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フィギュア本情報:
たまたま先日、印刷所関係の人間と飲んであのフィギュア本の話が出たので、
報告します。この人、あの写真集の印刷にかなりからんで右往左往したとか。
もっともこの人は唐沢ファンらしいので、その点は割り引いて聞いて。
・まず、あのフィギュア本がらみで訴えるとか金返せとかという騒ぎは全くな
かったということ。これはアンチ唐沢には残念かも。俺もアンチじゃないが騒
ぎのあった方が面白いと思っていたので残念。
・ただし、あの本の制作に、唐沢がらみのトラブルが続出したのも事実。
・もともと、あの本は社長との関係がよくなかったメイセイ出版の担当者が博
打的に立てた企画。制作費を出すスポンサーが看板をつけろ、と要求したので
唐沢俊一の名前を冠して企画を通した。このときの名貸し料が唐沢の取り分。
フィギュア業界とほとんどつながりのない唐沢を看板にしたのは、メイセイ側
が制作のイニシァチブを握るため。
・その他、唐沢にメイセイ側は、スタッフ紹介や海洋堂との折衝を依頼し、そ
の実費としてさらに数十万を支払った。浦山明俊や、カメラマン、事実上の編
集を担当したモデグラのフリー編集のS氏も、唐沢のつてで集められたメンバ
ー。この時点では唐沢もスタッフと共に大阪まで何度も足を運んで打ち合わせ
し、その交通費とかは全てその実費の中から出ている。
・で、各フィギュアアーティストとの個別折衝に入ったあたりで、なれないス
タッフのせいでトラブルが続出。メイセイ出版の担当も病気になって退社して
しまい、出版を実質的に柏プラーノの社長が引き受けた。
・そこで編集スタッフは浦山明俊を中心に再編成を組み、作業を再開させたが
唐沢は本業の方でほとんど時間が取れず、打ち合わせにも欠席が続き、ここで
S氏が唐沢と衝突。唐沢は、自分の仕事はすでに終わっていると反論するが、
浦山も、非常時なのだからと参加を要求。スケジュール的に無理だとする唐沢
と感情的対立になる。また、神道マニアの浦山が神社で厄払いの祈祷をやらせ
るなど、神懸りにもなってきて、唐沢の方にも嫌気がさしてきた。
・結局、唐沢抜きであの写真集は完成。スポンサーは唐沢の名前をもっと大き
く出せと要求したが、スタッフの悪感情を慮って唐沢も辞退。ただ、雑誌のイ
ンタビューなどには答えざるを得ず、これにS氏がさらに反発。
・結局、写真集は本としての出来はともかく、値段設定が高すぎたことと、ヲ
タ向けな作りでなかったことが災いして、赤字に終る。
・浦山&唐沢はその後、和解。ただし、S氏の方はその後も唐沢の態度をあち
こちで非難し続け、これが訴訟問題というような話に膨れたのだろうというこ
と。唐沢にからむ金銭疑惑では、大阪行きの領収書などの一部に未回収の分が
あるが、それはメイセイの担当の退社の際に紛失したものとのこと。