188話 『強いのか?』
対峙している渺茫とマキ
それを見ているギャラリーはエアマスターの強さに呆然とした表情で驚いている
長戸は座り込んだまま呆然と見ながら
(エアマスターが…どうして…ここまで強い!!!)
静菜「エアマスターって…こんなに強かったっけ」
彰子「・・・ ・・・」(強い…)
渺茫「まさかな…」
前回エアに蹴られた渺茫の首と脇に、ズキンと痛みが走り、その事に少し驚く渺茫
「この痛みは…ホンモノか?…」
深道(俺よりも驚いているのは 渺茫本人か…)
「この痛みは…おまえが やったのか?…」
「まったく…まさかな…」
ダメージは無さそうでズンズンとマキに向かって進みながら
「そうなのか? 強いのか?…」
「おまえは まだ もっと 強いのか?」
マキの目の前まで来ると、特にフェイントの動作をする訳でもなく手を振り上げる
それを睨み付けるとフッと渺茫の視界から消えるマキ
上空から渺茫の後頭部を狙った蹴りを繰り出すが、渺茫は見もしないでその蹴りをかわし
そのまま上空のマキに向かってアッパーを打つ
マキもそれをかわす
着地したマキに向かって渺茫がパンチを打つが、横に飛びながらかわすマキ
渺茫のパンチはそのまま壁を砕き、渺茫は壁に空いた穴から壁の向こうに消える
直後、マキが着地したあたりの壁にヒビが入り、壁の向こうから壁を砕きながらテツザンコウで突っ込んでくる渺茫
回転しながら背後に飛んでかわすマキ
渺茫「よくかわす」
今度はマキが渺茫に向かって走る
マキの動きが早くて一瞬見失うが、上空からのマキの回転蹴りを両手でガードする
しかし直後、一瞬ガードの空いた腹に下段から蹴りをモロに入れられる渺茫
その勢いで倒れそうになるが、倒れず踏みとどまる。が、再度渺茫の視界から消えたマキの首への蹴りを2発まともに食らい、ついに倒れ床に背中を付ける渺茫
驚いたような表情で
渺茫「…」(コレは…)
(強い…)
渺茫の口元に嬉しそうな笑いが浮かぶ
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