もう春だねえ〜…

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1夢見る名無しさん
スレ、落ちちゃったよ…
2夢見る名無しさん:04/02/21 20:48
3夢見る名無しさん:04/02/21 20:49
春の空気、嫌いじゃないな
いい感じ
4夢見る名無しさん:04/02/21 20:50
なんていうのかな、靴屋のにおい?
ゴムみたいな
あのにおい、なんかハマった
5夢見る名無しさん:04/02/21 20:51
マスクしてこのすてきな時期を過ごすのは
ちょっともったいないよね…
しなくていいよ
6夢見る名無しさん:04/02/21 20:52
この時期はね、つくしんぼとかふきのとうとか
雪解けの水が流れ出して激しい勢いを生み出すね
7夢見る名無しさん:04/02/21 20:54
桜の幹をよーく注意してみるんだよ
あの淡くて儚い桃色が
いま懸命に幹の中で脈打っているんだよ
8夢見る名無しさん:04/02/21 20:55
雲がものすごいスピードで流れていくでしょ
青い空、眩しい陽光が交互に地面を照らすんだよ
9夢見る名無しさん:04/02/21 20:56
湿った土の匂い、そっと嗅いでみるのもいいもんだよ
硬く閉ざされていた季節がゆっくりと氷解しているから
10夢見る名無しさん:04/02/21 20:58
物干し竿に揺れる色とりどりのシャツ
スカイブルーとかピンクとイエローのチェックとか

もう春なんだねえ〜…
11静謐:04/02/21 21:03
春の夕暮れは狂気の色だよな。
いろいろな色を混ぜたようなジトッとした空、
あの土と草木の匂い、樹々の芽から聞こえる胎動・・・
残酷だよ。
頭痛がする。

12夢見る名無しさん:04/02/21 21:19
今日は暖かだった。
13夢見る名無しさん:04/02/23 15:56
明日は寒いらしい。
14夢見る名無しさん:04/02/23 23:10
久しぶりに雨が降って
乾いていた空気に水の糸が散りばめられる
春の訪れは風、そして雨が教えてくれる
15夢見る名無しさん:04/02/23 23:11
砂になりたいと願う少年の心は
いつも悲しく、いつもいたたまれず
いつもやり場がなく、いつも追い続け
いつも空っぽで、いつも諦めている
16夢見る名無しさん:04/02/23 23:13
そこに完全に溶け込むことなく
自分を異物と認めてる
暖かな季節に
君はただ後ろめたさを
まるで祈りのように抱えている
17夢見る名無しさん:04/02/23 23:17
潮騒の音がする
空は青く視界の上半面を覆い
風がびゅうびゅうと吹き抜けていく
君はどこまでもひとりだったし
風は君の体を砂のように
散らしてくれたりもしない
18夢見る名無しさん:04/02/23 23:19
君は泣きたかったんだ
それをいままで気付かずにいて
雲ひとつない空を見上げながら
その青さをひたすら目に染み込ませていた
19夢見る名無しさん:04/02/23 23:21
地平の果てへと続いていく道路
まばらに立ち並ぶ倉庫
そうして、ときおり
思い出したかのように止まっている
持ち主のいない自動車
20夢見る名無しさん:04/02/23 23:25
君はどこまでもひとりだった
いつの間にこんなにも
切り離されてしまったんだろう
いつの間にこんなにも
全てのものがよそよそしくなったんだろう
21夢見る名無しさん:04/02/23 23:25
かつて漠然と全てのものに溶け込み
そこに静かに息づいていた
遥か奥に明滅しているかすかな名残
22夢見る名無しさん:04/02/23 23:27
君はにわかに触れた
物ではない何か
存在物ではない何か
けれども確かな手ごたえをもって
君に語りかけてくるもの
23夢見る名無しさん:04/02/23 23:28
それが無性に嬉しくて
君は静かに、笑った
    n,,,,,,n     
  /・::::::・::::゙ミヾミミミ <糞スレずざーーーー!w 
  (;;●;;;;;;<ヽヾミミ           (´´  
 (´ー` )::|ヾミミ )      (´⌒(´   
⊂ミ;;;;;;;⊂)::|l:::ミミ⊃ ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
25夢見る名無しさん:04/02/24 10:38
詩人ですね〜。
26夢見る名無しさん:04/02/28 01:11
一匹の黒猫がいた。

柔らかな春の空気に油断した大地を
一気に引き締めるような寒い日だった。
27夢見る名無しさん:04/02/28 01:13
あたしは1年ほど共に過ごした彼と別れた。
はっきりした理由があったような気がするけど
今となってはそれさえ
なんだったのかよくわからないでいる。
28夢見る名無しさん:04/02/28 01:14
春ー!
29夢見る名無しさん:04/02/28 01:17
別れ話を持ち出したのはあたしの方だった。
ふたりのお気に入りのバー。
何度も遊んだ帰りに立ち寄って
くだらない話ばかりしていたバー。
30夢見る名無しさん:04/02/28 01:19
そのときもまるで冗談を言うように
それでもお互いがはっきりと感じ取れる
硬質な空気に包まれて
あたしはなんとなく切り出した。
31夢見る名無しさん:04/02/28 01:21
そして彼もそれをさも当然と受け入れた。
柔らかな笑みさえ浮かべて。
彼のあまりに自然な態度を
今度はあたしが受け入れる番だった。
32夢見る名無しさん:04/02/28 01:24
別に悔いはないけど。
なんだったのかな、倦怠?
あたしはいつのまにか余裕がなくて
気付けば心の中で悪態ばかりをついていた。
別れてみたらそんなこと
本当にどうでもいいことだと思えるのに。
33:04/02/28 01:25
北海道深川市で警備員の制服姿で
歩いていたら通りすがりの親御連れとおぼしき女の子と叔母さんに
女の子 「何アレ気持ち悪い」 母「日本もお終いだわね」
と言われたこともある。

そのあと何気なく空知川をみてたら通りすがりのおやじに・・・
「とびこんじゃだめだよ。大変なことになる。」
とも言われた。子連れの母親に見ちゃだめよとも言われた。
なんか悲しくなったのでAVを借りて家に帰った。
34夢見る名無しさん:04/02/28 01:29
なんとなく整理のつかないまま
ぼんやりと重たい頭を支えるのに苦労しながら
あたしは全て考えることを放棄して
ただ歩いていた。
ふたりでいたときのお決まりだった散策コース。
思わず辿っていることにすら気付かなかないで。
35夢見る名無しさん:04/02/28 01:32
黒猫はまるで所在無げにそこにいた。
迷子になったまま行くあてのない子どものよう。
目が合ったままじっと動かない。
あたしも何も考えずにそのまま目を合わせていた。

あなたもひとりぼっちなの?
36夢見る名無しさん:04/02/28 01:37
取り立てて可愛いとも思えなかったけど
あたしはその目に惹きつけられた。
体の中心まで一直線に射られてしまいそうな。
あたしは黒猫を連れて帰って
一緒にお風呂に入り、一緒にごはんを食べた。
37夢見る名無しさん:04/02/28 01:41
春の訪れと共に解けて消えてしまう
はかない一粒の雪の結晶のように。
あなたはいなくなってしまうのでしょう?
春になればあたしは伸びをしてその新しい季節を
体ごと受け入れなくてはならないのだろう。

だからもう少しだけ
冬のままで。
38夢見る名無しさん:04/03/04 21:43
俺はただぼんやりと虚空を見つめている。

なごり雪も降る時を知り
ふざけすぎた季節の後で…
39夢見る名無しさん:04/03/04 21:45
うつろな目でかすかに灰色がかった夕暮れの空を
朱色に染めていく太陽を想いながら窓を眺めている。
40夢見る名無しさん:04/03/04 21:47
息を吸うのにも息苦しく感じる。
寝不足の目はどことなくいやな雰囲気で
何もかもが俺を突き刺してくる。
41夢見る名無しさん:04/03/04 21:49
時計の秒針
人の足音
骨の軋む音
心臓の鼓動

聞こえない音が聞こえてくるのが不愉快で
俺はCDをリピート再生にして
何度も何度も同じ音の羅列を聞く。
42夢見る名無しさん:04/03/04 22:01
誰かの雄叫びを聞いて安心している。

どこにでも理不尽と皮肉は転がっている。
そうやって自分の存在と人生を恨む。
43夢見る名無しさん:04/03/04 22:08
俺は顔を上げて、まっすぐ前を見据える。
ありったけの憎悪を込めて、前を見る。
44夢見る名無しさん:04/03/04 22:09
俺は探している。
道路に横たわる猫の死骸を。
45夢見る名無しさん:04/03/04 22:09
俺は探している。
駅前でプラカードを持つ初老の男の顔を。
46夢見る名無しさん:04/03/04 22:10
俺は探している。
事故現場に駆けつけるパトカーのサイレンを。
47夢見る名無しさん:04/03/04 22:11
俺は探している。
末期癌の祖父の咳を。
48夢見る名無しさん:04/03/04 22:11
俺は探している。
ホテルの路地裏で女が流す絶望の涙を。
49夢見る名無しさん:04/03/04 22:12
俺は探している。
ラッシュを妨げる道端のゲロを。
50夢見る名無しさん:04/03/04 22:13
俺は探している。
歓楽街をさまよう男の落胆の溜め息を。
51夢見る名無しさん:04/03/04 22:13
俺は探している。
自動車の中で恋人同士が交わす熱い抱擁を。
52夢見る名無しさん:04/03/04 22:14
俺は探している。
タバコの煙とジッポの匂いを。
53夢見る名無しさん:04/03/04 22:15
俺は探している。
割れたグラスから飛び散った赤いワインを。
54夢見る名無しさん:04/03/04 22:18
俺は探している。
流し場に放置されているまな板と出刃包丁を。
55夢見る名無しさん:04/03/04 22:18
俺は探している。
ゴミ置き場の壁に黒くこびり付いた放火の跡を。
56夢見る名無しさん:04/03/04 22:19
俺は探している。
駐輪場に捨てられた使用済みのコンドームを。
57夢見る名無しさん:04/03/04 22:19
俺は探している。
教会で花嫁が投げた白いブーケを。
58ドツボ:04/03/06 10:32
ずりだぎゃ
59夢見る名無しさん:04/03/06 14:40
馬鹿のくせにセンコーの犬みたいな真似してたなんて笑える男だぜ
60夢見る名無しさん:04/03/07 03:38
春は気の狂う季節。
61夢見る名無しさん:04/03/07 08:06
青年というにはまだあどけなさの残る
まるで少年のような。
彼は黙々と登り続けていた。
背の低い笹から
時折顔をのぞかせるゴツゴツした岩々。
彼はわき目も振らず登り続けていた。
62夢見る名無しさん:04/03/07 08:09
何のために?
何を求めて?

あるいは彼が心の底から欲していたのは
もっと明確な、もっと不変な、もっと魂をふるわせる、
「答え」のようなものだったのかもしれない。
しかし彼はそれに気付かない。
63夢見る名無しさん:04/03/07 08:12
過ぎ去ろうとしている季節に決別するため、
そのような名目を彼は自身の行為に与えていた。
素敵な出会いであり、素敵な別れだった、
彼はそのことに感謝していた。
その一方で、
いたたまれなかった。
やるせなかった。
寂しかった。
64夢見る名無しさん:04/03/07 08:18
彼には今、自分がどこにいるのか、どこを登っているのか、
何をしているのか、どこを目指しているのか、
それらに対してのはっきりした自覚はなかったし
実際にどうでもいいことだった。
彼が何を思いながらひたすら急斜面に向けて
足を交互に繰り出しているのかは彼にしかわからないのだろうが、
思いつめているようで虚ろでもあるその視線の先を
彼がしっかりと捉えているようには到底思われなかった。
65夢見る名無しさん:04/03/07 08:26
山頂まで辿り着いたとき、彼は目の覚める気持ちで。
まるで生まれたばかりの目がそれを見つめるように
眼前に広がった景色を隅々まで焼き付けた。

視界の下を、雲の絨毯が浮かんでいた。

自分の呼吸を認識した。
空は真っ青だった。
太陽がすぐそばで輝いていた。
全身を包む風が冷たい。
66夢見る名無しさん:04/03/07 08:39
生涯でおそらく初めてだっただろう衝撃の、
しかし次の瞬間には彼の心は猛烈な勢いで締め付けられる。
頭の中を行ったり来たりしている数々の疑問は
どろどろに融けて大地や空と混ざり合ってあたりをさまよう。
目の前にあるものが、
何かしらの答えに相当するものなのかもしれない。
しかし何を思えばいいのか、わからない。
67夢見る名無しさん:04/03/07 08:44
ふと頂から山の斜面を見下ろす。
四方が同じ景色に取り巻かれ、
自分はその中央にポツンとたたずんでいた。
こんなところを登ってきたのか、と思った。
ここをまた降ってゆくのか、と思った。
何かどうでもいい気がして、そのまま崩れるように座り込む。
68夢見る名無しさん:04/03/07 08:51
聞き馴染んだ声が彼の頭の中で鳴り響いている。
大好きだった声、でも二度と聞けない声。
まるで行きずりのように現れて去っていった、短い恋だった。
路地裏に放り出された子猫のように路頭に迷いながら
必死にしがみついているような季節だった。
69夢見る名無しさん:04/03/07 08:57
すぐにどこかに行ってしまう。
言葉を交わせる時間、触れ合っていられる時間、
そんなものはほんの一瞬で、
すぐにまた新しい道がそこから作られていく。
お互いがお互いを欲している理由はなんだったのだろう?
何がふたりをつなぎとめていたのだろう?
なんでこんなにも脆いんだろう?
この儚さをどれだけ繰り返したらいいんだろう?
70夢見る名無しさん:04/03/07 09:12
ふと目をとめる。
同じようにポツンと咲いている花。
見たこともない、名前もわからない。
ただ、きれいだな、と思った。

そうか、おまえはもう新しい季節を迎えたんだな。

そっと匂いをかいでみる。
土と草の臭いの奥に、濃い甘さを感じた。
大地に張った根で懸命に精気を吸い上げたような力強い香りだった。
彼は思う。
すれ違っていくだけの出会い。その瞬間から薄れていく。
ちょっとだけ、自分の心を引っ掻いて。
その痛みを悪くないなと思うから
また自分は執拗に探し続けるのだろう。

彼は静かにその場所を後にした。
71夢見る名無しさん:04/03/08 07:57
君の意識は、いつだって僕の中で心地よかった。
絞られるように痛い、悲しみで満たされている。
そうだ、いつも荒涼とした砂塵が吹き荒れている。
君を潤わせることなど到底叶わないまま
キリキリと乾燥して無数のとげを作り出す。
そこにそっと手を添えることが、僕の何よりの喜びだった。
72夢見る名無しさん:04/03/08 08:02
いつもジレンマと向かい合っている。
崩壊寸前の精神で自己矛盾と向かい合っている。
君は居場所を求めながらも手に入れることが出来ないから。
どんなにたくさんの人たちと一緒にいても
君は結局ひとりぼっちだから。
73夢見る名無しさん:04/03/08 08:08
でも僕から見てもそれは大変奇妙なんだよ。
なぜって、君自身がそうしているのだもの。
君は求めているのに、まるで求めていないかのように見える。
そして君自身も、本当はどっちなのか分からない。
面倒くさいと思って全て投げ出しているのかもしれない。
自分には必要ないと思い込もうとしているのかもしれない。
だから僕は、そんな君が大好きなんだ。
74夢見る名無しさん:04/03/08 08:16
君のとげはチクチクと痛い。
君だって、それは同じのはずなんだ。
別に自分を守るためでも他人を傷つけるためでもない。
ただ乾燥してキリキリと傷んだ身体がとげを作ってしまっただけ。
だから君は悩む。
ときにそれが鋭い切っ先となるから。
君は必死に目をそらす。
そうすることしかできない。
75夢見る名無しさん:04/03/08 08:19
あやふやな距離感。
自分も他人も見ないように、気づかないように。

刺は今も尚、あちこちから生えてくる。
君の全てを搾り取るようにして、あちこちから生えてくる。
その痛みに顔をしかめながらも、君にはわからない。
いつの間にこんなものを作ってしまったんだろう。
そんなものとはまるで無縁だと思っていたのに。
76夢見る名無しさん:04/03/08 08:21
そうして君はちょっとだけ気づく。
そうだ、思えばもうずいぶん昔からあった。
それをとげと気づいていなかった。
身体を装飾する宝石か何かかと思っていた。
「美学」という宝石。
「夢」という宝石。
「センチメンタル」という宝石。
77夢見る名無しさん:04/03/08 08:29
僕は君のそのとげを口に含んであげたい。
そうやって君の痛みが欲しい。
君の悲しみは際限なく体の奥から湧き上がってくるから
きっと僕を何度も満足させてくれるのだろう。
しかしそれはできないんだ。
君の目が僕を見つけてくれることは決してないから。
そのことが、僕は少しだけ悔しい。
78夢見る名無しさん:04/03/08 08:35
君は何度も悲哀と虚無の間を放浪する。
僕にはまるで君がその行程を楽しんでいるようにしか見えない。
そうして君の顔はどんどん疲れて、どんどんやつれていく。
その全てを君は粘土のように一緒くたにして
自己否定としてまとめあげる。
79夢見る名無しさん:04/03/08 08:46
君は酒を飲んだ。限界を超えてもなお飲んだ。
最初は視界が上から下へとスクロールする感覚を面白がった。
自分が自分でなくなっていくように思えた。
屈強な殻を全力でこじ開けたなら、
その先にはきっと新しい自分がいるに違いなかった。
そのうち頭をガンガンと内側から叩きつけられるようになった。
自分の精神にはピッタリだと思った。
この振動が自分のとげを全てふるい落としてくれればいい。
このまま続けよう。この先に行き着くところがあるのなら、
是が非にでも行ってみたい。
80夢見る名無しさん:04/03/08 09:00
ふらふらとおぼつかない足取りで、君は自分の自転車に乗り込む。
土砂降りの雨の向こうへと消えていく夜の道へ、君はこぎ出す。
とうとう君はずっと泣かなかった。ここ数年で一度も。
泣くという行為を忘れてしまったのかもしれない。
あるいは君の美学に反する行為だったのかもしれない。
だから、君の顔を打つ雨は、君の心にとても優しかった。

君の人生は、その角を曲がったところで終わる。
突進してくるトラックが君の不規則な動きに対処できない。
君の悲しい魂を、僕は最後まで愛して見届ける。
81夢見る名無しさん:04/03/09 00:19
このスレが無ければもう少し気が楽だったかな
82夢見る名無しさん:04/03/09 01:23
>>81
ごめん。路線がずれた、というか
別に何も考えてなかったんだけど、
なんだかどうしようもなくて
悲しさみたいなのをぶつけてたら
いつのまにかこんなことに…。
タイトルと全然そぐわないしー。
もうちょっと元気になって書いてみる。
83イッテツ:04/03/09 16:01
作者の想いを感じますな。わたくしには、まね出来ませぬ。うむ。
84イッテツ:04/03/09 16:28
文は苦手でな。日記もつけたことありませぬ。うむ。
85夢見る名無しさん:04/03/09 18:06
人の気を引くためじゃ無かったんだ。
ここじゃ説明出来ない‥
86夢見る名無しさん:04/03/12 11:49
>>83-84
書きたい人が書く、読みたい人が読む、
それでいいんじゃないかなー。
書く人は書くうちにうまくなるし
読む人は読むうちに膨大な量をこなしてる。
どっちも貴重な財産。

>>85
ちょっと意味がわからないけど…。
説明してー。
87夢見る名無しさん:04/03/13 02:45
>>86 独り言ですので。「孤独の偽り」の事なんですよ。

88夢見る名無しさん:04/03/14 02:40
>>87
孤独の偽り…、難しいな。
その「偽り」は誰に向けてだろう。
他人か、それとも自分か…。
89夢見る名無しさん:04/03/14 02:46
自分の行動を省みてあれこれ試行錯誤し
その結果、自分の行動に疑問を持つようになれば
それはおそらくものすごく不幸なことに違いない。

幸せになりたい私は、
だからそんな愚かなことはしない。
90夢見る名無しさん:04/03/14 02:49
自転車をこいでいる。
私の前、数メートル先には
同じように自転車をこいでいる一人の男。
名前も知らない。
そもそもさっきまで私は
彼の存在すら知らなかった。
ついさっき彼は私の前を通り過ぎたのだ。
それからずっと私は自転車を走らせている。
91夢見る名無しさん:04/03/14 02:55
私はぽかぽかと暖かな日差しに酔っていた。
もう花の散り終えてしまった大きな梅の木。
ふと立ち止まってみたくなった。
いつも眠たい、異常な倦怠に包まれている。
春の気配は毛穴から私の中に入り込み
暴れまわって私を疲れさせる。
92夢見る名無しさん:04/03/14 03:00
自分をそのような行動に駆り立てた衝動の正体を
私は知らない。知りたいとも思わない。
彼に一目惚れしたのだろう。
自転車をこぐ彼の姿がよかったのか、
そのスピードが私のリズムにちょうどよかったのか。
考えようとする自分の頭を払いのける。
思考停止。私はただ何も考えずに自転車をこぐ。
93夢見る名無しさん:04/03/14 03:04
「すき」という気持ちをいつもただ感じていればいい。
生きるということはたったそれだけのことでいい。
私は何も望まないし欲しくない。
でも、その気持ちだけはどうか私の元から離れていかないで。
私は知っている。
手を伸ばす前はすぐ近くにあるのに、
伸ばしてみたらどうにも届かないほど遠くにある。
94夢見る名無しさん:04/03/14 03:09
梅の木の下で初めて出会ったふたり、なんて言ったら
ものすごくロマンチック。運命的な感じがするじゃない?
ほら、彼の背中が笑ってる。ものすごく幸福そうに笑っている。
その後姿に引き寄せられるように
私はまるで夢見心地に自転車をこぐ。
あなたと幸せになりたい。私のこの気持ちをあげるから
ふたりでどこまでもどこまでも、ずっと走って行きましょう。
その途中、ふたり溶けてしまえたら、どんなに幸福なことかしら。
95夢見る名無しさん:04/03/14 03:17
走っても走っても縮まらない距離がある。
それを私は誇らしく思う。
私の愛する人は、
私の手中にたやすく転がり込んだりはしない。
必死に追いかけて追いかけて、
それでも手に入らないことの快感。
私はあなたの背中しか知らないけど
いつもあなたの背中は私に手招きする。
96夢見る名無しさん:04/03/14 03:25
彼は路地裏に入っていった。私も後に続く。
曲がったところで彼は自転車を止め、こちらを見ていた。
私は思わず自転車を急停車させた。

「………」
「………」

彼の目が私を見ている。
非難? 嫌悪? 拒否?
私は彼の視線に握り潰されそうになるのを耐える。
彼が私を愛さないはずがない。
私はすでにあなたのものなのだから、拒む理由なんてないでしょう?
97夢見る名無しさん:04/03/14 03:34
「俺になんか用?」
「………」
「ずっとつけてたろ、俺のこと」
「………」
「聞いてんの人の話」
「………」
「きもいっつってんだよ馬鹿」
「………」
「あぶねー奴かお前?」
「………」
「早く俺の前から失せろよ、警察呼ぶぜ?」
「………」
「こっち来んなよ」
「………」
「あっち行けっつってんの、こっち来んな」
「………」
「来んじゃねーよ! 聞いてんのかよ!」
「………」
「へらへら汚ねえ薄ら笑い浮かべやが…」
98夢見る名無しさん:04/03/14 03:42
言葉は要らない。
人間は嘘つきだもの。
私はキスでふさぐ。
彼の口は私を拒まない。
ほら。
だから言ったでしょ。

「すき」という気持ちは、追いかけるほどに募る。
そして追いついたとたんに崩れていく、まるで砂の塊のよう。
私の家に行くでしょう?
たやすく手中に転がり込んできた彼の小さな魂を
手の平で丹念に愛撫してあげる。
全部溶けて消えるまで、丹念に愛撫してあげる。
手を伸ばしていられることの幸福を求めながら。
私はいまだ満足できないまま。
99夢見る名無しさん:04/03/14 03:59
でも彼には彼の思惑があるみたい。
いいの、過程がどうであれ行き着く先は同じだから。
さあ、行きましょう。全てが解け合う世界へ。
きっとそこに私たちが求めていたものがあるから。
100夢見る名無しさん:04/03/14 08:32
>>99
えっと(笑)

独りよがりで夢想家な「私」に
「彼の思想」まで考慮する脳みそはないわけで…。
でもあなた面白い(笑)

「私」は「望まない、欲さない」と強がりながら欲望を持ち、
その欲望を、それでも叶わないことを希求する。
「彼」と溶けて混ざり合いたいと思っているのに
最後は自分を置き去りにして、
ただ「彼」だけを溶かしてしまおうとする。
その煮え切らない状態。
101夢見る名無しさん:04/03/15 10:56
春ですねぇ〜
危ない思考も春のせいにされたらたまんねぇな。
102夢見る名無しさん:04/03/18 08:53
>>101
スレのメインテーマは「虚無」「狂気」
あとは「愛」とかなんかそんなもの。

この「愛」が問題で、履き違えられた「愛」の蔓延が拍車をかけて
春は四季の中で一番狂うことに寛容な季節なんじゃないかと。
103夢見る名無しさん:04/03/20 18:22
僕のことを好きだと言った君。
その時すでに僕には夢中な人がいたから
君の気持ちには応えてあげられそうになかった。
でも君は真剣で、真っ直ぐで、振り返らなくて、諦めなくて、
だから、少しだけ一緒にいよう、と思った。

放課後の教室に残って、僕らは毎日窓の外を眺めた。
僕には退屈な時間。君には、どんな時間だったんだろうね。
104夢見る名無しさん:04/03/20 18:23
「ポッキー食べるー?」
「うわ、悪い奴だなー、学校にそんなもの持ってきて」
「おなかすいちゃうんだもん」
「ふとるよ」
「うるさいなー」
「のど渇いちゃうじゃん」
「ほら、午後ティー」
「準備いいね」

電気の消えた教室は、太陽が沈むにつれて暗くなっていく。
夕日が君の頬をオレンジ色に染める。
僕と君は、そこで初めてのキスをした。
ふうん、これがキスか。なんか変な行為だ、と思った。
少し、午後ティーの味がした。
105夢見る名無しさん:04/03/20 18:24
あの人に至るまで、僕には通過しなくちゃいけない道がある。

傀儡は主張することを許されない。
僕が求めるだけ、僕に与えていればいい。
106夢見る名無しさん:04/03/20 18:25
君の家に初めて行った時、
どこかのバラードが流れていた。

「大滝くん、まきちゃんと付き合ってるって言ったでしょ」
「そうだっけ」
「あのふたり、もうやっちゃったんだってさ」
「そうかー…」
「………」
「………」
「あたしたちもやってみる?」
107夢見る名無しさん:04/03/20 18:25
重なった胸から君の鼓動が伝わってきた。
いや、僕の鼓動だったのかもしれない。
ふたりとも高ぶりの中をぐちゃぐちゃに混ざり合った。
君は痛がって何度も壁に頭をぶつけた。
全て君がセッティングしていた。
ぱりぱりにノリの利いたシーツからBGMに至るまで、全て。
そうしてその日を境に、君は見違えるほどキレイになった。
108夢見る名無しさん:04/03/20 18:27
時折あの人を見かける。
いつも眩しい笑顔。
僕の存在は、あの人の人生に一片の関わりもない。
隣にいる人は恋人なの?
僕はこのまま進んでいった先で、
あの人の笑顔と向かい合うことができるんだろうか。
109夢見る名無しさん:04/03/20 18:27
「このお店、いいね。いつもここで待ち合わせしようよ」
「精神的な充足と肉体的な充足の、どこに隔たりがあるんだろうね」
「見て見て、これ初めて着て来たんだよ、かわいいでしょ」
「君の欲しているものと僕の欲しているものは、どこに違いがあるんだろうね」
「この帽子は、プレゼント! きっと似合うよ、ちょっとかぶってみてよー」
「君は何から目を逸らして、僕は何から目を逸らしているんだろうね」
「照れなくたっていいじゃーん、ほらほら…。いやーん、かわいいー☆」
「びっくりなのはさ、傀儡にされてたのは僕の方だったってことだよ」
「このパスタ食べ切れないよー、ね、あーんして、あーん」
「お互いの体を道具にして…、僕ら次は何を目指したらいいんだろう」

「あたしを捨てて他の人のところに行くのなら、あたしそいつを殺してやる」
110夢見る名無しさん:04/03/20 18:28
僕は君に求められるがまま、君の穴を埋める道具になる。
それはとても息苦しくて、とてもいたたまれなくて、
でも、とても気持ちがよくて、とても安心する。
111夢見る名無しさん:04/03/20 18:31
「ん、なに?」
「あの、先輩、卒業おめでとうございます」
「何だよあらたまって。変な奴だなー」
あの人の笑顔が、今は僕を見ている。なんて幸福感だろう。
「今まで本当にありがとうございました」
「ばーか、俺を泣かせようとしたって無駄だ」
「いえ…、最後だから、先輩の願いを叶えてあげたいなって思って」
「はあ?」
「僕、わかってますよ、先輩のこと…」
「………」
「体育館の倉庫に縛りつけてあります…」
「………」
「好きなだけいたぶって、気が済んだら捨ててくださいね」
あの人の目が、獣のように光った。
「ほんと準備のいい奴だな、お前は」
「どうか、お元気で、先輩」
112夢見る名無しさん
傀儡は主張することを許されない。
それでいい。
あの人の欲情を思って、
それだけで僕は十分に満足する。

ほら、もうすぐ桜が見れる。