ざんげちゃんのつぶやきをほそぼそと記録するスレ

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78夢見る名無しさん
2011/03/13

おはようございます、でいいのかな。もうお昼か。
さっきニュースでマグニチュードを9.0に再度修正するとのこと。慄然とする。
被災地のみなさんは大丈夫でしょうか? 
原発も心配。被爆した方もいるとは。みなさんどうぞどうぞご無事で。
posted at 13:38:47

ぼくは被災地から遠くにいて、そんなに出来ることがない。
もうちょっと力が欲しいものです。口惜しい。
こういうときは自分がやるべきこと、やれることを身の丈でやるべきだろうと思う。
そう思うほかない。
だからさっき美味しくない病院のご飯を食べてお茶を飲んだ。
窓を開けてもらって外の空気を吸った
posted at 13:45:11

ぼくはいま「悲しい本」という絵本を思い浮かべています。
マイケル・ローゼンという作家が書いて、谷川俊太郎が訳しています。
息子を突然失った父親の話です。
ぼくは何度も読んだ。たぶん数百回は読んだ。絵本だしなー。
posted at 13:48:51

だから自慢じゃないけどそらで言えます。出だしはこうです。
「これは悲しんでいる私だ。この絵では幸せそうに見えるかもしれない。
実は悲しいのだが幸せなふりをしているのだ」
posted at 13:52:22

「悲しみがとても大きいときがある。どこもかしこも悲しい。身体中が悲しい。
そんなときはこんな顔だ。どうすることもできない」
posted at 13:54:30
79夢見る名無しさん:2011/03/13(日) 20:06:02.81 0
息子の思い出。楽しかった過去の光景。
いまはなにをやってても悲しい。理由もなく悲しくなる。
だからこの父親は悲しみを忘れるためにいろんなことをする。
「悲しみのあまり無茶苦茶することもある。
シャワー浴びながら大声で叫んだり、スプーンでテーブルを叩いたり」
こんな独白が続きます
posted at 14:00:04

「悲しみはどこにあるのか。いたるところにある。そいつはやってきて君を見つける。
悲しみはいつ来るのか。時を選ばない。そいつはやってきて君を見つける。
悲しみとは何ものか?人を選ばない。そいつはやってきて君を見つける」
posted at 14:02:27

「私は書く。悲しみはそこ。深くて暗いベッドの下のからっぽのそこ。
悲しみはそこ。高くてくらくらする空のように頭の上。
深くて暗いと怖くて行けない。
高くてくらくらすると息が苦しい」
posted at 14:04:43

「ということは、ここにいたくないということ。私は消え失せてしまいたい」
posted at 14:05:51

そのときふっと父親は周囲を見渡すのです。
窓辺に並んで夕暮れをみている人たち、動き続けるクレーン、満員電車、
雨の日のママとの買い物、友達にかこまれて歩く息子の思い出、
誕生日のケーキ、それを囲む人々、
そしてろうそく、ろうそく、ろうそく。
posted at 14:07:48
80夢見る名無しさん:2011/03/13(日) 20:06:51.91 0
父親、たぶん作者自身は、ろうそくを見つめながらペンを持ってる。
見渡し、自分の記憶をたどり、ろうそくを見つめてなにかを記すこと。
深い喪失の後で。
posted at 14:10:17

でもこれが単純に希望かというとそうじゃない。
絵本の最後では彼はろうそくから目をそらしています。暗い顔で。
そしてたぶん最初のページに戻ることになる。
また彼は作り笑いをして、悲しんで、書き、ろうそくを見つめる。
きっと父親は何度もこれを繰り返して生きている。
posted at 14:12:02

これはどういう意味なんだろうか。
この繰り返しのその先になにがあるんだろうか。
この繰り返しそのものが、希望だということなんだろうか。
これは希望と名づけていいものなんだろうか。
posted at 14:16:49
81夢見る名無しさん:2011/03/13(日) 20:07:18.57 0
ぼくにはまだそれがよくわかりません。
この悲しみに覆われた日、これからその希望探しがはじまるのだと思うと、
ほんとうに胸が痛みます。
「悲しい本」のなかにもこうあります。
posted at 14:21:27

「誰にもなにも話したくないときもある。
誰にも、どんなひとにも、誰ひとり。
ひとりで考えたい。私の悲しみだから。
他の誰のものでもないのだから」
posted at 14:21:34

ぼくには、わからないことだらけなんだけど、でもひとつだけ。
ありがちだけれども。
ぼくはぼくの悲しみを引き受けます。
引き受けています。
だから誰もひとりではありません。
posted at 14:25:11