生の声が政治を語る13

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290生の声 ◆cc3RB/STnCwU
●文藝春秋 立花隆の記事について

小沢勢力が総選挙で肥大化したことのみを捉えて、小沢中心の記事になっているが、これは一面しか見ておらず
分析になっていない。

第一、内閣の人事はほとんど鳩山の一本釣りであり、小沢の権力が強ければこれはあり得ない。
鳩山がなぜこれだけの強大な権力を持っているかというと、300議席取った総大将であることは
もちろんのこと主流派に「鳩山後継」がいないことを見通しているからである。

小沢がいくら頑張って、衆参民主党過半数を達成したとしても、鳩山が辞めてしまえばその財産は
全部と言わないまでも、大半は反主流派の新代表に根こそぎ取られてしまう。

自民党末期のように海部や細川などを押し立てるのは、小選挙区の事情を考えれば無理筋である。
かといっていきなり細野や松本を首相にするのも無理であろう。

また民主党のマニフェストは小沢がつくったものであり、2度(来年も勝てば3度)国民の洗礼を受けたものである。
それを実行する分には何の問題もない。

小沢が鳩山に政策面で口出しをしないことは、選挙期間中にFTAの問題でエキサイトしたことからもはっきりしている。
FTAに関してだけあれだけ感情を出したということは裏を返せば「鳩山への全権委任」を意味するものと受け取ってよい。

小沢は、自分自身が首相にならない限り、鳩山に使われる身でしかなく、また鳩山が生き続けることが小沢の
政治的願いを通すことへの一番の近道なのである。

鳩山政権は、「鳩山がいなければ立ち行かない」政権であり、これが民主党全体に波及している。
政権発足後、どちらかに船が傾きそうになるといつのまにかバランスを戻している現象はこのようなところからきている。