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↑オッパッピー
576 :
名無し獣@リアルに歩行:2008/07/16(水) 23:05:38 ID:57qzcY+p
まだこのスレあったのね!
2年ぶりに見たわ〜
キュッ
∧_∧
( ・∀・ )彡
⊂ つ
人 Y
し (_)
キュッ
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( ・∀・ )彡
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キュッ
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人 Y
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今日このスレを発見しました。ちらしの方の小説を全部読んだ後
自分も小説を書きたくなりました。まだ年齢も低く
マトモに書けるかわかりませんが、書かないよりはましなので投下してみます。
-------------------------------------------------------------------------
ん〜、今日も嫌な朝か。昨日は父親にバスタオルを貸したからか
目が開かない・・・目やにかな・・・。ったくバーロ・・・
それにしても、いつねたんだか。
いつもより体が重く感じ、ってそれにしても足元が冷たい。
あ、人の声がって、やっぱここは家じゃないな。
とりあえず耳をすましてって、耳の感覚もなんか変だな。
「重量感があるね。でもなんかイイ!」子供の・・・声?
「この値段で入手できるのはこれだけだったんだ。」おっさん声。
ひょっとしたら親子なのかな・・・と思っていたらいきなり・・・
「んじゃ、早速乗ってみるか」おっさんが言った・・・。ちょw何w
あ、もしかしてもしかしたら・・・・ ゾイド・・・?俺・・・ゾイド?
ってことは夢の中だろう。ふぅ、妙に安心した。
そして、子供の声がした・・っと思ったらいきなり頭が パカッ!
となる妙な感覚に襲われた。うげ、乱暴だよ。クラクラする・・・
と思ったら、目が見えるようになった。うほ、これは・・・ガレージ?
そしたら、頭の中にこんな音が入ってきた「いいか?そこにレバーが
2本。といってもたべもんじゃないぞ?操縦するためのレバーが2本ある。」
無線でつながれてるのかな?「そしたら、まずは遠隔操縦で私が外まで操縦するので
いいというまでレバーには触れるな。」おっさんは語る。
子供は少し緊張した様子で「は、はい」と答えた。
次の瞬間、足がズンと持ち上がった。この重量感、なんとなく自分と
似た感じ・・・・このゾイドは ブ タ 型 だ 。
そして、20歩くらい歩いただろうか。不思議と四足歩行にも抵抗がない・・。
そしておっさんの声「では、操作について説明する。まず、右のレバーは右前足を。
左のレバーは左前足を動かせる。そして、足元にあるものに気づいただろうか。
このペダルは右が右後ろ足を、左が左後ろ足を動かせる。んで」ここで子供が割り込む
「おっけー!」高い声だな・・・。「あぁ。ようは、右前足が前に出るときは
左前足が後ろになっいてる。そのときには右後ろ足は後ろになっている。左は前だ。」
ふむ、友達が言ってた、『俺流ゾイド操縦方式』と似てら。
「では、ゆっくりとさっき言った操作をしてみてくれ。もしものときのために
アシストはしっかりつけた。」おっさんの声の後、足がゆっくり動いた。
赤ん坊がハイハイするようにゆっくりと、慎重に進んでいく。
「できたよ〜!」子供が異常にはしゃいでいる。ん、あれ子供の顔曇ってきた
「あれ、とまらない、とまらないよ!!」俺は走り出していた。
とめたくてもとまらない。でも、このままじゃあの壁に衝突して・・・。
「大丈夫だ、このアシストが、あ、あ、ああああれ・・・コントロールができない」
壁まで後800mはある。だが、このブタ型ゾイドも加速してるとはいえ
そこまでスピードは出ないだろう。「待ってろ、今助けてやる!」おっさんの声だ。
ん、相手もゾイドに乗っている・・・。機種は・・・コマンドウルフロングレンジ・・
嫌な予感が脳裏をよぎった。このまま俺は遠距離からコアを撃たれるのでは。
まぁ、夢の中ならよいだろう。夢の中なら・・・・。
だが、先ほどから感じていたこのあまりにもリアルな感覚・・・。
よくわからないが、本当にゾイドの世界にいるようだ。
と、いろんなことを考えているうちの、むこうで「ズギュン」という
音がした。なんというか、力が抜けてきた・・・。
「よし、やったぞ」という声が聞こえたような気もする・・・。
目の前が見えなくなってきた・・・・・・。
「はよぉおきんしゃい」声が聞こえた。気がつけばベットの上にいた。
どうやら、いつもの世界のようだ。やはり夢だったんだろうか
それとも・・・・ (完)
----------------------------------------------------------------------
3つに分かれてしまいましたが、登校完了です。
眠りそうになりながら書いたというのもあってgdgdですが
少しでもこのスレが活気付いたら幸いです。
585 :
581:2008/08/18(月) 22:50:25 ID:ITz0uWyE
>>584 ありがとうございます。また新ネタを思いついたら登(ry
投稿してみますね。
sage忘れました、申し訳ないです。
カノントータスになって、天体観測するよ
モルガになってあんなことこんなこと・・・
いつの間にやら戦争は終っていた。どっちが勝ったのか、俺は知らない、いや、知ったことではない。
いずれにせよ、俺は軍から登録を抹消された。
とどのつまり、長いことこき使われてきたあげくにもう必要ないとあっさりとお払い箱にされたという訳だ。
それならせめて、故郷か仲間達と一緒のところで朽ち果てたいと俺が願ったのは、至極当然のことだろう。
だが、その切なる希望すら叶えられなかった。
俺は民間に払い下げられた。
流出した兵器で武装した野盗やら野良化した戦闘ゾイドやらがうろつきまわってるこんな御時世では、
強力な自警団を持ちたいと各地の住民が思うのは不自然な話ではない。
しかしそうは言っても、あまりに強力な戦闘ゾイドを放出してしまえば、この御時世の悪循環を加速させる訳であり、
だから、つまり、俺はいざとなったら軍を使って押さえ込める程度と値踏みされ、
苦しい財政(台所事情)の中、治安維持を民間に委託しての予算削減と、
余剰となった戦闘ゾイドを払い下げての小銭稼ぎより価値が低いと決め付けられたということだ。
最低の矜持を保つことすら、俺には許されなかった。
買い取り手の自警団のゾイドプールに連れて行かれるとき、最初に目に入った戦闘ゾイドはレッドホーンだった。
その規模の戦闘ゾイドとしては例外的なまでに生産数が多く、
それ自身の設計に加え、配備数が多いことから整備の器具、ノウハウが揃っていることもあり、
維持管理が比較的容易な戦闘ゾイドである。
その戦闘能力は費用対効果の面で見れば現在でも最高クラスだろう。
だからこそ元設計の古さにもかかわらず先の大戦でも第一線で主力として使われたといえる。
このような町の自警団の装備としては、極めて良い買い物だ。
調達担当者が見る目のある人間なのか、それとも価格の問題から薦められるままに買ったのかはわからないが。
同じように、この自警団に見る目のある人間がいるのか軍に薦められるままに購入するゾイドを決めたのかの
判断に迷うのが、
レッドホーンに近接戦闘仕様と支援砲撃仕様がいることだ。
敵小型戦闘ゾイドに町の中に入り込まれてしまったら対処が難しいから、
砲撃で阻止区域を作り町への突入を防ぐのは理に適っていよう。
もっとも、限られた地点の防衛なのだから、地雷の方がより確実かつ安上がりに同じ役割を果たすだろうが、
現実的な往来を確保するためには複数の道がなければならず、当然そこには地雷を設置できないから、
その開けておかねばならない地雷原の隙間をカバーする必要があるし、
対ゾイド地雷単独では人の手で容易に除去されてしまうから、対人地雷も併せて敷設する必要がある。
対ゾイド地雷に較べずっと小さくて軽い対人地雷は、豪雨等で敷設した位置から動いてしまう可能性がある上に、
子供という奴は行ってはいけないと言われた場所に万難を配しても行く生き物だから、
このような一般的な町の防衛では住民や来訪者に被害が出る恐れもあるのは事実だ。
さらに踏み込んで考えれば、どうしても敵の攻撃を支えきれなくなった場合、
町の周囲を地雷原で固めてしまっていると、自らを閉じ込める結果になってしまう可能性すらある。
次に見付けた戦闘ゾイドは、カノントータスだった。
これもやはり支援砲撃仕様のレッドホーンと同じ疑問を抱かせる戦闘ゾイドだ。
その重装甲と大口径砲、そして小型であるということから、
市街地で建造物に立て篭もった敵を排除する任務に当った歩兵を支援するのにうってつけの戦闘ゾイドではあるが、
こんな町では建造物一つ潰すことも覚悟しなければならないような立て篭もり事件とは無縁だろう。
ただ、町の中に侵入した敵を駆逐するための押さえには良い戦闘ゾイドであるとはいえよう。
このような町への侵入に対する押さえを考えているらしいのは、
物々しい増加装甲を纏ったゲルダーが見えることからも伺えた。
ゲルダーは相当に設計の古い戦闘ゾイドではあるが、基本の防御性能は優秀で、装甲強化マージンも大きい。
火器の能力と機動性は―――少なくともこんな町の自警団に可能なレベルの改修では―――向上は見込めない。
しかし、敵大型ゾイドの町への侵入はレッドホーンが食い止める手筈になっているだろうし、
それでも侵入されてしまった場合はやはりレッドホーンが街中にまで入ってきて対応することだろうから
―――レッドホーンは街中での機動には制約が多いだろうが、相手が大型ゾイドなら同条件の筈だ―――、
ここのゲルダーは、街中で敵小型ゾイドを相手にする役割を負う筈だ。
とすれば、射程や攻撃力に不足は生じないだろうし、あまり高度な機動性を求められる機会もまず無いだろう。
つまり重視すべきは防御力であるわけだが、少なくともここから見る限り、
この自警団のゲルダーには増加装甲が適正に取り付けられているようだった。
この点からすると、ここの自警団には軍から復員した人間がいるように思われた。
そして、町に侵入された際の押さえと、町の外での近接戦闘を兼任できる戦闘ゾイドとして、
新たに、高い防御力と火力を併せ持つ中型ゾイドであるブラックライモス―――つまり俺―――が調達された、
というところか。
レッドホーンの予備パーツと一緒にグスタフのトレーラーから降ろされた俺を出迎えたのは、
いかにも冴えない若造だった。
ゲルダーの増加装甲の取付け方等から、ここの自警団には復員した人間がいると思っていたが、露骨に嫌な予感がする。
「お待ちかねだったな」
グスタフを操縦してきた男が若造に声をかける。
「うん、自分のゾイドは自分で迎えに行きたかったけどね」
悪い予感は当ったようだ。
大方、復員してきた人間はそう多くなく、その人間だけでは充分な人員が確保できないから、
こいつのような若造も自警団に入れられているのだろう。
俺はなんだか全てを否定された気分になった。
595 :
ドラゴンスレイヤー @7:2008/10/13(月) 01:54:47 ID:ENPaEcBC
そもそも俺は平和主義者であり、争いなど起こらないほうが良いと思っている、
兵器である戦闘ゾイドが平和主義者だとは何を言うかと思われるかもしれないが、
兵器だ武力だなどというものは、元来、存在している、それそのこと自体により抑止力たることがその存在意義であり、
兵器を並べていたのに戦争になってしまいました、などというのは、孫子を引くまでもなく、
とりわけ、戦争によってもたらされる損害が極めて増大した近代以降にあっては、失策中の失策なのである。
だから、もし、兵器である俺が平和主義者でないとしたら、
それは、いわば、肉屋が世に菜食主義者が増えることを願うようなもので、
つまるところ兵器である俺が平和主義者なのは至極当たり前のことなのであるが、
こいつの操縦で自警団の訓練に参加するようになってから、ますますその意を強くした。
やはり、どこかの誰かに災難が降りかかり、そのついてない奴が自分である可能性がある、というのと、
ほぼ確実に自分の身に災難が降りかかる、というのでは、心持が違おうというものだ。
アホだ上げちまった… orz
ダークスパイナーになって最大出力でジャミングウェーブを放出し
仲間のゾイドたちを堕落した人間どもから解放する
俺に乗る奴のゾイドの操縦そのものの技量は悪くないレベルではある。
会話の内容も合わせて考えるに、もともとこの町の人間の中では民間ゾイドの操縦経験と技量が高く、
またそのために自警団の人員に加えられたのだろう。
しかし、ゾイドを操縦できれば戦闘ができるか、というとそれはまた別の問題なのである。
戦闘の基本、そして本質は自分の身を守ることである。
これがわかっていないことが、この若造の戦闘技術が上達しない理由だというのが俺の印象である。
無論、状況によっては自ら命を投げ出すような行動を取ることを要求されることもあり得るが、
その状況下でも可能な限り身を守る努力はするべきであるし、
そのような真に命を投げ出すことが要求される場面に辿り着くより前に死んでしまいました、
ではまるでお話にならないのだ。
さらに、戦闘を進める主体は結局のところは人間の意志である。
そして戦闘で壊滅的な損害を被る前に後退するのが―――少なくともトチ狂ってない人間の―――常識であるから、
一々目の前の相手に止めを刺すことにこだわって自分がやられてしまうのは、
味方に不必要な損害を発生させる行為以外の何物でもないのである。
それが模擬戦で見せつけられるこの若造の勇姿ときた日には、
遮蔽物から飛び出して「敵」の目の前に仁王立ちになり「射撃」しようとする、
射撃位置を変えようと移動する「敵」を追いかけて「敵」のど真ん中に突っ込み「集中砲火」を喰らう、
次の遮蔽物への躍進中に何を思ったかいきなり向きを変えて「敵」の方に突っ走り「味方」の「援護射撃」を自分が喰らう、
遮蔽物の陰に隠れた「敵」を追い出そうとしてそいつの砲口の前にのこのこ出て行く、
隠れながら後方に回り込むべき状況で真っ正面から突撃する、
最短距離で突っ込もうとして「敵」との間にあった地面の隆起をその頂上を通って真っ直ぐ乗り越える、
と、全く大した英雄ぶりなのだ。
ある敵味方識別実弾射撃訓練のときなど、こんなことがあった。
それは、決められたコースを走行する訓練で、
コースの周囲のあちこちに、遠方でスイッチを入れるとボード状の標的が起き上がる装置が隠してある。
そしてそのボードには、ゾイドや人間の絵が描かれており、その絵のゾイドや人間には敵と敵ではないものがある。
コースを走行しつつ、ボードが起き上がったら、そこに描かれているのが敵なのか敵でないのか
―――つまりさらに言えば撃ってはならない相手なのかそれとも撃つべき相手なのか―――を見分け、
敵ならば撃ち、敵でないならそのまま通り去る。
このボードに描いてあるのが敵だった場合、それに命中させないとその標的の位置より先に進むことが出来ないルールである。
この審判には、遠方にいる訓練統制要員があちこちに設置されたカメラを通して命中したか否かを判定し、
もし命中させていないのに通り過ぎようとする奴がいた場合、無線で注意を与えることになっている
(遠隔操作でボードを起き上がらせられるなら、
命中させたと訓練統制要員が判定したときボードを倒すことでわかりやすく訓練を進められるのではないか
と思うかもしれないが、
射弾が命中したか否かを自分で識別するのも実戦では重要な能力である)。
やはりどうしても実際に実弾を撃つ訓練は必要であり、
そして当然その訓練は自警団の戦闘ゾイド同士の模擬戦ではできない。
また、錯綜する戦場で何物かを見付けたときにまずやらねばならない敵味方識別を訓練するのは、
見知った戦闘ゾイドと人間が、敵役味方役をはっきりと示す標識をつけて行う模擬戦では限界がある。
そんなわけで、このような訓練が行われているのだ。
さて、その訓練に参加していた俺がコースを走っていると、敵の絵の描かれたボードが起き上がった。
俺の頭の中の奴はそれを目標に撃ったのだが、射弾はボードの中の敵の絵の輪郭に当った。
そして俺の頭の中の奴はそのまま走り抜けようとした。
もっとも当ってはいたわけだから、この行動自体には俺は特別とやかく言わない。
そこへ訓練要員から注意の無線が入った。
あの当り方では命中判定を与えることはできないということだろう。
これもまたもっともな行動である。
それを聞いた俺の頭の中に座ってる奴は少し引き返し、また同じ標的に射撃して二発目で今度こそ命中弾を得た。
このときこいつは当っていたのにとつぶやいていたが、
誰でもお前は失敗したなどと言われるのは面白くないものだから、
その場では俺はそのことを気にかけはしなかった。
そして走っていくとまた別のボードが起き上がった。
そのボードには荷物を持った人間が描いてあり、それはちょっと見には何か歩兵用火器を操作している人間の絵に見える。
引っ掛けというヤツだろう。
そしてやはりというべきか案の定というべきか、俺の頭に鎮座してる奴は引っ掛かった。
その標的に向かって掃射を始めた俺の乗り手のところに、当然のこと訓練要員からの注意の無線が入る。
すると何を思ったか、こいつはあちこちのモニターを見ながらコースなど全くお構い無しに俺を走り回らせ、
挙句の果てにはカメラもセンサーも信用ならんとばかりにハッチを開けて身を乗り出し、そして―――
あの名ゼリフを吐いたのだ。
「無線にジャミングだ! たぶんどこかにダークスナイパーがいる!」
「ダークスナイパー」がやってくる可能性は皆無だろう。
「ダークスパイナー」にしてもお出でなさる可能性は殆ど皆無だろうが。
それにしても、「無線にジャミングされてる」のに、無線で味方に警告を出してこいつは一体どうするつもりだったのか。
現実には到底起こり得ないようなことが何をまかり間違ったのか実際に起こることは世の中に数あれど、
よもやその現象を自ら目にすることになろうとは、全くこの世というものとは不可思議なところである。
実際、自分で見るまでその話は冗談の類だと思っていた。
それが突如
―――いや、話題に上っていたのを聞いてはいたから、「突如」というのは必ずしも正確ではないのだろうが、
それまでまるで現実のこととして捉えていなかったのだから、
やはり俺の感覚の上では「突如」としか表現の仕様がない―――、
現実と空想との境界が溶融でもしたかのように、奴はその恐怖の具現のような姿を現したのだ。
集中独立運用されていたために、軍に配備されていた時でさえ現物を目にすることはなかったあの戦闘ゾイドに、
よもやこんなところで遭遇しようとは。
その機械仕掛けの竜(ドラゴン)はグスタフのトレーラーから自警団のゾイドプールに降り立ち―――駐機姿勢をとった。
ただそれだけの何ということもない動き、
それなのに、奴の周囲からあの恐怖することすら忘れさせる禍々しい空気が広がっていくのが手にとるようにわかる。
それも無理は無かろう、先の大戦を生き延びた者にとり、
彼の竜(ドラゴン)はまさしく破壊という概念が実体化した姿の一つ、
畏怖をすら超え畏敬の念さえ抱かせる存在なのだ。
オーガノイドシステムを初めて搭載され、
その絶大なる戦闘力をもって多大な戦果を挙げ、
後の戦闘ゾイドの在り方にさえ影響を与えた戦闘ゾイド、
虐殺竜ジェノザウラー。
破壊と殺戮の希求という狂気の一つの結晶が、
この世界の背景としてただそこに存在しているだけのようなごく平穏でありふれた町に現れたのだ。
その姿を見ながら、俺は、覚醒しているにもかかわらず悪夢の奥底に沈んでいるような、奇妙な現実感の無い感覚に捕らわれていた。
「すごいな、あれがジェノザウラーか!」
「本物だぜ、本物なんだぜ!」
腹立たしいほど呑気な声が俺を忌々しい現実に引き戻す。
そのおかげで、俺の脳裏に幾分現実的な思考がよぎった。
軍がジェノザウラーなど放出する訳が無い。
つまり、あれがここにいるのは何らかのまともでないルートによっての筈だ。
強力な戦闘ゾイドの前に目の曇った穀潰しの調達担当者がどんな連中と接触したかなど知ったことではないが、
これは禄でもないことが起こる。
なまじのことではすみようのない禄でもないことが。
無論、あれが、どこかの業者の連中があちこちの戦場から拾ってきた残骸をパッチワークして
何とか動けるようにはした代物である可能性もある。
だが、俺にはどうも拭い去れない嫌な予感がしていた。
そして、予感という奴はそれが嫌なものであればあるほど良く当る、というのが俺の経験則だ。
俺の思考は、再び、不安と恐怖の混沌の渦中に沈んでいった。
神経を引きむしられるような数日間が過ぎた。
これまでのところは、俺の懸念は杞憂と呼べそうな気配であった。
ドラゴンライダーに抜擢された自警団員もジェノザウラーに習熟し始め、
時宜と見た自警団は、ジェノザウラーを模擬戦に参加させることにした。
自警団の模擬戦は、町への侵入を阻止する訓練と、町に侵入した敵を駆逐・排除する訓練とがあるが、
今回のジェノザウラーが初参加する模擬戦は、町の東に広がる荒地で、侵入阻止訓練として行われることとなった。
ジェノザウラーは、これまでの自警団が配備していた戦闘ゾイドとは比べ物にならない機動性を誇り、
そして、この町にはジェノザウラーもしくはそれと同等以上の機動性を持つ戦闘ゾイドの部隊に
配属された経験のある人間がいなかったことから、
自警団としては、この強力だが一体しか所持していない戦闘ゾイドをどう活用するのがよいのか計りかねているらしかった。
そのため、そもそもジェノザウラーが戦闘状況下でどのくらいの動きができるのかから把握する必要があり、
その機動性を発揮したジェノザウラーの観測がこの町の周辺で最もし易いこの荒野が訓練場に選ばれたようだ。
破壊の化身が駆けていく。
阻止側に割り振られたジェノザウラーは、アグレッサー隊の側後方に回り込むべく、驚異的な機動を披露していた。
今回の模擬戦で、阻止側は、町に襲撃をかけてくる敵に対し、
その側後方にジェノザウラーを回り込ませ、その絶大な火力を以って敵を撹乱・分断させ、
他の戦闘ゾイドは、態勢を崩し自らに無防備な姿を晒している敵を仕留める役と、
ジェノザウラー及び止め役に対する火力支援役とを行わせるという戦闘法を採ることとしていた。
仮想敵はこの町に襲撃をかけてくる盗賊や野良化した戦闘ゾイド程度であるとはいえ、
勢子役がジェノザウラー一体だけとは少な過ぎる気がするが、
この模擬戦の目的の一つが、ジェノザウラーが戦闘状況下で発揮できる動きの把握にあるため、
このようにジェノザウラーを「存分に暴れまわらせる」戦闘法を採ることは必要であるし、
この模擬戦の推移を見て勢子役に他の戦闘ゾイドを加えるかどうか考えるつもりなのだろう。
また、ジェノザウラーにこの自警団の他の戦闘ゾイドと足並みを揃えさせると、
どうしてもその機動性をスポイルさせることとなってしまう。
もっとも、極端な話、ジェノザウラーは戦闘機動させずにトーチカとして使用しても強力ではある。
だが、ジェノザウラーそのものの操縦訓練の一環としてもう何度も町の中を移動させているので、
敵の侵攻状況に応じ、町の中を通って適切な射撃位置に移動する、
いわば「迅速にその位置を変えられる強大な火力を持ったトーチカ」としての使用法については
既にある程度の活用可能なデータがある。
ならば、模擬戦によりジェノザウラーの機動性を存分に活かした戦闘法の検討をしたい、というのは自然な考えである。
ただ、俺には、一体しかいないジェノザウラーにその高い戦闘機動性を発揮させる戦闘法を採りたい、というのは、
どうも色気を出し過ぎなような気がしてならない。
大抵において、色気を出すと碌なことにならないものだが……
まあいずれにせよ、あのドラゴンライダーがああしているのはれっきとした理由のためであり、
あの機動からも、今俺の頭の中にいる奴のように醜態を披露するのが目的ではないことがわかる。
ジェノザウラーは濁流に舞う木の葉のような軌跡でアグレッサー部隊の側面に回り込むと「荷電粒子砲を発射」、
たちまちのうちに「射線」上のアグレッサー機のヒットインジケーターが点灯する。
側面を脅かしている敵に反撃しようとするアグレッサー機には阻止側戦闘ゾイドの「射線」が降り注ぎ、
その機を逃さず俊敏な竜は「パルスレーザーを撃ちつつ」打撃位置を変える。
こんな町の自警団風情にしては、異様にも感じるほど見事な連携である。
どんな陸上戦闘ゾイドも、正面装甲のほうが側後面装甲より強固なものだが、ジェノザウラーは特にその「落差」が大きい。
つまるところ、遮蔽物とその高い機動性を活用して優位な位置取りを確保しなければならないわけだが、
移動もすれば反撃もしてくる対象を相手に優位な位置取りを確保し続けるには、
味方戦闘ゾイドからの支援射撃が不可欠である。
まさにこの金科玉条に従った行動でジェノザウラーと阻止側戦闘ゾイドはアグレッサーを痛撃している。
見事、実に見事、だが、やはり、殴り込みをかけているのがジェノザウラー一体だけでは無理があるのではないか、
「支援射撃をしつつ」状況の推移を見ながらそう思っていたら、案の定ジェノザウラーに「射線」が集中したらしい。
戦場情報システムにより、各「友軍」戦闘ゾイドのコンディションデータは共有されているが、
そこからジェノザウラーが「側面から手酷く被弾し続けている」ことがわかる。
撃たれているのが演習用レーザーでなく実弾なら、とっくに蜂の巣状態の屍を晒している筈だ。
だが、ジェノザウラーのヒットインジケーターは点灯していない。不具合だか何かを起こしているらしい。
そのため当然のことアグレッサー側にはジェノザウラーが「撃破されている」ことが伝わらないから、
ジェノザウラーはずっと「撃たれ続けている」。
ドラゴンライダーはどうして無線でジェノザウラーが「撃破された」と言わないのか、
このジェノザウラーの状態では、照準レーザー警報やら損傷警報やらがコクピットに充満しているはずだから、
そんな状況では、あのなかなかの技量の持ち主でも混乱してしまっているのか、
そう思ったそのときになって、
ようやっと俺はジェノザウラーのコンディションデータ中の乗員の項目が何を示しているのかに気がついた。
―――何だこれはっ!
突如高速の巨大な物体がアグレッサー部隊に突入し、その突入箇所に「レッドホーンを形成していたもの」が散らばった。
「ジェノザウラーから離れろ! 暴走だっ!」
見ればわかる!
その無線警告が終るまでにも、
魔竜の牙は更に二体のレッドホーンを引き裂き、その射るような光を放つ眼は次の犠牲者の姿を捉えていた。
611 :
名無し獣:2009/01/01(木) 10:38:12 ID:???
コマンドウルフがいいな
千のモルガになって〜
モルガ千匹
1ヶ月ぶり
1週間ぶり
1ヶ月ぶり
1ヶ月ぶり
久しぶり
620 :
名無し獣@リアルに歩行:2009/08/29(土) 23:18:01 ID:QywpzhJY
ライトニングサイクスになって走り回りたいな
めちゃめちゃ癖のある重武装ディバイソンで乗り手は傲慢な若造
死に様はどうにもならん最強肉食恐竜系荷電粒子砲搭載帝国ゾイドと死闘を繰り広げる
増援が来るまで守らなければ・・・
そして精魂尽き果て地面に方膝をつく雄牛
最期の荷電粒子砲が打ち込まれようとするその直前、パイロットを放り出し石化
その後若造は愛機を守ってやれなかったことを悔い、訓練に明け暮れた
五年後、共和国No.Tゾイドパイロットとなった彼は帝国パイロット達を凍り付かせたのだった