1 :
夢見る名無しさん:
連続書き込み制限無き板にて独り
季節の歌、恋歌、哀傷歌、雑歌を詠む
夢かうつつか知らずして惑ひ惑ひに
好きな歌(式子)
さざれ石の中のおもひのうちつけに燃ゆとも人に知られぬるかな
おしこめて秋のあはれに沈むかな麓の里の夕霧の底
いまさくら咲きぬと見えて薄曇春にかすめる世のけしきかな
この世には忘れぬ春の面影よ朧月夜の花の光に
花は散りてその色となくながむればむなしき空に春雨ぞふる
君をまづ見ずしらざりし古の恋しきをさへなげきつるかな
好きな歌(小町)
今はとてわが身時雨にふりぬれば事のはさへにうつろひにけり
色見えでうつろふものは世の中の人の心の花にぞありける
はかなくて雲となりぬるものならば霞まむ空をあはれとはみよ
好きな歌(顕輔)
秋風にたなびく雲の絶え間よりもれいづる月の影のさやけさ
山姫にちへの錦をたむけてもちるもみぢ葉をいかでとどめん
以後、私のお遊び
かの人は
何を思ひし
誰恋ふる
人の心は
わからぬぞをかし
凛として
狂気の化身
紅きカンナ
秋深まれど
いまだ萎れず
熟すのを
待ちにし実をば
失せにけり
盗めしものは
鳥か人か
恋をしよう
曇天なれど
心奥に
紅く燻る
火の影映る
昨日見た
いにしえの影
忘れえず
夢というもの
恐ろしからずや
恋ひ恋ひて
目覚めた朝に
沈む気に
生の実感を
我は知りえる
旅に出て
始まる夢に
思ひ馳せ
夢の行方を
知る由も無し
君と我
心一つに
なろうとは
君は思へど
我は思はず
この年の
秋の終わりを
告げにけり
プラタナス一つ
また落ちていく
哀しみを
喜びに変え
生きていく
そんな人には
なりたくもなし
鎌倉の世を
今に告げるか
地獄草子
人の命は
時代と共に
暇人が
政治とニュースを
語りあう
忙しき人
今を求めず
輝きは
己が歩んだ
道のみし
行く先の輝きは
歩みし跡にあり
我死のうと
誰が死のうと
終るだけ
近代宗教
よくわからず
花束を
選びし人の
センス悪し
彼は優秀
なれど雅を知らず
カーテン揺れ
ピアノの旋律
時重ね
射し込む薄日
秋のうたた寝
いにしへの
うちに響くは
稚き声
鬼さんこちら
手の鳴る方へ
時止まる
これから起こりし
ものすべて
時の外にて
怖き夢起こり
バイバイ!
絆しを全て
逃げて来し
この庵の名
何に定むか
思へども
調子に乗れず
筆止まり
逃しちゃダメ
冒険をしな
遊びだと
笑いながらも
日に追わる
季節外れの
桜咲きけり
明日来れば
甘い奏での
その願い
忘れてしまえ
温かき内に
紅きカンナ
狂気の星の
誘い水
絵本の世界に
押し込めてみる
常盤木の
山にも山の
掟あり
瞬く星が
麓を照らす
愛すれば
愛する事を
愛したり
蜉蝣揺らめく
途は果て無き
彷徨えど
辿り着きしは
ここのみか
紅きカンナが
狂気の仇
仮初めの
庵と定めし
雛の地に
風も吹かねど
依怙地に門閉づ
ねぇ聞いて
刻みし日々を
積み上げる
入相時に
奏でるメロディ
渡されし
切符一枚
行き先は
道の奥
果ての果てへと
言葉にて
心伝えし事
難しき
伝えし言葉
偽りなきか
帰途に咲く
風に靡きし
女郎花
砂利道にて
黄色く一つ
待ち待ちた
日訪れし
ベルが鳴る
約束壊れ
当て無き日となり
秋の陽に
逆らう気をも
失せけるか
雫に染まりし
公孫樹の木の葉
先人の
百姓の面影
持たねども
土の匂いが
我が命の元
笑うなら
笑ってしまえ
声上げて
我はをこなり
故に楽しき
思ふ故
内なる魂は
翔け巡る
水泡の如き
儚きものへ
暁に
寒きを感ずと
外に出づ
星の瞬き
澄み渡る宙
私には
私の人生
があります
そう言い切れる
私を生きたい
ナチュラル
生れしままの
純粋さ
今は何処へと
探す宛て無し
注連縄で
張り巡らせし
禁足地
ここにはここの
掟がありけり
葉を落とす
桜の樹の下にて
年も経り
人の行く末
黙と眺めし
捨てられし
身には自由が
与えられ
いかに時間を
過ごすべきかと
心をば
捨てれしものなら
世の中は
いかに易きと
生き抜けるかな
砂利道に
根を張り巡らせし
蒲公英の
花を咲かせし
日を待つが如し
おたずねしますが、夢の置き場所 で歌を詠んでた人ですか?
形無き
虚に追われりし
成れの果て
いかなるべきか
思へば哀し
彼は彼
歌てふものは
虚構なり
誰が語れど
作り話
この宵に
起こりしことを
見えつるか
我に幸呼ぶ
月影さやか
月砕き
拾い集めて
また作る
この作業をば
飽く事もなく
華開き
紅くそまりし
狂気をば
白き粉にて
鎮めたりけり
二人いる
その内一人が
我なりし
我の姿を
探し当てれるか
己が身が
崩れ壊れて
行く末を
笑み止まらずに
楽しきと見る
愛を愛す
故に我を愛す
我を愛す
故に我を壊す
我は愛の化身
ふらつきて
鎮痛剤を
日々求む
いつの日にか
人に戻れるか
恋をする
その目的で
街歩く
ナルシストかな
我が現し身は
言い訳は
負けにし人の
語る事
素敵な言い訳
考えてみる
ここにいます
わかりますか
この場所
私は今
ここにいます
現実を
現実として
語るのは
夢を語ると
変わらざるなり
夢の内に
素敵な世界が
ありますと
今宵も誘われ
夢に惑ふか
76 :
夢見る名無しさん:2006/10/23(月) 04:48:43 0
光無く
雨振り止まぬ
明けぬ朝
頭痛を抱え
週が始まる
月曜日
心はずみし
ときめきし
稚き日々に
吹きし風何処
街路樹を
紅黄に染めし
秋時雨
色なき魂は
宙を漂ひ
今日の日も
夢の続きと
思ひ込む
頭の痛みも
夢の演出
稚き頃
遊びし感じた
秋の風
大人になりて
季節を忘れ
始まりは
暗き道より
入りいる
闘う相手は
己が弱さ
弱さゆえ
愚痴をこぼし
弱さゆえ
逃げる術探す
我は人に生れし
闇深き
心に仄めく
微光あれ
燻る魂に
火は何れ点く
地獄すら
季節巡れば
終わり来る
ならば地獄を
楽しみぬくか
甘い菓子
朝から食べて
夢心地
今日は今日にて
今日を興ずる
雨降りて
外出厭ひ
お留守番
我の痛みは
我のみ知りて
さるほどに
髑髏となりし
我が骸
風に吹かれて
海を翔けぬく
熱く燃ゆ
鉄板の上での
猫踊り
政治家の言葉
妙なるものぞ
氷河期と
負けにし人が
愚痴こぼつ
現し世の備え
怠りしゆえ
暗き雨
車のライトに
映る玉
雨降り続き
柔らかに翳る
ありがとう
惑ひし森に
漏れし陽
暗き道にも
花は溢れる
さようなら
粉に成りゆく
人生で
最後に一語
君に言ひたし
発狂
それは人生の
享楽
発狂せずして
死ぬは惜しもの
狂人が
正論を述べる
それこそが
冷たく凍りし
狂人の温み
公孫樹の葉
早く黄色き
染まりけれ
そをあざ笑うかな
緑とどめし
雨強し
夜に響きし
叩く音
嫉妬しせりか
幸せな生を
戦いに
勝ちにし者の
目は虚ろ
群れをなしたる
心無き人たち
彼女は
気づいていない
花の盛り
過ぎにし事を
女恋せよ
逃げる事
戦う事と
意味同じ
物片付けし
心安らぎ
終わりなき
溜まり溜まった
落ち葉掃き
花には花の
生しかわからず
101 :
夢見る名無しさん:2006/10/25(水) 19:40:41 0
追い詰めて
更に追い詰め
狂喜する
誓ひしものは
守られしものか
102 :
夢見る名無しさん:2006/10/25(水) 19:42:46 0
星流れ
夜空に込めし
この願い
知りし人は
我一人のみ
103 :
夢見る名無しさん:2006/10/25(水) 19:45:14 0
明けし日の
心掻き乱す
ベルの音
行く川は絶えず
滞り無し
104 :
夢見る名無しさん:2006/10/25(水) 19:49:00 0
正義とは
邪なりと思ふ
事多し
悪こそ世の
誉れなれりか
105 :
夢見る名無しさん:2006/10/25(水) 19:50:27 0
悪にしか
勤まらぬのか
仕事とは
悪になれぬは
ニートになるか
106 :
夢見る名無しさん:2006/10/25(水) 19:52:41 0
宵の内
瞬くばかりの
星空も
路灯に埋もれ
輝き見えず
107 :
夢見る名無しさん:2006/10/25(水) 19:53:42 0
女郎花の
黄色がやけに
目に付きし
我が通る道が
同じなだけか
心中で
感じたままを
表せれば
この世に言葉
数多溢れる
生か死か
夢かうつつか
知らぬども
明日も明日にて
日は過ぎにけり
優しさは
逃げや弱さに
非ずなり
自己悪を知れ
優しさが見えり
暗き水
恐れを感じ
逃げれども
魚はそこを
住処にしせり
夢を見た
夢かうつつか
知らぬ夢
過ぎにし今は
夢かうつつか
虚構を
書き綴れども
誠無し
戯れゆえに
徒然綴る
人の好みに
興味なし
我独り
楽しく遊び
踊り続ける
世に我の
知らぬ世界は
多くあり
我が世界観で
世を語るは愚か
莫迦なれど
歌に救われ
永らへる
我を救うを
歌手は知らねど
眠れない
怖い夢が
見れるなら
早く眠りたい
けど眠れない
政治は
暇人に任せ
我は我の
世界を懸命に
生きていくのみ
恋をしよう
激しい恋の
火を燃やそう
燃え尽きた後
若葉萌芽し
我が命
シャボン玉に
似ておらず
儚き様で
根は地中深し
償えし
ものは一つも
思い出ず
浅き夢より
起きし暁
夢のみが
心の安らぎ
人言えど
我にその記憶
残るもの無し
涼しき朝
生きる絆し
無かれども
今日も仕事に
夢なく向かひ
哀しきは
月を眺める
時無き身
心に風雅
無くても人か
日が昇る
今日の日よ
さようなら
無味なる日々の
始めは終わり
香を散らす
金木犀咲きし
その匂い
不快と思はぬ
人もいて
憂きし世に
生まれたりと
思へども
いつ生れども
我には憂世か
葉が落ちて
歩道に溜まり
秋を知る
宙見て感じぬ
我が身を嘆き
ハイビスカス
小さく黄色く
咲きにけり
我が家の夏は
終わりを知らず
徒に
狂ひ狂ひし
我が夢を
軽く凌駕す
彼女の微笑
車道で
狸が轢かれてた
避けて通る
残酷な時代に
生まれし悲劇
秋深し
季節到来
シクラメン
今年も既に
終わり近しか
彼女の
強き心に
惹かれ来し
越でれぬ壁に
憧れ抱き
逃げる事
決めたその夜に
思ふこと
我が弱さこそ
我が強みなれ
平治の乱
絵巻物にて
語り見る
国の意識は
時代とともに
雪が降る
心に染まりし
白き花
冷たき心
更に凍えり
身に沁むは
秋の夕餉に
鳴く虫の
夜の錦に
隠れる姿
情念を
心情とする
己ゆえ
心の炎
常に燃えにし
彼の心
我にわからず
人の心
我にわからず
なれど彼は語りし
君のために
命を捨てじと
思ふ人
あらぬことこそ
身のあはれなり
香を焚き
部屋に煙が
漂ひし
甘き香が
世を包み込む
身を悪に
染める事こそ
大人への
道の始まりと
人は言いけり
心中を
決意し心
いかなれど
思ひしほどは
我にはわからず
殺すのは
己の心に
留めけれ
人を殺すな
己を殺せ
林檎にも
燃ゆる魂
ありにけり
食べにし我に
魂継がれ
映し見る
心の隙間に
射す月影
我が闇照らせ
薄く仄かに
147 :
夢見る名無しさん:2006/10/27(金) 00:15:13 0
掌の
この小さき
椎の実も
大樹なりし
世も遠からじ
青春は
百度巡れど
この瞬間は
夢でなければ
今にあるのみ
暗き部屋
暗き心を
照らす灯火
飾りし生きる
人の定めぞ
我が人生
何が絆しか
問はれれば
ベランダにある
合歓の木と答え
この夜に
夢を配りし
人に願う
夢ばかりかは
幸せな夢を
恋ひ恋ひし
夜に思へば
鯉のぼり
空舞う如く
柔らかし声
孤独の語
群れを好みし
人多用
孤独を夢見が
現実は難し
涙にも
いろんな形
溢れども
悔し涙に
心映さる
猫鳴きし
赤子の声に
よく似たり
鳴くには鳴くの
我知らぬ由あれ
向こうへと
歩道橋を
渡り切る
上から見る道
ライトの輝き
青き芝
色褪せぬまま
秋深まり
季節の移り目
何にて知ろうぞ
寒き夜
毛布に包まり
文字を打つ
この行為に
意味は無いけど
人に誇れし
事を求めし
時も過ぎ
今は穏やかに
季節楽しむ
異動時に
私は死んだの
夢如く
心は凍り
悪へと染まり
陽の下で
悪が栄えし
世の中を
哀しと思へど
我が力弱し
あなたの幸
そのためだけに
生きていく
そんな人生
送れし人に
日中の
自分の姿を
怖く思う
悪に染まれぬ
愚かな自分
議会決めし
法は正義に
非ずして
正義は人の
心にありけり
我を責む
人がこの世に
多くいて
これを幸せと
思ふも人生か
秋の夜に
独り静かに
思ひ入る
振り返るより
先に進めと
我が命
儚し華の
如く輝けり
そんな日もいつか
訪れるかな
168 :
喧嘩王 ◆t0NbGWURj6 :2006/10/27(金) 01:15:49 O
あーなたが欲しい
世の中は
我を忘れて
時は過ぎ
残されし我に
仕事のみあり
人命
高きものにて
値はつかず
求めし人は
己が身を知れ
庭に咲く
ムラサキシキブ
まだ咲けり
草木の強さに
学ぶものあり
幸せと
思へし日々は
短くて
残されしもの
いかに償ひ
世の中の
流れを読めし
人を見る
彼の人生
幸せに溢れ
明日は晴れ
仕事は多く
あるけれど
眠れもしない
秋の長夜は
永らへば
我が人生に
幸あるか
千歳生きれば
何れか来るか
暗き道
仄かに照らす
街路灯
幸を求めて
虫は集まり
金色の
夕陽射し込む
暗き部屋
刻みし歴史
知るは我のみ
壊れても
治せしものなら
救いあり
治らぬものは
いかにすべきか
秋深し
いまだ咲きけり
トケイソウ
受難の道を
求め続けるか
書きし事
ゆめか現か
知らねども
明日にもあらば
現であろう
眠れずに
無明長夜の
闇続く
長長し夜も
秋の趣か
絡み合う
身体の記憶
の強さより
言葉に抱かれる
エリスの魂
バラを見て
雪を見て涙みて
思いだされる
夢をみる
君の記憶に
残ればそれで
幾代も
廻る命が
あるならば
せめて
いつかの
巡りあわせに
その時を
待つ
花かんざし
一人
僧正が
歌ひし五節
舞姫の
華美なる踊り
いにしへの夢
夕暮れに
儚き雲路
眺めつつ
スパーからは
物騒がしき声
夕暮れに
競ひて灯る
街路灯
この帰路辿り
幸せに帰り
電車より
見える景色は
変わり無し
味気なきかな
移り変わぬは
幻の
恋は記憶の
片隅に
残すことなく
忘れてしまえ
空蝉の
如き虚しき
人生も
それも個性と
思ひけりかな
行きし世の
その終わりを
我に告ぐ
カンナが静かに
紅花散らす
定型を
守りし事に
意味あるか
静物描写の
短歌に感無し
思ひを綴る
その形式が
似てるのみ
我に文学
知る能無し
我は我
我の思いを
綴るのみ
我に独り
語らせ給え
競うことを
目的とした
ものに非ず
ただ我が心を
語るだけのみ
負けてます
それで終わりで
いいでしょう
これは独り言
日記に書きし事
紅々と
燃えし炎の
内に居る
この情念は
身体も焼き尽くす
秋愁
静かに暗く
弱くなり
風音止みて
魂鎮まり
中秋の
強く見せつる
脆き月
砕きて夜を
闇に押し込む
天使なる
我が叶えし
その願い
彼女に届く
彼にも届く
世の中は
嘘の塊
今晩は
狐の嫁入り
皆で祝うぞ
蜜求め
ひらりと跳びし
甘き味
蝶成りし頃
必死に生きてた
白雪姫
かに憧れて
熟れトマト
この朱きに
永遠の眠り憧る
前世に
紋白蝶で
ありし夢
ささがにの巣に
嵌りて起きつ
無音を求め
外に出づ
音なき世界
夢も明日も
そこで求めし
206 :
夢見る名無しさん:2006/10/28(土) 03:04:42 0
亡き人を
偲び訪ねし
参りたる
墓石の脇に
紅き鶏頭
濁る池
空見渡せば
茜雲
鳰のつがいが
我が前を過ぎ
童謡に
歌われし秋
数多あり
口ずさめども
姿見えまじ
夢のうち
さまよい歩く
長き夜
誰が誰かを
恋求めらむ
落ち葉掃く
いずれ土へと
返りしものを
集め捨てしに
意味見い出せず
闇夜こそ
我が求めたる
住処なり
我が存在は
我のみ知りて
帰り時に
遭わせしごとき
にわか雨
恵とみるか
戯れとみるか
燃えつきし
魂の果てに
流るるは
幼き時の
笑ひし面影
我死にぬ
けふの眠りで
命尽く
朝に目覚めて
また生まれめり
不幸なり
雲に覆われ
闇深し
行く先照らす
案内もなし
稚きに
夢見し宙へ
行かまほし
空には黒き
雲流れたり
恋ひ恋ひし
時は遥かに
過ぎしども
忘れられぬは
幻のきみ
恋を捨て
愛を殺して
夢葬る
希望を失い
自由を掴む
ねぇ聞いて
おとぎ話の
結末を
鬼を倒して
宝物奪い
年経りて
盛り過ぎしと
見し人は
花の盛りを
知らぬ人なり
221 :
夢見る名無しさん:2006/10/29(日) 02:35:38 0
今起きる
灯り点きしまま
眠りけむ
疲れを知りしは
我より身体か
秋深し
曼珠沙華
花落つる
寒し月影
跡照らしたり
この先に
何があるかは
知らぬども
流るる涙は
止む事も無し
人は皆
眠りの中
あの鐘を
そんな唄をば
思ひ出す夜
季節の無い
街に生まれ
そんな唄をも
思い出す夜は
人恋しらむ
恋歌は
我が好みに
非ざれど
歌の命は
恋に尽きたり
輪廻転生
誠あらましかば
命など
5年ぐらいが
ちょうど良い
此の場所は
独り語りし
住処にて
世の風受けず
我が時のみある
朝の不快
誰に語れど
わかるまい
世の憂し辛さ
全て我が身に
飽きる事
知らず咲きたる
ハイビスカス
秋は深まり
空は曇りし
231 :
夢見る名無しさん:2006/10/29(日) 17:52:51 0
空明かみ
陽昇りたるは
先程ぞ
暮れ行く秋の
時は短し
232 :
夢見る名無しさん:2006/10/29(日) 20:09:22 0
今日の日は
何か良い事
ありしかな
何浮かばぬは
良い日なりしか
233 :
夢見る名無しさん:2006/10/29(日) 20:13:19 0
宵月の
等に割れたる
形を見て
もの哀しけり
秋の夜半かな
234 :
夢見る名無しさん:2006/10/29(日) 20:18:08 0
恋歌を
歌ひまほしと
思へども
何創れずは
思ひの弱さか
235 :
夢見る名無しさん:2006/10/29(日) 20:20:47 0
わかれ唄
中島みゆき
尊敬す
こんな自分に
別れ告ぐるか
236 :
夢見る名無しさん:2006/10/29(日) 20:22:24 0
朝起きて
流るる涙に
故は無し
意味は無けれど
落ちつる涙
237 :
夢見る名無しさん:2006/10/29(日) 20:24:03 0
ねぇ聞いて
明日は楽しい
月曜日
お仕事いっぱい
待ち受けてるよ
下げ忘れ
かごときミスは
常なりし
呆けたりかな
早く寝ぬべし
日曜の
夜に精魂
ありし人
我が人生と
途は違ひし
紅に
染まりし血潮
仄めくは
金曜の夜に
限りたりけり
欝欝と
忍び来る朝
夢のうち
覚め果てぬのも
幸せなりか
物見えず
先にあるもの
わからずに
朽ち果てたりし
宵月の夜
永らへば
我のみ知りし
事溢れ
おもしろきかな
我が人生も
哀しきを
言葉尽くせぬ
悲しみに
心ばかりが
窮せたり
暁の
冴えし魂
白光す
路仄めかし
行方促す
朝に咲く
真白き生命
我が生命
色に染まらず
死ぬたし夜に
朝に咲く
真白き生命
我が生命
色に染まらず
死にたくありし
哀しみは
時雨れて煙る
陽無き朝
背きたき絆し
ただ逆らえず
忘れえぬ
いにしへの日の
固し夢
葉は色褪せり
冬近づきし
風澄めり
紅に白にと
椿咲く
見せたき人に
見せる術なし
後悔す
名も無きままに
漂ひし
果ての果てにぞ
散る葉の如く
朝な朝な
繰り返される
倦怠感
終ること無き
澄めたる空に
偽りと
刻みし君と
知りながら
声に引かれて
夢に訪る
秋雨も
降り続くなら
その方が
花も散り際
見つけるものを
活字さえ
愛しく感じ
なぞらえど
かえる返事の
無きむなしさよ
とうにわかれを
決めた胸にも
片恋の
君とわかれを
交わすまで
この身は
誰の物にもなれず
憧れに
心の時を
そして鏡に
愛の深さを
知って戻れず
振り向かず
歩く
彼の背
訪問の
目を伏せて
開くドアに
我座る椅子の
もう無きを知る
ススキの穂
月影さやかに
風靡き
半月の夜半
狐に化かさる
愛は愛
世に溢れたる
ものなれど
恋は我が身の
内にのみあり
現し世の
辛き事こそ
夢なりし
夢より夢に
迷ひし路に
渇きたる
月の桂の
藍き夜
兎踊りし
我独り醒め
ひたすらに
涙流るる
秋の夜は
花の萎むも
惜しと思はず
黄色なる
霞める夜に
憑きたるは
白き尾を持つ
神の使ひぞ
世の中に
時は無くして
経る事も
なからましかば
げに幸せか
病ある
我が身心の
鎖引く
自らの手で
見えざる檻へ
血の涙
幾度流せど
隔てるを
彼の心と
知って旅立つ
宝箱
彼より貰う
星の文
途切れた時に
夢を捨てさり
ただ一度
声の便りは
届かぬが
重ねた時は
生涯胸に
柿実り
秋深まれど
虚しみは
小宇宙のように
内に広まる
この恋は
我のみ知りし
ものなりて
内に燃ゆるを
色にも見せず
鳴かぬなら
殺してしまえが
不如帰の
尊厳守る
優しさと知る
長き夜
いずれ明けぬる
白き月
今日一日も
常と変わらず
祈願する
街にも村にも
幸あれと
そして我が身に
幸あれと
275 :
夢見る名無しさん:2006/10/31(火) 05:17:13 0
今日という
儚き夢の
終わりをや
覚め果てる事
朝から思ひし
276 :
夢見る名無しさん:2006/10/31(火) 21:41:48 0
絶え間なく
愛が振りせる
この夜に
路を照らせし
街路明るし
277 :
夢見る名無しさん:2006/10/31(火) 21:43:44 0
砕け散る
今日という日の
終に思ふ
今日は何をし
何を思ひしか
278 :
夢見る名無しさん:2006/10/31(火) 21:46:53 0
浅き夢
夜な夜な目覚め
思ひいる
緑溢れし
霞める野辺を
また上げし
下げまほしかくと
思へども
心浮きにて
事怠れり
燃ゆる街
光溢れし
燦燦と
我がうちをばを
燃やし尽くせよ
目覚めては
憂しの語ひとつ
うち過ぎる
いかにこの世を
過ごしてよとや
過ぎた時
嘆き人をも
頼もしく
恋とは
色さえ変え
ならべかえ
操る文字は
無心でも
恋のめがねを
通せば光り
夢の幕
おろして
みれば
吾一人
空虚な時を
戯れただけ
恨みつらみは
つゆも無けれど
明日は再び
咲けば良いだけ
大嫌い
大嫌い大嫌い
嫌い嫌い
大嫌い
大嫌いだから
白川静死す
字統、字訓、字通
青き日に
捲りし事典
我が宝なり
栗のケーキ
紅茶とともに
美食す
外で奏でるは
松虫の声
茶席に
招待されし
秋の暮れ
席入りさえも
今は忘れじ
霜月に
なりしといえど
我が心
内に凍れる
余地は無し
若さゆえ
甘やかされ
日々過ぎる
いずれの果ては
どうなるものか
合歓の木に
花も咲かなく
なりにけり
夢見まほしき
葉を閉じるかな
大嫌い
大嫌い大嫌い
嫌い嫌い
だから逃げちゃう
嫌い大嫌い
願い事
姿形は
見えぬとも
見えぬから
こそ 幸多かれと
この恋は
色に見えじど
一途なり
叶ひまほしと
願ひしものを
影揺れて
夢より夢に
彷徨ひし
夢より夢に
彷徨ひゆく
我が思ひ
誰に知られる
事もなく
ただひたすらに
信じていくだけ
我なりの
結果は残せし
ものあれど
他人の評価に
現れることなく
我闘えり
命削りて
その業は
我のみ知りて
ゆえに楽しき
目指すもの
あればこそなれ
向かふども
我が生き様は
人にはわからじ
終末が
見えしこそゆえ
闘ひし
この戯れは
後世の糧にし
偽りの
中にも一つの
真実を
探す旅にも
疲れては泣く
真実は
君の胸内
その指は
刃も夢も
奏でる不実
知りながら
文字刻む指
愛しくて
乳房にそっと
おしあててみる
絶え間無く
打たれる文字に
追いつけず
取り残されて
一人ぽつんと
失って
‥
304 :
夢見る名無しさん:2006/11/03(金) 02:15:03 0
既にして
燃えはつる身に
なれしども
逃げる道ほど
身に重く掛かりし
305 :
夢見る名無しさん:2006/11/03(金) 02:18:36 0
目の前の
積もりしものを
退き払う
そこに安らぎを
見出したりし
306 :
夢見る名無しさん:2006/11/03(金) 02:21:21 0
恋唄を
歌ひまほしと
思ふけど
心に光明
灯る余地無し
307 :
夢見る名無しさん:2006/11/03(金) 02:28:28 0
発狂す
夜な夜な綴る
文流る
合歓の葉閉じて
狂気を背く
星流れ
願ひし事は
ただ一つ
我が宿命を
解き放せよと
桜の葉
灯火の下にて
落ち葉掃き
年の思い出
積もり積もりて
秘めたりし
もの壊れたる
その前にる前に
今一たびの
影仄めきて
燻りし
我のみ知りし
思ひゆえ
ただ果てめざし
暗き道へと
錯乱する
煩悶として
砕け散る
なぜ仄めくか
我が魂は
人生は
攻めこそ逃げの
業なりし
逃げるために
攻め続ける
己が身の
置かれた境遇を
ひたすらに
嘆き続けろ
幸せはそこにあり
帰り来ぬ
亡き人を偲び
思ひ侘ぶ
あなたこそ我が
人生でした
転寝す
長長し夜に
かりそめの
まどろみの中
うつつに戻りし
317 :
夢見る名無しさん:2006/11/04(土) 08:10:09 0
白雲に
紛ひしものに
包まれる
夢の末にて
また夢に惑ふ
318 :
夢見る名無しさん:2006/11/04(土) 17:16:15 0
始め無き
終わり無き夢
虫の声
芝生薄枯れ
亡き人偲ぶ
319 :
夢見る名無しさん:2006/11/05(日) 12:51:50 0
青き風
穏やかなる
霜月の
小春日和に
雀囀り
儚しや
永遠に続く
夢の内
刹那なりたる
瞬きひとつ
幕が下り
秋は暮れ行く
我が見し
幼き日々の
蜻蛉何処へ
黄色き
南瓜のケーキに
人生の
酸いや甘いを
教えられたり
束縛なき
自由こそ
我が心を
追い込みたりし
鬼神なりしか
324 :
夢見る名無しさん:2006/11/07(火) 05:11:27 0
道遠し
闇に灯り無し
音も無し
長長し夜は
明けを告げども
325 :
夢見る名無しさん:2006/11/07(火) 19:16:15 0
遊びごと
思へし人も
いたりして
怖さを知らぬは
幸せなりしか
夢のうち
彷徨い続ける
秋の闇
灯火無き路
白き花咲く
壊れしもの
時間感覚
己が身
夢という意味
魂の呼びかけ
宴の夜
凍えし月影
さやかにて
独り後世
思ひ描くか
風邪をひく
月影清きに
誘われて
夜風に歩く
我が孤独ゆえ
発狂
狂気の誘い
風邪をひく
暗く暗き
蒼白き月
331 :
夢見る名無しさん:2006/11/10(金) 04:40:15 0
緑なる
海に思ひを
馳せて見る
行方も知れず
秘めたる炎
白き蝶
粉撒き散らし
踊らせて
ほくそえむかな
世の末を見て
眠れぬ夜
白き世界と
赤茶色
礎さえも
凍らざりき
時過ぎて
名変わり姿
変わろうと
胸の中まで
変われはしない
微笑みを
作る文字中
胸の色
見えるものかと
問い掛け一人
くちびるに
微笑みのせて
偽りの
友への文に
言い訳悲し
心寒し
晩秋の鐘
静々と
雪の如くに
サフラン包む
338 :
夢見る名無しさん:2006/11/12(日) 05:20:43 0
鎮まらず
閃光放つ
秘めし魂
眩暈起こせり
晩秋の朝
静かなる
心虚なる
暁に
ただ中空を
見つめたるかな
340 :
夢見る名無しさん:2006/11/13(月) 19:22:05 0
立ち眩み
昭和の己が
逃れゆく
幻の君
泡の如くに
払暁に行く
君無き道に
霜踏む音の
巡る四季ぞ
軽やかさ空し
花のかげ
その面影を
求めんと
紅なる道を
踏みしめ歩く
すれ違う
幼き頃の
面影を
失ひし彼
統合失調
悲しみは
我の弱さに
ありにけり
彼に及ばぬ
我が人生
逃げるなと
ただひたすらに
逃げるなと
己が苦しみ
その程度なり
悲劇をば
自分で演じ
生きてても
所詮偽物
器が違う
悲しみを
感じ涙を
浮かべけり
あの顔あの眼
昔見しもの
凡人には
凡人の人生
そのレール
逸脱できずに
時のみ過ぎて
何故負けを
認めたのか
わからぬが
彼には負けを
認めし我をり
あの眼光
忘れられぬ
幼き日
同じ刃を
見し昔あり
孤独に歩め
悪を為さず
求める所少なく
林の中の
象の如し
夢の端に
香り残せし
君の声
白き息一つ
虚空に立ちぬ
たおやかな
祖母が生まれし
けふの日は
迷い子の吾を
誘ふ灯火
寒椿
咲き始めたる
花小路
街路の灯火
やさしく包む
夢を見た
女の子ひとり
佇む
白き世界
ごめんなさい、まだ
わが心
乱れに乱れ
宙に澄む
溶けぬものは
情念のみ
白狐
数尾を振りて
我誘ふ
お招き預かり
夜のうちへと
358 :
夢見る名無しさん:2006/11/16(木) 05:26:09 0
帰り来ぬ
昔を夢に
見るる朝
カンナ枯れにし
秋は深まり
359 :
夢見る名無しさん:2006/11/17(金) 21:28:06 0
紅く白く
咲き誇りたる
寒椿
邪気なき晩秋
魂も鎮まり
裏流る
秋染め上げし
紅葉川
去りし姿は
朝霧の彼方
361 :
夢見る名無しさん:2006/11/18(土) 22:40:42 0
絆し無き
我が身一つの
夕なれど
秋刀魚の煙
涙目誘ふ
星の降る
夜に一人は
ありがたい
涙をかくす
必要ないから
影さえも
残さず姿
見失い
偽りの声
騙されてみる
言の葉の
とどかざる恋
霜月の
夜に降りたる
雨に溶けゆく
希望さえ
志しさえ
こぼれ落ち
どこにある
命の意味とは
善くないと
知りつつ堕ちる
偽りに
何で埋める?
欠けた心は
街路灯
照らせし木霊
紅く燃ゆ
翳り経る齢
暮れ行く氷雨
目覚めるたび
生まれ変われし
ものならば
我は何たび
死にせしものか
迷ひし路
流れていく
ゆっくりと
静かに優に
我が淡き日に
何もかも
忘れてみせる
たとえまた
泣いたとしても
それで消えれば
371 :
夢見る名無しさん:2006/11/21(火) 21:35:30 0
宴の夜
寂しき路を
照らす月
我が心にも
照らせよ影を
燃ゆる樹々
内に秘めたる
情念を
顕に放ちて
尽き果てるかな
分散を
させる作業
愛とは?
形か型か
放て射る印
心ごころ
重ねて秋は
深まれり
思ひは澄みし
空のあなたへ
375 :
夢見る名無しさん:2006/11/23(木) 05:33:27 0
凍えし朝
散りたる木々は
寂寞と
栄し時の
寂を募らせ
今更に
偽りの彼
真は死に
誠の星に
姿を変えて
公孫樹
黄色く染まりて
心映え
二人の秋は
深まりにけり
今宵から
死路へと歩む
たをやかに
泡の如きに
儚き夢
君見えず
幾千年の
歳月を
過ごせと見えず
君の面影
辛きとも
思えし日々は
続けども
いずれか見えむ
暁の月
憧れは
一度で充分
これほどに
傷を追うとは
予防線張る
我の奥
触れる手あれば
噛み殺す
心も同じ
一人を求めて
憧れを
語ればそれは
初めから
貴方の手でも
さわれはしない
花を愛で
月に憧れ
海に溶く
短き御魂
つれづれなるまま
蜜の月
心をそらす
星の彼
見送りながら
胸はおだやか
舞姫は
想いの人の
恋の先
祈りをささげ
どうか幸有れ
紅色の
舞姫たちが
舞う宙に
紅葉ひとひら
翳りし陽射し
生きし世の
恋を語るに
言足りず
愛を語るに
心足りず
柔らかに
心突き刺す
閃光に
惑ひ逃げたる
姿は見せまじ
恋しきは
恋に恋する
我が心
彼が恋しい
わけじゃないから
会えなくて
泣く夜は無く
見えなくて
泣く夜も無く
思えずに泣く
天邪鬼
見抜いてほしい
夜もある
気付かぬ降りの
嬉しい夜も
393 :
夢見る名無しさん:2006/11/26(日) 05:40:42 0
嘆けども
闇静まりて
花開かず
この恋情は
我のみ知りて
394 :
夢見る名無しさん:2006/11/26(日) 21:23:56 0
闇に降る
雨音静々
濃く暗く
穢れ除きし
朝の寒椿
流れ来し
リコーダーの音色
懐かしき
永遠という
刹那の時過ぐ
見ぬ君よ
文交わすよな
この場所の
逢瀬重ねる
君は誰を待つ
かりそめの
夢のうちとも
知らずして
儚き永遠が
醒め果てぬ日を
世に絆し
有るとも無しとも
わからずに
燃ゆる紅葉
霜月の夕
人魚と
在りたる日々に
憧れし
地の世界にも
鬱情溢れ
己が身の
己が心の
偽りは
己の限界
正鵠を得たり
恋心は
鬱情に似たりと
人語り
初恋の淡い
思いふと浮かぶ
偽りの
歌に価値なし
魂の
触れ合いもなし
生きる価値なし
紅く燃ゆ
紅葉を散らす
夜半の雨
常盤木の蒼
凛と聳えし
彼の女は
遊びに合わぬ
騙すなら
添い遂げるか?
すぐの覚悟を
夫や子
巻き込む時は
遠くなく
夜ごとの
罪負えるか?
遊びには
常盤木の木は
堅すぎて
身を引く事が
崩さぬ暮らし
恋ひ恋ひて
杉や檜の
常盤木に
柔らかなりし
思慕を秘めにし
極月の
近づきたりし
晩秋を
潤し恵め
濡れにし路道
世話なりし
人の訃報を
流れ聞く
お逮夜に馳せる
情深き面を
謎解きの
答えを知れば
足元が
崩れ落ちゆく
明日に手紙を
彼の女に
騙された続け
五月の間
彼と笑うか
汚れた御霊
星奪い
我の涙を
嘲笑った
報いは子らに
その時に泣け
謝りの
文一つなく
鬼女
明日に届けば
彼の詫び言
怒りとか
怨みを吐くも
今更に
楽にもならず
楽しくもなく
筋書きを
作ってみたが
躍れない
心はすでに
旅立ちの時
初恋の
君が生まれし
日は昨日
忘れることなき
日を忘れし我
君ひとり
追へども追へども
届かぬ日々
過ぎにし時は
雲にけぶりし
彼女の
思ひ知りつつ
止まりし我
彼女の姿
昔日のまま
白檀の
薫物香し
夜半のうち
誰かが誰かを
愛せし幸に
憎しみや
恨みを思い
出したくて
壊れたココロ
履歴をたどる
消えた人
消えたココロは
もう何も
感じる事も
無いままに過ぎ
悲しみと
不安さえ
見分ける事が
出来ぬほど
鼓動途切れて
いつ止まる
メトロノームは
早すぎて
声も出せずに
涙ながれる
泣く顔は
車の窓に
置いて行く
明日は我が家へ
帰れる旅か
早鐘の
鼓動は早さ
加速する
寿命は
あの日に尽きて
笑いましょ
ココロには
涙を溜めて
くちびるには
愛を纏って
眠るには
時間が惜しい
十八針
繋いだ命
愛を残せば
なにもなし
もうなにもなし
何もない
何もいらない
なんにもいらない
ひとつだけ
笑顔に
戻して
星狂い
真実見えず
何を見る?
真は星の
知らぬ所に
みよ笑う
真実に我
胸痛め
知らぬは仏
恋狂う彼
嫉妬され
騙され続け
胸痛め
友の望みは
主役の座のみ
旅立ちを
話せば良いな
私もと
泣いて酒飲み
我困らせる
周りから
ちやほやされて
うれしいは
普通の主婦
我は関せず
酒飲んで
泣いたと言うな
見た人の
気持ち知れと
諭せば恨まれ
幸せの
真の姿は
調和だと
話す側から
気にする弱さ
我離れ
我が道を行く
我に話すと
彼に言う
違うに疲れ
立ち直れ
病に負けて
壊れるな
恋も友らも
信じれば良い
437 :
夢見る名無しさん:2006/12/02(土) 03:02:28 0
影も無き
曇天の下
凍えし風
壁を越えても
更に壁あり
極月の
闇夜に惑ふ
我がいて
安穏とした
幸せ彼方に
439 :
夢見る名無しさん:2006/12/03(日) 17:14:22 0
目覚めては
生まれ変わりし
世なれども
幾千の魂
捨てにし事や
満たされて
笑みを誰かに
漏らさぬか
また走りだす
浄いわたしで
願いごと
叶い手にした
喜びは
毎夜に届く
文に見つけて
一夜にて
代わる想いは
激しくも
静かにしみる
憧れになる
はじかれて
泣いた夜さえ
忘れてた
文待つ時の
恋しい時間
すべて見え
白日晒す
彼の名を
彼女らはみな
見向きもせずに
手元には
残るわずかな
名前だが
これから暴く
作業を始め
年寄りや
子供に化ける
簡単に
女にも化け
忍び寄る闇
極月の
雲に紛れる
月影の
公孫樹散りし
金色の街路
初恋の
恋ということ
知らぬのを
恋しく思う
いとしき日々
星一つ
流れ落ちにし
宵の空
安穏なれと
祈りを込める
我独り
知りせし思ひ
多くして
伝えしことなく
ひそりと生きる
紅枯れし
霜に覆われる
窓の外
垣根の寒椿
情念燃やし
砂利道
登る坂道
息白く
憂ひ募りて
真白に溶けにし
453 :
夢見る名無しさん:2006/12/07(木) 04:27:13 0
あはれあはれ
果てなく続く
地獄絵図
壊れるまでの
命なりしか
壊れるは
天命なりと
覚悟あり
今愛を得て
仏門迎え
夕べより
友の家庭は
丸くなり
残る残骸
我に託して
男なら
いさぎよし胸
言葉無く
かかわらぬのが
美学と思う
天命に
背くつもりは
とうに無く
悪口我を
素通り抜ける
魂は
全てを見てる
その胸も
安む筏の
荒れる様さえ
辛いこと
全て集まり
我が胸を
蝕み腐る
一本の管
夢こころ
勇気を配り
励ますが
も一度笑う
力は無くて
その恋に
触れずにいてと
祈りさえ
踏まれて汚れ
我一人
夢うつつ
こころ嵐に
出会うのも
試練の内と
数珠を抱く
陽盗まれ
こころ固まり
眼は石に
唇は蛇に
熱奪われて
刃浴び
天使の霊は
くり抜かれ
後は地に
晒され果てる
耳も無く
声も指も
瞳無く
鼓動も無くば
調度良い
母に言う
もう一度だけ
その膝で
我を泣かせて
それが夢でも
父に言う
仮の姿と
言うならば
真は魂
我をそちらへ
母の愛
疑う事を
覚えるな
抱いた手に
込めた希望を
家無くば
雨風嵐
吹く夜は
弟よ屋根に
守れ紡いで
さよならを
した友からの
毒矢鳴る
耳は石に
これ以上何を
何を得て
何を失う
蓮花の
音聴けこころ
命咲く声
眠り乞う
錯乱に来る
来客は
こころあるなら
開けるなドアを
子の声に
ただその声に
髪引かれ
我お荷物に
なるを恐れる
鎮まれば
一夜の涙
鎮まれば
触れる子の顔
愛しくてただ
我が住家
汚れ戻れず
蜜月は
朽ち果てろと
主居ぬままに
捨て去れば
誰か思いさえ
消え去って
戻るか笑顔
月に夜に問う
なぜ逝った
残すのならば
断ち切れ
因果の萌芽
鎖の鍵を
478 :
夢見る名無しさん:2006/12/08(金) 21:42:40 0
ぬばたまの
闇の内にも
閃光あれ
果てなく続く
道なき道が
夜の灯に
再びの宴
仕切れるか
紅も香も
母か女か
仕事とは
志しのみ
貫けば
我役立たず
我役立たず
寄り掛かり
ごめんなさいと
こころから
薬飲む手も
洗濯の手も
旅立ちは
彼の力の
有るうちに
迎える人の
活躍を待つ
凍える手
すり合わせては
求人誌
朝のコンビニ
希望は胸に
優しさの
中にいたらば
ぬくぬくと
泣き言うし
甘えたりもする
働くは
人が動くと
言う事と
はたが楽なる
事とも言うと
悲報聞く
極月の夕
人の命
長かりしとも
儚しとも
打ち付ける
闇の雨に
紛れたる
流れし涙は
我を打ちつけ
この声を
この姿をば
忘れえず
哀しみいずれ
胸より消ゆか
我が心
我のみ知りし
我が願ひ
我のみ知りし
野火と消えゆく
存在無く
見つけられず
いずこかと
時のみ流れ
果て末知らず
491 :
夢見る名無しさん:2006/12/10(日) 04:50:10 0
案内なき
無明長夜
闇深し
我をば照らす
灯火求めず
人の生命
長かりしなら
時を詰め
海に捨てれば
足跡も無く
発光の
魂えぐり
夜の闇
進むそばから
道は消え失せ
絡み付く
夜の物かと
見間違う
闇に朝夕
彼岸も無くて
蓮なら
言葉無くても
汚れても
同じ香りを
分けてくれるか
崖嵐
緑の色を
見失い
トンビはその身
海か空かも
鵯の
ふっくらは
夏越えて
冬はさむかろ
木の葉はしんで
ただ一つ
奪えぬ物は
海の底
笑顔忘れて
歌う舞姫
三度目の
奇跡は来ると
母は言う
なぜに私に
あなたでは無く
賭けてみる
拾う価値ある
魂か
不動に任せ
父の残した
たまてばこ
苦しい時だけ
取り出すは
小さい私
母に抱かれた
六人の
部屋は白くて
花柄の
カーテン揺れる
窓恋しくて
家路には
帰る前から
犬が鳴き
車窓開けてと
まだ見えぬのに
504 :
夢見る名無しさん:2006/12/10(日) 21:45:29 0
風になる
玉の緒途絶え
捨て置かれ
朽ち果てし頃
風に舞い散る
戦いと
不和の名纏う
舞姫は
愛を与える
術を忘れて
不和を舞い
戦うこころ
注がれる
愛を受けとる
術を忘れて
種をまく
手を休めては
せかされて
何処へ逃げても
逃げても同じ
今一人
帰る道々
草を摘み
遊んでるだけ
遠回りして
追い詰めて
もっと私を
立つ事を
歩く足にも
手を貸さず
おおばこは
踏まれても咲く
抜かれても
根残す力
秘めたる野花
読み聞かせ
膝に乗る子ら
背に回す
小児病棟
貰った笑顔
逆境は
ピンチはチャンス
その時に
見える物見よ
捨てては残せ
ひとつある
こころにはまだ
泣ける事
それで充分
何もないより
言う程に
弱くも無くて
言う程に
虚無でも無く
お日さまだから
ただ少し
遠回りして
遊んでる
鍵をなくして
探してるだけ
516 :
夢見る名無しさん:2006/12/11(月) 13:32:34 0
一言も
交わさず募る寒空に
伝わることなく
終わることなし
絡み来る
綾なる時間と
浮き心
ほつれ絆けし
結び目固し
友行く道
我呆れ見る
かんせずが
こころ行く道
おたっしゃで
刈りしても
こころ埋まらず
公に安らか
望むは小さき
幸せ一人
我わすれ
一人静かを
望むだけ
捨て置け我を
告げたのみなり
我が庭に
花咲く春を
乙女思慕
一人遊ばせ
捨て置け我を
手持ちの名
減りはしたけど
隠れ家に
帰らぬ者は
去るを望んで
元々に
一人遊びが
好きな我
構わず一人
一人を望む
好きな詞は
幼い者の
夢のうた
今はく歌は
我の真ならず
語り合う
友こちらにて
待っている
求めるは毎夜
一人の遊び
真の胸
付き合う言葉
多すぎて
やっと一人
ほっと一人
声かかる
人幾人も
声かかる
捨て置けと言う
声大きけど
息苦し
話し言葉は
絶え絶えに
文字打つ指は
疲れたら止み
望むなら
足跡付かぬ
安らぎに
隠れて遊ぶ
なんとすがしい
我を見て
かわいそうとか
憐れとか
言うは勝手に
花陰で寝る
動物は
嘘も言わずに
悲しけりゃ
真の涙が
愛おしく抱く
沈み行く
終の笑顔に
答えたり
その手代わりに
娘にもなり
絶望は
内に無くなり
今はただ
この身の役に
立つを見つけて
意を語り
春待つ花の
種渡し
彼言う得難き
その身ここにと
蝕むは
身なりこころは
輝けと
涙初めて
彼に見せ泣く
充たさるは
貧しきを越え
病越え
身体を越えて
ただそばにいる
悪をはき
差し延べる手に
噛みつくは
己を知る為
ありがとうで去るね。
朝暗し
陽はまだ我に
あたらぬが
今朝の旅立ち
希望を抱いて
雨ならば
午後は晴れる
寒くても
今宵はきっと
明日待つ夜に
540 :
夢見る名無しさん:2006/12/15(金) 22:19:17 0
帰り来ぬ
日々に惜念
募らしし
人の苦しみ
知らぬ我が身を
541 :
夢見る名無しさん:2006/12/16(土) 23:37:56 0
無を求め
白きを探し
夢に落つ
有為無常
儚き冬陽
眠り解け
命の指輪
埋め込みし
まだいくらかの
不自由はあれど
この指の
まだ慣れぬゆえ
この足も
ひきかえなるか
それは試練か
さぞかしや
見晴らしよかろ
シーソーの
我死ぬならば
もっとよかろと
さぞかしに
楽しかろうな
人の死を
願う輩は
物足りなかろ
546 :
夢見る名無しさん:2006/12/19(火) 06:20:29 0
定め無き
浮世に生きる
我なりて
生きるも死ぬも
さだめのままに
己死ぬ
物とは違う
他人の死
願うは人の
道外れぬか
恋狂い
外れた道を
他人にて
晴らすか怨み
己に向けよ
友を踏み
恋を選んで
人騙し
その罪をなお
他人におわすか
した事や
言った言葉は
必ずや
その口に邪を
連れてもどれり
死のことば
肉付きを得て
歩き出す
我突き抜けて
帰るはどこに
我いかに
落ちぶれてても
さ迷っても
他人の死ぬを
願う事無く
極月に
前都知事の
悲報聞き
都庁めざしし
日々も昔に
返り来ぬ
日々は寂々
募れども
人の死ほど
悲しきものなし
悲しいは
死ぬ事じゃなく
そこまでに
いたる己の
諦めの時
己が身に
降りかかりし事
雪如く
積もり積もれど
春を待つらむ
諦念は
ものの覚えの
始めなれ
諦め忘れ
永らへけりし
片翼で
飛べる空とは
窓の外
だけと限らず
我が翼撫でる
559 :
夢見る名無しさん:2006/12/23(土) 17:23:09 0
三味の音
流れ聞こえし
クリスマス
南の島にて
祭り迎えし
恋の音
風にはこばれ
流れ来し
沈む心に
幻届け
夢を見た
修羅葛藤
川渡り
閃光揺らめき
人影見えし
寂しさは
踊りきれない
齢にあり
祭を祝う
奏上もなし
椿挿す
竹を切りにし
夕射す日
風ざわめきて
泥棒に似たり
泣き泣きて
虹も掛かりし
坂道で
心細しげに
照らせし月夜
色も無く
形も無くて
声もなし
記憶も無くて
存在もなし
もう二度と
逢えぬ夢の
果つる先
あなたにひとつ
言葉を託す
567 :
夢見る名無しさん:2006/12/24(日) 04:54:55 0
沈黙の
冥きのうちに
目覚めし日
思ひ馳せたり
灼熱の陽
すれ違う
君にも今日は
降り注ぐ
愛私から
踊れなくても
色なくも
そこには目がある
言葉無くも
打つ指がある
指があるから
形無くも
存在はある
記憶らは
染み込み入り
深く血や肉に
私も似てると。
雷に
怯えてないか
外の犬
抱かれてるかな
年老いたねこ
雨叩く
窓は世界を
隔てるも
こころ走って
子供を抱いて
この時間
睡魔疲れも
あるでしょ
無事でいてねと
夫に感謝
投げられて
胸にひび入る
我が息子
全てよこせよ
母の身体に
この命
役にたつのは
恋でなく
愛のためだと
愛のためにと
576 :
夢見る名無しさん:2006/12/28(木) 20:04:31 0
この恋の
始めは因果
この愛に
始めも無し
終わりも無し
踏まれたは
友にあらずに
踏まれたは
我がこころだけ
それも過ぎれば
578 :
夢見る名無しさん:2007/01/06(土) 16:08:42 0
寒椿
凍てつく雨に
ひしと耐え
甘く悲しく
何も知らずに
見つめる瞳
サヨナラ告げし
冬の午後
夢うつつとも
わからぬままに
人の道
外れた者は
石つぶて
子に投げられる
義理父母にまで
玉桙の
道の果てまで
届けたし
儚き息吹
籠もりし影を
目盗み
仮面は妻
悪の舌
夫は炉守り
盗男を入れ
八重山の
海に似せたり
澄みし藍
心奪うは
メコノプシス・グランディス
恐懼感激
せし事も無し
月影の
隅無き夜に
我が身を厭ふ
残酷と
思ひし日々も
過ぎ果てて
儚く散りし
時の花々
愛憎を
我に向けるは
我のみか
可笑しき事よ
花盛りの夜
摘みたしは
我の心に
咲きし花
殺めたりしも
同じものにて
葛藤があった
言葉で表すことができない
表す言葉を知らない
自分の胸の内に
ひそりと綴り忍ばす
この夜に
戯言綴る
可笑しさに
雪も降るかな
東京の夜半
逢ひたしと
彷徨ひ求めし
火も消えて
凪の如くに
魂翳みけり
登り坂の途中で分岐があった
なだらかなる道を遠回りとわかりつつ歩んでいった
ただそれだけ
光はある音もある輝きもある未来もある花もある
声はない温もりもない過去もない
ただそれだけ何も求めない
風に運ばれるがまま
感情は言葉で表せられない
虚構ゆえに安らぎがあり偽りがある
花燃えし
目覚めるたび
生まれたる
命の色は
強き紅
陽射し濃く
木陰に逃げし
弱き我
戻らぬ過去を
偲び嘆けと
君を待つ
ただ君を待つ
何もない
月も笑ひし
華やかな春
命乞ひ
醜き哉
花盛り
魂預け
霜夜に遊ぶ
水底に
竜宮の遣ひ
沈ませて
空に名残の
椿を咲かせ
惚けるか
今が始めと
思ふ哉
今宵消えても
明日また生まれ
つ【600】 おめでとうございます。
卯月朝
切り剪えたし
トケイソウ
空師の心地
わからずもなし
南国に
思ひ馳せしし
明き夜半
テレビの上に
オオタニワタリ
椿挿す
花器を求めし
凍てし午後
花の命は
我の命か
過ちを
繰り返しては
朽ちし紅
紅の奥底
蕾潜みて
水底に
時代留めし
睡蓮の
朽ちて次代の
陽射し注ぎて
我を待つ
見ず知らざりし
運命の
佳境も既に
過ぎぬるものか
夢に酔ひ
夢に惑ひて
醒め果てぬ
今日の夢事
終ひも無きかな
607 :
夢見る名無しさん:2007/01/09(火) 19:28:20 0
冬曇
光明無き野を
彷徨えり
儚きうつつ
霜枯れし夢
山姥の
笑みこぼれたる
夕べかな
我のみ知りし
過去を巡りて
さめざめと
電車を待ちし
冬の夕
線路の内へ
風が招きて
610 :
夢見る名無しさん:2007/01/11(木) 20:23:22 0
変わらぬは
我と君との
ふたりのみ
隔てし年月
刹那の如く
昔日の
面影残す
君ならで
我のかたみも
忘れざらまじ
椿散る
宵更け切れぬ
心うち
人に幸あり
我に幸あれ
過去を捨て
未来も捨てて
今も捨て
プロテアの花
冬に咲きけり
魂尽きて
燻り残りし
火も消えり
今宵限りで
夢も醒め朽つ
かなしかなし
全てが哀し
紅椿
恋ひ恋ひし人に
幸あらん事を
616 :
夢見る名無しさん:2007/01/17(水) 19:50:20 0
霜枯れの
萎えし蔓葉
滴る雨
生死の境
宙に身任せ
身罷りし
人の情念
深けれど
散りにし後は
塵灰と化す
咲くときを
常に待ちける
人の世の
心に満ちる
日幾許ぞ
つらしかなし
ものに終わりは
常にあり
花咲く春を
指折に待つ
嵐のうち
幸無かりけり
花に願ひ
託して祈る
春の訪れ
違和感に
溢れし内に
紛れれば
心は死にて
月輝けり
この終に
咲きしは白き
海の花
地図の代わりと
道を標す
夢のうち
見たい夢すら
わからずに
醒め果てぬ夢
刹那に永遠に
見失う
臆病なりし
日々の夢
思い出せぬか
大事な事を
色に見えじ
凍てつく恋路
月桃の香
降りしきる白
灯かりを点し
壊しては
嘆き果てつる
錆果てし夜
始まりに恋
奏でる笹枯れ
切花を
挿して命を
繋げるか
電車の棚に
残りし哀歌
曇天の
空より舞ひし
白き花
陽気に闇へ
憂きし世の色
花のように
ピアノのように
風とともに
心に触れし
夕焼けの冥
優しきは
我に非ずや
夏椿
真っ白な宙
手を離さず
偶然の
言葉に騙され
舞ひ遊び
生きながらえて
歌を口ずさむ
思い出して
この夢この時
この時間
無くしたものは
愛のみならず
どうすれば
夢から醒めし
術あるか
わからないこと
臆病は永遠
せつなさに
ひたすら泣けり
理由無く
ただせつなくて
泣きつくす
わからない
篭りし繭の
成りしのち
このいろかたち
キラキラひかり
潤みし瞳
無明長夜
思ひ出のみ
枕のうちに
映りし幻
紅椿
独り言にて
世を語り
旅の果ては
夢のうちにあり
理非無き世
思い出のみが
永遠か
メロディー奏で
言の葉を摘む
追いかけし
幻と知りつつ
無我夢中
ただ嬉しそうなる
愛の身勝手
我儘と
知りつつ通す
我を笑う
この存在を
繋ぎとめたし
愛に逢う
巡る花々
宙に舞ひ
甘く甘く
夢のうちへと
時計草に
愛が欲しいねと
おねだりし
惑って迷って
淡くせつなく
南国の
ブーゲンビリア
咲く小道
並んで歩く
永遠の時間
奪ひ去る
梅花の匂ひに
紛れ込み
逢ひたし思ひ
積々と埋もれ
灼熱の
炎の如し
プロテアに
涙を預け
雪中に舞う
時過ぎて
ひとりになりて
闇訪れ
あの日のように
花咲く笑みが
夕暮れの
心のうちに
咲く花は
紅く紅く
せつなく燃えし
毒を盛る
心に咲くは
プルメリア
白き装い
我をば隠し
朱の鳥居
御饌津の誘い
寂々と
鬼さんこちら
手の鳴る方へ
君を待つ
思ひも移ろひ
笑み忘れ
花の香にまた
景色を思ふ
花満ちて
手を離さずに
帰る路
いつもずっと
忘れ物探し
逢いたいと
せつない思い
終も無く
見果てぬ夢
我ぞ悲しき
653 :
夢見る名無しさん:2007/01/21(日) 20:29:00 0
碧夜に
小さく小さな
恋に泣き
水面に溶ける
霰と涙
絆し強き
愛しき罪の
結び目に
霜夜に慎む
古の夢
氷雨降る
情熱の花
うちつけし
紅き花々
地を彩りし
眠り落つ
見果てぬ先の
冬の闇
遠き木霊に
醒め果てぬ夢
ブロッコリ
じくりと茹でれど
芯固く
意思の硬さを
学ぶべきかな
凍てし風
落ち葉ひとしお
転がせり
今宵の全てに
別れを告げし
照り注ぐ
冬日の濃さに
芽蕾む
花の盛りは
いずれ来けるか
灯火燃ゆ
ほのかに香りし
月桃の
色無き恋を
見果てぬべきか
紫紺の身に
魂籠ごめ
凛と咲く
孤高の気品
クリスマスローズ
662 :
夢見る名無しさん:2007/01/24(水) 19:57:02 0
風吹きて
時代は巡り
人は枯れ
亡骸のみが
花舞ひちらす
飛ぶは今
それは始まり
さようなら
夏はまた来る
名は砂の上
待ち焦がれ
季節を送る
切なさを
懐かしんでは
そっと消しさる
何もない
時の力か
胸静か
春の雪なら
さとこ安らか
666 :
夢見る名無しさん:2007/01/28(日) 22:32:39 0
武蔵野に
憧れ抱く
北の国
思いはひとつの
方へと向かへり
狂おしく
道野辺残る
残雪を
烏の眼光
鋭く抉る
668 :
夢見る名無しさん:2007/01/29(月) 19:29:17 0
辛しとも
思ゆる日々が
続かりし
月昇らぬも
不思議と思はず
669 :
夢見る名無しさん:2007/01/29(月) 19:30:45 0
輝きを
うちに求めて
探れども
燻る炎
魂を焦がすか
見えつるか
果て無き闇夜
枯れ野原
此処も春には
花盛るらむ
671 :
夢見る名無しさん:2007/02/01(木) 18:56:18 0
寒のうち
かすかに笑みし
人の波
夢見下りし
岸壁の女王
眠られぬ
夜を明かして
避を辿る
我何ゆえに
何に怯えし
673 :
夢見る名無しさん:2007/02/05(月) 21:12:14 0
恋ひ恋ひて
夢か現か
わからずに
雲居に照らさる
夜半の寒椿
674 :
夢見る名無しさん:2007/02/07(水) 21:28:14 0
かき曇り
残りし日々を
形託し
舞う花の空
桂を尋ねん
灼熱の
薔薇の如くの
痛みかな
頭を襲う
蜂の一刺し
676 :
夢見る名無しさん:2007/02/12(月) 06:10:38 0
かりそめの
か弱き絆しと
わかりつつ
拘り続ける
身をばおかしく
677 :
夢見る名無しさん:2007/02/15(木) 19:41:17 0
遠き山
黄色く焦がす
杉の子の
遊び誘ふ
春の嵐
678 :
夢見る名無しさん:2007/02/18(日) 07:01:22 0
街暗し
人形の眼
燦燦と
朝靄の雨
笑み溢れたり
679 :
夢見る名無しさん:2007/02/20(火) 05:54:29 0
冥明けて
彼方に見ゆる
雲の間に
己の炎
照らせ焦がせよ
680 :
夢見る名無しさん:2007/02/22(木) 21:26:26 0
荒れ狂う
心の波瀬
飛沫上げ
我が心映え
顔に現れ
681 :
夢見る名無しさん:
あぢきなし
陽の陰迫る
梅花の下
恋ふる思いを
香に忍ばせて