神々しく可愛いあたしの日記とかのスレver.2

　　不思議なお家


昨日無かったのに綺麗なお家が建ってたよー。

あたしの妹は散歩から帰ってくるなりそんな事を言い出した
世の中、あたし達の知らない事だらけ。だから妹の発言も特に不思議では無い。
昨日だって大きい食べ物みつけただの音のがすごく大きい物を見ただの。
幼い妹の表現力はあたしを混乱させる。

明日一緒に見に行こうよと言われしぶしぶ承諾。
妹の言う「不思議な物」とは実際には何を見ているのか？
ちょっと興味が出たからね。ま、俗に言う気まぐれってやつよ

家から歩いてすぐの所にそれは建っていた
こんなのは確かに昨日は無かったよ･･･
突然なんでこんな物が建ったんだろう？
悩むあたしとは正反対に妹はその家を見てはしゃいでいた
赤い屋根が綺麗だの窓が素敵だの
単純･･･羨ましい程の警戒心のなさ
宝物でも見るような表情が羨ましいよ。

そんな妹だから真っ先に家へ走り出した
誰も住んでないみたいだしちょっと潜ってみるねと一言だけ言うと
図々しくも他人の家に入っていった。いくら廃屋っぽくても･･･一応後で注意しないと。
でもあたしにもあんな無邪気な頃あったんだろうなぁ
年を一つ重ねるごとにあんな無邪気な顔をしなくなるのだろうか

おねーーちゃーーーーーん！




それはいつものはしゃぐ妹の声ではなく、聞いた事もないような絶叫だった。
あたしはすぐさま家に入る、が
時既に遅し

あぁ･･･これが噂に聞いてたゴキブリホイホイか･･･