1 :
名もない科学者さん:
ノーベル賞授賞を夢みてます。
ストックホルムよ。私の願いを叶えてお呼びくださいまし。
2 :
名もない科学者さん:04/02/12 22:02
ノーベル賞を求める理由
@賞金の額ではない。→最高1億円なら日本で結構な人が持っている。
A年金ではない。→通常日本では文化勲章→ノーベル賞よりも
ノーベル賞→文化勲章となって終身の年金が
政府から支給される。日本は金持ちが多いので
文化勲章程度の年金で暮らしている人は少なからずいる。
B名誉ではない。→授賞後講演活動で研究が中断される。多忙となる。
それでもノーベル賞の授賞を夢見る。
n,,,,,,n
/・::::::・::::゙ミヾミミミ <糞スレずざーーーー!w
(;;●;;;;;;<ヽヾミミ (´´
(´ー` )::|ヾミミ ) (´⌒(´
⊂ミ;;;;;;;⊂)::|l:::ミミ⊃ ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
4 :
名もない科学者さん:04/02/12 22:04
科学者にとって、ノーベル賞授賞はロマンなのです。
今日見た夢は髪の毛が抜ける夢だったよ
6 :
名もない科学者さん:04/02/12 22:07
一般の人たちには関係ないことですか?
ノーベル賞の醍醐味は、ある日突然晴天の霹靂のように
ストックホルムから電話がかかってくることです。
あんな感動を味わってみたいものでつ。
7 :
名もない科学者さん:04/02/12 22:10
利根川氏がいうのは、科学で重要な発見をするのは
テーマの選択が一番重要なのでつ。
糞テーマを研究するなら、鼻くそをほじくって
マンガを読んでいる方がいいんです。
世の中の論文なんてそんなもんばかりです。
8 :
名もない科学者さん:04/02/12 22:13
科学は人気がないからも知れませんが
ここは夢、独り言のスレッドなんで
いろいろと言わさせてもらいます。
夢を10回口でいえば”叶う”
私は信じています。私がノーベル賞授賞、または候補者になることを
9 :
名もない科学者さん:04/02/12 22:15
科学には”人との出会いが大切です。”
今まで、糞テーマを押し付けてきた大学教官、企業のマネージャー
とはお別れしたいものでつ。
10 :
名もない科学者さん:04/02/12 22:22
白川先生のノーベル化学賞授賞の経緯
韓国人留学生とともにポリマーの実験をする。触媒を
1μgのところ1mg入れてしまう。気の長い優しい
白川先生は怒らず出来たものを観察するとポリマー
が金属色をしていた。早速導電性があるか確認すると
はっきり電気を通すことを確認した。
この発見の重要性をいち早く認知したのがノーベル化学賞
授賞の福井謙一先生。さらにアメリカから共同授賞者となる
マクダミアット教授が来た。そのとき白川先生を紹介した
のは早稲田大学の先生。このめぐり合わせがなければ
白川先生のノーベル賞授賞はなかったといえる。
11 :
名もない科学者さん:04/02/12 22:24
今日のおまじない
ノーベル賞を取るぞ!
ノーベル賞を取るぞ!
ノーベル賞を取るぞ!
ノーベル賞を取るぞ!
ノーベル賞を取るぞ!
ノーベル賞を取るぞ!
ノーベル賞を取るぞ!
ノーベル賞を取るぞ!
ノーベル賞を取るぞ!
ノーベル賞を取るぞ!
12 :
名もない科学者さん:04/02/12 22:28
授賞に学歴は関係ありませんが、最低大学の基礎知識は必要です。
高卒がノーベル賞を授賞した例は過去に全くありませんし、
これからもないでしょう。なぜ高卒はダメか?
簡単です。目に見えるものだけしか理解できないからです。
科学には不向きです。金儲けで頑張ってください。
13 :
名もない科学者さん:04/02/12 22:32
毎日このぺ-スで、ノーベルの逸話からノーベル賞の授賞者
の逸話まで語っていきたいと思います。ちなみにみなさん
のよく知ってる血液型の判別。あれもノーベル生理医学賞
の授賞結果なんですよ。ノーベル賞は遠い関係ない世界
のものではありません。みなさんのこのパソコンの基礎となる
集積回路を発明したキルビーはノーベル物理学賞を授賞してます。
それでは、また明日。
14 :
名もない科学者さん:04/02/12 22:34
おっと、言い忘れましたがノーベル賞にこだわるのは
授賞者のほとんどが人類のパイオニアなんです。
それが科学をやっている人間にとってものすごく魅力的
なのです。名誉なんていうレベルではありません。
何を研究してるんですか?
17 :
名もない科学者さん:04/02/12 22:47
>>15 >>16 今は電子工学の応用(液晶デバイス、有機TFT)をやってますが
こんな分野ではノーベル賞とは縁遠いです。
18 :
名もない科学者さん:04/02/12 22:51
みなさん、ご存知の米国のベル研(現ルーセントテクノロジー)
のシェ-ンという科学者が有機TFTで素晴らしいデータをNATURE
に連発し、ノーベル賞候補と騒がれましたが、みんな偽造データで
シェ-ンはクビになりました。データ偽造は会社の横領と同じぐらい
罪が深く、一度やったらこの業界から破門されます。
19 :
名もない科学者さん:04/02/12 22:56
あと、スウェーデンの王立アカデミーは「発明」
に関してはノーベル賞授賞対象外にする傾向があるという噂
が囁かれてます。例外は集積回路を発明したキルビーです。
日本では中村修二氏がノーベル賞候補とマスコミでいわれてますが
専門家としては、授賞は厳しいのではと見てます。
ただし、ノーベル賞授賞者の候補には間違いなくあがって
王立アカデミーの中で中村氏の業績が審議されているのは
間違いなさそうですが、なにせノーベル賞選考委員は秘密主義
なのであくまで憶測です。
20 :
名もない科学者さん:04/02/12 22:58
ただ、中村氏の論文はいたるところに引用されて
インパクトファクターの強い優れた論文です。
日本ではGaNの先駆的な研究者に名古屋大学名誉教授の
赤崎先生もおられ、こちらも素晴らしい論文を出してます。
21 :
名もない科学者さん:04/02/12 23:01
私は今の仕事に見切りをつけて(論文や国際学会の発表を認可しない
DQN企業)、電子工学と医学の融合でノーベル生理医学賞を狙います。
丁度、CTや昨年のノーベル生理医学賞のMRIの開発がそうです。
しかし、今のご時世研究なんかの中途採用なんてほとんどありません。
そういう絶望的な状況で、夢を見ているのです。
22 :
名もない科学者さん:04/02/12 23:06
科学は身近なものです。ほとんどの人が科学嫌いになるのは
大半の学校の先生が無能だからです。
学生に17世紀や18世紀の古い科学を押し付け、暗記を
要求するからです。数学だって大学入試の問題を解くのは
暗記です。思考力といって騙す高校教師を無視しましょう。
中、高で科学嫌いが大量に作られるのです。嘆かわしい限りです。
ホントの科学にはロマンがあります。
23 :
名もない科学者さん:04/02/12 23:11
みなさんに問題です。3分の駅区間で6両編成程度の電車は
何分モ-タに電源を入れていると思いますか?何分慣性で
走っていると思いますか?線路は平坦で
坂道、のぼり坂はありません。時速は最高80KMまで上げます。
慣性の法則の問題です。
電車の運転手は無意識に慣性の法則を利用して電車を動かしてます。
24 :
名もない科学者さん:04/02/12 23:15
ちなみに
>>23の問題は、通勤途中で実際この目で確認してます。
つまらん教科書の空論とは違います。クイズ感覚で答えてみてください。
間違ってもいいんです。(学校では間違えるとバカ扱いしますよね)
良スレの予感。
>>22 でもおいらは受験で思考力と競争に勝つ喜びをしりましたよ。
当方文系ですが,今は。
なんとなく2分ぐらい
27 :
名もない科学者さん:04/02/12 23:17
もう少しまってます。11:30分まで。
えーっと,初めの一分が加速,
って考えたんですけど,三分の駅区間で80KM?
山の手だと40KMも行かないっすよ?80を無視すると
初めの一分が加速,次の一分半が感性,残り30秒でブレーキかなあ?
ノーベル賞って論文の引用回数も響いてくるって本当?
俺は学生で文系なんで化学系のノーベル賞なんて遠いですよ。
ただ,何処でどうやって世の中のパイオニアが出現するのか知りたいんでレス
つけてみます。此処にはあんまし専門的なことが解る人は居ないかと思いますが。
まずこの鉄道会社の財務諸表をみないことには、なんとも言えません
31 :
名もない科学者さん:04/02/12 23:32
>>26 >>28 さん。いい感性されてます。大体そんなもんです。
電車の運転手は無意識の慣性の法則を利用して制御してます。
ちなみに私は関西の私鉄で時速80KMまでだして3分だったと思います。
明日また確認します。山の手線はカーブが多いので速度制限が多いような
気がしますが...
電車ってエネルギー効率がいい乗り物なんですね。もし私が中学の先生
なら生徒を電車に連れ込みますが。
まあ、他のお客さんや運転手に嫌がられるかも。でも教科書のつまらない
説明よりもイメージで実感できますよね。
いずれにしても、我々に身近なノーベル賞授賞が基となる科学技術を
お話しながら今後の科学の展望を言いたいと思います。
それでは今度こそまた明日。
勉強になりました。科学者の感性って面白いっすね。
多分,彼等の芽生えさせた芽に水やって育てるのが僕等の仕事です。
科学も化学も5年以上触ってませんでした。
33 :
名もない科学者さん:04/02/12 23:43
>>29 といいつつ、また回答。
引用回数は関係あります!そういう専門の調査会社がアメリカ
にあって日本の東京大学の十倉先生を昨年のノーベル賞候補
にあげてます。文系もノーベル賞は関係ないことはないです。
ノーベル文学賞、ノーベル経済学賞、ノーベル平和賞
ちなみに、一昨年のノーベル経済学賞は行動心理学者のカーネマン
が授賞しました。投資の心理についてです。
そうすると文系のほとんどに関係するのです。
科学のパイオニアが現れる傾向はのんびりと
お話します。またそのパイオニアを選出する方法は、一般に
ノーベル賞選考委員の門外不出の秘密事項ですが、大体の傾向
はあるみたいです。
それをまた明日お話します。明日会社があって早いので
今日はこの辺で。
>>30 !?
34 :
夢見る名無しさん:04/02/12 23:43
いいスレでつね、、、
私は研究者になりたかったし、ノーベル賞も欲しかった。
家庭の都合で大学進学が望めず、就職のために工業高校へ入学。
並の会社に勤務していまつ。
あああ、、、研究者になりたかった、、、(;_;)
文学賞。
良スレあげ!
37 :
名もない科学者さん:04/02/13 19:44
>>31 今日、電車の先頭車両に乗って運転手の操作を再度確かめました。
ある駅区間はほぼ平坦で、カーブもほとんどありません。
発車から1分ぐらいで時速80kmまで加速。その後1分は慣性で
走行。30秒はブレーキです。
38 :
名もない科学者さん:04/02/13 19:52
>>34 他人の芝生は青く見えるって奴です。
私はなんの間違いか博士課程まで行きましたが、今まで
当たったテーマが糞テーマばかりです。科学者は一般
の人たちと違い、よく言えば執着心があって努力する
悪くいえば粘着的な人が実に多いです。
ノーベル賞授賞者にも陰湿な人間性をもった人がいます。
また弟子が授賞者の重圧のために、ノイローゼ、退学、自殺
の例もあります。どこの研究室とは言いませんが
有名な我々には有名な話です。
また、論文が科学者の成果ですが実験データの奪い合い
や査読といって学会誌に載せる審査をする際に投稿論文の
価値が見抜けなく投稿拒否をされたり、意図的に投稿を
阻止して他人を出し抜くなどいやらしい部分は山ほどあります。
人間のいるところどこも一緒です。
39 :
名もない科学者さん:04/02/13 19:59
科学誌の中の Physical Review という超有名なものがあります。
ここに投稿して認可されるのは極めて難しいです。
日常、CDラジカセ、MDのピックアップシステムの基礎である
半導体レーザ。さらにはその基礎となるレーザの発振の論文
がこの Physical Review に投稿しましたが、世紀の論文も
見事に拒絶(リジェクト)されたのも科学に携わっている人間
にとって有名な話です。もちろんノーベル物理学賞を授賞しましたがね。
1964年
タウンズ(米国) バーソフ(ロシア) ブローホフ(ロシア)
40 :
名もない科学者さん:04/02/13 20:03
利根川氏の「研究することなんてゴマンとあるけど、テーマ
の選択の重要性を認識できる人はいない」と言ってます。
少々ゴーマンな発言に聞こえますが、事実です。
その利根川氏は1987年に単独でノーベル生理医学賞を
授賞しました。免疫抗体に関する分子生物的研究で
講演で発表したとき、成果が素晴らしいので延長が続いたそうです。
41 :
名もない科学者さん:04/02/13 20:16
まず、免疫の話をする前に、利根川氏がなぜ授賞の経緯に至ったか
簡単にお話します。京都大学を卒業した利根川氏は(理学部化学科卒)
渡辺格先生(京都大学ウイルス研)に入りますが、すぐに米国の
カリフォリニア大学へ行ってしまいます。その経緯は不明ですが
アメリカで博士号を取った後、ソーク研究所(カリフォルニア州ラホーヤ)
にポスドク(博士号を取ったあとの武者修行)に行きます。
利根川氏はかなりの戦略家みたいで、京都大学時代から
「俺はノーベル賞級の仕事をするんだ!」と言っていたそうです。
そうなんです。ノーベル賞というのは狙うものです。
(田中耕一氏のケースはべつになるので後でまたカキコします。)
このソーク研究所の所長が1975年のノーベル生理医学賞を
授賞したダルベッコ氏(腫瘍ウイルスと遺伝子の総合作用の研究)
だったのです。 つづく
42 :
名もない科学者さん:04/02/13 20:21
ソーク研究所でポスドクが終った利根川氏は日本への帰国
を考えますが、色よい返事はなかったそうです。
夢の中でも「汚い日本の研究室で、ほそぼぞと研究をしている自分」
に嫌気がさして、米国に残る決意をしたそうです。
そこで、お声がかかったのは欧州の製薬会社の基礎研究所
(スイス、バーセル)でした。ここの所長がこれまた1984年に
ノーベル生理医学賞を授賞するヤーネ氏がいる研究所でした。
そこで免疫抗体形成の分子生物学的研究で成果をあげ、1987年
に単独授賞となったのです。
43 :
名もない科学者さん:04/02/13 20:28
ノーベル賞の選考委員はスウェーデンの大学教授(物理学、化学は王立科学
アカデミー、生理医学はカロリンスカ研究所)が行ってます。
選考過程は秘密です。ただし分かっていることは、ノーベル賞選考委員
に受託された各国の大学教授(これも秘密)や過去のノーベル賞授賞者
からの他薦状が毎年何千通とスウェーデンに送られているのです。
その内容を吟味し、授賞費と同じぐらいの金額を使って候補者を
徹底的にノーベル賞授賞にふさわしいか調べているのです。
利根川氏は先駆的な業績を果したのも大きいですが、選考委員に
目がつき安い場所(過去のノーベル賞授賞者が責任者である研究所)
にいたのも勝因の大きな理由です。
そうです。もう一度いいます。
ノーベル賞は狙うものなんです。
44 :
名もない科学者さん:04/02/13 20:35
福井謙一氏が授賞するまえに、大阪市立大学の量子化学を専門
にする先生のところに、北欧から女性の教授がきました。
そこで彼女は「福井氏に興味があるから、顔写真が欲しい」と
いい、写真を受け取ると本国へ帰ったそうです。あとから
思えばノーベル賞の選考委員の回しものでは?と考えますね(w
45 :
名もない科学者さん:04/02/13 20:37
で本題の免疫の話をしたいですが、少々疲れてきたので
もうしばらくあとで。なにせ免疫は難しく簡単に話せる
内容ではありません。私は専門は電子工学ですが
医学部の学生すら辟易する免疫の話です。時間をかけて
マタ-リいくつもりです。
読んでても疲れますが読んでるヒトは結構居そうなんで続けてください!
47 :
名もない科学者さん:04/02/13 23:16
私は一応名ばかりの企業の研究所にいますが、今日は上の命令で
職場の大移動で疲れてしまいました。で、今の時間まで
グースカ寝てしまいました。
Tウイルスを開発すればノオベル賞もらえるかなぁ
49 :
名もない科学者さん:04/02/13 23:34
少々、愚痴になりますが私、結構孤独なんです。企業の研究所
は事実上の開発部隊で、社内の工学技術者って細かい部分は追求して
物を考えないところがあるんです。ましてや日○みたいな
博士が1000人いる企業とは違って、博士課程に進学
して民間へいくのは異端者なのです。だから今の会社をやめて
べつの会社へ行こうと思ってますが、今時、研究なんか
の中途採用なんてバイオぐらいしかありませんし、研究は
経営陣から金くい虫扱いされるので、肩身が狭く
それで夢だけは大きくと「ノーベル賞授賞!」とここで
つまらない薀蓄を語っているのです。夢がなければ寂しいですからね。
田中耕一氏がいる島津製作所は私も博士修了後説明会に聞きにいきました。
あそこの人事嫌いです。「君は学部4年のとき、クライオポンプを
扱ってるね。じゃあポンプの設計をしてもらおう」
と博士まで行った投資を全く無視です。私の基本は「物性科学」。
それで受けるのは辞めました。内定をとっていたらあの日本企業発
のノーベル化学賞授賞の大騒ぎの中にいたかもしれません。
なんかあそこの人事嫌いです。田中耕一氏があれだけの潜在能力
を出していても、主任の座で甘んじていた理由がよくわかりました。
ただし、島津製作所の社員は優秀な人が多いです。これも裏話が
応用物理学会で暴露されてます。あそこでバイオを研究したい
という私の読みだけはあながち間違ってなかったようです。
長い愚痴話はこのあたりでもう少しまってください。免疫の話をします。
50 :
名もない科学者さん:04/02/13 23:35
>>48 Tウイルスってなんですか?とりあえずふろにはいってきます。
聞いてますよ。俺はノーベルなんとかを取るより効率的な会社経営をして
利潤を産み出す優良企業の礎になりたいっす。人事とかもその仕事のうちかな。
さてさておいらの配属は何処になるのやら。
52 :
名もない科学者さん:04/02/14 00:00
1908年 ノーベル生理医学賞を授賞したメチニコフ(ロシア)と免疫と
ヤクルト。このなんの因果関係もなさそうなところから話をしたいと思います。
免疫学は分子生物学の手法を借りて、恐ろしい勢いで研究論文が発表されてますが
まだよく分からない部分は山ほどあり、厳密には恐ろしく複雑なシステムです。
ここではT細胞、B細胞、インターロイキンなどのサイトカインなどなどは
少し横において、身近な例から免疫を話したく思います。
で、あんまり明るい話ではありませんが、これから日本人2人に1人は罹ると
言われるがんとの関係から話を持っていきます。
メチニコフは細胞の食菌作用を発見(免疫の基礎、今でいうマクロファージ
かな?)胃腸管にすむ細胞の毒素と老衰の因果関係を調べました。
ヨーグルトといえばブルガリアですが、ブルガリアの人が比較的寿命が長い
のも腸内環境がいいから!と結論づけたのもメチニコフです。
この流れをくんで、プロバイオテクスという考え(腸内環境を整え
健康を維持する)という発想があの「ヤクルト」です。
53 :
名もない科学者さん:04/02/14 00:04
>>52 技術も詳しい人事担当者になって、有能な人材を入れてくださいね。
研究はバクチですが、一旦ばけると恐ろしい利益と会社の知名度を
あげます。日亜化学は中村修二氏がずっと昔日経サイエンスに記事
を書いて以来(まだ、裁判とかいう以前で日亜化学に在籍)知りました。
54 :
名もない科学者さん:04/02/14 00:09
話はもとに戻って、メチニコフは今からほぼ100年も前の人ですので
現在の免疫学の先端からみれば初歩的な研究成果ですが、色々現代に
生きている人へ示唆的な研究でもあります。
がんという悪性新生物はここだけはまずできない!とされてます。
とにかく免疫を分かりやすく考えるには「がん」と「アレルギー」
が一番身近な話題になるはずです。花粉症もそうでしょう。
脱線しましたが、がんは「心臓」と「小腸」にはまずできません。
ここは体温の高い部分でもありますが、とくに小腸を注目して
考えましょう。
55 :
名もない科学者さん:04/02/14 00:15
小腸は栄養を吸収する毛細血管
リンパ管に囲まれてます。実は胃の強酸(pH2ぐらい)で、食べ物
の中の細菌などを殺菌してますが、それが全部死ぬとは限らず
そのまま小腸へいく場合があります。だから小腸は身体の中に
異物をいれない免疫機構のシステムをもっているのです。
だから、リンパ管が網目のように小腸の周りをはりめぐっているのです。
この小腸、または大腸にはいろいろな細菌が人間と共生してます。
ヘンなこととは思いませんか?
56 :
さじ加減 ◆pu.doraleg :04/02/14 00:22
すごい面白い。
がんばって下さい。
57 :
名もない科学者さん:04/02/14 00:25
普通、風邪はアデノウイルスに感染し、このアデノウイルスを排除しようと
セキがでたり、鼻水が出たり、免疫細胞を活性化させるために脳の視床下部
からの命令で心拍数をあげたりして退治します。実は免疫に関わる細胞は
多くありますが、極めて簡単にいえば、自分の味方か敵かを相手の細胞
の表面にある蛋白質の形(MHCと呼ばれる)を認識して敵と判断されれば
攻撃を加えるのです。みなさんの身体を構成する細胞は自分の免疫機能
から攻撃されないようにMHC(通行手形みたいなものでしょうか?)があって
平穏無事な生活を過ごしているのです。
58 :
名もない科学者さん:04/02/14 00:30
では子宮内の赤ちゃんは?ときませんか。赤ちゃんは母体にとって異物です。
だから血液、リンパ液を介して母親の免疫機構から攻撃されるはずです。
しかし、子宮内の赤ちゃん細胞にはMHCが存在しません。それで
母親の免疫機構も「ま、いいか」(←文学的表現ですが細かい分子生物学機構
は私もあまり詳しくありませんのですいません。)と異物を容認してる
のです。これと同じことが腸の中で起こっているのです。
59 :
名もない科学者さん:04/02/14 00:39
異物である腸内細菌は、実は腸の中に居候させてもらって
免疫機能から攻撃を逃れるかわりに、胃から送られた食べ物
の更なる分解を補助してます。もちつもたれつというところでしょうか?
だから、腸の中の細菌環境がよければ、必然的に栄養が身体の細胞
に行き渡り(免疫細胞もそう。物理とは違い生物はその強さは数では
なく、活性度も関係します)、病気になりにくい体づくりになるのです。
少々、脱線しますが今アガリスクがはやってます。あれは医学関係者
の大半は冷ややかな目でみているみたいです。しかし多くの医学関係者
の分子生物学知識は専門書どまりで、システムとしての免疫を完全
に理解している人は免疫の専門家ぐらいでしょう。
60 :
放浪者 ◆V/WVS0iK/s :04/02/14 00:44
>>53 最近は職務中の開発特許は何処に属するのか?って問題がありますよね。
科学者にとって有益な特許=会社にとって有益な特許では無くなってきてるよな気が。
そーゆー瀬戸際監視も人事の仕事かなあ。
関係ないけど↑こういう研究は国立大学ではやってないのかな?
バイドール法とかも気になりますし。
61 :
名もない科学者さん:04/02/14 00:46
アガリスクはβグルカゴンという多糖体です。糖というからには
あのポテトと同じくでんぷんみたいなものです。ただでんぷんと
違うのはその分子の長さが長い高分子なのです。実際は繊維体
といってもいいと思います。これが腸内(特に小腸)に入ると
異物として腸管を刺激します。(もちろんみんなが例えば100g
のβグルカゴンをとれば同じ反応をするのかといえばそうではないのが
人間の身体の不思議なところです)腸管には体内に異物を入れまいと
免疫機構が張ってますから、異物のβグルカゴンがくれば免疫機能
が活性化されるという発想です。
62 :
名もない科学者さん:04/02/14 00:51
>>60 中村修二氏は研究者へのインセティブを企業が容認することは
企業にとってもプラスである。と言ってますね。
いずれにしても、今後議論が進む話と思います。ところで
あの中村修二氏を支援した弁護士は凄い頭のいい人ですよ。
東京大学法学部を卒業して、弁護士になり今度は東京大学工学部の化学系
を卒業して弁理士になってしかも米国の弁護士も合格してます。
只者ではありません。文系理系関係ないみたいです。
63 :
名もない科学者さん:04/02/14 00:57
64 :
放浪者 ◆V/WVS0iK/s :04/02/14 00:57
>>62 理系の能力も文系の能力も其処までいきません。
理系の能力を持った特許審査官増員するみたいですね。これで
海外で特許申請しなくてもいいですよー多分。
65 :
放浪者 ◆V/WVS0iK/s :04/02/14 00:59
>>63 日本版バイドール法が成立した筈では?うろ覚えなんであとで証拠固めしときますね
66 :
さじ加減 ◆pu.doraleg :04/02/14 01:00
>>63 まぁ当然だろうなぁ。今回が貰いすぎた。
最高裁まで争えばン十億程度になるとか。
日亜化学の中村氏の200億が認められたのは大きな進歩かもしれないけれど
中村氏の主張は何やらおかしい(金が貰えるようになれば子供は科学者に夢を抱くとか)
67 :
名もない科学者さん:04/02/14 01:08
夜もふけてきたので、今日の話を収束します。
>>61 の続きですが、実はアガリスクそのものは直接がんには効きません。
免疫細胞が活性化され、攻撃してがんが治った!という例は極めて少ないです。
がんは悪性新生物という命名ですが、私は超正常細胞と考えてます。
がん抑制遺伝子p53の欠損など多段階の遺伝子異常ががんの原因と考え
られてますが、がん細胞の行動(自分勝手に増殖する。転移する。母体を
死にいたらしめる)は実は計算されて動いているように思えます。
がんを完全に理解するのは、実は生きているとは何かを問い掛けている
ぐらい難しい問題だと思います。1988年のノーベル生理医学賞に
抗がん剤の開発(女性が含まれている)そして2001年のノーベル生理
医学賞に細胞周期(分裂期、停止期、DNA合成期など)の制御因子の発見
がされてます。ただ2001年の発見がありますが、人体の神秘は
そう簡単に解明されないでしょう。
免疫機能の話の続きはまた明日です。
68 :
放浪者 ◆V/WVS0iK/s :04/02/14 01:10
お休みなさい。日本版バイドールのリンクでも貼っておきますねー起きてたら。
69 :
さじ加減 ◆pu.doraleg :04/02/14 01:15
おやすみなさい。
明日も楽しみにしてます。
日本版バイドール条項とは平成11年制定の産業活力再生特別措置法のことだそうです。
あまり昨日してないとのことです。すいません旅にでるので時間なくて。では帰ってきたら
このスレ読むの楽しみにしてます。
71 :
名もない科学者さん:04/02/14 08:54
書き忘れてましたが、私も土曜日曜は基本的に家にいません。
すいませんが、来週の月曜日にまたカキコします。
その間、簡単な科学クイズです。
問題
新月と月食の違いと太陽、地球、月の位置関係で説明してみてください。
またどうして月食のとき、月は赤いのか?おかしいですよね。
考えてみてください。
72 :
名もない科学者さん:04/02/14 08:57
>>70 日本版バイドール法は科学技術に携わる人間にとっても重要な
法案です。またお教えください。お願いします。m(_ _)m
73 :
名もない科学者さん:04/02/14 08:58
>>70 日本版バイドール条項は科学技術に携わる人間にとっても重要な
法案です。またお教えください。お願いします。m(_ _)m
74 :
放浪者 ◆V/WVS0iK/s :04/02/14 09:30
20日近くになりますです,ごめんなさいm(_ _)m
75 :
名もない科学者さん:04/02/15 21:20
今の時間に自宅に戻りましたが、明日からまた会社なので
今日は早く寝ます。大体明日は夜9時〜夜10時ぐらい
にここにいますので、よろしくお願いします。
76 :
名もない科学者さん:04/02/16 20:24
みなさん!こんばんは。
いつも夜8時ぐらいに帰ってきますが、今日は自分の仕事がらみを
ご紹介したいと思います。大学4年、修士、博士と違う分野の研究を
やってきて、企業の研究所(名ばかりですが)で、半導体と液晶
をやってます。ここも科学技術がらみでお話できることがあります。
みなさんお付き合いお願いします。m(_ _)m
青い薔薇を咲かせたまえ。
78 :
名もない科学者さん:04/02/16 20:28
免疫の話ばかりでは飽きてくるかもしれませんので、
いろいろ工学、科学を取り混ぜて話しを進めます。
今日は液晶についてお話します。今から書く内容によっては
私が誰か特定できる場合がありますがそれはそれでいいでしょう。
私の今の仕事は有機材料を用いた薄膜トランジスターの開発です。
ただこれは現在進行中なのでここでは企業秘密で書きません。
少し以前やっていた、液晶について話します。
79 :
名もない科学者さん:04/02/16 20:33
液晶とえば、プロジェクトX(NHK)やってましたね。
あのテレビでは開発秘話で2名の当社の社員がでました。
一人は中央研究所と和田氏。もう一人は同じく中央研究所
の船田氏。もうどこの企業かわかりますよね。
実はここだけの話ですが、船田氏って地味な方で会社
の副本部長をやってますが、バス通勤だったり、社員食堂
でカレーを食べたりと贅沢なことはしない地味な科学者です。
しかし、副本部長の発見がなければ今の液晶ビジネスは成立しない
といって過言ではないぐらい重要な発見をされてます。
80 :
名もない科学者さん:04/02/16 20:38
液晶の発見は古く、1908年に論文が出てます。
液晶とは名のごとく、見た目は液晶ですがその構成する分子
は一定方向に並んでいる。またはらせん状に分子が構成されている
結晶のようなもので、それから液晶と呼ばれるようになりました。
なぜかノーベル賞とは縁遠い分野で、この分野でノーベル賞を
とったのは1991年、フランスのドジャンヌだけです。
ドジャンヌの洋書は液晶関係者には基礎的な本です。
それ以外、ノーベル賞を授賞したことが誰もいません。
しかし、今エレクトロニクスで一番熱い分野。それがディスプレイ
で、その中に液晶が含まれています。
81 :
名もない科学者さん:04/02/16 20:42
液晶をディスプレイにしよう!という構想はアメリカのRCAという
会社が最初です。実は恥ずかしながら、技術の先駆的なRCAという
会社を私は入社まで知りませんでした。ただRCAは液晶ディスプレイ
の開発を断念しました。当時は直流駆動ですが、電圧をかけると
幽霊のように消える。使い物にならない。よってRCAは撤退しました。
82 :
名もない科学者さん:04/02/16 20:45
まずは、船田氏の実用化への発見のまえに液晶ディスプレイとは
何ぞや?というところから話をします。液晶は実は「化学」
の世界で、深入りすると大変複雑な領域です。また文章で液晶ディスプレイ
の原理を説明するのは非常に難しいです。やはりマンガ(図)と数式
が簡明ですが、なんとか頑張って見たいと思います。
83 :
名もない科学者さん:04/02/16 20:52
いろいろな入門書が出回っているので、みなさんがご存知のことも多い
かと思いますが、原理を話します。
液晶ディスプレイは自発光(自分で光る)ではありません。
これと対照的なのはプラズマディスプレイ、または最近よく聞く
有機ELです。この違いは後で言います。
携帯電話、パソコン、テレビなのではおもに3タイプに分かれます。
@透過型液晶ディスプレイ
A反射型液晶ディスプレイ
B透過型+反射型ディスプレイ
Bはアドバンスディスプレイといって、携帯電話によく使われています。
液晶ディスプレイの光は、透過型の場合はガラスの後ろにあるバックライト
の光を、反射型の場合は蛍光灯、または日中の光の反射光を利用してます。
84 :
名もない科学者さん:04/02/16 21:01
マリア様がみてる読んだことある?
86 :
名もない科学者さん:04/02/16 21:07
ブラウザを2つ開けながら、詳細を説明します。少々面倒と思いますが
ご覧ください。
図1 液晶分子はガラスの上をラビングすると並びます。
ラビングとはホントに布でこすってある方向の傷をつけることです。
実際、この方法で液晶分子は一定方向に並びます。なぜ並ぶのか?
これは分子間力が働くからですが、量子化学的な説明になってません。
実際、分子が並ぶメカニズムは難しい話ですが、工学では使えればいいので
細かいことは抜きなのです。
87 :
名もない科学者さん:04/02/16 21:08
88 :
夢見る名無しさん:04/02/16 21:10
君もノーベル賞をねらっているのかい。まぁライバルになるみたいだからこれからもよろしくね
90 :
夢見る名無しさん:04/02/16 21:10
91 :
名もない科学者さん:04/02/16 21:11
図2は説明するまでもないと思います。見てのとおりです。
ただしここでTNと書いているのはツイストネマスチックの略です。
ツイストはねじれ。ネマスチックは液晶の並び方(ラビング前)の
状態です。あとコレストリックとか液晶の並び方によって
いろんな名前があります。通常はSTN(スーパーツイストネマスチック)
型がみなさんのディスプレイに使われています。
92 :
名もない科学者さん:04/02/16 21:13
>>92 何も研究してないよ。これからだよ、コレから、はははh
94 :
名もない科学者さん:04/02/16 21:18
図3、図4もいうまでもありませんが、なぜ電圧をかけると
液晶分子が動くかといえば、液晶分子そのものが分極している
から(プラスとマイナスに分かれている)ですが、詳細は
かなり複雑で私自身も詳細はよく勉強してません。
図5は偏光フィルターの話で、見てのとおりですが
偏光するのは物性的にはこれも難しい話です。偏光板を構成
する原子の振動モードと関係があります。おそらくそれを
完全に理解して偏光板を利用している液晶技術者はかなり
少ないのは事実です。
95 :
名もない科学者さん:04/02/16 21:22
図6で配向膜と偏光板をあわせて、できあがりです。この図では
非常に簡単に書かれてますが、綺麗な画像を出すために
液晶をブレンドしたり、位相差板を設けたりしていろんな要素技術
が組み合わさってできているのです。
これに青、赤、緑のカラーフィルタをつけて、光の強度を調整すれば
ディスプレイのできあがりです。
96 :
名もない科学者さん:04/02/16 21:26
船田氏の発見は、この液晶を交流駆動させることです。
RCAが失敗したのは、直流で液晶に電圧をかけ続ける
ことで、液晶が焼きつき、それを「ディスプレイ化不可能」と決定した点
です。船田氏の発見のいきさつはプロジェクトXをご覧ください。
船田氏の業績は、IEEE(米国電子通信情報学会)で賞に値する
内容です。ただ、基礎科学重視のノーベル賞とは少しほど遠い分野です。
僕も今日研究室が決まった。そこの研究室では環境放射線と言うのをやるらしい
98 :
名もない科学者さん:04/02/16 21:29
光を調整するには、ガラス上に薄膜トランジスターをたくさん作れば
いいのです。この薄膜トランジスターはおそらく目には見えず、
普通のガラスにしか見えませんが、薄膜を作る。現像する。加工する。
を繰り返しやってできます。その薄膜トランジスターがあるガラスと
カラーフィルターがあるガラスを張り合わせ、液晶を注入すると
出来上がりです。
99 :
名もない科学者さん:04/02/16 21:30
100?
102 :
名もない科学者さん:04/02/16 21:35
>>98 非常に簡単に書きましたが、実際は難しい技術の集積です。
まず、ガラスの上に薄膜トランジスターを形成するのですが
その後、カッターで切ります。容易に想像できるのですが
ガラスを切るのは簡単なことではありません。しかもその上
には光学顕微鏡でしかみえない小さな薄膜トランジスターが
数多く並んでおり、一個でも破損すれば液晶ディスプレイに
したとき、画面に点の欠陥や線の欠陥がでて商品になりません。
103 :
名もない科学者さん:04/02/16 21:36
>>101 院生?環境放射線って具体的に何を研究するのですか?
僕はまだ大学3年生だよ。
研究所が決まっただけでそこに入れるか(4年になれるか)わからないし困ったね
105 :
名もない科学者さん:04/02/16 21:40
この切り取り技術は言うのは一言ですが、実際はかなりの
ノウハウが必要です。私が今日この話をしたのはとある技術者
の言葉が脳裏にあるからです。それはその技術者がこんなことを
言ってました。
「あるノーベル賞授賞者は偉いかもしれんが、その人には俺の
この技術はできない。ノーベル賞授賞だけどな」
職人の自負と思います。今日はこの辺で。
研究所→研究室
107 :
名もない科学者さん:04/02/16 21:43
>>104 いいなあ〜。大学3年生ですか。
その辺りに戻りたいです。大学4年、院生(修士)、博士と
教官から糞テーマを押し付けられて今は民間のリーマンだもんね。
その辺の時代が研究者にとって一番大切だよ。いい師匠、いいテーマ
にめぐりあえるよう祈ってるよ。私はまた敗者復活戦。
30代ですか?
109 :
名もない科学者さん:04/02/16 21:48
>>106 少し話すと、民間企業はクセがない人が多いよ。
その点、大学教授はもう疲れる人が多かったね。
ちなみに、少々乱暴なことを言うと、研究テーマなんて
ゴマンとあるから、糞テーマをやるぐらいなら
マンガを読んで寝転がっていたほうがいいと思うよ。まあ
これは私の主観だけどね。実際、会社の論文倉庫に
誰も読まれない論文の山を見るとそう実感せざる得ないね。
それだけ研究の場合、テーマ選択が命っていうことだよ。
110 :
名もない科学者さん:04/02/16 21:50
>>108 そうそう30代です。でも若作りだよ。院生でも騙せる。
でも20代からみればおっさんかなあ?
これからも頑張ってください
112 :
名もない科学者さん:04/02/16 21:56
>>111 ありがとうございます。科学には国境や年齢の違いは関係ありませんからね。
暇だったら、以下の問題考えて見て下さい。最初は簡単だけど2番目が
少々難しいです。確か2002年の月食の日に謎に思って考えぬきました。
問題
新月と月食の違いと太陽、地球、月の位置関係で説明してみてください。
またどうして月食のとき、月は赤いのか?おかしいですよね。
考えてみてください。
113 :
名もない科学者さん:04/02/16 21:59
>>112 ここが日本語おかしいですね。
誤)新月と月食の違いと
正)新月と月食の違いを
失礼しました。それでは会社がありますので、また明日(^_^)/
114 :
夢見る名無しさん:04/02/17 03:23
赤色が一番屈折しにくいからかしら
115 :
夢見る名無しさん:04/02/17 17:20
良スレあげ
116 :
名もない科学者さん:04/02/17 20:05
>>114 答えはもう少し待ってください。自分が考えていたのとズレが生じてましたので
もう少し詳しくお答えいただくとありがたいです。
117 :
名もない科学者さん:04/02/17 20:06
>>114 基本的には月食は地球の陰に隠れるんですよ。なのに赤色
に見えるのはなぜ?ということです。
118 :
名もない科学者さん:04/02/17 20:11
今日は量子力学の応用であるSTM(走査型トンネル電子顕微鏡)について
話します。そして余力があればホログラフィーについても話します。
STMは1986年にIBMチューリッヒ研究所のビニッヒとローラが
開発した画期的な顕微鏡です。これは「原子が見える」のです。
原子が見える顕微鏡はTEM(透過型電子顕微鏡)もありますが、この
顕微鏡は表面をなぞって、原子レベルのでこぼこが分かるのです。
恐ろしい話です。
119 :
名もない科学者さん:04/02/17 20:15
このとき私は高校生で受験勉強を無視して丸善から出版されている
「パリティ」でこの事実を知りました。その雑誌に原子レベルでの
凹凸の図面が出ていて、「なんてすごい技術だ」と思いました。
ちなみにIBMチューリヒ研(スイス)はIBMでも自由に研究できる
場所で、翌年は同じIBMから酸化物高温超伝導の発見でべドノルツと
ミュラーがノーベル物理学賞を授賞している凄い研究所です。
話はもどしまして、このSTMの原理には量子力学のトンネル効果が
用いられてます。
120 :
名もない科学者さん:04/02/17 20:20
書き忘れましたが、1986年のノーベル物理学賞の授賞をしてます。
さて表面の原子の凹凸が分かるSTMの原理をどこから話しましょう。
私自身、凄く悩みます。というのは基本的な量子力学の知識が必要です。
量子力学とは簡単にいえば電子の運動を予測する理論です。
ここの板にはいろんな方がおられることを考えると、いかに直感的
に分かりやすくいうか苦しむところです。
121 :
名もない科学者さん:04/02/17 20:24
中学や高校の理科で「原子」は教えられていると思いますが
理系の人間以外は目にも見えないし、実感がわかないし
全く面白みが無かったかもしれません。私は義務教育や中等教育
というのは嫌いです。ウソばっかり教えて、時間の無駄にしか
見えません。しかしここでいきなりシュレディガー方程式
の話をしても興味のない人には興味がわかないと思いますので
イメージ的に多少あいまいな部分を残しながら電子の挙動を
話します。
122 :
名もない科学者さん:04/02/17 20:32
一番身近なものはテレビのブラウン管でしょう。ブラウン管の中
は真空になっており、その元では電子銃が高電圧を掛けられることで
画面にぶち当たり、そして表面に塗られた発光体が発光し画面となって
現れるのです。電子銃に高電圧をかける理由は、金属の原子の中心には
陽子という正の電荷があり、負の電荷をもつ電子が強く束縛されて
いるからです。その陽子から電子を引き剥がすのに強いプラスの電圧
をかけるのです。また、高電圧をかけるので真空にしないと空気が
イオン化されてアーク放電をしてしまい、電子銃があっという間に劣化
するので、ブラウン管の中は真空に保たれています。
123 :
名もない科学者さん:04/02/17 20:35
>>122 で書いた内容ですが、少し自信がないです。特にアーク放電
(溶接の場合にぱちぱちやるあの鋭い光がそうです。)の説明が間違って
いるかもしれません。お気づきの方はご指摘お願い致します。
さて、テレビのブラウン管にみられるように電子は我々の生活のは
なくてはならないものですが、電子の運動というのが実は我々が想像する
世界とは大きく違うのです。この運動という表現すら間違っているかもしれません。
124 :
名もない科学者さん:04/02/17 20:39
中学や高校の理科で平気でウソを教えます。原子についてはこんな
話です。陽子が新宿のビルとすると電子の大きさは燕ぐらい。
その燕が東京ー新潟を直径とする円を運動している。と。
その話を聞いて私は学生の頃そら恐ろしくなりました。
今は水素原子(中性子は無視します)ですが、じゃあ人間の身体も
物体もみんなすっからかんのものか!と。
125 :
名もない科学者さん:04/02/17 20:46
結論からいえば、電子が軌道を描いて運動しているのはウソです。
運動というより、電子はあるとき陽子のまわりにある確率で存在している。
そして「ダールマさんが転んだ!」と人間が観測すると粒子になる。
でも人間が観察しないと確率の波で陽子のまわりに存在する。
分かります?分からないでしょ。この観測の問題は物理の専門家ですら
分からないですから。ただこう「仮定」して数式(シュレディガー方程式)
を計算するとマクロの物理現象とよく合うのです。だからおそらくあっている
んです。これに異議を唱えたのがあの有名なアインシュタインです。
で少し形骸的な話をしますが、アインシュタインは仲間と量子力学の破綻
する仮説を立てたのです。その延長線上にベルの不等式というのがあります。
興味がある人は検索して見てください。結論からいえば量子力学は正しい。
ということは我々の身体を構成する原子の周辺の電子は確率の波なんです。
126 :
名もない科学者さん:04/02/17 20:51
ここで勘の鋭い人は気がついたかも知れません。なんでブラウン管の
電子は粒子的な運動をするのに、確率の波だ?分からん。と。
実はマクロの運動は通常我々の常識の範囲(ボールを投げるような)
でもミクロでは非常識なことが起こっていることが数学的に証明されます。
これはエーレンフェストの原理といいますが、私は詳しい理論を
忘れてしまいました。いずれにしても電子は非常識なものなんです。
というか、ミクロの世界は我々の常識は一切通用しない摩訶不思議な
領域なのです。その摩訶不思議な領域から我々の現実物質社会が構成
されているというのはこれまた不思議な話です。これは宗教でもなく
先端科学の行き着いた結論なのです。
127 :
名もない科学者さん:04/02/17 20:56
その摩訶不思議なことに「トンネル効果」があります。走査型トンネル
電子顕微鏡はこの効果を用いています。理系なら、また科学に少しでも
興味があるならトンネル効果は有名な話です。ですがこれも本質を理解
している人は極めて少ないのでしょう。定性的にいえば
壁にボールを投げ続けるとあるものは幽霊のように壁をとおりぬける
これが電子の世界では通常の現象なのです。これがトンネル効果といいます。
でも、これで分かった気になってはいけません。あくまでたとえ話で
本質は何も話してません。
128 :
名もない科学者さん:04/02/17 21:02
トンネル効果の入り口までようやく辿りつきましたが、そろそろ今日は
お開きにしたいと思います。なぜならここからが実は山登りでいう
胸突き八丁なのです。もう少し電子の不思議さにのっとって、トンネル効果
を話したいと思います。ちなみに日本でトンネルダイオードを作った
江碕氏はこの走査型トンネル電子顕微鏡より前にノーベル物理学賞を
授賞してます。米国の国際会議で評判がよく、半導体の大ボスである
ショクレーの絶賛を受けたそうです。これでノーベル賞を授賞するヒント
がありますよね。テーマの選択。有力者による推薦。この2点です。
2002年ノーベル化学賞を受賞した田中耕一氏も例外ではありません。
今日はこのあたりで少々疲れてしまいましたのでまた明日。
129 :
夢見る名無しさん:04/02/18 11:42
うーむ何で赤くなるんだろ…
地球の影の中には太陽の光は届かないので、月食中の月には日光が当たらず、
真っ黒になって全く見えないはずです。
ところが、実際の月食中の月は黒ずんだ赤褐色で光っています。
影に入った月が光っているのはなぜでしょう?
それは、地球の大気のいたずらが原因です。
地球の影というと輪郭のはっきりした円形を想像しがちですが、
大気による屈折により影の中に入り込んで行くために
影と言っても真っ暗ではないわけです。
また、地球に大気に入り込んだ光は空気中の酸素や窒素の分子や塵に当たり
紫から青い光の成分は乱反射して行きます。
夕日が赤いように大気中を長く通った光は、より波長の長い赤い光の成分だけが
乗り越えて通り抜けて行くことができます。
言うなれば月面上に夕焼けが映っていると思うと分かりやすいでしょう。
同じ影の部分でもより中心部の方が暗く
縁に近い部分ほど赤い色に加え緑色の成分が混ざってきます。
月食中に影の縁に近い部分を観測してみて下さい。
部分食の後半の皆既食になる直前あたりで
美しい彩りを楽しめると思います。
131 :
名もない科学者さん:04/02/18 20:06
>>130 正解!! しかも、私が予想もしてなかった縁まで言及されている。
お見事!次回の月食が楽しみです。いいセンスしてるね。
133 :
名もない科学者さん:04/02/18 20:13
理学系のジョジョ・オンドゥルルラギッタンディスカー ◆hv5G76lk9g氏
のような人材は企業とって重要です。日本の企業はすぐに金儲けに
なることしか考えていないので、理学系の就職は結構冷遇してます。
しかし、こういう答えのあまり本に書いてないような問題でも解決できる
力は企業にとっても非常に価値のあることです。
ジョジョ・オンドゥルルラギッタンディスカー ◆hv5G76lk9g氏
にとって、今日の話は退屈かも知れませんが、少々お付き合いください。
尚、トンネル効果では私独自の見解(本には載ってない)を話しますので
何か間違っていたらご指摘いただけるとありがたいです。
134 :
夢見る名無しさん:04/02/18 20:14
>>114でも正解、かな?
大気部分が注目ポイントか
135 :
名もない科学者さん:04/02/18 20:17
>>132 あなたの情報収集能力も素晴らしい!ネットの時代は
プロもアマも関係ないんだ。そういえば、私父親ががんに
なったとき、抗がん剤の副作用は会社の産業医より私の方が
よく知っていたし。
136 :
名もない科学者さん:04/02/18 20:19
>>134 表現の問題でしょうね。正解とも不正解ともいえず
もう少し詳細な説明があれよかったです。それで
保留にしました。
137 :
名もない科学者さん:04/02/18 20:30
>>128の走査型トンネル電子顕微鏡について話します。おそらく
このスレを見られている方の中でAFM(原子間力顕微鏡)を
使っている方もおられるかも知れません。走査型トンネル電子
顕微鏡は非常に先端を細くした針を伝導物質の表面に近づける
と、トンネル電流が針と表面の距離が近づくにつれて指数関数的に
増加します。それで非常に高感度な原子レベルの凹凸が観測できます。
針の操作はご存知のピエゾ素子。電圧を加えると極めて微小な変位
を起こす材料です。フィードバック回路をつけて、トンネル電流が一定
になるよう、ピエゾ素子を制御します。そのピエゾ素子に加えた電圧
を画像化すれば表面の原子レベルの凹凸がわかるのです。
原子レベルの観察を可能にするのは、除振装置が必要です。
原理的にはこれが走査型トンネル電子顕微鏡です。
138 :
名もない科学者さん:04/02/18 20:34
どこかで聞いた話では、ビニッヒとローラは走査用の針は
どこかの金属をもってきて、ごしごし物理的にこすって
走査型電子顕微鏡用に使ったそうです。そんなエレガントな
工学手法は使ってません。それで原子像を描き出すので
まさに驚きです。この描きだされた原子像はホントかどうか
議論になりますが、当時理論的に予想されていたシリコンの
表面構造と一致するので、間違いないと認められたわけです。
ジョジョでいいです
140 :
名もない科学者さん:04/02/18 20:37
そこで早くも問題です。この問題の回答はあくまで私の頭の個人見解
なので絶対的な回答ではありません。しかしおそらく大学の専門書にも
なかなか載っていないし、しかも物理を専門にする人たち自身も悩む
問題です。
それはトンネル効果の問題です。
141 :
名もない科学者さん:04/02/18 20:39
>>139 分かりました。これからジョジョ氏と呼びます。
142 :
名もない科学者さん:04/02/18 20:49
電子は粒子であって波動関数で示される波です。
問題は以下の3点です。回答は定量的より定性的でお願いします。
まずは固体物質内の電子と前提してお考えください。
問題1
電子は自分の運動エネルギーより高いポテンシャルがあっても
トンネル効果である確率で幽霊のように通り抜けます。
これは量子力学の基本的な事実としてどの書物にもかかれてます。
実際の系の例としては、非常に薄いシリコン酸化膜(絶縁体)をシリコンで
サンドイッチ構造をつくり、電圧を加えるとトンネル電流が生じます。
(もちろん、シリコン酸化膜の欠陥を介し流れる電流もありますが
ここでは理想系を想定し、無視してください)
前おきが長くなりましたが、なぜシリコンから来た電子は
薄いシリコン酸化膜をトンネルできるんでしょうか?
電子は陽子に比べて非常に小さいですが、シリコン酸化膜は
電子の波動関数に囲まれており、本来は通りぬけができません。
143 :
名もない科学者さん:04/02/18 20:56
問題2
大学で量子力学をやった人は、期末試験で井戸型ポテンシャルの計算を
やったと思います。井戸型ポテンシャルの計算をやってない人にも
分かりやすく説明します。
ポテンシャルを壁とすると、壁の高さより低い位置を走行するボールは
100%反射されます。しかし壁の高さより高い位置を走行するボール
は通貨できます。ところが電子の世界では、壁の高さ(ポテンシャル)
より低い位置を走行する電子もある確率通過できます。これが
何度でも言ってます、トンネル効果です。
逆をいえば、壁よりも高い位置を走行する電子は反射される場合もあるの
のです。なぜでしょう?そこには古典的な壁はありませんけどね。
144 :
名もない科学者さん:04/02/18 21:01
1970年代は量子効果の摩訶不思議さが物理のメインテーマでしたが
いまや時代は量子効果を用いた通信、デバイスの実用化ですね。
でも、量子力学を根本から理解するのはかなり困難なことと思います。
私が思うには量子力学を原理的に書いてある書物として
ランダウ、リフシッツ「量子力学」
メシア「量子力学」
デビットボーム「量子力学」
あと米国滞在日本人、桜井純「量子力学」
と思います。
145 :
名もない科学者さん:04/02/18 21:04
量子力学を知らない人も、上の問題を試して見てください。
いかにミクロの世界が変なのか考えて見てください。
必要な知識は少ないので、いろんな方が考えることができると思います。
今日はここまでです。ではまた明日(^_^)/
146 :
夢見る名無しさん:04/02/18 23:45
良スレあげ!
今日はこないっぽいね
148 :
名もない科学者さん:04/02/20 20:14
8時過ぎて、帰宅しました。みなさんこんばんは!
149 :
名もない科学者さん:04/02/20 20:16
昨日は出張で、カキコを休んでいました。そして今日自宅に戻った
とき、京都大学の知人から電話がかかって休みの日の会おうとなり
今の時間からカキコです。忙しいや。忙しいや。
150 :
名もない科学者さん:04/02/20 20:21
量子力学の問題は、暇な人は解いて見てください。
答えはあくまで私の個人見解なので、真実じゃないかもしれませんが
私はトンネル現象については専門書に書いていない個人見解をもってます。
実は昨日、ある人と言い争いになりました。それは
「あんたは偉そうに言っているが、科学は肉体労働で汗水流して
いないじゃあないか!夜中までやるべき!寝食忘れてやるべき!」
と批判されたのです。
実は私にとって、この言葉が一番の侮辱なんです。その愚痴から
科学のおける現状ととあるノーベル賞授賞者を例に語りたく
思いました。
151 :
名もない科学者さん:04/02/20 20:26
ノーベル賞授賞者もいろいろいます。肉体的な研究で成果を
あげた人。グループのボスで組織的に仕事をした人。など。
科学者の大半はやっぱり「寝食忘れてやらない人間は一人前
とはいえない」と思っている人が大半です。睡眠時間も削り
に削って体がぼろぼろになるまでやる。一種の狂気です。
日本のノーベル賞授賞者にもこういう考えの人がいますが
実名は出しません。
さてそれとは極めて対照的な人がいます。1978年
ノーベル化学賞授賞のミッチェルです。日本にも来日した方で
自治医科大学に訪れたそうです。
152 :
名もない科学者さん:04/02/20 20:30
ケンブリッジ大学を卒業して、助手になったミッチェルは
NATUREに1本の論文のみでした。まあNATUREに採用される
のは立派ですが、実験が苦手で論文が産出できずじまいでした。
それで、とうとうケンブリッジ大学をクビになったんです。
クビですよ。失業者です。
意気消沈したミッチェルは、自分のお金(どこにあったんだろうか?)
で私費研究所をたてて、実験助手を一人雇いほそぼぞと研究を
してました。もう救いようもないですよね。
153 :
名もない科学者さん:04/02/20 20:37
研究はアデノシン三リン酸(ATP)の生体膜におけるやりとり。
私はミッチェルの業績はよく分かってません。生化学はこれから
勉強しようと思っています。ATPはご存知のとおり、身体のエネルギー
を運ぶ物質です。この生体膜におけるATPの実証をしたのは
日本人科学者で、その結果をもとにミッチェルの業績が脚光を
浴びたわけです。しかし、大学をクビになって研究の道を絶たれた
人物を誰がノーベル賞に推薦したのか?これが通常の科学賞とは
違うこの賞の不思議なところです。
154 :
名もない科学者さん:04/02/20 20:42
で、何が語りたいかといえば、科学にパターンはないのです。
ある人は土方の工事のように、夜も昼もいとわず肉体労働を続けて
実験結果をだし、論文を産出する。それも科学の側面です。
しかし、ミッチェルのように夢想の世界に走り、人との交流を絶って
思索の中に埋没する。それも科学と思うのです。
だから、一方的に科学は肉体労働と100%断言されるのは
不愉快でした。私徹夜が一番が苦手ですし。東京のある有名大学
の先生も、夜11時になるとさっと寝ます。先生曰く
「私は身体が弱いから、ムリはしない」だそうです。
私もその部類です。先生はその理論分野で面白い研究をされてます。
155 :
名もない科学者さん:04/02/20 20:46
ただ、今の日本は経済的ゆとりがないので、研究は真っ先に
削減方向になります。私は企業でイジを張って基礎検討を
続けてます。まだ基礎的なことをやってます。しかし
それでも戦略的な研究をやるように指示をされてます。
他の人はもはや研究所とは名ばかりの開発です。既存の知識
をパズルのように組み合わせていくのが主です。
まあそれも面白いと思う人は多いと思いますけどもね。
156 :
名もない科学者さん:04/02/20 20:50
横浜になぞめいた建物があるのはご存知ですか?なんか
プラネタリウムがいっぱいあるへんてこな建物。
あれは理化学研究所が蛋白質の構造解析をやっているのです。
検索してみてください。ただし、かなり研究は戦略的で
終身雇用は難しく、任期制で任期が切れればまずクビです。
まあ再任されることもありますが、夜中まで実験をして
成果を出す。大変です。
157 :
名もない科学者さん:04/02/20 20:55
科学の場合、ある目的にわき目もふらずひたすら邁進する。そういう
姿もあります。私の博士のときの知人が教授から「研究者は寝るな」
とマジメに脅されて、その大学(有名な国立大学)から逃げました。
ただ、目的がしっかりしすぎると新しい発見はないでしょう。
しかし現代の科学の傾向は1人の天才より、10000人の普通
の人の力で未知領域を開拓すると言う考えが主流ですので、
私は天才とは思いませんが、自分でテーマを作って研究するスタイル
は実に少数派であるのは事実です。
158 :
名もない科学者さん:04/02/20 21:01
今日は科学の話より、それにまつわる政治的な話ばかりで
すみませんでした。ホントは1971年のノーベル物理学賞
授賞、ガホールのホログラフィーのことを話す予定で家路
についていたのです。会社の仕事をして、ネットで1時間
集中してカキコは、読まれる方も少々疲れますが、カキコも
正直このあたりが限界です。脳みその体力も必要なのでしょうか?
ちなみにガホールは企業の研究員で、摩訶不思議な立体像を
出すホログラフィーを開発しました。
159 :
名もない科学者さん:04/02/20 21:04
少々不真面目なことをいえば、ガホールの顔を見ていると
波平を思い出すのは私が徹底した日本人だからでしょうか?
カトちゃんでも通用します。それではまた(^_^)/
160 :
カトちゃん:04/02/21 23:22
波平のイトコだよ。ちょっとだけよ〜
161 :
夢見る名無しさん:04/02/22 14:58
とりあえず試験合格でも夢見ます(^。^)
162 :
名もない科学者さん:04/02/23 20:20
163 :
名もない科学者さん:04/02/23 20:23
問題また貼っておきますね。考えて見て下さい。
問題1
電子は自分の運動エネルギーより高いポテンシャルがあっても
トンネル効果である確率で幽霊のように通り抜けます。
これは量子力学の基本的な事実としてどの書物にもかかれてます。
実際の系の例としては、非常に薄いシリコン酸化膜(絶縁体)をシリコンで
サンドイッチ構造をつくり、電圧を加えるとトンネル電流が生じます。
(もちろん、シリコン酸化膜の欠陥を介し流れる電流もありますが
ここでは理想系を想定し、無視してください)
前おきが長くなりましたが、なぜシリコンから来た電子は
薄いシリコン酸化膜をトンネルできるんでしょうか?
電子は陽子に比べて非常に小さいですが、シリコン酸化膜は
電子の波動関数に囲まれており、本来は通りぬけができません。
前おきが長くなりましたが、なぜシリコンから来た電子は
薄いシリコン酸化膜をトンネルできるんでしょうか?
電子は陽子に比べて非常に小さいですが、シリコン酸化膜は
電子の波動関数に囲まれており、本来は通りぬけができません。
ノーベルやんちゃde賞ならがんばればなんとか
165 :
名もない科学者さん:04/02/23 20:26
これも貼っておきます。
問題2
大学で量子力学をやった人は、期末試験で井戸型ポテンシャルの計算を
やったと思います。井戸型ポテンシャルの計算をやってない人にも
分かりやすく説明します。
ポテンシャルを壁とすると、壁の高さより低い位置を走行するボールは
100%反射されます。しかし壁の高さより高い位置を走行するボール
は通貨できます。ところが電子の世界では、壁の高さ(ポテンシャル)
より低い位置を走行する電子もある確率通過できます。これが
何度でも言ってます、トンネル効果です。
逆をいえば、壁よりも高い位置を走行する電子は反射される場合もあるの
のです。なぜでしょう?そこには古典的な壁はありませんけどね。
166 :
名もない科学者さん:04/02/23 20:27
>>164 現実問題、この賞に授賞って狙うモンです。
な〜んて強気に書いたけど、やはり運ですよ。運。
167 :
名もない科学者さん:04/02/23 20:30
宝くじは当たった人には必然だけど、それ以外の殆んどの
大半は紙くずになっちゃうんですね。
本音をいえば、私はノーベル賞を作ったノーベルは
科学者の差別化というマイナスの状況も作った気がします。
まあノーベル賞の中でも箸休め的な賞だからね
169 :
名もない科学者さん:04/02/23 20:31
>>168 1億なら事業をおこせばなんとかいける範囲だよ。
170 :
名もない科学者さん:04/02/23 20:34
実はノーベル賞も失敗をしてます。必ずしも最高の業績の与えた
のではありません。それが唯一の救いです。
1926年 フィビガ- がん寄生虫説
(間違いです。今こんなことを言ったら笑われます。)
171 :
名もない科学者さん:04/02/23 20:36
あと、1949年
モニス 統合失調症における前頭葉切除術(ロボトミー)
脳ミソを切っちゃうんです。コワー
きられたくなかー!
173 :
名もない科学者さん:04/02/23 20:41
このまえ、神戸の須磨海岸をたたずんでました。海はいいですね。
空は快晴で、沖には大阪湾に出入りする船がゆっくりと動いて
時の流れが緩やかでしたよ。砂浜で寝そべって、ぼーとしているのが
ノーベル賞を授賞して歴史に名を残すより私にとって幸せです。
海の巨大さからみれば、科学研究、また人間の活動はホンノ極一部です。
174 :
名もない科学者さん:04/02/23 20:43
>>172 脳みそ切ると、おとなしくなるらしいですけど
人格が崩壊してしまい、廃人同様になって以後
この手術は禁止されてます。当時の選考委員の目がなかったんでしょう。
175 :
名もない科学者さん:04/02/23 20:45
ガホールのホログラフィーを書く気力がないですね。今日は。
仕事で疲れてしまいました。ホログラフィーは東急ハンズで
売ってますので、お楽しみしたい方は買ってみてください。
立体像が見えて面白いですよ。
176 :
名もない科学者さん:04/02/23 20:47
それより、高校の物理程度の簡単なことを書きますね。
E=MC^2
この式です。恐ろしい式ですね。
177 :
名もない科学者さん:04/02/23 20:50
光速の2乗ですから、わずかな質量がエネルギーへ変換されると
恐ろしいエネルギーが放出されます。1gの質量がすべて
エネルギーへ変換されると何トンの水(10℃とする)を沸騰させる
ことができるでしょうか?今日の問題です。
178 :
名もない科学者さん:04/02/23 20:53
原子炉はご存知のとおり、原子に中性子を当てて原子核分裂を
穏やかに行う装置です。関西電力美浜原発を学生のときに
見にいきました。制御棒を原子炉に入れたり出したりして
水の温度を制御するのです。原子炉は加圧水型と沸騰水型に
分かれます。水を沸騰させ蒸気にし、タービンを回す。
その水を沸騰させる熱エネルギーに核を用いるのです。
179 :
名もない科学者さん:04/02/23 20:55
燃料ウランはペレットと呼ばれ、細い管に入ってます。
どれぐらいの太さと思いますか?
細いですよ。確か一指し指ぐらいかな?
180 :
名もない科学者さん:04/02/23 20:57
濃縮ウランさえ手に入れば、核をつくるのは簡単です。
臨界温度まで達する爆発装置を作ればいいのですから。
だから怖いんですよね。誰でも大量破壊兵器が手に入れれますから。
181 :
名もない科学者さん:04/02/23 21:00
広島に災禍をもたらした、原子爆弾の大きさは皆様
ご存知ですよね。六畳の部屋におけるほどの小さいもの。
横が記憶では2〜3m。幅は1mぐらいでしょうか?
そんな小さいものが、広島の町を吹っ飛ばしたんですよ。
いくらなんでもアメリカの軍部や政治家ってひどいこと
しますよね。
182 :
名もない科学者さん:04/02/23 21:03
原子爆弾を作る技術はエレガントなものではありません。
単に鉱石ウラン(日本なら岡山の人形峠でとれますが)
を濃縮して純度をあげる泥臭い作業です。
しかし、そこへ中性子があて、ウランの核分裂がおこり
質量欠損をすると恐ろしい熱と光のエネルギーが放出されるのです。
183 :
名もない科学者さん:04/02/23 21:08
しかし、ノーベル賞を授賞したアインシュタインも余計な
ことを発想したもんだと今日思うこのごろ。
相対性理論は一般と特殊があって、光の速度で光をみて
も光の速度で走る(なんじゃ?こりゃ?と思うでしょ。
(私も訳がわかりません)原理から時空のさまざまな計算をしました。
一般は重力などの加速現象が関与する理論で
最終的にはアインシュタイン方程式となります。
この方程式は偏微分方程式でテンソルの知識も必要で理系の人間でも
物理数学がかなり得意ではないとなかなか手ごわい式でそう簡単に
解けません。
184 :
名もない科学者さん:04/02/23 21:13
まあ〜、これから春になりますが、小難しいことばかり
考えているより、桜を見ながら団子を食べているほうが
人生の幸せを感じますね。
アインシュタインの発見は間接的大量破壊兵器のキソに
なったのも事実ですし。まあアインシュタインが発見しなくても
他の科学者が発見していた可能性は大です。
あんまり亞フォすると人類はあぽーんしる!という自然から
の警告で、こういう理論を人間が知ってしまったのでしょうか?
核拡散で、世界は冷戦時以上に危険な状況になってます。
音速をぬくにはエンジンをもう一個つければいい。
俺ってなんて頭いいんだろううひゃうひゃノーベル賞もんだね。
186 :
名もない科学者さん:04/02/23 21:16
暇な人はDVDで、「博士の異常なる愛情」をご覧ください。
核兵器、アメリカ、文明を完全におちょくったブラックユーモア
の話です。それではまた明日(^_^)/
187 :
名前なんてねえぜ:04/02/23 21:36
前:まぎさ 04/02/23 19:56 ID:d6EyjcoD
古代人は余口も達者じゃなくて壁画を描いていたよね。きっと自分たちは何かに
頼りたいそういう気持ちや考えを自分たちの子孫や友達に伝えたくてそれが神となって表れたんじゃないかな。それとも
別な角度から見て神は古代人の子孫(現代人)のことを考えて我々は居るぞと古代人に教えたんだよ。
188 :
%96%bc%91O%82?%f1%82??%a6%82%ba:04/02/23 22:12
西からしずんでで東に上る〜♪天才バカボンバカボンボン。
問題 これを解明できる人この指とーまれ。
189 :
名もない科学者さん:04/02/24 20:22
西から昇ったお日様が、東にシズ〜む。♪コレでいいのだ!コレでいいのだ!
でしょ。
北半球の人間が南の向かって飛行機のって、赤道直下につき。
南極方向北と仮定すると、(対称性より可)太陽は西から昇り東に沈む。
好きな科学者教えて
191 :
名もない科学者さん:04/02/24 20:27
寂しいなあ〜。この問題の答え書くね。
177 :名もない科学者さん :04/02/23 20:50
光速の2乗ですから、わずかな質量がエネルギーへ変換されると
恐ろしいエネルギーが放出されます。1gの質量がすべて
エネルギーへ変換されると何トンの水(10℃とする)を沸騰させる
ことができるでしょうか?今日の問題です。
192 :
名もない科学者さん:04/02/24 20:31
>>190 好きな科学者ですか?科学者って変人が多く、非社会的な多いもんな。
白川英樹氏
理由
ノーベル化学賞を受賞しても、謙虚な方。
科学教育に熱意を燃やしている。人間的に丸い。
失敗を怒らない。むしろじっくりと観察する。
そんなところです。
ちなみに白川氏はサボテンが好きです。40代まで助手でした。
下積みが長い人です。
193 :
名もない科学者さん:04/02/24 20:38
>>191の問題の下準備です。
光の速度 3×10^8 (m/s)
水の比熱 1(cal/K/g)
194 :
名もない科学者さん:04/02/24 20:47
1gがすべてエネルギーへ変換すると
E=mc^2=3×10^16(J)
1cal=4.184J
よって E=3/4.184×10^16(J)
大体 1×10^16(J)
195 :
名もない科学者さん:04/02/24 20:50
M(g)の水を90Kあげるのに必要なエネルギーは
水の比熱×M(g)×90=90M(J)
196 :
名もない科学者さん:04/02/24 20:52
>>194=>195
よりおおよそ 1gの質量がなくなってエネルギーに変換され、
水を沸騰させる量は
1×10^14(g) 実感わかないなあ
197 :
名もない科学者さん:04/02/24 21:01
1mの立方体の体積
1m^3=10^6cm^3から
10^6g (1g/1cm^3)水の密度
だから 1m立方の沸騰水箱が1000万個できる。
これを立てに並べると1万Km
これで実感が少し湧いてきた。
三人の旅人が、ホテルに泊まることにしました。
ホテルの主人は、一晩30ドルの部屋が開いている、と言ったので
旅人は10ドルずつ出しあって泊まることにしました。
翌朝、30ドルではなく25ドルの部屋だったことに気付きボーイに、
5ドル返してくるように言いました。
ところがボーイが2ドルくすねてしまい3ドルが旅人に戻りました。
さて、旅人は9ドルずつ出しあったことになり27ドル、ボーイが2
ドルくすねて29ドル、あとの1ドルはいったいどこにいったのでしょう?
199 :
名もない科学者さん:04/02/24 21:03
地球の半径が6000km
だから ほぼ地球を縦断する長さの1m立方の箱を
の中の室温の水を瞬時で沸騰させるエネルギーが
1gの質量のこめられている計算。あなおそろしや。
200 :
名もない科学者さん:04/02/24 21:06
実際は光のエネルギー変換、熱変換効率を考えると
もう少し少ないけど、これがこの世の真実
あなかしこ。あなかしこ。
201 :
名もない科学者さん:04/02/24 21:09
>>198 数学パズルね。漏れの問題も解いてみて
一郎君は ある仕事を4時間で
次郎君は 同じ仕事を2時間でこなします。
二人で共同でやったら何時間でおわるでしょうか?
202 :
名もない科学者さん:04/02/24 21:20
自信はないけど
部屋が30$のとき
主人が受け取った金=30$-----@
旅人が払った金=10$×3-----A
@=A
問題なし。
主人が部屋を25$と間違ったとき
旅人が払った金 9$×3=27$-----B
ボーイがすくねた金 2$------C
25$=27$−2$
問題なし。
よって上の計算と下の計算を一緒にしてはいけないものを
一緒にすると1$の矛盾が生じる。
でいい?
203 :
名もない科学者さん:04/02/24 21:22
30−5=27−2
ああ、僕答え知らないんで、聞かれても困ります
205 :
名もない科学者さん:04/02/24 21:24
文章から錯覚する計算
30−(27+2+5)=1
206 :
名もない科学者さん:04/02/24 21:25
>>205 間違った
文章から錯覚する計算
30−(27+2)=1
207 :
名もない科学者さん:04/02/24 21:27
>>204 いやあ、おもしろかったですよ。さらにいえばこういう問題を解くより
作るほうが創造力あるね。
208 :
名もない科学者さん:04/02/24 21:40
それじゃあまた(^_^)/
問題解いてみてね〜!
209 :
夢見る名無しさん:04/02/24 22:29
物理だか数学ばっかしあんた何考えてんの。
210 :
夢見る名無しさん:04/02/24 22:41
あんた頭いいんでしょ。だったらこの問題解いてみてよ。
コンコルドって飛行機あるでしょ。音速だよね。
だったら同じエンジンもう一個つけたら倍のスピードにならないの?
おしえてちょ。これ繰り返しtら光のスピードにならないのおしえてちょ
>>210 スレ主じゃないけど,,,
ならないよ。空気抵抗ってしってますか?スピードが上がれば加速度的に強くなる訳で。
それに空気抵抗に耐えられる機体も無理な訳で。
他にもイパーイ問題あるよ。えっと,動摩擦とかかな?物理は随分昔に忘れたから何とも。
堀越二郎の零式戦闘機(零式艦上戦闘機だっけ?詳しく思い出せないや)でも読んでください。
飛行機の設計って並じゃないのよ。そういえば昔はそれで技術屋に憧れたなぁ俺…過去の話ですが。
212 :
名もない科学者さん:04/02/25 21:30
>>209 化学は泥臭い事実の塊に見えます。そのうちカーボンナノチューブ
の話をします。量子化学の密度汎関数法はやはり物理と因果関係
ありです。生物はもっと泥臭いです。分子生物学の専門書はエレガント
に書かれてますが、実験は極めて泥臭い。
利根川進氏の実験では、何匹の赤ちゃんネズミがドロドロにされたことか。
私は神経が参ってしまいます。微小ホルモンを検出するのに
何万というブタを犠牲にするのか。生物は苦手です。
213 :
名もない科学者さん:04/02/25 21:37
>>212 お帰りなさいませ。放浪者 ◆V/WVS0iK/sさん。
>>210 さんのご質問に答えられてます。その通りです!
さらには電子は無限の速度に加速できるように思えますが
光速に近づくにつれて質量が無限大になるために加速できず
電子は光速を超えることができません。
これから問題は生物や化学、地学も出して見たいと思ってます。
上のレスでまだ未解答の問題がありますので、解いて見てください。
214 :
名もない科学者さん:04/02/25 21:40
今日、定期券をなくして置き引きに会いました。ショック!
で駅をうろうろして帰りが遅くなりました。
今日は疲れました。装置の立ち上げ用の決裁書とか研究材料
の決裁書作成とか。こういう仕事が一番つらい。
とぼやきます。
215 :
名もない科学者さん:04/02/25 21:51
C60@フラ-レンの発見も泥臭い実験ですよね。もともと
大澤先生が6環系と5環系をうまく組み合わせると
球ができる、と予想されました。
これが本来第一発見です。しかし
カール、クロート、スモ-リがレーザを(多分YAGレーザ)
炭素に照射し、放出されるクラスターの質量分析をした際、
C60が安定な構造であることを発見しました。
安定かどうかはレーザとは反対の向きのガスを流し続けたら
質量分析器にのこったものがC60だけだったということです。
多分言うのは簡単ですが、すすだらけになった泥臭い実験
をやっていたと思います。この業績は1991年のノーベル化学賞
になってます。
同時に日本の飯島先生がカーボンナノチューブを発見してますが
工業化ではカーボンナノチューブのほうが有望です。
果たして、飯島先生はノーベル化学賞を授賞できるでしょうか?
微妙なところです。
216 :
名もない科学者さん:04/02/25 21:58
YAGレーザは使ったことがありますが、強力な出力がでます。
炭酸ガスレーザほどではないですが、(炭酸ガスレーザは鉄を
きれますよね)基本波が赤外で見えません。第2高調波が
緑色の綺麗な色をして、第3高調波が紫色です。
レーザアブレーションで、(C60フラーレンもレーザアブレーション)
放出したクラスターを対面基板に堆積させると薄膜ができます。
217 :
名もない科学者さん:04/02/25 22:00
レーザの話は面白いですが、今日はこの辺りで。
そこで問題ですが、こういうこと考えたことが
ありますか?おそらく明白な答えのない問題です。
考えて見て下さい。
218 :
名もない科学者さん:04/02/25 22:48
すいません。私用で電話がかかってきてお話してました。
問題です。鉄は水に沈みます。しかし船の形にすると浮きます。
アルキメデスの原理です。これはみなさんご存知こと。
さて、なぜ浮くのでしょうか?アルキメデスの原理です!では
ダメですよ。物理的に考えて見て下さい。(でもネットで調べたら
一発の答えが書いてあるかな?)
お待ちしてます(^_^)/
普通に知ってるので答えません。バイドールは待ってくださーい…
220 :
名もない科学者さん:04/02/25 23:40
221 :
名もない科学者さん:04/02/25 23:42
なぞなぞ科学でたのしんでください。
>>219 はい、分かりました。よろしくお願いします。m(_ _)m
222 :
夢見る名無しさん:04/02/26 20:06
良スレあげ
223 :
夢見る名無しさん:04/02/26 20:12
科学者さーん、なぞなぞ答えたいけど文字が頭にはいりませーん!入っても
耳から出て行きマース!
224 :
名もない科学者さん:04/02/27 20:46
今日は週末で疲れてしまいました。ある本に面白いパズルがあったので
土日に考えてみてください。
問題
nは2,3ではない素数である。
(n^2−1)/24はいつも割り切れることを示してください。
私、オリジナルの問題ではないのは失礼
225 :
夢見る名無しさん:04/02/27 21:29
>>224 まず(n^2-1)を素因数分解すると,
(n^2-1)=(n-1)(n+1)
つまり素数の前後の数を掛け合わせることになる.
素数は必ず奇数であるからその前後の数は偶数.
偶数n-1,n+1は2の倍数か4の倍数になる.
また,数列n-1,n,n+1のうち一つは必ず3の倍数になりnは素数だからn-1,n+1のどちらかは3の倍数.
だから2*2*2*3=24の倍数
227 :
夢見る名無しさん:04/02/27 22:41
>>225 スレ主じゃないけど......
なかなかやるじゃん。
228 :
名もない科学者さん:04/02/29 21:20
過去のノーベル賞の授賞者をみて、私は100%ノーベル化学賞は授賞できない
と断言します。というのは、化学賞はやはり化学屋さんばかり、または化学
関連が多いからです。昨年田中耕一氏のノーベル化学賞で、日本中が
「サラリーマンのノーベル化学賞の授賞!」と色めきだちましたが、過去の
ノーベル化学賞をみれば、企業研究開発者が授賞しているのは珍しいことでは
ありません。要は徹底した業績評価主義なのです。
229 :
名もない科学者さん:04/02/29 21:35
私は科学機器(としか今は秘密なのでかけない)で、ノーベル物理学賞
またはノーベル生理医学賞を狙います。過去の履歴では科学機器の発明
は
1908年 天然色写真の研究(リップマン)
1909年 無線電信の開発に対する貢献(マルコニー、ブラウン)
1912年 灯台用ガス貯蔵器の自動調整の発明(ダレーン)
(※ インパクトのなさでなぜ授賞か不明)
1953年 位相差顕微鏡の研究(ゼルニケ)
1956年 半導体の研究とトランジスタ効果の発見
(ショクレー バーディーン、ブラッタン)
1964年 メーザ、レーザの発明(タウンズ、バーソフ、ブローホフ)
1971年 ホログラフィーの発明(ガボール)
1986年 走査型トンネル電子顕微鏡の開発(ビニッヒ、ローラ、ルスカ)
2000年 半導体レーザ、ICの発明(アルショフ、クレーマー、キルビー)
結構あります。
あとノーベル生理医学賞では
1979年 CTの発明(コーマック、ハウンズフィールド)
2003年 MRIの発明(名前は忘れました)
です。ノーベル生理医学賞のほうが可能性は低いです。
まだまだいける!
230 :
名もない科学者さん:04/02/29 21:38
どうも、ノーベル賞とは過去の履歴も参考にして
バランスよく授賞者を決めている傾向があるように
感じられます。だから発見をしても10年、20年
と待たされるのは当たり前みたいです。候補者に
なると毎年10月にマスコミが押し寄せますから
結構つらいでしょうね。
231 :
名もない科学者さん:04/02/29 21:43
ただし、ノーベル賞を狙うといっても体が一番大事です。
過去のノーベル生理医学賞を授賞したカレル(手術における
血管縫合などの研究)のカレル縫合(医学の世界ではない
私ですが聞いたことがあります)とは何ぞや?と思い
大動脈瘤の外科手術(フルカラー)の本を見ましたが、
外科手術ってまるで貼り付け獄門みたいに見えて、軽いショックを
覚えました。まあ当然患者が手術中に体位を変えたら大変なことに
なりますからね。でその手術中の写真がいっぱい搭載してあるのです。
232 :
名もない科学者さん:04/02/29 21:48
このカレル縫合で疑問に感じたのは、心臓バイパス手術の際、
どうやって血液が流れている血管を取り外し、人工心臓のバイパス
をつけるのか?ということです。答えは簡単で、クリップで血液を
止めて15分以内に血管をきりとり、縫合するのです。
考えてみれば、外科医ってすごいことをしてるんですね。
この900秒を超えると、血流不足で腎不全に陥ります。
何時間も神経を張り巡らせ、立ったまま細かい作業をする。
大変な仕事です。
たぶん良スレなのでこんなことをいうのもなんですが
スレタイだけでなく本文もずっと授賞で通しているようなので
ノーベル賞を 授 賞 するのはなかなか難しいと思いますよ
よく分かんないけど、選考委員会とかに入らないといけないでしょう
科学なんてやってる場合じゃないと思いますよ
ノーベル賞を 受 賞 したいのなら別ですが
234 :
名もない科学者さん:04/02/29 21:51
血管と血管を縫合するのは、編物みたいなものですが
失敗が許されず、さらに細かい作業です。これは専門書に
書かれていることは浅はかで、縫合にうまい先生、下手な先生
といろいろあると思います。
ワラタ
236 :
名もない科学者さん:04/02/29 21:56
>>233 私は ノーベル賞に授賞に値する仕事をしたい! のでありまして
実際に 授賞 となると難しいものはあると思います。
言われているように、ノーベル物理学賞の初期は身内(師弟関係)
のつながりが多いですし、有名なキューリー夫人一家5名も
おそらく身内内の推薦状だと思います。すなわち、過去の授賞者
の推薦状は極めて影響力が大きいのです。
237 :
名もない科学者さん:04/02/29 22:02
今、調べるのは大変ですが過去にノーベル賞授賞者が選考委員になったり
有名な授賞者の息子が授賞したりして、必ずしも完璧かつ公正な選考
が行われているとはかぎらないようです。
実際、2003年ノーベル生理医学賞(MRIの発見)はある人物
(名前を忘れましたが)がなぜ自分が選考から外れたと激怒して
有名になりました。なかなか難しい問題みたいです。
238 :
さじ加減 ◆pu.doraleg :04/02/29 22:03
239 :
名もない科学者さん:04/02/29 22:08
科学の場合、「何をターゲットに研究するか?」という問題構想力が
および人との出会いが運命を左右すると行っても過言ではありません。
頭がいい人が多いのですが、この卓越した問題構想力がある人は
かなり少ないです。たとえると、数学の面白い問題を作るほうが
他人の作った数学の問題を解くよりずっと価値があるのです。
これは定かではありませんが、ノーベル化学賞を授賞した福井謙一氏
は「自分が共通一次を今すぐ受けたら、できが悪いだろうな」
と語っていたのをどこかで見たような気がします。しかし氏にとっては
ただ忘れているだけで、1ヶ月ぐらい見直せば満点を取られるでしょう。
他人の作った問題で差別化される受験ほどつまらないものはないと
私は思います。
科学者は国語が苦手なんだね
241 :
名もない科学者さん:04/02/29 22:13
一見すると私は科学馬鹿のようですが、凡人です。
土曜日は晴れた日本海を望む旅館で、友人とかにを
たべに行きました。越前ガニってやつです。
友人(年下ですけどね)が4月から入社するのでそのお祝いです。
(まあ、会社に入るのがめでたいのか、少々疑問ですが)
一匹1万5000円するんです。高いのは皇室に献上されます。
242 :
名もない科学者さん:04/02/29 22:14
>>240 国語は確かにおかしいです。急いで書くとてにをはがおかしくなります。
243 :
名もない科学者さん:04/02/29 22:17
>>241 で、なんでこのスレでこの話をしたか?かには正直おいしかったです。
ただ、近くの店では安いかにをツアー客が食べてました。
そして、考えたんです。どちらも同じかにだよなあ〜って。
生物的には。なぜ経済的にはこうも価格が違ってくるんだろうと。
うーむ
私は極力煽りにならないように細心の注意を払って、
かつ文意がわかりやすく、ほんの少しのユーモアも入れて
>>233を書いたつもりなのですが、
1さんにはどうやらまったく文の真意が伝わっていないようです・・・
残念です。
ではちょっと強い口調で書かせていただきます
授賞と受賞の差も分からない人にノーベル賞とってほしくないな。
245 :
名もない科学者さん:04/02/29 22:28
本来は自然法則が上で、その集合の中に経済法則があって
社会生活を営んでいるわけですが、どうしても一般社会
は「金」を中心とした欲望の中に我々が引きずりこまれている
ような構造が見え隠れします。
強引に結び付けますが、かなり公正な審議を繰り返し、授賞者を
決定するノーベル賞自身も、人間くさいところがあるなあ
と思うわけです。ホントに自然そのものが好きなら、人の少ない
アラスカの大自然の中で、誰にも知られずに埋没して生きていく
と思います。科学は自然をトータルで解釈するのではなく、人間
の思考に形をはめて言えると思います。高校程度の化学で
誰でも知っていると思っているベンゼン環を原子レベルで見た人は
いないでしょう。
もちろん、STMでみえますがね。
ただ、これもトンネル電流から間接的に観測された現象で
現実はどうなっているのでしょう。誰もわからないはずです。
しかし仮定と結果が合えば、それでよしなんでしょう。
246 :
名もない科学者さん:04/02/29 22:32
>>245 この手のケアレスミスは小学校以来続いてます。
緻密な側面とずぼらな側面があるんです。
たしかに受賞です。失礼しました。
ケアレスミスとか言いながらアンカーをまたミスってるところにワラタ。
受賞目指してガンガレ★
248 :
名もない科学者さん:04/02/29 22:41
>>247 ありがとうございます。受賞そのものより
それだけのインパクトのあるものを作って
みんなに喜ばれるようにしたいです。
少々、お間抜けなところがありますがそこは大目に
見てやってください。それではまた(^_^)/
249 :
さじ加減 ◆pu.doraleg :04/02/29 22:43
ノーベル平和賞なんてほとんど政治利用されてますしね
経済学賞も微妙に変だし。
251 :
夢見る名無しさん:04/03/01 00:01
>>248 良スレで期待してるよ。頑張ってノーベル賞狙ってね。
>>1が何らかの賞とった場合、俺らにもわかるような何かを決めといてほしいな。
定番の「賞金はどう使いますか?」の質問に
「へそくりにします」と答え日本発のユーモラスなノーベル賞受賞者に
253 :
名もない科学者さん:04/03/05 20:49
ここのところの会社の仕事が多く疲れて書き込みがへってしまいました。
すみません。
>>252 マジレスだと、すべて研究費へ投資。
しかし単独受賞でも1億円だから、大きな薄膜形成装置を1台買えば
あっというまに消えてしまいます。
254 :
名もない科学者さん:04/03/05 20:53
さらにマジレスすると、受賞金額には興味がありません。
むしろ名古屋のテレビ塔のドル札ばら撒き事件のように
仮の話ですがしっかりとスウェーデンクローネを貰ってから、
帰国後、また名古屋のテレビ塔から1億をばら撒くというのは
面白そうです。実際の受賞記事より大きくのるでしょう。
255 :
名もない科学者さん:04/03/05 20:56
生活はほどほどにおいしいものが食べれて、人並みの生活ができれば
それでいいです。
最初に書きましたが、私の金銭感覚はそんなもんです。お金持ち
になれば、それを社会へキャッシュバックするのが義務と思ってます。
よくも悪くもお人よしなんです。
256 :
名もない科学者さん:04/03/05 20:57
ほどほどにおいしいものが食べれて、人並みの生活ができれば
それでいいです。
慌てて誤文です。すみません。
じゃあ何か目印となるものをスーツのポケットから出しておくってのは?
水色のボールペンとか
何か目印ほしいなあ
258 :
名もない科学者さん:04/03/05 21:02
>>252 そういえば、神社に全額寄進という方法もあります。
結構信心深いのです。
みなさん、プラズマをしってますか?あの最近はやりの
プラズマテレビのプラズマです。その話をします。
259 :
名もない科学者さん:04/03/05 21:04
>>257 水玉模様のネクタイをするとか(どこかの首相みたいな)
260 :
名もない科学者さん:04/03/05 21:06
プラズマとは放電のことです。プラスとマイナスの電極間に
ガスを導入すると、そのガスがイオン化されてます。
物質は液体、気体、固体の3種類がありますが、プラズマは
第4の物質の状態といわれてます。
261 :
名もない科学者さん:04/03/05 21:10
一番身近な例では、ネオンサインや蛍光灯などです。
放電の仕方もいろいろあり、アーク放電、グロー放電があります。
詳しくはYAHOOかなんかで検索してみてください。
極めて簡単にいえば、アーク放電はよくみられる溶接に使う
あのバチバチ光る放電形式。電極間の圧力が高い場合の起こります。
簡単に言えば絶縁破壊です。(空気は原則として電気を流しません)
グロー放電はそれよりも減圧された状態での放電形式です。
262 :
名もない科学者さん:04/03/05 21:14
プラズマはエレクトロニクスにとって重要な科学現象です。
LSIの作成の必要な薄膜の形成(蛍光灯が長時間使っていると
煤けてくる原理と同じ)に使われてます。
263 :
名もない科学者さん:04/03/05 21:17
書き忘れましたが、雷も一種のアーク放電です。余談ですが
山で雷にあうと、雷が上から落ちるのではなく、尾根をはいずる
ように稲光が走るそうです。まさに地獄図です。山の雷は
下界で考えられないほど凄まじいものと聞いたことがあります。
264 :
名もない科学者さん:04/03/05 21:19
プラズマの定義はプラスのイオンと電子が分離してますが、
全体では電荷が中性の状態です。イオンと電子は激しく
動きまわってます。ただ電子の方が質量が軽いので、イオンより
動きが激しく、温度が高い状態です。電子温度、イオン温度
といいます。
265 :
名もない科学者さん:04/03/05 21:22
聞くより、見たほうが面白いでしょう。13.56MHz
の高周波電源の中にArガスを放電させると、ぼんやりと
紫色の光を放ちます。どこかいいサイトがないか検索しますので
お待ちください。
266 :
名もない科学者さん:04/03/05 21:29
267 :
名もない科学者さん:04/03/05 21:34
もとに戻りますが、アルゴンが見つからなかったので
皆様のよくご存知のネオンの放電。あれがプラズマなんです。
プラズマは、壁との間に電位が生じて、イオンや電子が壁に
(この場合、壁とはガラス管です。)突入します。その原理
を利用して、なにか飛ばしたいものをおいておけば、イオンや
電子がそのターゲットを叩き、その噴出した粉末を対向に
基板をおきます。そうすれば、良質な薄膜が形成できるのです。
業界ではスパッタリング法による薄膜形成方法といいます。
268 :
名もない科学者さん:04/03/05 21:38
電子工学のごく一部しか知りませんし、おそらく業界の専門家
でも忘れている法則としてパシェンの法則があります。
結論的には、プラズマが発生するにはその容器内の圧力P
と電極間距離dの掛け算の最適値で放電するのです。
ガスをいれて、電圧をかえればやみくもにグロー放電を
するものでもないのです。プラズマは地味な科学ですが
実用的な、かつ謎の多い面白い分野です。
269 :
名もない科学者さん:04/03/05 21:42
おとつい、薄膜形成装置の立ち上げをおこないましたが、
なかなかグロー放電が生じませんでした。原因はさきほど
の電極間距離が大きすぎたのです。自然というのは
一筋縄ではいかないものです。このパッシェンの法則
が簡単な微分方程式から導かれます。ここではその計算
の詳細は省略します。
270 :
名もない科学者さん:04/03/05 21:46
プラズマテレビの原理はまたの機会にお話します。また
レーザやホログラフィーもまた別途にお話します。
科学ばなれが進んでますが、人間は本来自然現象に
強い関心を抱くものと思ってます。つまらないのは
中学、高校であまり実験をしないで、紙の上だけで
計算や暗記ばかりやらされて、点数をつけられ
競争させられるからでしょう。
271 :
名もない科学者さん:04/03/05 21:50
散発的な話でまとまりがなくてすみません。オーロラも
このプラズマ現象ですが、話は拡散するので、今日は
この辺りでお話を止めます。ちなみに今年は太陽風が
多い年なので、オーロラがよく観測できるそうです。
時間とお金にゆとりのある方は、一回みられると
人生のいい記念になると思います。ではまた(^_^)/
272 :
夢見る名無しさん:04/03/07 19:49
hosyu
保守ピタル
ホッシュ
275 :
名もない科学者さん:04/03/10 23:33
今日は一日中クリーンルームにいました。ある件で心理的に疲れて
帰宅後からいままで寝てました。
276 :
名もない科学者さん:04/03/10 23:37
スレタイですが「ノーベル賞受賞を夢見る」の間違いです。
さて、今日はクリーンルーム内で、新規の半導体デバイスの開発
のために、古いスパッタ装置の立ち上げを行っておりました。
会社のあいている装置を立ち上げるのに、本来の研究よりも
時間がかかるのです。疲れる話です。
277 :
名もない科学者さん:04/03/10 23:40
>>268 の基礎知識が、業務に役にたちました。
そのスパッタ装置がなかなかグロー放電(アルゴンを放電します
ので、紫色の綺麗な光を放ちます)を起こしませんでした。
装置の基礎立ち上げは業者さんと行いましたが、どうも業者さん
は見抜けなかったようです。業者さんの指示は
「ガス導入前に、真空度をあげること」でしたが、私は懐疑的でした。
278 :
名もない科学者さん:04/03/10 23:43
装置の中を終夜引きましたが、装置の中の真空は
2×10^(−4)Paまでいきません。実は
装置を性能を直感で感じていて、今日の朝に真空度
を見に行く前に、業者さんの要求する10^(−5)Pa
はムリと思ってましたので、結果は予測どおりでした。
279 :
名もない科学者さん:04/03/10 23:48
ガス導入前の真空度のよさは、異常放電(グロー放電の中で
雷のような火花が生じる)を避けるためで、10^−(4)Pa
は充分な真空度と認識してましたし、放電を開始する必要十分
条件ではない。と判断し、より真空度を上げるのをやめました。
業者さんの指示なので、こちらが一方的な判断ができますが
頑固な上司の指示ならそうはいかないでしょう。実際修士
のときにこのような助教授に悩まされ、かなり意味のない実験
を深夜まで使わされたことがあります。
280 :
名もない科学者さん:04/03/10 23:54
少々、脱線しますがその意味のない実験とはある化合物半導体
の表面元素を、シンクロトロン放射光(これも別途また書きます)
を用いて、表面組成を分析することです。オージェ電子(真空に
電子が放出する過程)を用いますが、結局、結論からいえば
炭素しか観測できませんでした。朝8時から深夜の2時まで
2週間実験をやって
「ある化合物半導体の表面は炭素で覆われて観測できませんでした」
しか結論が出てません。基礎学力のない実験ほど空しいものは
ありません。
上記279文章は「深夜まで使われた」の間違いです。
281 :
名もない科学者さん:04/03/10 23:58
話は戻りまして、業者さんはその道のプロですが
「とにかく真空度をあげる」は理解に苦しみました。
アルゴンガスをいれるときは1Paまで入れます。
1Pa=1×10^(−1)Torr
大気圧が760Torrぐらいです。大気圧の正確な
数値は忘れましたが、ざくっとこんな感じです。
放電させたいガスのガス圧のイメージが沸いていただけたかと
思います。
282 :
名もない科学者さん:04/03/11 00:04
やはり、原因はパッシェンの法則に違反した条件
(ガス圧×電極間距離の積)なのでグロー放電
を起こさないと思いました。ここで、マイクロ波
の電力を投入しますが、放電しない場合はチャンバー
の中は絶縁体(真空なので)で、電力が反射します。
計算の予測では、5Paまでガス圧をあげると
放電を開始して綺麗なグロー放電を起こすと考え午前中
にガスボンベを取り付けて実験をしましたが、うんとも
すんとも言わず真っ暗です。疲れてしまい昼休憩はそのまま
クリーンルームの中で寝てしまいました。
283 :
名もない科学者さん:04/03/11 00:09
電力系統は異常なし。パッシェンの法則に基づいて
ガス圧を決めているのに放電をしない。なにかがおかしい。
おそらく極めて単純な間違いを重ねておこしているだろう。
しかし分からない。そういう思考パターンでしたが
原因が見えないときは、ホントに見えないのです。
その前に、ガス圧の変動があっておかしいと思っていたら
ガス管から漏れがありました。実験中は五感を常に
働かせていないといけないみたいです。
284 :
名もない科学者さん:04/03/11 00:12
下手な考え休むに似たり のことわざを信じて休んでいたら
電極周辺がおかしいと考え、気を取り直して再びクリーンルーム
内に入りました。するとナント業者さんも見落としていた
電極スイッチが間違えているではありませんか。
そのスイッチを切り替え、ガスを6Paまであげ、チューニング
をすると綺麗なグロー放電を起こしました。
大学の基礎知識であるパッシェンの法則は生かされていたのです。
285 :
名もない科学者さん:04/03/11 00:18
答えからみれば、なんでもないことですが
分からないうちはホントにわからないのです。
ある視野に思考が傾き、目前にあってみえてこない。
ちなみに、業者さんの最初の設定したガス圧条件
では放電しませんでした。自然現象はどこかに
必ず最適値があり、その最適値を外れるとダメなのです。
人間の体温も、複雑な化学反応で36度という温度を
ロバストに制御しているのです。
286 :
名もない科学者さん:04/03/11 00:23
うまくいかない場合、仮説を信じて実証するのは
科学の常套手段ですが、最初に立てた仮説が間違って
いれば結果はおのずとしれます。仮説どおりで
大学の基礎がこんなに役にたつのかと面白かったのですが
こんな程度の実験前の基礎準備では、論文のネタ以前で書けず
ノーベル賞受賞なんておこましいと思い、疲れて果てて家路
についたわけです。
287 :
名もない科学者さん:04/03/11 00:28
田中耕一氏が「自分はこう見えても苦労した」といってます。
実際、氏は白髪が多かったそうですが、受賞会見の前に
染めたそうです。田中耕一氏の発見は自然現象を謙虚に観測
することにより導かれたと私個人は思います。仮説も大事ですが
仮説の範疇に固執するのは発見とは別みたいです。
ただ、科学者には一種の頑固さと相反する諦めのよさが必要
と感じてます。
288 :
名もない科学者さん:04/03/11 00:35
今の会社から与えられたテーマがホントに必要なことか
深く考えなければならないと思います。前にも書きましたが
研究テーマは山ほどあり、どうでもいいことに埋没する危険性
は極めて高いのです。大学の研究室もその傾向があります。
下手なテーマなら、お菓子を食べて漫画を読んでいて遊んで
いたほうがマシといっても言いすぎではありません。
あと高校、大学の基礎学力はやはり研究におおきく作用します。
研究に限らず、実務でも使える内容が多いですが学生時に
気がつくのは難しいです。私もその一人です。まだまだ勉強不足でしょう。
ただ基礎さえしっかりして、気力と体力があればなんでもできる
と私は思ってます。明日も朝が早いので今日はこのあたりで
それではまた(^_^)/
289 :
夢見る名無しさん:04/03/13 07:31
充実してそうだ
精神面で
290 :
名もない科学者さん:04/03/15 22:54
今日は装置の立ち上げで大失敗!おもいっきり凹みました。
こんな調子で、ノーベル物理学賞なんて甘ちょろいことを
言っている自分が情けなくなりました。ただ、失敗には
複雑な要因が絡んでますので、自責の念ばかりに囚われて
いては精神衛生に悪いので開き直りです。朝から夜まで
動きづめに動いていたので、疲れてお休みです。
291 :
名もない科学者さん:04/03/15 22:58
数学の問題を出してみます。
1000万円を利息3%で借りて(固定金利)1年で
60万円返すと、何年で返済できるでしょうか?
さらに返済金額はいくらですか?
(実用的な問題で、高校数学の基礎を網羅しているのに
いままで、大学入試でお目にかかったことがありません。
この計算をすると、利息付の借金がいかに怖いかよくわかります。
解いてみてください。)
292 :
夢見る名無しさん:04/03/15 22:59
お疲れ様です。(^_^)/
293 :
夢見る名無しさん:04/03/15 23:27
猫が食いたい。
294 :
名もない科学者さん:04/03/16 21:20
どんどん、ノ-ベル賞とは話がずれていきますが、今日は恐竜絶滅の話をしたいと
思います。炭素同位法で恐竜が絶滅したのは今から6500万年前。
10kM(半径か直径か忘れましたが)の隕石がメキシコ湾に落ちて
地球環境が激変。それで恐竜は滅びました。これぐらいのサイズの隕石が
地球に衝突する確率は1億年に1回だそうですが、6500万年過ぎたので
今、隕石衝突の確率はあがっていることになります。
295 :
名もない科学者さん:04/03/16 21:22
猿人が現れたのは500万年前から600万年前。
クロマニヨン原人がおおよそ100万年前。
世界の4大文明が5000年ほど前でようやく文明ができて
封建社会をすぎて、今の資本主義が成立したのがたった
200年前。
296 :
名もない科学者さん:04/03/16 21:27
ふと考えるのです。このような社会情勢が地球規模で
1000万年も続くか?答えはnoです。
この有史以来は人は殺しあってますし、物理的に殺さなくても
支配、被支配の構造が続いて争いが絶えません。
50年の間に大量破壊兵器である原子爆弾が2発も日本に
落とされてます。この先、核を使わない保証は殆んど0でしょう。
297 :
名もない科学者さん:04/03/16 21:29
私はエゴの塊になった人間は、我々の想像を越えたものによって
破壊されるときがくると思ってます。どうしてアインシュタインが
E=mC^2のような恐ろしい式をみつけたのか多いに考え込み
ましたが、おそらくエゴで固まった人類をリセットするためかと
思うぐらいです。
298 :
名もない科学者さん:04/03/16 21:32
おそらく、人類滅亡のシナリオはこういうパターンでしょう。
@隕石衝突による地球環境の変化
A限定核戦争による遺伝子異常の伝播による人類滅亡
B新型ウイルス出現による人類滅亡
299 :
名もない科学者さん:04/03/16 21:34
@に関しては、ローマ法王庁の外郭団体が人間の種を残す
計画を立ててます。しかし、地球環境が隕石衝突で激変
しますから、環境に適合した生物はもはや1000人ぐらい
生き残ったとしても、遺伝子変化をおこして人類という種は
途絶えるでしょう。
(・_・)
↑
この無表情が癪にさわる、でもがんばれ
(・_・) <うれしいぽ おまえもな
302 :
名もない科学者さん:04/03/16 21:39
最近不気味な、狂牛病による(BSE)は私たちの
生活の大きな影響を及ぼしてます。とくに吉野家
愛好家の方々は切実な問題でしょう。1997年に
狂牛病を起こすたんぱく質病原体(プリオン)を発見した
プルジナー(アメリカ)はノーベル生理医学賞を貰ってますが
なぜウイルスと違って、蛋白質が病原体になるのか誰も
機構が分かってません。不気味な話です。
牛がダメなら、今度は鳥、次はブタってくるんでしょうか?
303 :
さじ加減 ◆pu.doraleg :04/03/16 21:42
人類の歴史を100cmとすると、最後の1mmで劇的な発展を遂げている。
もし全ての知識・技術が発見しつくされたとしたら、人類はどうなるんだろう。
衰退の一途をたどるのではないか。
というのが藤子F先生の短編でありましたね。
304 :
名もない科学者さん:04/03/16 21:43
非科学的な話ですが、我々を作った自然がエゴの塊である
我々に逆襲を加えているような気がしてなりません。
どうかんがえても変です。AIDSウイルスもそうです。
なんであんな化け物ウイルスができるのでしょう。しかも
感染者は性的な感染ルートです。なにかがありそうです。
305 :
名もない科学者さん:04/03/16 21:45
>>303 藤子F先生の漫画で火星着陸の際、大きなバスケットが開いて
ころがって開くというのがありますが、まさにNASAの無人探査機
着陸の方法と同じです。藤子先生は科学者でしょう。
306 :
名もない科学者さん:04/03/16 21:48
ウイルスを詳細に研究すれば、それで一生は終わるぐらいのネタは
ありますし、プリオンを研究すればそれもかなりの研究テーマは
あるでしょう。しかし我々がかなり自戒しないと、不気味なウイルス
が誕生する可能性はこれからも否定できません。なにかがありそうです。
307 :
名もない科学者さん:04/03/16 21:52
実は、今回の鳥ウイルス騒動以前に親とこんな話をしてました。
牛は殺されるときに、察して抵抗する。
だから牛の逆襲がくるだろうと(実際、肉を食べ過ぎると胆汁が
たくさんでて、それが遺伝子異常を引き起こし大腸がんの要因
になるのはかなり既知の事実)。
次に、抗生物質を飲まされた鶏が、狂ったように卵を産まされて
いるから、今度は鳥の逆襲がくるかもと。
308 :
名もない科学者さん:04/03/16 21:54
もちろん、牛や鳥になりきることはできませんので
単なる私の投射かもしれませんが、やはり自然はあまり
我々のエゴがいけば逆襲するでしょう。という信念です。
309 :
名もない科学者さん:04/03/16 21:56
杉花粉症も、山林を切り崩して杉ばかり植えた結果の逆襲でしょう。
20年前には想像できない症状ですからね。これからの季節は大変かと
思います。
310 :
名もない科学者さん:04/03/16 21:58
私は徹底した自然主義者なので、自然にはできるかぎり逆らわない
ようにします。おそらくパソコンに向かって視神経を酷使するのも
自然に逆らっていると思います。だから寝ます。すいません。
m(_ _)m
311 :
名もない科学者さん:04/03/17 19:58
昨日はあれから残務に追われて睡眠不足です。
実は今日、会社で田中耕一さんの特許数を見てびっくりしました。
田中氏は20本もいってません。しかもマスコミが報道しませんが
島津製作所が特許庁に審査請求をしたないのがあったり、特許庁
の審査でボツになったものが多くあります。本人も会社の片隅に
追いやられ、売れないからイギリスへ出向させられ、散々のあげく
の果てにノーベル化学賞を受賞です。そしたら、会社は手のひら
を返したように、フェロー待遇です。いったいなんなのでしょうか??
おそらく、ノーベル賞の選考委員はものすごい費用と人力をかけて
ノーベル賞に受賞に相応しいか審議でしてますから、田中氏の業績
が今後、科学技術に大きな意義をもたらすことはほぼ間違いないでしょう。
会社とは金儲けとはいえ、ひどいところです。
本当そうですよね
最近ドラクエ5をやっております。思えばこれが最初のドラクエでした。
自分的にはドラクエはやっぱり3かなと思います。でも5も名作ですよね。
ただ3という怪物がいたおかげでナンバー1になれなかっただけなんです。
僕は炉と編も天空編も大好きです。6はちょっと戦闘バランスが崩れすぎていたかもしれませんがそれでも良かったです。
さすがに7はやっていません。6での欠点が直されていないというのが残念な作品です。
職業のこともっとよく考えて欲しかったですね。特技のほうが優れているので呪文の価値が下がってしまっている。
まぁそれはいいんですけども、シナリオが一本道で途中からだるくなるのはいただけなかったです。
といっても7はやったことがないので妄想ですが。
314 :
名もない科学者さん:04/03/17 21:01
大学のとき、2年留年した友人がいました。彼はドラクエにはまって
最後まで到達して、最終場面を見せてくれました。
この友人は実はかなり優秀で、自分でマシン語のパソコンをくみ上げて
専門書を読み漁ってました。大学の試験をいい加減にしたので
留年しましたが、条件が悪いのにも関わらず根が優秀なのですんなり
電機会社に就職しました。今どうしてるかな?
ノーベル賞受賞者のオチョアににている日本人ばなれしている顔でした。
315 :
名もない科学者さん:04/03/17 21:27
316 :
夢見る名無しさん:04/03/21 21:36
っほっしゅ
もう来ないっぽいな
ノーベル賞の夢は費えた
319 :
名もない科学者さん:04/03/26 00:00
と思いきや、登場!
今週は大好きなドリフのいかりや長介さんがお亡くなりになったので
そちらに張り付いてましたYO。ようやく、ネット上では落ち着いたよう
です。芸能速板で追悼スレが73までいきました。(20日から24日)凄いなあ。
速報板4日ルールで、いかりやさんの告別式の日に終了して、2ちゃんねる
にいかりや板ができました。72レスは「オイッス!」で5分で1000行きました。
ノーベル賞を受賞するのも大変なことだけど、ここまで人をひきつける
のはもっとすごいなあ。と思いましたYO。
320 :
名もない科学者さん:04/03/26 00:03
私も、弔電を打ちました。弔電は中学の友人がなくなって以来です。
芸能人の弔電ははじめてです。10代、20代の前半の人には
分からない部分もありますが、ドリフは30代、40代にとっては
幸せの原点なのです。
こんな時間に来ていいんですか
322 :
名もない科学者さん:04/03/26 00:12
30代ですが、研究テーマはホントに悩みます。
テーマの選択で、研究方向の命運が決まるといっても過言でありません。
いかりやさんはお笑いを作る稽古に大変厳しい人だったそうですが
一流はみんな厳しいんですね。分野は全く違いますが、仕事に厳しい
姿を学んでいきたいです。結局、多くの日本人にお笑いを提供しつづけた
ドリフのリーダのいかりやさんには尊敬の念を抱いております。
自分の名誉だけのためにノーベル賞を狙うのは一流ではありませんね。
みんなが喜ぶことをする。しかも一般の方々に夢と希望を与え続ける。
結構しんどそうですが、やりがいがあります!
そういう意味でノーベル賞級の仕事を狙う価値は充分あると思います。
323 :
名もない科学者さん:04/03/26 00:13
>>321 明日、朝が早いので正直つらいです。最近睡眠時間が短いです。
324 :
名もない科学者さん:04/03/26 00:14
ジョジョさんも、一発でかいことをやってみんなを
あっといわせてくださいよ。男としてやはりでかい
ことをしないとね(w
325 :
名もない科学者さん:04/03/26 00:18
彼女に「ひとつ、わがままをいうとノーベル物理学賞を狙っている」
といったら、馬鹿にされるかな?と思ったら、まともに話を聞いて
貰えました。ただ「企業内に閉じこもっていては人脈が少ないから
難しいんじゃない?」鋭いです。
2ちゃんでは目立たないようにしてるんですよ
327 :
名もない科学者さん:04/03/26 00:30
私の夢と実際です。
@公立中学の丸ぼうずがいやで県下一の私立中学受験→失敗
A地区一番の高校を受験するまえに私立高校の選定
なぜかすべった中学の上の高校をうけて→合格
B高校では受験勉強をしないで、大学の本ばかり読んで
大学受験失敗。狙いは京都大学理学部だけど共通1次届かず
受験断念(お恥ずかしい)阪大理学部不合格→都落ち(悲しい)
Cリベンジをかけて、修士号をとってから名古屋大学大学院博士課程
受験→合格(というか、博士なんていかないから簡単か、とほほ)
D研究に頓挫して、博士号がとれない。→民間企業へ都落ち
E一応準博士待遇なので、研究所を渡り歩く。
現在に至る。今の所属は一応研究所です。しかし企業のテーマで
ノーベル賞は正直険しい。田中さんは1980年代、島津という
特例ですよね。みなさん!日立製作所の外村さんはノーベル物理学賞
候補ですよ。あれぐらいの業績でないととても候補すら難しいです。
アハラノフボーム効果の実証(ゲージ場実在の証明)
328 :
名もない科学者さん:04/03/26 00:32
>>326 どういう風に目立たないようにしてるの??
329 :
名もない科学者さん:04/03/26 00:34
>>327 私は凡人と思う。正直「凄い!」と思う人はいっぱいいますよ。
ただ鋭いのは直感。それだけでは説得力がないです。
330 :
名もない科学者さん:04/03/26 00:39
すいません。今日は寝ます。
ノーべル賞は
@知力 A体力(長生きしたもん勝ち) B時の運
Bが極めて大きいです。ホントに。@やAの在る人はゴマンといますからね。
332 :
名もない科学者さん:04/03/31 19:47
今週は応用物理学会が東京であります。
今の仕事は、米国の主要大学、企業でやっている
内容です。漸く会社が認めましたが、遅れてます。
競争が激しい分野なので、競争を好まない私向きでは
ありません。日本でも国に主要機関が夜中の2時〜
3時までやってます。そんな体力はありません。
奇策を考えるしかないようです。
科学者さんがんばー
334 :
夢見る名無しさん:04/04/07 04:17
ガンガレ
335 :
名もない科学者さん:04/04/07 21:43
>>333 >>334 ありがとうございます。結構見てくださっているんですね。
ひさびさのカキコです。
彼女には「ノーベル賞級の仕事をしる!」と宣言しましたが
結局「あなたは話が飛躍しすぎて、理解できない。口先だけ」
と罵倒され、(口調は柔らかいですが)頭をカウンターパンチ
で叩かれた衝撃をうけました。そして寝込んでしまいました。
宣言するのがどこが悪いのでしょうか?
ノーベル賞を受賞すると豪語する人は科学者の中で山ほど
いますが、まずは言ったもん勝ちです。現実との食い違い
はあるかもしれませんが、夢を語れないような人生はない
に等しい。また矢を射るときは自分の方向をしっかり定めないと
矢を当てる以前の問題です。
336 :
名もない科学者さん:04/04/07 21:51
夢はやはりある程度現実可能な要素があるから語れるんですよね。
私はプロ野球の選手になりたいとか、プロレスラーになりたいと
いったことは一度もありませんし、一度も思ったことがありません。
根本的に不可能なことは夢の言葉すらなりません。
口で語った夢が現実になるかは、努力、運もありますが
現実になる、ならないという問題ではなく、いかに夢を語れるか
が大切と思うんです。実際科学者でノーベル賞を受賞するのは
5万人に一人。ほとんどないことを千3つといいますよね。
でも、私からみれば333回に1回ってすごい確率高いんです。
実験って、うまくいかないのが当然ですから。それを考えると
ノーベル賞受賞は確率論からいえば低いです。
ただし、これにはテーマとの出会い、人との出会い、
ノーベル賞選考委員とのマッチングなど複雑な要因がからんで
受賞者は確率が1になるのです。よくタレントの公募で
これぐらいの確率だと思いませんか?でもタレントになれる
人は確率云々ではなく、不思議な縁があるのです。
337 :
名もない科学者さん:04/04/07 22:00
今日はある特殊な薄膜のX線回折を調べていました。
この材料は、イギリスやアメリカの優秀な研究者
が、日本でも東大や産総研の人間が血眼になって
模索している材料です。よく考えて条件を整えて
作成を今週から開始しました。最初にX線のピーク
が全くでなく、アモルファス状態と思い軽い衝撃
をうけました。やらえた.....と。
しかし、思い直したら、X線の強度が標準測定より
1/15だったことに気づいて、気を改めて測定したら
でることピークが...思わず喜びの踊り。
しかし、ピーク強度がいまいち、半値幅も広い。
でも最初にしては上出来です。その複雑な材料を自分なり
に制御できた喜び。でも社内でそれが分かる人がいない。
すごく寂しい気分です。
また、まだ在来出されている論文の範疇を超えていない。
山を登りかけたばかりです。
338 :
名もない科学者さん:04/04/07 22:07
この材料の系統が実現したら、プラスチック上でくにゃくにゃ曲げられる
画像ができます。自然の制御は、細かくマイナスデータ(失敗データ)
を分析するのが定石です。たまたまうまくいったデータはほとんど
価値がありません。むしろ、マイナスデータは自然を制御するための
有益な情報が詰まっています。物理学者の寺田虎彦氏の
「科学者は頭がよくて、悪くなければいけない」というのが
よくわかります。研究なんてはたからみればワリに合わない単純
作業です。しかし、状況証拠から真実を追い詰めていくのです。
犯人さがしの探偵みたいな仕事に似ているかもしれません。
S?
340 :
名もない科学者さん:04/04/09 20:37
ホントに会社は疲れます。基礎研究は社内で理解してくれる
人がほとんどいないので、大変疲れます。
でも宣言します。
@テーマを厳選して、研究に励むこと
Aよき出会いを授かるよう、日ごろから精進すること
B研究成果で世の中に貢献すること
ひとりよがりの研究にならないように、努力します。
結果としてノーベル賞を受賞するかどうかは私が決める
ことではなく、運命に従うのみです。
皆様どうもありがとうございました。(^_^)/
えっ?終わり?
えっ?ってジョジョ君…
スレ主さんが決めたんならしようが無いかと…
いやさすがに唐突過ぎたからな。びっくらだよ
344 :
さじ加減 ◆pu.doraleg :
乙!!