58 :
トリア:
ズルして来たのは、今までの彼氏達に。
捨てないで側にいて何でもするから側にいて。
そんなただの「しがみつき」を「愛情」と自分に言い聞かせ、
誰にも、心を開かずにいた。女友達は別だけど。
男に求めたものは、母親の代わりの愛情。
なのに決して心を開かずに、「可愛いあまえんぼ」の演技。
本当は、ちゃんと開けば良かったの。
演技じゃないあたしを見せて逃げるようならそれまでの男。
なのに、分かってたのに、幸せになるには分かりあえるまで
話し合うことだって分かってたのに、ズルして演技して。
結局、「ホンモノ」じゃない愛情(のフリ)はいつか破綻する。
でもそれでも良かったから彼氏は常にいた。キープしておくの。
必ず。振られた時すぐに乗り換える。また演技。
ズルしないで付き合うことを、中学生に戻った気持ちでやり直さなきゃ。
不幸な人生を嘆き悲しんでも幸せにはなれない。
まず私が私を認められますように。