【新会社設立】やおいのNo.1版元ビブロスの行方 2

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650匿名希望さん
元凶はショコラ編か!!

http://web.archive.org/web/20020909035454/www4.nasuinfo.or.jp/~karen/penny/wagamama.htm
実はこの時、私、けっこう人生に行き詰まってました。仕事として美少女ゲームのノベライズなどをやってたんですが、
これがあまりにも旨味が少なくて。
本の売上を決めるのは、小説のできばえや著者のネームヴァリューではなく、元のゲームがいかに売れたか。
どんなに良い小説を書こうとも、元のゲームがスカなら、絶対に部数は伸びません。
で、売れたゲームのノベライズを任される任されないは、小説家としての実力なんか関係ありません。

コネ。ただそれだけ。

なぜなら、ノベライズに必要なのはゲームテキストを丸写しするワープロであって、
自分でちゃんとキャラメイクしてストーリーを組み立てる人間は「ゲーム世界によけいな考えを持ち込む」として嫌われるのです。
おまけに、ゲームプロダクションにマージン払わなくちゃいけないから、金銭的にもあまりオイシイとは言えなかったし。

そんなこんなで、「もーあかん。この商売やってたら、一生まともにメシ食っていけん!」と顔面蒼白になっていた折り、
ショコラノベルズのI様から「今度うちで、エッチ系のレーベルを立ち上げるんですが、書いてみませんか?」
とお声をかけていただいたのです。そりゃもー、二つ返事で飛びつきました。エロ中心って言われると二の足を踏む
女性も多いでしょうが、野郎向けのエロゲー関係を仕事にしていた人間から見れば、ボーイズのエロなんてまだまだお子ちゃま。
かわいいもんっすよ。で、とにかくひたすらエッチに、エッチに、読者がよけいなことを考えずにエッチに集中できるよう、
お話もキャラもある意味類型的にして……と、そうやってできあがったのが、この作品です。
私の意図が正しかったのか、この本が、以降の私の生活を大きく変えてくれました。このお話を書かなければ、
今の立花かれんはありませんでした。
 現在は完売しており、心交社さんにも在庫はないそうです。古本屋さんで探すより、私としては、
読者の皆様に再販してしてコールをお願いしたいのですが……。