのである。
余談ながら、周辺国全てが敵国という不安定な情勢が、多民族国家である連邦の団結を強め、
国家分裂を防いでいるというのは、皮肉な話である。
勿論、敵対国は、連邦国家分裂のため、様々な工作活動を行なっているが、連邦国民の団結心と
優秀な情報機関の前に対した成果は得られていないのが現状である。