1 :
夢見る名無しさん:
親父が死んだ。
まだ54歳だった。
もともと心臓が悪かったし、
仕方ないと言えば仕方なかった。
でも、
あまりにも唐突すぎた。
1000
3 :
夢見る名無しさん:2006/12/22(金) 14:51:46 0
親父は俺が、
産まれてすぐの時に離婚していて、
俺は母親の顔さえもわからない。
親父は仕事をしながらも、
賢明に俺を育ててくれた。
心臓が弱っていたのに、
俺を育てるが為に、
キツイ仕事を頑張ったし、
たぶんかなり無理してたんだと思う。
俺が小学校の高学年になると、
親父が家に帰ってくることは
月に1,2度だけだった。
でも俺は親父が、
俺のために頑張ってくれてることが分かってたから
不平も言わなかった。
そして俺は去年大学を出て、
それなりの会社にも就職した。
親父に楽をさせたいから、
俺は必死に働いた。
俺は金を貯めて、
親父を生まれの青森に連れていってやった。
俺の世話ばっかりして、
故郷にもろくに帰ってなかったからな。
青森に着くと親父は涙して、
俺に礼を言った。
俺ははずかしくって、
わざと親父にキツイ言葉をかけた。
それなのに親父は、
俺に礼を言うのも泣くのも止めなかった。
ちょっと嬉しかった。
親父が死んだのは、
青森から帰ってすぐのことだった。
夜中に急に発作を起こして、
俺が救急車を呼んでいる間に、
親父は動かなくなった。
親父は病院に着いたときには、
すでに息絶えていた。
俺は親父の亡骸にすがりついて、
親父の名前を呼びまくった。
親父が目を開けて一言
うるさいって怒ってくれるのを
俺は本気で信じていた。
人が死んだら
こんなにも忙しくなるんだな。
俺はぼんやりとしたまま葬式を迎えた。
葬式には俺が、
顔も知らないようなのがたくさん来た。
葬式が終わると、
急に淋しくなって、
親父の部屋で思いっきり泣いた。
親父最後にいい思いしたかなぁ
ふと俺は考えた。
そして俺は葬式の後かたづけもせず、
部屋の押入を開けてみた。
そして親父の日記を見つけた。
日記は全部で50冊ぐらいあった。
中を見ると、
一日ごとの俺の成長が書いてあった。
俺は親父と青森に行ったときの日記を見つけた。
なかには、
ひたすら「ありがとう」が書かれていた。
親父、俺こそありがとうな。
俺、親父のことずっと尊敬してたんだぜ。
はずかしくって言えなかったけど、
親父のこと好きだったんだ。
男として人間として好きだったんだよ。
なぁ親父。
あっちでも男らしく生きてくれよ。
13 :
little Snake ◆Snake/cccs :2006/12/22(金) 15:33:04 O
ヤバい泣きそう
14 :
みかん:2006/12/22(金) 16:17:43 0
父さんがべつに薄くもないのに
養毛剤つかていてさ
アホかいな 馬鹿にしてたんだけど
15年たったいまでも
洗面台にたってるんだよね
わたしも家族のだれも 始末しないの
ないた
16 :
夢見る名無しさん:2006/12/22(金) 19:09:10 0
ないたああああ(つд;
泣いた。
18 :
夢見る名無しさん:2006/12/26(火) 00:27:57 0
やべっ、泣けるよぉ
19 :
夢見る名無しさん:2006/12/26(火) 05:06:46 O
すっごい良い親子ですね(ToT)泣きました。
20 :
ズボッケンJr ◆LUllBJXFMM :
精子でそうになった