意味不明作品

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1ハオイスカリトネ
カリリ、と鳴った自転車のベルに振り返ると
久しぶりにあいつに会った。
すっかり廃人離れした顔つきからは想像できないほど
静かにカロリーメイト缶を飲んでいる。
・・・。気が付くと黒い雲が空を覆い尽くし、雨が
降ってきそうだった。あいつは
「3.98グラムの差で、俺はあの公園から追放されたんだ!」
と私の遠く背後のかなたへ怒鳴りつけるようにして転んだ。
彼の持っていたカロリーメイト缶が音速の壁を越えようとしていた。
ちょうどヘルメットの薄暗いまなざしから飛び出すフーセンガムのように
それはごくあたりまえの光景のように思えた。
あまりに短い時間のうちに彼の自転車は川底へと転落し、
彼の体は今にも光を追い越さんばかりのスピードで上昇しつづけた。

私は急にせいせいして、自転車のハンドルを逆手にとって
坂を下っていた。もう、遠い昔のことであった。
2夢見る名無しさん
いや、おもしろいけど?>>3