俺の夢(1)

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1日本男児
朝、俺はトントントンという音で目を覚ます。
「これは妻がみそ汁に入れるネギでも刻んでいるのだろう」
夢うつつにそんなことを思いながら、もう少し布団のなかでウツラウツラとする。
「だんな様、お食事のご用意ができました。起きてくださいませ」
そう妻に優しく起こされ、洗面所に行き顔を洗う。
茶の間に行くと膳が用意されている。暖かい白い飯とみそ汁、焼き魚と手作りのぬか漬け。
俺は膳の前に座り、碗と箸を手に取りみそ汁を一口すする。
「ああ、旨い。お前のみそ汁はいつも最高だ。」そう妻に言う。
「まあ!いつも喜んで頂いて嬉しゅうございます。」妻は照れくさそうに笑いながらそう言う。
出勤の時間が近づくと、妻は俺の背広をエチケットブラシで綺麗にした後、真っ白に洗濯され
アイロンのかけられたYシャツと、ネクタイを添えて背広を畳んで置いておく。
俺が着替える時、妻はYシャツ、ネクタイと一つずつ手渡し、最後に上着を背中から掛ける。
そして玄関に行くと、妻は正座をし、三つ指をついて「行ってらしゃいませ。」と言い
深々とお辞儀をして俺を見送る。
2日本男児:2000/05/06(土) 03:16
 仕事から帰ると、玄関まで出迎え、正座をし三つ指をつき「一日のお勤めご苦労様でした。」と深々とお辞儀をする。
続いて妻は「お食事になさいますか?それともお風呂になさいますか?」と俺に訊く。
「風呂に入る」俺はそう言い風呂に入る。
風呂から上がると、真っ白に洗濯された下着と、パジャマが綺麗に畳んで置いてある。
服を着、茶の間に行くと膳の用意ができている。白い飯と吸い物、筑前煮と煮魚、酢の物と鯛の刺身。
さて食べようかと箸を取ると、息子が不満げに妻に言う「あれ?僕にはお刺身無いの?」
ふと隣の息子の膳に目をやると、俺の膳ある鯛の刺身が息子の膳には無い。
妻は宥めるように息子に言う「お父さんは私達のために毎日働いて下さっているのよ。私達とお膳が違うのは当たり前です。」
息子はシュンとして「ごめんなさい」とポツリと言う。
3日本男児:2000/05/06(土) 03:19
 食後、テレビを見ながら一息ついていると、妻が晩酌を用意する。
日本酒と手作りの肴が数品。俺は肴を口にし、日本酒をキュと飲む。
ほろ酔いかげんで床に就き俺の一日は終わる。
4日本男児
大和撫子を嫁さんにしたい。
貞淑で、上品で、淑やかで慎み深く、恥じらいがあり、夫を敬い夫につくす。
判ってるさ・・・・・・そんなこと夢見ても、このご時世だから・・・・・・ね。
でも夢くらい見させてくれよ・・・・・・じゃないとやってられないよ・・・・・・。