1が積読を淡々と消化しながら本の感想でも書くスレ2

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知らない間に落ちたけど、その1はこっち。

積読を淡々と消化しながら本の感想でも書くか
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1199349812/

クラウンでも落ちるんだな。
2:2009/02/12(木) 21:37:07 0
2月12日
死神の精度 伊坂幸太郎

独特の文体、ドライな感じ。
小気味よい。他の作品も読みたい。
3 ◆3getter8I2 :2009/02/13(金) 13:38:05 O
作家は島田雅彦が好きです!
4:2009/02/14(土) 15:56:35 0
2月14日
地には平和を 小松左京

短編集、ではないな。それぞれがかなり読みごたえのあるものばかり。
どれが一番面白かったかを挙げるのは非常に難しい。
5:2009/02/14(土) 22:26:36 0
2月14日
白い部屋で月の歌を 朱川湊人

どちらの話もモヤモヤしたものがずっとまとわりついてる感じ。
得体の知れない不気味さ、怖さの描き方がとても秀逸だと思う。
どちらかというと『鉄柱クロガネノミハシラ』の方が好みだったな。
どうにも救われない後味の悪さとかね。
6:2009/02/15(日) 02:38:07 0
2月15日
夏の庭 湯本香樹実

こういうのがあるから児童書読むのはやめられんわ。
夏のとらえ方が変わったのはいつから何だろう。
自分の中で夏が単に一つの季節になったのは。

結末は最初からみえみえ。そこに至る過程。
子どもの視点からその独特の、大人から見れば狭い小さい世界、とてつもない冒険の世界の描き方が違う。
ドラえもんみたいな、日常の中の非日常、って感覚かな。

7:2009/02/17(火) 00:00:52 0
2月16日
まぼろしのペンフレンド 眉村卓

もっと軽い作品かと思ってたけど、結構怖かったな。
平易な文章だけど、読ませる。
8:2009/02/21(土) 13:23:25 0
2月20日
夢をつかむイチロー262のメッセージ

枕元に置いておきたい本ですね。
イチローでないと言えない言葉もあるが、全てのことに通じる言葉もある。
9:2009/02/22(日) 00:24:48 0
2月22日
パラサイト・イヴ 瀬名秀明

すごく…エロイです…。
1章は読むのがすごく疲れた。
分からない用語や話が多すぎて。

下準備を終えた後の、キャラの描き方、物語の組み立て方はカッチリしてる。
ミトコンドリアが10億年以上の歳月をかけて宿主を乗っ取るというぶっ飛んだ設定ではあるが
そう感じさせないのがこの作者のすごいところかも。
実際の技術・学術・論理から組み立てられた話は好きだから
他の作品も是非読みたいと思った。
10:2009/02/23(月) 09:14:09 O
2月23日
自らの身は省みず 田母神俊雄

今がターニングポイントなのかもな。
11:2009/03/02(月) 11:47:20 0
2008年 10〜12月読了分。

10月12日 緊急の場合は マイクル・クライトン
10月15日 アルジャーノンに花束を ダニエル・キイス
11月 7日 タウ・ゼロ ポール・アンダースン 浅倉久志訳
12月28日 凍りのクジラ 辻村深月

2009年 1月読了分。
1月 6日 続ける力 伊藤真
1月22日 新訳学問のすすめ 福沢諭吉 解説ハイブロー武蔵
1月25日 チーズはどこへ消えた? スペンサー・ジョンソン
1月29日 きみがいた時間ぼくのいく時間 梶尾真治
1月31日 蒲生邸事件 宮部みゆき
12:2009/03/02(月) 11:51:00 0
2009年 2月読了分。

2月12日 死神の精度 伊坂幸太郎
2月14日 地には平和を 小松左京
2月14日 白い部屋で月の歌を 朱川湊人
2月15日 夏の庭 湯本香樹実
2月16日 まぼろしのペンフレンド 眉村卓
2月20日 夢をつかむイチロー262のメッセージ
2月22日 パラサイト・イヴ 瀬名秀明
2月23日 自らの身は省みず 田母神俊雄
13:2009/03/04(水) 11:38:31 0
3月4日 マイナス・ゼロ 広瀬正

これはすごいわ。独特の笑いあり、感動あり、ラブロマンスあり、謎ときあり…。
タイムパラドックスについてのある意味での答えを出して、それが存分に利用されてる。
タイムトラベル小説の最高峰、と言われる看板に偽りはなかった。
14:2009/03/05(木) 23:01:01 0
3月5日 
指輪物語 旅の仲間 下2 J・R・R・トールキン

下1を読んだのが昨年9月だから約半年空いていた訳か。
指輪の世界に帰ってきた。
あんまり早く読み進めるのも惜しい。
15夢見る名無しさん:2009/03/23(月) 18:37:36 0
感想はまだですか
16:2009/03/23(月) 23:10:54 0
うおっ、まさか見ている人がいるとは思わなかった。

ありがとう。

今ウォッチメン読んでる。
17風 ◆Fuu..TVc5g :2009/04/05(日) 04:45:57 O
『日常生活で使ってみたい「侍」の日本語』市川スガノ著(日本文芸社)を愛読しています

…が、これっぽっちも日常生活では使えません ><

|。・∀・)b でも、web上では役立てています♪
18:2009/04/12(日) 17:21:03 0
3月29日
ウォッチメン アラン・ムーア原作 デイブ・ギボンズ画

6年ごろ前から邦訳版アメコミに手を出し始め、ずっと存在が気になっていたもの。
当時すでに廃版になっていてプレミアになっていたのだが、今回の映画公開により再販されて
ようやく読むことができた。

言葉が無い。『グラフィック・ノベルの最高傑作』なんて謳い文句じゃ形容できない。

誰がかつてのヒーローを殺したのか?という古典的なフーダニットではあるのだけど
スーパーマンやバットマンなど、実際のコミックに登場するスーパーヒーローを堂々と皮肉し
ヒーローとは何なのか?世界にヒーローは必要なのか?という存在意義を真っ向から問うてる。

作品に登場するヒーローは、しっかり訓練されたコスプレ野郎というのが実情で、
悪事を狂気的に断罪する奴、自己の悦びのためなら民衆に手をかける奴も出てくる。

もうアマゾンでも新品が手に入れにくい状況になっているのが悲しい。
映画を見て気になった人がいるならこの原作にも挑戦してほしい。
19:2009/04/12(日) 17:28:01 0
4月3日
幸運の25セント硬貨 スティーヴン・キング

短編集。キングのクドさが気になった。
時間をかけて併読したからなのかもしれないけど、
あんまりぐっと来ない。
ドリーム・キャッチャーの中盤でダレた感触がずっと続いてる感じ。

1本目の「なにもかもが究極的」はわりとおもしろかった。
20:2009/04/12(日) 17:41:16 0
4月12日
四日間の奇蹟 浅倉卓弥

序盤のセンターでのほのぼのシーンは読みやすかった。
突然の事故での入れ替わりというネタは
東野圭吾の秘密と全く一緒だけど、それだけだな。

新人でこのネタに挑んだ作者はちょっとすごいと思う。
最後はハッピーエンドでよかった。
21:2009/04/15(水) 11:27:27 0
4月15日
黄泉びと知らず 梶尾真治

短編集。朱川湊人のような奇妙な話が多かった。
短編じゃないとこの人はこういう話を性格的に書けないのかも。
気に言ったのは、表題作の黄泉びと知らず・小壺ちゃん・見知らぬ義父・赤い花を飼う人。
22夢見る名無しさん:2009/04/22(水) 19:11:19 0
4月22日
マンガ 化学式に強くなる さようなら「モル」アレルギー 

ブルーバックスというやつです。衝動買いです。通読しただけで全然まだ分からないけど
分からないなりに分かった気がします。化学が嫌いになる前に読めれば良かったな〜
23夢見る名無しさん:2009/04/24(金) 22:06:25 0
4月24日
京大芸人 菅広文

高性能勉強ロボであり、ちょっと俗世離れした宇治原と、調子乗りのちょっとイタイ菅の馴れ初め自伝。
勉強法の本としては非常に分かりやすい、読みやすい。関西人の人にとっては。
24:2009/05/02(土) 20:43:18 0
鉄鼠の檻読んでるところ。
長い
25:2009/05/09(土) 01:50:43 0
5月6日
鉄鼠の檻 京極夏彦

長い!おもしろいのに長く感じる希有な本。
狂骨までの3作はまだ、文庫本といえる厚さだったが、これはもう言えないな。

山の奥地にある謎の寺、明慧寺が舞台。
鍵になる鈴という少女が子どもではなくそのまま大人だろうという予想が当たった。

近親相姦・少女強姦・僧同士の同性愛憎劇、とアレなネタが好きだな。ホントに。
登場人物は多いがそれぞれのキャラも立っているし、敦子・鳥口などの心の機微、成長や見せ場や活躍もあるから
非常に読み応えがある。
過去の作品に出た人物を再登場させたり、作品世界内のクロスオーバー(正確ではないが)がうまくて好みだ。
26:2009/05/09(土) 20:16:30 0
一応ネタバレには注意して書いてます。

あとがきも読んだが、禅宗、仏教の構造成りたち歴史がよくわかる本だった。
271@テスト:2009/05/16(土) 00:58:21 0 BE:658568472-2BP(0)
今は絡新婦の理読んでるところ。
281:2009/05/17(日) 05:33:10 0 BE:1411218465-2BP(0)
藤子・F・不二雄全集ヤバイマジヤバイ。

291:2009/05/21(木) 21:22:49 0 BE:1881624285-2BP(0)
5月21日
絡新婦の理 京極夏彦

鉄鼠の檻を読んだ時はこれが最高傑作だと思ったのだが
あっさり塗り替えてしまったよ。京極恐るべし。

これまでのように、大きな謎を孕んだ舞台は登場しないものの
別の場所で起こった別々の事件が、実は表裏一体同じ動機に絡められた事件に収斂していく。
どんでん返しの連続につづく連続だった。見当をつけた犯人が実は駒だったと思ったら、やっぱり真犯人だった。

貼りまくった伏線を悉く回収している。
大筋で人が死に杉、織作の血筋に秘められた愛憎。

姑獲鳥、魍魎の関係者が登場。姑獲鳥の関係者と絡新婦の真犯人に繋がりがある。
魍魎の事件が絞殺魔の動機に繋がる。
301:2009/05/28(木) 22:24:41 0 BE:282244223-2BP(85)
5月28日
2010年宇宙の旅 アーサー・C・クラーク

2007年10月に2001年を読んだ。
で、同時に1年半ぶりにクラークの世界に耽った訳だが、
前作は哲学的・神秘的であり謎で塗り固められていて、クラークの世界といった感じではなかった。
今回も大きな謎を提示される訳だが、冒険小説であり
クラークの持ち味である科学的説明とガジェットの描写がいい。

木星が太陽になり、太陽系内に新たな知的生命体が誕生し
両種族の邂逅に繋がるであろう惹きで、エンド。
311:2009/05/30(土) 13:06:32 0 BE:188162922-2BP(85)
5月29日
占星王はくじけない! 梶尾真治

まあラノベですな。こんなのも書いてるのね。
作者のファンだから買ったけど、次を読もうとは思わん。
321:2009/06/02(火) 16:00:12 0
6月2日
陽気なギャングが地球を回す 伊坂幸太郎

すごいな。伏線の張り方と回収の仕方がホント巧い。
独特のドライな文体も読みやすく、言葉の使いまわし方もテンポがいい。
黒いジョークも冴えてる。
331:2009/06/03(水) 17:21:36 0
6月3日
魔王 伊坂幸太郎

現実世界と少し違う世界、を上手く書いていたのがこの作者だが、
現実的すぎて怖い。
人とは違う能力を持つ主人公、という点は違いがないがこれまでの作品とは違う。
安藤兄は強迫神経症だったのか、それとも。

大きな映画のプロローグだけを抜き出した、といったかたち。

群集心理、ナチスヒトラー。反動。
『自虐史観が若者を腑抜けにしたのではなく、大人が醜いのが原因だ。』

ひとりで世界は変えられなくても、大きな洪水の時に流されない大木にはなりたい。
341:2009/06/03(水) 17:23:43 0
はたして魔王とは誰なのか?何なのか?

この作品の50年後を舞台にしたのが、モダンタイムス、らしい。
他の作品を追っかけねば
351:2009/06/05(金) 20:26:14 0
2009年 3月、4月、5月読了分。

3月 4日 マイナス・ゼロ 広瀬正
3月 5日 指輪物語 旅の仲間 下2 J・R・R・トールキン
3月29日 ウォッチメン アラン・ムーア原作 デイブ・ギボンズ画
4月 3日 幸運の25セント硬貨 スティーヴン・キング
4月12日 四日間の奇蹟 浅倉卓弥
4月15日 黄泉びと知らず 梶尾真治
4月22日 マンガ 化学式に強くなる さようなら「モル」アレルギー
4月24日 京大芸人 菅広文
5月 6日 鉄鼠の檻 京極夏彦
5月21日 絡新婦の理 京極夏彦
5月28日 2010年宇宙の旅 アーサー・C・クラーク
5月29日 占星王はくじけない! 梶尾真治

2009年1月分>>11
2009年2月分>>12
36夢見る名無しさん:2009/06/07(日) 19:37:52 O
保守
371:2009/06/08(月) 00:51:05 0
保守ありがとう。
最深を目指して潜り続けてたんだけどあがっちゃった。
381:2009/06/10(水) 07:58:34 0
6月10日 
夏の夜会 西澤保彦

記憶とはアテにならないものだ。
書き慣れてるのか読者を引き込みやすい文章だが、
登場人物の名前が難読漢字のオンパレードだった。
391
6月15日
都市と星 アーサー・C・クラーク

50年以上前に書かれた物語。
10億年後の地球を舞台にしていて、かつて思い描いていた未来の世界そのままの超未来都市が
そこにはあり、どんなユートピアかと。その描写が緻密で息をのむ。
ユニークである主人公アルヴィンが都市の外には何があるのか、と好奇心を追及し
外世界の探検に旅立っていく。

想像だにできない遥か未来の話だが、動く歩道や映像を映す壁、セントラルコンピュータの描写など
現実に発明されているものもあり、感慨深い。

繰り返すが元々のアイデアの原作脱稿が1946年。本作都市と星脱稿が1955年と
クラークの想像力には驚嘆。

自分の頭の中にクラークの創造した同じものが映る、その筆致は素晴らしい。