やばい。山崎まさよしせつない。
おい。ささめごと。
部屋の大掃除やったか?
今年中にやっとけよ。
2004年をさわやかに迎えるためにな。
大掃除か。してないなぁ。しないとなぁ。
来年はいい年にしたいものです。来年も。か。いや、来年は。だなぁ。
にしても、なにかお題をいただけませんでしょうか?
キリスト教徒じゃないけど
今日の日にぴったりなやつはないんですか?
ふむむむ。
久々の休日。
あいにくの雨。今日はどこへも行かない。
かなり強い雨だ。
僕はベランダにに行き、窓を開け、空のコップを置く。
雨水をためるために。
妻は洗濯物を不機嫌そうにたたんでいる。
僕は窓を閉め、暖かくした部屋の中から、
コップに水がたまっていくのを、煙草を吸いながら見ている。
ずっと。ずっと。
ようやくたまってきた。
僕は弱くなった雨を横目に、そのコップを部屋の中に持ち込む。
そして、ゆっくりとコップにたまった雨水を飲む。
「引っ越そうか」
僕がそう言うと、妻は怪訝そうな顔をした。
どうもありがとう。
なんだかとっても切ない感じですね。
切ないというか、なんていうか。
またいらして、また何か書いていってくださいね。
楽しみに待ってます。
151 :
◆IkTEnplqDE :03/12/26 02:02
( ゚д゚)、ペッ
チョコレートをくれるおじさんと、飴をくれるおばさんがいた。
私が小学生のときの話だ。
二人はいつも小学校の前の公園で待っていた。
右におじさん。左におばさん。
二人はいつも笑顔だった。そして、全く話をしなかった。
でも毎日、私は二人から一個ずつ貰って、家に帰っていた。
クリスマス。
その日は終業式でいつもより帰りが早かった。
私はいつものように公園に寄っていった。
二人はブランコに腰掛けていた。
なんだか二人ともとても悲しそうに、
おばさんはチョコレートを、おじさんは飴を頬張りながら。
全く会話はしていなかった。
私はなんか見手はいけないものを見たような気がして
駆け足で家に帰った。
私は誰もいない家のカギを開けると、いつものようにテレビの前に座った。
どうもありがとう。
にしも、なんだかまたも切なめですね。
中にいると見えないもの。
外にいると見えるもの。
失うと気づくもの。
持っていると捨てたくなるもの。
もどかしいもの。
いとおしいもの。
切ないもの。
記憶にないもの。
わからないもの。
わからないふりをしているもの。
信じたくないもの。
信じたいもの。
お題を。題名をくれませんかねぇ。
では、タイムリーに「除夜の鐘」で、お願いしま〜す♪
さぁてと。
38回目。
彼女はずっと数え続け続けていた。
39回目。
まだ、今日は今日で、今年は今年。
一緒に遊んだ記憶も、傍にいた記憶も、くっついていた記憶も
まだ、そこにある今年。まだ今年。
まだ、信じていられる今年。まだ今年。
誰がなんて言ったって、信じてなんていなかった。
信じようとしなかった。できなかった。
だって、そこにある笑顔は犬っころみたいに人懐こくて、かわいくて
そこに偽りがあるなんて想いもできなかったから。
人がなんて言ったって、信じてついていこうと思ってた。
そんな10月、出会って2か月の時。
49回目。
なんだか縁起が悪いな。
貴方の笑顔に陰りがでてきた。なにか悩んでいるようだった。
私は貴方を助けたくて、力になりたくて、守ってあげたくて
なにかを犠牲にしてでさえ、貴方のためなら惜しくなくて。
だから、何でもしようとしていた。
佐山が横から口を出す。
あんな奴やめとけと言う。
この男、私に惚れてるのか。うるさい。うざったい。
貴方のことを、あることないこと悪く言う。
嫉妬か。私を手にいれ、才能も力もある貴方に嫉妬してるんだろう。
とりあえず、佐山を着信拒否にする。
そんな11月。そして貴方は私の家に転がりこんできた。
54回目。
もう半分まできた。
貴方は何の仕事してたんだっけ。
アパレルの流通の貿易の。そんな仕事。
私には何度聞いても、実際どんな仕事しているのかよくわからなかったけど
とにかく忙しいらしくて、一緒にいても仕事の電話がひっきりなし。
私は少しそんな貴方をもどかしく感じたけど、
そしてちょっと寂しかったけど
でも貴方は私のため、私のためにがんばって働いてくれた。
ずっと一緒にいたいから。
幸せだった。
来年は二人でヨーロッパに行こうね。
ちょっと気が早いけど、一緒に住むための家を買おう。
小さな庭があって、白いお犬がいて、赤い屋根の。
定番だけど。夢みたいだけど。
そんな子供の頃に思い描いていた夢を叶えようとしてくれた。
貴方は日々やつれていく。仕事のしすぎ。
私は貴方をねぎらって、優しい言葉をかけて、温めてあげることしかできない。
でも、貴方はそれで充分だよって言う。
そんな貴方を見てると私は涙がでてきた。
佐山が家に押しかけて来る。
二人で住んでること知ってる癖に。なんて邪魔。
家にあがり込もうとする。
貴方がいないからと言って、何をするつもりなのか。
佐山は写真を見せようとする。
わけのわからない話をしようとする。
無理やりにドアの隙間に足をいれて、ドアを閉めさせないようにして。
私が警察を呼ぶと言って携帯を持ったら、やっと引きさがった。
この男。最悪だ。そんなに貴方のことが妬ましいのか。
そんな12月初め。寒さが身にしみた。
58回目。
あぁ。いつの間にか来年になっていたのか。
いや。もう今年か。あっという間の1年だった。
貴方と出会った8月。
私は自暴自棄になっていた。
仕事もつまらない。そしてずっと一人ぼっち。
周りの友達は一人二人と結婚しはじめて。
私はひたすら、そんな場所にお金を出して豪華な食事をしに行って。
そういうところは出逢いが多いっていうから
私も少し期待して、薄化粧に見える厚化粧をして
いつもより露出度も高めにしてみたり。
でも、話かけられるのは友達ばかりで。
幸せな席で、どうして私はいつも惨めな思いをしなくちゃいけないのか。
友達の幸せそうな顔でさえ、塗りつぶしてやりたくなる。
そんな、私が汚くなっていた時、貴方と出逢った。
貴方は誰の友達だったんだろう。
あまり誰とも話をしていなかった。
私は、ちょっといい男だなって思って見てたんだ。
ちょっと冷たい貴方の奥二重の目がちらりとこちらを向いたけど
私は恥ずかしくて、ずっと目を背けていた。
ずっと視線を感じる。こんなこと初めてだった。
初めてだった。どうすればいいのかわからない。
ぎこちない動きで、食べ物を取りに行く。
ローストビーフがおいしそう。
ふと見ると貴方がそこにいた。
貴方の話はおもしろくて、私は普段口べたなんだけど、でも会話が弾んで。
こんなに楽しいひと時は初めてだった。
そしてまた、会う約束をした。
夢みたいだった。
貴方は私を何処でも行きたいところに連れて行ってくれた。
夜景のきれいなレストランでも、お台場でも、ジブリの森でも、ディズニーランドでも。
貴方は軽快にエスコートしてくれた。
お姫さま気分。何もかもが初めてだった。
そんな幸せそうな私を見て、佐山は怪訝な顔をした。
あの頃からだ。佐山は人の幸せが嫌なんだ。妬ましいんだ。
なんて奴。
小学校からの幼馴染だけど、なんであんなのとずっと縁を切らなかったんだろう。
もてなくて、ずっとひとりで。
でも、それなりに面白くて、誠実で、いい奴だと思ってたのに。
誰にも相手にされない者同士、傷を舐めあっていただけかもしれない。
同じ気持ちを共有したかっただけかもしれない。
なんて奴。
67回目。
貴方が少しずつやつれていった12月半ば。
貴方の横顔の陰りもどんどんひどくなっていった。
何故と聞いても答えない。
どんなに聞いても答えない。
私はやっぱり、貴方をねぎらって、優しい言葉をかけて、温めてあげることしかできない。
そんな自分がもどかしくて、くやしくて。
仕事のこと?私のこと?それとも他のなにか?
貴方は何も言わない。
私に心配させたくないからと力無い笑顔で微笑む。
せつない。何もできない。何もさせてくれない。
そんな貴方の気遣いが逆に痛くて。もどかしくて。
なんでもいいから知りたくて、
貴方の手帳を盗み見しようとしたけど貴方は必死で抵抗した。
私には何もできない。私には何ができる?
佐山は着信拒否。家に来てもドアを開けない。
たまに近所で待ち伏せしてきたりして。
変質的だ、こわい。
何か言おうとしてきても、腕をつかまれても必死で逃げた。
12月半ば。寒くて私は風邪をひいた。
73回目。
貴方は何も言わなかったけど、でも二人の時間は幸せだった。
いろんな夢を見た。
もう年の瀬。
クリスマスには一緒にイルミネーションを見て、一緒にケーキをつくって
一緒に仮装して、一緒に観覧車乗って、一緒に最高のワインを飲んで
一緒に踊って、一緒にホテルの最上階に泊まって夜景を見よう。
そして一緒の夢を見よう。
私はそんなに全部できるの?って聞いたけど、
貴方はできるよって言った。貴方が言うとすべてできるような気がした。
他のことも、なんでもすべてできるような気がした。
世界だって征服できるような気がしたの。
そして、大晦日には一緒に除夜の鐘を聞きながら
炬燵でみかんを食べよう。そんな些細な幸せもいいよね。
そしてずっとくっついていよう。
それだけで私たちは世界中で一番幸せだよねって笑いあって話した。
鼻声で私は笑った。心の底から。
81回目。
12月19日。貴方は帰ってくるなり、どさっと音をたてて崩れ落ちた。
青い顔。冷たい背中。
何があったのか聞いても答えてくれない。
大丈夫。きっと大丈夫だから。どうにかするからって呟き続けていた。
貴方は私に笑いかけようとしたけれど、微笑むことすらできていなかった。
わからないけど、わからないけど、力になりたいの。
貴方のためなら、すべて投げうっても構わないわ。
私のすべてを貴方にあげるから。
だから、なんでも言って。私に言って。
貴方が好きよ。貴方が私には必要なの。
貴方は泣いた。初めて見せた涙。
そして貴方は口を開いた。
私は夜の街を駆けていた。
次の日も次の日も駆け回った。
公務員なんてつまらない仕事、もう6年もやっていたけど
はじめて公務員でいて良かったと思った。
公務員は信用がある。
みんな心よく私に笑いかけた。愛想よく笑いかけてくれた。
世の中捨てたもんじゃない。
慈愛の心に満ちている。人が困っていたら助けてくれる。
そうやって世の中成り立っているんだ。
みんなに感謝しよう。そんな気持ちになれたのも貴方のおかげ。
寒い空の中駆け回ったから、私はまたちょっと風邪をぶりかえした。
そんな私を貴方は切ない笑顔でいたわってくれた。
貴方を愛してる。12月の24日。聖なる夜。
私は暖かい気持ちで貴方の待っている家に帰った。
88回目。
貴方はシャンペンを持って待っていてくれた。
そして、私の鞄の中を見て、泣いた。
私は鞄の中身を貴方に渡した。心の底からの笑顔で。
貴方も泣きながら笑ってくれた。たぶん、心の底からの笑顔で。
いつぶりだろう。貴方の混じりけのない笑顔。
私たちはシャンペンをあけた。二人でひとつの小さいショートケーキ。
あの日二人で笑いあって夢みたクリスマスは実現できなかったけど
でも幸せだよ。貴方が隣にいてくれさえすれば私は幸せだよ。
貴方も幸せだよね。
こんな時がずっと続きますように。
貴方の温かさで風邪なんてふっとんでいっちゃうよ。
91回目。
12月25日。貴方は私の隣でいつもよりうやうやしく背広を着た。
もうこれで心配ないね。
もうこれで、幸せなお正月を迎えられるね。
一緒に除夜の鐘を聴こうね。ずっと数えようね、二人でって話しながら。
貴方は朝早く出掛けていった。
今日の夕飯は野菜炒めがいいなって言って。
何時に帰ってこれそう?って聞いたら
できるだけ早く帰ってくるよ。君の顔が見たいからって言って。
そして私にキスをした。
だけど貴方はもう、帰ってこなかった。
私が今まで見たこともないような、私が貴方のために用意した、
はじめて手にしたような、大金を持ったまま。
貴方はもう戻ってこなかった。
私は咳が止まらなかった。
佐山は泣いていた。
私の話を聞いて。
佐山は私に何かを言い続けていた。
そんな話聞こうともしなかった。
佐山は写真を見せた。知らない女の人と貴方が写っていた。
吐き気がした。
佐山は泣きながら話し続けた。
調べたこと、聞いたこと、知っていること。
そしてそれを私に伝えようと必死だったということ。
ありえない。貴方の笑顔が偽りだなんて、そんなはず。
そりゃあ、傍から見たら、そう見えるかもしれない。
だけど、本当かもしれない。ううん。本当。
そういう話はテレビとかで見たことはあるけど
でも貴方の話は本当。きっと何かに巻きこまれて帰ってこれないんだ。
大丈夫だろうか。貴方がいとしい。
無事に帰ってきて。お願い帰ってきて。
貴方を信じさせて。一生一緒にいようね。ずっと。ねぇ。
だから帰ってきて。早く帰ってきて。
98回目。
一人でずっと数え続けた。
もうちょっとでおしまいよ。一緒に数えられなくなっちゃうよ。
ねぇ。約束したじゃない。一緒に数えようよ。
ねぇ。あともうちょっとだよ。ねぇ。
帰ってきて。ささやかな幸せをわかちあって。
ねぇ。
103回目。
玄関のべルが鳴る。
びくっとして、でも。あぁ。やっと。
きっと。絶対。貴方が。帰ってきた。
貴方はどんな顔をするのかしら。
久しぶりに会うから、戸惑っちゃうかもしれない、私。
うれしくて、抱きついちゃうかもしれない。
大好きよ。ずっと一緒よ。ずっとずっと一緒だよ。
でも、そこにいたのは佐山だった。
佐山は黙って私を抱きしめた。
私は抵抗しなかった。
私の中身は空っぽだったから。
空っぽのまま抱きしめられたまま、108回目。
すべての煩悩は追い払われた。
私の希望も追い払われた。
私は洗濯物をたたんでいた。
テレビの雑音が心地いい。
子供がまとわりつく。
たたむのの邪魔よ。でも一緒にたたみましょうね。
たたむ前よりくしゃくしゃにして、あどけなく笑う。思わず微笑む。
遠くで寝息が聞こえる。
炬燵で寝たら風邪ひくわよと言って、肩に毛布をかける。
テレビではワイドショーをやっている。
寝息をたてていたはずなのに、目を覚ます。
そして、見入っている。
表札には佐山の二文字。
テレビ画面には険しい貴方の顔。
新聞の3面記事には結婚詐欺師逮捕の見出し。
顔を見あわす佐山と佐山になった私。ともう一人の無邪気な笑顔。
借金を完済した4年後の秋の光景だった。
『108つの除夜の鐘』おしまい。
いやぁ、遅刻しそうですよ。困った。困った。
とういうわけで、クリスマスと除夜の鐘を混ぜたことにしよっと。
えぇっと。罵倒でも感想でも何でもどうぞ。
ひとことでもどうぞ。
新作Up乙です。ささめごとさんの独自の感性で描かれる作品を、今回も楽しく読ませ
て頂きました。妙な技巧に走らずに、今後も素直な語り口で読者の方達を楽しませて下さ
い。何か、とんでも無い時間にお題を書いてしまった様で恐縮です。遅刻しませんでした
か?(笑)
こちらは、あの後、さっさっと出勤してしまった訳で……非常に気が引けます。今後も
創作、是非頑張って下さい。楽しみにしています。
http://book.2ch.net/test/read.cgi/bun/1069555800/l50 ここは創作文芸板でも比較的静かな場所ですので、今度、機会があればUpされたら如
何ですか。私も名無しで、「雲」「慈しみ」と、二つばかり載せています。他にもコテで
載せているスレもありますが内緒ですw
良き相棒のカチューシャさんは現在、充電中ですが、とても優しい文章を書く方です。
また折を見て御邪魔します。ありがとうございました。
読んでくださってありがとう。
なんだか朝暇だったので、思わず何も考えずに書いてしまったのですが。
いえいえ。また読みにきてくださいね。
そして、なにか一言でも置いてってくださるだけで幸せです。
あとお題もまた置いていってください。
今日はへとへとなので、また今度楽しみに読ませていただきますね。
技巧に走らない・・・・・というか走り方すらわからないだけなんですけどね。
まぁ、物書きじゃないので、このまま行きます。
また、いらしてください。
あ、遅刻はしませんでしたよ。危なかったけど。
了解で〜す♪
もやすみなさ〜い♪
お〜〜〜〜〜〜〜つ!!!
どーん。3時間の情熱が素晴らしい。
で、お題「はじまりのおわり。おわりのはじまり。」
お疲れ様です。
読んでくださってありがとう。
3時間というか、2時間ですね。途中おふろでぼーっとしてましたから。
お題ありがとう。
(また名前間違ったよ。
保守
2003回目のプロポーズ上げ
上がってませんけど。プロポーズ取り下げ。
はじまりのおわりを考えているのです。
今年ももう終わりです。来年ももうはじまりです。
,、‐-‐ァ _,,、--;-ァ
,;へ、,j´ ン _/ _,、-‐'" ̄ _ノ"
_/ヾ〃-ト;-'" ̄ _,∠,、_
`'ー-ァ,,ソ|i,! `'='"ヾ、  ̄',> 来年も 宜しく……♪
/ ! !i, ヾー-‐'"
/ | ヾヽ _ i 良い年をお迎え下さい……☆
/ }〃`ヽ ,、‐'" ̄ `!i
/ i_,, _/ヽ, r' (ソi
! ト" ̄ 、ヽ ヽ、 /ノ
i ヾr` ヾ' >、 `'ー'" <
! \ >`"ヽ、_ ,、‐;>
/ヽ ヾ、 _,r=イ`'ー'"゛
` ̄~ヽ、  ̄ |,_Q_ノ
`''‐、,_ y、 ン /
 ̄"-`ー-‐-―'"
ええっと。あんまりAAは好きじゃないのですが・・・・・すいません。
ええっと。Pちゃん。いいお年を。
あら、あがってなかったか。
今日一日で終わりの始まりの終わりの始まりの場所を作りました。
ということで、いい初日の出が見れますように!age