1 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :
へたれ男子の過去のお話しです。
一人でも多くの人に見ていただければ嬉しいです。
「なぁ、俺達って付き合ってるんだよな?」
「正直よくわからない・・・。」
「・・・。」
1000
3 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/21(土) 21:36:19 0
文才のカケラも無く読みづらいと思います。申し訳ありません。
自分が初めて
女の子に好意らしきをモノを持ったのは小学5年生のとき。
その子は男子にも女子にも分け隔てなく接している明るい子だった。
少しおばかな子だったけど、その性格ゆえに男女からの人気はすごかった。
4 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/21(土) 21:40:20 0
その子と初めて話した日
それは5年生のときのマラソン大会の日だった。
その日は暑かった。
息を切らせながらハチマキを片手に
私のもとへ走ってきたのが彼女だった。
5 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/21(土) 21:45:41 0
彼女は宮崎あおいに似てるので宮崎ということで頼む。
私はスレタイに沿って七男とする。
宮崎「七男くん、ハチマキ落としたよ」
七男「あ、ありがとう」
ありがとう、を言うのさえ恥ずかしかった。
それほど彼女は元気で明るかった。
ハチマキを私に渡すと彼女はすぐに行ってしまった。
6 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/21(土) 21:49:18 0
彼女の汗で濡れた体操着から浮き出ているキャミソールを見て
少しだけ興奮した。本当はすごく興奮した。どうみても変態です。
それからしばらくクラスも違う彼女と関わることはなかった。
5年生からもうすぐで進級するという頃に
いつも一緒にいた男子の一人にある相談をされた。
7 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/21(土) 21:52:47 0
彼はとてもイケメンなのでケインとする。
仮にも顔が濃いわけではない。
ケイン「俺宮崎のこと好きなんだけど」
確かに宮崎は男子に人気があるし仕方ないけど
俺はケインの一言で少しイラついた。
「頑張れよ」
とだけ言ってその日はケインと下校せず、一人で帰った。
8 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/21(土) 21:55:28 0
複雑だった。
長い間仲良くしてたケインと好きな人が被ってる。
同じ経験をしたことのある人はわかると思う。
相談されてもどうか答えたらいいのかわからない。
素っ気無く返事して一人で帰ってしまった日の夜
ケインから電話が来た。
9 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/21(土) 21:59:21 0
ケイン「もしもし、ケインだよ」
俺「なに」
電話は予想通り、宮崎に関する相談だった。
相談の内容はどうすれば宮崎に近づけるか、だった。
俺も同じことを考えてる、とは死んでも言えなかった。そこがへたれなんだ。
それを言ったらケインが自分のところから離れてしまうんじゃないか、と不安だった。
俺とケインは同じクラス。
だから二人とも宮崎とはクラスが違う。
10 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/21(土) 22:01:26 0
ケインは俺の適当な返事に「使えねーなぁ」とだけ言い電話を切った。
ケインを怒らせてしまったかと不安になった。
そんなことより 俺の心にある一つの決意が芽生えた。
ケインより早く宮崎と仲良くなる。
これがその日からの俺の目標になった。
11 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/21(土) 22:05:40 0
しかしケインは何度か宮崎と話したことがあるらしい。
一度しか話したことの無い俺は完全に不利だった。
そこで俺は毎日、2クラス離れた彼女の教室の前で
休み時間になる度に待機することにした。
彼女は休み時間はほとんど教室の外で遊んでいる。
・・・観察してました。サーセン。
だから教室の前にいれば話せるチャンスがあるはず。そう思ってた。
その日は寝た。
12 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/21(土) 22:08:56 0
翌日。1時間目の授業が終わった瞬間に
陸上選手も涙目の速さで俺は宮崎のクラスの前に走っていった。
まだ誰も教室から出てきてない。
さぁ来るんだ宮崎ぃぃぃぃ!!!
俺は完全に宮崎のことが好きだった。
小学生の恋愛なんてちっぽけなのかもしれないけど
当時の俺にとっては「本気」と呼ぶにふさわしい恋愛だった。
13 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/21(土) 22:12:04 0
来い!来い宮崎!
正直話すこととか考えてなかった。
来い!宮崎ぃぃぃ!!
「よぉ、七男。何してんだ?」
来たのはケインだった。
俺「いや別に・・・」
ケイン「俺さ、ここで宮崎が出てくるのを待とうと思うんだ。」
ちゃんと見てるよ
がんばって!
15 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/21(土) 22:18:00 0
俺は初めて友達に殺意がわいた。
へたれだが、俺は頑張った。
俺「なら俺も一緒にいるよ。」
ケイン「日本語でおk。」
2秒で負けた。俺は自分の教室に戻って次の授業の準備をした。
俺は泣きそうになってた。体がぶるぶる震えてた。
ケインの立っているところをこちらから見ることも可能だが
宮崎とケインが仲良く話しているのを想像したら
そんなこと絶対に出来なかった。
16 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/21(土) 22:21:59 0
>>14 はじめてのレスでとても嬉しいです。ありがとうございます。
休み時間が終わった。
ケインが帰ってきた。表情は曇っていた。
俺はケインのことが好きだが、内心喜んでしまった。
2時間目の授業中、俺は離れた席のケインに手紙をまわした。
俺は手紙に「どうだった?」とだけ書いた。
ケインは先生に見つからないか気にしながら鉛筆を走らせていた。
17 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/21(土) 22:25:37 0
ケインからの返事。予想以上に早かった。
「宮崎と話せた。」
そんな暗い表情しながら宮崎と話せた、だなんて
俺は本当にイラついた。イヤミを言われているかのようだった。
しかしそこは平然を装い、また手紙を書いた。
「表情が暗いよ?」
俺とケインの間にいる2人の生徒は「また回すのか」と面倒くさそうな顔をした。
へたれは謝ることすらできなかった。
18 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/21(土) 22:31:28 0
少し時間が経ってから、ケインから返事が来たが
あまりにも説明が下手でよくわからなかったので
次の休み時間に事情聴取することにした。
しかし、表情が暗いことの大方の事情は掴めた。
ケインは宮崎と話せたがほんの少しだけだった、らしい。
2時間目の授業が終わり、休み時間になってもケインは席を立とうとしなかった。
19 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/21(土) 22:34:20 0
俺はケインのとこまで行った。
早速宮崎について聞いた。
俺「どういうことなんだ。」
ケイン「あいつは人気だろ?男にも女にも。」
俺「あぁ人気だ。」
ケイン「話しかけたんだが、すぐに他の女友達に誘われてどっか行っちまった。」
俺「そうか・・・。」
心の中で喜んだ。悪いとは思わなかった。
今思えば最低だ。
20 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/21(土) 22:37:02 0
それからというもの ケインは一度も宮崎に接触しようとしなかった。
俺「どうしたの。ケインらしくないよ。」
ケイン「うっせ黙ってろ」
ケインは普段はかなり強気で
負けず嫌い。こんなことでヘコむようなヤツには見えなかった。
だけど恋愛となると話は別らしい。
ケインは今回の一件でかなり落ち込んでた。
5年生の終業式の日まで
俺ら二人には何の進展もなかった。
21 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/21(土) 22:39:54 0
わかる人にはわかると思うんだが
学生の頃 長い休みに入る前日ってのは相当テンションが高くなる。
俺のテンションはピークに達していた。
落ちてたケインも明るくなって男子みんなで騒いでいた。
こういうのが若気の至りっていうんだろうな。
その日の夕方
何を思ったのか俺は宮崎を呼び出した。
半分、おかしいテンションのせいでヤケになってた。
22 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/21(土) 22:45:08 0
夕日の差し込む教室
そこには俺と宮崎 男女が二人。
そんなハズない。ろまんてぃっくな雰囲気に、ヘタレは耐えられない。
近くの公園のブランコに俺は座ってた。
3月の夕方は暗かった。
約束の時間通り宮崎は来てくれた。
誘ったときに宮崎は不安そうな顔をしていたので
宮崎がいつも仲良くしてる江角マキコみたいなヤツと一緒に来るかと思ったら
案の定宮崎は一人で来た。
すいません 一旦席はずします。続きは夜中に書きたいと思います。
14です。
ここまでお疲れさまです。
続きも楽しみにしてますね〜
24 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/21(土) 23:26:05 0
>>23 ありがとうございます。のんびり投下させていただきます。
宮崎をとりあえず隣のブランコに座らせようとした。
だけど一度しか話したこと無い男子の近くになんか来ないよな・・・と
ブランコに座るよう促すのは諦めた。だけど宮崎は
「どうしたの?七男くん」
そういって隣のブランコに腰掛けた。
俺は鼻息が荒くなった。
下ネタ大好きで、学校でもそっちの話しかしなかった俺は
実際に性に関することに興味津々で
ここまま宮崎とキs・・・なんてことも考えてた。
25 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/21(土) 23:30:16 0
どう話を切り出すかかなり迷った。
実際考えてたのはほんの数秒だったと思うけど
俺にはとてつもなく長く感じられた。
すると宮崎が言った。
「寒い」
3月の夕方。寒いにきまってる。
ならこうしよう。と言いながら自分の上着を宮崎に着せる妄想をしながら
俺はひたすら宮崎に謝った。
俺「今日はね 言いたいことがあって呼んだんだ。」
宮崎「知ってるぅー」
俺「え?」
26 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/21(土) 23:34:18 0
俺は焦った。
俺が宮崎を誘うところを誰かに見られたか?
そこを見たやつが感付いて、宮崎に言ったのか?
そんなハズない。
それとも宮崎自身が気付いたのか?
俺が 告白しようとしていることに。
この時ばかりは本当に焦った。だけど
俺「え?」
宮崎「だって話すことがなかったら普通呼び出さないもんねー」
俺「俺がこれからどんなこと話すか知ってるの?」
宮崎「全っっ然 知らなーい!」
バカでよかった。まぁそこが可愛いところなんだけど。
27 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/21(土) 23:39:46 0
宮崎「寒いから早くしてねー!」
俺「わ、わ、わ、わ、わ、わかった。」
俺は震えてた。あまりにも震えてたのでブランコが泣いてた。
そんなことより宮崎のほうからすっごい良い匂いがするんだ。
そりゃもちろん民家からの晩飯の匂いとかじゃなくて
香水とかじゃない、天然の宮崎の匂い。美味しいです。
100%宮崎スメル。イイ。
初めての告白だってのに何をしてるんだ。
自分を説教して告白することだけに集中することにした。
俺「あのね」
28 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/21(土) 23:55:43 0
告白するときは女の子の目から視線を逸らさずに。
そうすれば必ず恋は実る。
そうおじいちゃんから教わった。
俺は宮崎の目を見る。
宮崎ははにかむ。俺は真顔で見つめる。
宮崎が不安そうな顔になる。俺は真顔で見つめる。
宮崎「な・・・」
俺「俺は宮崎が好きだ。」
29 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 00:00:25 0
宮崎は驚いたような表情で俺を見つめてる。俺は真顔で見つめる。
宮崎の表情がカタくなる。そこでやっと気がつく俺。
俺はすこし表情を緩めた。 すると宮崎も笑顔になった。
宮崎「もう!怖いよ!真顔やめてっ!」
俺「ごめんごめん・・・」
宮崎「いつも七男くんが外で走ってるときの笑顔と全然違うから・・・」
俺「・・・」
宮崎「少しびっくりしちゃったよ・・・。」
いつも・・・? 走ってるときの笑顔・・・?
見てたというのか・・・?
30 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 00:15:42 0
俺「いつも・・・見てたの?」
何聞いてるんだ俺。
今思い返してみても、こういう場面で自分は後悔するようなことしか言ってない。
宮崎「え・・・気持ち悪かった・・・?」
俺「そ、そ、そ、そ、そんなことないよ」
むしろ嬉しいです、なんて言えません。
俺「で、返事は?」
これ言った4秒後に自分を殺したくなった。
長い沈黙。
31 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 00:20:30 0
宮崎「今じゃないとダメ・・・?」
この時点でフラれるだろうと勝手に被害妄想を膨らます自分。
女心の「お」の字も理解できていなかった俺は
ただショックばかり受けていた。
俺「なるべく早めにね」
ほんとにあの時は嫌われるようなコトしか言ってなかった。
宮崎も困ってた。
その日はそれで別れた。
俺は家につくなり布団にもぐって静かに泣いた。
情けない男だというのを改めて痛感した。
強くなりたかった。
32 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 00:24:48 0
ドラマチックな展開になるのを期待してた。
だからその分ショックは大きかった。
呼び出しに応じてくれた宮崎に感謝すべきだけど
距離を置くようになってしまった。
ただでさえ話せない宮崎と更に話せなくなってしまった。
春休みも終盤に差し掛かり
新学期の用意で慌しくなった頃
家の電話が鳴った。
33 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 00:28:23 0
宮崎からであってほしかった。
なぜだかわからないけどとりあえず話がしたかった。
だけどもし「ごめんなさい」という電話だったら・・・
そう思うと宮崎であってほしくなかった。
電話には母が出た。
母の応答の仕方が普通より少し明るい。
俺の方を見て受話器を少し話す。
母が俺に誰からの電話かを告げる。
七男ママ「ケイン君からよ☆」
七男「ま た お 前 か」
34 :
夢見る名無しさん:2009/11/22(日) 00:31:40 O
wktk
35 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 00:32:37 0
母の手から受話器を奪うようにして取り、電話に出た。
七男「もしもし。」
ケイン「あぁ七男か」
七男「なんで残念そうなんだよ。」
ケイン「お前宮崎のこと好きだったのか。」
当時、俺らはまだ携帯を持ってなかった。
だから些細なことでも電話で話していた。
だけどケインの口から出た言葉は
些細の真逆を指す言葉だった。
俺「なんでそうなるんだよ」
へたれなりに必死で返す。
ケイン「宮崎から聞いたぞ」
36 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 00:37:09 0
宮崎から・・・聞いた・・・?
信じられなかった。
ケイン「俺さ、この春休みの間に宮崎に告白したんだよ」
俺「は?」
ケイン「その場でOKもらったよ。」
泣きたかったけど泣けなかった。
ケインは確かにイケメンで勉強もできるしスポーツもできる。
少し傲慢だけど優しいところもあるし・・・
だけど問題はそこではない。
なぜ宮崎は俺への返事をすっぽかしてケインと付き合ったのか。
小学生の小さい脳みそをフル回転させて宮崎の気持ちを理解しようとしたが
俺には無理だった。 意味がわからなかった。
37 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 00:41:34 0
俺「よかったじゃん。頑張れよ。俺忙しいから切るよ」
ケイン「おう!じゃあな!」
ケインは明るかった。無理も無い。
さすがに俺の様子に気が付いたらしく母が心配してきたが
まだガキだった俺は母に逆ギレして自分の部屋に閉じこもった。
手こそはださなかったが、母にとてもひどいことを言ってしまった。
すぐに謝りにいこうと思ったがそれもならなかった。
気恥ずかしさがあって当時の俺にはできなかった。
時間は残酷に進んで行く。
始業式の日の朝が訪れた。
38 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 00:50:41 0
学校で1位2位を争うほどのイケメンと
学校で1位2位を争うほどの美少女が
カップルになったという事はもう学校中に知れ渡っていた。
教室で冷やかされ、テレながらも嬉しそうにしているケインを見て
俺は初めて嫉妬らしきものをした。
そのときは嫉妬という言葉を知らず ただモヤモヤしてただけだった。
そんな俺の気持ちを知ってか知らずか
ケインが笑顔で寄ってきた。
ケイン「七男が宮崎の事好きっての知ってれば告白しなかったのになー。ごめんな」
全く、全く気持ちがこもってなかった。
俺はその日からケインの事がキライになった。
39 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 00:57:18 0
そろそろ寝落ちするのでまた続きを書くとしたら明日の夜にでも書きたいと思います。
もしこれをご覧になっている方がいるのであれば、本当にありがとうございます。
とりあえずスペックだけ。
七男(俺)
小6の時点で身長155cmほど。モテる事もある。男友達は多いほうだった。
ケイン(男友達)
同じく155cm程。モテる。優しく、人気だが少々強気で負けず嫌い。
宮崎(初恋の相手)
おっとりした性格で人気がある。顔が広くて優しい。
胸は普通にあった。小6でBとかあったと思う。ストレートのセミロング。
あひる口でセクシー。痩せてる。宮崎あおいに似てる。
ここまで読んでくださったかたありがとうございます。
希望がありましたら続けますが、無いようでしたら迷惑かもしれないのでやめることにします。
おやすみなさい!
40 :
夢見る名無しさん:2009/11/22(日) 00:59:53 O
乙!
明日も来るわ
おやすみ!
続き楽しみにしてる
おやすみー
続き読みたいです。
44 :
夢見る名無しさん:2009/11/22(日) 13:36:06 0
乙!
あげとく!
45 :
夢見る名無しさん:2009/11/22(日) 13:53:01 O
見てるぞー続けろーー
46 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 15:30:54 0
夜に、と言ってましたがバイトの合間を縫って投下します。
クラスでも人気でイケメンの男子、ケイン
俺のあからさまな態度に気が付いたのか
ケインは俺と距離を置くようになった。俺は大歓迎だった。
だけどへたれ小学生の俺には耐え難い、予想もできない事が起こった。
クラスのリーダー的存在であるケインが俺と距離を置けば
ケインの取り巻き男子もみんな俺と距離を置く。
言いたいことはわかるよな。察してくれ。
俺はクラスで一人ぼっちになった。
47 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 15:41:05 0
6年生になって一週間がたった頃
俺は休み時間に遊ぶ友達もいなく、どうしようもなかった。
6年生になってクラス替えというものがあったが
結果としては最悪に終わった。
ケインとその取り巻きのほとんどは俺と同じクラス。
しかも
宮崎も同じクラスだった。
俺は今までケイン率いる男子グループにいたが
進級早々、俺は地味なグループに転落した。
社交的なピザと機械に詳しいマッチ棒みたいなヤツと俺。
この3人で6年生の1学期を過ごしてた。
48 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 15:44:29 0
女子からの目が痛かった。
ギャーギャー騒いでた元気なグループから俺が抜けているのをみて
気が付かない女子がいないわけない。
教室の隅で話してる女子を見ると
自分のことを話してるんじゃないか、と被害妄想を膨らませてた。
俺は鬱になってた。
俺が初めて一人でするのを覚えたのも
ちょうどその頃だった。
普段強気な女子を好き放題にイタズラできる妄想ばかりしてた。
フられたショックから 自暴自棄になってた。
49 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 15:52:57 0
1学期が終わり、これから夏休みが始まるという頃
俺はある一人の女の子と仲良くなっていた。
明るく、とても話しやすかったので、同じ班になった時はずっと話してた。
この子はわりとキレイな子で
胸がビッグだった。そこに惹かれた。そこにしか惹かれなかった。
ここでは彼女をぼいんとする。
俺は終業式の日にぼいんを呼び出した。
あの時と一緒だった。夕方、公園に呼び出した。
一つ違うところをあげるとしたら
3月の夕方は暗く、7月の夕方は明るいというところだけだった。
50 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 15:55:46 0
俺はブランコに座ってた。
ぼいんが来るまでの間、宮崎のことを思い出してた。
思い出せば思い出すほどどうでもよくなってきて
俺がこれからぼいんにすることが失敗に終わっても
俺は一向に構わなかった。
俺は告白しようとしてた。
本気で好きなわけでもない彼女に、
まだ宮崎のことをどこかで好きでいる俺が
告白しようとしていた。
51 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 16:01:22 0
ぼいんが来た。
相変わらずぼいんだった。
6年生にしてはあっち方向の知識が豊富だといわれていた俺は
ぼいんの胸を指差しながら聞いた。
俺「それ、パッドでも入れてんの?」
ぼいん「えー なにそれー」
俺「ブラ何色なの?」
ぼいん「しろー」
長い沈黙が訪れた。あの時と同じ。
52 :
夢見る名無しさん:2009/11/22(日) 16:03:14 0
ただの変態じゃないか
53 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 16:05:08 0
沈黙を破り、いきなり俺が口に出した。
「好きです。付き合ってください。」
前回のような緊張は全くしてなかった。
会話の一部のように、スラッといえた。
ただ、全く気持ちはこもっていなかったと思う。
ぼいんはきょとんとしてた。
しかし当時はまだ11,12歳。付き合うことの重さをお互いに知らなかった。
ぼいんはすぐ俺に返事をくれた。
ぼいん「
54 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 16:06:08 0
バイト行ってきます。
続きは夜に。読んでくださってる方、本当にありがとうございます。
56 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 18:34:29 0
ほんじゃまか。
ぼいんはすぐ俺に返事をくれた。
ぼいん「いいよー」
この時俺は喜んだけど何か引っかかるものがあった。
やっぱりまだ宮崎のことをどこかで想ってたしね。ぼいんちゃんには申し訳なかった。
とりあえず俺は目標を立てた。
まず一つ目として
ぼいんちゃんとキスをすることを目標にした。
ちなみにファーストキスは5年生の時、ケインとしましたアーッ
58 :
7年男子 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 18:40:06 0
交際初日。
まだ携帯を持ってなかったのでその日の夜はぼいんちゃんと自宅同士で電話した。
ここでへたれスキル発動。俺からの質問の嵐。
「なんで付き合ってくれたのー?」
「ぼいんは何カップなのー?」
「俺なんかでよかったのー?」
「ぼいんは何カップn(ry」
さすがにぼいんちゃんもアタフタしてたけど
その日は、電話中ずっとニコニコできた。ニコニコじゃなくてニヤニヤかも。
だけど次の日の夜 ぼいんちゃんから電話がかかってきた。
そんなに俺と話したいのかよ!仕方ねぇなぁ!とか浮かれながら受話器を取った俺は
10分後には泣いていた。
59 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 18:45:54 0
気に食わないので名前変えました。七男です。♂です。挿す方です。
浮かれてた俺にぼいんちゃんから一言。
「ごめん。うち、七男くんのコト彼氏として見れない。」
そのあと俺が黙ってるとぼいんちゃんは「じゃあね」とだけ言って電話を切った。
この時から俺は女って恐ろしい・・・!と思うようになってきてた。
女心を理解しようとせず、ただ女性は難しい生き物だとだけ思ってた。
告白が本気じゃなかったから悲しくなかった。
けれど、その後冷静に考えてみると
フラれたことに変わりないという事実に気付いて
布団の中で泣いていた。 4ヶ月前とまるっきり同じ光景だった。
60 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 18:50:53 0
女の子から距離を置こうとしてた。
本当に女子が怖かった。
夏休み中に遊んでいる時もなるべく女子に会わないようにしていた。
しかし、こんな自分と一瞬でも付き合ってくれた女子がいた というとこから
勘違いをしてしまい
遊んでいるときに女子に出くわすとなぜかカッコつけている自分がいた。
どこかモテたいという気持ちがあった。
男にでもいいからモテたかっtアーッ!イイ!イイ!!
61 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 18:54:49 0
夏休みも終盤になり、手をつけてない宿題を片付け始め
また始まる地味な学校生活にため息を付いていた頃
家の電話が鳴った。
母が出た。
俺の家は一軒家。二階に俺の部屋があり、リビングは一階。
一階で母が話してる声がかすかに聞こえる。
足音が近づく。階段を上る音。部屋のドアが開く。
母が俺に 電話の主を告げる。
62 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 19:05:40 0
七男ママ「ケイン君からよ☆」
俺「ま た お 前 か」
ケンカしたわけでもないが1学期には全く話さなかったケインから
何を言われるのかとドキドキしていた。タイマンでも申し込まれたら不登校になる気でいた。
俺「はい。」
ケイン「いきなりごめん。こういうときばっかお前を頼るのはよくないと思ってるんだけど
長い間付き合ってた友達として一番に知らせるよ。」
俺はなんのことだかサッパリだった。
俺が何も言わないでいるとすぐにケインが続けた。
ケイン「俺さぁ 宮崎と別れちゃった。」
63 :
夢見る名無しさん:2009/11/22(日) 20:34:52 0
なかなか続きがこない
64 :
夢見る名無しさん:2009/11/22(日) 21:01:51 O
wktk
65 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 21:11:33 0
>>63 申し訳ないです。色々立て込んでました。
ケインが言ったことはあまりにも衝撃的だった。
驚いたし喜んだ。無言でガッツポーズをとった俺を不思議そうな目でみる母をよそに
ケインにはあくまでも同情してるかのような言葉をかけて
その日の電話は終わった。
夏休みが終わるのが楽しみで仕方なかった。
男子の目も女子の目も気にしない。
ぼいんちゃんの事?知ったこっちゃない。
俺は宮崎と仲良くなることだけに全力を尽くそうと決めた
66 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 21:16:33 0
長いようで短い夏休みが終わり、2学期が幕開けした。
俺は明るくケインに話しかけた。
俺「まぁ残念だったよな」
ケイン「なんでそんな笑顔なんだよ」
俺「元気出せよ」
ケイン「お前また宮崎に告白するつもりかよ!」
ケインに核心をつかれたが、問題無いと思ってた。
俺「あぁ。俺はずっと宮崎一筋だったからな!」
ぼいんちゃんとのことは誰も知らないと思ってた。知らないはずだった。
ケイン「一筋だったらなんでぼいんちゃんに告ったんだよ。」
67 :
奈々氏:2009/11/22(日) 21:18:45 0
バレとるwwww
68 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 21:22:40 0
ケインの一言に怯んだ俺にさらにケインは追い討ちをかけてきた。
ケイン「宮崎にフラれて、すぐ他の女子にすがり付いて
宮崎が一人になればまたすぐ宮崎に戻る。
お前は女なら誰でもいいのかよ。宮崎とぼいんの気持ちも考えろよ。
そういうの何て言うか知ってるか?女たらしって言うんだよ!!」
全てが当たってた。当時は「女たらし」と言われるのにそこまで抵抗は無かったが
今思えば最低なネーミングだと思う。それほど俺のやってることは酷いことだった。
圧倒された俺は何も言い返すことができず、立ち去るケインをただ見送っていた。
近くに誰もいなくてよかった。それだけが救いだった。
2学期初日の朝の出来事だった。 俺はまた一人ぼっちになった。
69 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 21:29:38 0
一人ぼっちになったはずだった。
だけどやっぱりケインは優しかった。
朝、あれだけ罵倒してた俺に一緒に下校しよう、と誘ってきたのだ。
その日の下校中 他の男子がいなくなり、ケインと二人っきりになったので
俺は勇気を振り絞ってケインに謝った。
俺「朝のこと。ごめん。怒ってるよね」
ケイン「怒ってなんかねぇよ!ただ・・・アドバイスっていうか・・・
女たらしはモテないと思うから・・・ 七男の事を思って・・・ブツブツ」
俺「ごめん後半よく聞こえなかった」 ケイン「っるせぇ」
ケインは許してくれた。というより怒ってなかったみたいだった。
ここまで聞いただけでも俺はかなり嬉しかったんだが
次にケインに言われた一言は本当に信じられなかった。
ケイン「宮崎と、頑張れよ」
70 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 21:36:05 0
俺とケインが別れる道はもうちょい先なんだけどケインが走って行ってしまった。
俺はまわりに誰もいないことを確認して
「まったく。しょうもねぇやつだなぁ。」と吐き捨てた。
これって厨二病って言うんですよね?
俺のへたれ→厨二伝説はここから始まった。
それからというもの 男子から省かれることもなく、仲良くすごした。
女子の目も気にすることなくはしゃげた。たまに宮崎とも話した。
そんな9月初旬のある日
俺は10月半ばに修学旅行という得体の知れない行事がある事に気付いた。
71 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 21:43:50 0
俺の学校の修学旅行は一泊二日。割と近場の旅行だった。
初修学旅行ということであまり楽しそうなイメージはなかった。
お友達とのそのそ旅行に行く程度のものだと思ってた。
規則に縛られ、常に監視され、自由なことできないガッチガチ旅行だと思ってた。
だけど9月下旬の学年集会にて 先生から発表された修学旅行の内容を聞いたとき
あまりに衝撃的で、興奮してしまい鼻血が出た。保健室に連れてかれた。
そう。修学旅行に「班行動」というものがあった。
その班は 男女混合 だった。
興奮しすぎw
73 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 21:50:43 0
翌日。学校では班行動時の班をどう決めるかについて話し合っていた。
アミダくじだとか神経衰弱だとかアホみたいな提案してるヤツがいて殴りたくなった。
俺はどうしても宮崎となりたかった。
しかし、絶対宮崎と同じ班になれる保障がある班の決め方はない。
俺はただ神に祈るしかなかった。
のんびりした話し合いだったので
教室の後ろで踊ってるヤツもいれば隅っこで鼻クソ食ってるヤツもいた。
そんな時、ケインが手を挙げた。黒板の前に立っていた学級委員は彼を指した。
74 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 21:58:28 0
ケイン「キャッチ方式」
教室がざわついた。俺もケインが何を言ってるのかわからなかった。てかこの方式知ってる人いるの?
俺の学校では 班は1班4人で構成される。
ケインが出したこの提案は
まず男子は男子だけ、女子は女子だけで2人づつのグループをつくる。
そこで男子2人のみのグループが順番に女子2人グループのうち
どこか1グループに「僕らと同じ班になりませんか?」と持ちかける。
相手の女子グループがOKすればその男子2人女子2人の合わせて4人で1つの班となる。
というものだった。俺、説明ヘタクソすぎスマソ。つまり合コンみたいなもん。
まぁとりあえずこれで 俺が頑張れば宮崎と同じ班になれる確率が高くなったってワけだ。
ケイン、ナイス。俺はケインに投げキッスしてやった。
75 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 22:01:19 0
兎にも角にもまずは同じ班になる男子 つまり相方を探さなければならなかった。
もちろんケインは人気なので他の男子から引っ張りダコ。
とてもケインを誘うことはできなかった。
かと言って、以前出てきたピザとマッチ棒はもう二人で組んでしまってるので入れない。
どうしようかと泣きそうになりながら迷っていたら
ある一人の男が俺を誘ってきた。同情ならやめてくれ、と思ったがそうじゃなかった。
ケイン「七男、組むぞ」
76 :
奈々氏:2009/11/22(日) 22:08:27 0
ktkr!!!!
ケイン神だ!www
78 :
夢見る名無しさん:2009/11/22(日) 22:24:19 0
さすがケイン!!
よくやった
79 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 22:32:52 0
ケイン「お前、どうせ俺がいないと宮崎誘えないだろ?」
ちょっとムカついたけど事実だったから少し恥ずかしくなってしまった。
俺「あぁ。組もう。」
するとケインが男子に向かって言う。
ケイン「この方法の提案者は俺だし、俺らに最初に女子を選ばせてくれよー。」
誰も意義を唱える者はいなかった。それだけケインの影響力は強かった。
しかし決して偉そうにしてたりワガママだったりそういうわけじゃない。
他の男子と違うものがケインにはあった。
ケインは「よし」とだけ言って女子達のほうを向いた。
あからさまにケインに選んで欲しそうな顔をしてるマツコデラックスみたいなヤツもいた。
しかしケインはマツコには見向きもせず、ある二人の女子を指名した。
80 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 22:38:19 0
その女子二人のうちは言うまでもなく宮崎。
もう一人はチワワみたいなちっこい子だったのでチワワとする。
ケイン「宮崎さん、チワワさん 俺らと同じ班になりませんか?」
女子達は唖然としてた。
別れたばかりのカップルが同じ班になろうとしてること自体、考えられなかったのだろう。
男子もびっくりしてた。俺もドキドキしてた。断られたらどうしようと。
だけど一番ケインが緊張してたと思う。
後で聞いた話、その時ケインは俺のためだけに勇気を振り絞って言ってくれたらしい。
だけどこれは小説や恋愛ドラマなどではない。現実の話。
そう物事がうまく進むはずがなかった。
81 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 22:49:14 0
さかのぼること1ヶ月前。
夏休み終盤の出来事。暗くなりかけた公園に、二人の男女がいた。
「夏休みの宿題おわった?俺まだ終わってないんだよね。」
「・・・そう。」
「今年の夏プールとか行った?日焼けってヒリヒリするよな!」
「・・・そうだね。」
「・・・どうしたんだよ。宮崎暗いよ。」
宮崎「ケインくん。」
ケイン「ん?」
宮崎「うちやっぱりケインくんとは付き合えない。
ごめんね。前は話した通り、まだ七男くんにも返事してないし・・・。」
ケイン「そうか。宮崎の好きなようにしたらいいよ。俺になんかできることがあったら・・・」
宮崎「うち、七男くんと修学旅行同じ班になりたいんだ。」
ケイン「任せろ。」
二人は公園を後にした。
82 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 22:55:03 0
時は戻り、班決めの日。
ケイン「同じ班になってください。」
宮崎「私はいいよ。」
俺はホッとした。だけど黙っちゃいられないらしく、チワワが言った。
チワワ「ケインくんは宮ちゃん(宮崎)を捨てたんだよ?
そんな人に誘われてやすやすとOKしちゃうの?」
ケイン「なっ・・・」
捨てたとは大げさだ!と言ってやりたかったが言えなかった。
なぜか俺はそんな修羅場をよそに、横で変なポーズでカッコつけてた。
クールキャラになりたかったんだ。当時の俺を許してくれ。
83 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 23:03:50 0
驚きを隠せないケイン、慌てふためく宮崎。
怒ってるチワワ。横で泣きそうな顔してるマツコデラックス。
口を手でふさいで驚いてる担任の若い女教師。鼻くそほじってるピザ。
誰も見てないのにカッコつけてる俺。 教室中は混乱してた。
宮崎「うちは大丈夫だから・・・」
チワワ「大丈夫なんかじゃない!ケイン、お前正気なの?」
口の悪い女とすぐカッカする女はこの時から大嫌いだった。
担任「問題が起こっているようなのであとは先生が決めます。」
この一言で俺の人生は180度変わった。
当然のように先生は、俺・ケイングループと宮崎・チワワグループを引き離した。
そして適当に男女のグループをくっつけた後、先生は笑って言った。
「 公 平 に ね ☆ 」
84 :
奈々氏:2009/11/22(日) 23:06:45 0
先生wwww
85 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 23:08:38 0
その日の放課後。誰もいない教室で二人。
俺とケインによる反省会が行われた。
ケインは机を叩き「クソッ!クソッ!!」と叫んでた。
俺はただそれを見ることしかできなかった。
かける言葉が見つからなかった。
しばらくしてケインが落ち着いた頃
なぜかケインが謝った。しかも天井見ながら。
ケイン「ごめんな。役に立てなくて。」
てっきり俺に言ってるものだと思って
俺は「平気だよ。ありがとう」と言った。
ケイン「お前に言ってるんじゃねぇよっ!」
86 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 23:13:28 0
俺「え?」
ケイン「お前に言ったんじゃねぇ、宮崎に言ったんだ!」
俺「宮崎に?」
ケインはそれから俺に
>>81のことを話してくれた。
俺「そんな・・・宮崎が・・・?」
ケイン「もう少しだった。もう少しだったのに!」
ケイン「俺はお前らの恋のキューピットになれなかった!!クソッ!」
また机を叩き始めたケインは、泣いているように見えた。
それからしばらくして 俺らは帰宅した。
87 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/22(日) 23:20:53 0
帰ると家の電話に一件の伝言が入っていた。
再生してみるとそれは宮崎達と同じ班になった男子の一人からだった。
オバマみたいな顔したヤツだった。
オバマ「宮崎ちゃんを、いただきまっしゅるぅーむ☆
宮崎ちゃんのおっぱいをちゅーちゅーs(自主規制」
汚い声で何を言いやがる。俺は自分の部屋に戻り壁を一発殴った。
爪楊枝みたいな指5本を丸めた拳で壁を殴っても壁は動じなかった。
30分後、俺は手に包帯を巻いて病院からでてきた。
88 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/23(月) 00:27:38 0
修学旅行当日。
俺もケインも乗り気じゃなかった。
予想通り、特に良いこともなく一日目が終わろうとしてた。
消灯時間30分前。自由時間中にケインからまたもや提案が。
ケイン「今ならイけるんじゃね?」
しばらく顔を見合わせて俺達はすぐに部屋から飛び出した。
先生達の警備を掻い潜ってなんとか女子部屋の廊下にたどり着いた。
ケイン「宮崎の部屋は何番だっけ・・・」
ケインの鼻息が荒くなっていたことを俺は見逃さなかった。
89 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/23(月) 00:32:03 0
すると後ろからかわいい声が。
「どうしたのー?」
ケイン「おぉ!今、宮崎を探s・・・」
俺「・・・。」
声をかけてきたのはマツコデラックスだった。
彼女一人で廊下の横幅いっぱいを占領してやがる。
マツコ「宮ちゃんなら一階の自動販売機で・・・」
ケイン・俺「わかった。」
俺達は逃げるように一階の自動販売機へ向かった。
自動販売機の前には宮崎がいた。女子数人で喋っていた。
なぜか俺は隠れた。 ケインは手招きしてた。宮崎を呼んでいるようだった。
90 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/23(月) 00:37:09 0
案の定宮崎が来た。
ケインは「ほら」といって俺を指差す。
俺に気が付いた宮崎はすこし不安そうな顔をしてた。
ケイン「じゃ、俺行くから。」
ケインは階段を上っていった。
宮崎「・・・怒ってるよね?」
俺「とりあえず座ろ。」
俺はなるべく明るく言ったつもりだったが、相変わらず宮崎の表情が優れない。
近くの長イスに二人で腰を下ろした。
消灯時間10分前には部屋に戻される。消灯時間まであと25分。
タイムリミットは15分だったが、俺にとっては長すぎるくらいだった。
91 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/23(月) 00:38:54 0
今日はこの辺で一旦終わりにします。
また希望してくださる方がいらっしゃれば
時間が空き次第、続きを書いていこうと思います。
昔を思い出しながら書き留めるのはとても面白いことですので
個人的には続けたかったりします。
それではおやすみなさい。
92 :
夢見る名無しさん:2009/11/23(月) 00:42:35 0
続き希望します!
お疲れさまでした。いい夢を
おやすみ!
94 :
夢見る名無しさん:2009/11/23(月) 00:52:37 O
続き見たいです。
おやすみぃ〜。
95 :
奈々氏:2009/11/23(月) 01:03:38 0
乙
続き楽しみにしてる!
96 :
夢見る名無しさん:2009/11/23(月) 01:17:43 O
お疲れ様です。
続き待ってますね!
おやすみなさい
97 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/23(月) 21:16:03 0
消灯後の一室。見回りの先生にビクビクしながらも夜を更かしている男の子が二人。
ケイン「で、どうだったんだよ。」
俺「告白したよ。フラれた。」
予想通りの結末だったので普通にケインに報告できた。
ケイン「なんだってんだよ!七男をフる理由がわかんねぇ!ちゃんと告白したのかよ!」
俺「うん。 だけど一つ進展があった。」
ケイン「なんだよ。」
俺「今度、うちに遊びにくることになった。」
ケインの表情が凍った。俺は人生で初めて女の子を自分の家に招くことに成功した。
しかもその日は 夜 遅 く ま で 親 が 帰 っ て こ な い 日 だった。
98 :
夢見る名無しさん:2009/11/23(月) 21:20:38 0
続きキター!
99 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/23(月) 21:23:11 0
結局、小学校生活最大の行事である修学旅行も
2日目からはケインの「本当かよ」の問いに対して
俺が「あぁ。」とひたすら答える尋問旅行になってしまってた。
正直、ちょっとした優越も味わえたし嫌な気はしなかった。
宮崎がうちに遊びにくる日は1週間後の放課後。
宮崎の門限は6時なので5時半くらいには帰ると言っていた。
なぜか修学旅行が終わってからケインはいつも鼻息を荒くして俺のところに来た。
宮崎を家に招いてからどうするかについて作戦を立てようといい始めたが
俺は「大丈夫です。」と毎回断っていた。
しかし何のプランも立ててなかった俺は
とても心の底から大丈夫ですなんて言えなかった。 やはり不安だった。
100 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/23(月) 21:31:23 0
ついに宮崎が遊びに来る日になってしまった。
その日は金曜日だった。
学校から帰り、家につく頃は午後3時。2時間は宮崎を独り占めできる。
家に帰って変な妄想してたら俺の息子が暴れだしたので3分かけて黙らせた。
宮崎がいつ来るかわからないのに家で下半身を露出させているという状況に
俺は少し興奮を覚えた。 露出狂ではないです。
カルピスを拭ったティッシュをどこに捨てようか迷ってた頃、宮崎が来た。
事後直後だったので性欲という性欲の全てが失われていたが
ドアを開け、宮崎の笑顔を見たらまた危うくおっきしそうになった。
腰を曲げてなんとかごまかした。
宮崎をリビングにあげた。 第1ラウンド開始のゴングが鳴り響いた。
101 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/23(月) 21:36:11 0
>>98 お待たせしました。
ケインと立てた目標は「告白する」だったが
宮崎を家にあげてから俺の目標は完全に変わってた。
話す、や告白する、など単純なモノではない。
俺は宮崎のオパーイを揉んでこそ、今日のノルマ達成だと考えていた。
宮崎のふくよかなおっぱいを揉みたかった。触れるんじゃなくて揉みたかった。
※これは官能小説じゃありません。
102 :
夢見る名無しさん:2009/11/23(月) 22:12:01 0
いいぞ!もっとやれ!
103 :
夢見る名無しさん:2009/11/23(月) 22:23:41 O
wktk
104 :
奈々氏:2009/11/23(月) 22:35:09 0
宮崎は確信犯だろw
105 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/23(月) 22:55:23 0
賢者タイムに突入しながらも俺は宮崎のおっぱいの事だけ考えてた。
宮崎は自分から色々話題を振ってくれる子なので
俺は適当に「あー」とか「ぐふ」とか返事してるだけで良かった。
5時を回り、お互いにかなり打ち解けてきた頃
俺は手ぬぐいを片手に自分でも信じられないような提案をした。
俺「ちょっと宮崎動かないでねー」
宮崎「えっ?えぇっ??」
俺は宮崎に
目 隠 し を し た 。 この時からSっ気があんただなぁと思う。
へたれが野獣と化した瞬間だった。
106 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/23(月) 23:03:27 0
宮崎「なんにも見えないんだけどー」
宮崎の口は笑ってた。八重歯が眩しかった。
俺はフル勃起だった。だけど宮崎には見えないからなんの問題もない。
俺「脱がしていいー?」
宮崎「えっちー」
俺「いい?」
宮崎「脱がせられるもんなら♪」
半袖Tシャツ一枚しか着てないあなたが何を言うんですか。
俺は宮崎のTシャツに触れた。
宮崎「ふぇっ!?」
107 :
夢見る名無しさん:2009/11/23(月) 23:09:15 0
108 :
夢見る名無しさん:2009/11/23(月) 23:23:25 0
wktk
109 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/23(月) 23:28:07 0
宮崎「えっ ちょっ そこ脱がすの?」
そこ以外にどこがあるんですか。下ですか。ぱんつですか。
俺「大丈夫〜優しくするから〜」
宮崎「もう・・・」
宮崎がおとなしくなったと思った時
ガチャ
玄関のドアが開いた。 近づく足音。急いで宮崎のシャツから手を放す俺。
目隠しをとってシャツを直す宮崎。少しほっぺ赤くなってるよ可愛いよ。
七男ママ「あら宮崎ちゃん来てたの。いらっしゃい♪」
本当に大切なら奪うより守ろうとするんじゃないかな
111 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/23(月) 23:34:25 0
宮崎は笑顔で俺の母親に挨拶する。可愛い。食べてしまいたい。
違う!そんなこと言ってる場合じゃない!
なぜ帰ってきた!まだ5時なのに・・・ 10時までは帰らないと言ってたのに・・・
しかし宮崎の前で母に物申す勇気は無かった。
後で聞いた話、単純に母親は仕事が早く終わってしまったんだとか。
結局その日は、本当に何事も無く宮崎は帰宅してしまった。
宮崎がうちを出る時
上目遣いで「おじゃましました」と言ってきた時、俺はノックアウトされた。
宮崎VS俺 結果 俺のKO負け。
後一つ。 宮崎が帰った後、俺は生まれて初めて「我慢汁」というものを目にした。
112 :
夢見る名無しさん:2009/11/23(月) 23:40:48 0
母wwwwwww
113 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/23(月) 23:41:27 0
>>110 小学生の時の俺には守るなんて思考なかったような希ガス。
それからまたいつも通りの平和な小学校生活が続いた。
学校でバカなことして、家に帰ればゲーム。夜になれば妄想。
学校では普通に宮崎と話せるようになり、他の男子から仲間はずれにされることも無くなった。
あれからまた宮崎をうちに誘うなんてことは俺にはできなかったが
まだチャンスは残っていた。
2月にバレンタインデーというものがあった。
114 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/23(月) 23:46:55 0
>>112 もしよかったら俺の母親のスペック書きましょうか。
今までバレンタインの日にチョコをくれてたのは
幼馴染のマツコデラックスと母親くらいだった。
5年のときにマツコデラックスからもらったチョコといえば
袋の中に4つ入っていて
「どれか一つだけワサビ入りだよん♪」と余計なことを聞かされたもんだから
慎重にひとつひとつ口に運んでみるものの、案の定全部ワサビ入ってた。
俺の中ではバレンタインはちょっとしたトラウマになってたが
宮崎はそういうことをするヤツじゃないと信じ
バレンタイン前日の夜は一日中神様に土下座してた。
「宮崎からチョコもらえますように」、と。
115 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/24(火) 01:10:21 0
バレンタインデー当日の朝。
同じ学年の女子がヒソヒソ言いながら男子の下駄箱にチョコを入れているのを見て
俺も入ってるんじゃね?と内心ワクワクしながら下駄箱チェックしたら
そこには俺の臭い上履きしか入ってなかった。死にたい。
とりあえず教室にはいって机の中も確かめたがチョコらしきものは入ってない。
その日の午前中が終わろうとしてるのに、女子の誰一人俺に話しかけてこない。
話しかけてこようともしてない。 ケインはもうすでに3つはもらってるっぽかった。
マツコデラックスはいつも放課後に俺の家に来てた。
もしかしたらマツコも愛想尽かせてしまって今年は下手すりゃ1つももらえないかもしれない。
その日はまるで授業に集中できなかった。
116 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/24(火) 01:16:09 0
先生が挨拶をし、みんなが一礼をして、どんちゃん騒ぎながら帰り始める。
俺もとっとと帰ってしまおうとケインの方に行こうとすると
何やらケインと宮崎が話してる。
俺が宮崎とケインのほうを見ていることに気付いた宮崎が
ケインに何か一言言って走っていってしまった。
ケインがこちらに寄ってくる。真剣な顔してた。怖かった。イケメンだった。
俺「な・・・」
ケイン「放課後、宮崎がお前ん家にチョコ届けに行くってさ。」
ケインが麒麟の川島並みにいい声で言ってきたので思わず吹いてしまった。
とりあえず俺はケインを置いて走って帰った。 んで息子と戯れた。時間が無い。
117 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/24(火) 01:22:37 0
家のチャイムが鳴る。
扉を開けると、そこには宮崎がいた。となりに宮崎の取り巻きの一人もいた。
二人で来たってことは、たぶん宮崎は俺を警戒してるんだろうと勝手な考えを巡らせ
一人で鬱状態になってた。
宮崎は俺にチョコを渡した後、はにかみながら一言呟いて帰ってしまった。
宮崎「がんばってつくったの。」
この時「萌え」という言葉を知らなかった俺は
そのときの宮崎をただ「可愛い」としか表現できなかった。
今なら自信を持って言える。
宮 崎 萌 え ー 。
118 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/24(火) 01:29:46 0
宮崎の手作りチョコ。宮崎が触ったチョコを俺が口の中に入れる。
舐め回せる。間接宮崎の手舐めまわし。
もしかしたらチョコを作ってる途中、宮崎のツバとかはいってるかもしれない。
間接ディープキス。ツバとツバが絡んでるんだからディープキス。そうだろ?
キレイな柄の小さな袋に入っていたチョコは
一つ一つが小さく、だけど可愛くトッピングされてて食べるのがもったいなかった。
その数4個。 ・・・4個・・・だと? 嫌な予感しかしなかった。
しかし、チョコはとても甘く美味しく まるで宮崎自身を食べているようだった。
変態です。私は変態です。
そんなことより チョコと同じ袋に二つ折りにされた紙がはいっていた。
どうやら俺宛の手紙らしく、その手紙には可愛らしい字でこう書いてあった。
119 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/24(火) 01:31:32 0
そろそろ眠くなってきたので今日はこの辺でいったんおしまいにします。
また希望されるかたがいらっしゃれば書きたいと思います。
見てくださってる方、本当にありがとうございます。
1レスでも付くだけですごい励みになります。楽しいです。
ではおやすみなさい♪宮崎萌えー☆
おやすみ!
121 :
夢見る名無しさん:2009/11/24(火) 01:56:50 0
乙です。
次めっちゃ楽しみですw
おやすみなさい
122 :
夢見る名無しさん:2009/11/24(火) 06:38:32 0
乙!
日々楽しみにしてます!がんが!
123 :
夢見る名無しさん:2009/11/24(火) 07:39:34 0
続きが楽しみにしてます
124 :
夢見る名無しさん:2009/11/24(火) 12:16:47 O
今日も楽しみにしてます!
125 :
夢見る名無しさん:2009/11/24(火) 19:20:11 O
まだか?
126 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/24(火) 23:11:56 0
>>120>>121>>122>>123>>124>>125 お待たせしました。
宮崎からの手紙。女子からもらったはじめての手紙。
一文字一文字慎重に読んだ。
「七男くんへ
見た目はカッコ悪いチョコだけど 一生懸命作りました。
マズかったら、鼻つまんで食べてね。
あと、私 七男くんと付き合える自信無いや・・・。ごめんね。
お友達ってことで、よろしくおねがいします!」
チョコは美味しかったよチョコは。でも・・・
やっぱり言われ方が単刀直入すぎて悲しむ暇も無かった。
でも結局あとからじわじわ来て、泣き虫七男はまた布団で泣いてたんだけどね。
でも自分のことを嫌いになってないだけマシだ、と自分に言い聞かせてなんとか耐えてた。
127 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/24(火) 23:24:32 0
翌週からも宮崎との仲に変わりは無かった。
見えてきた「卒業」に変な違和感を抱きつつも、普通に学校生活を送っていた。
卒業アルバムのクラスページに 将来の夢を一人一人書く欄があった。
みんなが書いているのを覗き見してみると
「女性物下着売り場店員」だとか「AV男優」だとかありきたりなモノばかり書いてた。
そんな中、宮崎は「保育園の先生」と書いていた。可愛いね。字が可愛い。萌え。
俺は「良いパパになれますように」とだけ書いといた。
それを見た宮崎がクスッと笑ってて
なんか勝った感じがした。
ほら、好きな女子の気を引いたりするのってすごい気持ちいいことだろ。
わかってくれるよなぁ。 なぁ?
128 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/24(火) 23:31:05 0
明日がホワイトデーだというのに、俺は何の用意もしてなかった。
今思ってもこの時の行動は酷かったと思うし、激しく後悔してる。
ホワイトデー前日の放課後 俺は近くのスーパーで適当なチョコを2箱買った。
しかも一番安いヤツを選んで。
1箱はマツコに、1箱は宮崎に、だ。
明らかに店で買ったとわかるチョコ しかも量と質からして安物。
このチョコを渡した時、宮崎は八重歯を輝かせて笑ってくれたが
俺のいないところで宮崎は何を思ってたのか、と思うと
考えるだけで背筋が凍った。
俺が安物のチョコを渡したことに後悔したのは翌年のバレンタインデーだった。
それについてはまた後日・・・。
卒業が 迫っていた。
129 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/24(火) 23:38:37 0
時が過ぎ、卒業式当日。
朝、先生が見慣れない正装をし、教室で生徒達を見つめる。
先生が悲しそうな顔をしながら口を開いた瞬間
涙もろい俺の涙腺は一瞬にして崩壊した。
先生は色々思い出とか語ってた。
6年生のときの担任とは、4年生の時から3年間の付き合いだったので
割と好きだった。おっぱいも豊富だったし、小学生相手に警戒が薄い。
一度だけパンチラを拝んだことがあった。おっぱいは4回は揉んだ。オカズにさせていただいたこともあっt(
卒業式を行う体育館に移動するまでの間、俺は涙を拭うので精一杯だった。
他の男子に 何泣いてるんだよ、と冷やかされる中
一人の同級生が俺の肩を叩いてきた。
宮崎「七男くん。」
130 :
夢見る名無しさん:2009/11/25(水) 00:09:40 0
続きはCMの後か?
131 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/25(水) 00:33:44 0
>>130 只今、CM明けました。
俺がきょとんとしてると宮崎は更に続けた。
宮崎「七男くん泣かないでーこっちまで悲しくなるよー」
ただでさえ尖ってるあひる口をさらに尖らせてそう言ってきた。
俺のHPがゼロになった。 何を思ったか俺は周囲を全く気にせず宮崎の手を掴んだ。
宮崎「えっ?」
俺「いよいよ卒業だな!ウゥ(´;ω;)」
宮崎「でも中学も一緒じゃん! それに何この手ー やらしーwww」
俺「もっと言ってください。もっと罵ってください。」
宮崎「やらしー 気持ち悪いー ヘンタイ! サイテーww」
俺「ビクンビクン」
ごめんなさい。ドMで変態です。 そしていよいよ卒業式が始まった。
132 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/25(水) 00:35:47 0
一日の更新量が少なくて申し訳ありません。
明日はかなり時間がとれるので多めに更新できると思います。
ご希望される方がまだいらっしゃるのであれば書き続けたいと思います。
7年物語のうち、2年目が終わろうとしてます。
んでもってこの恋愛は現在進行中です。・・・どういう意味かはおわかりですね。
それではおやすみなさい!
おやすみ!
134 :
夢見る名無しさん:2009/11/25(水) 02:55:00 O
あれ?主何才?
おやすみなさい
135 :
夢見る名無しさん:2009/11/25(水) 19:59:58 0
本出そうぜwww
136 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/25(水) 21:21:23 0
>>134物語は高校卒業までで終わりますが、主は成人してます。
>>135本にできるほどいい文章は書けません・・・><
中学校入学式。
初めて「先輩」というものを意識し始め、入場するときからビクビクしてた俺。
中学に進学しても、学年のメンバー構成にさほど変化は無かった。
小学校も同じだった、ってヤツが9割だった。1割程度、近くの別の小学校から来たヤツもいた。
もちろん宮崎も同じ中学。ケインも同じ中学だ。
慣れない学ランを着てもぞもぞしてる俺を見てまたニッコリする宮崎。可愛い。
宮崎のセーラー服姿もなんかあどけなかった。
女の先輩達は、スカートを短くしてフトモモを露出していたが
1年生の女子は膝下丈が当たり前、スカートを短くする人はいなかった。
宮崎のぱんちゅが覗けないものかと試したが、女子はスカートの中に体操着を着てやがった。
137 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/25(水) 21:38:31 0
中学校入学と同時に、俺は携帯を手に入れた。
早速まわりの人にメアドを聞き、毎日のようにいろんな人とメールしてた。
もちろん宮崎のアドレスも聞いた。
なんだろうね。宮崎の簡潔なアドレスを見た瞬間、萌えたよ。なんでも萌えちゃうね。病気だね。
まずは宮崎と遊びたかった。会って、二人きりで話したかった。
んで映画に誘ったんだ。もちろんへたれだからメールでね。
宮崎は快くOKしてくれた。 俺は興奮した。
138 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/25(水) 21:48:51 0
映画に行くことになってる日は、土曜日。
あと3日しかなかった。
とりあえず服を買いに行った。かっこいいと思う服を選んで買った。
当時の俺にしては相当気合入ってた。
見に行く映画は名探偵コナンの瞳の中の暗殺者。お互いに好きなアニメだった。
何を見に行くかはすぐに決まった。
宮崎がぽんぽんと案を出してくれるので、それに賛成or反対してればよかった。
完全に宮崎にリードされてた。俺ダサい。
139 :
夢見る名無しさん:2009/11/25(水) 22:15:33 0
ラブラブデート当日。
お昼に映画館に待ち合わせしてた。
映画館までは自転車でいける距離なので遅刻の心配も無かったが
それ以上に俺は緊張していた。
映画館に着くとまだ宮崎は来てなかった。
どんな可愛い服を着てくるのか、と期待に股間を膨らませてたら
自転車に乗った宮崎が来た。
待てお前スカートはいたまま自転車乗ったら・・・
黒いふわふわしたミニスカートに肩が出る薄手の服を着てた。かわいい。
肩から見えるキャミソールの紐だけで飯3杯いけます。ごちそうさまです。
そのときの宮崎は本当に可愛かった。正直、自転車こいでる宮崎のパンツは普通に見えた。チラ程度だけど。白。
140 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/25(水) 22:18:09 0
141 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/25(水) 22:27:13 0
宮崎について。
見えたパンツは白だけど、あとで聞いた話、そのパンツのゴム部分は赤いらしい。
まぁ見たのは正面から見ただけだからちょうどアソコの部分が見えたんだよね。
だから赤い縁が見えるわけない。
宮崎は普通に痩せてて美味しそうな体系。胸とお尻が出ててほんと美味しそう。ヘンタイです。
映画見にくる時は普段の学校とは違い、派手めのブラをつけてきてたらしい。
さすがにブラの色の次に乳首の色聞いたら頭叩かれたよ。でも気持ちよかった。
そんなこんなしながら映画の上映時刻が近づいてきた。
俺と宮崎はチケットを握って劇場の中に入っていった。
142 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/25(水) 22:34:40 0
劇場に入るまで、少しでもいいから手をつなぎたかった。
付き合っても無い男女が繋ぐなんてどうかと思うだろうけど、俺は繋ぎたかった。
一度、劇場にはいる直前に宮崎の手に触れたんだ。ほんの少し。
そしたら宮崎は手をひるがえして その手を挙げ、違う場所を指し
「あれ見て!面白そう!」
と笑っていた。
ちょっとショックだった。宮崎は俺の行動に気付いてなかったのかもしれないけど・・・。
もし気付いてたら・・・なんて思うと その後の映画見る気もしなかった。
でもコナン好きだしすごい集中して見たんだよ。映画。
映画見てる途中も何度か宮崎の手をにぎろうとしたんだけど・・・
やっぱりダメだった。 俺にそんな勇気無かった。
嫌われたらどうしようとかずっと考えてた。女々しいってこういうこと言うのかな。
143 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/25(水) 22:51:26 0
映画が終わって
二人で感想言い合いっこしながら駐輪場へ戻る。
本当ならそこから宮崎の家まで二人で帰ってそこで別れるつもりだったんだけど
なぜか俺は
「今日このまま行かなくちゃいけないところあるから・・・」
とかわけのわからないこと言って
結局駐輪場で別れてしまった。 なんというへたれ。
少しでも長く宮崎といればよかったものを
チャンスを自分で捨ててしまった。
俺を見送る宮崎は少し悲しそうなk・・・ ニコニコしてやがった。可愛いなお前。ペットにしてやろうか。
まぁそのまま俺は家に帰宅。恒例の泣き寝入りをした。 これで泣くのは最後にしようと決めた。
144 :
夢見る名無しさん:2009/11/25(水) 23:23:20 0
見てるよ!がんがれ!
145 :
夢見る名無しさん:2009/11/25(水) 23:50:26 0
┌──────────────────────―─┐
│ |
│ |
│ |
| ∧_∧ |
| ( ;´∀`) |
| 人 Y / |
| (_ヽし_) |
| |
│ Now Bokkiing. .... |
│ |
│ |
│ しばらくちんちん勃ててお待ちください。 |
│ |
└───────────────────────―┘
146 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/26(木) 00:25:05 0
俺は宮崎と二人っきりで部屋にいた。
宮崎は恥ずかしがってるけど俺は無視して服を脱がす。
宮崎「いやぁ・・・」
俺「我慢しろよ」
白いブラとそれに包まれた胸が露出する。二人の息が荒くなる。
ブラを強引に上にずらして宮崎のかわいい乳首に吸い付く
宮崎「だめ・・・」
本気で抵抗してこないことをいい事に更に下も脱がしにかかる俺。
---以上、俺の妄想---
映画から帰ってきて抜いたんだよね確か。4回くらい。
147 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/26(木) 00:46:12 0
妄想する日が多くなり、学校生活も満喫
とてつもないリア充だったような気がする。
妄想のネタは決まって宮崎だった。たまにあーちゃんをネタにしたこともあった。
そういえばこれ書いてく上できっとエロ描写多くなると思うけど
エロ描写おkなのかな?('A
おkおk
149 :
夢見る名無しさん:2009/11/26(木) 00:50:26 0
深夜だしおkww
150 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/26(木) 00:58:13 0
>>148感謝する。
>>149昼に書いたとしてもエロ描写b
時が過ぎ 中学生最初のバレンタインデーがやってきた。
去年のバレンタインで最低なことをしてしまったが
そんな事はとうの昔に忘れてしまい、今年も宮崎にチョコもらえるだろうと期待に股間を膨らませてた。
考えが甘かった
151 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/26(木) 01:11:04 0
今日はこの辺で・・・。
明日からもまた書いていきます。宜しくお願いします。
宮崎かわいいよ、宮崎。なんで宮崎は
>>5を参照。
それではおやすみなさい!!
おやすみ!
乙彼!
続き楽しみです!
154 :
夢見る名無しさん:2009/11/26(木) 02:49:22 O
お疲れ様です(≧Д≦)ゞ
次楽しみにしてます
155 :
夢見る名無しさん:2009/11/26(木) 13:02:45 0
楽しみにしてるからな!
156 :
夢見る名無しさん:2009/11/26(木) 22:12:43 0
毎日これが楽しみって程w
がんがれ!
157 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/26(木) 23:10:24 0
>>152おはよう!
>>153>>154>>155>>156お待たせしました・・・;
バレンタインデーが迫ってきたとき
俺は前に読んだ官能小説の一部を思い出した。
それは女の子が、好きな男の子にあげるチョコの中に
自分の愛液を混ぜて渡す、というもの。
もしかしたら宮崎も・・・なんて想像してた。俺変態。
でも宮崎って身長も低いほうだし すごく守ってあげたい感じがするんだよね。
で、バレンタイン当日。学校ではケインにも宮崎にも何も言われなかったが、俺は気にせず
放課後急いで家に帰って宮崎を待ってたわけだ。来ると信じてたんだよね。
158 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/26(木) 23:18:19 0
家で宮崎を待ってる間
今度こそ目隠しして、キスして、あのおっぱい揉んで・・・と
何をしようかと妄想ばっかりしてた。
普段明るい宮崎がおどおどする姿を見たくてたまらなかった。
しかし宮崎が来ない。いくら待ってもこない。
学校では普通に話してたし絶対チョコくれると思ってた。
その日の夜 チョコ忘れてるのかなーと思って俺は宮崎にメールをした。
「今年はチョコくれないのー?笑」
もう宮崎からしたら本当にうっとうしかったと思う。
でも宮崎はすぐ返事をくれた。かなりの長文だった。
159 :
夢見る名無しさん:2009/11/26(木) 23:19:50 0
それからそれから?
160 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/26(木) 23:31:40 0
宮崎からのメール。
「今年はあげられないよ・・・。ワガママかもしれないけど、
うちさ 去年七男くんからチョコもらったときショックだったんだ。
その辺で買ったチョコでも十分うれしいんだけど
あのチョコどろどろになってたし、100均のチョコだよね。
ちょっとショックだった。だから今年はチョコつくる気にならなくって・・・
今年はチョコ誰にもあげないことにしたんだ。」こんな感じだった。
自分のしてしまったことの重大さに気が付いた。
確かに去年はチョコの扱い方が荒かったから、中身がぐちゃぐちゃになってたかもしれない。
それからは俺が謝るのに対して宮崎が「いいよ、大丈夫」と繰り返すメールが続いた。
その日は宮崎を妄想して性欲を満たす元気すらなくなった。
最後に俺は宮崎にメールした。
「ホワイトデーのとき 必ずチョコあげるよ。手作りでね。」
それに対して宮崎は「大丈夫ー?変なの混ぜないでね。笑」返ってきた。ヘンなのってあっちの方にしか聞こえないよね。ぐふふ
161 :
夢見る名無しさん:2009/11/26(木) 23:33:44 0
にやにやしてしまうw
162 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/26(木) 23:38:14 0
一ヵ月後のホワイトデーに向けて
俺はチョコを作るための下準備をした。
とりあえず色々調べて、材料を調達しまくったと思う。
目標としてはハートの形をした小さいチョコを3つ。
そのチョコの上にチップでも散らせればベストだと考えてた。
俺は気合がはいってた。
でね、ホワイトデー前日。
母親に手伝ってもらいながら小さいチョコ3つできたんだよ。
どんなチョコかというと 丸くて不細工なチョコだったよ。ハートの面影の一つもない。
163 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/26(木) 23:57:18 0
>>161私なら書きながら常にニヤニヤしてる。
まぁ手作り感が醸し出されてるので宮崎も喜んでくれるだろうと思い
チョコにはそれ以上なんの手も加えなかった。
宮崎と連絡を取り合い、チョコは宮崎の家の前で渡すことになった。
家の中はダメか、と言ってみたがはっきりと断られた。死にたい。
チョコを渡すために宮崎の家に向かう俺。私服で行く。
また宮崎の私服が拝めるのかと思うと股間が膨らんできた。自転車こぎながらだから痛い。
共感してくれる人いると思うんだけど中学とか高校とかになると友達の私服姿が貴重になるよね。
あれ、俺だけ・・・?
そんなこんなで宮崎の家に着いた。
ガチガチになったちん○こをパンツの中に手を入れて直接落ち着かせ、その手でインターフォンを押した。
164 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/27(金) 00:05:26 0
宮崎が出てきた。俺は何も言わずちょっとカッコつけてチョコのはいった袋を差し出した。
宮崎は「どうも!」と笑って袋を受け取った。幸せだった。
それからしばらく宮崎と話してた。本当に他愛もない話ばかりだった。
宮崎の服装といえば ピチピチのシャツにモコモコの白い上着を着て下はジーンズだった。
シャツがピチピチだからもちろんブラの凹凸、胸の形までしっかりわかった。
俺はそれについて「ブラ浮いてるよー」とか「胸大きいよね。」とかセクハラ発言を連発したが
宮崎はただ顔を赤くして「そうかな・・・」「えー・・・」と言ってうつむいてるだけだった。可愛い。
その日も何もなくそのまま別れ、それからまた月日が流れた。
のんびりとした中学校生活の1年目が終わろうとしていた。
俺は相変わらずケインと仲良くやってたが、もう一人かなり仲良くなってる男友達がいた。
彼はボケもツッコミもできる子で芸能人のヒロミにそっくりなので以降ヒロミとする。
165 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/27(金) 00:08:29 0
・・・とまぁ本日はこの辺で。
楽しみにしてくださってる方には、一日の更新が少なく申し訳ないですが
途中で投げ出すつもりはさらさらございませんので
もしよろしければ最後までお付き合い宜しくお願いします。物語は高校卒業まででとりあえず一旦完結になる予定です。
それではおやすみなさい。 宮崎には水色のブラがよく似合うんですよ。
おやすみ!
167 :
夢見る名無しさん:2009/11/27(金) 00:29:20 0
おやすみなさい
とりあえず一旦ということは・・続く可能性もあるのですか?
168 :
夢見る名無しさん:2009/11/27(金) 19:16:50 0
おまいと友達になりたいわww
169 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/28(土) 19:01:33 0
>>167ゼロではないです。
>>168これを見てくれている時点でみんな友達。
中学一年生の3学期が終わるという頃に
当時仲良かったヒロミが俺のところにあるものを持ってきた。
俺「なにそれ」
ヒロミ「縦笛。リコーダー」
俺「誰の?」
ヒロミ「・・・宮崎の。」
俺が宮崎のことを好きということをヒロミは知っていたので
ヒロミよくやった!という感じだった。とりあえずそのリコーダーを持ち男子トイレに駆け込む。
俺がそのリコーダーの口をつける部分を嘗め回したということは言うまでもないだろう。
自分の変態さを改めて実感した日だった。
171 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/28(土) 22:24:14 0
>>170おかげで今は舌が器用だと言われます。
中学の3分の1が終わり、2年生に向けて準備を始める。
初めて「後輩」というものを従える嬉しさと、まだ先輩という存在が残ってる憂鬱感に暫し浸る。
自分はバスケ部に入っていたので、来年からは後輩を指導する立場になる。
学校には体育館が一つしかなかったので、半分を男子バスケ部、半分を女子バスケ部と
分けて使っていた。なのでいつも1コートしか使えなかった。
実際のところ自分は中学にはいるまでバスケ未経験だった。
なぜバスケ部に入ろうとしたかというと
女子バスケ部に宮崎がいたからだ。
172 :
夢見る名無しさん:2009/11/28(土) 22:43:12 0
おまwwww動機が不純www
173 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/28(土) 22:54:35 0
>>172透けブラパンチラだけに命懸けてました。
そういうわけで、俺はただ宮崎の透けブラ(よければ胸チラ)、パンチラを狙ってた。
普段の学校生活ではセーラー服といえ下には体操着を着ているのでパンチラはまず無い。
そしてバスケのユビフォームはノースリーブ・・・
手をあげた瞬間とかブラチラチャンス!
整理体操とかで前屈したときに下がったズボンと
めくれたユニフォームの間からかわいいぱんつがこんにちわ。
部活中勃起することもしばしば。隠すのが大変だった。
宮崎は水色と白のブラしか学校では着てなかった。
後で聞いた話だが、カラフルなブラはあるが学校につけてくるは恥ずかしいとのこと。
パンツも同じく白と水色。しかも白パンツのほうにはちょっと柄があるのを確認。
どんな柄かまでは把握できなかったが、俺のオナネタとしてはそれで十分だった。
174 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/29(日) 02:11:08 0
当時の俺はバスケは上手とは言えなかった。この1年でほんの少ししか成長しなかった。
しかし先輩もいることだし行かなくては、と春休みの練習も毎日参加した。
結局バスケットボールとは高校まで付き合うことになる。
中学2年になる。クラス変えたるものがあったが、昨年同様宮崎とは違うクラスに。
男子もケインとは離れたがヒロミと同じクラスになれた。
ヒロミはよくやってくれる子だった。
体育の授業後、誰よりも急いで教室に戻り、俺が宮崎の制服の匂いを嗅いでいるところを
ヒロミが廊下に出て見張り役をやってくれたこともあった。
中学2年生としての1年は こんなヒロミとのどたばたばかりだった。
そのどたばたについて 詳しく書くことにする。
175 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/29(日) 02:12:17 0
本日はこの辺で・・・ 明日多めに更新します。
見てくださっている方がいらっしゃれヴァ、ありがとうございます。
そしておやすみなさい!!
ヒロミのことは好きです。AV女優ではみひろが好きです。
176 :
夢見る名無しさん:2009/11/29(日) 12:34:17 O
wktk
177 :
夢見る名無しさん:2009/11/29(日) 18:06:40 0
wktk^^
178 :
夢見る名無しさん:2009/11/29(日) 19:34:46 0
みひろwww
179 :
夢見る名無しさん:2009/11/29(日) 20:17:43 0
wktk
180 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/29(日) 21:52:55 0
宮崎の制服はいい匂いがした。
今までも、すれ違った女子から女の子特有のいい匂いがしたがそんなのとは比べ物にならない匂いだった。
脳みそが溶けそうになるくらいだった。そのまま制服を持って帰りたかった。
それはさておき。2年生となり、変わった事といえば
俺のクラスに可愛い子ちゃんがあふれていたことぐらいだった。
自分とは違う小学校から来た子達は大人っぽい子ばかりで授業中はいつも妄想しては勃起を繰り返してた。
その可愛い子ちゃんの中に柴咲コウにそっくりなやつがいた。柴咲とする。
彼女はぱっちり目で背が小さめ、おっぱいの膨らみはほんの少しで何か腹黒そうな顔をしていた。
宮崎とクラスが離れ、話す機会もそれほどなく、メールもちらほら程度になっていた頃
宮崎のことを本気で好きだったが、どこかで柴咲に惹かれてしまっていた。
性欲って怖いな。半分柴咲のおっぱいと唇目的だった。
そのことをヒロミに話した。ヒロミは怪しげな笑顔を浮かべ、俺にこう言った。
「柴咲の何から攻める?制服?体操着?ぱんつ?協力するぜ」
181 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/29(日) 22:05:50 0
俺はさっそく柴咲の制服の匂いを嗅ぐべく、ヒロミと作戦を立てた。
作戦と言っても宮崎の時と同様、体育が終わった瞬間に早く教室に戻るというものだった。
作戦は無事終了し、柴咲の独特の大人っぽい匂いを満喫することができた。
宮崎という存在に後ろ髪ひかれながらも、俺は柴咲に夢中になってた。
柴咲と付き合いたかった。 柴咲の無い胸を揉んでみたかった。
しかし噂によれば柴咲は極度の男たらしらしい。しかしそんなキケンな女の子との恋愛も
自分的にはアリだった。一瞬でも自分を気にってくれればそれでよかった。
それからはほぼ毎回 体育の授業が終わる度に急いで教室に戻り
柴咲の制服の匂いを嗅いでいた。
182 :
夢見る名無しさん:2009/11/29(日) 22:10:51 0
更新ktkr!!w
183 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/29(日) 22:13:46 0
中学のときの体育は確か・・・ 週に2、3回だったような気がする。
体育のある日は俺にとって天国だった。
たまに他の女の子の制服の匂いも嗅いでみるのだが
匂いが薄かったり、あまり好みでなかったり、香水の匂いがキツかったりと
色々酷かった。 香水の匂いは個人的にキライです・・・。
そんな天国もつかの間
突然地獄のような日がやってきた。
ある日の放課後のことだった。
184 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/29(日) 22:26:01 0
中学2年生 1学期終盤
その日俺は日直だった。
机を整頓し、ゴミを拾い、窓を閉め、日誌を書く。
不意に後ろから声がかけられる。
「七男くん」
びっくりした。無理もない。
メールアドレスすら知らない、話したことも数える程しかない、決して仲良くない女子がそこにいた。
柴咲だった。 パッチリした目の奥に、何か隠しているような
不思議な笑みを浮かべていた。
俺「どうしたの?」
柴咲「聞いてもらいたいことがあって来たの・・・。」
185 :
夢見る名無しさん:2009/11/29(日) 22:50:04 O
急展開ktkr!ww
PCから書けなかったから携帯で来たww
応援してるぜw
186 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/29(日) 23:45:14 0
>>185更新楽しみにしてる、とか言って俺を喜ばせてるヤツらちょっとこい。恋人にしてやる。
俺「なんでも聞くよ。」
この時俺は少しでも柴咲に良い印象を与えようとこんな感じのことを言ったと思う。
柴咲「体育の時間が終わると いつも制服の位置がズレてるんだ。」
俺「・・・。」
柴咲の口元が微妙に笑ってたのを俺は見逃さなかった。
確信してる。こいつは俺が犯人だと確信してる・・・っ!
柴咲「最初は気にしなかったけど・・・やっぱヘンだなぁと思って。七男くん、なんか知らない?」
変な汗でびっしょりになった。このままでは俺はクラスから、学校から追放される。
除け者にされ、居場所がなくなる。認めるわけにはいかなかった。なんとかごまかそうとした。
187 :
夢見る名無しさん:2009/11/29(日) 23:51:17 0
怖えぇwwwww柴咲怖えぇwwww
188 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/30(月) 00:47:24 0
単刀直入に聞こうと決めた。
俺「そうなんだ。で、その制服動かした犯人はわかったの?」
時が止まる。ほんの数秒だっただろうけど、俺にはものすごく長く感じられた。
柴咲「うん。」
俺「・・・。」
柴咲「七男くん、どうしてあんなことしてたの?」
消えてしまいたかった。
柴咲は俺が制服を動かした、ということだけでなく
匂いを嗅いでいたということも知ってたというのか!?
しかし彼女は笑ってた。
一体何をするというのだろうか・・・
189 :
夢見る名無しさん:2009/11/30(月) 07:13:42 O
気になるwww
続きが気になりすぎる…
191 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/30(月) 17:47:34 0
柴咲は続けた。
「七男くんはそういうことするのは好きなの?」
「制服っていい匂いするの?」
「うちの匂いがそんなに嗅ぎたいの・・・?」
この質問攻めに圧倒されていた。
正直に答えれば全部YESなんだが、答えられないでいた。
俺「ごめん・・・。」
俺はただ謝った。柴咲はやっぱり笑ってる。というより、ニヤついてる。こいつは恐ろしい。
柴咲「そんな嗅ぎたいなら嗅がせてあげようか?」
192 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/11/30(月) 17:51:35 0
俺「な・・・何言ってるんだよ・・・」
柴咲「1分だけ・・・」
俺「え?」
柴咲「1分だけ好きにしていいよ。」
俺「・・・。」
柴咲「1分だけ好きなことしていいよ。 すたーと。」
もしこれが本気なら是非とも柴咲に抱きついて匂いを嗅いでみたかった。
だがチキンな俺は、もしこれが釣りで、抱きついたりした瞬間に悲鳴でもあげられたら・・・
なんて想像してしまい、なかなか一歩が踏み出せなかった。
柴咲「残り30秒。」
俺「ちょ、ちょっと待って!」
193 :
夢見る名無しさん:2009/11/30(月) 18:12:18 O
wktk
194 :
夢見る名無しさん:2009/11/30(月) 18:33:45 0
み な ぎ っ て き た
195 :
夢見る名無しさん:2009/11/30(月) 19:07:05 0
柴咲sugeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee
196 :
夢見る名無しさん:2009/11/30(月) 22:14:37 O
気になるから更新しろwwwwwwww
197 :
夢見る名無しさん:2009/11/30(月) 22:23:23 O
ワクテカがとまらん!
198 :
夢見る名無しさん:2009/11/30(月) 22:24:16 0
wktk! wktk! wktk!
七男は焦らして言わせるタイプだな
200 :
夢見る名無しさん:2009/11/30(月) 22:35:59 O
七男出てこいwwwww
201 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/01(火) 01:25:04 0
>>193-200楽しみにしてくれてる人がこんなにいるなんて・・・嬉しすぎておっきしたお。
柴咲「何?」
俺「ほんとに・・・なんでも、していいの?」
柴咲「うん。なんでも。」
俺「ヘンなことでも?」
柴咲「大丈夫だよ。」
俺「じゃあ・・・」
俺は深呼吸をする。柴咲を見つめる。
柴咲のいる位置までは大股2歩程度。一気に詰めて、まずはキス・・・っと。
よし、行こう。 俺が一歩踏み出した。
柴咲「はい!1分経った。終わりね。」
柴咲は笑ってた。
202 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/01(火) 01:29:45 0
俺「えっ 待って、でも・・・」
柴咲「うち、塾あるから。帰るね。」
俺「ちょっと待って!」
柴咲「なーに? それ聞くの2回目なんだけどー」
俺「付き合ってほしい。」
柴咲「え?」
このときはまだ宮崎のことが大好きだった。
だけど男たらしの柴咲なら俺とでも必ず付き合ってくれるだろうと思い
付き合える確立が低い、と勝手に決め付けた宮崎を一旦忘れ、柴咲に突っ込んだ。
柴咲「別に、いいよ。」
柴咲は笑いながら俺に返事をした。柴咲の目は、男なんてお前以外にもたくさんいるから、と言っているように見えた。
203 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/01(火) 01:34:06 0
俺「ほんとに?」
告白してOKの返事をもらうと、必ず何度も確認してしまうクセは今でも残ってる。
柴咲「付き合ってあげる。」
変に上から目線だったことだけは覚えている。しかし俺は欲求さえ満たせればよかった。
柴咲とはそう長く持たないだろうから、早めに決着をつける必要があった。
まずは柴咲の唇を奪うことが第一の目標だった。
とりあえずその日はメールアドレスを交換して帰った。
あまりに興奮してたので、ついヒロミに3通も同じ内容のメールを送ってしまった。
それはともあれ まずは柴咲と二人っきりになるチャンスが必要だった。
204 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/01(火) 01:39:21 0
ヒロミ曰く、男たらしの柴咲の体を奪うなど容易いことだが
同時に他の男とも経験している、というオプションが付くのでそれなりの覚悟が必要だと教わった。
とにかく俺は柴咲を遊びに誘いまくった。
誘うたびに断られたが、ついに初めて二人っきりで遊ぶチャンスがきた。
2学期の中盤、夏と秋の間。
場所は俺の家で、勉強をするという予定だった。
俺は「可愛い下着着てきてね」「なるべく薄手のシャツにミニスカがいいなぁ」と
メールでヘンタイ発言ばかりしてたが、柴咲はなんなく了承してくれた。
遊ぶ日は次の土曜日。俺はこの時初めてワックスたるものを買った。
※もしかしたらこの先、官能的表現が多くなるかもしれません。申し訳ない。
205 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/01(火) 01:49:35 0
今回はこの辺で・・・
また次回 お時間があれば見てやってください。
いつもレスしてくれてる人ありがとう!愛してるよ!
宮崎の乳首はピンク。 おやすみなさい!
応援してたが、毎回いいとこで次回…という構成で徐々にうざくなってきた。
気にかけていてもらいたいタイプなのはわかった
いい加減メモ帳にでも書いてからにしてくれや
207 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/01(火) 23:05:18 0
>>206不快に思われてしまったのであれば、申し訳ありません。
土曜日になった。時刻は11時。
柴咲は正午にうちに来るので急いで部屋を片付けた。
とりあえず俺の部屋にあがってもらう予定だったが
俺の部屋は狭く、大きいベッドが部屋の半分を占めているので
できることならベッドに二人であがり、喋りたかった。
室内だというのに俺は髪をワックスでガチガチに固め、キメた。
ピンポーン
チャイムが鳴る。そうこうしてるうちに柴咲がやってきてしまった。
鏡を見て服を整え、落ち着いて扉を開ける。
208 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/01(火) 23:06:17 0
ニコニコした柴咲がそこにいた。
服装は俺のご希望通り、バッチリ決めてくれた。
白地に黒とピンクのハートが散りばめられた半袖のシャツに
下は黒いミニスカート。それもけっこうなミニスカートだった。
白いシャツの背中からはピンク色のブラが透けてる。
会って早々、勃起しかけた。
俺は柴咲をあげて扉をしめた。
今日は親がいない。一人っ子なので兄弟もいない。
この家には年頃の女の子と男の子が二人っきり。
ひとまず柴咲をベットにあがらせた。
俺もベッドにあがり、拳3つ分くらいのスペースを空けて柴咲の隣に座った。
柴咲がそっと、ほんの少しだけ俺のほうに寄ってきた。
209 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/01(火) 23:07:49 0
いくしかなかった。チャンスは今日だけしかないような気がした。
まだキスも、手を繋ぐことさえしてないカップルが
いきなり本番なんて無理な話だが、俺はお触りできるだけでも満足だった。
柴咲「なにする?」
突然声をかけられて少し驚いた。
前日まで俺は、どうすれば女の子が気持ちよくなるのか、など
童貞なりに必死こいて調べていた。
女の子たるもの えっちには雰囲気というものが一番重要らしい。
家にあげてすぐ脱がして、なんてもってのほか。
雰囲気が良くなってから、見つめ合ってキス。
愛撫を長時間続け、リラックスさせたところで・・・と
脳内シュミレーションは完璧だったが、問題が一つあった。
210 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/01(火) 23:08:55 0
雰囲気が出来上がるまでの過程だ。
雰囲気作りなんてどうやればいいのかさっぱりわからない。
とりあえず俺は話してみることにした。
俺「飲み物とかいらない?」
柴咲「大丈夫だよー」
俺「ゲームやる?」
柴咲「うち下手だしー」
俺「なにしよっか」
柴咲「それ、うちが聞いたやつw」
まるで会話になってなかった。
柴咲の言葉を最後に、しばらくの沈黙。
恐ろしく長く感じた。
211 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/01(火) 23:09:36 0
どのくらい経っただろうか
先に口を開いたのはいうまでも無く柴咲だった。
柴咲「やっぱ楽しくないよね。ごめんね。」
すごい物悲しそうな顔で言うもんだから俺は焦った。
俺「そんなことないよ!一緒にいれるだけで楽しいし・・・」
柴咲「・・・ほんと?」
柴咲、その上目遣いやめてくれ。
今すぐにでも抱きつきたかった。まぁ普通ならここで抱きついても許される・・・よね?
俺「たしかに何もしないでいると退屈だけどねー」
212 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/01(火) 23:10:53 0
柴咲「七男くんって ハグしたりキスしたり・・・したいって思うこと無いの?」
突然の柴咲の言葉に返事ができなかった。
よく考えてみれば、先ほどの悲しそうな顔、声での謝罪からここまでの流れは
全て柴咲の手中にあったんじゃないか、と思う。
俺はいいように柴咲の手のひらで転がされてたのかもしれない。
そんな考えを一切持たなかった俺は小さい声で答えた。
俺「したい・・・けどさ・・・」
柴咲「けど?」
213 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/01(火) 23:11:59 0
柴咲「けど?けど何?」
俺「柴咲は・・・したくないだろうし・・・」
柴咲「・・・したいよ。」
俺「え?」
考えてみればまだ中学2年生。ケツの青いガキなわけで、
性に関する知識も申し訳程度にしか持ち合わせてないというのに
よくできたな、と今になってもつくづく関心してる。
いきなり柴咲が抱きついてきた。
柴咲は泣いていた。
214 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/01(火) 23:13:07 0
柴咲「不安だったよ・・・うちもこうしたかったけど・・・嫌われたらどうしようって・・・」
そのとき俺は「うん、うん」って相槌打ってたと思うけど
今となってはやっぱりただ遊ばれてただけなんだなと思うよ。
柴咲が顔をあげる。
数cmの距離で少しの間見つめ合って
柴咲から俺にキスをしてきた。
中学生になってはじめてのキス。
ファーストはケインに奪われてるけど、女の子とは初めて。
ケインのごつごつした唇とは違う、やわらかい唇の感触が伝わってきた。
柴咲が顔を離した。
柴咲「ここで究極の選択ね」
215 :
夢見る名無しさん:2009/12/01(火) 23:58:33 0
今日も見にきた!がんが!
216 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/02(水) 01:44:36 0
俺「え?」
柴咲「七男くん、ココ立ってるじゃん?w」
俺「あ・・・」
まずい。勃起してるのがバレた。
柴咲「七男くんが自分でズボンの上からココを触って気持ちよくなるのと
うちが七男くんのココを触って気持ちよくさせてあげるのどっちがいい?」
俺は即答した。
俺「柴咲の手で、お願いします。」
217 :
夢見る名無しさん:2009/12/02(水) 06:48:48 O
結局いいとこで終わるんなww
218 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/02(水) 20:21:09 0
>>217 申し訳ないです。今回から気をつけます。。。
柴咲「えろっ・・・」
俺「エロいとか言うな!」
柴咲「じゃあ・・・失礼します・・・」
おどおどした表情で俺のズボンの上からちん●こを触る。
女の子が自分のモノを触ってる、というだけですごく興奮してた。
鼻息が荒くなってた。
柴咲といえばほんとにただ触っているだけだった。
摩ったり、扱いたりということはなく さわさわと撫でてるだけだった。
219 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/02(水) 20:23:14 0
柴咲「出そうになったら・・・言ってね・・・」
ごめんね、悪いけどその程度じゃ射精しないんだ。我慢汁は出てるけど。
そこで俺は不安そうな顔をしている柴咲をもっといじめてやろうと思った。
俺「もう一回キスしたい。」
柴咲「・・・いいよ。 んっ」
唇を重ねた。
柴咲が舌を入れてきた。ディープキスなんてもちろん初めてだったのでびっくりした。
自分も闇雲に柴咲の口の中を弄繰り回す。
しばらくして唇を離した。
お互いの口から唾液が糸を引いていた。
220 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/02(水) 20:27:04 0
俺「もうズボンの上から触るのやめて。」
柴咲「嫌・・・だった?」
俺「ここで究極の選択。」
柴咲「なに?」
俺「柴咲が自分で触って濡らすのと、俺に濡らしてもらうの。どっちがいい?」
正直女の濡らし方などさっぱりわからなかったのだが
どうしても触ってみたかった。
221 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/02(水) 20:34:34 0
柴咲「恥ずかしい・・・」
俺「いまさら何言ってんだよ」
柴咲「怖い・・・」
俺「何が?」
柴咲「七男くんが・・」
ここでちょっとやりすぎたかな、と反省する俺。
しかしここで引き返すワケにはいかない。
俺は柴咲のフトモモに手を置いた。
222 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/02(水) 20:40:56 0
ぶるっと身震いする柴咲。構わない。
徐々に手を上のほうに這わせていく。
スカートをたくし上げて、秘境を目指す。
柴咲「いやぁ・・・」
いつもの強気な柴咲はそこにはいなかった。
パッチリした目も今はトロンとしていて、少しエッチだった。
それに、いやよいやよも好きのうち、って言うしね。
柴咲「ちょっと待って!」
柴咲が俺の手を掴み、全力で抵抗したので
さすがに手を止めざるを得なかった。
俺「なに?」
223 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/02(水) 20:44:30 0
柴咲「さっき 自分で濡らすか、七男くんに濡らしてもらうか選べって言ったよね・・・?」
俺「うん。」
柴咲「ごめん・・・。」
急に謝られたもんだから、このまま帰るとか言われたらどうしようとか思ってしまった。
何か悪いことしたかな、と不安になってたら びんびんだったちん●こも萎えてしまった。
俺「なんで謝るの?」
この質問に柴咲がどう答えるのか、本当に不安でしかたなかった。
柴咲は女の子座り(?)、つまり足を膝で折り曲げてハの字にしてる座り方をしながら
ずっと下を向いていた。
しばらくの沈黙のあと、柴咲がつぶやいた。
224 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/02(水) 20:53:47 0
柴咲「も・・・」
俺「ん?」
柴咲「もう・・・ もう・・・濡れてるの・・・。」
萎えてたちん●こが急に起き上がり、性欲が湧いてきた。
無理に犯したりとかそういうプレイはキライなので優しく、包むように柴咲を・・・と妄想していたら
柴咲が俺に抱きついてきた。
柴咲「こういう女は好きじゃないよね・・・」
俺「なんで?」
柴咲「だって・・・エッチだし・・・」
225 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/02(水) 21:07:48 0
柴咲「だって・・・エッチだし・・・」
柴咲「初めてじゃ・・・ないし・・・」
ちょっとショック受けたけど、事前にヒロミにも警告されてたことだし
そこまで傷つかなかった。
俺は柴咲とキスしながら柴咲の胸を揉んだ。
どう揉めば気持ち良いのか、なんて知らなかったのでとにかく優しく揉んだ。
服の上からではつまんないのでシャツの中に手を滑り込ませた。
柴咲が一瞬「んっ」と声を出したかのように思えたので
感じたのか!?とちょっと喜んでしまった。
ブラのざらざらした感触はいまでも好き。下着フェチなんです。
226 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/02(水) 21:13:05 0
ブラをたくしあげて、という表現を小説で見たことがあったので実践しようとしたが
柴咲のブラは柴咲の胸にちょうどフィットしてるらしく
たくしあげようとすると胸がつぶれてしまってかわいそうだと思い、後ろのホックを外してブラをずらした。
とあるサイトで「乳首を攻める前にまず周りの乳輪を」とあったのでやってみた。
胸を優しく撫で回して、徐々に中心に集中させ、乳首をやさしくつまんだり転がしたりした。
柴咲の胸に口付けしたいという気持ちもあったが、本物の乳首を見て幻滅するのが怖くて生乳を拝むことを諦めた。
左手で不器用に胸を揉みながら右手を柴咲の下腹部にもっていった。
柴咲はさっきから横を向いて下唇を噛んでいる。
少しだけ眉間にシワを寄せ、目を瞑っている。
227 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/02(水) 21:17:43 0
フトモモを撫で回してもイヤがらなかったのでそのままパンツに手を当てた。
パンツ越しだが、初めて女性器を触った瞬間だった。少し湿っていた。
触れた瞬間、少し柴咲がソコをかばうように猫背になった。
俺が鼻で笑うと、柴咲は「恥ずかしいの・・・!」と訴えた。
実はそのとき、ま●この位置を全く知らなかったので
とりあえずそれらしき場所に指をあてがって、上下に摩ってみた。
すると意外な反応。
柴咲は「くっ」と言った。
調子に乗った俺は上下運動を早めた。自分でも信じられないくらい早く摩った。
汗をかくほど摩った。しかしなかなか柴咲が声を漏らさないので俺はずっと続けた
228 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/02(水) 21:24:55 0
俺「ガマンしなくていいんだよ?」
すると柴咲は今まで噛んでた唇を開放した。
柴咲「だって・・・ はぁっ・・・ 気持ちよく・・・ない・・・んっ」
俺「さっきより濡れてきてるんじゃないの?すごいよ、ここ」
柴咲「言わないでっ!」
普段はヘタレなんだけどこういうときになるとすごい事言い出しちゃうのが俺の変なところ。
単にSなんだろうか。
さらに摩るスピードを上げる。
229 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/02(水) 21:32:25 0
さらに摩るスピードを上げる。
柴咲「だめぇっ! 今日は・・・もう・・・んっ・・・おし・・まい・・・だから・・・ あぁあ!」
最後にすごく大きな声を出したのでどうしたかと思った。
イったのか?イったのか??と期待したがそうではなかったらしい。
俺の両手を掴み、胸を股間から引き離し、立ってスカートをシャツを直す柴咲。
柴咲「おかしくなっちゃうよ・・」
俺「柴咲は十分エロいね。びしょびしょだったしね。びしょびしょ。」
柴咲「うるさいっ!」
この時の顔最高だったよ。ちょっとほっぺ赤くなってるしね。
あとこの時に柴咲もやってたんだけど、女の子がブラヒモの位置を直す仕草大好きです。わかってくれる人いるよね?
230 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/02(水) 21:37:56 0
柴咲「最初は、七男くんの弱み握って遊ぼうと思ってただけなのに・・・」
俺「ひどいなぁー」
そのあとまた唇を合わせるだけのキスをして
時間はちょっと早かったが柴咲は帰っていった。
柴咲が帰ったあと、すぐに部屋に戻り、柴咲の座っていたベッドにあがる。
柴咲が座っていたであろう位置を探しそこに鼻をつける。
まだほのかに暖かいそこは、柴咲の匂いであふれていた。天国だった。
やっぱヘンタイなんだね。自分。
柴咲がいなくなり、さっきまでとはまるで違う静寂が訪れた。
231 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/02(水) 21:41:48 0
土曜の夕方。
静かな部屋で冷静になって考えてみた。
そして反省した。
大好きなのは宮崎。
なのに俺は柴咲と・・・
今別れたとして、柴咲が本気だったらかわいそうだし
かといってこのまま付き合ってるわけにもいかないし・・・
葛藤の末、俺はひたすら後悔した。
柴咲と付き合ってしまったことを。
232 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/02(水) 21:42:44 0
今日はここまでで・・・
もしまだ見て下さってる方がいらっしゃれば、ありがとうございます。
それではおやすみなさい!
おやすみ!
234 :
夢見る名無しさん:2009/12/02(水) 22:40:27 O
おやふみ
235 :
夢見る名無しさん:2009/12/02(水) 23:23:15 0
おやすみー
>>236 創作なんだからそこはツッコミ入れるなよ。
あんま痛いとこつくと、七男が続き書けなくなっちゃただろw
238 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/04(金) 17:49:51 0
>>236柴咲く曰く自分が制服の匂いを嗅いでいたところを他の女子に見られ、柴咲に話したそうです。
>>237申し訳ありませんが創作じゃありません・・・
楽しかった部活に行く事さえも嫌になった。
いつも宮崎のことを見てかわいいなーなんて思ってたけど
そんなことできるような状況じゃなかった。
宮崎と顔を合わせることすらできなかった。
宮崎のことが好きなのに、柴咲と付き合ってしまったために自分が苦しくなっている。
自業自得なんだけどね。
それからしばらくしてヒロミにこんなことを言われた。
「お前まだ宮崎のことが好きだったりとかじゃないよな?」
239 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/04(金) 17:56:08 0
「お前まだ宮崎のことが好きだったりとかじゃないよな?」
俺「・・・」
ヒロ「お前、柴咲と付き合っててそれはないだろ。
半分カラダ目的で柴咲と付き合ってることを知ったら、宮崎はどう思う?
宮崎のことが好きなのに自分と付き合ってるとわかったら、柴咲はどう思う?
二人のためにも、宮崎は諦めろよ、な?」
柴咲と俺が付き合ってることは非公開だったので
俺、ヒロミ、柴咲の3人以外は知らないはず。
男性経験豊富な柴咲と付き合ってることによって
宮崎に嫌われるのが怖くて公開しなかったんだけどね。
240 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/04(金) 18:00:14 0
普段は俺と一緒にバカなことばかりしてたヒロミが、
とてもじゃないが恋愛についてはとても不器用そうなヒロミが、
こんな真剣に意見を述べているところを初めて見た。
ヒロミ「諦めろよ、な?」
俺「・・・」
ヒロミ「諦めろって!」
俺「関係ないだろ!首つっこむなよ!」
正論ばかりを挙げて、諦めさせようとばかりしてくるヒロミに
少し腹が立ちつい感情的になってしまった。
241 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/04(金) 18:02:34 0
この日、初めてヒロミとケンカした。
最初はケンカして良かったと思ってたが、あとになって後悔した。
一緒に何かイタズラできる友達はヒロミしかいなかったから。
ケンカをしてから一週間。
寂しくなったので、仲直りをしようと決心する自分。
さすがに自己中すぎることだけど、仲直りするなら早めにしたかった。
しかしヒロミは他の男友達といつも一緒にいたので
そこに割って入っていきなり謝る、なんてことはできなかった。
柴咲と付き合ってからも、たまに宮崎とメールをしたりしていた。
学校で話すことは全く無かった。
なかなかヒロミに謝ることができず、どうしようか迷っていた日の夜
宮崎から一通のメールが届いた。
242 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/04(金) 18:05:56 0
とにかく寂しかった俺は、なるべく丁寧に、宮崎とメールをし合っていた。
はじめは他愛もない話ばかりだったが、急に宮崎が気になる話を持ちかけた。
「柴咲ちゃんのこと、知ってる?」
柴咲の話題をふられて、メールをどう返信したらいいか迷った。
「知らない。なんのこと?」
「ほら、ヒロミくんが柴咲ちゃんに告白したってコト。」
信じられなかった。
ヒロミが柴咲に?
ヒロミと仲直りしようという気持ちが一気に失われた。
243 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/04(金) 18:10:08 0
俺は宮崎に確かめた。
「それ本当?」
嘘であってほしかった。
「うん。それであの二人、付き合ったみたいだよ。」
宮崎から送られてきたこのメールを何度も読み返したが結果は変わらなかった。
あの二人が付き合ってる?なぜ?
ヒロミは俺に「宮崎を諦めろ」と言った。
宮崎を諦めさせて、柴崎を奪って どうする気?
柴咲は俺と付き合ってるはず。ヒロミはそれを知ってるはず。
はず、はずなんだけど・・・
244 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/04(金) 18:13:45 0
俺は怒りを爆発させたかったが、宮崎に当たってもどうにもならないので
自分でもよくわからないことを言った。
「ふーん。俺も彼女ほしいな。宮崎みたいな。」
すると宮崎。
「こらこらw」
かわいいね。
女の子の言う「こら」とか「ばか」とか大好きです。
245 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/04(金) 18:28:11 0
その日の夜は眠れなかった。
次の日も学校があるのに
俺は何も悪くないはずなんだけど、ヒロミと柴咲が怖かった。
とりあえず柴咲とだけでも
会って話しがしたかった。
246 :
夢見る名無しさん:2009/12/04(金) 23:07:21 0
がんが!
age
247 :
夢見る名無しさん:2009/12/05(土) 20:49:19 0
更新更新^^
248 :
夢見る名無しさん:2009/12/06(日) 07:22:17 O
age
249 :
夢見る名無しさん:2009/12/06(日) 16:29:10 O
今夜は期待してるぜぃ
250 :
夢見る名無しさん:2009/12/06(日) 22:15:31 O
age
251 :
夢見る名無しさん:2009/12/07(月) 01:45:12 O
がんが!俺は信じてるぞ!
252 :
夢見る名無しさん:2009/12/07(月) 22:43:42 O
age
253 :
夢見る名無しさん:2009/12/07(月) 22:46:39 0
たのむ今日こそは・・・
254 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/07(月) 23:01:18 0
255 :
夢見る名無しさん:2009/12/07(月) 23:02:15 0
wktk
256 :
夢見る名無しさん:2009/12/07(月) 23:11:25 O
wktk!
257 :
夢見る名無しさん:2009/12/07(月) 23:14:45 O
ムクムク
258 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/07(月) 23:35:08 0
俺はそれからすぐに柴咲を呼び出した。
最初はとぼけて呼び出しにも応じないだろうと思ってたが、案外易々と来てくれた。
柴咲「どうしたの?」
柴咲の白々しい態度に俺はキレそうになったがひとまず落着いた。
爆発しそうな感情を抑え、言いたいことはたくさんあったが簡潔に聞いた。
俺「なぁ、俺達って付き合ってるんだよな?」
柴「正直よくわからない・・・。」
「・・・。」
259 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/07(月) 23:36:47 0
正直よくわからない?よくわからないってどういうことだよ!
俺は付き合ってるのか付き合ってないのか聞いてるのに・・・。
つくづく女性は怖いと思い知らされた。
柴「ほら、うちってプライド高いじゃん?悪いとは思ってるけど・・・謝れなくて・・・」
俺は驚いたのと呆れたので言葉が出なかった。
なんていうんだろ。こういう女性もいるんだね。まぁまだガキだったんだけどさ。
中2なんてまだ13,14歳だよね。そんな子供の恋愛なんてたかが知れてる。
本人達は「本気」なんだろうけどね。俺もそう思ってたし。宮崎を本気で好きだ、って。
俺「俺達は付き合ってないんだな?」
260 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/07(月) 23:39:16 0
俺「俺達は付き合ってないんだな?」
柴「うち、今ヒロミと付き合ってるし・・・」
それを言うときの柴咲の表情がいやに自慢げで腹が立った。
あたかも自分はモテますよ、あなた以外の男も私に寄り付いてきますよ、という表情だった。
まぁこれも俺のただの被害妄想なのかもしれないけど。
柴「じゃあ・・・七男くんとは今日で終わりね」
俺「あぁ。お前って最低だな」
咄嗟にこんな言葉が出てしまった。この時のことはよく覚えてる。
261 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/07(月) 23:41:33 0
言った瞬間後悔した。最低なのは自分。
宮崎という存在がいながら、性欲を満たすためだけに柴咲と付き合い、結果は最悪で終わった。
いまさら柴咲と付き合わなければよかったなんて思うことさえ
気だるく感じ、いろんなことがどうでもよくなってきた。
柴「じゃあね」
そういって柴咲はその場を立ち去った。
誰もいない放課後の教室、という同じ場所で、生まれて3度目の後悔を味わっていた。
一番近くの机を蹴り飛ばす。何度も何度も蹴る。
静かな校舎にカキーンと大きな音が響く。無性に泣きたくなった。
あぁ、まだ俺は泣き虫だったんだなぁと実感する。黙ってじっとしていると涙があふれてきそうだったので
机を蹴飛ばし続け、かばんを床に叩きつけ、ロッカーを殴りまくっていた。
262 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/07(月) 23:43:56 0
偶然通りかかった先生が驚いた表情でこっちに走ってきた。女の先生だった。
なぜこんなことをしているのかと理由を聞かれたが、俺は答えずただ「帰らせて下さい」と言った。
初老のその先生は、まん丸のメガネの奥に潜んでいるしわしわのまぶたに覆われた目をずっとこちらに向け
何か物言いたそうな表情でこちらを見つめていたが
「辛いよね。」
とだけ言って俺を家に帰した。
その日、俺は信じられないスピードで走って家に帰った。
家に帰ったあとはもちろん、布団にもぐって泣いた。
自分がまだ泣き虫だったことと柴咲とのことが交互に頭をよぎり、涙があふれた。
263 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/07(月) 23:45:51 0
翌日、俺のクラスである事件が起きた。
同じクラスのある女の子の給食着が盗まれたのだ。
女子達はざわざわと騒ぎたてているが、男子はさほど興味を示してなかった。
俺は前日のショックからまだ立ち直れておらず、かといってヒロミとも話したくなかったので
ひたすら机に座り下を向いていた。給食着のことなんてどうでもよかった。
すると突然 柴咲がとんでもない事を言い出した。
柴「昨日の放課後、遅くまで残ってた人が怪しいんじゃないかな?」
周りの女子は「そうだそうだ!」「誰か残ってた人知らない?」とさらに騒ぎ出す。
さすがの俺でもこれはまずい、と思い始めた。
柴咲はこっちの方を横目でチラと見てまたすぐに目線を戻す。
口元はかすかに笑ってた。
264 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/07(月) 23:48:22 0
柴「うちねうちね、一人放課後残ってた人知ってるよ!」
女子A「誰誰??教えてよーきっとそいつが犯人だよっ!」
女子B「キリンさんが好きです。でもゾウさんのほうがもっと好きです。」
女子C「お父さんのゾウさんの鼻は大きいです。」
柴「ねー七男くん。 昨日何時まで学校に残ってたぁー??www」
柴咲がこちらに近づきながら周りに聞こえるようわざと大きい声で言った。
俺「勘弁してくれ・・・」
柴「え?『俺が犯人』? うっそぉーwwwなにこいつw認めちゃったよーw」
俺「・・・。」
最悪だ・・・
265 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/07(月) 23:51:22 0
平日の朝
着替えをしている生徒も 世間話をしてる生徒も 悪ふざけしてる生徒も
全員の目がこちらに向いた。恐ろしいほど静かになった。
隣のクラスが騒いでいる声が聞こえる。同じ学年でも、隣近所同士でもこんなに差があるのは初めてだ。
誰一人しゃべらないこちらの教室。 消えてしまいたかった。
朝のホームルームが始まる直前 先生が教室にはいってくる。
いつも明るく挨拶をしながら教室に入る先生だが、今日は違かった。
さすがにこの異様な空気を察したのだろう。
先生「どうしたの・・・?」
もちろん一番最初に口をあけたのは柴咲だった。
266 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/07(月) 23:53:20 0
柴「●●ちゃんの給食着が盗まれたんです。」
先生「そうなの?」
柴「昨日七男くんが遅くまで学校に残ってました。みんな七男くんが犯人だと思ってます。」
先生「え・・・?」
柴「七男くんも、さっき認めました。」
女子B「キリンさんが好きです。」
先生「七男くん・・・本当なの?」
俺「いや・・・ぼくは・・・」
柴「七男くんです!」
先生「待って。」
柴「?」
俺「?」
267 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/08(火) 00:57:43 0
先生「確かに七男くんが怪しまれるのは無理も無いけど・・・
ただ給食着が無くなった日の前日に七男君が学校に残ってた、ってだけで
七男くんを疑うのはいただけないなぁ。
七男くんと少し話をしてきます。みんなはこのプリントやっててね。」
俺のクラスの担任は、まだ若い女性の先生であるが
良識のある人で良かった。
俺は進路相談室に連れて行かれ、先生と二人きりで話すことになった。
が、もう一人 先生がはいってきた。
昨日の夕方、俺と少しだけ話をした初老のおばちゃん先生だった。
おばちゃん「噂を聞きつけてきました。昨日の夕方も会ったわよね、七男くん」
268 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/08(火) 01:00:31 0
いつになく真剣なおばちゃん先生の表情に少し怖気づいた俺は
担任の先生に続いて軽く会釈をした。
おばちゃん先生は担任の先生より経験が多く、知識も豊富だろう。
それから先生二人と俺一人の状態で話が進んだが
会話のほとんどはおばちゃん先生が取り持った。
おばちゃん「給食着が盗まれたらしいんですが、七男くんは本当に知らないんですか?」
俺「本当に・・・知らないです・・・」
おばちゃん「では私はあなたを信じます。
自分は何もやっていないのに疑われる、これ以上苦しいことはないでしょう。」
俺「・・・。」
おばちゃん「まさに、今の七男くんね。」
269 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/08(火) 01:03:18 0
おばちゃん「まさに、今の七男くんね。」
おばちゃん先生がニッコリ笑ったので俺もつい頬が緩んだ。
しかしおばちゃん先生はすぐに表情を強張らせ、言葉を続けた。
おばちゃん「今朝、教室で柴咲さんに給食着のことについて聞かれたとき、あなたはどうしましたか?」
俺「え・・・あ・・・ 自分はやってない、といいました・・・」
おばちゃん「ハッキリと、相手の顔を見て言いましたか?」
俺は言ってなかった。
下を向きながらボソボソつぶやいただけだった。
どう答えようか迷っていて俺がモジモジしてるとまたおばちゃん先生の顔が和やかになった。
おばちゃん「苺畑で靴ヒモを結ぶようなことはしないようにね。」
270 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/08(火) 01:07:20 0
おばちゃん「苺畑で靴ヒモを結ぶようなことはしないようにね。」
最初その言葉について 俺は理解に苦しんだが、その俺の心を読んだかのように先生が続けた。
おばちゃん「苺畑で靴ヒモを結んでいると、いかにも苺を盗んでいるように見えますよね。
自分は靴ヒモを結んでいるだけなのに、といくら弁解しても
盗んでいるように見えてしまったならどうにもならないでしょう。」
俺「はぁ・・・」
俺は思わず圧倒されてしまった。
おばちゃん先生は瞬きすることなく、俺の目だけを見て話し続けた。
おばちゃん「だけど大丈夫なのよ。」
271 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/08(火) 01:11:03 0
おばちゃん「だけど大丈夫なのよ。」
俺「え?」
おばちゃん「盗んでいるように見えても、あとで畑の苺の数を調べてみれば
ちゃんと盗まれていないことがわかるはずです。
あくまでも、その人が盗んでなければ、の話ですけどね。」
おばちゃん先生は笑って俺の肩を軽く叩き、「強くなりなさい」と言って部屋を出て行った。
俺はまた泣きそうになった。
272 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/08(火) 01:12:40 0
ご閲覧ありがとうございます。
もう毎日チェックしてくれてる人とかいるのかと思うと嬉しい限りです。
ご期待に添えない場合もありますが
まったりと過去を思い出しながら書いていきたいと思います。
それでは今日はこの辺で・・・おやすみなさい!
おやすみ!
274 :
夢見る名無しさん:2009/12/08(火) 22:46:38 O
おやすみw
おやすみ!^^
276 :
夢見る名無しさん:2009/12/09(水) 16:25:29 O
age
277 :
夢見る名無しさん:2009/12/09(水) 19:30:08 O
早く早くー
278 :
夢見る名無しさん:2009/12/10(木) 22:28:08 O
age
279 :
夢見る名無しさん:2009/12/11(金) 09:21:42 O
まだなのか
280 :
夢見る名無しさん:2009/12/11(金) 18:41:49 0
つ・・続きをー
281 :
夢見る名無しさん:2009/12/11(金) 22:34:02 O
やっと追い付いた
wktk
規制か・・・
283 :
夢見る名無しさん:2009/12/11(金) 23:04:53 O
この文章で20代・・・だと・・・?
284 :
夢見る名無しさん:2009/12/11(金) 23:20:07 O
久々にこんな子供っぽい残念な20代を見た
でもこんな少年時代を過ごせたのは正直羨ましいぜ
285 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/11(金) 23:29:06 0
>>277>>279>>280>>281お待たせしました。お久しぶりです。
>>282規制ではないです!パソコンを開いてませんでした。
>>283>>284文章力が無いのは初めに言ってあると思います。ごめんなさい。責めないで(;ω;)
今後の更新分はメモに残してありますが、次の更新は明日の夜にしたいと思います。
こちらの都合ばかりで動いてしまって申し訳ないです。
楽しみにしてる方がいらっしゃる限り続けようと思いますが、あくまでこれは自己満足の思い出日記です。
286 :
夢見る名無しさん:2009/12/11(金) 23:57:30 0
応援してんぜ!
読みやすくていいと思う。がんがれ!
287 :
夢見る名無しさん:2009/12/12(土) 00:09:09 O
がんがれ!
おいつく途中で何度かおっきした・・///
厨房でこれってことは孝行は・・
288 :
夢見る名無しさん:2009/12/12(土) 00:24:14 O
残念なのは文章力の話に限った訳じゃないんだが・・・
まあ
>>1のこと嫌いじゃないよw ガンガレ!
289 :
夢見る名無しさん:2009/12/12(土) 15:49:55 O
ほ
290 :
夢見る名無しさん:2009/12/12(土) 18:01:27 O
あと数時間だ
291 :
夢見る名無しさん:2009/12/12(土) 21:14:58 O
七男まだー?
292 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/12(土) 21:33:44 0
293 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/12(土) 21:42:06 0
中学2年生という学年は実に窮屈な学年である。
後輩を従えてるという優越感の反面、まだ先輩がいるということから
先輩に監視されてるんじゃないか、と思ってしまい
小学生の時の様にバカをしたりできなかった。
10月になり、うちの学校では体育祭という行事が近づいていた。
給食着盗難事件後、俺はクラスの除け者になっていた。
ヒロミや柴咲はもちろんこちらから付き合おうとも思わなかった。
ヒロミの周りにいる男子や柴咲と仲の良い女子はみな俺を軽蔑していた。
しかしケインや一部の男子だけはいつもどおり接してくれていた。
それだけが救いだったのかも。
「女子の給食着を盗んだヘンタイ」というレッテルがいつの間にか俺に貼られていた。
294 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/12(土) 22:18:45 0
体育祭というもの
クラスが一致団結し、優勝を目指す行事のはずなんだが
俺は乗り気じゃなかった。みんなは俺を見てみぬフリ。
2人3脚で俺と組むことになった同じクラスの男子も盗難事件以来冷たくなっていた人のうちの一人で
練習のときでも一切俺と口を利かなかった。
クラス毎に分かれてやる組体操のタワーでは
大柄な俺が一番下の土台になることは覚悟していたが、他の生徒が上に上る際に
俺を強く踏んづけるように上っていた。
四つん這いの体制のまま、同級生に踏まれているのかと思うと
無性に泣きたくなった。
295 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/12(土) 22:21:01 0
クラス対抗リレーでは、俺の次の走者がわざとバトンを落とし
バトンが落ちた原因が俺にあると言い出す始末。
バトンは俺の次の走者がわざと落とした、とほとんど全員がわかっていたが
反七男の奴らはみんな俺を責めた。
笑いながら。
体育祭当日の朝
準備体操をしながら俺はどうすればここから抜け出せるか、と考えていた。
296 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/12(土) 22:23:11 0
体育祭の内容は
2人3脚ではスタート前にペアの男子に「足引っ張ったら殴る」と脅されたり
組体操では背中にアザができたほど強く踏まれたり
リレーでは走ってる途中に野次を飛ばされたり
ほんとうに散々なものだった。
しかし俺には密かに思い描いている夢があった。
うちの学校の体育祭では
生徒全員ににクラス毎に色の違うバッチが配られる。
それに自分の名前を書いて胸に付け、その状態で体育祭を行うのだが
体育祭終了後、そのバッチを先輩後輩関係なく女子が憧れている男子にバッチをもらうという風習があった。
女子が「バッチください」と頼みに行き
男子が承諾すれば、男子は女子にバッチを渡す。
297 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/12(土) 22:26:22 0
それを利用し、俺はある計画を思いついたのだ。
宮崎からバッチを頂こう計画
宮崎からバッチをもらうことに成功すれば
俺達二人の仲は一気に深まるはず。
それが俺の狙いだった。
酷い体育祭が終わってから 俺は片づけをしてる宮崎のところに向かった。
俺「ねー宮崎」
298 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/12(土) 22:30:29 0
俺「ねー宮崎」
宮「どうしたの?」
俺「ちょっと話したいことがあるんだけど」
宮「あ、じゃあ・・・」
宮崎が俺の体操着の袖を引っ張った。
宮崎が何を考えてたのか、俺にはすぐわかった。
現在嫌われ者となっている俺と話していると周囲の目が痛いので
人目の付かない場所に行こうとしていたのだろう。
案の定その予想は当たっていた。
俺は宮崎と部室の裏に来た。
299 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/12(土) 22:33:29 0
俺「仕事はいいの?」
宮「うん。で、話って何?」
俺「俺なんかと話してていいの?」
宮「うん。」
俺「俺と話してて嫌じゃないの?」
宮「・・・。」
俺「俺がこうやって 」
宮「もうやめて!」
宮「七男くんらしくない・・・いつも明るかったのに・・・そんな弱気になってさぁ・・・」
俺「俺らしいってなんだよ・・・」
宮「・・・話しって なんなの?」
300 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/12(土) 22:36:35 0
宮「・・・話しって なんなの?」
俺「怒った?」
宮「ううん。」
俺「女子はみんな好きな男にバッチをもらいにいくでしょ?」
宮「うん・・・。」
俺「宮崎は誰かにバッチをもらおうとか考えてたの?」
宮「まぁ・・・うん。」
俺「誰?」
宮「関係ないじゃん!話しってそれだけ?」
俺「宮崎のバッチ、ほしい」
301 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/12(土) 22:39:29 0
宮「え?」
俺「あ、やっぱり嫌だよね!普通逆だしね!男が女にだなんて・・・」
宮「ずるいよ・・・」
俺「え?」
宮「ずるいよ・・・。うち、七男くんに勇気出して名札もらおうとしてたのに・・・先に言うんだもん・・・」
俺「・・・ほんと?」
宮「うん。」
宮「だから・・・七男君の・・・ください・・・」
302 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/12(土) 22:43:33 0
宮「だから・・・七男君の・・・ください・・・」
この時の宮崎の顔がどうしても忘れられないんだけど
とにかく可愛かったんだよね。
それに「七男くんの ください」って
お前はどっかのAV女優かっつーの。
エロい意味にしか聞こえなかった。
ここで一気に優位に立った俺 Sスキルが発動してしまった。
俺「なになに?よく聞こえなかったんだけどー。もう一度言ってごらん」
303 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/12(土) 23:01:27 0
俺「なになに?よく聞こえなかったんだけどー。もう一度言ってごらん」
宮「! ばかっ!」
俺「俺のナニを欲しいの?」
宮「バッチを・・・」
俺「ふぇ?」
宮「もうヤダ!」
俺「わかったわかったw!ほら、バッチ」
俺は胸からバッチを外すと宮崎の前に差し出す。
それを受け取ろうと手を伸ばす宮崎。
宮崎の手がバッチに触れる直前に俺がバッチを上にあげる。
宮崎よりも身長の高い俺の、高く挙げた手の上にバッチがあるのだから
宮崎に取れるはずが無い。
「あっ!」
304 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/12(土) 23:05:39 0
「あっ!」
そう言ってほっぺをふくらませ、ぴょんぴょんはねながらバッチを取ろうとする宮崎に
萌えというものを感じた14歳童貞七男。
「ちょうだいよー」と言いながら涙目になってる宮崎がさすがにかわいそうになり
バッチを宮崎の頭の上に乗せてあげる。
宮「ありがと!はい、これ」
宮崎も自分の胸からバッチを外し、俺に渡す
俺は受け取ってすぐポケットに突っ込んだ。
そういえば宮崎も昔に比べて胸が大きくなったな、とオヤジみたいなことを考えながら
二人で体育祭の片付けに向かった。
305 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/12(土) 23:07:43 0
本日はここまでです。
いつも見てくださってる方ありがとうございます。
ただの自己満足ですが、すごく励みになってます。
それではおやすみなさい。
306 :
夢見る名無しさん:2009/12/12(土) 23:09:41 O
お疲れ!
次期待してるぜ!
307 :
夢見る名無しさん:2009/12/13(日) 00:20:52 0
続き楽しみにしてます!
308 :
夢見る名無しさん:2009/12/13(日) 01:18:26 0
(中3だけどいていいのかなぁー?)
今日見つけて、面白くて読んでました。
眠いのに。
睡眠不足になったら責任取っ手k・・・。
しかもテスト期間中ww
309 :
夢見る名無しさん:2009/12/13(日) 01:43:44 0
俺も受験勉強しなきゃwww
(マジwww)
310 :
夢見る名無しさん:2009/12/13(日) 09:51:31 0
イイハナシダナー
311 :
夢見る名無しさん:2009/12/13(日) 22:12:05 0
今日あるかなぁー?
312 :
夢見る名無しさん:2009/12/13(日) 23:15:39 0
無さそうだなぁー(泣)
313 :
夢見る名無しさん:2009/12/14(月) 00:41:36 O
俺は今日模試だったが復習そっちのけで見に来たぜ
明日は頼むぜ
314 :
夢見る名無しさん:2009/12/14(月) 13:41:22 O
七男マダー?
志知なんじゃねーか
久しぶりだな
316 :
夢見る名無しさん:2009/12/14(月) 19:45:02 0
今日こそはありますように〜
テストそっちのけだよぉ・・・。
317 :
夢見る名無しさん:2009/12/14(月) 21:07:39 0
無さそうだなぁー(泣)(涙)
318 :
通行人:2009/12/14(月) 23:00:58 O
早くー!
319 :
夢見る名無しさん:2009/12/15(火) 15:06:02 O
とりあえずageとくか
320 :
夢見る名無しさん:2009/12/15(火) 16:42:34 0
テスト期間中だがこっちのほうが気になるw
321 :
夢見る名無しさん:2009/12/15(火) 18:01:46 0
共学ってみんなこんなもんなの?
うん
323 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/16(水) 00:14:13 0
324 :
夢見る名無しさん:2009/12/16(水) 00:16:48 O
もしもしで待ってるぜ
325 :
夢見る名無しさん:2009/12/16(水) 16:17:10 O
そろそろか・・
出でよ、七男
326 :
夢見る名無しさん:2009/12/16(水) 19:01:47 0
俺基準で夕方から夜になったんだが
327 :
夢見る名無しさん:2009/12/16(水) 22:55:10 O
そろそろ…
おい!俺を無視すんな!
今日の夕方どころか今日が終わってしまう…
330 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/17(木) 02:05:03 0
>>315>>328すいません(´・・`)志知の意味がわからなかったもので・・・
>>324>>325>>327
>>329お待たせしました。予告から大幅に遅れてしまって申し訳ないです。
それからしばらく
宮崎との進展もなく、俺はクラスで半孤独な生活を送っていた。
一緒に話したりする男子も限られ、未だに陰でコソコソと陰口を叩かれることが続いていた。
残酷に時は過ぎ、中学2年生の行事の中で最大の行事といわれるものが近づいていた。
日帰りの浅草旅行。
日帰りなので宿泊部屋などは無いが、浅草を巡る間は
丸一日班行動。
班は男女混合で1班6人編成だが
仲の良いケインも、大好きな宮崎も違うクラス。
331 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/17(木) 02:08:08 0
しかしこんな俺にでもまだ普通に接してくれる女子も何人かいたので
そんな女子と一緒の班になれればいいな、と思っていた。
できることなら日帰り旅行も行きたくなかった。
旅行は3学期にある。
2学期の終盤に班決めの会議が行われた。
先生がくじびきで決めます、というと生徒のほとんどが深くため息をついた。
好きな人同士で組むのはナシですか?という提案は即却下された。
早々と班が決まり、各班は班の中での役割分担を始めた。
俺の班の女子は運がよく仲の良い人ばかりになったが
問題は男子だ。
男子は3人。俺と 影の薄い男と
ヒロミだ。
332 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/17(木) 02:10:08 0
班の役割分担の時も、同じ班なのにまったく話そうとしない俺とヒロミを見て
女子達は少し困惑しているようだった。
まず最初に班長を決めることになったのだが
女子は「班長は男子がやるべき」と言って聞かない。
しかたなく男子の中から選ぶことになったが
当然女子はまず俺に押し付けてくる。
しかしこの班員ならはぐれることもないだろうし、俺が却下してまた面倒になるのも嫌だったので
俺は班長の仕事を受け持った。
女子に「あとは班長が決めて」と言われたがさすがに全部決めることはできないので
「それぞれ何をやりたいのか聞いてくよ」と言い、俺はみんなに何をやりたいか聞いた。
まず男子の2人に聞いた。影が薄く、ぽっちゃりした男とヒロミ。
ぽっちゃり男は「会計」と即答。
ヒロミは目を合わせることなく「なんでもいい」とつぶやく。少し冷や汗をかいた。
333 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/17(木) 02:13:04 0
333ゲト
後ろで女子が「なんでれでぃーふぁーすとじゃないのよー」とかなんとか騒いでるのですぐに女子にも聞いた。
3人はそれぞれ副班長、記録、保健を選んだので
ヒロミは必然的に地図係になった。
実は地図係が一番難しい仕事だったりもする。
班長はみんながはぐれないようにまとめる。副班長がその補佐。
会計は使ったお金を計算するのだが、そんなのいくらでもごまかせる。間違えても平気。
記録はその日にあったことを思い出しながら帰りのバスででものんきに綴っていればいい。日記のように。
保健はケガをした人を助けて先生に連絡するのだがまずケガをする人はいないだろう。
地図係は行く道を常に把握し、みんなを先導しなければならない。
効率よく各地を巡るためには、地図係の脳みそにかかってるというわけだ。
334 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/17(木) 02:14:41 0
念のためヒロミに地図係でもいいか、と訪ねると「OK」とのこと。
ヒロミに確認したとき、なぜか敬語になってしまった俺をみて女子の一人が吹き出した。
「あんたらどーゆー関係なんだよwww」
やめてくれ、こういう気まずい時にそのノリでそんなこと言われても困る。
相変わらずヒロミの表情は暗く、ぽっちゃり男はナニカを見つめたまま動かない。
女子3人は約1ヵ月後に迫る日帰り旅行に胸を躍らせている。
女子はこういうときに変にハイテンションになるが、それがどうもよくわからない。
3学期冒頭にある旅行は楽しめないだろう、とため息をついた今日は
クリスマスの1週間前だった。
335 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/17(木) 02:21:03 0
今回はここまでになってます。
今後の更新頻度を高くしたいと思います・・・。
毎度レスしてくれる方ありがとうございます。
七男はビクンビクンして喜んでます。
それではおやすみなさい。
おやすみ!
337 :
夢見る名無しさん:2009/12/17(木) 23:55:09 0
頻度が上がるのに期待して今日は起k・・・
寝よ。
338 :
夢見る名無しさん:2009/12/18(金) 01:04:55 O
今まで待ったけど、おやすみ!
339 :
夢見る名無しさん:2009/12/18(金) 20:11:23 O
わくわくてかてか
340 :
夢見る名無しさん:2009/12/18(金) 21:14:30 0
今日こそは!
支援
そして誰もいなくなった
いや、いるんだけどね・・・
344 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/20(日) 02:24:24 0
>>337>>338>>339>>340お待たせしました。
>>341ありがとうございます><
>>342>>343いますよいますよ。
時は過ぎクリスマス。
終業式を追え、家に帰る。
中2にもなれば、周りのやつらはみんな彼女を作り
クリスマスデートなどと銘打って24日は恋人と一緒に遊んでるが
所詮は子供。デートとはいえ、夕方で解散がほとんどのようだった。
年頃の男女は特に「恋人」という関係に興味を持ち
自分も恋人と呼べる存在を作りたいと思いだす。
345 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/20(日) 02:25:34 0
そういう人達
少しでも仲の良い異性に告白をされようものなら
二つ返事でOKを出し、すぐに付き合い始める。
結果、すぐ飽きて別れてしまうのがほとんど。
しかし宮崎は違かった。
知ってる限り、中学に入学してから1年と9ヶ月経った今日この日までに
宮崎に告白した男子は少なくとも3人はいた。
が、全部宮崎は断っていた。
なぜ彼氏を作らないのか、という俺の質問に
宮崎は毎回「好きな人と以外は付き合えないし」と答えた。
好きな人はいるのか、という俺の質問に宮崎は
「いない」とキッパリ答えた。
346 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/20(日) 02:30:10 0
すいません。ちょっと内容とは違うことをお話しますが
今まで1レスにつき、必ず16行以内に収まるようにしてきました。
そうすれば【省略されました・・・全てを読むにはここを押してください】と表示されることなく
読みやすいと思ったからです。
ですが、そうすると投稿時間の間隔をあけなくてはならなくなり、面倒です。
16行を超える文章で、読みづらいかもしれませんが省略されるのを覚悟で
書き込みしてもよろしいでしょうか。
これを見ていただいてる皆さんの意見をお聞きしたいと思います。
とりあえず、次レスは今日の更新分を全部一気に書きます。
いいよ
君の自由にやりなさい
348 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/20(日) 02:36:57 0
恋愛に関する話題を振ると
必ず宮崎の機嫌がメールの文面だけでわかるほど悪くなるので
極力話したくは無かったが、聞きたいことは他にもたくさんあった。
宮崎から「好きな人はいない」という事を聞いて以来、
宮崎は他の男子を好きになっていないという安心感と
でも自分も好かれてない、というショックで
もやもやした毎日を過ごしていた。
349 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/20(日) 02:39:10 0
クリスマスの夜。
うちはあまりお金持ちでは無いんだが
母が一人っ子の俺にすごく愛情を注いでくれていて
中学生になってからも毎年クリスマスの日にはケーキを買ってきて
母と俺の二人で美味しいご馳走をいただいてた。
ご馳走といっても、毎年ケンタッキーだったんだけれど。
でもすごく美味しかったんだよ。
父は毎日仕事で帰ってくるのが深夜だったので
毎晩俺は母と二人でのんびり過ごしてた。
そのゆったりとした空気をぶち壊すかのような
「メリークリトリス」とだけ書かれたメールがケインから届いたが
俺は返事をすることなく黙って携帯を閉じた。
ケインも中学生になってから彼女ができてなく、作る気も無かったようだった。
大好きな母さんと2人きりのクリスマスを過ごし
何事も無く一日が終わろうとしていた時
宮崎からメールが届いた。
350 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/20(日) 02:40:18 0
頭は半分寝てたのでメールが届いてすぐ、内容を確かめたのだが
ハッキリを覚えられなく、その夜は返事をすることなく寝てしまった。
翌朝、急いでメールを再確認してみると、内容はこんな感じだった。
「こんばんわ。メリークリスマスだね。
今時間大丈夫?ちょっと話したいことがあるんだ。」
冬休み初日の朝から涙目になってる自分。
メールが届いたとき、ちゃんと応対していれば・・・
宮崎とたくさんメールができたのかと思うとやるせない気持ちになった。
まだ朝が早かったが宮崎にするメールをした。
「昨日はごめんね。寝ちゃってた。
話したいことって?今からなら大丈夫だよ!」
相手が好きな異性とはいえ朝からメールするのはちょっと萎えるが
それでも宮崎と話がしたかった。
1時間ほど経ってから返事が来た。
「朝弱いのに起こすなよぉー。話ね、もういいや。
なんかこっちから言っといてごめんね」
俺は「いいよいいよ、全然大丈夫!」と返事をしたが
全く大丈夫ではなかった。
351 :
七男 ◇RaOe7CTARw :2009/12/20(日) 02:42:19 0
なんか警察が地獄いき決定こういうのにかかわらない代議士のほうが多分いじめ代議士だからやめさせるべきは
こっちなんだよマジでこういう考え語って通用するでしょ?息気持ち悪いし体調も最悪だしねいつまでも私だけ
に責任擦り付けてそういう手法はなあいてがね通用しないんだよマジで百姓がそこまでな低次元になるひつ世湯
ないから一人の百姓画そこまで低次元になる必要がないでしょまじでそこまで自身の生活を引くめられる必要ない
同情されなくてももう忘れるこれをかわいそうこいつらがな別に味方じゃなかったんだよこういうことをわかって
ないから腐ってるな本当に電磁波のだからそれでいいんだよ馬路で今こいつに味方するにんげんなある時期から私
に味方しに来たこの辺が味方じゃないんだよおかねだけなwこれほらますこみのほうがかっこいいな
この私のまえにくるないそうでんじはのだからこれ名辞職すべき全部同情になってる うそつかなくても同情になら
ないんだよこいつら最悪だなこういうひょうかがたあしいんだおyどこまで国民いじめてるんだよ付きまとってる連中
がけっきょくいいたいのはそういう話は該当しないこういうのが正しいんだよいくらこの女が違うといっても該当し
ないこういうのが正しいんだよでしょこいつら最悪だなこういう評価が世間的にただしいだからいつまで返事してんだよ
そういう話はないううそだからこいつらな警察が地獄息とかなこういうこといいだすむきにかためるこいつらないじめ
政治家なんだよ馬路でこいつら最悪だな条件dがね絶対条件が最悪だな言って言われるのが正しいからはっきり私のほうが忘
れるときも邪魔しないこういうの条件で同情が決まるから何打尾3や11のやってること通常生活からしたらな最低だ
ねこういう評価多分正しいと思うんだよだからそのさいはあ電磁波が通用しないようにもうなこういう政治家がないじめ
政治家って言われるゆえんだろ?マジで
352 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/20(日) 02:42:50 0
朝っぱらから声を抑えて泣いてるところを母に見つかり、激しく心配された。
それからというもの
冬休み中は宮崎とほとんどメールすることもなく
唯一したことといえば
元旦の「あけおめメール」だけだった。
宮崎からは年賀状がきた。
冬休み前に住所を交換してたので来るのが当たり前なんだが
かなり嬉しかった。
俺は中1の頃から毎年、今でも年賀状はオール手書きなので
宮崎に出す年賀状は特に気合を入れてイラストとメッセージを書いた。
ケインにも年賀状を送ったのだが、すごく適当なものにしといた。
たぶんめちゃくちゃリアルな巻きグソとか描いてたと思う。
相変わらずゆったりとした毎日を過ごし冬休みも終盤に近づいてきた頃
俺は急いで宿題を片付け始めた。
とはいうものの冬休みに出される課題の量などたかが知れてて
すぐに終わってしまうよな量だった。
353 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/20(日) 02:45:33 0
冬休みが明け、3学期が始まった。
新学期の朝はあまり良い気分では無かった。
学校に行く事を楽しめなくなってたから。
ヒロミ達に何されるかわからない、オドオドしながらすごす学校生活はとても苦しかった。
クラスにケインも宮崎もいないとなると、普段の支えとなるものは
わずかに俺の周りに残る男子だけだった。
しかしそんな俺に転機が訪れた。
新学期1日目
朝に学校全体で大掃除があったのだが
その大掃除中にヒロミが俺に謝ってきた。
なんでも冬休み中に柴咲の浮気が発覚し別れたんだとか。
そこでやっと柴咲の性格の悪さに気付いて、急に俺に対し申し訳なくなったとのこと。
俺はヒロミに対してざまwwwといってやりたかったが
今まで自分事を嫌ってた人が仲良くしてくれるということで嬉しくなってしまい
「こっちこそごめん」とかワケのわからないことを言ってた。
とにかくそれを聞いてから 更に柴咲がキライになった。
それからというもの、ヒロミの周りの男子とも仲良くなり
毎日のように柴咲の愚痴を語り合ってた。
しかしいくら復縁したからといって
俺も少し警戒してたのと、保険ということで
ヒロミとそこまで親密な関係になろうとは思わなかった。
ほんのちょっと距離を置いて、付かず離れずの関係を保つつもりだった。
354 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/20(日) 02:49:10 0
故に、俺が柴咲を脱がしたことなどは一切ヒロミ達には言わなかった。
それより柴咲本人がヒロミに何も言ってなかったことのほうが不思議だったけど。
その日 家に帰ってからすぐにケインに今日のことを報告すると
「良かったな、がんばれよ」と言ってくれた。
短く、クールな彼の言葉に 俺は心を打たれた。
----------
今日の更新分はここまでです。なんか改行規制かかってるので30行くらいが限界・・・かな?
>>346を読んでいただいて
今日のような更新方法と過去の更新方法どちらが読みやすいか言っていただけると嬉しいです。
できるだけ読んでいただいてる方の希望に沿うようにします。
>>347そう言っていただけると嬉しいです;ω;
それではおやすみなさい!
携帯の人に聞きな
PCはどうにでもなる
おやすみ!
356 :
夢見る名無しさん:2009/12/20(日) 07:09:40 O
もしもしだが、何の問題もありますん。
357 :
夢見る名無しさん:2009/12/20(日) 23:42:39 O
七男がやりやす方でいいよ
358 :
夢見る名無しさん:2009/12/21(月) 00:31:09 0
上に同じ
もしもしだけど、にちゃんブラウザ入れてるから
省略されましたってならないよ
なので長文でおけ
360 :
夢見る名無しさん:2009/12/21(月) 01:04:50 0
3つ上に同じ
更新乙
やっと追いついたぜ
しかし若い子らは過激だのぅ
362 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/21(月) 22:40:41 0
>>355-360 返答ありがとうございます。ではやりやすいようにやりたいと思います。
1レスにつき、長文で書くとレス数も削減できるので・・・。
>>361 あ の 頃 は 若 か っ た 。
以後、毎回次回更新日を書きたいと思います。自分を追い込む意味でも。
というワケで 次回更新→12月22日23時頃
363 :
夢見る名無しさん:2009/12/21(月) 22:46:25 0
キターーと思ったら、番宣だよ TT
364 :
夢見る名無しさん:2009/12/21(月) 22:47:17 O
今日はないのか?
365 :
夢見る名無しさん:2009/12/22(火) 01:22:48 O
今日の夜かー楽しみ
366 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/22(火) 23:23:03 0
迫る日帰り旅行に、もう不安も何もなかった。
初めは不運に感じてた「ヒロミと同じ班」という現実を
今なら快く受け入れることができる。
俺の心は躍ってた。
旅行前日の放課後
ヒロミがおやつの買出しに一緒に行かないか、と誘ってきたので
一緒に近くのスーパーまで行く事にした。
学校側で決められた「500円以内」なんてルールを
俺達は守るはずもなく
好き放題お菓子を買っていた。
お菓子を買いながら、俺はあることを思い出した。
「そういえば宮崎ってハイチュウが好きだったような気がする。」
俺はハイチュウが置いてある場所に行き、全種類のハイチュウを一つずつ買った。
確か4種類くらいだったかな。その時に買ったのは。
俺は明日の旅行にばっちり備え、寝た。
特別活動の前日ということで宮崎から何か一言メールくらいあるかな、と期待したが
案の定何もなかった。
367 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/22(火) 23:27:14 0
日帰り浅草旅行当日。
2年生と先生達は学校の最寄駅に集合し、そこから全員で上野駅まで移動。
そこから班別で各自浅草に向かう。
ケインと影薄男と俺と女子3人
俺らの班は全員揃った。
先生のチェックを受け、上野駅を出発する。
女子3人はちょうど同じ電車の車両に乗り合わせた他の班の女子と
きゃっきゃ騒いでいる。一般の人もいるんだから静かにしなさい。
ヒロミも他の班の男子と喋ってる。
禁止されているが、ゲームを持ってきたらしく
男子達はゲームをして遊んでいた。
影薄男は車窓から景色をボーっと眺めてる。
俺は電車の中で
どうすれば宮崎にハイチュウを渡せるかを考えてた。
まず宮崎の班を探さなければならない。
浅草を巡るといっても範囲は限られているので
普通に歩いていればばったり宮崎と会える確立は高いが
運だけに懸けるというのは個人的に頂けなかった。
368 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/22(火) 23:31:34 0
上野から浅草までは割りと近く
酔うかと心配してたが、全く酔うことはなかった。
だがゲームをしていたヒロミ達はかなり酔っているようで
電車を降りるなり、「休憩」と言って近くのベンチに座ってしまった。
他の班の男子は酔っているにも関わらず先に行ってしまった。強いやつらだ。
というわけで取り残されたのは俺たち6人。
女子は「仕方ないなー」と言いながら
これまた禁止されてるはずの携帯を取り出し弄りはじめた。
すると、女子達が話し始めた。
「あっ、●●ちゃんが次の電車で来るって!」
「ほんとに?じゃあ次の電車きたら●●ちゃんたちと合流できるねー」
「そしたら●●ちゃん達と一緒に浅草向かおうか」
「そうだね。ヒロミ、次の電車が来る頃にはもう行けそう?5分後なんだけど」
勝手に話を進めて行く女子。
しかし俺自身早く浅草に行って宮崎を探し出したかったので女子の意見には賛成だった。
少し怪訝そうな顔をしたあと、ヒロミは答えた。
「わかった。」
369 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/22(火) 23:33:59 0
「よし、じゃあ決定!」
女子の一人が大声で叫ぶ。
誰もいない、地下鉄のホームに響く女子の声。
女子3人は自動販売機のほうでわいわい騒いでる。
ヒロミはベンチに横たわっている。
影薄男は自分の右手と左手でエンドレスじゃんけんをして遊んでいる。
そんな班員を見て俺は「悪くないな」と少しカッコつけて言った。厨二乙。
するとヒロミがガバッと起き上がり
「なんか言った?」と俺に聞く。
俺は慌てて「いや、何も」と言った。
運良くヒロミには聞かれてなかったらしく、ヒロミは「ふぅん」と言ってまた横になった。
そういえばヒロミって今何やってんだろうな
371 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/22(火) 23:37:02 0
電車が来た。
どうやらこの電車に乗ってる生徒は1班だけじゃなかったようだ。
いくつもの班の人が俺たちの次の電車に乗ってきた。
トビラが開き、同級生達が騒ぎながらホームへ降りてくる。
女子が寝ているヒロミに飛び掛り、起こしに掛かる。
ヒロミはまだ気分悪そうにしてたが嫌々立ち上がった。
電車から降りてきた生徒達の中には
地図を広げ、目的地への行き方を調べている人もいれば
のんきにジュースを買ってる人もいる。
そんな人達を眺めていたとき
ヒロミから「行くぞー」と声がかかったので振り向いてみると
階段の手前にヒロミがいて
その少し手前には
宮崎がいた。
372 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/22(火) 23:42:12 0
>>370どっかで生きてると思います。
俺はきっと情けない顔をしていたと思う。
すごく驚いていたし。
宮崎は俺に気付いてくれた。
俺を見ながら少し微笑んでくれた。
俺も微笑み返した。
ヒロミが「どうした?」と聞いてきたので
「先にいってて。ちょっとジュース買ってくる」と言ってヒロミを先に行かせようとしたが
「なんだ。俺も買うわ」といってヒロミも一緒に自動販売機に来てしまった。
結局、俺は買いたくもない水をペットボトル一本買うハメになった。
ヒロミが何を買おうか迷っている間に、宮崎は階段を上って行ってしまった。
せっかくのチャンスを失ってしまった。
これからもう会えなかったらどうしようと思うと切なくなった。
それからしばらく元気が出なかった。
373 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/22(火) 23:45:39 0
浅草といえば雷門。
初めてみたソレは予想以上に大きく、みんな圧倒されていた。
班員全員で記念写真を撮り、門をくぐって仲店をまわる。
女子達は店を一店一店まわって
品物を手に取り、はしゃぎ、写真を撮ったりしているので
時間がかかるったりゃありゃしない。
一番向こうに行くまでに日が暮れてしまうんじゃないか、と思うくらいだった。
影薄男は途中で買ったひょっとこのお面を顔に装備し
ヒロミはずっとゲームをいじりながら
なんとか一番奥までたどり着くことができた。
賽銭を投げ入れ、お願い事をし
引き返そうという時に影薄男が言った。
「あそこ、行きたい」
374 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/22(火) 23:49:03 0
「あそこ、行きたい」
そう言いながら影薄男が指を指したのは
巻き上がる煙を自分の顔や体に擦り付け、健康を祈るアレだった。
アレ。名前がわからない・・・。
女子も賛成し、俺たちは煙の出るそこに向かった。
みんなでわーわーいいながら煙を手で自分の方に手繰り寄せる。
ヒロミがすごい勢いで煙を仰いでいたので、俺も負けじと煙を操った。
最終的には俺とヒロミがお互いに煙を掛け合う形になっていた。
周囲の人はだいぶ迷惑だっただろう。
すると俺の後ろで咳き込んでいる女の子がいた。
あー煙かったかな?と思い、謝ろうと後ろを向くと
そこにいたのは宮崎だった。
宮崎は「けむいよー」と言いながら俺の背中をぱんぱん叩く。
俺が調子に乗って「ごめんね。可愛いよ。」と言うと
宮崎は下を向いて「可愛くないもん」と小さい声で反論した。
375 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/22(火) 23:51:27 0
俺が「何々?聞こえなーい」と言うと
宮崎が顔を上げて何か言おうとしたので
俺は煙を思いっきり宮崎の顔にかけてやった。
「うっ!」と言いながら顔を手で覆う宮崎を見てちょっとかわいそうになり
「ごめんね」と謝ると、すぐに「いいよ。」と言ってきた。なんて出来た子なんだ。
宮崎はもう少し煙と戯れたいとのことだったので
俺は宮崎と別れ、ヒロミ達班員を引き連れ、雷門に引き返した。
俺が宮崎にハイチュウを渡し忘れたことに気が付いたのは
雷門に着いてからのことだった。
376 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/22(火) 23:53:07 0
今日の更新分はここまでです。
ペース早めろチキン野郎!というような要望がない限りは
このペースでやっていきたいと思います。
次回更新→12月24日 23時頃
377 :
夢見る名無しさん:2009/12/22(火) 23:56:42 0
おつー!
乙!次回も待ってる!!
379 :
夢見る名無しさん:2009/12/23(水) 00:24:09 O
ペース早めろチキン野郎!
380 :
夢見る名無しさん:2009/12/23(水) 01:00:48 O
やっと追い付いた!!
続きは明日かぁ(TωT)
更新乙です。
次回更新も楽しみに待ってますー
382 :
夢見る名無しさん:2009/12/24(木) 00:29:31 O
七男〜??
383 :
夢見る名無しさん:2009/12/24(木) 00:41:26 O
24日の23時ってことは七男も独り身か・・と言ってる俺は受験組
384 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/24(木) 22:11:04 0
385 :
夢見る名無しさん:2009/12/24(木) 23:04:31 O
щ(・ω・`щ) 七男カモォォンス
386 :
夢見る名無しさん:2009/12/24(木) 23:16:44 0
ペース早めろイケメン野郎
387 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/24(木) 23:23:34 0
>>385やぁ。少し遅れてしまいました。ごめんなさい。
>>386イケ・・・メン・・・だと・・・?惑わされないぞ!あと1人同じ意見の人がいたら、の話だ
-更新再開します-
俺たちの班は順調に雷門に着く。
今回の日帰り浅草旅行は
実は2部構成となっていて
午前・午後を使い、クラス毎に浅草雷門と上野動物園を回るというものになっている。
1学年6組あるうちの学校では
1~3組が午前中に浅草、午後に上野。
4~6組が午後に上野、午前中に浅草という順でまわるようになっている。
俺は前半浅草組。もちろん宮崎も。
雷門に戻ってきてすぐ、女子が
「じゃあ上野駅に向かおー!」
と言い出したので、俺は咄嗟に
「もうちょっとここで休まない?」と言ってしまった。
女子はほんの数秒カタまって
「よし、上野行こー!」と言って歩き出してしまった。
俺はため息をつきながら仕方なく女子の後について行った。
388 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/24(木) 23:25:07 0
俺が本気で休憩をとりたいと思ってるとでも思ったのか
影薄男がいらぬ心配をしてきた。
影「疲れた?」
俺「いや大丈夫。」
影「アメあるけど食べる?」
俺「いや大丈夫。」
影「そういえばあんぱんもあるよ」
俺「いや大丈夫。」
ヒロミ「七男冷たいなー」
俺「しぇいこらっ!」
こんな俺らのやりとりをみて女子達がクスクス笑ってた。悪い気はしない。
浅草駅に着き、女子達が確認する。
女「ヒロミー、1番線でいいんだよね?」
ヒロミ「うんうん。こっから電車一本で行けっからね」
女「もうゲームやんなよ!www」
ヒロミが「うるせぇ!」とか言いながらニヤニヤしてるのを見てて
俺はイライラしてた。リア充氏ね☆
ヒロミがあまりにも自信満々に「ここだ!」と言ってたので
俺は安心して何も確認せずに電車を待っていた。
389 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/24(木) 23:29:21 0
浅草駅のホームで待っているとすぐに電車が来た。
ここは本数が多くて便利である。
ホームに着いてから電車が到着した今まで
どうも他の班が見当たらない。
女「他の班いないねー。先に行ったのかな?まだ来てないのかな?」
時間的に少し俺たちは早かった。
が、1クラス6班、3クラスで18班もあるので
どの班とも遭遇しないというのはおかしすぎる。
しかし女子達は早く動物園に行きたかったのか、そそくさと電車に乗ってしまう。
ヒロミも影薄男もノリノリだったので俺も止めることなく一緒に電車に乗った。
それが間違いだった。
浅草を出発し、初めに着いた駅。
蔵前・・・?
おかしい。
上野方面なら、一番初めに「田原町」という駅に着くはず。
俺「ねぇ、これ何線?」
390 :
夢見る名無しさん:2009/12/24(木) 23:34:40 0
ヒロミ「旅行のしおりには1番線に乗れば行けるって書いてあるから大丈夫だよ」
俺「そうじゃなくって!」
ヒロミ「だってこれ東京メトロでしょ?」
こいつは東京メトロという路線が一本しか無いと思ってるんだな。
旅行前日に下調べをしておいてよかった。
俺「上野に行くには、確か銀座線とかいうのに乗らなきゃいけないはずなんだけど・・・」
ヒロミ「あぁ、これ浅草線って書いてあるね。でもそんな変わんないよ!」
俺「変わるわ!」
というわけでそのまま浅草線に乗って人形町駅まで行って、そこから日比谷線で上野に行きました。
女「てか、よくわかったね!地図係、七男のほうがいいんじゃない?」
ヒロミ「そうだなー。班長兼地図係な、七男。」
女子が余計なことを言ったせいでなぜか俺が地図係を任されてしまった。
女子のいる前で「嫌だ!」とか駄々こねたくなかったのであっさり受け入れた。
俺「とりあえず時間に余裕はあったし、動物園行こ・・・」
浅草から上野まで、5分もあれば行けたところを
俺達は20分以上かかってしまい、大幅なロスとなった。
この間に宮崎たちの班が電車に乗り、先に動物園に行ってしまったという可能性も考えられるので
俺はまたテンションがガタ落ちした。
391 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/24(木) 23:35:25 0
いつまでも悔やんでいても仕方ないので、先に行ってしまったであろう宮崎を探すためにも
早歩きで園内をまわるつもりだった。
動物園の入口に着く。
入場券を買おうとしている影薄男を必死に止めているヒロミをよそに
女子達がわいわい走って入場口に行く。
今回は特別なので
入場口の係員に「●●中です」と言って生徒手帳を見せれば、そのまま通してもらえる。
俺も女子を追い入場する。
影薄男とヒロミも遅れて入ってきた。
あれだけ威勢よく園内に突進していった女子だが
動物園に入った瞬間
「あ、ごめーんちょっとトイレ」
と言って3人揃ってトイレに行きやがった。
ヒロミが「あ、俺も〜」とか言いながら女子トイレに入ろうとして
女子に引っぱたかれてニヤニヤしてる様子を見ると
これまたうらやましく思う。
あんなふうに女の子に引っぱたかれたい。
392 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/24(木) 23:40:28 0
女子って男子に比べてトイレが近いというかガマンができないというか
まぁ生理現象だし仕方ないんだけど。
そしてなにより時間が長い。
入ってから出てくるまでの時間がとてつもなく長い。
あとで女子にそのことについて聞くと
「女子は男子と違って脱ぐのが面倒だったり・・・、色々あんの!」と
顔を真っ赤にして言ってたので、何か言えない女の子の事情でもあるのかなと当時の俺は解釈してた。
あまりの女子のトイレの長さにイライラを募らせてたが
そんなイライラもすっ飛ぶようなものを見てしまった。
次々と入口から入園してくる学生達の中に
宮崎を見つけた。
ちょうど腹が減ってきたお昼時の出来事だった。
393 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/24(木) 23:42:48 0
なぜか
>>390だけ名無しになってますが、私です。七男の投稿です。
今日の投稿分はここまでです。
いつも見てくださってる方のレスに励まされてます。本当にありがとうございます・・・。
過去を思い出しながら、なるべくリアルに綴る。やっていて楽しいです。
次回更新→12月26日23時頃
それではおやすみなさい><
394 :
夢見る名無しさん:2009/12/25(金) 00:02:43 O
おつかれ〜
楽しみに待ってます!
乙!楽しみにしてるよ!
お疲れさん!
たのしみ
更新乙です!
焦らず七男のペースでいいですよー。
さて
399 :
夢見る名無しさん:2009/12/26(土) 23:36:22 0
まだか?
400 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/26(土) 23:39:21 0
>>394>>395>>397
>>398少し遅くなってしまいました。まぁ23時台ということで多めに見てやってください。
更新再開します。
-------------------------------
まだ宮崎はこちらに気付いてない。
俺の班員はみんな早く動物を見に行きたいようで
園内マップも見ずにただ真っ直ぐ走る。
俺は影薄男を引き止め「5人で先に行ってて。俺はあとから行くよ」と言っておいた。
影薄男は鼻息を荒くしながら「うん!」とうなずき、走っていってしまった。
これで俺は班員と別れ、独り。
自由である。
入場口近くのトイレのかげに隠れ、宮崎達の班を観察する。
宮崎がほんの少しだけ 10mだけでも班員と離れてくれれば
そのときに駆け寄って話すことができる。
だけど今のままじゃ、宮崎の周りの班員が邪魔でそばに寄れない。
宮崎とその班員達は男女ともに仲が良いようで
常に宮崎は女子とも男子とも楽しそうに話してる。
笑った口からのぞく八重歯が可愛いんだけど、それさえもこちらからだと確認できない。
でも笑ってると思われる宮崎を見てるだけで幸せだった。
401 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/26(土) 23:43:17 0
>>399お待たせしました;ω;
-----------------------------
トイレの横で真昼間に中学生がコソコソしてるのだから
ただの不審者にしか見えないだろうけど
そんなのどうでもよかった。俺には宮崎しか見えてない。
たまに宮崎がこちらを向いたりするので
バレないように身を隠すのが大変だった。
宮崎たちの班が割りと遠くに行ってしまったので
俺も距離を保ちつつ、じりじりとストーキング。一歩間違えれば犯罪。
すると宮崎たちの班が何もないところで止まった。
どうやらマップを広げて次にいく場所を決めているようだった。
みんなで相談しているときも宮崎はニコニコしてて幸せそうだった。
そんな宮崎のキャラが、男子達から人気のある理由なんだろうが
それが俺にとっては良くもあり悪くもあった。
宮崎の班が女子と男子3人ずつに別れた。
どうやらここからは男子と女子が別行動をする、という結論になったらしい。
宮崎の周りにいる人間が減ったのでちょっと嬉しかったが
やはり女子だけになるとテンションが一段と上がるらしく
すごい勢いで動物園の奥のほうに走っていった。
402 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/26(土) 23:47:31 0
俺も距離を置きながら走って追っていったが
いくらなんでもリュックを背負った学ランの子供が一人で動物園を走ってたら
一般のお客さんにもだが、なにより同級生に怪しまれるだろう。
しかしそんなの問題ではなかった。
意外と彼女達は早く、怪しまれないようにこちらもちょいちょい止まりながら追っていたので
見失わないか心配だった。
彼女達の足が止まる。
「あつーい」といいながら、まわりに合わせて短くしたスカートをぱさぱさとやる宮崎を見てちょっと興奮した。
かなり走っただろう。俺自身も疲れていた。
どうやら彼女達の目的地はここ。着いたようだ。
ここは上野動物園のだいぶ奥(だったハズ・・・)の
実際にウサギなどにエサをあげられるコーナーだ。
女子が嬉しそうに中に入っていくのをみて俺も急いで後を追った。
中は意外と広いようだ。
たくさんのお客さんが来ている。動物もウサギだけじゃない。これは楽しめそうだ。
俺は宮崎と二人っきりになれた時になんの話をしようか、など繰り返し脳内シュミレーションしてた。
俺も続けて入り口からはいろうとしたとき
中から走ってこちらに向かってくる女子がいた。
こちらに近づいてくるにつれ、はっきり見えてくる彼女が
宮崎だとわかるまでに時間はかからなかった。
403 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/26(土) 23:52:17 0
宮「あっ、七男くん!」
俺「お・・・おう・・・」
宮崎が息を切らせながら走ってくる。
この勢いで俺に抱きついてくれるかな?とよからぬことを考えてしまったが
案の定宮崎は俺の手前で止まり大きく息をしてる
はぁ・・・はぁ・・・と言いながら呼吸をしてるのでちょっとエロかった。
俺「どうしたの?今入ったばかりなのに」
宮「え?なんで知ってるの?」
ここでどっしゃり冷や汗をかく俺。
あー、えーっとー、とか言いながら必死に言い訳を探してる俺
すんごくダサかったと思う。
宮「七男くんが ずっとついてきてるの 知ってたんだよー」
俺「え?」
宮「動物園入ったときからだよねー確か」
顔真っ赤になった。
もう宮崎になんていったらいいのかわからなくなった。
宮「あ、そうそう。でね、うちここの匂いだめなんだー」
404 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/26(土) 23:54:54 0
宮「あ、そうそう。でね、うちここの匂いだめなんだー」
俺「ここの匂いって 動物の匂い?」
宮「そうなんだけど・・・動物ごとに匂いあるじゃん?」
俺「うん」
宮「このコーナーみたいな、うさぎとかヤギの匂いがダメなんだ。」
俺「そうだったんだ」
宮「牛さんとかなら大丈夫なんだけど・・・」
牛さん・・・だと・・・?
可愛いなおい。
立ち話もなんだから、と言って近くのベンチに座ろうと提案する俺。
しかし宮崎は「だめ!」といって近くのお土産やさんの裏に俺を引っ張っていき、
そこのちょっとした段差に腰掛けるように言った。
宮崎「ここなら誰もこないから」
---------------------------------------
今日の更新分はここまでです。
こんなものにお付き合いいただいてる皆さんにほんと感謝します。
書き込みはしませんが、予告日以外の日もちょこちょここのスレ見てるので
何かメッセージ等ありましたらいつでも受けてますし、答えられます。
では、おやすみなさい。
次回更新→12月28日(月) 23時頃
405 :
夢見る名無しさん:2009/12/27(日) 00:12:47 0
wktkがとまらん!
乙!次待ってる!
407 :
夢見る名無しさん:2009/12/27(日) 00:15:05 0
次期待
408 :
夢見る名無しさん:2009/12/27(日) 00:18:04 O
いつもいいとこで終わるなぁ〜
またいいところでw
次回まってますー
乙です!
410 :
夢見る名無しさん:2009/12/27(日) 08:42:22 O
おいチキン!!!!www
続きが気になって気になってしょーがねぇだろ!!
411 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/27(日) 12:13:14 0
>>410 以前苦情があって以来、なるべく続きが気にならないところで区切るようにはしてるのですが・・・
申し訳ないです・・・。
でも変なところで区切ると今度は「ここで終わり?」とか言われちゃいそうで('A`;)
ちなみに1日の更新で約100行づつ更新してます。
412 :
夢見る名無しさん:2009/12/28(月) 00:57:37 O
つか、いちいちうるせぇよ!
づつきくらわせるぞ?
キモオタめ。七男もさぁ
まぁそんなに気を遣うなよwwwww
ってか誰もよんでねぇしwwww
ルーラ
ぜんぜん面白くねぇしなwwww
413 :
夢見る名無しさん:2009/12/28(月) 23:19:48 0
俺は読んでる
縦読み、ずれてるぞー
415 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/29(火) 00:17:13 0
>>412最初縦読みに気付かずビビッてしもうた。
>>413ありがとうございます・・・
>>414アナタノオカゲデタテヨミトキヅキマシタ
もう少し 時間ください><すいません
ではwktkしながら少し待ってます
417 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/29(火) 01:24:07 0
>>416遅くなってしまってすいません。
お待ちしてくださってる皆さんには申し訳ないです。では投稿再開します。
----------------------------------
宮崎がその段に腰を下ろす。
それはほんの20cmほどの高さしかなく
座ってみるとまるで体操座りのような感じになる。
俺がもじもじしてると
可愛く足を折りたたんで座っている宮崎が
自分の横の空いてるスペースを手でぽんぽんと叩き
「早く早く!」と急かした。
きっと宮崎に対してはなんの効果もないだろうけど
クールキャラを装って静かに隣に座った。
座ったときは二人の距離はかなり離れていたが
俺は勇気を振り絞って宮崎にくっつくほど近くまで寄った。
宮「うわぁっ!」
俺「なに?」
宮「近い・・・です・・・。」
俺「離れてほしい?」
宮「・・・大丈夫。」
うほあ。
まさかの一発OKでした。
418 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/29(火) 01:26:09 0
まさかの一発OKでした。
拒否されるかと思っていたのに。
すごくイイ匂いがする。
この宮崎の、今まで嗅いだことのない、ふわふわした匂いが好きだ。
しばらく沈黙が続いた。
何か話さなければ、と思い話題を探ってると
ハイチュウのことを思い出した。
俺「ねぇ」
宮「なーに」
俺「俺ハイチュウ持ってきたんだ。宮崎好きだよね?食べる?」
宮「何味?」
俺「確かイチゴとグレープと・・・」
俺はバックの中をあさりながらありったけのハイチュウを自分のヒザの上に出す。
宮「うわーいっぱい買ったんだね」
宮崎がニコニコしてくれたのでつられて俺もニヤニヤしてしまった。
419 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/29(火) 01:41:03 0
宮「確か500円までだよね?w」
俺「しーらない☆」
この時だけは俺は宮崎の彼氏気取り。サーセン。
俺「どれ食べるー?」
宮崎「あのねぇー」
宮崎がすっごい甘えたような口調でニコニコしながらこう言った。
宮「うちもハイチュウたーっくさん持ってきたのー」
俺「え?」
宮崎自身がハイチュウを持ってくるだなんて考えもしなかった。
だけどハイチュウが大好きな宮崎がハイチュウを持ってきても不思議ではない。
俺は少々バカだった。たとえ超バカでも少々バカってことにしておいてくれ。
宮崎「ごめんねー。ほら、みんな持ってる。ww」
俺「ほんとだ・・・なんかごめん・・・」
宮「いいのいいのw。 じゃあこれ、食べさせてあげるぅー」
俺「あ、その味なら俺も持ってるし、いいよ」
宮「そーじゃなくてー あーんして」
俺のちんこの角度が10度ばかし上がった。
新婚の夫婦ですか。もう俺は有頂天だった。
420 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/29(火) 01:44:09 0
俺「宮崎が食べさせてくれるの?」
宮「そういったじゃーん。」
俺「ほんとに?」
宮崎は「もっちろーん」と言って鼻歌を歌いながらハイチュウの包みを開ける。
裸になったハイチュウを、唇に触れないようにそっと自分の歯で挟む宮崎。
え?まさか今あなたが甘噛みしてるそのハイチュウをボクにくれるんですか?
宮崎は空いた両手で丁寧にハイチュウの包み紙を小さく折ってカバンのポケットにしまう。
こういう几帳面というか、ポイ捨てしたりしないマナーの良さとかも宮崎の魅力の一つだと思う。
包み紙をしまい終えた宮崎が歯ではさんでいたハイチュウをつまむ。
宮「あー。軽く噛んだつもりだったのに・・・。歯型ついちゃった。・・・これでもいい?」
俺「うん。」
どうも宮崎さん。大歓迎です。
宮「ほら、歯で噛んでただけだし、舌にも唇にもついてないからw」
俺「むしろ舌と唇についててくれたほうが嬉しいです。」
宮「なんか言った?」
俺「いえ別に。」
宮「そっか。はい、あーん」
俺「 (くぱぁ) 」
俺は宮崎の指を噛んでしまわないよう、慎重に上下の歯でハイチュウをキャッチした。
421 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/29(火) 01:46:04 0
宮崎がハイチュウからそっと手を離す。
俺がハイチュウを口に含み、もぐもぐしてるのをみて
宮崎は「よくできましたー」といってニコニコしてくる。
可愛すぎて抱きしめたくなった。誰もいないし大丈夫じゃね?まぁでも抑えたよ。
俺「ねぇ。」
宮「ん?」
俺「これって間接キスになるの?」
宮「なってたらどうするの?」
ニコニコしながら聞いてくる。なんですかその質問。どう答えればいいんですか。
俺「いや・・・嬉しいっていうか・・・」
宮「え!?」
なんか宮崎がマジでびっくりしてたのでさすがに引かれたかなーと思ったら
「なんだぁ。良かったぁ」と、宮崎。
続けて宮崎が言う。
「じゃあ 今度は七男がうちに食べさせてー」
---------------------------------------------------
今日はここまでです・・・。更新頻度を早くしたせいで一回の更新量が少なくなってしまってますが
できるかぎり量も増やしたいと思ってます。それではお休みなさい。
次回更新→年内に、あと一回!
乙!次もwktkっすw
423 :
夢見る名無しさん:2009/12/29(火) 01:50:46 0
おつ!
なんか勃ってきたwww
424 :
夢見る名無しさん:2009/12/29(火) 14:35:14 O
だから!!
七男!!続きが気になる!!
でも七男のペースでいいよ。
でも気になるっ!!
でも七男には七男のペースってもんが…!!
でも…
でもでも…
でもデモDEMO………
あ〜
ジレンマ。
いつも楽しみにしてるよ!!
425 :
夢見る名無しさん:2009/12/29(火) 21:06:27 0
更新は明日それとも明後日どっち?
できれば教えてほしかったりする
426 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2009/12/29(火) 22:16:13 0
>>424のんびり待ってやって下さい・・・。
>>425 31日の夜に更新予定でしたが
23時頃になると年越しということもありかなりサーバー混みそうで
うまくカキコできないかもです・・・。
なにがともあれ
31日の23時かそれよりちょっと早いくらいを予定してます☆
今夜だな・・・
・・・。
429 :
夢見る名無しさん:2010/01/01(金) 02:59:57 0
・・・・・。
430 :
夢見る名無しさん:2010/01/01(金) 03:02:33 0
・・・・・・・。
431 :
夢見る名無しさん:2010/01/01(金) 03:11:27 0
まぁ・・・なんだ・・・
432 :
夢見る名無しさん:2010/01/01(金) 06:39:16 O
えっ!!!!
まだ書いてないの?
433 :
夢見る名無しさん:2010/01/01(金) 11:29:28 O
これからは予告無しで気まぐれで書けば?
そしたらみんな期待しないで待つよ。
飽きたw
435 :
夢見る名無しさん:2010/01/07(木) 03:35:44 O
同意w
436 :
夢見る名無しさん:2010/01/07(木) 03:43:27 0
規制だろ?
待ってやれよ
437 :
夢見る名無しさん:2010/01/07(木) 23:49:19 0
俺は、待ってるぜよ。
438 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/08(金) 23:05:32 0
お久しぶりです。
>>436さんの言うとおり、一時的に規制を食らっていましたが
期限を破ったことの言い訳にはなりません。年始が忙しかったので書き込むヒマがありませんでいした。
もう見てくれてる人はいないし、いいかな?と思いましたが
>>437さんのような方が一人でもいるのであれば
自分で始めたことは最後まで責任持って完結させるつもりです。
今日からまた更新していきます。
今日まで見てくださっている方
本当にありがとうございます。
439 :
夢見る名無しさん:2010/01/08(金) 23:19:37 O
再開ktkr
楽しみにまってる!
440 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/08(金) 23:24:40 0
俺「食べさせるって・・・?」
宮「あーん、ってしてよぉ」
俺「俺が?」
宮「うん。」
最初、その辺に友達が隠れてて、俺にドッキリでもしかけているのかと思った。
いろんな考えを巡らせ、疑ってばかりいたが、宮崎の「ねぇ!」という声で我に返った。
俺「え?」
宮「はいちゅう食べたいんだけど。」
見詰め合う俺たち。こんなとこ知り合いに見られたらたまったもんじゃない。
一番たまったもんじゃないのは宮崎だろうけど。
とりあえず俺は急いでハイチュウを一粒取り出し銀紙を剥ぐ。
何味がいいですか?と気を利かせて聞くことも出来ず必死に。
しっかし銀紙を剥いだと思ったのに、カケラがハイチュウにくっついてて
だけど爪の短い俺は思うようにそれがとれずあたふたしてしまった。
非常に格好悪い。
宮崎が「もう。」と言いながらほっぺたを膨らまして俺からハイチュウを奪い取る。
441 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/08(金) 23:30:23 0
今まで気にしてなかった宮崎の長すぎず、キレイな爪が一瞬で銀紙のカケラを取り払う。
そんな小さな紙でさえも、宮崎は手にとって数秒ボーっと見つめた後
サッとバッグのポケットにしまった。
宮「はい。」
俺「あ・・・。」
すっげぇダセェ自分。
ハイチュウを渡され、固まってる俺。
宮崎が、口を閉じた状態だと常に出来ている可愛いえくぼのあたりを人差し指で指し、
トントンと軽く叩いて、俺の手元のハイチュウを口のほうに促す。
俺はそーっと宮崎の口元に自分の手を持っていく。
宮崎が少し笑いながら目を閉じ、口を控えめに開く。
宮崎の歯はとても綺麗で整っている。
俺は宮崎が目を瞑っていることをいい事に
宮崎の口内を覗き込む。
向かって右奥にある小さな八重歯
こんなに近くで見るのは初めてだったので、つい見入ってしまった。
唇もすっごい綺麗だ・・・ぷるんぷるんしよる・・・とか考えていると
なにやら天の声が。
天「あなたは何をしてるんですか。」
442 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/08(金) 23:33:52 0
【間が空いて、*マーク以降より書き方が少し変わってます。どちらのほうが読みやすいでしょうか・・・】
その声は宮崎にそっくりだった。
俺「私は」
天「 あ な た は 何 を し て る ん で す か 。 」
その声は宮崎だった。
俺「すいません。」
宮「はやくたべたいー」
*
急かす宮崎をエスコートせねば、と俺は声をかけた。
「じゃあ口を開いて。」
宮崎は目を瞑ることなく、ただ口をまた控えめに開いた。
「はい、あーん」
「あーん」
俺の時と同様、宮崎は俺に気を使ってくれてるのか唇が俺の指につかないように
歯でハイチュウをキャッチした。俺はハイチュウからそっと手を離す。
「ふふっ、形が変わっちゃってるよぉ」
宮崎にそんなことを言われたので俺は照れた。
きっと緊張してたのですこし潰してしまったのだろう。
でも俺は宮崎にハイチュウをこんなカタチで食べさせることができて嬉しかった。
クラスの、いや学年のアイドルと言っても過言ではない宮崎と二人きりで話せるなんて。
443 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/08(金) 23:40:03 0
男女分け隔てなく仲良くする宮崎の社交性故、男子が「俺のことを好きなんじゃないか」と
勘違いさせてしまうのも珍しいことではなく
その男子の中には俺も含まれていた。
だけど今、改めて自信がついた。
俺はこの学年の男子の中では一番宮崎と仲がいいだろう。
「七男くんがモタモタしてるから遅くなっちゃったじゃーん!」
「えっ?」
自分なりにおしゃれをしたが空回りしただけで終わった赤い腕時計を見ると
俺たちが二人きりになってからもう30分が経とうとしていた。
「じゃあそろそろ行こ?」
「あ、あぁ・・・そうだな」
もうすぐ別れる、ということになってから
なぜか名残惜しくなって、つい無茶なことをしてしまうのは
俺の子供の頃からの悪いクセで今も残っている。
「なぁ宮崎」
「なに?」
「俺もっと宮崎と仲良くなりたいんだ。」
444 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/08(金) 23:42:40 0
この言葉を笑顔で言うべきか、真剣な顔でしっかり言うべきか迷ったが
俺は真剣に言った。
「もっと仲良くなりたいんだ。」
「ちょっと待って。」
「え?」
「七男くんにとって うちはなんなの?」
宮崎から投げかけられた意外な質問。
答えに詰まっていると宮崎が続けた。
「うちは七男くんのこと親友だと思ってた。迷惑だったらごめんね。
だから七男くんがもっと仲良くなりたい、なんて言ってくるから・・・親友以上に仲の良い友達ってわかんないし・・・」
俺は呆気にとられていた。口を半開きにして。
「もう!そんな顔しないでよ!恥ずかしいじゃん!」
「俺も宮崎のこと親友だと思ってるよ」
「・・・ほんとに?」
思い返せば、今まで女子と「親友」という仲まで発展したことがないので
あまり宮崎が親友ということに実感がわかなかった。
だからもしかしたら俺の言葉は嘘かもしれない。微塵にも親友だなんて思ってないのかもしれない。
親友の定義さえわからない。だけど俺は宮崎にそういった。
445 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/08(金) 23:46:43 0
「親友だよ。」
「・・・ありがとう。」
「でね、」
俺の突然の振りに驚いてる宮崎。
俺が「うーん・・・」と次の言葉を考えてるときに宮崎が時計を確認してたのを俺は見逃さなかった。
時間が無い。言いたいことだけ言って早く終わらせないと、宮崎に迷惑をかけてしまう。
「どうしたの?七男くん」
待たされることに耐えかねたのか宮崎のほうから用件を尋ねてきた。俺が答える。
「宮崎のこと、下の名前で呼んでいい?」
「は・・・?」
は?というよりは、はぁ・・・という感じに近かった。
しばらくうつむいて考えた後、宮崎が答える。
「断る理由が見つかりませんでした・・・」
なぜか敬語になってる宮崎。
え?それってOKってこと?喜んでいいの?
とりあえず確かめるために俺は宮崎を下の名前で呼んでみる。
ここでは宮崎あおい似ということで宮崎になってるため、下の名前を「あおい」とする。
「あおいは嫌じゃないの?」
446 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/08(金) 23:48:52 0
立ててたヒザの上で腕を組み、そこに顔をうずめてしまった宮崎。どうしようもない。
すると何か宮崎が言ってるのが聞こえる。しかしよく聞き取れない。
俺が「何?」と聞き返すと、少しだけボリュームが大きくなった宮崎の声が戻ってきた。
が、まだ聞こえない。もう一度聞き返すと宮崎は顔をバッと上げ
俺の二の腕あたりをバシバシと叩きながら
「まだ、OKだなんて、言って、ないで、しょ!」
耳が真っ赤になってるよ、と宮崎に言うと「うるさい!」と言って俺の肩を思いっきり叩き、立ち上がった。
「うち、もう行くからっ。」
あらら、怒らせちゃったかな?と少し反省した。謝ろうと思い俺も立つ。
立った俺を口を尖らせながら睨み付ける宮崎は
俺に「下の名前で呼んでもいいけど、メールか二人きりの時だけだからね!」とだけ言い放ち、どこかに行ってしまった。
俺が売店の裏から出ると
動物園に入って早々別行動をしてしまっていた俺の班員がそこにはいた。
ヒロミに軽いチョップを食らったあと、売店で買い物に長時間付き合わされた。
普段なら面倒になって途中で抜けているところだが、今日は悪く思わなかった。
それだけ宮崎の影響力が強いというか。特別な存在、というか。
夕方になると上野駅の入り口は俺の中学校の生徒でいっぱいだった。
学級委員が生徒の人数を数える。
先生達がうるさい生徒を注意する。
校長が話を始めるが、俺の耳にはなにも入っちゃいない。
先生が話をしている途中、前のほうにいる宮崎がこちらをチラッと見てきた。
俺と目が合ったと思ったらすぐに逸らしてしまい、また前に向きなおした。
整列する何百の生徒の中で、宮崎だけが輝いていた。
447 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/08(金) 23:51:50 0
今日の更新分はここまでです。
読んでくださってる方、いつもレスしてくれる方には感謝感激雨あられです。
本当にありがとうございます・・・。
次回更新→01/12 23時頃
448 :
夢見る名無しさん:2010/01/09(土) 00:00:44 0
のんびりやってきゃいい
とりあえず乙。
規制ならレス代行スレでお願いする方法もあったけどね。
楽しみにしてるよ
451 :
夢見る名無しさん:2010/01/09(土) 23:10:35 0
楽しみにしてるぜよ
楽しみにしてないぜよ
453 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/12(火) 23:59:22 0
日帰り浅草・上野旅行が終わっても
まだその余韻に浸っている生徒は授業内容も耳に入らないほどのほほんとしてるらしく
気が抜けたことから起こる、学級内での不祥事も相次いだ。
とはいっても自分の学校は周辺の中学に比べ平和なほうだったと思う。
隣の学校のように週に1回窓ガラスが割れたり、校内暴力があったりなどということは一切ない。
一番印象に残ってる出来事といえば
3組のお調子者が消火器を破裂させたことぐらいだ。
2階の廊下が一面真っ白になった。霧でも出てるんじゃないかと思うくらいに。
3学期の中盤
旅行の2週間後には
文化祭というものがあった。
正直、1年生のときにみた文化祭はあまり記憶に残ってない。
ただ、先輩達がものすごく盛り上がっているのをみて
「すごーい。」と思ってただけだ。
しかし今年の文化祭は違う。
やはり一番盛り上がってたのは3年生だが、俺たちもかなり盛り上がっていた。
部活などで一番お世話になってる学年の先輩達が
ステージにあがって歌い、踊り、演奏をしている。
生徒会企画というものも今年はやけに面白かった。
454 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/13(水) 00:01:01 0
来年の文化祭の主導権は俺たちに与えられる。
教師曰く、毎年3年生は先生達から何を言われるまでもなく
自分達から率先して企画し、文化祭を盛り上げるのだという。
俺は文化祭のステージにあがりたかった。
あがって宮崎にカッコイイところを見せたかった。
やれることといったらバンド演奏くらい。
俺はさっそくバンドメンバーを集めることにした。
自分は小さい頃からドラムをやっていた。
なのであとはベースとギターだけで十分。
当時そこまで知識の無かった俺はただベースとギターのできるヤツを集めようとしていた。
脳内検索にまず引っかかったのはケイン。彼はギターが上手いと評判である。
早速誘ってみると「俺も同じことを考えてた」と即刻OK。
次はベース、と探そうとしてると
「なぁ七男」
ケインが声をかけてきた。
「何?」
「お前、ただベースやってる人を誘おうとしてるんじゃないよな?」
455 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/13(水) 00:04:13 0
「お前、ただベースやってる人を誘おうとしてるんじゃないよな?」
「そのつもりだったけど・・・」
「あほか!」
文化祭が終わり、放課後片づけをしてる生徒会の人達が
ケインの怒鳴り声にこちらを振り返った。
ケインは声のトーンを落として続けた。
「あのな、ベースやギターを持ってるヤツなんてその辺にごろごろいるんだよ。
だけどそういうヤツらの大半は、ただカッコつけたくて持ってるだけで
ろくに練習しなかったり実力が無かったりするんだ。」
「うむ。」
「良いベース持ってて、実力もある最高のヤツがいるんだ。そいつを誘おう」
「あてがあるのか。」
「おう。」
よく考えてみればそうだった。
ドラムやキーボードをやっている、という人は少ないが
いわゆるDQNと呼ばれている部類に属する人達はほとんど
安いベースやギターを所持してそのことを異様に自慢してくる。
帰りの支度をした俺らは急いで学校を飛び出して、ケインの進めるベーシストのもとへ向かった。
456 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/13(水) 00:12:13 0
「ところでそいつは誰なんだ?」
「あぁ。5組ののっぽだ。」
彼は背が高いのでここではのっぽとする。もちろんのっぽはニックネームでもなんでもない。
のっぽはイケメンで無口でクール。
こうもバンドメンバーにイケメンが集まると俺が目立たない・・・なんて考えてしまっていた。
既に俺の中ではのっぽはバンドメンバーだ。
彼の家に着く。
息を切らせながらチャイムを押すケイン。
のっぽの家は大きい一軒家。のっぽには兄がいて
あとで聞いた話だとのっぽの持ってるベースは全て兄のおさがりらしい。
インターホン越しに誰かと話をしてるケイン。
このなれなれしさはきっとのっぽ本人だろう。
俺はというとそこまでのっぽと話したことがなかったので少し引き気味だった。
まぁのっぽがイケメンすぎて近づけなかったということもあるのだが。
玄関のドアが開き、相変わらずスラッとしたスタイルののっぽが出てくる。ジャージ姿だ。
「寒い。」
のっぽが言う。
457 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/13(水) 00:16:16 0
「寒いのはわかった。なら単刀直入に言うよ。俺らと一緒にバンドやろうぜ!」
ケインが威勢よく言う。
俺が軽く会釈をする。のっぽは会釈を返してくれた。
「いいよ。 でもベースしかできない。」
「ベースを探してたんだよ!」
「二人は。」
「俺はリードギター。こいつはドラム。ほら、七男だよ。バスケ部の。」
「そっか。ギターもう一人。」
「わかってるって。明日までに探しとくからさ!」
「じゃあ。」
のっぽとケインの会話を聞いているとどうも気が抜ける。癒される。
ボーッとしてるとのっぽが家の中に入っていってしまった。
「これでOKだな。あとはもう一人ギターを・・・」
そこで俺は単純な質問をぶつけてみた。
「ギターって二人も必要なの?」
その質問を繰り出した後、ケインからバンドというものについて2時間程熱弁食らった。
458 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/13(水) 00:20:27 0
翌日。
放課後、俺のもとにケインがある男子生徒を一人引っ張ってきた。
「こいつ、ギターやるって!こいつならまじめに練習してくれそうだし!」
そう言い放つケインに「まだやるとは言ってないです!」と必死に抵抗するも
力ずくでケインに取り押さえられているのは
後輩の1年生、タツヤだ。
小4の頃から、親の影響でギターを弄っているらしく、その噂を聞きつけたケインが無理やり引っ張ってきたのである。
「ギター、できるの?」
「コードぐらいなら・・・」
俺の問いに控えめに返事をするタツヤ。
「よし、これで4人揃った!来年の文化祭まで、猛特訓だ!まずは曲決めだな!」
相変わらず威勢のいいやつだ。いつからこんなんになった・・・。
とりあえず「カタチ」だけはこうして、俺たちのバンドはできあがった。
Dr.七男 Gt.ケイン Bs.のっぽ Gt.タツヤ。
そしてそれ以降特に何も無いまま
2年3学期も終わり春休みに入った。
来年はいよいよ学校の最上級生なるわけだが
もちろん俺に実感など無かった。
459 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/13(水) 00:21:37 0
今日の更新はココマデです。
見ていただいてありがとうございます。
次回更新→01/15(土) 23時頃
おやすみなさい!
460 :
夢見る名無しさん:2010/01/14(木) 14:09:37 0
今北産業
461 :
夢見る名無しさん:2010/01/14(木) 23:10:06 0
乙
・・・明日は推薦の試験だorz
462 :
夢見る名無しさん:2010/01/14(木) 23:26:39 O
1月15日は土曜じゃないよ!
463 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/14(木) 23:29:45 0
>>460はじめまして!
>>462申し訳ないです。
訂正・・・
01/16(土) 23時頃 です。
>>461ぜひ推薦試験のほうを優先してください・・・
464 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/16(土) 23:23:35 0
これまでの中学校生活2年間
俺はほとんど遊んですごしていた。
成績も学年でちょうど真ん中の辺り。良いわけでも悪いわけでもない。
高校受験というものを何も知らなかった新3年生の俺は
授業初日から先生達による「受験」責めにあい、ぼろぼろになった。
それから毎日のように教師に急かされ、遊ぶヒマなどとてもじゃないけど無かった。
それは宮崎も、ケインも同じようだ。
部活も今年の夏で引退。それなりに頑張っていただけあって、少し悲しかった。
つい2ヶ月ほど前の話なのだが
その時は驚くほどバレンタインデーやホワイトデーについて少しも騒ぎがおこらなかった。
よっぽど仲の良い幼馴染とかで無い限り、男女でのチョコ交換は行われなかったようだ。
それは単に面倒だからなのか、それとも・・・。
俺は春休みに一度宮崎と会っている。
なぜかと言われれば、一番適切な答えは宮崎のきまぐれなんだろうが
そんな気まぐれでさえ、俺を勘違いさせてしまうような、
それでも宮崎はただヒマつぶしの道具として俺を使ってるだけなんだろう。
しかし宮崎が他の男子ともこうして会っているのかと思えばそうではなく
そう思うとまた俺は何か勘違いをしている。その繰り返しだった。
465 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/16(土) 23:25:15 0
宮崎に呼び出されたのは春休みはじめのほうで
「うちにきて」
とだけ言われていた。
平日だったので親がいないのか?俺が家にあがってもいいのか?と心躍らせていたが
いざ家に行ってみると宮崎は家の前で待っていた。
「おぉ、時間ぴったりだぁ」
と、宮崎は相変わらずのふわふわ声でゆったりと喋りながら自転車を押す。
「じゃあ学校の近くのスーパー行こ」
そう宮崎に言われたとき、俺は初めて
あぁ、家にあげてくれるわけじゃないんだな
とテンションがガタ落ちしたが、今日の俺にとってはデートのようなこの日に
宮崎を失望させてはいけないと思って俺は必死に振舞った。
「でもさ、俺と一緒にいるところ見られてまずくないの?」
学校や校外行事などでも
俺と二人きりで話したりするときは決まって人目のつかない場所に移動して話してた。
それは宮崎自身が男性関係の噂を立てられたくないと考えてるからに違いなかったが。
俺の問いに宮崎は「開き直った!」と短く返事したあと、少し時間をあけてつけくわえた。
「仲良しなお友達と一緒に遊んで何が悪いの?ってことだよ。」
466 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/16(土) 23:28:21 0
あぁ、これで人目をはばからず宮崎と話したりできるぞ、と嬉しい反面
自分は宮崎にとって「友達」にすぎないんだという切なさがこみ上げてきた。
どうしても悔しくて、俺は口にしてしまった。
「友達、かぁー。」
俺の一言に宮崎は驚いて
「友達って言っても、男子の中で普通に話せるのは七男くんくらいだから・・・
ちょっと特別っていうか・・・」
「ふむふむ」と相槌を打っていたが、それ以降宮崎は黙ってしまった。
うつむいてる宮崎を見てるといじめたくなってきた。
「ありがとね、あおい」
「こら!」
「だって今二人っきりじゃん」
「そうだけど・・・」
俺に下の名前で呼ばれることがまだ恥ずかしいらしく
ほっぺをふくらませて軽く俺を睨んだ後
「ふんっ」と言って早足で行ってしまった。
俺もあとから追う。スーパーはもうすぐそこに迫っていた。
467 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/16(土) 23:30:54 0
スーパーについた。
割と大きいスーパーが俺の通う学校のすぐ近くにあり
スーパーのフードコートは生徒達の溜り場にもなっていた。
そんなスーパーの3階 洋服売り場
ここが宮崎の目的地らしい。
3階に着いた途端、恐ろしいスピードで洋服売り場に向かい、選別を始める。
「あー!これかわいいー!」とか騒いだりするのかと思えばそうではなく
静かに一着一着眺めて回るだけだった。
ふと宮崎がつぶやく。
「なんか恥ずかしい。」
なんで?と聞くべきか、恥ずかしいことなんてないじゃん!と言うべきか迷っていると
「黙らないでよ・・・もう・・・」
と、ちょっとアブナいムードになったので
俺はとっさにすぐ近くにかかっていたピンクのフリフリミニスカートを手に取り、腰にあてがった。
そして宮崎のほうを向き
「これ、似合うかなー?」
と言うと宮崎は「ばっかじゃないの。」と言った。
468 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/16(土) 23:33:08 0
俺と宮崎はお互いに手に取ってた服を元の場所に戻す。
宮崎が固まる。
俺も隣で固まる。
「ふふっ・・・」
宮崎の鼻笑いをキッカケに
しばらく二人で爆笑してた。
「これだから七男くんといると楽しいんだよー」
宮崎が笑いながらそんなことを言ったような気がしたが、俺は気に留めなかった。
それから宮崎は俺に「どう?似合うかな?」と微笑みながら何着も服を見せてきた。
結局宮崎は確か服を2着ほど買って、スーパーの一階に降りた。
予想通り、フードコートには休日ということもあり人が多く
同じ学校の後輩なんかも何人かいた。
空いている席を見つけ、座る。
俺が宮崎に「宮崎って紫と白好きだよね」というと「そんなことないよ」となぜか否定してきた。
と、いうのも宮崎の私服には白や紫を基調としたものが多いように思えたからだ。
宮崎が「うちには何色が似合う?」と聞いてくるもんだから
俺は「黒。宮崎は腹黒いから黒。真っ黒。」と答えると
宮崎が「あー、バレたー?」と言うのに続いて、また二人で笑っていた。
469 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/16(土) 23:35:11 0
こういうノリの良さと、くだらないことでも笑い合える異性ってのは
そうそういないんじゃないかと思うし
こんな宮崎と、何か事情があってお付き合いすることになったとしても
自分ごときが果たしてこの人と釣り合うのか、なんて考えて自己嫌悪に陥ることもよくあった。
俺たち二人だけの漫才はとどまることを知らない。
「あおい、なんか食べる?」
「七男くんは?」
「うち、太るからいいやー。」俺はなぜかオカマ口調で話した。
「何その喋り方w じゃあうち、クレープ買ってくるから!」
「あいよ」
傍から見ればただのバカップルのようだし
俺もそう勘違いされることに抵抗は無い。
ただ宮崎がどう考えてるのかはわからない。なぞに包まれた人、ってカンジだ。
あぁ、俺も一緒にクレープを買いに行けばよかった、と後悔した。
しかし荷物もあるし、それを見張らなくてはならないのでどっちにしろ一緒に買いにいくことは不可能なワケだが。
「案外すいてたよー」
といいながら席に着く宮崎の両手には一つずつクレープが握られていた。
「さぁ七男くん。イチゴ生クリームとチョコバナナどっちがいい?」
470 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/16(土) 23:36:39 0
俺は根っからのチョコバナナ派なので
「俺はチョコバナナで」と言うと
「じゃあうちがチョコバナナね!七男がイチゴー」といって左手に持ってるクレープを差し出してきた。
やれやれと思いながら、しかしクレープを買ってきてくれた宮崎の優しさに心を打たれ
とりあえず代金を払ってクレープを受け取った。
俺がありがとね、と言うのも聞かず
「いっただきまーす!」と元気よくクレープをほおばる宮崎を見てるとなんだかのほほんとしてくる。
汚くない、お上品な食べ方で、そんなところも宮崎の魅力の一つだった。
さて俺も頂くか、とクレープにかじりつこうとすると
中に入ってる果物が見えたのだが
イチゴらしきものは一つもはいっていない。
チョコと絡み合ってるバナナがたくさん入ってる。
宮崎が食べてるほうのクレープは確実にチョコバナナだ。バナナが見える。
ということは・・・?
「おぉ、気付いたかね七男くん。ほんとは、さっき買ってきたクレープ二つともチョコバナナなんだー。」
「え?」
「七男くんがチョコバナナ好きなことぐらい知ってるよー」
471 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/16(土) 23:39:02 0
俺は泣きそうになりながら
ただありがとう、ありがとうと言ってクレープを食べた。
目の前で「美味しー。」と言ってる宮崎を抱きしめたくなったが
場所が場所だけにちとキツい。
ここが公園だったり
家だったりしたら・・・
宮崎を目の前にして彼女を巻き込んだ妄想をするのは失礼にあたると思い
俺はクレープを食べることに集中した。
---------------------------------------------
今日の更新はココマデです。毎度見てくださってる方ありがとうございます。
過去を振り返ると黒いことばかりで少々恥ずかしいですが、面白いものです。
次回更新→01月20日(水)
472 :
夢見る名無しさん:2010/01/17(日) 19:13:43 0
更新待ってまーす
473 :
夢見る名無しさん:2010/01/18(月) 01:33:55 0
更新乙
次も期待してま〜す
474 :
夢見る名無しさん:2010/01/18(月) 23:40:01 0
おっつ〜
待ってるぜよ
更新乙です。
次回待ってますー
477 :
夢見る名無しさん:2010/01/21(木) 00:11:32 0
待ってるよ〜!
478 :
シベリアよりのお手紙@七男:2010/01/21(木) 02:15:00 0
シベリア郵便局スレ代行さんに依頼しました。七男です。
規制のため書き込めません・・・。解除され次第すぐ更新します。
申し訳ないです。
479 :
夢見る名無しさん:2010/01/21(木) 03:01:01 0
寒いw
480 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/25(月) 23:07:33 0
更新再開します
481 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/25(月) 23:09:08 0
「まだ規制中だろうな・・・」と思って書き込んだら書き込めた・・・嬉しい・・・。
まだ見てくださってる方はいるのでしょうか。とりあえず投下します。
------------------------------------------
春休みのつかの間の出来事にしばらく浸りながら
1,2週間はあっという間に過ぎた。
高校というものを意識してきたことで
中学校卒業まであと1年を切ったのだし
今からでも遅くない、宮崎と付き合いたいという気持ちは増していった。
3年生ともなると
先輩がいなくなった開放感から気が緩み
とんでもないことをしてしまったりして
後にそれが黒歴史になるということは言うまでもない。
そして3年生に進級して早々
1学期中盤に修学旅行がある。
学業を修めるという意味では
卒業間近に実施するべきだと思うのだが
周辺の学校と日程が重ならないようにすると
どうしても「順番」というものが生まれてしまうんだからしかたない。
しかし俺の同級生達はみんな乗り気じゃなかったようだ。
482 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/25(月) 23:17:14 0
修学旅行に向けて学年集会やプリント配布がされるたびに
まわりの生徒はため息をつく。
正直自分は楽しみだった。
なぜなら
俺は宮崎と同じクラスになったからだ。
修学旅行の話はさておき
新しいクラスとなり
各クラスでは委員会決めが行われることになった。
「来週の月曜日に委員会決めるから考えとくように」
金曜日の帰り際に、そう生徒達に伝える俺らの担任は
この学校に一番長く勤めている男性教師。
経験豊富で生徒とも仲が良いことで有名。
先生の言葉を聞いてざわつく生徒をよそに
日直が帰りの挨拶をする。
するとざわついた雰囲気はそのまま、生徒達は帰路につく。
その日の夜。
宮崎からメールが届いた。
483 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/25(月) 23:22:18 0
宮崎からメールが届いた。
「七男君 入る委員会決めた?」
委員会は、全員が絶対にはいらなくてはいけないというわけではない。
半分くらいの生徒は委員会に入らなくて済む。
俺は委員会になど入る気は全く無かった。
何かと責任を負わされる3年生になってまで
いちいち面倒なことをやるつもりはなかった。
「まだ決めてないかな」
俺はそう返事した。
するとすぐに返事が返ってきた。
「図書委員、一緒にやらない?」
大歓迎です宮崎様。
高ぶる気持ちを抑えて慎重に返事を返した。
「いいよ。」
慎重に返事を返した結果がこれです。
送信したあと、ちょっと冷たかったかなと反省した。
484 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/25(月) 23:28:21 0
しかし人間と言うものはこうも一瞬で変われるものなんだなと感じた。
ついさっきまで委員会をただの面倒事として除け者にしていたのだが
宮崎に誘われたことにより一瞬にして委員会に入ってやる気になった。
「じゃあ、来週の月曜日。図書委員会希望のときにちゃんと手挙げてねー!」
委員会決めは立候補制だったので
俺と宮崎はこう打ち合わせして一緒に委員会をやることになった。
もう色々嬉しくって、この土日は眠れなかった。
委員会はどれも男女1人ずつ
二人一組なので
俺と宮崎が同じ委員会になっても何もおかしいことはなかった。
しかし二人の男女が同時に同じ委員会を希望するとなると
まぁ少なからず何人かの生徒は俺たちが裏で打ち合わせしてたことに気付くだろう。
しかし気付かれても構わない。宮崎がどう思うかは別として、俺は宮崎と仲良しだということをまわりのヤツらに自慢してやりたかった。
月曜日。
いつも以上にテンションの高い朝を迎えた。
学校に着いてから俺は周りの男子に挨拶をした。
普段挨拶なんてしない俺なんかに挨拶をされた男子達は
何か怪奇現象を目の当たりにしたかのような目でこちらを見てきた。
485 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/25(月) 23:32:52 0
委員会を決める時間は1時間目。
道徳の時間を削って決めるようだ。
1時間目が始まる。俺はニヤニヤしていたと思う。
「道徳の時間にやりたいことがあるから、委員会決めは極力スムーズにやるように。
あとは学級委員に任せる。」
そういって教室の隅のイスに腰掛ける担任。
過去2年間の委員会決めの様子からして
とてもじゃないが、先生の言う「この時間にやりたいこと」はできないだろう。
1時間をフルに使ってやっと決まるようなのが委員会だ。
もっとも
誰も希望しない委員会が残ってしまい、それに誰が入るかで
話し合いがゴタゴタするのが原因なのだが。
学級委員だけは事前に決めてあった。
それらしく見える女子とクラスのリーダー的存在の男子がこのクラスの学級委員だ。
うむ、悪い気はしない。
「じゃあまず給食委員からぁー」
ふわふわした声で話す学級委員の女の子の声を聞いてるとなんだか眠くなってしまう。
しかし図書委員会を立候補するタイミングを逃すわけにはいかないので
進行する委員会決めをしっかり見て、聞いていた。
486 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/25(月) 23:40:19 0
暫くすると、ついにやってきた。
「じゃあ次ー。図書委員会ー。」
「はい!」
元気よく手をあげる宮崎。
少し離れたところで無言で手をあげる俺。
ここまで順調に進んでいる委員会決めに安心したのか
ぐっすり寝てしまっている担任。
・・・それともう一人。
手をあげている女子が一人。
「!?」
口には出さなかった俺は驚いた。
学級委員が言う。
「男子は七男くんで決定でいいですねー?
女子は二人希望者がいるのでジャンケンにでもしましょうー。」
そうだな、話し合うよりジャンケンのほうがよっぽどいい。
ってちょっとまった!
宮崎以外の女子が立候補するなんて聞いてないぞ!
487 :
夢見る名無しさん:2010/01/25(月) 23:42:42 0
更新がんば!ちゃんと見てるよーww
488 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/25(月) 23:43:58 0
宮崎も明らかにたじろいでいるようだった。そりゃそうだ・・・。
もし宮崎でないほうの女子がジャンケンに勝ち
一緒に図書委員会をやることになんてなったら
俺はどうしたらいいのかわからない。
教室の後ろのほうでジャンケンを始める宮崎ともう一人の女子。
それを待たずに次の委員会へと進行していく学級委員。
頼む、宮崎。勝ってくれ。
489 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/25(月) 23:48:33 0
・・・
俺は嫌な汗をかいている。
寒い。変な緊張感だ。
ジャンケンが終わったらしい。
二人は席に戻る。
・・・と思いきや、宮崎でないほうのもう一人の女子だけは黒板のほうに向かう。
宮崎の表情は冴えない。
こちらを向いて、口パクで「ごめんね」と言っているように見えた。
俺は察した。
もう一人の女子と学級委員の女子が話している。
学級委員が告げる。
「先ほどの図書委員の女子は、柴咲さんに決まりましたー。」
彼女がこちらに向かってくる。
俺の机の横で止まった。
柴咲は見覚えのある、あの悪魔的な笑顔で
「よろしくね、七男くん。」
と言ってきた。
俺は何も言葉を返せなかった。
490 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/01/25(月) 23:51:18 0
>>487ありがとうございます><
何日も間が空いてしまいましたが
まだ見てくださってる方が一人でもいたことに驚きました。
本当にありがとうございます。
もしよろしければこれからも宜しくお願いします。
次回更新→01月31日(日)
491 :
夢見る名無しさん:2010/01/26(火) 17:39:48 0
いっきに読んだ。
やばい、はまったw
本を出せばいい。
492 :
夢見る名無しさん:2010/01/26(火) 20:50:08 0
のんびりやっていけばいいよ
493 :
ま:2010/01/27(水) 17:43:31 O
更新待ってます
まってたよー。
更新乙です。
次回も待ってます。
495 :
夢見る名無しさん:2010/01/28(木) 12:09:12 O
以前縦読み書いて一文字ずれてその上規制食らってた者だが、ずっとROMってたが今日復活した!
よし引き続きがんがれ!
昨日ここ見つけて、一気読みしたよ。
気長に待ってるから、続き書いてね♪
更新まってますわ
498 :
夢見る名無しさん:2010/01/31(日) 19:27:10 O
あと4時間切ったなぁ
カモン七男
499 :
夢見る名無しさん:2010/01/31(日) 22:26:03 0
やっと追い付いたぜ
ここまで一気に読んだが4回ほどおっきしてしまった
こんな俺どうよ??
500 :
夢見る名無しさん:2010/01/31(日) 22:27:23 O
500
501 :
七男@レス代行さん:2010/01/31(日) 23:33:18 0
>>491 ありがとうございます><でも本を出すだなんてとんでもないです。文章力のカケラもございませんので・・・。
>>492>>493 そう言っていただけると嬉しいです。
>>494>>497>>498 お待たせしました><
>>495 私を一瞬だけ勘違いの渦に巻き込んだ、あの縦読みの方ですね!お久しぶりです。
まだ読み続けて下さってて嬉しいです。
>>496>>499 初めまして!新年度が始まる一歩手前、3月中には完結すると思います。
高校編は割りと内容が薄くなってしまっているので・・・濡れ場は多いですが。笑
自身、300回はおっきしてるので大丈夫です。
>>500お・・・おめでとうございま・・・す・・・。
アク禁により、スレ代行様経由で更新再開します。
502 :
七男@レス代行さん:2010/01/31(日) 23:37:14 0
次の日。
俺は学校を休んだ。
今思えば、相当自分勝手な行為だが
それほど俺はショックだったのだ。
しかも無断欠席だ。
朝、自分が家を出て近くのアパートに隠れて
しばらくして両親が仕事に行くところを見送り
こっそり家に帰宅したというわけだ。
たった30分ほどの外出を終え、家に着き
ふと我に返ると学校を休んだことをすごく後悔した。
その日は自室でのんびりして1日が終わった。
無断欠席だったので家に電話とかかかってくるんじゃないかとビクビクしてたが
何も連絡は無かったようだ。
503 :
七男@レス代行さん:2010/01/31(日) 23:40:43 0
翌日。
また俺は同じ戦法を使い学校を休んだ。
やはり朝のうちは学校に行きたくないという思いで胸がいっぱいなのだが
昼ご飯となるポテチを頬張っている頃に、我に返り、後悔した。
案の定、ちょうどお昼休みの時間にあたる頃に電話が鳴った。
だいたい予想はついていたが、いざ電話がかかってくると話す内容が思いつかない。
どう説明しようか。マニュアルでも落ちてないのか。
「学校から電話がきた」ということによって
まず始めに浮かんだのは柴咲の顔。
思い出すとイライラして、やりきれない気持ちになった。
そうこうしているうちに電話が切れてしまった。
しかし間を空けることなくもう一度電話が鳴った。
俺はすぐに受話器をとった。
504 :
七男@レス代行さん:2010/01/31(日) 23:44:08 0
「はい。もしもし。」
電話は担任からだった。
いつもの優しそうな話し方とは少し違かった。
俺には怒っているように聞こえた。
「どうした、学校は」
「休んでます」
「わかってる。休むなら連絡をするべきだと思うんだけどなぁ。」
「すいません。」
「調子悪いのか?」
「色々あって。」
俺は、次に先生が「色々って何だ?」と聞き返してくるのを期待してそう言った。
ただの構ってチャンになっていた。
しかし意外にも先生は俺の期待を大きく裏切ってくれた。
505 :
七男@レス代行さん:2010/01/31(日) 23:47:33 0
「そうか。休むときは連絡して、できればちゃんと学校に来いよ。」
俺の出したサイレンを
先生がわざと無視しているように思え、俺はとんでもないことを言ってしまった。
「もう、学校には行きません。」
自分がなんで急にこんなことを言ったのかわからない。
中学3年になってまでこんなわがままばかり言ってるのは
自分くらいだったんじゃないかと思う。
「どうしたんだ急に。」
「学校に行きたくないんです。」
「・・・もしかしていじめられてるのか?」
506 :
七男@レス代行さん:2010/01/31(日) 23:55:09 0
先生が不登校といじめを結び付けているのにまた腹が立ち
言わないハズだった正直な理由を包み隠さず話してしまった。
「お前・・・委員会のことがそんなに心残りなのか」
「はい。宮崎さんと同じ委員会に入るって約束してたんです」
俺は泣きそうになった。
こんなことを話してる自分の虚しさ、弱さに。
「あのなぁ、七男」
先生は呆れているようだった。
「厳しいことを言うようだが、そんなんじゃ将来何もできないぞ。
こんな俺に言わせて見れば些細なことでヘコんでるようじゃ成長できないぞ。
弱いままじゃダメなんだよ、強くなるんだよ。」
507 :
夢見る名無しさん:2010/01/31(日) 23:57:15 0
まってましたぜ
508 :
七男@レス代行さん:2010/01/31(日) 23:59:41 0
俺は返事ができなかった。
先生の話す言葉一つ一つが胸に突き刺さった。
「じゃあ、先生は学校で待ってるからな。」
そう言って先生は一方的に電話を切った。
この二日間、学校を休んでいた事は両親には運よくバレなかった。
まぁバレたとしてもどうってことはなかったのだが
ただ理由を説明するのが恥ずかしいというのはあった。
次の日。
俺は学校に登校した。
何人か心配してきてくれた人がいたが、ただの風邪だと言ってごまかした。
先生に何か言われるんじゃないかと思ったが特に何もなかった。
ただ、朝のホームルームの時に俺をチラと見て、それだけだった。
509 :
七男@レス代行さん:2010/02/01(月) 00:04:10 0
その日の下校前に
先生から生徒達にこう伝えられた。
「明日の放課後、委員会があるから
委員会に所属してるやつらはきちんと出るんだぞー」
「きちんと出るんだぞ」
その言葉が俺に向けられているような気がして
俺はうつむいてしまった。
明日は金曜日。
週末はテンションが上がるハズなのだが
明日は最悪な金曜日になりそうだ。
510 :
夢見る名無しさん:2010/02/01(月) 00:04:35 0
がんばれ
511 :
七男@レス代行さん:2010/02/01(月) 00:07:40 0
俺が絶望に浸っていると
携帯に1件のメールが届いた。
「七男くん。話したいことがあるんだ。明日の放課後、会って話せない?」
宮崎からメールが来るだけでも嬉しいのに
会って話したいと言われてしまったらもう俺の興奮はおさまらない。
どんな話なんだろう。相談かな?
とにかく宮崎のおかげでついさっきまで抱いていた絶望感などブラジルのほうまで吹っ飛んでしまった。
明日と言わず、今すぐ話を聞きたい!と思って
「今から電話する?」
と、メールをしてみたが
「ううん。会って話したいの。」
とことごとく断られた。
512 :
七男@レス代行さん:2010/02/01(月) 00:09:25 0
しかし中学3年生の男女2人が会って
ただ話すだけで終わるはずが無い、と俺は考えてた。
これは何かエロゲ的な展開でもあるのでは?と想像を膨らませ
その夜は何度も宮崎を想い、抜いていた。
翌日。
授業内容など耳に入るはずもなく、俺はただ斜め前に座る宮崎の後姿を見て
アレを勃たせてばかりいた。ごめんね、宮崎。
放課後になり委員会活動場所に集まる。
この後、幸せなことが待ってるとはいえ、柴咲が隣にいる状態で真剣に活動できるわけがない。
心臓の鼓動が早まる。柴咲に聞こえてるんじゃないかと思うくらい、俺の胸の中で心臓がのた打ち回った。
513 :
七男@レス代行さん:2010/02/01(月) 00:12:06 0
どれくらい経っただろうか。
運が良かったのか、今回の委員会活動中、柴咲とは一言も口を利かなかった。
というよりあちらから何も話しかけてこなかった、と言った方が正しいだろう。
担当の先生の「解散。」という言葉が聞こえた瞬間、俺は教室を飛び出し、帰路についた。
近くの公園に着くと
ベンチにはポツンと一人、宮崎が座っていた。
小さい公園なのだが、宮崎しかいないことによって少し広く見えた。
「ごめんね待たせちゃって。」
514 :
七男@レス代行さん:2010/02/01(月) 00:15:17 0
「大丈夫。こっちこそいきなり会いたいなんて言っちゃってごめん」
「大丈夫だよ。」
この後しばらく沈黙が続いた。
何か話さないと、と思ったが宮崎が今にも泣き出しそうな顔をしてたので言葉が詰まってしまった。
宮崎はそっと話し出した。
「うち、七男くんを、心から、信頼してるから。」
「うん。」
「誰にも、言わないでね。絶対に。」
「うん。」
途切れ途切れで話す宮崎に
俺は「うん」と答えることしかできなかった。
つくづく自分の男としての小ささを思い知らされた。
515 :
七男@レス代行さん:2010/02/01(月) 00:19:05 0
宮崎は続けた。
「うちね、」
「・・・」
「中学2年生の時に、ケイン君に」
「・・・」
「処女を奪われてるの。」
嘘だと 言ってほしかった。
516 :
夢見る名無しさん:2010/02/01(月) 00:23:40 0
ええええええええええええええええええええええええ
ちょケイン\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?
517 :
七男@レス代行さん:2010/02/01(月) 00:26:22 0
今日の更新はここまでです。
このスレと私はいつもレスしてくださる皆さんや、レス代行を快く引き受けてくださる方など
様々な人によって支えられてます。
こうして続けていられるのもみなさんのお陰です。本当に嬉しいです・・・。
これからもよろしくお願いします。
次回更新→02月06日(土)
518 :
夢見る名無しさん:2010/02/01(月) 00:28:14 0
おつかれ
楽しみにしてるよ
519 :
ま:2010/02/01(月) 00:28:23 O
待ってるから!
いつもちゃんと見てるからね
520 :
夢見る名無しさん:2010/02/03(水) 23:11:53 0
待ちきれない・・・
早く続きをーー
521 :
夢見る名無しさん:2010/02/06(土) 00:20:19 0
はやくー
522 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/06(土) 11:05:36 0
再開します。
------------------------
「本当に?」
「うん。本当。・・・もう消えちゃいたい。」
なんと言葉をかけたらいいのか分からず
またしばらく沈黙を作ってしまった。
「でも中2の時は、あおいはケインと付き合ってなかったよね・・・?」
「うん。だから相談したの。このこと。」
「・・・無理やりされたってこと?」
「うん・・・。」
それから宮崎は全部話してくれた。
中2の夏、突然会いたいといわれケインの家に行ったら
家にあがって早々押し倒されたんだとか。
付き合ってたときは優しかったケインに
今自分が何をされようとしてるのか把握できないまま
無理やり服を脱がされ、挿入されたらしく
ゴムらしきものはつけてたらしいものの、怖くて声が出なかったらしい。
「それからうち、男の人が怖くなっちゃって」
「俺は男だけど・・・」
「七男くんは別。平気。」
523 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/06(土) 11:12:20 0
男恐怖症とでもいうのか
なっても仕方ないだろう。
しかし自分だけは違う、自分は平気と宮崎が言ってくれた。
今しかチャンスが無いと思った。
正直、俺の好きな宮崎という人を無理に犯したケインを殴ってやりたかったが
それ以上にうらやましかった。
男の欲望というものは怖いもので
悲しむ宮崎に同情するどころか、そんな宮崎を俺も無理やり犯してやりたいという気持ちまで芽生えた。
「あおい。」
「何?」
「俺は他の男子とは違う、特別なんだよね?」
「まぁ・・・ちょっと言い方変だけどね。」
このまま宮崎を丸め込んで
自分の地位を宮崎の上につければ、宮崎は俺の思い通りになる。
「例えばだけど、俺とならどこまでできる?」
「できるって・・・何を・・・?」
「あおいならよくわかってるハズ。」
「・・・。」
524 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/06(土) 11:15:03 0
そうだ、この調子だ。
しかし嫌われてしまってはもともこもないので慎重に話を進めていく。
押しすぎず、引きすぎず。
「例えば、何をするの・・・?」
「キスとか。」
「ダメだよ!そんな・・・」
「まわりの人もしてるしさ、俺達もそろそろいいんじゃないの?」
「・・・」
よくこんな意味のわからない謳い文句で宮崎を抑えることができたな、と今も思う。
もしくはこのときから宮崎は俺のことが好きだったんじゃないかと思う。
「キスするときは、お互いに目ぇ瞑るんだからね・・・っ」と恥ずかしそうに言いながら目を閉じる宮崎の唇に
俺はそっと自分の唇を重ねた。
ベンチに2人並んで座っているのでこのままずっとキスしていると首が痛い。
俺は一旦唇を離して宮崎の両腕を掴み、立たせた。
そのまま宮崎の前に回りこむ。
半歩ほど、若干後ろに引いた宮崎の肩を抱いて引き寄せ
さっきよりもやや強引に、再び唇を重ねた。
525 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/06(土) 11:44:42 0
夢や妄想ではなんども宮崎とキスをしたことがあるが
やっぱり生は違うなぁ、と改めて感じた。
やわらかい唇の感触。
ディープキスってどうやるんだろう。
過去に全く経験がなかったのでやり方は全くわからなかったが
とりあえず舌を突っ込むということだけは知っていたので俺は宮崎の口内に舌を伸ばした。
「んっ」
宮崎が一瞬声を漏らしたかと思えばすぐに口を閉じてしまった。
歯によってガードされてしまってはどうしようもない。
また一旦唇を離し、宮崎に言う。
「あおい。」
少し強めの口調で言ってみた。
効果は抜群。
再び唇を重ねたときには、しっかりと口をあけて俺の舌の侵入を許してくれた。
宮崎はたった今、俺の手中に堕ちた。そう感じた。
526 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/06(土) 11:48:44 0
俺はたまらなくなって立ったまま宮崎の胸を右手で鷲掴みにした。
さすがに宮崎も驚いたのか、急いで唇を離して「ちょっと!」と抵抗した。
辺りはもう暗くなってきていた。
「いいじゃんー」と言いながら俺は宮崎の体を半回転させ
ちょうど俺が宮崎の後ろから抱きつくような形にした。
俺は両手にすっぽりと収まる宮崎の胸の感触を味わった。
程よい弾力、本当にこの感触はたまらない。
しばらくは「ちょっとー」とか「ねぇ、終わりにしよ?」とか言ってた宮崎だが
諦めたのか、少し経つと何も言わなくなった。
宮崎は体操着。薄着である。
ブラの形とか普通に手に伝わってきてます。
俺は我慢ならなくなり
宮崎のズボンの中に右手を突っ込んだ。
すると宮崎はすごい勢いで腰を引いて首を横にぶんぶん振った。
俺は構わずズボンの中を片手で探索した。
パンツに触れたようだが予想とは違う感触、素材。
ちょうど女性器にあたる部分にも触れたが、予想とは違うごつごつした
骨に皮をかぶせただけ、という感じだった。
527 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/06(土) 12:01:13 0
よくイケない漫画やノベルにある「ぷにぷに」や「びらびら」などから連想されるものとは全く違った。
そしてここで童貞のスキルが遺憾なく発揮された。
想像してた秘所、その想像が裏切られたとわかった瞬間
一瞬にして萎えてしまい、賢者タイムにはいった。
俺は何をしてるんだろう。 こんな夕暮れの公園で。
人が通るかもしれないのに。 こんな汚いところに手突っ込んで。
宮崎怒ってるんじゃないかな。 ケンカになる?まぁ仕方ないか。
これ、右手とか臭くなってないだろうな?
「ごめん」と言って俺は宮崎の体から離れる。
宮崎にバレないようにそっと右手の匂いを嗅いでみたが
案の定、宮崎のイイ匂いが濃くこびり付いていただけだった。
むしろ嬉しくなった。また性欲が湧いてきた。
しかしここからまた無理にいやらしい展開にもっていくわけにもいかず
その日はとくに何も無く、別れた。
帰ってから
やり場の無かった性欲を、一人妄想によって爆発させ
その後宮崎に一通のメールを送った。
528 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/06(土) 12:06:49 0
俺は宮崎に一通のメールを送った。
「明日会える?」
きっと宮崎は警戒してるだろう。
自分が信頼を置いていた男子にまで、こんなことをされたんじゃ
もう会いたくなくなるのも当然だと思ってた。
返事が来た。
「いいよ。お昼過ぎからなら大丈夫だけど。」
やっぱり宮崎だ。こいつは宮崎なのだ。
天然で、可愛くて、優しくて
お調子者で、みんなに好かれていて
俺は宮崎のことが好きで。大好きで。俺は宮崎の事をわかったつもりでいた。
「じゃあ13時に俺の家に。」
「わかった。七男くんの家久しぶりだから、なんだか楽しみ(*^ ^*)」
さすがに家に誘ったら断るだろうと思ってたが
宮崎はそれどころか喜んで家に来ることを承諾した。
この時、俺の中にまたドス黒い欲の塊が生まれた。
529 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/06(土) 12:10:55 0
俺の中に生まれたドス黒い欲の塊
明日にでも、これを爆発させてやろう。
翌日の朝
俺は急いで近くの薬局に向かう。
探すのに手間取ったが、見つけた瞬間すぐにその商品を手に取りレジにむかった。
会計を済ませ、店を出ると
店の入り口脇に小さな自動販売機があった。
「なんだ、コンドームの自動販売機なんてあったんだ。わざわざ店で買うことなかったな。」
俺はそんなことを言いながらため息をつき
急いで家に戻った。
宮崎が来る時間まで
あと2時間。しっかりシュミレートしておこう。
530 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/06(土) 12:13:20 0
今日の更新はここまでです。
いつもレス下さる方、ありがとうございます><
更新ペースあげます。
2,3日おきに投下したいと思ってます。
宜しくお願いします。
おつ!
これって創作?
532 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/06(土) 14:44:35 0
533 :
夢見る名無しさん:2010/02/06(土) 19:32:24 0
続きが楽しみすぎで困るww
534 :
夢見る名無しさん:2010/02/06(土) 23:44:53 0
推薦・・・受かった。
受験終わった。
これからは、ゆっくり読める。
応援してるぜよ
>>534 おめーー!!
俺も高校受験来月あるから頑張るわ
536 :
夢見る名無しさん:2010/02/09(火) 00:41:21 0
age
更新乙です。
次回も楽しみに待ってますー。
538 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/09(火) 23:13:59 0
>>533お待たせしました!
>>534おめでとうございますっ!これからも頑張ってくださいー><
>>535中学生の方でしょうか・・・?年齢層が意外に低くて驚きました!
>>537ありがとうございます。更新再開します。
539 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/09(火) 23:16:33 0
今、隣には宮崎がいる。
柴咲を家にあげたときと同じ
俺と宮崎の間には拳3つほどのスペースが空いていて
二人して俺のベットに腰掛けている。
宮崎はさっきから俺の部屋をぐるぐると見回している。
よくも飽きないものだ。
家にあげてから5分か10分は経っただろう。
俺達は「おじゃまします」「どうぞ」以外の言葉を交わしてない。
気まずすぎる雰囲気。どうにかせねば。
宮崎が口を開く。
「ねぇ。」
「ん?」
宮崎から不意打ちを食らった俺は、つい声が裏返ってしまった。
それを聞いた宮崎がクスクス笑っている。
しかしその微笑みもすぐに消え去り、宮崎が続けた。
「昨日のうちとのキスってさぁ・・・ 七男くん、ファーストだったの?」
540 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/09(火) 23:21:25 0
恥ずかしいのか、宮崎の発する言葉がだんだん小さくなっていっていく。
最後の「だったの?」なんて聞こえるか聞こえないかくらいの声量になっていた。
さて、なんて答えたらいいのだろうか。
男遊びが過ぎていることで有名な柴咲と一度でも付き合ったことがある、だなんて言ったら
きっと宮崎は俺のことを軽蔑するだろう。でも嘘をつくわけには・・・
「うん。初めてだったよ。」
俺は嘘をついた。
「初めてがうちなんかで良かったの?」
「うん。」
「だってうちなんかとしたって・・・」
「大丈夫だよ。」
「・・・。」
嘘だ。宮崎、俺は昨日のキスが始めてじゃない。
だから「初めてがうちなんかで良かったの?」って質問にも
なんの抵抗も無く「うん」と答えられた。
いや、仮に本当にファーストキスが宮崎とだったとしても
俺は一向に構わない。むしろ大歓迎だ。
いや しかし俺は嘘をついている。
541 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/09(火) 23:25:23 0
やはり耐えられない・・・。
耐えられない。
「いや、」
俺の言葉に反応し、宮崎がこっちを向く。
可愛い仔リスみたいな顔だ。
どうか次の俺の言葉によって
その可愛い顔が、悲しみだとか、怒りだとかで歪みませんように・・・。
「昨日のキスは初めてじゃない。」
「えっ?」
宮崎は驚いてるようだった。
宮崎の顔を見てみる。怒ってはなさそうだ。ただ、驚いている。
「でもさっき・・・」
「うん。俺さっき嘘ついた。」
「うん・・・。」
542 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/09(火) 23:30:37 0
宮崎はどうしたらいいのかわからないようだった。
俺は自分の襟足をいじる。
緊張したり、焦ったりするといつもこうする。
先生に怒られているときも、親に核心を迫られているときも、俺は襟足をいじってる。
「俺は去年、柴咲とキスしてる。」
「柴咲って・・・うちのクラスの?」
「うん。」
「うそ・・・。」
宮崎は自分の膝を引き寄せ、立てて
そこに顔をうずめてしまった。
どこかで見たことある光景だ。
だけどあの時とは違う。あの時は恥ずかしがってたんだ。
今は泣いている。
声を押し殺して、宮崎が泣いている。
なぜだかわからないが、俺はこのタイミングでこう言った。
543 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/09(火) 23:36:35 0
「あおい、付き合ってほしい。」
宮崎は泣き止んだ。
しかし顔をあげない。
鼻を2,3回啜ってようやく顔を上げる。
「からかってる?」
かすれた声で、精一杯喋っているようだった。
「からかってなんかない。」
「本気なの?」
「本気だよ。」
俺は宮崎を抱きしめた。
宮崎が耳元で「ばかっ」って言ってくるもんだから
それからというものの、俺は勃起したTNTNを隠すのが大変だった。
そのまま宮崎の上に覆いかぶさるように押し倒す。
ゆっくりと、丁寧に。乱暴はいけない。
544 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/09(火) 23:41:48 0
仰向けになって、片手で口元を押さえている宮崎。
宮崎にまたがるようにして、宮崎の顔を上から覗き込む俺。
「何その手。キスが嫌なんだ。」
「ち、ちがくてっ! これは・・・ただ・・・」
「ただ?」
「びっくりしちゃって・・・。」
てっきり本当にキスを拒否されているのかと思った。
でも拒否されても不思議ではない。
俺達はまだただの「友達」なんだから。
「告白の返事はいつくれるのー?」
返事はすぐにもらいたかったが、今回ばかりは宮崎に嫌われたくないがために慎重になっていた。
「返事ならもう決まってるけど・・・」
「え?」
545 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/09(火) 23:46:29 0
宮崎の意外すぎる言葉に、ぽかーんとしてしまう俺。情けない。
「返事はOKだよ。 異議はありますかぁー?」
いつものふんわりした喋り方に戻った。良かった。
いつもの宮崎だ。俺はひとまず安心した。
しかし申し訳ないけど、欲を抑えることができないので早速イかせていただきます。
俺は半ば乱暴に宮崎にキスをする。
かなり長い間口付けをしてた。
「うーーーん」と宮崎が呻いたので口を離すと
「長い!呼吸できない!死ぬ!」と言いながら肩をぱしぱし叩いてきた。
俺は何も言わず宮崎のシャツを脱がしにかかる。
宮崎はシャツの裾を掴んで「恥ずかしい・・・」と抵抗しているが、そんなのお構いなしだ。
シャツをめくると真っ白なブラジャーがあらわれた。
宮崎の呼吸に合わせて、無駄な肉のついていないお腹や胸が上下する。
非常にセクシーだ。
これを言うのが何度目か分からないが、俺は裸体よりも下着姿に興奮する。
546 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/09(火) 23:52:33 0
ブラの上から宮崎の胸の感触を堪能する。
Cカップほどだろうか。両手にすっぽり収まる大きさ。うーん、ベスト。
興奮しすぎてたまに強く揉んでしまうことがある。
すると、宮崎様から「痛ッ」と苦情がくる。
それにしてもほんとうに柔らかい。中学3年生の胸はこんなにも柔らかいのか。
俺はズルズルと下にずれていく。
二人でもぞもぞしていたせいか、ズボンが少しずれてパンツのゴムの部分が見えている。
赤。
「へぇー。赤いパンツ穿いてるんだー」
「言わないでっ!しかも全部赤なわけじゃないしっ!」
「そっかー。じゃあ確認しよーっと」
そう言って俺は一気に宮崎のズボンをおろす。
「あっ!」といってズボンを押さえようとするも、さすがに男子の力には勝てないのだろう。
簡単に脱がすことができた。
「もう・・・いやぁ・・・」
547 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/09(火) 23:55:35 0
そんなこと言いながら両手で顔を隠している宮崎。
確かに全部が赤いわけではなかった。
ゴムの部分、縁だけが赤いラインになっていて
他は真っ白。純白のパンツだ。
俺はズルズルとまた宮崎の上半身のほうまでのぼり、宮崎が見てないのをいいことに一気にブラをずらした。
「ちょっ!」と宮崎が驚いて両手を顔から離した時には
俺はもう宮崎の胸にしゃぶりついていた。
本当に「しゃぶりつく」という表現が一番しっくりくるような
なんのテクニックも持たないガキの、必死の「攻め」。
調子に乗った俺はそのまま右手を下ろし、宮崎のパンツの中に手を突っ込む。
直後に宮崎は伸ばしていた足をたたんで、ヒザを立てた。
反射的なメス特有の行動なのだろうか。
俺は何も知らない。
攻めるべき場所も、方法も。
俺は無我夢中で指を一本
宮崎の「ソコ」に無理やり突っ込み、出したり抜いたりを繰り返した。
ヌチャっとしている。これは濡れているのか?何もわからない。
AVでよく女性が大きな喘ぎ声を出しているのを思い出して
どうか宮崎も喘がないものかと試行錯誤を繰り返した。
指の角度を変えたり、弄る場所を変えたり、かき回したり。
最終的にたどり着いたところが「高速ピストン」。
ただむやみに、挿した1本の指を高速で出し抜きしてみた。
548 :
夢見る名無しさん:2010/02/10(水) 00:15:37 0
止まった…だと!?
549 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/10(水) 00:33:35 0
結局その日は宮崎の喘ぎ声一つ聞くことができなかった。
反省点を探しながら、俺は宮崎の服を整える。
「いい。」と言って宮崎は俺の手を振り払い自分で服を着始める。
少しムッとした顔で服を着ている彼女の横で
何もできないでいる彼氏。
ほんとうに情けない。なにをやっても冴えない。俺はダメだ。
自己嫌悪に陥る。
「あれは、濡れていたのか?」
どうしても気になったので聞いてしまった。
どこまでも最低な男である。
宮崎は沈黙している。
「そっかー。気持ちよかったんだな。」
また俺はとんでもないことを言ってしまった。
言った直後に後悔した。
強がった結果の卑劣な言葉。
とてもこんな状況でかけるべき言葉ではないはず。
絶対に気持ちよくなんかないはずなのに。
550 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/10(水) 00:39:27 0
「うん。気持ちよかったよ。」
一瞬、え?本当に?と思ってしまったが
これは違う。今の宮崎の言葉に、感情は全くこもってない。
・・・宮崎は俺を喜ばそうとしているのか?
「すごく気持ちよかったよ。」
気持ちよくなんかないはずだ。
無理してるのか?俺が無理させているのか?
そうだ。俺が言わせてしまってるんだ。
「七男くん、すーっごい上手だし。」
思ってもないことを言わないでくれ。
それ以上、言わないでくれ。
宮崎、お前も苦しいはずだろう。
「驚いちゃった。本当に気持ち良いし・・・。」
もう十分だよ、宮崎・・・。
わかったよ・・・。
「うち七男くんのことますます好きになっちゃったなー」
551 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/10(水) 00:45:56 0
宮崎・・・。
もう大丈夫だから・・・。
「これから七男くんと・・・」
「もういいよ!」
つい大声を出してしまった。
「だって七男くんが・・・」
「いいんだ。もういいんだ。あおい、ごめん。」
「・・・。」
しばしの沈黙。いつものことだ。もう慣れた。宮崎はどう思ってるかわからないが。
「・・・でよね。」
「え?」
宮崎が何か言ったような気がしたが、うまく聞き取れなかった。
「・・・らないでよね。」
552 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/10(水) 00:49:26 0
「・・・え?」
「ケインくんの二の舞にならないでよね!」
そうだ。
つい昨日知らされた事実。
それを聞いた瞬間、ケインに殺意まで湧いた俺だが
今の自分がしてることはケインと大して変わらない。
宮崎に、また同じ想いをさせてしまっていたのか。
「うち、帰るね。」
「ごめん。」
「怒ってないよ。七男くんのことは本当に好き。うちらは付き合ってるんだから。
これからもずっと。だけど今はちょっと一人になりたくって」
そういって宮崎は俺の家を出て帰宅した。
それからケインを責める気にもならず
かと言ってバンドを続けるにはあまりにも複雑な思いが交差しすぎていて辛いので
バンドは解散することにした。
なにも無い、平和な毎日が過ごしたかった。
553 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/10(水) 00:52:50 0
学校生活において
上半期委員会でとくに柴咲との出来事も無く無事に委員会を終えることができた。
受験が近づいてきたせいか、柴咲も頭を丸めたのか
最近は男がらみの噂を耳にすることは無くなった。
宮崎との仲も良好で
ケンカもなく、月に1度お出かけしたりなど
あれから宮崎のカラダを貪るようなことも一切しなかった。
まぁキス中にどさくさにまぎてれおっぱいタッチなんてことはしょっちゅうあったけれども。
この物語において、何か重要そうな伏線を引いておいた「修学旅行」も
特に大きな出来事もなく穏和に終えることができた。
ケインたちと出場する予定だった文化祭は、やはり当日になるとバンド解散したことを後悔したが
ハンパな気持ちで舞台に立つよりはマシだと自分に言い聞かせていた。
そして時は過ぎ
中学校生活最大にして最重要行事が迫っていた。
───卒業式である。
554 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/10(水) 00:55:30 0
今日の更新はここまでです。
先日は久しぶりに関東にも雪が降り
大はしゃぎして外で遊んでたら風邪をひきました。
みなさんも風邪にはご注意ください。
試験など大事なことが控えてる方は特に・・・。
それではまた次回!!
555 :
夢見る名無しさん:2010/02/10(水) 01:04:43 0
とうとう卒業か…更新待ってます
556 :
夢見る名無しさん:2010/02/10(水) 19:49:32 0
なんか終わりが近づいてくると悲しいなぁ・・・
乙です。更新待ってますー
557 :
夢見る名無しさん:2010/02/11(木) 22:38:09 0
wktk
558 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/15(月) 02:14:38 0
普段粋がっている男子も
チャラチャラした生意気な女子も
卒業式のリハーサルこそ不真面目に受けていたわけだが
当日になると笑ってしまうほど真面目に式に出ていた。
卒業証書をしっかりと両手で受け取り
一歩一歩踏みしめながらゆっくりと階段を下りる。
中には卒業証書を受け取ったときにはもうボロ泣きしてしまっていて
校長先生をあたふたさせてしまうような生徒もいるくらいだった。
俺はというと
ここに書いていないところでもそこそこ中学校生活をエンジョイしていただけあり
式中はずっと声を押し殺しながら泣いていた。
まぁ泣き虫のヘタレ男が
卒業式で泣くなというほうが無理な話であるわけで。
559 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/15(月) 02:15:40 0
さて
全員が証書を受け取り終わり
泣くばかりでろくに歌えてない校歌を歌い終わり
3年生は一旦退場となる。
体育館を出た3年生は、各教室に戻り担任から最後の指導を受ける。
指導と言っても、少しお話をするだけなのだが。
うちのクラスの担任は
前にも書いたように割とキャリアのある先生だったので
どんな感動的なお言葉を下さるのかと期待していたが
そんな俺の浅はかな期待の大きく上を行ったことを先生はやり始めた。
俺達生徒全員に
一人一人メッセージを送り始めた。
もちろんこのクラスの生徒にだけだが
それでも30人を超す生徒に一人づつメッセージを、だなんて
改めて担任を見直した瞬間だった。
先生はあまりにもサラッと
生徒達にメッセージを送っていくので
それが妙に悲しくて、今まで泣いていなかった生徒も次々に泣きだした。
560 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/15(月) 02:17:01 0
先生は俺に
「お前はひまわりだ。先生はひまわり好きだぞ。」と言ってくれた。
その時は全く意味がわからなかったが、今になってなんとなくわかってきたような気がする。
ただ先生に会釈をして返すことしかできなかった自分を悔やんでいる。
各クラスとも、担任からの最後の指導が終わったようで、
ずらずらと廊下に出てくる3年生。泣き声しかしない。
順番に下駄箱から外に出る。
泣きじゃくる卒業生達を迎えてくれたのは
在校生と卒業生の親達。
俺達3年生のために
下駄箱から校門までの花道をつくってくれていた。
まぁ毎年恒例のことなんだが
去年までの自分は、道の両脇に立って「卒業おめっとさん」と声をかける側だった。
今年は声をかけられる側だ。
なんて気持ち良いんだろう。
寝たり食ったりする時、オナニーの時などとは違う
本当の気持ちよさだ。
561 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/15(月) 02:18:05 0
校門を出てすぐに帰路につく生徒は少なく
ほとんどの生徒が在校生や同級生との写真撮影会に花を咲かす。
俺もその辺の男友達とパシャリパシャリと撮っていたわけだが
突然後ろから声をかけられた。
「七男先輩・・・」
声をかけてきた子は
一つ下の後輩、名前や顔はしっていたが話した事は無い、小さくて可愛い女の子だった。
少し声の高い、目がくりくりした、いわゆる「癒し系」たる女の子だ。
こんな子に声をかけられたんだ。悪い気はしない。
「どうしたの?」
「あのー・・・」
もじもじしてなかなか次の言葉が言い出せないようだった。
彼女の後ろの方では、彼女の友達らしき女子は2,3人こちらを見てクスクス笑っている。
この子は俺に告白でもするのか?いやぁ、まさかな。
「先輩、第2ボタンください!」
562 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/15(月) 15:12:04 0
ほう。聞いたことがあるぞ。
第2ボタンをもらった女の子は、くれた男の子と結ばれるんだっけか。
と、いうことはこれってまさか・・・
「俺のボタン?きみがほしいの?」
「はい。私、ほしいんです。」
ktkr!
俺はニヤニヤしたくなる衝動を抑えつつ
「大切にしてねー」
といってボタンを渡した。
第2ボタン。
本来なら彼女である宮崎にあげるべきなのだが
今まで宮崎から第2ボタンについて何も言われなかったので
有頂天になってた俺は簡単に後輩にあげてしまった。
ものすごく嬉しそうにしながら
ボタンをにぎって友達のところに戻っていく彼女は
本当に可愛かった。恋人にしようとかの可愛いとは少し違ったけれど。
この光景をみていた同級生に少し冷やかされながら
俺はまた写真撮影会に勤しんだ。
563 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/15(月) 15:15:31 0
ふとまわりを見回すと
少し離れた場所にいる宮崎と目があった。
宮崎は自分の右手に持っているデジカメをぷらぷらさせながら
あごで俺を呼んでいる。
書かなかったが、3年生になってから今までの間で
宮崎の性格が徐々に
今となってはガラリと変わってしまっていた。
いわゆるツンデレというやつだ。
こんなに出来すぎた話はないのだが
しばらく会えない日が続き、俺が謝ってばかりいると
宮崎はなぜかツンツンするようになり
同時にデレることも多くなってきていた。
宮崎の元に行くと
宮崎は「写真、撮る?」と一言。
ここまでまわりには内緒で付き合ってきたのに
今一緒に写真を撮ったらバレてしまうんじゃないか、と宮崎に問うと
「撮りたいんだからいいじゃん。もう秘密とかいいよ」
と言ってあまり人のいない場所に俺を引っ張っていき
宮崎はノリノリでシャッターを切った。
564 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/15(月) 15:18:10 0
「はいこれ宝物ー」
そんなことを言いながら今撮った写真を確認している宮崎。
相変わらずいい匂いがしますね、宮崎さん。
それからしばらく
学校の校庭にポツン置かれた朝礼台に座って宮崎を談話していた。
用の無くなった在校生は、先に帰ってしまい
残るは、いまだに撮影会を続けてる3年生だけとなった。
「そういえば、うち欲しいものがあるんだけどー」
「なになにー?」
「第2ボタン、ちょーだい!」
565 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/15(月) 15:22:30 0
これほどまでにびっしゃり冷や汗をかいた日はないだろう。
「どうしたの?七男くん」
「いや・・・その・・・」
「・・・あ、これボタン外してるんじゃなくて、ボタン無いの?」
第1、第2ボタンはいつもあけていたから
ボタンが無くなっていてもパッと見わからないのだが
宮崎にばれてしまった。
「ごめん!さっき後輩の子にちょうだいって言われて・・・あげちゃって・・・」
「そっか。なら・・・」
「いや、返してきてもらう!今すぐ取ってくるから、ここで待ってて!」
「え、ちょ」
俺は無我夢中で走り出した。
後ろで宮崎が何か叫んでいるが聞き取れない。
566 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/15(月) 15:26:07 0
校門を勢いよく出ると
俺はケインに引き止められた。
こんなときになんだってんだ。
「七男。俺が言う資格はないだろうが言わせてもらう。」
「なんだよ。」
「宮崎を幸せにしろよ。」
ははぁ。
まぁそりゃぁ一緒に写真とって、くっついて座って話してれば恋人同士だと思われるわな。
でも、こんな相変わらず上目線で、普通なら逆ギレしてもおかしくないような立場におかれていた俺には
全く怒りの「い」の字も感じず
むしろ「わかりました、ケイン様」といった感じだった。
ケインは無理やり宮崎を犯したが
そのあとすぐに俺自身も同じようなことをしようとしていた。
同じ獣にはかわりないのだ。
俺はなるべく明るく「あぁ!」と返事してまた走り始めた。
567 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/15(月) 15:29:34 0
本当はケインと高校に行ってからバンドを再結成して
メンバー集めてステージで披露したかったが
ケインがどこの高校に行くのか
そういえば全く聞いておらず、わからず仕舞いだった。
まぁきっと同じ高校ではないだろう。バンド再結成の夢は絶たれた。
俺と宮崎は、高校は別の学校になる。宮崎の学力に俺がついていけなかったのが原因なのだが。
そんなことを考えながら俺はひたすら走る。
ボタンを渡した後輩の子の家など知るはずも無い。
しかし一緒にいた友達の家が
だいたいこっちの方面だろうというのはわかっていたので
とりあえず思い当たるほうへ走ってみた。
少し大きめな公園にたどり着く。
運が良いのか悪いのか、そこには彼女と彼女の友達がいた。
俺は息を荒くしつつもなんとか説明をしてボタンを返してくれと頼んだ。
俺は酷いことをしてるわけだし、彼女が泣き出しても、怒り出してもおかしくない
それくらいのことは覚悟してた。
しかし彼女は
「そうですよね。彼女さんのほうが大事ですもんね。」と
少し物悲しそうにボタンを返してくれた。
俺は何度も謝って急いで学校に戻った。
学校から公園まで、走って片道10分ほど。
・・・間に合う!このまま急げば・・・!
568 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/15(月) 15:35:39 0
学校に戻ると
まだ校門の前にはちらほらと3年生の姿が見受けられた。
よし。まだ帰ってないな。
校庭に向かう。
朝礼台が見える。
しかし宮崎はいない。
近くにいた教師から
宮崎は先ほど泣きながら家に帰っていったということを聞かされた。
第2ボタンを右手に握り締めながら
校庭の隅で泣いている俺は
いつになく小さくて弱く思えた。
569 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/15(月) 15:37:45 0
今回の更新はここまでです。
さらに寒さが厳しくなっている中
いつも見てくださってる方には感謝しています。
それではまた次回。
570 :
夢見る名無しさん:2010/02/15(月) 22:39:45 0
楽しみに待ってるぜ!
571 :
夢見る名無しさん:2010/02/15(月) 23:09:32 O
軽い人ってやだよね
しかも両刀使い(笑)
572 :
夢見る名無しさん:2010/02/16(火) 03:36:06 O
他の女の話とか過去の女の話なんか聞きたくないの!
ぼぉけが
573 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/16(火) 16:00:43 0
>>570ありがとうございます。
>>571中学生の時
軽いのもありますがすごい勘違い男でした。
>>572 この話
恋愛メインで進行するので女性のことばかり出てきます・・・
不愉快でしたら見ないことをオススメしますが、本当に迷惑なようでしたらやめます。
乙。俺は問題ないと思うよ
575 :
夢見る名無しさん:2010/02/20(土) 05:03:15 O
ageとくか
576 :
夢見る名無しさん:2010/02/21(日) 18:47:23 0
更新マダー?
楽しみに待ってます
578 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/21(日) 21:59:54 0
俺は心底驚いていた。
なぜこいつがいる。
高校の入学式に
なぜケインがいるんだ?
「よう七男。バレないようにするの、大変だったぜ」
高校生活初日からいらぬサプライズを仕掛けられた俺は
とても疲れた。
ケインは俺と同じ高校を受験した。
見事二人とも合格して、と言いたいところだが
定員割れしている高校を受験して、落ちるほうが珍しい。
高校生活をエンジョイ!と思っていたが
どうもクラスメイトの編成をみるとエンジョイなんてできそうにもない。
まず、受験の日や出願の日にチラと見かけた可愛い女の子達が
なぜ全員同じクラスじゃないんだ?
同じクラスの女子は「美女!」と言えるような子が一人もいない。
「おい七男、このクラス編成に嫌気でも差してるんじゃねぇのか?」
579 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/21(日) 22:03:10 0
「だけどなぁ、お前 宮崎という女を差し置いて他の女に手を出そうったって
そんなことこの俺様が許さねぇよ」
そんなことを言うケインに適当に返事をしたが
あいにく今の俺に宮崎の話題をふられると少し辛い。
中学校の卒業式以来
何度メールしても返事は来ないし
電話をしても出ない、留守電を残しても何も無し。
チキンなので宮崎の家に行く事もできず
結局あれから一言も話をしていない。
どうしたものか、と春休み中は一人ずっと悩んでいた。
このまま自然消滅、なんてことは絶対に避けたい。
宮崎がよく通っていると言う本屋にも何度か行ってみたが会うことはできなかった。
音信不通の恋人と付き合ってるだなんて
胸を張っていえることではないが
俺は今でも宮崎と付き合っているつもりだ。
よって他の女子とは
仲良くなれても「友達」まででガマンしよう。
我慢というより、それが当たり前のことなのだが。
580 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/21(日) 22:13:26 0
それよりケイン
なぜお前が同じクラスなんだ。
あっという間に春が去り、夏が来る。
クラスの中でほんの少しだが話せる友達もできてきた。
中学の嫌な思い出しかない体育祭とは違い、高校の体育祭はものすごく白熱した。
走ることは好きだったので俺は長距離走選手に立候補した。
中学のテキトーに整備された地面とは違う、
高校のずっしりとした地面を蹴って思いっきり走った。
走っている時にまわりから声をかけられる気持ちよさ
あれは病み付きになる。
体育祭では良い成績が残せた。
高校生になって
俺は部活には所属しなかったものの毎日のランニングは欠かさずやっていた。
1日サボると、取り戻すのに1日かかる。サボることは無かった。
その成果が現れたのだろう。
581 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/21(日) 22:18:07 0
さらに年月が過ぎ
合唱コンクールが近づいてきた。
高校にいけば合唱する機会も無いんじゃないかと思っていたが
案の定合唱コンクールは盛大に開催された。
中学の時の様に
「歌ってられっかよ」と教師に反発して全然歌わない、というような生徒は一人もいなかった。
もっともこれはうちの高校が平和だからなのだろうが。
いや、この学校が、ではなくこのクラスが平和なのだろう。
のんびりした人しかいないからな。俺のように。
こうして、高校1年生になってから
行事がある度に、中学校のときと比べては
ああだったな、こうだったな、と感傷に浸っていたのだが
いよいよ高校2年生になって、そんな余裕も無くなってきた。
高校2年生の春。
新高校生として入学してきた1コ下の後輩達を見て
去年は俺らもあんな感じだったのかな、と考えていると
廊下でケインに声をかけられた。
「明日のやつ、お前ももちろん行くんだよな?」
582 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/21(日) 22:23:05 0
「は?」
「は?じゃねぇよ。ほら、宮崎の」
丸々一年
宮崎とは何の連絡もとっておらず
正直これはもう自然消滅しかないだろうと諦めて
もう宮崎のことなど忘れかけていた。
しかしケインの口から宮崎の名前が出た瞬間
俺は一気に過去の思い出が走馬灯のように蘇った。
「宮崎が、どうしたって?」
慌てて聞き返す俺。
「宮崎の母さんが亡くなったって話。聞いてねぇのか?」
「宮崎の・・・ 亡くなった・・・?」
「あぁ。明日、葬式があるみてぇだから 俺と一緒に行くか。」
聞いてなかった。
宮崎からはなんの連絡も無かった。
583 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/21(日) 22:28:35 0
ケインより
少なくともケインよりは宮崎に近い存在であったはずの俺が
ケインの知っていることを知らなかった。
宮崎はケインには教えて
俺には教えなかったのだ。
この事実は変わらない。
だけど信じたくなかった。
呼ばれていない葬式に行っていいのだろうか。
だけど明日しか宮崎に会えるチャンスは無いかもしれない
「おう。行くよ。」
俺はそう返事した。
その晩
宮崎から葬式に関するメールが来ないかと待っていたが
結局宮崎からメールが来ることはなかった。
584 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/21(日) 22:31:58 0
翌日
夕方になり、待ち合わせの駅に向かう。
そこにはケインがいた。
「よし、じゃあ向かうか。」
駅から少し歩いて着いた場所には
たくさんの黒服を着た人がいて
遠くのほうに はっきりとは見えないが
歩いている人たちにお辞儀をする、可愛いブレザーを着た宮崎らしき人物がいた。
心臓が張り裂けそうだった。
585 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/02/21(日) 22:33:41 0
今日はここまでです。
来年度から忙しくなりそうなので
かなりカッ飛ばしで進行していきます。
3月上旬くらいには終わりそうです。
いつも見てくださっている方ありがとうございます。
586 :
夢見る名無しさん:2010/02/22(月) 01:11:40 O
気になるー!
587 :
夢見る名無しさん:2010/02/28(日) 21:38:50 0
カッ飛ばしてる?
588 :
夢見る名無しさん:2010/03/04(木) 22:53:23 0
>>535 ありがとう。ちょっと遅れたが受験がんばれ!
いつも更新乙 楽しみにしてるぜよ。
俺はこういった経験がしたいぜよ。
・・・実は、俺も中学生だぜよ。
589 :
夢見る名無しさん:2010/03/13(土) 14:54:22 0
規制か・・・
長いな
気長に待つか
待ってるよ〜
まだ規制?
593 :
夢見る名無しさん:2010/03/22(月) 19:23:17 0
やめないで(;;)
ずっと待ってます
宮ちゃん可愛すぎー!!
594 :
夢見る名無しさん:2010/03/23(火) 01:25:57 0
やっと追いついた!!
なんか小説みたいでつい一気読みしてしまった
春から高校生になるけどこんなに中学校3年間濃くなかったな
尊敬します
高校生になってからは頑張ろう
更新、待ってます
595 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/03/23(火) 18:07:44 0
一ヶ月以上も更新が滞ってしまい
待っていた方には本当に申し訳ありません。
規制と自分の都合もあり、書き込めませんでした。
もうスレ落ちてるんじゃないか?もう見てくれてる人もいないんじゃないか?
と思っていたら
温かい書き込みがいくつもあり、励まされました。
本当にありがとうございます。
予定を大きくオーバーしそうですが
必ず完結させますので、もしよろしければお付き合いください。
596 :
にk:2010/03/23(火) 22:54:48 i
見てますよ!待ってますからね
597 :
夢見る名無しさん:2010/03/23(火) 23:08:46 0
待ってました\(^^)/
しえん
598 :
夢見る名無しさん:2010/03/23(火) 23:20:26 0
あげ
更新待ってましたー
慌てずゆっくりと最後まで頑張ってください。
601 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/03/24(水) 13:42:48 0
お待たせしました。
>>599 一見、確かに矛盾しているかのように思えます。
このスレでは過去を振り返りながら書き留めています。
昔から今にかけて古い順に思い出しています。
創作だと思ってこの話を見ている方も、実話だと思って見ている方もいると思います。
しかしこれらが事実かどうか証明しろと言われても方法が見つかりません。
ですので、どうとらえるかは見ていただいてる方の自由です。
>>219と
>>525についてですが
>>219は柴咲さんのほうから舌を絡ませてきました。ただそれだけです。
>>525では初めて自分から舌を絡ませようとしています。その点で「過去に経験がない」と言っています。
言い訳にしか見えないかもしれませんが、これで納得いただけたでしょうか。
では投下再開します
自分も闇雲に柴咲の口の中を弄繰り回す。
自分も闇雲に柴咲の口の中を弄繰り回す。
自分も闇雲に柴咲の口の中を弄繰り回す。
自分も闇雲に柴咲の口の中を弄繰り回す。
自分も闇雲に柴咲の口の中を弄繰り回す。
603 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/03/24(水) 17:41:47 0
>>602「闇雲に」「自分から」
改めて投下再開します。
つまんね
605 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/03/24(水) 17:48:53 0
宮崎・・・?
遠目で見た女性は、確かに高校のブレザーを着た、あの頃と変わらない宮崎だった。
少し慎重が伸びただろうか?
実に1年ぶりの再会だった。
俺は放心状態で宮崎に近づいた。
ケインは俺の隣で無言で宮崎に一礼した。
俺もつられて宮崎に礼をする。
宮崎は本当に変わってなかった。
そこまで近くない距離にいるはずの俺にも
あの宮崎の良い匂いが漂ってきた。
きっと隣にいるケインも感じ取っていただろう。
「お忙しい中、足を運んでいただいてありがとうございます。」
宮崎はそう言った。
いやに丁寧で、少し距離を感じた。
606 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/03/24(水) 17:52:12 0
「いえいえ。 ほら、いくぞ七男」
そう言ってケインは歩き出してしまった。
俺は動けなかった。
伝えなきゃいけないことがある、そう思っていた。
でもいまさら何を伝える?「俺達、付き合ってるんだよな?」とでも聞くのか?
いつもの可愛い笑顔は見れなかった。
今日の宮崎は涙を必死にこらえていた。
俺がその場でもじもじしていると
宮崎が口を開けた。
「これが終わったら東口の横のトイレの前に来て。」
「えっ?」
聞こえていた。宮崎の声は聞こえていたが
もっと長く話したいが為に、俺はあえて聞き返した。
607 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/03/24(水) 17:56:28 0
「いいから早く行って。」
宮崎は俺に小声でそう言った。
あとでゆっくり話せるんだし、と自分を慰め
俺は葬儀場に入り、ケインの横に腰掛けた。
「遅かったな。何してたんだ」
答えはわかってるくせに。こいつは俺に聞いてくる。
「黙らないと木魚で撲殺するぞ。」
俺はこう答えてやった。
先ほど、宮崎と交わしたわずかな言葉。少しの会話。
その間に渡せばよかった。どうなろうと、もうしらん。とにかく渡せばよかった。
俺は渡せなかった「ソレ」をポケットの中でぎゅっと握り締めた。
608 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/03/24(水) 18:01:58 0
親戚の葬儀だと眠くなる。
母親の父親の弟の葬式では半分寝ていた。
しかし今日は眠気が全くこなかった。
一番前の列の右端に、宮崎と宮崎の父親らしき人物が座っている。
宮崎は後姿も美しかった。
一通り終わると、場所を変えて出席者達で食事をすることになっていた。
もちろん俺もケインも出席した。まわりは知らない人ばかりで俺達は少し緊張した。
いただきます、の前に
喪主を務めた宮崎の父から、出席者に対してお礼の言葉があった。
しかし、涙でほとんどまともに喋れていなかった。
隣に立っていた宮崎もただ下を向いていた。
突然、宮崎の父親が
「本日は、あおいの親友でもあります、七尾君とケイン君にも来ていただいて・・・」
と言い、大勢の人達から注目を浴びるはめになってしまった。
609 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/03/24(水) 18:06:09 0
「良いお友達に恵まれたあおいは幸せです。そしてその母はもっと幸せだろうと思います。」
宮崎の父親はここまで言って黙り込んでしまった。
ハンカチを目元に当て、うつむいていた。
場内はしばらく静かになった。
父親が、宮崎を軽く小突いた。
宮崎はハッとしたように顔を上げた。
「本日は様々な料理を用意しました。どれも美味しいものばかりです。
えーっと・・・お寿司もあります・・・。あの、どうぞごゆっくりお召し上がり下さい。」
宮崎は一生懸命覚えたセリフを思い出しながら喋っているような、たどたどしい喋り方で
出席者達に料理を食べることを促した。
父親はまだハンカチで目元を押さえながら宮崎の肩と叩いて何かを伝えたようだった。
俺は泣いていた。ケインも泣きそうになっていた。
みんなはゆっくりとご飯を食べ始めた。
まわりのおじさんやおばさんが執拗に料理を勧めてくる。
俺達にとっては少し鬱陶しかった。
レイプしといてこれはないわwww
611 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/03/24(水) 18:10:19 0
しばらく食事を続けていると、宮崎の父親がこちらに向かってきた。
何事かと思ったら、用があったのは俺ではなく俺の右隣に座っているおばさんにだった。
おばさんは宮崎の父親と少しの間話して
「じゃあ、ボクちゃん、失礼しますね。」
と言って席を移動してしまった。
左にはケイン。
右には誰もいない。
少し開放された気分になり
お腹も減っていたのでさらに食べ物を胃袋に放り込んでいると
「しっつれーい」と言いながら誰かが俺の右に座ってきた。
声からして明らかに女性だ。
こんな雰囲気の中、よくそんなハイテンションでいられるな。
こいつはチャラチャラしたギャルみたいなやつだ、絶対そうだ、と思いつつその声の主を見てみると
なんと隣に座ってきたのは宮崎だった。
612 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/03/24(水) 18:14:19 0
「お久しぶり」
宮崎はそう言った。
「なんでそんな明るいんだよ。」
少し強めに俺は言い返した。
音信不通になったことに対して少し怒りもあった。
宮崎はうつむいてしまった。
動いたかと思えば、コップに注いだ俺のオレンジジュースをごくごくと一気飲みし
ふぅーと大きく息をして、魂の抜けたような顔をしながらどこかを見つめ続けていた。
「実感、無いんだよ。」
「え?」
「お母さんじゃ死んじゃったって。あんなに元気だったのに。
毎日笑顔でご飯作ってたのに。朝になるといつも起こしてくれてたのに・・・。」
「・・・。」
613 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/03/24(水) 18:18:59 0
だんだん声がかすれてきている。宮崎の話は、とても聞いていられなかった。
聞いてあげたかったが、こっちまで涙が出てしまう。止まらないんだ。
「お母さん・・・」
「・・・。」
「お母さん、まだあの手袋・・・作りかけだったのに・・・」
「手袋・・・?」
「冬になっても寒くないように、って・・・うちのために毎晩少しずつ編んでたのに・・・」
「・・・。」
「まだ作りかけなのに!」
少し宮崎の声が大きくなった。
「『これが編み終わったら、あおいにも編み物教えてあげるね』って・・・言ってくれたのに・・・」
そこまで言って宮崎は黙って泣き出してしまった。
背中が震えている。
614 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/03/24(水) 18:22:22 0
向かいにいるおばさんが宮崎のことを心配して話しかけてる。
やめてくれ、なにもできないでいる俺がかっこ悪く見えるじゃないか。
いや、実際本当にかっこ悪い。俺は頼りない。
高校生になってもヘタレ度合いは変わってなかった。
ケインが俺に耳打ちをした。
「出口の横の休憩所にでも連れてけよ、ノロマ野郎。」
俺はケインの鼻にグリンピースを3つほど突っ込んだ後、
宮崎を店の出口の脇の休憩所まで誘導した。
店を出るとき、なぜか宮崎の父親が俺の方を向きながら敬礼してきた。
べつにどこかに特攻してくるわけじゃないんですよ、お父さん。
休憩所には誰もいなかった。
俺は宮崎と二人きりになった。
「ありがとう。ごめんね。」
「どうして謝るの?」
「卒業式の日、すっごい酷いことしちゃった。」
615 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/03/24(水) 18:26:14 0
俺がどのタイミングで切り出そうかと迷っていた話を宮崎のほうから振ってくれたので
俺はひとまず安心した。
「卒業式の後、七男くんが他の子にボタンあげちゃったの知って・・・
もう何も信じられなくなって・・・泣いちゃって・・・恥ずかしくって・・・逃げちゃって・・・
少し時間をあけてから七男君と連絡とろうと思ったけど・・・気まずくなっちゃって・・・」
「俺はまだ・・・」
「うちはまだ、七男君のこと好きだよ」
また宮崎に先を越されてしまった。
俺だって同じことを言おうとしてたんだよ、宮崎。
俺はポケットからある物を取り出した。
今、俺達二人がこうしてココにいられるのも
コイツのおかげかもしれない。
「はい、これ。あげる。受け取りたくない、とは言わせないよ。」
そう言って俺は宮崎に
中学校の制服の第2ボタンを渡した。
616 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/03/24(水) 18:30:34 0
宮崎は黙って受け取った。
するとまた泣き出してしまった。
「ずるいよ・・・七男くん・・・」
宮崎がブレザーの胸ポケットから生徒手帳らしきものを取り出した。
表紙をめくり、俺のほうに差し出した。
生徒手帳の内側の透明のカバーのところに
俺と宮崎の2ショット写真がはさまっていた。
まわりの背景を全て切り取って
俺達二人だけを抜粋した
まさに「二人だけの写真」だった。
「宝物・・・」
「ん?」
「宝物、うちがそう言ったの覚えてる?」
俺はハッキリと覚えていた。宮崎が俺と写真を撮った後
「はい!これ宝物ーっ!」と言ったことも
そのときの宮崎の最高の笑顔も
写真が上手に撮れたかどうか確認する時の不安そうな宮崎の顔も
全部覚えてた。
617 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/03/24(水) 18:32:54 0
「覚えてるよ。」
「ふふっ・・・嬉しい。」
「なぁ、あおい」
「何?」
「俺達、付き合ってるんだよな?」
「別れるつもりなんて、これっぽっちもございません。」
この後のニコッという宮崎の笑顔に負けて
俺は宮崎を力強く抱き寄せた。
しばらく抱き合ったあと、俺達は新しい連絡先を交換して休憩所を出た。
そこでまた良い事があった。俺らは1つ約束をした。
これからは更に幸せな人生が送れそうだ。
それにしても宮崎、だいぶ身長伸びたね。
618 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/03/24(水) 18:41:17 0
今日の更新分はここまでです。
いつも見ていただいてる方、本当にありがとうございます。
ヘタレ男の拙い過去話ですので受け流す感じで見ていただいて結構です。
読みづらい文章、中身の無い内容ですので読んでいて不快に感じる方も多いと思います。
文章中の欠陥を指摘していただくことはありがたいことです。
しかし、ヘタレはメンタル面が弱いので
罵詈雑言を浴びせる前にこれを読むのをやめていただいたり
何か別の方法をとっていただけるとありがたいです。
それではまた次回。
更新乙!
次も楽しみだ!
620 :
夢見る名無しさん:2010/03/24(水) 22:35:45 0
更新乙
七男くんの文章すきです
更新ありがとう!
また待ってるネ☆
622 :
夢見る名無しさん:2010/03/28(日) 01:35:12 0
更新乙
楽しみにしてるぜよ
このあいさつ、まんねりってきたなwww
更新乙
俺もこんな風な「充実した毎日を・・・!」
なんて夢見てたら、あっという間に終わった学生生活
も う し に た い
624 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/04/09(金) 00:42:18 0
ta
625 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/04/09(金) 00:43:09 0
お久しぶりです。
またかなり間が空いてしまいました。
次は来週末までには投下したいと思います。
次回で最終回となります。
ここまでお付き合いいただいてありがとうございます。
もうすぐで終わりますので、あともう少しだけお付き合いください。
age
がんがれ!
頑張って下さいな
628 :
夢見る名無しさん:2010/04/12(月) 01:02:25 O
≫1から2日かけて
ROMってた(・∀・)
七男頑張れ!!
629 :
夢見る名無しさん:2010/04/18(日) 14:49:22 O
wktk
630 :
夢見る名無しさん:2010/04/21(水) 00:54:40 0
age
631 :
夢見る名無しさん:2010/04/23(金) 14:18:16 O
この週末に賭ける
構ってチャソだからねぇ
もっと沢山催促レスがつかないとでてこないかも
633 :
夢見る名無しさん:2010/04/24(土) 20:51:48 O
もう2週間になる(´Д`)
また規制じゃないか?
635 :
夢見る名無しさん:2010/04/26(月) 03:36:42 O
えwwwまだなのwww
規制だよね?
636 :
夢見る名無しさん:2010/04/26(月) 08:44:57 i
じゃ、、、、、無駄にあげておこうか
関係ないけど末尾iってなんだっけ
638 :
夢見る名無しさん:2010/04/26(月) 23:02:39 i
i-modeだよっ
thx!
www
641 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/04/28(水) 02:21:35 0
毎度ご迷惑ばかりおかけしています。
投下再開します。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
643 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/04/28(水) 02:37:43 0
俺は悩んでいた。
進路のこともあるが
1週間後に迫る文化祭に
俺なんかが有志としてステージにあがっていいものなのか、と。
教師達からは許しをいただいたが
試験を目の前にして自分の趣味に没頭している男子高校生は
そう多くは無いだろう。
高校3年生の秋。
進路担当の教師に
「お前が教師になるなんて無理だ」
と言われ続けたがなんとか自分の意思を押し通して国公立大学に進学することを決めた。
中学生の時から夢だった。
中学校の数学教師になることが。
もっとも大学にはいれるかどうかも分からず
その後の採用試験にも合格できるかどうかわからないというのに
まぁ、望みは高く、だ。
644 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/04/28(水) 02:41:27 0
文化祭前日。
学校の飾り付けを後輩達に任せて
俺達有志メンバーは駅のすぐ近くのマックで夕飯を済ませていた。
ステージで何をするかというと
それはもちろんバンドメンバーで演奏をするわけだ。
メンバーの中にはケインもいる。
俺ら二人を含め合計5人の文句なしの自慢のメンバーだ。
俺以外の4人も同じ気持ちのようだ。
それぞれの将来があるのにも関わらず、こんなのんびりしていていいのかと。
みんなそう思っていた。
モチベーションだけは最悪と言えるだろう。
メンバーの一人が口を開く。
「今しかできないことに全力を尽くそうぜ」
645 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/04/28(水) 02:45:48 0
お決まりの慰め文句なのだが
当時の俺達には効果絶大だった。
俺達はただ誰かに勇気付けてもらいたかっただけなんだなーと思う。
誰かがあの言葉を言い出すのを待ってたんだろう。
それからみんなでなぜか握手をし
それぞれの帰路についた。
文化祭当日。
例のごとく、夜は眠れなかった。
朝は早めに学校に集まる。
音楽室を占領し、音を出して最終確認する。
個人的には、舞台にあがる直前のこのソワソワが好きなのだが
他のメンバーはそれどころではないらしい。
手が震え、まともに指が動かないと嘆いている。
646 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/04/28(水) 02:51:49 0
しかし練習の時間も限られており
メンバーはそれぞれクラスの出し物の準備に行った。
俺も別の階に移動し、お化け屋敷の準備に取り掛かった。
黒いビニールシートを指定された場所に貼り付けるという
「このぐらい前日にやっておけ」と言いたくなるような
なんとも面倒くさい作業を続けていると、俺の携帯が鳴った。
ほぼ完成状態の、広い教室を利用したお化け屋敷のど真ん中で
いきなり着信音が鳴られると非常にビビる。
俺の携帯の着信音を聞いた誰かが
遠くのほうで「キャッ」と声をあげ、驚いてたことを笑いながら
俺は電話に出た。
647 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/04/28(水) 02:55:02 0
「もしもし。七男です」
「もしもしー。久しぶり。」
画面に名前が表示されていたので
電話の相手が誰なのかわかっていたが
俺はあえて聞いた。ちょっとしたいじわるをしてやりたかった。
「どちら様ですか?」
そんな俺の問いに宮崎は
「ご存知、ないのですかっ!?」と答えた。
このノリの良さが好きなんだよなぁ。
電話越しに少し笑いながら、用件を聞いてみると
なんでも今日の文化祭に来てくれるとのことらしい。
「でも、今日って何か用事があったんじゃなかったっけ?」
「なくなったの。だから今日は一日中そっちにいるつもりなんだけど・・・。
文化祭って何時から?」
「10時だよ。」
「わかった。じゃあそのくらいには着くようにするね!校門で待っててねー」
648 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/04/28(水) 02:58:48 0
そう言って宮崎は電話を切った。
時計を見るとちょうど8時になったところだ。
もうすぐ作業も終わりそうだし、残った時間は機材運びに費やして
ちょうどいいくらいの時間になるだろうと
一人計画を練っていた。
やるべきことを済ませ、喫茶コーナーで休憩していると
ケインがあわててこちらにやってきた。
「宮崎が」
ケインがそこまで言った段階で、ケインの言いたいことがわかった。
宮崎が来たんだな。
「校門にいるの?」
俺がそう聞くとケインは首を縦に振った。
本当に来てくれたんだな、宮崎。
ふと時計を見てみると時刻は9時30分だった。
・・・少し早すぎやしないか?
まぁいいか。
649 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/04/28(水) 03:00:46 0
校門に着くと、そこには私服姿の宮崎が立っていた。
俺の好みに合わせてくれたのかどうかは定かではないが、ドストライクの服装だ。
周囲の生徒が宮崎のほうをチラチラ見てなにやら話している。
察するに、可愛いだのなんだのと話しているのだろう。
宮崎は可愛い。これもただの恋人バカかもしれないが。
「一人で来たの?」
「うん。友達と来ようと思ったけど」
「俺わりと忙しいし、ずっと一緒にいてあげられるわけじゃないよ?」
「覚悟してますよー」
本当によく出来た子だ。
俺がいない間、何をしているのかと問うと
宮崎は出店回ったりして時間を潰すという。
そうかそうか、と相槌を打ったがよく考えてみると一つ引っかかるものがある。
他校の生徒などに宮崎が絡まれてしまわないか心配だ。
こうなったら宮崎を一人にできるわけがない。
650 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/04/28(水) 03:03:21 0
その旨を説明した上で宮崎には俺の担当する場所の手伝いをしてもらうことにした。
同じところで二人で働くだなんて
まるで夫婦みたいでステキなわけで
周囲の俺の友人達に少し冷やかされつつも、宮崎はすいすいと仕事をこなしていく。
と、いっても担当場所はお化け屋敷なのだが。
午後一番の演奏の準備に取り掛かるまで、あと2時間ある。
その間、俺は宮崎と一緒にお化け屋敷の受付をするわけだが
「いらっしゃいませ」
そう言う宮崎に
「結婚式場はここですか?」
とアホなことを抜かしては、俺に引っぱたかれるケインと愉快な仲間達。
悪い気はしないが、これには少々宮崎も苦笑い。
「あたし達ほんとに結婚しちゃったらどうする?」
651 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/04/28(水) 03:05:48 0
その旨を説明した上で宮崎には俺の担当する場所の手伝いをしてもらうことにした。
同じところで二人で働くだなんて
まるで夫婦みたいでステキなわけで
周囲の俺の友人達に少し冷やかされつつも、宮崎はすいすいと仕事をこなしていく。
と、いっても担当場所はお化け屋敷なのだが。
午後一番の演奏の準備に取り掛かるまで、あと2時間ある。
その間、俺は宮崎と一緒にお化け屋敷の受付をするわけだが
「いらっしゃいませ」
そう言う宮崎に
「結婚式場はここですか?」
とアホなことを抜かしては、俺に引っぱたかれるケインと愉快な仲間達。
悪い気はしないが、これには少々宮崎も苦笑い。
「あたし達ほんとに結婚しちゃったらどうする?」
652 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/04/28(水) 03:08:38 0
>>651誤爆です。
何を思って宮崎はこんなことを言ったのかわからないが
俺は結婚したいと思ってた。シアワセな家庭を築いてのんびり過ごしたかった。
だけど言えなかった。
「どうしよっかね。ほら、お客さん来てるから。仕事仕事」
そんなことを言って宮崎の気を逸らそうとする俺。
当の宮崎はほっぺたをふくらませて少し怒ってしまった。
相変わらず俺はヘタレなのだ。
二人並んで受付けをしているのだが
3秒に1度ほどの割合で
隣にいる宮崎が俺の足を思いっきり踏んづけてくる。
やめてください、と言うと
「あたしは本気だったのに」と宮崎。
ここで改めて宮崎からの愛を感じることができた寂しがり屋な俺は
あとで宮崎と二人きりで話す時間を作るから、今は我慢をしなさい、と言うと
宮崎は大人しくなった。
なんとか餌付けに成功した。
653 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/04/28(水) 03:11:24 0
そんなこんなでのんびり仕事をしていると
俺達の次の担当の人達が到着。
交代して、俺達はやっと開放された。
案外2時間は早いものだ。
するとまたあの厄介者がやってきた。ケインだ。
「七男、そろそろ準備始めるぞ」
「今行こうとしたところだよ・・・」
「と、言おうと思ったが せっかくなら一回二人でお化け屋敷で遊んでから来い」
「え?」
「じゃあな。先に行ってるぜ。チビるなよ!」
そんなことをデカい声で叫びながらケインは颯爽と去って行った。
ふむ・・・たまにはアイツも使えるじゃないか。
宮崎を見ると首を横に物凄い勢いで振っている。
あぁ、怖いのダメなんだっけ。
しかしそんなことはお構いなしで宮崎をお化け屋敷に連れ込む。
654 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/04/28(水) 03:14:30 0
受付けを済ませ、いざ潜入。
一歩入ったところで宮崎が俺を強く引っ張る。
「七男ー・・・」
「何?」
「ここの担当なんだよね・・・?」
あぁ、だいたい言いたいことわかったぞ、宮崎。
「あぁ。それがどうしたの?」
「なら、いつお化けが出てくるかとか全部わかるよね・・・?」
まぁお察しの通り全部把握してますが
「知らないな。俺はただ飾り付けただけだし。」
「うそー・・・」
そう言って半べそかいてる宮崎。どこかで女生徒の悲鳴が聞こえる。
それに驚いて俺の腕にしがみついてきた。
「ずっとそうしてれば怖くないよ。後ろつっかえちゃうし、進もう。」
655 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/04/28(水) 03:16:35 0
宮崎の体が震えてる。マジで怖がってるんだな。
少し進むと最初のビックリポイントに差し掛かった。
ここでは後輩がお化け役を担当している。
しっかり宮崎を驚かせてくれよ。
「わぁ!!」
男の声だ。男が白い何かを身にまとって襲い掛かってきた。
といっても襲い掛かるフリだけで、直前で足を止めるのだが
「きゃぁぁぁぁぁぁああああああああ!」
宮崎があまりにもデカい悲鳴をあげてお化け屋敷のさらに奥に逃げていくもんだから
逆にこちらまで驚いてしまった。
暗いお化け屋敷を手探りで、ものすごい勢いで奥に進んで行く宮崎。
途中で空き缶が落ちてくるトラップやマネキンの生首が置いてあるポイントがあっても
宮崎は驚いたり止まったりすることもなく
ただ「いやぁ・・・いやだ・・・」と言いながらどんどん走っていく。
中腰になっているが、腰が抜けかけているのだろうか。
のんびり歩けば5分は楽しめるお化け屋敷を
俺達は1分ほどで出口まで来てしまったわけで。
出口の扉らしきものを見つけたとき
宮崎はその場にへたり込んでしまった。
656 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/04/28(水) 03:32:07 0
近づいてみると宮崎は泣いていた。
立たせようとしてもなかなか立たない。
まるで鉛のように重い。
「ほら行くよ」
そう言っても宮崎はただ首を横に振るばかりだった。
仕方がないので俺は宮崎の横にしゃがみ
宮崎にキスをした。
いくらお手製のお化け屋敷をはいえ
こんなところでキスをするのは今回が最初で最後だろう。
キスを終えると、宮崎は俺の体につかまりながらのろのろと立ちあがった。
宮崎は俺を見上げながらニッコリ笑った。
これはキスをせがんでいる合図なのだが俺は宮崎の腕を引っ張ってお化け屋敷を出た。
「どうしてもう一回キスしてくれなかったの?」
宮崎、お前は気付いてなかったのか。
俺達のすぐ後ろに、後輩達が口をポカンと開けて立っていたのを。
657 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/04/28(水) 03:34:22 0
俺は宮崎に一旦別れを告げ、体育館脇の倉庫に向かった。
そこには最終調整をしているバンドメンバーがいた。
「やっときたかー」
ケインがそう言いながらこちらに向かってくる。
「七男、楽しもうな。」
わかった。それはそうとケイン、顔が近い。
しかしケインが本番前に良いことを言いやがるので少し泣きそうになってしまった。
中学とは違い、高校の文化祭では時間がかなりもらえた。
俺達に与えられた時間は15分間。
はじめの3分はMCによる自己紹介なわけだが
そのMCがなんと俺。まぁ立候補したのだけれど。
演奏する曲は俺達の好きな曲のメドレー。
当時流行った曲を適当に繋ぎ合わせただけの高校生らしいメドレーだった。
658 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/04/28(水) 03:36:27 0
生徒会の人たちに誘導され、幕の閉まったステージのこちらがわで俺達が準備をする。
ざわついている開場。
隙間から少し覗いてみると、数え切れないほどのお客さんがいた。
震えが止まらない。
ドラムのセッティングを早急に終え、俺はステージ横から宮崎を探した。
薄ピンクのパーカーを着ている女子を探す。
しかし客席は暗く、なかなか見つからない。
虱潰しに探していこうと思っていた矢先
客席の前から2番目の列の席に宮崎を発見した。
かなり遅く体育館に入ってきたのに
よくそんな前列が空いていたな、と驚いた。
宮崎がなにやらかばんをごそごそ漁っている。
こんなときにケータイとりだしてメールでもする気か?と思ったら
宮崎はバッグからビデオカメラを取り出した。
なんて用意の良い子なんだ。
あ、あれっ?
盛り上がってまた寸止めか・・・orz
660 :
夢見る名無しさん:2010/04/29(木) 00:40:41 0
乙だが豚切りで残念
661 :
夢見る名無しさん:2010/04/29(木) 19:41:16 O
乙
続き気になる
662 :
夢見る名無しさん:2010/05/04(火) 23:47:26 0
規制食らってました
再開します
663 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/05/04(火) 23:48:28 0
「では準備をしてくださーい」
生徒会長の声が聞こえる。
俺達は立ち位置につき、呼吸を整えた。
ケインが奇妙な踊りをしている。目障りだ。
幕が開いた。
壮大な拍手。
宮崎の握るビデオカメラが、「録画中」を表す小さい赤い光を放つ。
俺は思わずピースをした。
そしたら何か勘違いした誰かが
「七男ーーー!」と叫んだ。
野郎にモテても嬉しくないが、こういってもらえるのは何よりも嬉しいことだ。
自然と笑みがこぼれた。
ドラムの横にあるマイクスタンドを傾け、マイクを口元に持ってくる。
俺の話に聞き入るお客さんたち。
話の内容は、バンドメンバーとの思い出話や結成秘話など。
あまりの清聴っぷりに俺は感動した。
俺の言葉をみんなが聞いてくれている。
先生も、生徒も 親も地域の方も。
664 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/05/04(火) 23:59:56 0
俺が始めに話す事の内容は一切バンドメンバーには話してなかった。
バンドメンバーにも俺の話をじっくり聞いて欲しかったからだ。
長い話のシメとして
俺はバンドメンバー全員への感謝の気持ちを述べた。
「俺はお前達とバンドを組んで、こうして舞台に上がれていることがなにより幸せです。」
もっと言葉は続くのだが俺はそこで詰まってしまった。
一旦マイクから遠ざかる。
話す側の俺が泣いてどうするんだ。そう思うとさらに涙がこみ上げてきた。
客席から「頑張れー!」と声がかかる。
見かねたケインがマイクを奪い、話し始める。
「大変お見苦しいものを見せてしまいました。」
ここで場内が笑いに満ちる。
「ただし俺達バンドメンバーも全員、七男くんと同じ気持ちです。
この舞台に立てていること、これから演奏ができることが
この高校生活の中で一番幸せです。」
ケインに、いいところをもってかれちまったよ・・・。
665 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/05/05(水) 00:06:28 0
始まった演奏は、これから10分ほど続くのに
俺にとってはものすごく早く流れていくように感じて
きっとそれは腕や足にも伝わり、曲自体がかなり走っていたと思う。
自分のソロが少しあったりしたが
そこはしっかり一音一音をかみ締め、笑顔でドラムを叩いた。
その笑顔は作ったものではなく、自然とこぼれてしまった笑顔だった。
幕が閉まって、ようやく実感した。
俺達の演奏は、たった今、終わったのだと。
メンバーは全員泣いていた。俺ももらい泣きした。
「素晴らしかったよ」
生徒会長にそう言われた。
ぶさいくな泣き顔を晒しながら、俺は会長に何度も頭を下げた。
余韻に浸っているヒマは無い。
後ろには次のダンス部の発表が待っている。
俺達は急いで楽器を体育館脇の倉庫に移動させた。
片付けも一段落し、体育館の後ろのほうからダンス部の発表を見ていると
宮崎が駆け寄ってきた。
666 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/05/05(水) 00:14:13 0
「すごかった」
宮崎はそれだけ言って抱きついてきた。
体育館が暗くて、本当によかったよ。
こうして高校生活最後のお楽しみ会である
「文化祭」は終わった。
正確には文化祭は7時までやっていたし
その後も色々あったけど
あまり宮崎が関わってこなかったので割愛とする。
片づけをしている間、みやざきは近くのマックで時間を潰し
俺が学校から出てくるのを待っていてくれた。
宮崎の尽くしっぷりにはいつも驚かされるばかりであった。
あまりにも従順なものだから、裏があるのでは?と疑ったことも一時期あった。
学校を出る少し前に宮崎にメールをいれた。
俺が学校を出る頃には
宮崎は校門に立っていた。
667 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/05/05(水) 00:19:58 0
「待った?」
「ううん。」
「じゃあ行こうか。」
自転車の後ろに宮崎を乗っける。
この高校から俺の家までは20分以上かかるのだが
宮崎の家までは近い。
高2の春に宮崎と再会してから
俺はほぼ毎日、部活で疲れた体を宮崎の家で癒していた。
宮崎の父は夜遅くまで帰ってこないので
宮崎家に9時や10時頃まで居座っていた、なんてことはよくあることだった。
こうして今日も宮崎の家にお邪魔する。
「今日は晩御飯ご馳走するね」
宮崎は機嫌が良いと晩御飯をおごってくれるのだ。
668 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/05/05(水) 00:24:27 0
「いつもありがとね。」
「どういたしまして。カレーでいい?」
今日の晩飯は宮崎の十八番料理であるカレーだ。
エプロンをつけて腕まくりをし、鼻歌を歌いながら上機嫌で料理をする。
その後ろからこっそり近寄って「わっ!」と宮崎を驚かすのに最近ハマっている。
さすがに包丁を扱っているときは危ないのでそれ以外のときに実行をする。
今日もちょっと脅かせてみた。
宮崎は「きゃっ」と小さい悲鳴をあげて「もう!今日はさんざん驚かされたんだから、少し休ませてよ!」と頬を膨らませた。
しばらくするとカレーができあがった。
宮崎のカレーと俺のカレー。2人分をつくったようだが、俺のカレーは宮崎のカレーの量の倍近くある。
「たくさん食べてね。いただきまーす」
宮崎は美味しそうにカレーを食べている。
その姿を見ているだけでなんだか和んだ。
やはり美味しかった。宮崎の作ったカレーだからだろうか。そう感じるだけなのか?
669 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/05/05(水) 00:30:33 0
腹が膨れると眠くなる。
たまに宮崎の家で一眠りすることもあったが今日はやることがあった。
今日の文化祭での演奏のビデオ鑑賞だ。
やり方がわからない、と言うので俺がビデオをテレビにつなぎ、セットをする。
再生を押すと同時に、ステージの幕が映し出された。
まだ幕は閉まっている。演奏が始まる前だ。
しかしこの映像、想像以上にブレている。
俺が
「ブレてるね。ものすごくブレてるね」と言うと
宮崎は「うるさい!」と言って俺の方におでこを押し付けてきた。
耳が赤くなっている。
幕が開き、拍手と歓声が沸く。
俺の語りが始まる。
恥ずかしいから飛ばしたかったが、宮崎はそれを許さなかった。
ビデオの中の俺が言葉につまっている。
「ばっかじゃないの。」
宮崎の声がした。その子は俺の隣にいる宮崎のものではない。
ビデオを構えている宮崎が、ステージで泣いている俺に向かって放ったのだ。
「おいおい。ばかじゃねぇの、とはちょっと酷くないか?」
「そう?」
宮崎はとぼける。
670 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/05/05(水) 00:36:39 0
演奏が始まる。
あぁ、やっぱり少しリズムが早くなっている。
ベースの子が俺のほうをちらちら見ているが俺は気付いていない。
他のみんなはリズムが走っていることに気付いているようだ。
「ちょっとテンポ速くない?」
宮崎が気付くくらいだ。よっぽどだろう。
俺のソロもカッコよく決まっていた。満足である。
他のメンバーの見せ場もしっかりできていた。悔いはない。
ステージの幕が閉まると同時にビデオの再生も終了した。
「あーー。酔ったー・・・」
宮崎は自分の撮った映像で酔ってしまったようだ。
俺もあと少し長く見てれば危なかったかもしれない。それほどブレていたのだ。
俺は「ちょっと眠くなってきた。」と言った。
「寄りかかっていいよ。」
一緒にソファーに座る宮崎に
俺は遠慮なく寄りかかった。
671 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/05/05(水) 00:41:50 0
俺は本当に眠かった。
宮崎が色々話してくるが
俺は適当に相槌を打っているだけだった。
宮崎の言っていることもほとんど耳に入ってなかった。
「昨日・・・が・・・ったよね?」
「うん」
「七男は・・・って・・・思う?」
「うん」
「やっぱ・・・の・・・か。」
「そうだね・・・」
「聞いてる?」
「ちゃんと起きてるから・・・大丈夫だよ・・・」
「寝てるじゃん」
そんな感じの会話だったと思う。
そして俺が最後に聞いた言葉。
「七男。あたし・・・」
よく聞こえなかった。聞こえなかったので
「わかった。」
俺はそう答えた。
そして深い眠りについた。
672 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/05/05(水) 00:48:12 0
「朝だぞー。起きろ!」
聞きなれない男声に目を覚まし、起き上がるとそこは宮崎の部屋だった。
いい匂いのする枕にふわふわの布団。ピンク色だ。
ドアのところに宮崎の父親が立っている。
「よく寝たなー。あおいは下で朝飯作ってるから、食べにいくといい。俺はちょっと出かけてくる。」
そう言って父親は1階に降りていった。
制服のまま俺は寝てた。
しかしどうやって1階から2階のこの部屋まで来たのだろう。
1階に行くと宮崎が朝飯をテーブルに並べていた。
「おはよう、七男」
朝っぱらから眩しい笑顔だ。
どうやら父親は先に朝ごはんを済ませたようだ。
俺達に別れを告げ、玄関から出て行く父親。
こうしてまた俺達はこの家に2人きりになった。
文化祭の翌日、日曜日の朝のことだった。
673 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/05/05(水) 00:52:00 0
朝ご飯を済ませたあと、俺は風呂に入りたいといった。
「湯船沸かしてないよ・・・?」
「大丈夫。シャワーだけ浴びさせて。」
俺は脱衣所で素早く制服を脱ぎ、シャワーを浴びた。
気持ちよかった。
風呂からあがり、リビングに戻ると
デーブルの上にキレイに包装された箱が置いてあった。
宮崎はソファーに座ってテレビを見ている。
「この箱、どうしたの?」
「開けてみれば?」
俺の問いに宮崎は素っ気無く答えた。
紐を解き、慎重に包装紙をめくっていく。
現れた真っ白な箱を開けると、中には同じく真っ白の手袋が入っていた。
「あおい、この手袋・・・」
「そうだよ。残りはうちが編んだの。去年の冬に、って思ったんだけど間に合わなくて・・・」
674 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/05/05(水) 01:02:48 0
宮崎の母親の葬儀の時
宮崎から聞いた「母親の作りかけの手袋」の話。
俺はハッキリと覚えてる。
「今年の冬はこれをつけれるじゃん。よかったね、あおい」
「うちじゃない。」
「え?」
「それは七男へのプレゼント」
とんでもないサプライズだ
「でもこれはあおいの母さんがあおいのために・・・」
「だからこそ七男につけてほしいの。」
「・・・。」
「だって、昨日うちのプロポーズ、受けてくれたでしょ?」
「・・・プロポーズ?」
675 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/05/05(水) 01:11:27 0
俺はいつ宮崎にプロポーズをされた?
学校で?お化け屋敷か?下校中か?
・・・それとも寝ぼけている時か?
「え・・・?結婚してくれるんだよね・・・?」
宮崎が戸惑っている。
俺は結婚する気はあるが、まだ高校3年生だ。プロポーズって・・・
宮崎は結婚できても俺はまだできない。それに俺は大学にも行きたい。
「ちょっと整理させてくれ。あおいはいつ、俺に逆プロポーズしたんだ?」
「あれは嘘だったの・・・?騙してたの・・・?」
「いや、そういうわけじゃなくて・・・」
宮崎がソファーにうずくまる。泣いているようだ。
「ごめん・・・ほとんど寝てたから記憶に無いんだ・・・」
宮崎の反応はない。
676 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/05/05(水) 01:38:20 0
「もしよければ・・・もう一回、改めて言ってくれないか・・・?」
相変わらず無反応だ。まったく、仕方のないやつだ。
「なら俺が言う。結婚してくれ。」
宮崎がゆっくり立ち上がる。
のろのろとこっちに寄ってきて俺に抱きついてきた。
というより、すがり付いてきた。
「うちがみじめじゃん・・・頑張って言ったのに・・・彼氏には聞こえてなくて・・・
今度は彼氏に同じことを言われちゃって・・・」
「今はそんなこと考えるな」
「ごめんね・・・ほんっとに頼りない女でさ・・・」
「それ以上言うなって」
「七男・・・返事はもちろん OKだよ。」
「あぁ。ありがとう。」
俺達はしばらく抱き合っていた。
677 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/05/05(水) 01:45:23 0
抱き合っている間、二人とも泣いていた。
宮崎は抑えることなく声をあげて泣いていた。
泣き虫な二人で
お互いに自分が弱くて頼りないと感じている。
でもそんな二人でもこんなに長く付き合っていられてる。
むしろ、こんな二人だからなのだろうか。
こんな出来事があった日の夜、今日のことを宮崎の父親に話した。
お父さんは俺達のことをよく理解してくれていて
厳しいことをよく言ったり協力してくれたりしていた。
俺達の話を聞いたあと、お父さんは俺の将来について聞いてきた。
将来就きたい職の話や、高校卒業後の自分の進もうとしている進路について詳しく話した。
お父さんは一通り聞いたあと顔を上げ
「あおい、良い彼氏を持ったな。
七男くん、あおいをよろしくな。」
そう言った。
678 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/05/05(水) 01:49:26 0
夜遅くなってしまった。時計は10時半を指している。
今日も宮崎に晩御飯をご馳走になってしまった。
「じゃあまた明日ね。」
「あぁ。今日も色々ありがとな。」
「ううん。大丈夫。 ねぇ、それ、あたたかいでしょ?」
宮崎が俺の手を指差して言う。
俺の両手を包む白い手袋は、本当に暖かかった。
「とても暖かいよ。」
「良かった。あ、ちなみに修理は受け付けてませんので、大切に使ってね!」
宮崎に見送られながら俺は自転車をこぐ。
家に帰ると、もう既に宮崎の父親から連絡が来ていたらしく
ちょっとした家族会議が始まった。
無論、会議の内容は
俺が本当に宮崎を幸せにできるのかどうか、というものに集中していた。
しかし説得するまでもなく、俺の家族は全員賛成をしてくれた。
本当に家族には感謝をしなければならない。
679 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/05/05(水) 01:56:02 0
高校を卒業して、俺は大学に進学した。
場所を移して宮崎と同居したい気持ちもあったが、宮崎の父親のことも考え
宮崎の家に俺を置いてもらうことにした。
俺は大学に通いつつ、バイトをして
宮崎家の家事手伝いをほんのちょっぴりやっている。
何も辛いことなんてない。疲れはするが、その疲れさえも幸せに感じるのだ。
今は就職難と言われているが
そんなものに負けず、俺達二人は目指す職に向かって必死に勉強している。
しかしたまには息抜きも必要である。
そんな時は、昔の事なんかを思い出しながら二人で笑ったりしている。
「あの時七男酷かったもんねー」
「反省してるよ・・・」
「ふふふ。そうだ、こういう昔の事なんかをどっかに記録しとかない?忘れないようにさ!」
「おぉ!それいいね!」
俺達は思い出したことを箇条書きで記録していった。
680 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/05/05(水) 02:00:22 0
「小5より前のことは思い出せないわー」
「小5のときにあたし達が知り合ったんだよね?」
「そうだったっけ?」
「そうだよ!」
ずいぶんのんびりした大学生である。
こうして昔から順にいろんな思い出話に花を咲かせていると
俺はある一つのことを思い出した。
「ネットに俺達の話を投稿してみないか?」
「え?ネット?」
「うん。といっても携帯小説みたいなものじゃなくて・・・。
2ちゃんねるってところに、よく小説みたいなものを投稿してる人がいるんだよ。」
「でも2ちゃんねるって人がたくさんいるよね?」
「いろんな人に見られるのは恥ずかしいし・・・
そこまで人が多くない板もあるみたいだから。」
「・・・書いちゃう?」
「書いてみようか!」
681 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/05/05(水) 02:03:30 0
カタカタとキーボードを叩く。
どんな文にしようかと試行錯誤を繰り返す。
長文を書くことは苦手だ・・・。
「えぇっ?七男・・・昔にそんなことしてたの・・・?」
後ろから文面を覗き込んできた宮崎が驚きの声をあげる。
「まぁ・・・ほら、ネットなら書ける!みたいなことあるでしょ」
「なにそれー」
「どうした?」
「ちょっと見損なったー」
さすがにこれはマズかったかな。いや、書くなら包み隠さず・・・
進めていくうちに、だんだん楽しくなってきた。
682 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/05/05(水) 02:11:06 0
2009年 冬
俺達は初めて2ちゃんねるという大型掲示板に書き込むことを決意した。
「スレッドを立てるんだけど、タイトルどうする?」
「投稿するのは七男なんだし、七男に任せるよ。」
ふむ・・・どうしようか・・・
俺達の出会った小5から高校卒業まで・・・
7年間・・・ん?8年間か?まぁどちらでもいい。
「あおい、書き込むよー!」
「おぉ!!どれどれ?」
『とある男子の7年間の恋愛キロク』
「ここを押すと完了だ・・・いくぞ・・・」
カチッ
【書きこみが終わりました。
画面を切り替えるまでしばらくお待ち下さい。】
-fin-
683 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/05/05(水) 02:18:05 0
半年近く続けてきました。
最後まで見ていただいてる方は少ないかもしれませんが
途中からでもここまでお付き合いいただいた方には感謝です。
どうしても不定期になってしまったり、予告を裏切ったりしてしまい
申し訳無かったです。
皆さんのお陰で自分のやりたいことを最後までやり遂げることができました。
改めてお礼を言わせていただきます。
本当にありがとうございました。
ねっとりした奴なのでしばらくこの板このスレにへばりついていると思います。
自分に対する書き込みがあれば反応できると思いますので
何かあればこのスレによろしくお願いします。
それでは、さようなら!
684 :
夢見る名無しさん:2010/05/05(水) 11:51:12 0
おもしろかったよ
お疲れ様
お幸せにね
685 :
に:2010/05/05(水) 15:38:47 i
最初から見てたよ
ありがとうな
ネタにしろ何にしろ、続きが気になってたよ
686 :
夢見る名無しさん:2010/05/05(水) 21:01:11 0
おつかれー
お幸せに
暇だったらちょっとした出来事を書いてくれてもいいのよ
おめでとー!!!
なんだかこのまま埋まるのが勿体無い話しなので
レスも出しつらい位だよ
宮崎を大事にしてね。
689 :
夢見る名無しさん:2010/05/09(日) 18:37:27 0
ヒーハー!!ハー!はー!はぁ!はぁはぁ´#`
。☆*+. 。。 ★。*。* 。
o 。゜. ,゜ ☆。 ☆ * 。゜. ☆o。
+★。☆ ☆ +*゜ 。*。
*. 。 * 。, +★。
+゜ ヽ(・∀・)人(・∀・)ノ 。.o
☆。゜。 ∧/ / ヽ ヽ∧ 。゜ +.
*゜ 。。  ̄| | ̄ *。☆
+。,☆+. , + *。
゜ *. 。*☆。
,★+ 。 .☆。,
* 。 。,☆☆ ゜. + *.*。 。*
*☆ +。゜ *.★。☆
Congratulation♪
やきもきしながらも楽しませてもらったよ、ありがとう。
もう籍は入れたのかい!?お幸せに!!
690 :
夢見る名無しさん:2010/05/09(日) 23:29:14 0
とりあえず乙!
祝ってやるよ!
691 :
夢見る名無しさん:2010/05/11(火) 01:53:35 0
オメデトウwww
これからも宮崎を大切にしろよ!
692 :
夢見る名無しさん:2010/05/11(火) 01:59:32 0
オメデトウwww
これからも宮崎を大切にしろよ!
693 :
集英社:2010/05/11(火) 01:59:55 0
694 :
夢見る名無しさん:2010/05/12(水) 18:43:03 O
すげえすげえよ七男
うわぁ!おめでとう!!
で、宮崎とはどこまで…
698 :
夢見る名無しさん:2010/05/19(水) 21:54:26 0
おめでとう!先週このスレ見つけてまだ途中までしか読んでないけどすげー感動した。
中2の日帰り旅行の途中まで読んだが、読んでる途中で自分が失恋してしまってせつなくて今続き読めないかもしれない。
でもいつか絶対つづき読むぞ!励ましてくれてありがとう!
七男のうらやましいぞおおおおおお
699 :
夢見る名無しさん:2010/05/20(木) 18:10:57 0
最後に愛は勝つ
どうも、一番最初にコメントしたものですけど実に長かったですねー(笑)でもあっというまかも
でもほんとにみながら楽しませていただきました。♪(´ε` )
お疲れさまです
701 :
夢見る名無しさん:2010/05/23(日) 14:31:55 0
楽しかったぜ
(・3・) エェー おめでとうだYO
703 :
694:2010/06/03(木) 00:14:12 O
704 :
に:2010/06/03(木) 00:20:38 i
なぜオカ板なんだろっ
>>704 オカ板にも“に”さんがいるんだよ
オカ板の“に”さんも酉はつけてない
だから同じ人かもと思ったんだ
面白くて頭いい人で俺はわりと好き
706 :
夢見る名無しさん:2010/06/04(金) 23:58:31 0
べ、別にうらやましくなんかないんだからね!
まだ見てるかな?
近況をしりたいぞ、七男!
708 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/06/17(木) 22:36:34 0
お久しぶりです。
1ヶ月半ぶりでしょうか。
>>707 近況報告ということで
籍を入れる予定は立ててあります。
お互いの両親も快くOKしてくださり、自分達ももう立派な大人ですので。
そろそろ結婚してもいいんじゃないか、ということで決定しました。
詳しい日程などわかってませんが
式は小規模ながら挙げようかな、と思ってます。
できればみなさんにも是非いらしていただきたいです。なんちゃって。
709 :
に:2010/06/18(金) 08:43:43 i
いや、宮崎見てみたいしw是非祝わせろ!
おめでとう
七男じゃなくて、宮崎見たいとかw
だが、俺も見たい!
いいなぁ…
で、いつ式挙げんの?
713 :
に:2010/07/13(火) 23:40:16 i
九月でしょ
詳細希望
お久しぶりです。
式は近所の小さな式場で
10月頃に挙げようかなと思ってます。
家から自転車で15分の
本当に近い式場です。2,3年前に出来たばかりの
まだ新しくてキレイなところです。
埼玉県です(・ω・)
まだ予約も取ってないの?取れんの?
のんびりやだな
まだとってません。
来月の頭くらいでも
十分取れそうなので・・・。
718 :
夢見る名無しさん:2010/07/19(月) 19:03:18 0
ところでケインは今どーしてんの?
719 :
七男 ◆RaOe7CTARw :2010/07/19(月) 23:24:07 0
ケインは隣県の専門学校に通ってるみたいです。
今でもちょこちょこ会って遊んだりしてますよ!
バンドも地味に続けています。
かなり出遅れたけど、やっと読み終わったよ。
おつかれさま〜
良かったね
幸せになってね
721 :
夢見る名無しさん:2010/07/23(金) 21:17:51 O
こういうカップルに憧れるよ
ずっと仲良く楽しくお幸せにね
いいなーうらやましー
今年の夏があついのは、こいつらがラブラブなのが原因か?
724 :
夢見る名無しさん:2010/09/08(水) 05:31:31 0
暑いし熱いし・・・ 幸せにな!
725 :
みく:2010/09/08(水) 16:03:54 i
726 :
夢見る名無しさん:2010/10/11(月) 17:59:14 0
10月age
727 :
夢見る名無しさん:
すばらしいよぉ
うん、すばらしい
2chの歴史に残したいですね