【駄菓子屋】ありがとうクワジイ【Ｍｒ．Ｄｏ】

俺が小さい頃、近所の駄菓子屋によく通っていた。
その駄菓子屋にあったＭｒ．Ｄｏで３周（３２面で４２万点）超えた時
あまりにもギャラリーの称賛が凄かった為、クワジイ（駄菓子屋の爺さんの愛称）から
『兄ちゃんの記録を店に貼ったろうか？』って言われて素直に受け入れて貼って貰った。
東京に引っ越すまでその記録は抜かれた事無かった。
引っ越す前の日にクワジイにお別れ言いに行ったら
『兄ちゃんの記録はここに貼っておくよ、大きくなったら見においで』
って言われて思わず泣いちゃったんだ。

で、１５年後に見に行ったら、その駄菓子屋があった場所が弁当屋になってたんだよ。
普通だったらそこで帰っていたと思うんだけど、
調度お腹も空いていたし、弁当を買うついでにお店の人に
『ここって昔は駄菓子屋さんでしたよね？』
って聞いたら
『はい、祖父が亡くなるまで駄菓子屋をしてましたよ。』
って言われたんだよ。
なんかいてもたってもいられない気持になって
昔こっちに住んでいた時はよくここの駄菓子屋に遊びに来た事や
その時ゲームで高得点を出してお店に張り紙をされた事などいろいろ話したんだよ。

ｸﾜｼﾞｲ…｡･ﾟ･(ﾉA`)･ﾟ･｡

そうしたらお店の人が
『もしかしたらその紙はまだあるかもしれませんね』
って言ってお店の裏の倉庫に連れて行ってくれたんだよ。
そうしたら倉庫に詰った駄菓子屋時代の色々な物の中に
あのハイスコア表もあったんだよね。
クワジイはちゃんととっておいてくれたんだよ。
２位以下は何度も書き直されたり、書き直しが利かなくなったら
上に張り紙をして書き直していたんだけど１位の俺の記録は破られなかったのか
綺麗なままだったんだよね。

１位　　４２２６４０点　３２面　福●　〇〇君

って文字だけが１度の書き直しも無く綺麗なままだったんだよ。
もちろん紙は色あせていたけどね。

｜,,ｎ
｜::::･ヽ
｜;;●;;)
｜ー｀ ) ＜クワジイは幼姦マンだったんでちゅか？ｗ
｜⊂｜
｜―J

その紙を見て俺が
『この福●　〇〇君は僕なんですよ。』
って言って免許証を見せたんだよね。名前が本当である事を証明するかのように。
そしてクワジイが
『兄ちゃんの記録はここに貼っておくよ、大きくなったら見においで』
って言ってくれた事も話したんだ。
そうしたらお店の人も驚いて、そして喜んでくれたんだよ。
『祖父がなんでこの紙を大事に取っておいたかが分かりました。』
って言ってその紙を俺にくれたんだよ。
俺も何度もお礼を言ってその紙を持って店を出たんだ。
もちろん買ったお弁当と一緒に．．．

その後お弁当を食べる場所を探したんだけど、
適当なところが見つからなかったんだよね。
そこで昔よく遊んだ少し先の公園まで歩いていったんだよ。
その公園はまだ公園のままでそこのベンチに座って弁当を食べたんだよね。
横にハイスコアの紙を置いたまま．．．
その紙を見ながらお弁当を食べていたらなんかいろんな思い出が込み上げてきて
思わずお弁当を食べながら泣いちゃったんだよ。
「兄ちゃんゲーム上手いなあ、うちのお店のチャンピオンだよ」
「兄ちゃん勉強も頑張らないかんよ、ゲームが上手い子は頭も良いんだよ」
「兄ちゃんもう少し画面から目を離さないといかんよ。」
クワジイのいろんな言葉が思い浮かんできたんだよね．．．
とっくの昔に忘れていたはずの言葉なのに．．．
もういい歳だったのにさ、公園のベンチで、しかもお弁当を食べながら．．．泣いちゃったんだよ．．．

もっとなけ

お弁当を食べ終えてお弁当箱を捨てて帰ろうとした時、
その公園のゴミ箱が見つからなかったんだよね。
昔はあったのにさ．．．
一瞬、
「端の方にでも捨てて帰ろうかな？
　なんかゴミがいっぱい溜まっているし」
と思ったんだけどクワジイの
『ゴミはゴミ箱に捨てなきゃいかんよ』
の言葉を思い出したんだよね。だから捨てられなかった．．．
なんかクワジイの顔を思い出したんだよ。
口では怒っているけど、目は優しいクワジイの顔を．．．

結局、駅につくまでその弁当箱は持ったままだったんだよ。
なんか捨てられなくてさ、途中で捨てる所はあったんだけどね。
で、さすがにこのまま電車に乗る事は出来ないから駅のゴミ箱に捨てたんだけど、
やっぱり箱の上に巻いていた「弁当を覆う紙」だけは捨てられなかった。
その紙だけは折りたたんで、ハイスコア表と一緒に持ち帰ったんだよね。
今でもハイスコア表と一緒に押入れの中に眠っているけど、
ずっと閉ったままでいるんだよね。
なんか取り出せないんだよ。
また見たら泣くと思うから．．．

もう話通続かないの？

｜,,ｎ
｜::::･ヽ
｜;;●;;)
｜ー｀ ) ＜クワジイ復活編でちゅか・・？ｗ
｜⊂｜
｜―J

泣きましたが何か？

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age

クワジイは優しかったよ。
地区の花火大会があったんだけど強風で中止になったんだよね。
まあ、今考えると当たり前なんだけど当時おいらは納得が出来なかったんだよね。
なんで晴れているのに花火大会出来ないの？って感じでね。
中止になった花火大会の帰宅途中、肩を落として帰るおいら達が
駄菓子屋の前を通りかかった時に呼び止めてくれたんだよね。
花火大会が中止になったのを知ってたんだよね。
そうしたらちょっとこっちにおいでっておいらたちを店の横の
倉庫とお店の間の場所に呼び寄せてくれたんだよ。

『大きな花火は見られんけどな、小さな花火なら見せたげるよ。だからこれで我慢してな。』
って売り物の花火で小さな花火大会をしてくれたんだよ。
もちろん風が強いから打ち上げる花火は一切無しでさ。
それこそ狭い範囲で出来るスネーク花火とか線香花火とかだけどね。
おいらたちは夢中で楽しんだね。
そんなおいら達を見てクワジイは嬉しそうだったよ。
売り物の花火なのにね。
でも落ち込んでいたおいら達が楽しそうにしているのを見てどんどん花火を追加してくれたんだよね。

花火が終わった後においらたちは帰ろうとしたんだよね。
そのままにしてさ、おいら達後片付けを忘れていたんだよね。
でもツカちゃんに
『クワジイ一人で片付けているよ。』
って言われて気が付いて、おいらたちも戻って一緒に片付け始たんだよね。
本当はおいら達にも片付けるように言うつもりだったんだろうけど、
中止になった花火大会で落ち込んでいたおいら達が喜んでいたから
そのままの気持ちで家に返してあげたかったんだろうね。

おいら達も一緒になって片付けが終わったらクワジイは本当に嬉しそうだったよ。
『みんな偉いな。片付けたことも偉いけど、
　おじいさんが「片付けなさい」って言わないのに片付けてくれたもんな。
　みんな偉いよ。』
ってね・・・
ツカちゃんは偉いと思うけど、ツカちゃんに言われるまで気がつかなかったおいら達は
ちょっぴり恥ずかしかったんだけどね。
しかも「片付けを手伝っってくれたお礼だよ」って飴もくれたんだよね。
飴も売り物だったのにさ。

今思うと本当にクワジイには申し訳無い気持ちでいっぱいだよ．．．

　>>1さん。なんか懐かしく、せつない気持ちで最初から読みま
した。クワジイさんは子供たちのアイドルだったんやなぁ。
　花火大会中止の夜のエピソード。クワジイさんの やさしさ、
心くばりも、当時の子供たちには うれしかっただろうし、あと
片づけをきちんとしていった子供たちを見て、クワジイさんも
また、うれしかったろうと思います。
　社会人になって思い出の場所を訪れ、懐かしい思いに ひたる
も歳月の流れを痛感し、複雑な気持ちで、今の日常へと戻って
いく>>1さんの心情が、よく伝わってきました。
　少年期、引っ越す前に言われた「大きくなったら見においで」
との ひとこと。優しさと重みを感じます。

　1さんの体験に似たような事といえば…。去年、外出先で自転
車がパンクし、最寄りの自転車屋に かけこみました。そこは、
高校２年の頃に、やはり近辺でパンクした際、修理してもらっ
たことがあって。老夫婦だけの、古い建物の店。
　お金の持ち合わせが無いことに気づき、身分を証明できる物
も無く困ってたら、それでもツケにしてくれたのか、値段をま
けてくれたのか忘れてしまったんだけど、とりあえず助かった
のをおぼえていて…。

　10数年経ち、30近くなって再び訪れた店はリニューアルされ、
すごく明るい。ひとりは中年風、もうひとりは20歳過ぎの若い
店員。会話の様子から、すぐに親子だと わかった。２人はテキ
パキと動いている。
　「パンクしちゃいましてね…。」
　「どうぞ、こちらへ。」
　作業場の となりの部屋に通される。テーブルとイスが置いて
あり、ガソリンスタンドの休けい所を思わせるつくりに驚く。
　自転車の修理って、たいがい店の おじさんが もくもくと直
してるのを、客は突っ立って見てるしかなく、けっこう手持ち
ぶさだったりしました。すわって くつろぎながら待っていられ
るのは、本当に便利で、ユニークなアイデアだと感服。

　「これ、サービスです。」
　「えっ？」
　お父さんのほうの店員が、よく冷えたドリンクを持ってきて
くれた。
　「いや、これ…。」
　「サービスですから(笑)。」
　なんと気のきく、いたれりつくせりの待遇ではないか！ これ
からは よそで故障しても、ここで修理してもらおうか…なんて
思いながら、ちびりちびりジュースを飲む。
　ふと気になったのは、前に訪れた時の老夫婦。当時、すでに
かなりの お歳だったはずなので、もう店をたたみ、近所の旧家
で隠居暮らしをされてるのかなと考えてた。

　「はい、お待たせしました！」
　修理の完了を告げに来た息子さんに、さっそく たずねてみ
る。
　「以前来た時、おじいちゃんと おばあさんが いたはったけ
　ど…。」
　「ああ、僕の祖父と祖母に当たります！」
　うれしそうに答えてくれた。
　「今も お元気で？」
　「いえ、２人とも今は…。」
　たった１度しか会ってない、いわゆる一期一会の人たちなの
かもしれないけど、すごく さびしい気持ちになった。親切にし
てもらった おふたりに対しても そうだし、同時に、多感だっ
た あの頃も遠くなってしまったんだなぁ、と。

　どちらか おひとりでも、まだ生きてらっしゃったら、まだ
ショックは小さかったかもしれない。２人ともだもんなぁ。
　「また、来ます。必ず来ます。」
　店をあとにし、交通量の多い、夜の国道を通りながら、老夫
婦の ご子息たちが店を継承し、客に親切な商売をしているのが
救いだと、納得しながら家路に つきました。


　なんか長いばかりで…。1さんのように、顔見知りの人という
わけじゃなかったのですが、ふと思い出しまして。

･ﾟ･(ﾉA`)･ﾟ･｡

良スレage

･ﾟ･(ﾉA`)･ﾟ･

うーん・・