そら

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6卑怯者
ふと遠くに母の姿らしきひとがみえた。
僕は女の子と二人で話してるところをみられたくなかったので
「じゃあな」
といって小走りで母のもとへ行こうと思いました。
そらは
「また話そうね」
といって。ここで無視すると傷つきそうな気さえした僕は勇気をふりしぼって。
ふりかえり
「ああ」
とだけいいました。
汗をかいてました。
女の子とここまで面とむかってはなしたのははじめてだった。
なんか不思議な気持ちになって
家にかえるとそらのことばかりを考えました。
熱も下がり、明日から学校というときに僕は母に
「一応医者に見てもらって許可もらおう」
と提案すると、母は普通に了解しました。
僕の心中は(あの子と話したい。つながりをもちたい)
その一心だったとおもいます。