【騎手について】
競馬において、レースでの馬と騎手の果たす割合は、一般的には馬7騎手3と言われています
しかし、この割合はレースの流れや馬の個性によっていくらでも変わると思います
それでも、割合を出すとしたら、やはり馬の割合が大きいと思います
このように馬の果たす割合の方が非常に大きいのに、どうして騎手が重要視されるかというと、
全体的に非常に少ない騎手の力で、力が抜けている馬がいくらでも大敗するからです
さらに極端な話をすると、将来GTを勝てるぐらいの力を持った馬が、騎手の乗り方次第では、
引退するまで下級条件にいるような馬になってしまう、という可能性も十分あるということです
競馬において騎手が重要な役割を果たしている事は、
武豊騎手、安藤勝騎手、ぺリエ騎手などの活躍から疑う余地もないでしょう
それでも中には、彼らはいい馬に乗せてもらっているから勝てているに過ぎないという人もいます
それでは騎手の腕の差とは何なのか?
これは、競馬を「レース」として考えると分かり易いと思います
レーサーの腕の差はそのマシンの性能の他に、ポジショニング、アクセルワーク、ブレーキング、コーナーリングなどが上げられます
馬が走っているんだから騎手は関係ないという人は、同じマシンであれば誰が乗っても同じと言っているようなものです
私も以前乗馬をしてみたのですが、その馬は足で蹴っても鞭を入れても動きませんでした
それを見ていた先生は、その馬は君が乗った瞬間に君の騎乗能力が低い事を見抜いて、馬鹿にしているんだろうと言われました
試しにその馬に先生が乗ると、まるで翼が生えたように走り出します
その馬は先生が乗った時は「この人は凄い人だからこの人の指示に従おう」と思ったようです
私が乗った時は残念ながら「お前の指示には従わない」とすぐに思ったようです
もしくは、私の指示の出し方が下手で馬に伝わらなかったのかも知れません
このような経験から折り合いなどのメンタル的な面の矯正も騎手の腕にかなり差があると思います
他にもバランス感覚なども重要な要素だと考えられます
例えば、誰でも小学校の時にランドセルを背負って走った経験があると思います
この時、ランドセルが体から離れていると走る度にランドセルが揺れて走りにくかったと思います
逆に体に密着していればランドセルがそれほど邪魔にならずに走り易かったと思います
馬も同じで騎手がフラフラしていると走り難いでしょう
以上はあくまで私の想像です
私はプロの騎手ではありませんし、恐らくプロの騎手でもなぜ騎乗技術に差があるのかを正確に説明できる人はいないと思います
しかし、レースにおいて騎手の差が結果に重要な影響を及ぼしている事は疑いようのない事実なのです