ALVISS [It is not turned out that it meets when]
「ギャフン!何しやがんだトオル」
哲次郎はとうとうキレた
「ケツの穴にドリルなんて・・・・・やめろ!」
「いいじゃないか哲次郎・・・・アナルヴァージンは俺が」
「トオル俺は初めてじゃない!ジョッシュと寝たんだ!」
「ジョッシュだと?あいつぅ俺の哲次郎にぃ」
次回〜ジョッシュとアイツ〜
「ジョッシュ!哲次郎に手を出しやがって」
「トオル・・ナニいってるよぉジョッシュわかんないよぉ」
「てめぇ、こういうときだけ外人ナマリ使いやがって!」
「ミーは哲次郎に誘われたんだよぉ信じてよぉ〜」
「!?哲次郎が・・・・」
そのころ哲次郎は義正を誘っていた
次回〜哲次郎イク〜
99 :
ゲームボーイ ◆zmP3EJ6IvQ :03/08/04 21:02
その時、艦内に設置されたモニターにニュースキャスターの姿が映し出された。
二人は自然とそちらに目を向ける。
船が火星の放送圏内に入り込んだ為だろう。
『・・・先日、未確認機により攻撃を受けた海上要塞都市フェンサリルからの続報です。この件に関し、ニューラーズ総督府は新たに情報データの公開を開始しました。その一部をご覧下さい』
画面が切り替わる。
ノイズ交じりの映像の中、空からの攻撃に逃げ惑う人々、即座に焼け野原となる工場施設、防衛に徹するも見えない敵の攻撃により次々と破壊されるヴァリエント群・・・。
圧倒的なまでの虐殺。
徹底的なまでの破壊。
映像にも映されていないその敵は、嘲るかのように全てを薙ぎ払ってゆく。
そこに映された物達にも者達にも等しく平等に老若男女の差別なく徹底的に圧倒的に持ちうる限りの破壊を振りまく。
やがて、見渡す限りの地上が屍山血河の様相に変わると、ソレの攻撃はピタリと止み、映像はそこで終わった。
そして、再び画面が切り替わる。
先の映像データ同様に画質の悪い静止画だった。
一目見ただけでは、それが何なのか判別する事はできない。
辛うじて解るのは、それが夕空に向けてフォーカスされた物だという事だ。
赤く染まった空の向こうに5つの黒い斑点が見える。
この画像からではそれが何なのかまではわからない。
[同時刻、西の空へと飛び去る飛行体] 偶然現地に居合わせた局員が撮影
『総督府では引き続き市民からの情報を求めると共に、相次ぐ関係施設へのテロ行為との関連性を━━』
ルシオはふぅと溜息をつくと、自嘲するようなシニカルな笑みを湛えながら口を開いた。
「まったく、フェンサリルをこうも容易く落とされては、ニューラーズとしても立場がありませんね。仮にもフェンサリルは工場施設の密集地帯・・・、攻撃対象となる事などはじめからわかっていた事、尚且つ対抗策を講じておいて"コレ"ですから・・・」
「耳が痛いですね」
「お互いにね」
長編SFホモ小説でも書いてるんですか?
コンバンワ。
ちゃあは、ワスチャ・コーダンテ
プリンスは、ヨーン・バイツェルン
名誉理事の大叔父様が、グリーン・ネイバー でいいのかな?
あとさ、YMOのシャツ付き限定版は買う?
通常版なら買う。
限定版は高いし、シャツいらないから。
マッドピエロ入ってないのね。
『当機はまもなく火星の引力圏に到達します』
そのアナウンスと共に機体が小刻みな振動を奏でる。
身構えるほどの物でもないが、多少の緊張を伴う行為には違いない。
それでも慣れているのかルシオは顔色一つ変えない。
「火星は昨今慌しさを増しています。企業間のトラブルは沈静化の方向に向かいつつも、新たな問題は山積みです。何はともあれ、あなたの帰郷が良いものとなる事を願います」
「ええ、本当にそう願いますよ」
「Have a good trip」
「Thank you」
(そろそろ到着の時間だな)
ユウスケ・クラハは忙しなく時刻を気にしながら連絡船の到着を待っていた。
彼の現在の状態をシンプルに表すならば"退屈"の二文字をおいて他には浮かばない。
それほどまでにそこは殺風景で面白みもなく、それでいて居心地の悪い場所だった。
宇宙港にかつての面影はない。
単純に寂れているというわけではないのだが、どうにも整然とした感を否めない。
用途も何も存在しない巨大なスペースがただ横たわり、フロントや備え付けの椅子、飲料水の自販機が申し訳程度に置かれているだけだ。
その中に一人取り残された自分もまた、巨大なスペースを持て余す、申し訳程度の存在。
常日頃から雑然とした我が家や仕事場に囲まれているせいか余計に落ち着かないのだ。
うつむき加減で椅子に座りながらボンヤリと窓の外の発着場を眺める。
その憂いを湛えた表情も彼ならなかなかと絵になる。
ユウスケはそんな美青年だった。
104 :
ゲームボーイ ◆zmP3EJ6IvQ :03/08/05 19:13
「―い、おーい」
誰だ僕を呼ぶのは。
「起きろよ、何やってんだお前」
目覚めよと呼ぶ声あり。
「おい、何時だと思ってんだ」
汝との契約の杯を酌み交わさん。
汝の真実の名を捧げよ・・・。
「寝ぼけてんのか? いっぺんブチますよー、いいですかー?」
我こそは輪廻の楔を砕く者。
ダークフォル・・・、
ゴツンッ
なかなかいい音がした。
運命の扉が開く音だろうか?
否、坊主頭をぶっ叩いてみれば文明開化の破壊力だ。
そして頭が痛い。
どうやら音がしたのは僕の頭のようだ。
渋々眼を開けた僕の目の前におわしますのは・・・
「ダークフォルケ・・・」
「もう一回殴ろうか?」
半ばクラッシュした頭をデフラグしてみる、駄目なようだ・・・
ならば再セットアップを・・・、OSがインストールされてない?どういう事だ?
よし、しょうがないので修理に出そう。 戻ってこなかった・・・
この間、僅か2秒
「せ、先輩?」
「正気か?」
「ええ、もう正気も正気、亜空の瘴気にやられるほどに」
そう言いつつあたりを見渡してみると、そこは見た事あるようなないようなだだっ広いロココ調の空間。
「はわわ、なんじゃこりゃぁ!?」
「お前が何なんだよ! 全然正気じゃねーじゃねーか!」
105 :
ゲームボーイ ◆zmP3EJ6IvQ :03/08/05 19:13
やっぱり殴って直す
ゴツツッ
頭をさすりながらどうにか正気を取り戻す。
どうやらそこはさっきまでいた宇宙港のようで、僕は待ちくたびれて眠っていたようだ。
面目ない。
「お久しぶりです、先輩」
「おう、7年ぶりだな。それよりお前キャラ変わってねーか?」
「いえいえ、大丈夫です。もう大丈夫です!」
「ならいーけどよ・・・」
7年ぶりの感動的な再会はこうして台無しに・・・。
クラフト・クルーガー先輩は僕の研修生時代の先輩で、今は立場上、僕の研究室の査察官という事になる。
これから僕等の研究成果の一つをお見せする事になるのだが。
「義正、いいじゃないか?」
「やめろ哲次郎、俺にはカロチンが」
「そんな事いってもここはカチカチだぞぉ?」
「そ・・それはさっきのジュースの中に」
「わかってて飲んだんじゃないのか〜?」
「やめろ哲次郎・・・それ以上近づいたら撃つぞ」
「打ってくれよ・・・ぶっとい注射を俺のアナルによぉ?」
「哲次郎!お前」
「トオル?何故ここに?」
次回〜四角関係〜
もうたねぽ・・・(´・ω・`)
108 :
ゲームボーイ ◆zmP3EJ6IvQ :03/08/06 18:41
何はともあれだ。
「査察官殿、ニューラーズ所属第二次世代兵器規格開発部特殊研究チームクリサリスを代表してお迎えにあがりました」
「ご苦労。本日づけで私も同研究部所属となる。今後ともよろしく頼む。ユウスケ・クラハ君・・・・・・。君のアカデミーでの活躍は聞き及んでいるよ」
「ありがとうございます。査察官殿も本土での長期任務ご苦労様でした。外に車を待たせて、」
「ぷっ」
クラフトが耐えられなくなって吹きだす。
「ふふっ」
つられてユウスケも笑う。
「ははは」
「ふふふ」
「はははっ、はははははは!」
「ふふ、ぷはっはっはっは!」
クラフトが笑いながら抱き合うような格好でユウスケの背中をバンバンと平手で打つ。
「ははっ、痛っ、痛いですよ先輩、ははは」
「あっはっは、ふぅ、いやぁ、すまねぇすまねぇ、それにしても出世したもんだな、お前も」
「先輩もですよ」
「ははは、そうだな」
何はともあれ、何も変わらない7年前と同じ二人だった。
「ははははははは!」
「ふぅ、ところで先輩、今何時ですか?」
ユウスケが呼吸を整えながら尋ねた。
「あぁ、今は、う〜んと、12時ちょい前だな」
「え!?」
ユウスケが素っ頓狂な声をあげる。
「そ、そんな馬鹿な・・・・・・」
「ほら、お前気持ち良さそうに寝てただろ? 可愛い後輩を起こしちゃ悪いと思ってな」
「結局殴って起こしたくせに」
恨めしそうに呟く。
「それはそれっつーことでw」
こうしている間にも起動実験の開始予定時刻は刻一刻と迫っている。
後悔するより、恨むより、嘆くより、今は一秒でも早く動かなければならない。
「急ぎますよ、先輩! みんなは演習場の方に機材ごと移動をはじめていると思いますから、僕等は直接そっちに向かいます。外に車を停めてあるんで荷物持ってついてきて下さい」
「えぇ?俺、長旅で疲れてるんだけど?」
無視してユウスケはスタスタと歩を進める。
「ちょ、ちょっと待てよ、これ結構重いんだぞ!」
クラフトはトランクを引きずりながら渋々ついて行くのだった。
「哲次郎どういうことだ?ジョッシュに続き義正まで!?」
「トオルのナニじゃ俺は満足できないんだよ!」
「まぁまぁ、トオル許してやれヨォ」
「ジョッシュは黙ってろ!これは俺と哲次郎の問題だ」
「聞き捨てなら無いな、トオル。俺も哲次郎を愛してる」
「義正?テメェまで俺と哲次郎の仲を邪魔するのか」
「トオル、俺はもうお前のものじゃない」
「哲次郎?オマエラァァァァァ」
「トオルそんなものを出して・・・よせぇ!」
「うるせぇ義正!俺は哲次郎を殺して俺も死ぬ!」
「やめなヨォ、トオルぅ、ミーはトオルの事が大好きだよぉ」
「ジョッシュ?ジョッシュが俺のことを?」
次回〜アナル傷ついて〜
「ふぅ、ところで先輩、今何時ですか?」
ユウスケが呼吸を整えながら尋ねた。
「あぁ、今は、う〜んと、12時ちょい前だな」
「え!?」
ユウスケが素っ頓狂な声をあげる。
「そ、そんな馬鹿な・・・・・・」
「ほら、お前気持ち良さそうに寝てただろ? 可愛い後輩を起こしちゃ悪いと思ってな」
「結局殴って起こしたくせに」
恨めしそうに呟く。
「それはそれっつーことでw」
こうしている間にも起動実験の開始予定時刻は刻一刻と迫っている。
後悔するより、恨むより、嘆くより、今は一秒でも早く動かなければならない。
「急ぎますよ、先輩! みんなは演習場の方に機材ごと移動をはじめていると思いますから、僕等は直接そっちに向かいます。外に車を停めてあるんで荷物持ってついてきて下さい」
「えぇ?俺、長旅で疲れてるんだけど?」
無視してユウスケはスタスタと歩を進める。
「ちょ、ちょっと待てよ、これ結構重いんだぞ!」
クラフトはトランクを引きずりながら渋々ついて行くのだった
行間を空けることで、読み易くなるよ。
>>102 調べてみたら、これまで未収録だった曲が多いんだな。
俺も通常版買うかも。
114 :
ゲームボーイ ◆zmP3EJ6IvQ :03/08/08 01:25
>>112 本当だ。
次回から気をつけて書きますね。
PERSPECTIVEとか今まで知らなかったいい曲が結構あった。
買って損はないと思う。
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|! |! |! l | ::. `ー-ー 'ブ
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| || | / / |_-ニミ || |! |ノ:| | | /! ハ / ! | がんばってネ、ゲムボ君!
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123 :
ゲームボーイ ◆zmP3EJ6IvQ :03/08/08 21:29
「遅いですね、主任。こっちはまもなく準備が整うというのに」
「査察官とは旧知の仲らしいからね。積もる話もあるんだろう。気になるのかい?」
「私はそんな・・・・・・、ただ時間は厳守していただかないとって、思っただけで、別に」
「はっはっはっ、ホントわかりやすいなぁ」
「グリーン、あんまりユミをからかうな」
「ヘェーイ」
ユミ、グリーン、フェイの三人のスタッフは各々の作業が一段楽し、やっと一息ついているところだった。
それは単に今日の起動実験の作業だけではなく、今まで長い時間をかけて開発してきた新型機がようやく日の目を浴びるという達成感をも含んでいた。
演習場には新型と演習用仮想敵の4機のヴァリエントが既に所定の位置へとセットされている。
それらはこちらの施設から随時モニターしていると同時に、オンラインでスポンサーへとリアルタイム発信される手筈となっている。
『操縦系統各システム、DINAMISへの接続完了。シナプス結合回路、結合率安定値を突破』
124 :
ゲームボーイ ◆zmP3EJ6IvQ :03/08/08 21:29
モニター越しに新型が起動する。
そのシルエットは今までの人型兵器の概念をまるごと打ち崩すかの如く、特徴的なものだった。
それは人型兵器の種別を甘んじて受け入れているだけにすぎない。
その姿は、あまりにも人の造形を逸脱していた。
メインフレームこそ現行のヴァリエントと同じように二本の手と二本の足を持ち、それらを繋ぐ胴体、その上に頭部を持っていた。
だが、そこを除けば、もはやそれは人型を成していない。
形容しようのない、不気味なシルエットを持つ何か、もしかしたら神話に登場する化物を想起する人もいるかもしれない。
まず、決定的に人外なその背部。
背中に背負った巨大なソレは"蟹"のように見える。
人間が巨大な蟹に背中から寄生されているところを想像してもらいたい。
首の横や脇の下、胴の横から足の横に至るまで、背中に背負われた"蟹の足"が全身を鎧のように覆う、否、覆いつくしている。
加えて、巨大に肥大した両肩は異形以外の何ものでもなかった。
蟹に寄生された巨大な肩を持つ巨人・・・・・・。
人間でいうところの、スポーツの前の準備運動のようにその巨大な体躯をグラグラと前後左右に揺らす。
両手両足の指の関節までその挙動を確かめるように動かす。
よく見ると体に巻きついた蟹の足の数本が動いている。
不気味な光景だ。
あ
kimosure
洋子
128 :
ゲームボーイ ◆zmP3EJ6IvQ :03/08/10 22:11
グリーンは禍禍しい物でも見るようにソレを見つめる。
「何度見ても気味の悪いフォルムだぜ・・・。もっとこう、ヒーロー物の特撮に登場する主役メカみたいにガッシリとしていながら後光を背負うような正義のヒーロー的存在感を表現できないもんかねぇ」
「そうかい? あたしはいいと思うけどね。決して正義の味方じゃないんだけど、完全悪ってわけでもない不気味な威圧感がダーティーヒーローを連想させるよ。ガンガルに登場する紅い流星みたいで、うん、かっこいいわね」
「そ、そうかよ・・・」
グリーンとフェイの新型に対する意見はまっぷたつに分かれている。
感性を疑われるのがどちらなのか、という問題はさておき、ソレは万人に快く受け入れられる物ではないのだろう。
「生理的に気持ち悪い」「ゲテモノ」といったところが正当評価と言えるかもしれない。
「機能を十分に発揮する上で、この形がベストであった。それだけの事でしょう? この子はこの世にたった一つのヴァリエントですもの。他と違ってあたりまえだわ」
ユミが事務的な態度で口を挟む。
「この子」と言っているあたり一番コレに愛着を持っているのはユミ本人かもしれない。
それを本人が気付いているかどうかは別問題だが。
名無しに戻るわさ…。
ゲムボイは、書くの飽きちゃった? 感想がないとキビしいのかな?
130 :
ゲームボーイ ◆zmP3EJ6IvQ :03/08/15 03:00
あげ
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
132 :
ゲームボーイ ◆zmP3EJ6IvQ :03/08/15 17:44
ユミはそんな事など意識の片隅にも置かず、ただ眼前にあるモニターの各項目を念入りにチェックする。
全ての計器は問題なく作動しているようだ。
ホッ、と安堵するように胸を撫で下ろす。
我ながら心配性すぎると感じる事もあるが、用心深いに越した事はない。
特にこういった精密作業に従事する者としては。
「ねぇ?」
モニターされているウィンドウのうち一つが画面いっぱいに開くと同時に、かわいらしいソプラノの声が部屋全体に響いた。
ソプラノの声が部屋全体に響いた。
よく通る少女の声、新型のコクピットからのアプローチだ。
「ねぇ? 聞いてるの?」
コクピットの中の少女は、あからさまに苛立ちを露にして呟く。
どうみても12、3の少女にしか見えないが、彼女はれっきとした新型機のテストパイロットである。
「はいはい、聞いてるよ。何かあった?」
ユミが即座に対応する。
「何かあった、じゃないよ!! いったいいつまで待たせるんだよー! た・い・く・つ・だーーーー!!!」
少女の悲鳴にも似た叫び声が鋭く反響する。
ユミもこれにはたまらず耳を抑えて子供をあやすように、
「主任がね、まだきてないのよ。ごめんね、もう少しだから・・・」
「あんなろー! 帰ったら生かしちゃおかねー!!」
「怖い事言うなぁ・・・」
ジャストなタイミングでモニタリングルームの扉が開かれた。
全員の視線がそこに注がれる。
声は部屋の外まで筒抜けだったらしい。
「誰を生かしちゃおかないのかな? ひょっとして僕かい?」
「そーだ、お前だ!」
ユウスケは微笑を浮かべながらモニターの中の少女を見つめる。
「ごめんよ、エステル。みんなも待たせたね」
「しゅに〜ん・・・」
ユミは緊張の糸が解けたようにヘナヘナとその場にうずくまる。
「大遅刻ですよ、主任」
「システムの立ち上げはもう済んでます」
「ありがとう、みんな」
そう言うとユウスケは後ろのクラフトに向きなおった。
「賑やかないい職場じゃないか」
「そうですね」
円形に抉り取られ開けた空間の中を、細かく赤い土煙が舞い上がる。
大昔のクレーター。
テラフォーミングにより地形の地球化が行われた火星では珍しく、太古の様相をそのままに残している。
4機と1機はそこに対峙するような形で配置されていた。
「ずいぶんと特徴的なヴァリエントだな。なんだか蟹や蜘蛛みたいだ」
クラフトは新型を捉えながらそう漏らした。
技術者としてでも査察官としてでもない、個人としての純粋で率直な感想だった。
「先輩は、今回の基本コンセプトをどうお考えになりますか?」
ユウスケは背を向けたまま問い掛けた。
クラフトからは見えないその口元に悪戯っぽい笑みを湛えて。
「"量産化を考えない唯一無二の単独兵器"か・・・」
それが新型のコンセプトであった。
本来、一企業が所有するヴァリエントは量産化やその為の生産効率を考えたパーツごとの規格統一をされるのが当然である。
ニューラーズにおいても自社製ヴァリエントにはパーツの互換性、OSの均一化、操作性能の統一が図られている場合が多い。
その理由の多くは機体側よりも、それを扱う人間側にある。
人間は脆く弱い。
多少の環境の変化でも生死に関わるほどに。
ヴァリエントの操縦においても同じ事が言えた。
水平方向のみならず3次元的な空間を縦横無尽に動くヴァリエントの動きに人間の脳が適応するには時間がかかりすぎる。
そもそも多くの人間は最初からその能力を持っていない。
必要なのは適応能力であり、それ以上に必要なのが生まれ持った素質だ。
前時代の戦闘機以上に人間を選ぶでたらめな性能を使いこなせる人間は限られていた。
そして彼等選ばれた一握りの人間でさえも、徹底的な機械側のサポートなくしては満足に戦闘もできない。
明らかに技術の進歩から人間は取り残されていた。
高度な技術力も、それを使いこなせる者がいなくては成り立たない。
皮肉な御伽噺のようだ。
今では不安定な人間よりも、AIや遠隔操作の技術に頼る企業も出始めているが、それはしばしば人道的、倫理的な観点から非難を受けていた。
「最初に断っておきます。彼女は、エステルは"DIVER"です」
「DIVER?」
クラフトは首を傾げる。
そのオーバーリアクションが気に障ったのかユウスケは、
「とぼけなくてもいいですよ。BANKに登録されている特殊遺伝子データ、その閲覧権限があなたにないはずがない」
と語気荒く言い放った。
特殊遺伝子保管機構BANK・・・
移民による環境変化から生まれた異能者達の保護と発生原因の究明を掲げる団体。独立した組織のていをなしているが、地球となんらかの繋がりを持っている。登録者及び内情の多くは一般には公表されていない。
「そいつは悪かったね。一応俺にも守秘義務ってのがある。ほいほいと誘導尋問に引っ掛かるわけにはいかないのさ」
「人聞きが悪いな・・・」
ユウスケの眼鏡を中指で押し上げながらクラフトへと向き直る。
レンズの向こうから非難の眼差しが覗いている。
「あなた達は知っていたんだ、エステルの事を。本当はこんな事に巻き込みたくなかった」
「・・・・・・」
クラフトは無言のまま答えない。
「僕は頼まれた物を作りました。後はあんな物、あなた達の好きにしてくれればいい」
「言われなくてもそうする。南瓜の馬車にしては少々グロテスクだけどな」
新型を覆っていた無数の爪が一斉に解放される。
それは継接ぎだらけの翼のようだ。
その爪の一個一個が意志を持っているかのように蠢くと、ソレは咆哮を上げた。
新型ヴァリエント"クリサリス"の起動実験が始まった。
136 :
夢見る名無しさん:03/08/16 01:15
age
「ジョッシュ?」
「トオル、気付いてなかったんだネ」
「ジョッシュはいつも俺を避けてたじゃないか?」
「トオル、わかってやれよ」
「なんだテメェ人事みたいに、そもそも哲次郎、お前が・・・」
(ふ・・・このままトオルがジョッシュと添い遂げれば哲次郎は俺のものだ)
「トオル、ジョッシュもこう言ってるんだし」
「義正は黙ってろ!」
「フッ、トオルゥお前はもう哲次郎には必要とされてないんだよ」
「義正、殺してやる」
次回〜一角崩壊〜
kgぽおjhk
139 :
夢見る名無しさん:03/08/18 07:48
〔断片〜フラグメント〜〕
この干上がりそうな熱砂の大地に僕たちは生まれた。
あの日、あの時、あの場所で……。
歴史も記憶も、運命さえも偶然と必然のデュエットが奏でるひと時のまどろみに過ぎない。
夢から覚めて、全てが過ぎ去って、全部失って……、そこではじめて「意味」は生まれる。
彼女は何故消えてしまったのか、彼は何処で踏み外したのか、そして、僕は何故ここにいるのか……。
理由は三文推理小説の後付け程度のものでいい。
それを必要とするのは当事者達ではないのだから。
今は何も見えない、ただ目を閉じてそっと過去と「これから」を反芻する。
後悔はない、期待も希望もない。
だから、やり直しもifも必要ない。
僕は上手くやれるだろうか?
ネガティブな想像が頭をもたげる。
「きっと上手くやれるさ」
僕は自分にそう言い聞かせた。
言葉に反して手のひらはじっとりと濡れていた。
クリサリスの相手をするのは4機のAI搭載型ヴァリエントだ。
これらは実に効率的な戦い方をする。
一機の指揮官用ヴァリエントが他の3機に状況に応じた作戦を与え三位一体ならぬ四位一体のコンビネーションを見せる。
その上、この4機は同じ脳を共有している事から臨機応変に役割を交代し、相手を惑わす。
恐ろしく息の合った小隊。
一機で相手にするには極めて不利な相手だと言えた。
しかし、例外は存在した。
「これは……」
クラフトは息を呑んでその状況を目視する。
AIのお得意のコンビネーションを文字通り「手も使わずに制して」いた。
代わりに、AIの攻撃に対処したのは背中から生えた合計18本の蟹のような、ハサミのような足だ。
その一本一本が向かってきた4機のAIの腕や足を確実捕らえている。
逃れようと必死に抵抗するAIがギシギシと金属が擦れ合う不快な音が漏れる。
「へへ、終わりぃぃぃ!!」
エステルは更にハサミに力を加えようとする。
このまま一気に破壊してしまおうと言うのだ。
しかし、
「エステル! まだ壊しちゃ駄目だよ」
142 :
ゲームボーイ ◆zmP3EJ6IvQ :03/08/18 22:01
age
保守する?
しとくか
ゲムボイたんのためにホッシュ!
おれが最期を看取るので、以下↓は書き込み禁止。