炎の独り言2

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56炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/04 00:43
俺は会社に重機の免許を取りにいけと言われ、八王子まで行った。
うりの社長はいい奴で、旅館まで手配してくれました。
今時会社が免許取りに行かせてくれる会社なんてあんまりないぜ。って思う。
つーか入ってまだ一ヶ月もしないのに、なぜ取りに行かせてくれたのか。
人が良すぎるっすよ社長。
だがもしこの会社を辞める事になるのなら、その金は全て返したい…。
とか言ってるけど、それも失礼な事かもしれないので、たぶんしないと思う。
そんな俺もついさっきインドの話をとうとうしてしまった。
だがその話はまた後でする。
今俺が言いたいのは、八王子で当て逃げされたって言う話だよ。
重機の免許は、たぶん小学生でも取れると思う。
つうか俺は寝てました。グー、グー。
一応学科試験と実技があった。
試験に来ているのは、「○○高校中退」みたいな顔した人達ばかりで、かなりガラが悪かったです。
スキンヘッドが二人と、リーゼントが一人、パンチパーマが一人、だったな。目だった髪型の奴はそのくらいだった。
で、「うわー、ハゲてる」とか思ってたら、そいつ教室入った瞬間に一番奥の席座った。
で、すげー態度でかい感じで座ってた。
両手をポケットに突っ込んで、足を大の字に開いて、机からはみ出させ、そのままずっこけるんじゃないかってくらい、浅く座ってました。
その状態で背もたれに寄りかかるもんだから、必然的に視線が人を見下す感じになるんだよな。
こいつはこのまま足を机に乗せる勢いだったが、さすがにそこまでは出来なかった様だ。
社会人になっても、こういう奴いるんだな。信じられなかったぜ。
インドじゃないが、カルチャーショックを受けた気がしました。
まぁあのハゲはガチンコファイトクラブの面接でも受けてりゃいいんじゃねーかな。
もう終わっちゃったけどさ。
57炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/04 01:00
学科試験の内容は、人を小馬鹿にしてるような内容だった。
つまり、普通自動車免許的に言うと、「50Km/h制限の道路は、80km/hで巡航しても構わない」みたいな。
当たり前すぎて、引っ掛け問題なのかと勘ぐってしまいそうだった。
問題の中に答えが入っていると言うのはある意味新鮮である。
学科試験を終えた俺たちは、外に出て実地試験を受ける事になった。
この実地試験の教官は、操縦が良くわからない俺達に対して、鬼の様に煽りまくっていた。
毎日同じ事ばかりなので、このくらいしか楽しみがないんだろう。
重機の操縦は、ある程度はやってきている者達ばかりなので、運転にはすぐに慣れた。
ただ、操作レバーが + + と二つあるのだが、左側のレバー操作が変わっていて戸惑った。
つまり、今回この試験にきているもの全ては、左側のレバーを上下に動かせば、重機が左右に旋回する。
そして左側のレバーを左右に動かせば、人間で言うと肘から先の腕の部分が動く仕組みのレバーでやってきていたのだ。
だが今回のこのレバーは、上下が腕で、左右が旋回になってた。
つまり、レバーごと90度動かした感じだったのね。
だからそれに慣れるまでに、5分くらいかかっちゃったよ。
でぇー、教官はこう言うさ。
「こっちの土をあっちにやれ!2分30秒以内にな!!」
そう言ってきた。
教官は「とりあえずお前ら俺の動きを見てろ!」と言って、重機に飛び乗ってました。
本当は飛び乗ると減点されるのだが、教官だからいいらしい。
教官は重機を鬼のごとく操った。
ものすごい荒っぽかった。
教官は1分5秒で土を片付けた。
よく分からんが、これは早いらしい。
「分かったか!こうやんだよ!!」
 
かつおが酔っ払ったから迎えに来てくれって言ってきた。
58携帯の炎 ◆j0cbxnXfgM :04/05/07 02:59
59炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/08 04:59
なんかかなり間開いてたけど続き。
「分かったか!こうやんだよ!」
と、教官は得意げな顔して叫んでいた。
って言うか分かるかってんだよ。
あの教官は体に重機のレバーの操作がしみこんでいるからいいけど、俺たちはまだ慣れてないんだからな。
目の前で熟練した人間が動かした所で、何が分かると言うのか。
だけど俺はこの教官の鼻っ柱をへし折ってやりたかったね。
俺はとりあえず練習した。
約10分くらいの練習の後、予行練習をしてみる事にした。
変なやつにストップウオッチを持ってもらい、計測開始。
さっきまでは変な動きをしていた俺の重機も、今となったら幾分スムーズに動くぜ。
で、タイムはと言うと、1分45秒。
だがまだ削れる予感はあった。
俺はこの日、教官を抜くと言うのが目標になっていた。
重機の免許なんて受かって当たり前なのだから、受かった時に感動は無い。
だけどそれは少しつまらないよな。
下らなくても感動出来る何かを残したかったんだよ。
そして俺は二度目の予行練習をしてみた。
一度目の時よりも荒っぽく動かしてみた。
必要最低限の動きを脳内でシュミレートした後にやった。
するとさっきよりもコツが分かってきた。
これは色んな事に言えるが、固定観念と言うものから抜け出すのは難しい。
個人レベルで言うと、飲み込みが悪い人間と言う事になる。
ある時代に生きている全ての人間で言うと、その時代に固定観念に縛られた人間の比率が多い場合、文明の進歩の速度も遅くなると思う。
つまり、この重機で言うと、土を捨てている間は旋回してはならない。
って思ってしまう所が固定観念だな。
旋回しながら土捨ててしまえばいいんだ。
たぶんこれで、累計30秒は変わってくるな。
俺はその予行練習で1分10秒になった。
そして三度目の予行練習。
60炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/08 05:19
三度目は完璧だった。
まったくロスの無い動き。自分でも惚れ惚れした。
タイムは59秒。
教官を抜いたぞ。
俺は余裕しゃくしゃくなまま本試験。
で、そこでは1分2秒だった。
つまり本試験でも教官に勝てた。
まぁ別にそんだけの事なんだけど。
まぁいいや…。

今ショッキングな事件に遭遇したんだ。
尿道から血が出てる。
最悪だ。
これは何病だ?
奈菜か。あいつが原因なのか。
それともあのマゾ女か?今頃出るのか?
ともあれ今日は朝一で病院に行く。

マジで超ブルーだ。

もうほっといれてくれ。
61 ◆Sx777J2Ch. :04/05/08 06:22
ハイ、hotいれといたよ ▼・∀・▼つc■~ オダイジニー
62夢見る名無しさん:04/05/08 14:01
>尿道から血が出てる。

めっさワラタ
|,,n
|::::・ヽ
|;;●;;)
|ー `) <クラミジアだな・・・w
|⊂|
|― J
64炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/13 03:34
クラミジアをやっつけるために、抗生物質に頼り切ってる炎でぇす。
>>62
別にウケ狙いで言ってた訳じゃ無い。
本気で凹んでいました。
今は治ってきたからまた元気な炎だよ♪
でもHIVまでうつっていたらどうしよう。
今度病院行くか。検査しよう。
でもたぶん大丈夫な気がする。
もうゼッテーいかねぇ。
あの日、奈菜に性病の話を言った。
「俺クラミジアになったらしいんだけど、お前浮気した?」
「なにそれ、してないよ」
「怒らないから本当の事言ってみろって、原因を解明したいんですよ」
「本当にしてないって、なんであたしが浮気すんのよ」
「俺はしてない!浮気はしてない。浮気はぜってーしてねぇー。だからお前かなぁって思ってさぁ。聞いたの」
「してないって!!…じゃああたしは今病気かもしれないの?」
「病気かもしれない…。ま、いいや!この際どっちが原因とかの話は無しで、とりあえず病院行こう」
こうして話はまとまりました。
まとまったフリだったかもしれん。
今現在かなりギクシャクしている。
もしかしたらこのまま別れるかもしれんな。
それもまた運命か。
まぁいいやぁ!!!
病院の先生いわく、性病は感染でなるとは限らない。なんだと。
そうも言ってるから、そういう事にしておこう。
なんだか知らんけど、いつのまにか性病になってたって事で。
うちの妹が風呂に入って、そこからどうにかしてうつったかもしんないし。
いいや、この事はもう忘れる。
さて、言おうと思っていたけど、忙しかったり気分がのらなかったりで、言えなかった話があった。
今日はたまりにたまったそういう話をする。
65炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/13 03:47
あの教官タイムを抜いたんだったな。
そう、抜いたの。
そしたら「こりゃ時間が早けりゃいいってもんじゃねーからな!どれだけ正確に出来るかが重要だ!」
とか言ってんのよ。
負け惜しみか!!
正確さが重要とか言ってたけど、この教官かなり荒っぽくやってたけどな。
受験生にだけは抜かれたくないって思っていたんだろう。
バーカざまーみろ!!俺の勝ちだ、さっきまで威張り腐ってやがって、少しは身の程をわきまえろ。
と、そこまでは思ってないけどさ、勝ったら勝ったで教官がどことなくシュンとなった気がしてな。
今度は可哀想になってしまった。
さっきまで威張っていた教官だったが、多少威勢が悪くなったんだな。
これはある意味退廃を感じさせる。
そういうの見るとこっちまで元気が無くなってくるな。
威勢がいい人はそのままほっといてやった方が、俺にとっても本人にとってもいいのかもしれん。
たまに2ちゃんで見るけど、必要以上に叩く奴いるじゃん?
俺あーいうの見ても意味がわからん。
例えばよ、プチプチって知ってる?
あのお菓子の箱とかに入ってる、衝撃吸収剤みたいな奴。
ボツボツがたくさんついてて、そのボツボツの一つ一つに空気が入ってんの。
それを「プチ」って潰すのさ。もう分かったよな!
あれってプチプチ音が出てる間は面白い(小学生レベルの脳でな)けど、全部潰したらシャカシャカしてるだけでつまらん。
反応が無くなる訳だ。
2ちゃんとかでも同じで、調子に乗ってる奴とか見て叩きたくなるのは分かる。
で、ある程度叩く。ここまでは普通の人だな。
ある程度叩かれた人はもうベコベコに凹んで、まともに反論出来なくなったとする。
それでも叩く奴。
これはプチプチで言うと、ボツボツを全部潰して、シャカシャカになっちゃった状態なのな。
それでも叩く奴って、たまにいるよなぁ。
俺には何が楽しいのか分からんけどな。
66炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/13 04:09
プチプチとかボツボツとかシャカシャカとか、擬音が多いのは、表現力が低い証拠ですか。
ほっといて下さい。
菓子箱の蓋を開けた時に、菓子を割らない様に覆っている梱包材。
その梱包材は薄いビニールの膜に、厚さ1cmくらいで、中が空洞になっている小さな突起がビッシリと付いている。
その突起を潰す時に出る破裂音は、「プチ」なのだ。
幼児はその「プチ」と言う破裂音を聞きたいが為に、突起を潰すのに集中してしまう事がある。
大人になってもその行為に、多少爽快感があるのはいなめない。
だがその突起を全て潰してしまうと、ビニール特有のシャカシャカと言う摩擦音しかしないので、遊び道具にもならなくなる。
こういう書き方をすると疲れる。
小説を書いているみたいだ。
だから多少の要約してある部分はほっておいて下さい。
で、教官抜いてごめんね、と心で呟いた。
その後普通に重機の免許をもらいました。
全然感動しなかったけど、やったー、ボクは合格したぞぅ、って喜んでおいた。
みんなで重機の試験を受けていたら、ガラの悪いハゲやリーゼントと一応仲良くなりました。でも一緒には歩きたくない。
そんな彼らともお別れさ、シクシク。
んぁ!ちょっとまて、この前日に話を戻させてくれ!
この重機の試験は二日だったんだ!
八王子まで行った俺は、一日旅館に泊まることになったんですよ!
一日目は重機の練習と学科でした。
その日はまだみんな打ち解けてなくて、教室はビーバップハイスクールみたいな感じだったんだ。
今にもケンカが始まりそうな、そんな嫌な雰囲気の中学科や重機の練習は行われたんです。
とは言っても、さすがに成人してる大人だから、そんな馬鹿はさすがにいなかった。
でもこいつらの年を高校生まで戻したら、たぶん理由も無く殴りあいが始まっていたかもしれん。
そんな時俺は間に入って「やめましょう!」って叫んでいたのかもしれない。
そこに「うるせぇ」と言う言葉と共にそいつらのパンチが横っ面に入ったりして。
67炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/13 04:25
ビーバップハイスクールって言うのは、よく考えたら加藤と中間だけだったな、教室で不良なのは。
だったらアレに置き換える。
ハイスクール落書き。あのドラマ覚えてる人いるかい?
実は俺の母校はあのドラマの撮影に使われました…。
まぁいいや。
とりあえず、妄想もやめる。
で、俺は「さぁ明日も頑張るぞ」と旅館に帰ろうとした。
でも帰る前に、せっかく東京に来たのだから、渋谷にでも行こうと思いました。
で、行ったんだけど、なんか途中で面倒臭くなったからやっぱり引き返した。
何をやってんだろうな。
で、俺はその旅館に向かった訳なんだが、ナビが途中までしか案内してくんないの。
俺は道に車を停めて、そこらへんの通行人Aみたいな奴に聞いた。
「ここらへんに○○旅館とか言うのないっすかぁ」
「あぁ〜、それならその角を左に曲がって、突き当たりを右に曲がって、ちょっと行った所の左側にあるよ」
そうですか、ありがとうございました、とお礼を言おうとしたその瞬間、後方から「ガシャッ」と言う音が聞こえた。
激突音…接触音…日本語が不自由なので、うまい言葉が浮かばない。なので「そういう時は○○音って言うんだよ」と教えてくだせぇ。
とりあえずガシャッって音がしたので、後ろを振り向いたら、黒のウインダムが俺のアコードにぶつかっていやがった。
うわー、ボクのエアロが台無しだぁ。なんて別に思ってないよ。
「あ、ぶつかったんだ。」その程度さ。そいつから金を取ろうとも思ってないし、一言謝れば許してやったさ。
だけどそいつはそのまま前進してた。どう考えても気づいている。
この野郎、ちょっと待て、ちょっと待てこの野郎!!!
俺のこの寛大な心の行き先はどこにいっちまうんだ!!!
と言うか、寛大な心とか言うのはすでにどっかに吹き飛んで、別にどうでも良い事で怒り狂う心の狭い人間になっていた。
つうか、確かにどうでもいい。すでに傷だらけだからな、俺のエアロは。
だが、謝らないでそのまま行くのが許せん。
68炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/13 04:39
「おーいてめぇー、ちょっと待てこの野郎!!!」
そう叫んだら、アクセル全快にしてすっ飛んで逃げた。
「待てこの野郎殺すぞ!!!」
とか言ったけど、無意味だった。
周りの人間は俺のその一人芝居に注目していた。
ただのピエロになっちまったって訳かい。
一応その時にナンバーは覚えたんだ。
四桁だけどな。
黒のウインダムで四桁が分かっていれば、特定出来るだろ。
普通そうだよな。
俺は怒りに震えながら電話した。
「もしもし110です、事件ですか?事故ですか?」
「事故です、当て逃げです」
「はい、場所はどこですか」
と、色々聞かれたので、相手の車の車種、事故の場所、時間、状況などを説明した。
「では現場にパトカーを向かわせます」
そうして電話を終えた。
5分くらいでパトカー到着。
中年デブの警察官(推定50歳前後)と、チビでデブな警察官(推定45歳前後)が来た。
で、110で聞かれた事をまたそっくり聞いてきたんです。そこまではいいさ。
話を終えると、中年デブはこういう。
「四桁じゃ特定できないよ、全部覚えないと、全国にそのナンバーで黒のウインダムなんてたくさんいるんだから」
そう言ってきたんだな。
俺はいきなりキレた。
だってそうだろ?これもしも人命に関わる事だったら、そのナンバーってかなり重要な手がかりになると思うよ。
そこから捜査も進めていくだろうし、重要じゃないなんて事はありえない。
パソコンにナンバーと色と車種を入力するだけの事じゃねーのか。
要するに、余計な書類が増えるのが嫌なんだろうが!!
マジでキレそうになったね。
前にも一度警察にいい加減な対応されてるからな。
あいつらは自分がどれだけ楽に出来るかって事しか考えてないぜ。
69炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/13 05:01
警視庁24時とかあるよな。警察官もああいう時ばかりはカッコイー所見せてやるぜ!
って張り切っちゃってんだよ。
「今日パパ警視庁24時映るからな!録画しとけよ!」
「わーいボクンチのパパが警視庁24時に映るぞー!」
とか言ってんだよ。家とかで。
んで、麻薬売人のアパートとかに突入する時なんか、必要以上に怒鳴り散らすからね。
「警察だ!あけろ!!」「あけろこの野郎!!」「開けろ!!」「鍵壊した、入れ入れ、突入だ突入」「突入ー!!」
「逃げた!裏回れ裏裏」「裏だよ裏!!」「そっちそっち!!」「待てコラー!!」「確保ー!一人確保ー!!」「観念しろ!!」
馬鹿みたいだ。お前ら目立ちたいだけだろが。
で、いつもはダラ〜っとしてんだろうな。
110があっても「一服してからいくべや」とか言ってんだろ。
ひどい奴とかは「このドラマ終わるまで待って下さい!」とか言ってそう。
大体な、警察官の目とか見ても、正義を感じないんだよな。俺の気のせいかもしれんけどよ。
サラリーマンよりもサラリーマンぽい。
警察官になっちゃったから、後は楽出来るぞーってか。
そんな感じがプンプン匂うぜ。
で、頭に来た俺はこう言った。
「四桁分かってれば、後は検索すれば大体絞られてくるじゃんよ、書類が面倒くせぇんだろ?」
何を言い出すんだコイツは、と言う様な顔をして、こう言い返してきた。
「そうじゃないだろうが、車なんて色なんてすぐに変えられるし、四桁分かっていると言っても、ひらがなも分からなければ、地名も分からないんだろ?
だったらたくさんの車が出てくる。そこから特定はほぼ無理だ」
「特定が無理だったらなぁ、なんで人はねた奴は捕まるんだよ、警察が必死で捜査してるからだろが、要するに面倒って事なんだろ?やる前から無理って決め付ける所が能無しだな」
するともう一人のチビが間に割り込んできた。
70炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/13 05:16
「お前さっきから黙って聞いてればな、素人が分かった様な口聞くんじゃないよ!お前にどう捜査するのかが分かるのか!ええおい!!言ってみろ!!」
こいつは第一声から理論が破綻していたので、相手にしない方が無難だと思い、こう言った。
「見習いは黙っててくんね?」
「なんだと!!なんで俺が見習いになるんだ!!どういう事だ!」
とかそんな感じで怒り出した。
「そっちのおっさんがどう見ても上の人で、あんたは下っ端のオーラが出てるからそう思っただけだ」
そう言った。
「お前ふざけるのもいい加減にしろよ!!それが人を呼んでおいてする態度なのか!?普通は感謝するのが筋だろう!?」
「あんたたちにやる気が感じられねーからよ、職務をまっとうする気が感じられないからな、こっちもムカついた。はっきり言って、もう犯人はどうでも良くて、あんたたちにムカついて帰ってもらいたい」
中年デブがそこでまたしゃべりだす。
「よし分かった、とりあえず免許証出せ」
「はぁ?なんでだ。やだね。犯人捕まえる気無いんだろ?あんたの話聞いてると、こう言いたそうだったけど違うか?
事故扱いにしなくていいよな?こう言いたかったんだろ?免許見せるって事は、事故扱いにしてくれるって事なのかね、だったら見せる」
「これは職務質問だ、お前は免許を提示しなければならない。事故扱いとは別の話だ、いいから出せ」
俺は言葉が思いつかなかった。
言い返せなくなったんだな。
もう俺は苦し紛れにこう言い放った。
「ホレ免許証だ!でも事故扱いにしなくていいや、あんたたちには無理だ、捕まえる事はできねぇ、能無しだからな。税金泥棒とも言うな、日本はどうなっちまうんだぁ〜」
まるで酔っ払いの様な口調だったかもしれんな。
周りでは野次馬がかなり集まってきていて、俺と警察官のやりとりをなんかの劇でも見るような感じで囲んでやがったな。
いい加減こっちも恥ずかしくなってきていたのさ。

71炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/13 05:33
警察官は俺に職務質問してきやがった。
すげぇ嫌な野郎だ。ネチネチしていやがる。
警察官は市民の味方じゃなかったのかよ。
つーか俺が「てめーら敵で上等だよ」って感じでつっかかってるから仕方ねーな。
で、職務質問が終わった後、警察官は社交辞令と言った様にこう聞いてきた。
「で、どうすんの?事故で処理すんの?しないの?どっち?」
「能無しが捜査してもぜってー無理だからいいや、処理したら処理したで、変に期待しちゃうから処理しないでいい。
いくら能無しと言っても、処理されたら希望が生まれちゃうからねぇ、その希望を踏みにじられたくないので、処理しないでいいです」
「おまえな…」とチビ警官がなんか言おうとしていたが、俺はさっさとそこから立ち去った。
「うるせーなもう帰っていいよ、俺は明日早いから帰る」
そう言って警察官達との下らん言い合いは幕を閉じた。
で、あるいていたら思い出した。
そうだ、車あそこに置いたままだった。
で、取りに行ったら線引いてあったね、あれはびびった。
駐車違反で持ってくつもりだったのか。恐ろしいな警察官。
警察官は、なんだ帰ってきたのか、と言う様な面してたが、無視していた。
俺も「あぶねー、能無しに駐禁取られる所だった」と言って去った。
その日はそのまま車を旅館の駐車場に停めて、インド放浪って本を読みながら寝ました。
たまには旅館で一晩を過ごすのもいいな。
さっきまでの下らない言い争いが、いつもと違った寝床による新鮮さでリセットされた様な感じでした。
その日変な夢見たんだけどな。
72炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/13 05:55
俺は重機に乗っていた。
高速道路をキャタピラでガタガタと走る。
異様にスピードが出ていたが、違和感は感じない。
俺の前を走るのは黒のウインダム。
あの野郎、待ちやがれ!そんな感じで怒りに任せて追っていく。
重機のアクセルを全開にして、前後進レバーを思いっきり前に倒す。
うおおおお、追いつけー。
俺の願いが強くなればなるほど、黒のウインダムに近づいていった。
そして、俺の重機は黒のウインダムに追いついた。
走りながら、重機のバケットについている爪で、黒のウインダムのフロントガラスをぶち破る。
そのまま爪を車の天井にひっかけて、空中に吊り上げた。
俺は重機を停止させ、中にいる人間を覗いてみた。
するとあの中年デブ警官と、チビ警官が仲良く乗っていた。
俺は「てめぇらだったのか!」と不思議にも思わないで怒った。
「ちゃんと捜すから許してくれ!」と中年デブは言う。
だがチビが「貴様許さんぞ!早く降ろせ!」と叫ぶ。
怒った俺は、更に黒のウインダムを高い位置にまで吊り上げた。
人間が飛び降りたら死ぬくらいの高さだ。
そして俺は重機を止め、降りてそのまま帰ってしまった。
ざまーみろ、と思っていたら、前からパトカーが来て、さっきはよくもやってくれたな、と、あの二人組みが乗っている。
こいつらは人の邪魔ばかりしやがって…!と怒りが絶頂に来た時、俺はこう叫ぼうとした。
「近寄るな疫病神!!」
叫ぼうとした時に、感情が高ぶりすぎて夢から覚めた。
起きてから、むかつきが発生していて、また寝るのに苦労してしまったよ。
とは言え結局寝たんだけどさ。
で、朝になって普通に起きたんだけど、むかつきはさっぱり消えていて、正常な精神状態で受験する事が出来たって訳さ。
俺が警察呼んだのはね、単純に許せなかっただけ。一言謝ってけこの野郎。って事だっただけさ。
だけどその犯人よりもむかつく人間が現れたから、当て逃げはどっちでもよくなった。
今回のは俺のそういう性格が生み出した、あんまり身の無い事件だった訳です。
73炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/13 06:27
あと俺なんかあったっけな。
この頃色々あったんだけど、思い出せない。
そういやパスポート取った。
でも話題になるほどの事でも無いな。
そういや智美が子供の写メ送ってきた。
可愛かったな、子供。
そういやこの頃だな、子供を見て可愛いとか思うようになってきたのは。
昔は「ウゼー」くらいにしか思わなかったんだけどな。
今はギャーギャーうるさいガキでも可愛く見える。
子供は宝だ、ってのはインド人は強く思っているらしい。
どこの国でもそうだと思うが、インドは特にそうなんだと。
あと、インドってB型の人が多いらしい。
俺もB型だ。
B型が多いって事で、どうしてあの国が今ああいう混沌とした国なのかってのが、分かってきた気がした。
だがこの話はインドに行ってからした方が説得力があるだろうな。
だからこの話はインドから帰ってきてからにする。
この頃インドについて学習しているので、そろそろインドのイの字の50%くらいは名乗って良い様な気がしてきた。
だが行かなければやっぱ駄目だな。
何言っても説得力無いわ。
74炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/13 06:51
かなり昔…あれは…思い出すと少し辛い。
だが結局人事だから語れる。もし自分に関係してある話だったら、到底無理だ。
それが何年後の話だったとしても。
免許を取って三日目までが一番危険、ってのはよく聞く話だった。
俺の友達のゴウと言う奴がいた。
奴は高校時に知り合ったが、少し変な奴だった。
まず外見は不良。リーゼントな髪型だな。
で、ゴツい。ゆえにケンカはまぁまぁ強い。
やっぱり不良グループの一人だったが、俺とゴウはそんなには仲良くなかった。
なぜなら、俺の親とゴウの親が仲良くなって、そこから俺達は面識が出来る様になったのだ。
だから自然に仲良くなったのではない。
親がゴウの家に遊びに行くとき、炎も行く?と聞かれ、暇だったら着いて行くと言った感じだった。
俺の親とゴウの親は女同士のつまらん話をしていたので、俺は暇になる。
なのでゴウの部屋に入れてもらった。
「この子炎君だから、ゴウ、あんた仲良くしてやって」
「あー、おう」
そう紹介されて、俺はゴウの部屋に入った。
暴走族のバイクのプラモデルがたくさん飾ってあったので、こういう奴か、と思った。
「俺炎、名前ゴウだっけ、よろしく」
「あーよろしく…」
そこから沈黙。
何を話していいのか分からん。
何これ、何なのこの空気!すっごいやだ、逃げたいぞこの部屋から!!うおー、胃が痛くなってくる、駄目なんだ俺はこういうの。
その時ゴウがこう話しかけてきた。
「チャンプロード見るか?」
「見る」
内心「ヤンキーくせー!!」とか思っていたが、会話の糸口が見つからなかったので、一応話しを合わせた。
俺達が高校になった時、ヤンキーと言うのは過去の人種になりつつあった。
じゃあこれからは不良はどういう格好をすればいいんだ!?
「もちろんチーマーさ!」とか言う馬鹿が結構いたもんだ。
だけど俺も使っていたな、チーマーとか言う言葉は。
今じゃ恥ずかしいな。
75炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/13 07:32
俺がいわゆるロンゲと言う髪型をしてる時、総体であるヤンキーにこう言われた。
「お前チーマーかぁ!!」
どこの学校のなんて奴かも知らんが、ヤンキー特有の高い声で威勢良く言ってきたな。
中退した連中が固まって我が物顔で歩き回っていやがった。
で、集団で近づいてきて「お前チーマーかぁ!!」とか言う訳だ。
髪が長けりゃみんなチーマーなのかよ。
俺はチーマーじゃないさ!
だが逆に考えてみれば、俺はどこでヤンキーかそうでないかを見極めているのか?
リーゼントかどうか、ってのも一つある。
服装と眉毛の剃り方、睨み方、歩き方、趣味、この要素が全て関わってくる。
つまりだ、トウモロコシの毛みたいな色の、痛みまくっている髪の毛でリーゼントパーマをかけ、
眉毛を極細に剃りこんで外側を上に吊り上げる。
それはあたかも三角定規の様な形だな。
で、肩を揺らして両手を振りながら大股開いて歩く。
趣味と言う趣味は無い。
これが俺の中での完全なヤンキー。
マジで?の事をマブで?とか言う人もヤンキーに思えるな。そんな人は俺の周りにはいなかったが。
なんだよマブって。
見た事無い。を、見た時無い。って言うのもヤンキーくせーなぁ。気のせい?
怒ると関西弁が出る奴もヤンキー臭い。つーか関西自体ヤンキー臭い気もする。
祭り好きもヤンキー臭い。人ごみが好きなのもヤンキー臭い。シンナー好きもヤンキー臭い。
目立ちたがり屋もヤンキー臭い。あとなんかあるかな。
まぁヤンキーに思われるって言う要素は色々あるのよ。
眠くなってきたから、また今度続き書く。
|,,n
|::::・ヽ
|;;●;;)
|ー `) <クラは99%セクースかオーラルしないと染らない・・・w
|⊂|
|― J
77夢見る名無しさん:04/05/13 23:01
警察酷すぎ。
黒のウィンダムで4桁、しかも東京近辺つったらほぼ特定されるだろ
無能すぎるね
78炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/15 01:14
まーさ、そんな俺のヤンキー理論も俺だけの話。
他の人には通じないと思います。
内面的な話は抜きにすれば、おそらく服装だけで決まるんだと思うけど。
だから今はあんまりヤンキーって人種はいないやね。
暴走族でさえヤンキーっぽくないし、今は。
このヤンキーの話は、話すと長くなるのでやめておく。
ちょっとした論文が書けそうな勢いだ。
話がずれてたな。こんなヤンキーについての話なんてどっちでも良かった。
ゴウの話だ。
そう、ゴウはヤンキーだったの。
さすがに暴走族には入ってなかったけど、たまに集会とかに遊びに行ってたっぽい。
ゴウのかーちゃんはいつも「やんちゃで困るのよ〜、うちのゴウは」と話していたらしい。
うちのかーちゃんからその話を聞いたんだが、困ると言いつつ俺には息子自慢をしている様にしか思えなかった。
やんちゃ=活発だ。活発と言うものに悪い感じは無いからな。
チャンプロードを二人で見ていると、これかっこよくねぇ?みたいな事言ってきた。
たしかGS400とか言うバイクだった。
ヤンキーは旧車に憧れる奴が多い。
俺は詳しく無いからよく分からんけど、バブ2とか、サンパチとか、RZ?とか、KH?とかいいらしいよ。
俺には全く分からん。
おばちゃんに古着の良さを話しても分からないのと同じだな。
…よく考えたら古着ってただの中古の服だな。
中古ならいい。じゃなくて、古着市場によくありそうな柄の服っつうの?そういうのがウケるんだよな。
だからバーゲンで500円で買った、表に「NEW YORK」とか意味の分からん文字が書いてあるTシャツを古着屋に売ったとしても、誰も興味は示さない。
…いや、もしかしたら欲しいかもしれん。ヘボすぎて面白い様な気もしてきた。
まーた話がずれてきた。
自問自答してると、自分の考えまで変わってきそうだ。
「つーか古いだけじゃん、NSRみたいな奴とか駄目なのか」
と聞いた。
NSRってのは、あれだ、8耐みたいな奴に出てそうなバイクな。
レーサーレプリカだ!
速さだけは抜群で、他にはあまりとりえが無いバイク。あの当時は俺走り屋だったから、そういうのしか興味無かった。
79炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/15 01:32
「あんなの若い内しか乗れねーじゃん、旧車はおっさんになっても乗れるから最高だ、ああ、最高だ」
とか言う。
だったらおっさんになってから乗ればいーじゃん、と言ったら、それはもったいない、とか言う。
つーか、その旧車とやらと、自分の人生を共にする気なのか。
当然機械なのだから、故障する。
だが、奴の言い分から言うと、当たらしい奴を買うのはもったいない訳だ
つまり、直す。
で、またどこかが壊れるか分からないバイクに意気揚々と乗る訳だ。
俺ならビクビクすると思うけどさぁ、いつ壊れるんだろうって。
そういうのはあれだよな、趣味を越えた趣味みたいな奴だな。
運送屋さんのトラックもそんな感じがする。
トラックの中にシャンデリアとかあるんですよ…カツオのトラックとか。
外とかすごい事になってるからね、なんかよくわからん絵とか入ってて、歌舞伎町みたいにピカピカしてる。
あいつのトラックにぶつかった人は、カツオに殺される気がする。
でー、話戻すともったいないんだってぇ。
もったいないんじゃなくて、一生乗っていたいだけなんだと思うけどさ。
もう違う世界の事なのでほっとく事にしましたよ。
で、なんだかんだ言いながらもゴウと俺はちょこっとだけ仲良くなった。
たまに一緒に下校して、ゲーセンよってスト2で俺がゴウをボコボコにしてから帰る。
もしかしたら、スト2ターボでボコボコにしすぎたから、奴が俺を敬遠したのかもしれん。
あの当時の俺のスト2ターボの腕前を簡単に話そう。
俺はリュウを使っていた。
で、俺の最大必殺奥義が、裏蹴り→下小キック→(小キック&大パンチ同時押しで繋げる)大パンチ→昇龍拳。だった。
そしてゴウはガイルを使っていたが、奴の最強の必殺コンボは、とくになかった。強いて言えば、弱パンチ連打くらいか。
つまり、ゴウはキャンセル技も知らなければ、コンボも出来なかった。(専門用語分からない人すまん)
そんなゴウに対して、裏蹴りアッパー昇龍拳とかボコボコ食らわせてれば、なんだコイツってなるのかも…。つーか、手加減のやり方がわからん。
80炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/15 01:55
その内、ゴウとはほとんど会わなくなった。
高校三年の12月頃、自動車教習所には、今から社会人、もしくは大学生になる教習生でいっぱいだった。
俺もその中の一人だった。
俺が行っていた教習所には、最悪の教官がいた。
いつも人がいっぱいで予約が取れないので、俺はキャンセル待ちをするのが多かった。
で、キャンセル待ちをしているとかなり高い確率で当たる教官が馬場だった。
うわぁー、馬場キター。とか普通に思う。
馬場はとてつもなく厳しい。変な日本語だが、容赦無くハンコを押さない。
一回乗るのに5000円くらいかかるからね!
俺は馬場の馬鹿野郎に3回くらいやられたな。
つまり、俺は奴に15000円をドブに捨てられた。
俺がこの教習所に通っている時、馬場の車はいたずらされていた。
車のボンネットにアントニオとスプレーで書かれていた。
このいたずらをした奴はセンスがいい。
すでに車に「アントニオ」と書かれているので、馬場、と言っただけで繋がってしまう。
だがよく考えれば、アントニオは猪木だ。
アントニオ馬場。俺の中ではこの奇妙な組み合わせが、いたずらを越えて芸術まで昇華されていた。
意味が分からないので深く考えてしまうからな。
教養の無い人間が適当にやっただけなのか、それとも計算されつくしてそう書いたのか。
それは今でも分からない。
そしてある日、俺のこの教習所でゴウに久しぶりに会った。
「よー、ゴウ、ゴウもここだったのなー」
「おー、そうだよ」
で、そこから馬場ってどうよ?とか、受付の女可愛くねぇ?みたいな、たわいも無い話になって行った。
それから俺とゴウは何度か顔を会わせたが、「よっ」と軽く挨拶する程度だった。
そして、ゴウはある日を境に見なくなってしまった。
おそらくその日、奴は卒業検定に受かったのだろう。
81炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/15 02:13
俺はゴウのいなくなった教習所でいつも通りに通った。
そしてゴウがいなくなった約一週間後の日、俺は教習所と高校とガソリンスタンドのバイトを終え、家で疲れきって寝ていた。
そこにうちの親が俺を起こしに来た。
「ねぇ…炎、どうしよう」
「…んー、なんだよ、寝てんだよ、ほっといてくれよぉ〜…」
うるっせぇババァだ。いつもタイミングが悪い気がするぜ。
で、今回は何の用なんだ?
「あのね…ゴウ君がさっき死んだんだって…」
「は!?」
身近な人間の「死んだ」と言う知らせを聞いたのは初めてだった。
いつもはちゃらんぽらんにして、適当に喋っている俺だったが、人の死に直面した時、俺は無意識に喪に服した。
つまり、言葉が出づらくなっていた。
うちの親は冗談と言うのを言えない。言い方が分からないんだろう。嘘は言うんだけどな。
だがこんな嘘を言う状況も思いつかない。だから本当にあった事だろう。
俺はどこか混乱していたため、親に対しての質問が機械的になっていたのかもしれない。
「どこでどういう風に死んだの」
「○○湖に飛び込んだんだって…彼女と」
「どういう車?」
「レビンとか言う車だったと思うけど…よくわからない」
「86とか言う奴?」
「あぁ、そう言ってたかもしれない、86とか言う車だったかな…、炎、今からゴウ君のお母さんの家に行かなきゃならないんだけど、
わたしどういう風に接すればいいのかな?なんて言えばいいか分からない…」
俺にも思いつかない…。
何を言うんだ?
「ゴウ君なら天国に行けるよ」
「クヨクヨすんなよ」
「死んだものはしょうがない」
「その内良い事あるって」
何言っても駄目だ。
本当に何も浮かばなかった。
82炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/15 02:36
「分からないけど、友達ならそばにいてやるだけでいいんじゃねーのかな…、わかんねーよ…」
「…だってあたしが何か言っても、死んだ息子と同い年のあんたがあたしにはいるのよ?何を言っても嫌味になりそう…」
「嫌味っつーか…、相手は勝手に比較するだろうな…でも行くべきだろ、何を言うべきかは、その時思いつくんじゃない?」
「分かった…じゃあ行って来る」
「あぁ…頑張って…」
そう言ってうちの親はゴウの親の家に行った。
俺も行きたかったが、そんなに仲良くも無いゴウの家に行くのはまずいのでは無いかと思えた。
もし行ったとしても、俺は冷静にその場の状況を見ているだけだ。
そんな人間がいても、ゴウのかーちゃんは良い気がしないだろう。
俺とゴウがもっと仲が良かったら、俺は涙を流して一緒に悲しんでやる事が出来たかもしれないが…。
行ってもどんな顔していいか分からないから行けなかった。
その日、かーちゃんは3時頃帰ってきた。
ゴウのかーちゃんは、相手の親に慰謝料を請求をされていた。
相手と言うのは、一緒に乗っていた助手席の彼女だ。
その子も死んだ。
ゴウはまだ保険に入っていなかったので、ゴウのかーちゃんはゴウの生命保険でその慰謝料を払った。
その金は200万円。
相手がそれでいいと言ったらしい。
ゴウのかーちゃんは女手一つでいる事を知っての配慮なのだろう。
普通ならそんなはした金で納まる訳がない。
その事件の後、俺の周りではゴウの文句を言う奴が多出した。
「あの○○湖におっこって死んだ奴、助手席に彼女乗っけてたらしいぜ。一人で死ねば良かったのにな」
「運転手はどっちでもいいけど、助手席の子が可哀想だ」
「その時助手席に乗ってた子、運転手は本当の彼氏じゃなかったらしいぜ、前の彼氏で、強引に会ってくれって言われてたらしい」
「その子の本当の彼氏最悪だったろうな」
俺はそう言った話を聞くたびに、ゴウのかーちゃんがいたたまれなくなった。
83炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/15 02:57
確かにゴウが全ていけない。
車は86だ。走り屋の車だな。
イニシャルDで有名な、あの車だよ。あれはトレノだけどさ。
86に乗って、免許取って三日目の出来事だったらしい。
その時の状況が容易に想像出来る。
免許を取って、無敵になった様な気がしたゴウは、おそらくかなり峠道をすっとばしたと思う。
助手席の女の子が怖がる様を見るのは、ある意味男は快感を刺激される。
お前が怖がっている速度域でも、俺は全然怖くなんか無いんだぜ。と。
そう言った優越感に浸ってしまう所が、若い男にはある気がする。
そして調子に乗って飛ばしていたゴウは、あるカーブにさしかかった。
路面のμや、車の荷重移動、オーバーステア、アンダーステア、そういった知識が全く無い状態で、奴はただ単純に「ハンドルをきった」。
だが、86はハンドルをきった方向には進まなかった。
あさっての方向を向きながら、86はまっすぐ進んでいく。
ブレーキを踏むが、その時はもう遅い。
軽い86と言えども、その慣性力を打ち消す距離は、ガードレールと86の距離にはもう残っていなかった。
そして86はガードレールを激突した。
激突だけでは86が前に進む慣性は吸収しきれず、86は投げ出される様にガードレールを乗り越えて湖に飛び込んで行った。
そんな所だろう。
ゴウは湖底で発見され、助手席の女の子は車の中で発見された。
投げ出されたのか、あるいはまだ生きていて、泳いで逃げ出そうとしたのか。
死因は聞いていないので分からない。
ゴウのかーちゃんは、それから三年間うちの親との交流は無くなった。
うちの親も会いづらくなったと言っていた。
やはりそれには、同い年の俺がいるからだろう。
ニュースなどで「20歳男性が18歳の女性と無理心中」とか聞いたとする。
普通は「一人で死ねクソが!」だが、俺はその男性の家族の事を考えてしまう様になった。
かなり迫害されているんだろうな、可哀想に。と。
だがこれは余計な感情なのだと思う。
まぁとにかくね、身近で死に関する事件とかあると、他の人とは違った方向から事件を見てしまうね。
隠されたストーリーは、結構悲惨。
84炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/15 03:23
ピラニアって飼った事あるか?
人間、どこか残酷な所があって、肉食獣が獲物を生きたまた食らう所は見ごたえがある。
ピラニアの水槽の中に、生きた金魚を入れるとどうなるか?まぁ結果は分かっているが、その過程等はみごたえがある訳だ。
トプン、と金魚を入れる。ピラニアは無表情なので、その金魚に気づいているのか気づいていないのか分からない。
しばし金魚とピラニアが一つの水槽であたかも共同生活をしている様な風景になる…が、それはほんの短い時間の事。
ピラニアが金魚に近づいて行った!と思うと、次の瞬間には金魚の腹を食い破っている。
ジタバタ暴れる金魚。おかまい無しに金魚を喰らい尽くそうとするピラニア。
ここが一番面白い!…んじゃねーかな。
なんか今更だが、また見てみたい気もしてきた。
動物vs動物ってのが、俺結構好きで、ガキの頃はよく分からん対決を虫とかにさせていた。
ザリガニvsクワガタとかな。
最初はワクワクしてるんだが、ケンカが始まると見てられなくなる。
「うわぁー、お前ら激しすぎるぜ」
恐ろしくなってくるんだよな。
とは言っても、始まらせてしまった以上、終わるまで見なければ。そうしないとこいつらの死が無駄になってしまう。
そんな感じで見てた。
そしたらクワガタが勝った!ザリガニのハサミはクワガタをうまくはさめないらしい。
クワガタはおかまいなしに突っ込んで行って、丁度ザリガニの頭と胴体の隙間にはさみを突っ込んだ。
そして「ジョキン」と切った。
綺麗にザリガニの頭と胴体が離れた。
うおー、すげぇぜこのクワガタ。
勝ったお前に名前をつけてやる。
お前の名前は…「レイ」だ!
あの頃は北斗の拳をよく見ていたので、変に影響されていた。
そして名前をつけるともっと俺の残酷な遊びはエスカレートした。
「よしレイ、羅王を倒せ」
とか意味の分からん事を言って、ホームセンターで買ってきたカブトムシと対決させた。
85炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/15 03:44
羅王って名前をつけたのは、カブトムシの風体がなんとなく羅王を連想させたから。
なんか偉そうだろ?カブトムシの方が。
だが、肝心の羅王はホームセンターでの人工的な飼育によって、かなり元気が無くなっていた。
あれってなんか変な注射とかされている、って話聞いた事あったな。それで余計元気なくなるんだってさ。
噂ですけどね。
羅王はヨタヨタしながら前に進む。歩くのでさえおっくうに見えた。
レイは俺が山の中に行って捕まえてきた野生のクワガタだったから、かなり元気だ。
レイはその機敏な動きで、一気に羅王との距離を縮め、頭にハサミで攻撃した!
「うわ〜、やめてくれぇ〜」と言った感じで、羅王ははさまれたままヨタヨタ動き出す。
レイはおかまいなしではさんだままだ。
その膠着が続いたので、俺はレイと羅王を離した。
「ブレークブレーク!!」
ラウーン2、ファイッ!っとけしかける。
羅王は相変わらずヨタヨタしていた。
レイは相変わらず機敏な動きで羅王に襲い掛かった。
その時だ。
俺は奇跡を見た。
羅王がレイを角で放り投げたのだ!!
「うおー、すげー羅王」
俺はその日、こいつらを戦わせる事をやめた。
そして別々の籠で飼う事にしたのだ。
なぜなら、この二つの強大な力を一つでも失いたくなかったからだ。
その日俺は、レイと羅王を見てニヤニヤしていた。
その時気が付いた。
「そういえばケンシロウがいない」
俺はこの時、ケンシロウの候補にスズメバチをあげていた。
だがスズメバチが運良く俺の周りにいるはずもなく、結局ケンシロウは俺の手には入らず終いだった。
羅王とレイは、ほどなくして死んだ。
…。
何が言いたかったのかって、こういう生き物の対決って昔よくやったよな?って話になっちゃった訳で…あまり意味は無かったのです。
ではピラニアの話に戻ります。
86炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/15 04:00
山田から聞いた話だ。
あいつは昔ピラニアを飼っていた。
それも小学生の時にだ。
親にピラニアを飼ってもらったらしい。
最初はマグロを餌にしてやっていたのだが、あいつはある日、映画「ピラニア」を見た。
人間達に大群でピラニアが襲い掛かり、食う。貪る。
残るのは骨。
山田は鳥肌が立ったらしい。良い意味でだ。
「ピラニアはすごいんだ、生き物をこんな風に食べながら殺してしまうんだ、すごい奴らだ」
そう思ったらしい。
次の日から、山田はマグロを餌にやるのをやめた。
奴は小遣いで金魚を買ってきたのだ。
そして水槽に入れる。
「うお〜、ピラニアのそばに金魚がいるぜ〜、うわぁっ!!食った!!すげえーーーー!!!」
こうして書くと、かなり知能が低そうに思える。
だが山田はその自然界の弱肉強食を見るのが趣味になってしまった。
山田は水槽を網で二つに分けた。
右側が「天国」で、左側が「地獄」だ。
右側には色鮮やかな熱帯魚達が悠々と泳ぐ。
左側は感情の無い機械の様な目をした、獰猛なピラニア達が血を求めて泳いでいる。
たまに天国にいる熱帯魚は、その網目をくぐって地獄に行ってしまうらしい。
「あ〜あ、馬鹿だよ地獄に行っちゃった…」
そう言いながらも山田はその天国地獄に分かれている水槽を気に入っていたのだ。
山田はある日、父親に言われた。
「おい、今ピラニアに何を餌にやってるんだ」
山田の父親は厳格で、かなり感情的な人間だ。
俺も何度かこの人が怒った所は見た事があるが、少し特殊だ。
暴力を絶対にふらないので、壁に正拳突きをしだしたりする。
後、話に聞いただけだが、極限まで怒ると真剣を持ってきて、庭の木の枝を斬り始めるらしい。
87炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/15 04:18
この時山田は「マグロを餌にしてる」と言ったらしい。
だが父親は少し感づいていたのだ。
ある日山田がニタニタしながらピラニアに金魚を餌にしていると、突然父親が山田の部屋に入ってきた。
その時山田の父親は仕事で何か失敗をしたらしく、かなり機嫌が悪かったらしい。
そこに山田がピラニアに金魚を餌にしてる所を目撃だ。
山田の父親は切れた。
「貴様ーっ!なんて残酷な事をしているんだ!!!」
そう言って、山田の父親はピラニアの水槽に正拳突きを叩き込んだ。
割れる水槽。地獄にいたピラニア達だけでなく、天国にいた熱帯魚達まで山田の部屋の床に落ちた。
山田の父親は、床に落ちているピラニアの一匹を掴み上げ、山田の手を引っ張って台所に向かった。
山田の父親はまな板の上にピラニアを置いて、包丁をそれにふりおろした。
「ダンッ!」と音がして、山田が丹精こめて育てあげたピラニアが真っ二つにされた。
まな板の上でピクピク動いているピラニアをよそに、山田の父親は言った。
「他のピラニアも処分しておけ」
そして山田の父親は自分の部屋に消えていった。
一刀両断にされたピラニアは、山田が飼っていたピラニアの中で一番大きな奴だったので、山田は気力が無くなり、その場でぐったりしてしまったらしい。
部屋に帰ってみると、天国にいた罪無き熱帯魚達も瀕死状態だった。
無論ピラニアも瀕死だ。
水から出してしまうと、かなり弱ってしまうらしいな。
しかも熱帯魚なので、温度差に弱いんだろうな。
山田は「天国の魚は罪が無いのに」と思ったらしいが、抗議できなかったらしい。
結局全ての熱帯魚とピラニアは死に、山田は変な趣味から立ち直る事が出来た。
山田は言っていた。
「もしあのままピラニアに金魚やってたら、俺やばかったかも」
と。
人間の残酷な物を見たいと言う欲求は、見れば一応満たされる。
だが次は、もっと残酷な物が見たい、とエスカレートしていくと思う。
そういう欲は、たまに満たしてやるか、とかじゃなくて、ずっと眠らせておいた方がいいかもしれん。
88携帯の炎 ◆j0cbxnXfgM :04/05/19 07:40
89夢見る名無しさん:04/05/21 18:42
インドに行く日が決まった
五月三十日
90夢見る名無しさん:04/05/24 00:22
また急な話だな
91携帯の炎 ◆j0cbxnXfgM :04/05/25 06:11
92夢見る名無しさん:04/05/28 00:44
書き込みせず逝っちまうのか?
93携帯の炎 ◆j0cbxnXfgM :04/05/28 19:28
かくさ
94さじ加減 ◆pu.doraleg :04/05/29 00:37
明日かよ
95炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/29 01:10
おひさしぶり。
この頃は色々ありまして、超忙しかった。
暇も困るが、スケジュールが詰められすぎていても、時の流れに圧迫されてしまって気が狂う。
そりゃ毎日一息出来るけどさ、そういう時は眠いんだよな。
だから寝ていた。
今日は色々な要素が重なって、書き込みが出来る日だ。
とは言っても、明日からは一日おきごとには書き込みができそうだけどな。
最近結構面白い出来事が身の回りにあったはずなのだが、ほとんど忘れてしまっている。
語りたい事がたくさんあったのだが、忘れてしまった。
とにかくそれどころじゃない。
この短い期間、焼け石に水状態の英会話を頭に詰め込んで(かなりインチキ臭い英語になってる)、
旅に必要なアイテムを買いに行った。
そしてスケジュールを大体たてて、T/Cとか言う奴を昨日買ったぜ。
あと、$を500くらい買おうと思ってる。
あ、そうだ、T/Cな。
これは12万円分買ったぜ。
US$で12万円分だから、昨日の時点で$1060な訳よ。
二ヶ月の旅なので、これじゃ足りなくない?と思い、$500を付け足そうとしてんだけどさ。
それは現金で持ち歩こうかと思っている。
そーそー、ルートを一応書いておきますよ。
まず、成田→デリー→ジャイプル→アーグラー→バナラシ→ブッダガヤ→コルカタ→アジャンタ→エローラ→アウランガーバード→
ムンバイ→ゴア→バンガロール→チェンナイ→マドゥライ→トリヴァンドラム…ここが終点。
トリヴァンドラムに行ったら、もう帰っていい。
そこから一番近い都市の飛行機で帰る訳だ。
俺の場合はチェンナイに戻るんだけどな。
トリヴァンドラムから飛行機に乗ると、スリランカ?だかのコロンボとか言うよくわからん街を経由しやがるらしい。
なんか旅行会社の人はスリランカのパンフレットを持ってきたけど、なんか女性の化粧関係の事が盛んらしいぞ。スリランカは。
俺には全く興味ないから、そんな所経由して戻りたくない。
と言う理屈な訳だす。
だからチェンナイに戻るのさぁ。コロンボ経由だと高いしな。
その前に往復チケットだから、もうすでにチェンナイからしか乗れない訳だ。
96炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/29 01:34
つまりぃ、さきほど書いたルートな。
これは俺の中でのチェックポイントな訳よ。
順番を書いたが、別に順番はどうでもいい。どの順番でもいいから、その都市に一度行けばそれでいい。
何か自分に課題を出さなければ、ただの放浪になってしまう。
それはあんまりよくない様な気がするんだよな。
糸の切れた凧は、ほっといても勝手にどこかに飛んでいく。
風が無くなれば落ちるだけだ。
軍資金が無くなって、仕方無く日本に帰って来る。
それが、風に任せて適当に飛んでいた凧の末路。
凧の競技会みたいなのがあって、色々な技を披露した後に、最後にちゃんとに着陸させる。
そして一位の表彰台に上りてぇ。
例えがおかしいかもしれんな。
凧に例えるとこんな感じなのよ。
別にさ、何のルールも決めずに、適当にブラブラインドをうろつきました。と。
そういう人がいたとして、俺はそいつを咎めている訳じゃないよ。
そいつにはそいつのやり方があるだろうしな。
ただ俺は、そういう風にしないと気がすまなかった。
二ヶ月以内に、指定されたチェックポイントを全て回らないと、負け犬。
上等。
悠久の国だろうが知った事か。
二ヶ月以内に全てを回る。
これはつまり、北から南に下るルートだな。
で、最初につく都市、デリー。
こいつが首都。
今手元に資料が無いが、デリーにはオールドデリーとニューデリーがあって、簡単に言うとオールドはスラム状態になってて、野良牛とかが徘徊し、道は糞だらけらしい。
一方ニューデリーは、道路とかもちゃんと整備されていて、道を歩く人々の服装とかも、西洋風らしいよ。
つまり、貧困の街、オールドデリー。貴族の街、ニューデリー…みたいな。そんな感じに分かれているらしい…。俺もまだよく詳しい事は知らん。
まぁいいや、とにかくこんな感じがデリー。
デリーに最初につくと、空港の外にはインド人がゲートの外で目をギラギラさせて外国人がゲートをくぐるのを待っている。
で、タクシーに乗れ、と、周りにワラワラ寄ってくる。
97夢見る名無しさん:04/05/29 01:59
妹尾河童の「河童の覗いた印度」っていうエッセーおもしろいよ。
かなりもう昔の話になっちゃうだろうけど、印度へ行きたくなる!!
ってもう炎さんは印度へ行くのか・・・
でもオススメ!
98炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/29 02:00
俺は今からそれを食らうらしいのだが、かなり強引に誘ってくるらしい。
で、もし万が一そのタクシーに乗ってしまえば、悪徳旅行会社に連れて行かれ、三日とか監禁(監禁する意味が分からんが、そうするらしい)されたあげく、訳のわからんツアーを組まされるらしい。
しかも結構高い額らしい。
ぜってーいやだ!!
金取られるよりも、その訳のわからんツアーで時間が無駄になるのが最悪だ。
時は金なりとはよく言ったものだ。
奴らは、金と一緒に時まで取るから最悪だ。
国はちゃんと、(交通事故の場合)罰金か懲役かを選ばせてくれるのに。
あれもつまり、金で払えないなら、時で払いなさい。と言う意味なんだろうな。
例えば川があれば、放流の時期になったら下流に行って川全体を網で覆ってしまえば、魚はほぼ全て捕れる。
外人はどこからやってくる?って言われたら、空港だよな。
空港で網張ってれば効率いいわなそりゃ。
だから、一番最初に難関がある訳だな。
それさえ乗り越えれば、後は楽勝な気がするぜ。
一応俺が用意した持ち物を聞いてくれ。
60g+10gのバックパック、ユニクロで買ったリュック(30gくらい?)、パスポート、T/C US$1060、現金US$ 500(予定)、パスポートのコピー。
薬関係。正露丸(効かないかもしれない…)、ビオフェルミン(旅行会社の人に「効くかそんなもん!」と言われた…)、ジキナ(風邪薬…効きそうに無い…)、
よくわからん抗生物質(家に落ちてた…)、ストッパ とか言う下痢止め…薬屋に「最強の下痢止め出せ」って言ったらこれが出てきた。
インドでも効くのか、と効いたら、インドでも効きます!!と言われた。だから俺はストッパを信じる。
えーと、あと絆創膏。薬関係終わり。
服。Tシャツ4枚、トランクス4枚、ハーフパンツ3枚、ジーパン一枚、トレーナー一枚、ジャンパー一枚。
シャンプー一個、歯磨き粉一個、歯ブラシ一個、石鹸二個、タオル二枚、バスタオル二枚、爪きり、耳掻き、鼻毛抜き、剃刀、目薬。
99炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/29 02:18
あとなんだろ。
メモ帳、日記帳、アドレス帳、ボールペン×2、赤いボールペン×1。
鏡、目覚まし時計、南京錠×3、ウォークマン(宿で聴くだけだ)。
本。深夜特急、カルチャーショック インド人、インド大修行時代、地球の歩き方…。
一つ言わせてくれ。深夜特急な、これいい。心理描写も状況描写も上手い。分かりやすいのだな。
この人は結構強気な人なんだよ。
だからリキシャーワーラーとの交渉の時、一歩も譲らない。
下手したら、歩きを取るくらいの勢いなんだよ。
そういうプライドからか、この人の旅からはすごい生命力を感じる。
もう一つの本、インド大修行時代。
この人は(またもや作者の名前を忘れている)、深夜特急の人とは違って、どこかおっとりしている。
マニ・バワン(ガンジーの博物館みたいな奴)に行きたい、と地元のクソジジイに言ったら、クソジジイは「おお、知っているとも!」と言って、その人を案内しはじめた。
だけどさんざん歩かされたけど、結局目的地にはつかなかった。
つまり、チップほしさに知らないのに知ってると言ったのだ。
で、最終的には知らなかったけどここまでの案内料をよこせ、とか言われんだよ、この人。
払わなかったんだけど、どこかおっとりしてると言うか、なめられやすいと言うかなぁ。
こっちの本の人は、人間的に親しみやすいから好き。
深夜特急の人は、尊敬の対象に近い。
まぁ結局どちらも好きです。
いやだったのは、印度放浪、って本。
なんだろう。なんか最悪。
状況と心情を正確に記して欲しいのさ。旅行記って奴は。
でも、この印度放浪って本の人は、難しい言葉で色々表現したりしてた。
たくさん言葉知ってる人なら分かりやすい。
でも俺はその前に、コイツは自分の表現力に酔っちまってんな、って思った。
大体そういう奴の本って読みづらい。
自己満足って奴だな。
とりあえずぅ、上で言った深夜特急とインド大修行時代は面白いからお勧めだよ。
深夜特急はみんな知ってると思うけどな。
100炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/29 02:57
>>97が言ってた、河童の…って奴は読んだな。
全部は読んでないけど、結局買わなかったんだった。
河童とか言う人は可愛らしい感じがした。
絵が上手い。
写真の変わりに、河童って人の手書きの絵が載ってる。
なんかほほえましかった。
また読みたくなってきたな、明日買って持って行こう。
そうだ、持ち物だった。
後は…なんだっけ。
ワイヤーロック、コンパス、財布×3。
インドのこじきとの交渉に使うもの。腕時計×4(100円)、ライター×20、電卓×3、ラジオ×2、ボールペン×8。
サンダル、スニーカー。
カメラ×4。
そんな所かな。
なんか俺忘れてない?何も忘れてないかな?
「おい、これ無いじゃんよ!」って奴あったら教えてくれ。
とりあえず持ち物はこれだけ用意した。
仕事の合間をぬって、色々やっていたんですよ。
そういや、全然話変わるけど、俺の会社の年下の奴がユンボでコケたぞ。すっげぇ落ち方してやがったぜ。
桟橋で、2tダンプの上に乗せようとしていた訳さ。
で、ユンボはトコトコ登っていきました。桟橋の一番上にまでユンボは来たのさ。
で、ユンボはその桟橋の一番上を支点にしていた。
その状態でな、奴はキャタピラレバーを前にグッと倒しました。
すると、キャタピラがホイルスピン…キャタピラだからキャタピラスピンだな。
キャタピラスピンみてーになって、桟橋が後ろに吹っ飛んでった。
左右の桟橋は後ろに吹っ飛び、ユンボはダンプの上でユラ〜と、ユックリ後ろに倒れていきました。
となりの現場にいたイラン人…全然関係無いんですけどね、この人。
関係無いイラン人がいきなり叫んだ。「アブネーヨーー、オリロオリロ!!」
だがもう奴は体が動かない。固まっていた。そのままの状態でユンボは倒れて行く。
恐怖で一瞬は声が出なくなっていた。それは、緊張から来るものと、恥じらいから来るものだろう。
緊張はしているが、大声を出すのは恥ずかしい、みたいな。
なぜなら、まだ確実にこのユンボは落ちる、と認識が出来ていないからだ。
101炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/29 03:14
だから、みんな危険が起きていても、声を出さない。
別に出せって言ってる訳じゃねーけどさ。
俺は昔、山田と俺、志村と言う奴と、志村の後輩で海に行った。
志村はシルビアS14、俺はZ32で白浜に向かいました。
二人で競争とかしながら、キチガイみたいに飛ばして走った。
信号待ちになれば、ブレーキ踏みながらアクセル思いっきりふかして後ろだけホイルスピンさせてた。
後ろはブレーキの利きが甘かったらしく、前にも進まずに、その場でホイルスピンが出来た。
で、調子に乗ってそんな事していた訳ですが、そのおかげで帰りにはタイヤの山がほとんど無くなっていた。
すげーんだ、F1みたいになってんの。
でもグリップ力悪そうな匂いがした。
男四人でナンパもせずに、海にちょっと入ってさぁ帰るか。ってなった。それだけの為に来たと思うと、少し俺は落胆していたかもしれない。
今考えると、本当によくわからない海だった。
女もいないのに男だけで…。
思い出すと具合が悪くなってくる。
まぁ、たまに海を見ると言うのは大事かもしれんな。
海って見ると心に栄養が蓄えられる様な気がするのでね。
で、俺達は帰る事になった。白浜バイバイ。男臭くてごめんね。
帰りは雨が降っていた。
志村はタイヤの山が全然残っていたので、ガンガン速度を上げる。
あの当時まだ携帯とか無かったから、俺は前を走る志村にパッシングして一度停めさせた。
「なぁ志村、俺タイヤの山全然無いんだよね。マジでスピンして死にそうだから、ちょっと速度緩めてくんね?」
「滑ったらカウンター当てれば余裕だ!!お前が頑張れ!」
とか言って、話が終わってしまった。
カウンター当ててどうこうって話じゃないんだっての。
横Gが、ある数値を超えてしまえば、カウンター当てても無理だ。
そのまま一週する。
分かれよ志村。マジ死ぬって。
危機感は確かにあった。
だが、志村のこの対応のいい加減さにより、俺はそんなに大した問題では無いような気がしてきてしまったのだ。
102炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/29 10:34
おはよう。
寝てしまった様だ。
で、続きだが、俺は志村がどんどん飛ばすので、俺もスリックタイヤのくせに飛ばしてしまった。
前から10tダンプが来たその時、ケツが思いっきりブレた。
直線なのに、いきなりドリフトになっていた。
半分コントロールを失い、ダンプに突っ込みそうになった。
その時、助手席に乗っていた山田はこう言った。
「ぅあ、ば」
小声でだ。
俺は死に直面していたが、何も言えなかった。
山田も思いっきり叫んでもよかったのだが、やはり恥じらいからか、その程度しか言わなかったんだろうな。
結局車はコントロールを取り戻し、ダンプと接触は免れた。
もしあれぶつかっていたら、俺今頃ここにいないんだろうな。
で、話を戻すとですね、うちの会社のそのユンボを運転していた彼。
倒れていったんだけど、顔だけは死にそうになってんだけど、声はまったく出していなかった。
そしてユンボが完全に真上を向き、落ちて行くその瞬間、やっと彼は声を出した。
「うぅわぁぁぁ!!」」
なんて言うか、悲鳴なんだけど、切なさが混じっていると言うか、そんな感じの悲鳴。
あの悲鳴には、役者の感情がちゃんと表現されていた気がする。
「このまま落ちたら死ぬのかもしれない、由香、俺君と結婚出来ないかもしれないよ、ごめん、まだいっぱいしたい事あったのに…ああっ、死にたくない!!」
それを凝縮した様な声だった。
そのままユンボは落ちた。
そのままユンボは逆さまになろうとしていた。
「あああああ!!」
また叫んでいた。
つまり、もう事故と言うのを認識しているので、恥らう必要が無いのだ。
事故だから、叫んでもごく普通だからな。
あの「あああああ!!」を訳すと「いやだ、潰されたくない、もしかして本当にここで俺の人生は終わってしまうのか、お願いだ、奇跡よ起こってくれ」
そう言ってる様に聞こえた。
結局、ユンボについてる屋根が助けてくれたから、奴は潰されなかったけどな。
もう説明がめんどうくさいから、写真を載せる。
103炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/29 10:38
104炎 ◆FIRE..sMrs :04/05/29 10:43
って、なんかそこに飛べない。
http://a.pic.to/1dk1o

ここに俺が載せた奴が色々並んでるから、そこに入ってる。
右下にあったな。
もしかしたら携帯じゃないと見られないかも。
105炎 ◆FIRE..sMrs
で、その話しは置いておいて、実はですね、俺は5月30日って話だったじゃない。
本当にその日に行く事になっていたんだけど、俺に急な仕事が入り、手続きに行けなかったのです。
で、電話しようと思ったんだけど、仕事中は電話出来なくてぇ、終わったのが8時半。
それが二日続いたんだけど、そしたら「もう無理だ」とか言われた。
だから、俺が行く日が伸びた。
その日は6月6日。
仏滅だぜ。いぇーい。
何が怖いって、発展途上国が作ったインチキ臭い飛行機が怖いんですよ。
「エア・インディア」とか言っちゃって。
名前だけはちょっとかっこいいような感じがするが、オンボロ飛行機らしい。
今までマグレで落ちなかったんじゃないか?
偶然の力で飛んでいる飛行機の様な気がするんです。
そんな事言ったらインドの飛行機会社の人に怒られそうですけどね。
つうか初めてだからな、飛行機に乗るの。
とりあえず今日はここまで。
またすぐ来る。

そういえば今日の書き込みは内容が薄かった。
次はちょっと濃い奴。色々な人に助けてもらってんだ、俺は。