NTTは通信の秘密を守らない会社

結論から言うと問題なさそうです。

ちょっと長くなりますが説明します。

まず通信の秘密は日本国憲法で保障されています。つぎに、電気通信
事業者による電気通信（以下、通信）の秘密の確保は電気通信事業法で
規定され、通信の内容を第三者に漏らすことを禁止しています。
ですから、通信事業者であるＮＴＴ地域会社が、加入者個々の情報を
社内だけで用いることについては、通信の秘密の観点からは何ら問題は
ありません。

ＮＴＴ地域会社の営業担当者が、
「○○市や○○市への電話は××というサービスに入ると安くなりますよ」
という発言にとどめ、
「さっき○○市や○○市へ電話をかけられましたよね」
と言わないのは、通信の秘密の確保義務を十分に意識しているためです。
貴方の電話とはいえ、貴方の家族など、さまざまな人がその電話を使う
可能性があり、通信の秘密は各個人に確保されます。ですから、貴方に
さえ、後者のような発言はしないのです。

ただ、一つ問題となりそうなのは、公正競争上の問題です。
市内網をほぼ独占しているＮＴＴ地域会社は、どの中継系事業者を経由する
通話についても、その通話を記録しています。一方で、中継系事業者は
自分の網を経由した通話しか記録できません。通話記録を営業目的に利用
する場合、ＮＴＴ地域会社が有利なのは明らかです。ですから、ＮＴＴ
地域会社が経由する通話の記録を営業目的に利用するのは公正競争上問題が
あると考えています。

「○○市や○○市へ」電話をかけた時、どこの会社を使いましたか？
もしＮＴＴ地域会社以外の会社を使っていたならば、通信の秘密ではなく、
公正競争上の問題からクレームを言うことをお勧めします。