今日、朝30分ほど寝坊した
俺「うっわ〜!やべぇ!寝坊したぁ!」
適当に準備をして、俺は食パンを口にくわえながら、走って登校した。
俺「あそこの角を曲がって・・・」
曲がろうとしたその時!!
俺「うわあっ!」
知らない女の娘「きゃあっ!!」
俺はぶつかってしまった。
「いてて・・・すみません!急いでたもんで・・・それじゃ!」
知らない女の娘「い、いえ、私こそごめんなさい!」
お互い恥ずかしくなって、妙な空気が流れた。
俺「じゃ、俺急ぐんで・・・!」
知らない女の娘「あ、・・・はい!」
伝説の恋が始まった
2 :
夢見る名無しさん:04/02/21 15:46
2
3 :
夢見る名無しさん:04/02/21 16:07
…ハッ!
ここで目が覚めて飛び起きた
時計の針は8時2分を差していた
オレ「やべ、寝坊した!がっこ行かなきゃ!」
…!
漏らしてた。
しかも外は真っ暗、夜だった。遅刻いや、終わってる。
―終了
4 :
夢見る名無しさん:04/02/21 19:35
―終了したはずの物語・・・それは閉じられた内なる世界の始まりだった
閉じた瞼の先に、微かに見える光の気配。
俺はゆっくりと目を開けた。
そこは見慣れたはずの、見知らぬ俺の部屋。
何もかもが当たり前で、
何もかもがチグハグなオレノセカイ。
ええ・・・っと・・・・・・
(何がどうなってるんだっけ?)
― ちくたくちくたく・・・
枕元から聞こえてくる針の音。
ああ・・・そうだ・・・・・・
― 時の音が・・・
なぜ、こんなアタリマエなことを忘れていたのか
― 時間のナガレが・・・
「そうだ・・・今日は寝坊したから、
急いで学校に行かなくちゃいけないんだよ」
まったく、どうかしてる。
そうして俺は、"いつも"と同じように適当な準備を果たし
"いつも"と同じように食パンを咥えたまま家を飛び出した。
時刻は午前8時2分。
"いつもと同じ"、30分遅れのセカイが幕を開けた。
―続く・・・かもしれない
>>1よ
今更なんだが、主人公と娘っ子の名前を教えてくれんかね
このままじゃ、続き書きたくても書けないよ
話の展開忘れそうだから、
>>1の了承出る前に続きをヒッソリと書く!
タッ・・・タッ・・・タッ・・・
一定のリズムで地を蹴りながら、ひたすらに通学路を駆けていく。
やがて、見慣れた交差点が見えてきた。
「たしか・・・・・・」
〜〜〜グニャリ、景色が歪む〜〜〜
タシカ、アソコのカドで・・・
「あそこの角を曲がって・・・」
そうして、一歩
交差点に足を踏み入れようとした、瞬間
ドンッ!
「うわあっ!」
「きゃあっ!!」
出会い頭に正面衝突。
まさか、こんなマンガみたいなことが現実に起ころうとは・・・
「いてて、・・・っと、すいません。つい、急いでたもんで。
どこか、怪我とかしてませんか?」
「あいたた・・・あ、い、いえ・・・その・・・
こちらこそ急に飛び出したりしちゃって、ごめんなさい」
そう言ってぺこリと頭を下げる少女。
ふと見ると、少女の額はほんのり紅く染まっていた。
―続く・・・気もする
「えっと・・・ごめん、おでこ痛くない?」
そう言うと、少女は「はて?」と首を傾げたあと
「あ、えと・・・はい、大丈夫です」
「?」
少し様子が変な気もしたが、俺は唐突に"大変なこと"を思い出した。
「あ!!」
「え!?あ、あの・・・どうかしましたか?」
「すまない、少し急いでるんだった」
「?」
はて?と首を傾げたあと、俺の容姿をじーっと眺めポンと手を打つ。
学生服と鞄を装備し、この時間に急ぎ走っている輩の目的など想像に難くない。
「それじゃ、俺急ぐんで!」
「あ、はい。それじゃ、気をつけて」
「うん、お互いにな」
そうして二人軽く笑いあった後、俺たちは手を振り別れた。
俺は学校へと続く道に
彼女は学校から遠ざかる道に
閑話 1
ここに一本の抜けないピンが刺さっている。
ピンの根元からは一筋の糸が伸びていて、その先には小さなボール。
では糸を目一杯引っ張ってみよう。
グイ!
さて、この状態でボールを思い切り横に転がすとどうなる?
―――「ピンを中心に、円運動をするんじゃないですか?」
じゃあ、実際にやってみよう。
クルクル クルクル
では、これから先、このボールはどうなってしまうのかな?
―――「そりゃ、あちこちからの抵抗によって、動きを止められるんでしょう」
では、実際に見ていてみようか。
クルクル クルクル クルクル クルクル クルクル
―――「?」
実はね、このボールは止まる事などないんだ。
―――「どうしてです?」
うん・・・まあ、それが一番の問題なんだけどね・・・・・・
手っ取り早く言うと、ボール自身が抵抗を感じていないからだね。
―――「感じてない、って・・・そんな・・・・・・」
うん、無論これはただのボールだ。感じるも何もありはしない。
否、あってはいけない。
摂理というのは、決して覆ることのない理のことを言うんだ。
だから、このボール・・・いや、正しくはこのボールを取り巻く世界だけが反転してるんだよ。
―――「・・・・・・よく・・・判らないです」
うん、判らなくていいんだ・・・・・・判ってはいけない・・・・・・
――――――閑話 了
つつがなく今日という日が終わりを告げようとしていた。
いつもどおりに退屈な授業を消化し
いつもどおりに退屈な時間を持て余し
いつの間にか、こうして自室でボーっと過ごしている。
特にやる事もなかったので、このまま寝てしまおうかと思ったけれど
ベッドに横になった途端、ふと気になる事を思い出した。
・・・今朝出会った、あの娘のこと
(なんだか気になるんだよなぁ)
言っておくが、一目惚れとかそういった類の話ではない。
ただ、純粋に"気になる"のだ。
そう、極端な表現をすれば違和感。
真っ白な紙の上に、一点のインクの染みを見つけたような
どこか落ち着かない気分。
ゴロリと寝返りをうちながら、少しあの娘の顔を思い出してみる。
少し垂れ気味の愛らしい瞳に、サラサラと流れるような栗色の髪。
顔の輪郭は女性らしい丸みを帯び、全体的に幼いイメージがある。
(俺よりも1つ、2つ下くらいかな)
―――イヤ、確かオレとオナジ・・・
「っ――――――」
クラクラと視界が揺れる。
何故か今日は、やたらと眩暈に襲われる。
(そういえば、朝から調子が悪かったんだっけ)
もしかすると、実感のない疲労が溜まっているのかもしれない。
「・・・・・・寝るか」
また明日も朝から学校だ。
「明日は遅刻しないようにしないと」
目覚ましのタイマーが入っていることを確認して、照明を落とす。
深夜の闇に包まれ、俺は一人、眠りの世界へと落ちていった。
タッ・・・タッ・・・タッ・・・タッ
走る、、、走る、、、ただ、走る。
「くそぅ・・・」
昨日に引き続き、今朝もまた学校への全力疾走の真っ最中である。
理由は言うまでもないことだ。
「はぁ、はぁ、はぁ」
息を切らせながら、必死にアスファルトの路面を蹴る。
そうして、しばらく行くと、見覚えのある交差点が見えてきた。
(確か、あの交差点で・・・)
―――タシカ、アノコウサテン・・・
〜〜〜ぐにゃり景色が歪む〜〜〜
まさか、な・・・
二日続けて寝坊することはあっても、二日続けてあんなことは
ドンッ!!
「うわっ!」
「きゃっ!!」
・・・・・・なんだそりゃ
「えっと・・・大丈夫?」
「あいたたぁ・・・あ、えと、はい、だいじょう・・・」
ぶ〜と言いかけた彼女の動きが止まる。
「・・・・・・あの、もしかして昨日の方?」
無言で首を縦に振る。
「はわっ!ご、ごめんなさい、昨日に引き続いて今日までもー!」
ぺこぺこと首振り人形のように頭を下げてくる。
「い、いや、こちらこそ、すまない。それより、どこか怪我しなかったか?」
「怪我・・・・・・」
そういって彼女は、自分の身体をむーむー唸りながら眺め回し
「いえ、大丈夫みたいです」
にぱっ、と紅くなった額の下で破顔していた。
「・・・あの・・・おでこは大丈夫?」
「おでこ?」
不思議そうな顔で自分の額に手を当てる。
「?・・・いえ、大丈夫みたいです」
「そうなの?」
そういえば、昨日もこんな感じだったっけ。
どこか不自然さを残した振る舞い。
何かが違っているような気はするものの、"何が違っているのか"が判らない。
「って、それより時間!」
くっ!これじゃ結局、終始昨日の焼き直しじゃないか。
「悪い、今日も急いでるから、これで失礼するよ」
「あ、はい、それじゃ」
手を振って別れる。
俺は学校へと連なる道へ
彼女は学校ではない、どこかへと連なる道へ
そうして、駆けていく最中、ふと疑問に思った事があった
彼女はこの時間帯に、一体どこへ行く気なのだろう?
どこかの制服らしきものを着ている以上、向かう先は俺と同じ学校なのだろうが
(・・・あっちの方角に学校なんて、あったっけ?)
ここは小さな町だ。無論、その答えは判りきっている。
―――俺が通っている学校は、この町で唯一のものである
だとすれば、彼女の目的地は一体どこなのか?
(はっ!何を考えているんだか)
決まってるじゃないか。この町の外にある学校へ行くんだ。
どうということはない。
第一、そんなことを考える必要なんてないんだ。
だって・・・
――――――ダッテ、アノ娘ノ目的ナンテ・・・
軽い眩暈に襲われながら、いつの間にか俺は目的の場所へと辿り着いていた。
閑話 2
ピコピコ・・・バシッ!バシッ!・・・ピコピコーン!!
「また僕の勝ちですね」
・・・・・・君さぁ・・・こっちは初心者なんだから、少しくらい手加減したまえよ
「はは〜ん、珍しいですね。そんな弱気なこと言うなんて」
こんなにも圧倒的な戦いなんて、最早勝負なんて言えないよ。
「ふふふ、今回は理屈でどうにかなるもんじゃないですからね。さ、次ですよ次!」
チャンチャン・・・ピコピコ・・・ピコピコ
そういえばさ、・・・戦ってるキャラクターの心情なんて考えることってある?
「え?キャラクターの心情?」
うん、こういうゲームのキャラって、倒されても倒されても戦うだろう?
「そりゃ、プレイヤーが諦めない内は、そうなるんでしょうね」
なにか・・・凄く残酷なことしてるような気分にならないかい?
「諦めを許さずに、無理やり戦わせてるってことがですか?」
少し違う・・・けど、そう考えてみてもいい。
要はさ、もし自分がこの画面の中にいるキャラなら、自分を繰っている人物に対して
どんな感情を抱くものなのかな?と思ってね。
自分の意思とは裏腹に、何度も何度も繰り返し同じ作業をさせられる。
私なら、絶対にプレイヤーを呪い殺しているね。
「・・・・・・あの」
ああ・・・また負けてしまったか・・・・・・。
それじゃ、次の戦いを始めようか。
――――――閑話 了
ふと思ったんだが、俺の書いてるヘンテコ話をまともに読んでる香具師なんて
いるのかな?(
>>1、どこ行ったんだ?)
誰も見てないなら、それはそれでいいんだが、
もし誰か、続き読んでやっても良いぜ、って人いるなら
この先の展開の中で、分岐点を設けようと思うんだ。
読んでる奴が、出された選択肢の中から一つ選んだものをカキコして
先のストーリーがそれに沿うようになっていく、って感じのやつ。
明後日まで待ってみるから、
興味ある人は何か適当にカキコしてってくれ。
人がいるなら分岐アリ、反応ない場合は完全一本道の話にするね。
ノシ
まだ日にちだいじょぶ?
スマソ、誤爆した。
>>14 うん、ぜんぜん大丈夫(ぉ
わざわざレス返してくれてありがとね。
まあ、行き当たりばったりで書いてる話だから
あんまし面白い事にはならないと思うけど(^^;
期待せずに、マターリ付き合ってくれるとありがたいッス
>>16 誤爆全然OK。
気にせんでくれぃ。ノシ
どうやら読んでくれてる人がいるみたいなので、選択肢アリVer.でいくことにしまつ
では、話の続き ↓
ゴロン・・・
ベッドに寝転がり、天井だけを視界に収める。
一体自分は何をやっているのだろうか。
ひどく落ち着かない。
思えば昨日の夜も、こうして同じようにそわそわと時を消化していたのではなかったか?
「・・・・・・待て」
むくりと上体を起こし、今日一日のことについて思考を巡らせてみる。
う〜む・・・これは一体どういうことか・・・・・・
取りとめのない出来事、取るに足らない物事、――――――考えるまでもない
しかし、それは果たして”誰の意思”によるものだったのか
(今日、俺は何をしたんだろ)
学校に行って、友達と適当な会話をして、意味を見出せない授業に出て、それから・・・
うん・・・普通、だよな・・・・・・
それはいわゆる『普通』
微々たる変化も、些細な違和感も、目に見えない異常も、感じ取れない危険も
何もかもを内包する言葉。
なんて温和で・・・・・・なんて恐ろしい・・・・・・
「ん――――――?」
ゾクゾクと悪寒が駆け抜けていった。
どうせボーっと考え事をしているうちに、何かまた良からぬ妄想でも抱いていたのだろう。
どうしようもないな、この癖だけは。
コキコキと首を鳴らした後、要らないことを考えるのは手持ち無沙汰だからだ、と気付く。
流石に3日連続で遅刻という事態は避けたかったので、俺はまた『普通』の暮らしに
照準を合わせることにする。
「目覚ましのタイマーを・・・・・・」
枕元から手繰り寄せたレトロな目覚まし時計。
・・・チクタクチクタク・・・チクタクチクタク・・・
――――――あれ・・・
色々と考えないといけない事がある (もう寝るんだっつの)
・・・トキのナガレが
――――――えっと
それは偶然の出会いであったり、日常の普通に秘められた事象であったり (判んない)
・・・・・・ジカンのナガレが・・・
フラッシュバック・・・フェードアウト・・・目が回る・・・考えられない・・・止めてくれ
・・・人が身につけるようなモノじゃない・・・ボールが・・・目が・・・
グルグルグルグル チクタクチクタク クルクルクルクル チクタクチクタク
吸い込まれるように、俺は深い眠りの中に堕ちていった
そうして、次に目覚めるときには、一つの・・・ただ一つの理を得るのだろう。
世界を織り成す歯車。
その合間に突き刺さった、一片の欠片を、俺は今引き抜こうとしている。
ふよふよと空間を漂っている。
今はまだ目覚める前の夢の中。
俺の手には一つの意思がある。
それは最初に感知した違和感であり、最初に感知”すべき”違和感。
そう、俺の世界が狂ってしまった原因こそが、これだったのだ
1.遅れた朝の30分間
2.あの娘の額のこと
3.俺自身
(続く・・・気がする)
はい!お待ちかねの選択肢の登場でっす♪
もう、グダグダ話続けてても収拾付かなくなりそうなので展開のスピードは超っ早です。
えー、基本的にバッドエンドとか、そういうハズレ系のものは存在しません。
つか見ようによっては、どれもバッドエンドっぽく(ry
なので、あまり深く考えずにパッと目に付いたものを一つ選んでカキコしちゃって下さい。
期限は、今日から一週間でよろ〜
4.ベンジャミン
うそです。
2でよろしく。
ところで、選択肢を選ぶのって早いもの勝ち?
それとも多数決?(同数だったらどうなるん?)
>>21 今、そのことで悩んで(ry
んー、最初は多数決でいこうかな、と思ってたんですが
あまりフェアなやり方じゃないし・・・う〜ん・・・・・・計画ミス(死)
とりあえず、
>>21さんの選んだ話を完結させてみたいと思います。
他の選択肢からの流れについては、また誰かがカキコした後で書く、って事にしましょうか
んむ〜、、、、結局全ての話を書かなくてはいけない希ガス。
では、選択肢2より 続き↓
・・・・・・そう
昨日、今日と、
同じ朝の、同じ場所、
同じ出会い方をする、あの娘のこと・・・・・・
もちろんそれは、ただの偶然の一言で片付けることだって出来る
簡単なことだ
しかし、俺の中の誰かが告げている。
――――――チガウ・・・
――――――偶然ナドデハナイ、と
だから、俺がすべきことはただ一つ・・・・・・
さあ、目覚めよう。
いつもと同じ、遅刻気味の朝に・・・・・・
目が覚めた・・・・・・
時計を見ると、8時2分。
いつもと同じ、”いつもどおり”の30分遅れの朝だ。
さて、これがいつもどおりなのだとするならば、あまりグズグズしてはいられない。
俺は急いで支度を済ませ、家を後にした。
タッ・・・タッ・・・タッ・・・タッ・・・
見慣れた通学路の上を、軽快なリズムの中で駆け抜ける。
もちろん向かう先はいつもと同じ学校だ。
だがそれは、目的としている場所ではない。
しばらくすると、いつもの交差点が見えてくる。
――――――タシカ、アノコウサテン・・・
〜〜〜ぐにゃり景色が歪む〜〜〜
ポケットから素早く取り出したモノに目をやる
そして・・・・・・
ドンッ!!
「きゃっ!!」
いつもと同じように衝突、そして跳ね退く女の子。
「あいたたぁ・・・す、すみません、急に飛び出しちゃたりし・・・」
て、と言いかけた彼女の口が止まる。
それは、ぶつかった相手が三度同じ相手だったことに対する驚きではないだろう。
「・・・どう・・・して?」
ゆっくりと、視線を俺の方に向ける。
彼女の立っている場所から、横に3mほど離れた場所・・・
つまり、”俺達がぶつかる可能性などあり得ない場所”に俺は立っている。
彼女の額は紅く染まっていた。
それは確かに”何かと接触した痕”。
ふるふると頭を振るい、俺は彼女の方へと近づいていく。
「やっぱり君が・・・・・・君こそが、俺と同じ存在だったんだな」
サッと彼女の顔が青ざめるが判る。
「あ、あの・・・・・・何のことかな?」
あはは、と力ない笑いが、俺の理性を八つ裂きにする。
「もう・・・判ってるんだろ?
俺と君とは、全く同一の存在。俺の感覚は君の感覚でもあり、俺の反応は君の反応」
「何を・・・」
「だから、俺の思考も、俺が取ろうとしている行動も、全ては君と同じもの。だろう?
だから今、君の手には”俺を殺すためのナイフが握られている”」
「っ――――――!」
こちらからは見えない彼女の左手が微かに震えたような気がした。
(ああ、そうか・・・・・・)
俺は右手に握られているナイフ、それは俺が右利きだから。
―――俺は学校へと続く道、、、彼女は学校から遠ざかる道、、、
全てが反対、、、互いが互いの鏡像を見ている。
「ははっ・・・」
自分の愚かさ加減に嘲笑が漏れた。
今更、何をそんなアタリマエのことを・・・・・・
「・・・・・・そっか、私があなたの事に気が付いたように、あなたも」
「ああ、それが同一である、ってことらしいな」
互いにリンクし合う存在・・・決して同じ世界にはいられない存在
「もう、やめよう。話せば哀しくなるだけだし、これ以上他の皆に迷惑をかけるわけにはいかない」
「うん、そうだね。・・・って、本当に考えてること一緒なんだね」
「ん」
頷いてから、二人で笑いあう。
そう、はじめて会ったあの日から、俺達の反応は常に一緒だった。
俺が彼女のことを気遣うように、彼女も俺の心配をしてくれていた。
俺が彼女に疑問を抱くように、彼女も俺に対し疑問を抱いていたのだろう。
そう、それは目に見えない所にある、互いの変化に対してだったり・・・
(例えばそれは、自分で確認できない”額の痕”)
ナイフに映した俺の顔には、紅い痕などなかった。
――――――それはまた、別の異相 知り得なかった事象 選ばなかった道
ス、と互いにナイフを構える。
思考がリンクしている以上、こちらが狙う場所は当然彼女にも判っているはず。
一撃必殺の一手は、イコール己の致命傷を意味する。
だが、それでも生き残るのは俺だ。
「っ!」
無論、その考え自体彼女も理解している。
だから攻められない。
否、己の死を受け入れられない。
狙うは彼女の心臓。
こちらが致命傷を負う手前、彼女のナイフが俺の心臓に達するまでに彼女の心機能を停止させる。
それこそが俺の勝機、、、そして生き残る術。
腕のリーチと筋力差、それは俺という存在が男と女に分かれることになった際にもたらされた因果
だから俺は、躊躇うことなくナイフを振るった
ザクッ!!
肉が割れる嫌な音と共に、大量の血が俺の顔に降り注いだ。
閑話 3
先生、この時計壊れてますよ?
「うん?・・・ああ、これか。いや、これは壊れているわけじゃないんだ」
え?でも、止まってるじゃないですか?電池抜いてわざと止めてるとか?
「いや、電池は入ってるし、わざと止めてるわけじゃない。これは”こういう”ものなんだ」
はぁ・・・
「ほら、ちゃんと音が聞こえるだろ?」
チクタクチクタク チクタクチクタク
本当だ・・・でも、秒針は止まってるし・・・・・・
ん?この時計秒針が2本あるんですか?
「ああ」
お互い横並びになって・・・?、もしかしてこの2本の秒針、ぶつかり合って止まってるんじゃ?
「そうだよ。2本の秒針が、互いに時計周り、反時計周りに動くようになっているんだ」
ああ、それで時間が狂って・・・って、そんな時計あるわけないじゃないですか!?
「私の手製だからねぇ」
また・・・そんな意味のないものを・・・・・・
「あはは、まあそうなんだよね。意味がない。でも、これはこれで面白いものなんだ」
ちっとも面白くないです
「うん、今となっては、ね」
?
「少し前までは、それなりに面白い動きを見せてくれてたんだけど・・・・・・やはり、ダメかな」
あ!?
「どうしたんだい?」
あ、いえ、、、片方の秒針が・・・
―――閑話 了
パタパタと体中に染み付いていく朱。
「・・・・・・どうして」
愕然とした表情で俺を見ている。
右手に持ったナイフは、深々と俺の胸に突き刺さっていた。
「っ・・・フッ!」
しゃっくりのような衝撃と共に、またダバダバと口から溢れてくる。
「どうして・・・私を殺さなかったんですか?」
倒れかけた俺の身体を包み込むように支えてくれる。
温かい・・・
こうして誰かの腕に抱かれるなんて、一体いつ以来のことだろう・・・
「どうして・・・・・・」
こぼれ落ちた雫が俺の頬を伝う。
その涙は俺のものではない。
「・・・っ・・・だって・・・・・・俺、女の子に手を上げるなんて・・・出来ない、からな」
「っ――――――!」
「はは・・・・・・クサイ、台詞・・・だよな」
そう、結局はそんなことでしかなかった。
体格差のある男の方が有利・・・・・・そんなチンケな考え方に嫌気が差したのだ。
力に物を言わせ、女を蔑ろにする、強姦する、以下の存在にする。
そんな光景を、遠いあの日に目の当たりにしたせいだろうか・・・・・・
(字の如く、男女の差が結果として出たわけだ)
本当に、死ぬまで愚かな人間だった。
ズクズクと脈動する胸の痛みも、まるで脳全体を支配かのような強烈な吐き気も
目の前でただ静かに涙を流すあの娘の声も、
何もかもが、遠い。
「なぁ・・・・・・」
そう呼びかけたはずの自分の声が聞こえない。 耳がおかしいようだ
届いているのかどうかすら判らない。 目もおかしいようだ
だから、これは俺のエゴ。
聞き逃したなら気にするな。
聞き捨てならないなら、独り言だと思え。
「生きろよ」
そうして俺は、”いつもと同じ”深い眠りの中へと落ちていった。
途中、誰かの声が聞こえたような気がした。
閑話 A
「そっか・・・結局、どちらかが壊れるしかない、か」
ん?でも、これ何だか不自然な壊れ方してますよ?
「うん・・・・・・」
で、どうするんです、この時計?
「そうだねぇ・・・・・・とりあえず、正常に秒針は動き出したみたいだし、
しばらくはこのまま時計として使うことにするよ」
使うったって・・・この残った秒針”反時計周り”で動いてますよ?
「ははは、うん、、、そこに気付かなかったことが、決定的なミスなんだよね。
結局、何をしたところで、イレギュラーはイレギュラー。
全てを正常化したいなら、正式な住人である彼こそが残るべきだったんだ」
?・・・一体何の話ですか?
「ううん、何でもない。
ああ、そうか。彼は全ての理を得たわけじゃなかったんだっけ・・・・・・。
ピースの揃わないパズルなんて完成するはずない、か」
あの〜・・・・・・
「うん、まあいいさ。結局、秒針がどう動くか、なんてことは他の針にとっては関係ないことだからね。
要は周りさえすりゃいいのさ。
それが世界だ」
――― 軌道ルート END
はいっ!とりあえず終〜了〜 ・・・で、以下あとがきみたいなもの
何だかよく判らん、ダークなエンディングとなりました。
結局、彼女は一体何にぶつかっていたのか?
やたら出てくる時計の比喩は、一体何を意味しているのか?
二人が同一の存在、って何さ?
など、色々と疑問は残ったままですが、
それは他の選択肢を選んだ際に、徐々に明らかになっていく、ってな設定です。
(『世界』についての話とか、閑話で出てくる二人の正体とか)
って言っても、「もぅ飽きたからいいや」「ダークな話は要らん」って感じなら
泣いて撤収します・・・・・・じゃなく、誰か他の文才と意欲に溢れる人に任せます。
「続き書いてやるから、設定教えれ」、って人いたら、連絡4649。
もう、お兄ちゃん疲れちった・・・・・・。
お疲れ。
ゆっくりでいいんで続き読みたいなーなんて。
他の人がやるってのもおもしろいね。
んー、そうだね。
違う人が、前の話で明確にされてない部分を、勝手に想像して続けてく
ってのも楽しいかも。
・・・・・・それなら、もっと判りやすい話にすれば良かった 」 ̄|○
少し時間置いて、誰かが続き書こうとしてるなら、そういうシステムにしよっか。
(もち、
>>34さんが続き書いてくれても全然OK)
誰も書かない、興味ねぇ、って場合は気合充填してから、またオイラが書きまつ。ノシ
※ちなみに、暗さ・救われなさでいくと、選択肢2番が一番のキワモノでした。
不明な点もいっぱい残ってるし、まさに大当たりの選抜。やったね!(違