ロッキングオンってどーよ? その5

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88匿名希望さん
・リラックスした浅井
メンバー3人が激しく争うように演奏したBJC、
音楽全体を自分の色で染めようとしたシャーベッツ、
UAというもう1つの個性と組み合ったAJICO。
それらが始まった時と今回とでは、かなり雰囲気が違う。

かつての浅井は、バンドの中で自分の力をどう扱えばいいのか、強く意識していた。
だがJUDEでは、そうした意識はあまり感じられない。
自分と相性のよさそうなプレイヤーと演奏してみて、出てきた音楽が楽しめたなら、とりあえず録音しておこう。
そんな、ラフなノリに聴こえる。
他のメンバーとのバランスを意識して、自分の力を抑えたり爆発させたりという計算が、あまり見えないのだ。
(まあ、かつての計算も、動物的な勘に近いものではあったが)

「永遠の少年」的なメルヘンと、弾けたロックンロール。
浅井の音楽性は以前から一貫しているが、バンドにかかわる姿勢は変化した。
自分の歌とギターさえ入れば、誰とどう組んでも、自分なりの世界は成立する。
--そんな達観の境地に達したのだろうか。
忌野清志郎的なロック仙人の領域に一歩踏み込んだようでもある。
なるほど、リラックスした浅井も悪くない。

でも、2枚同時発売ではなく、曲を選んで1枚にまとめて欲しかった。
これが、正直な感想だ。