ヒソーリと綴る独り言 part7

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697夢見る名無しさん:03/07/18 00:12
>689タソ
そう。放浪の時のMステだよ。こん時のまーくん、珍しくカメラ目線で
歌ってた。スタフ彼女へのメッセージと勝手に脳内変換w
698夢見る名無しさん:03/07/18 00:13
いや待て。読み落としたww
かかってんじゃん電話!
699夢見る名無しさん:03/07/18 00:15
>697

あなたのレスを読んで今、鬼塚のアルバムかけて泣いてますが何か
700夢見る名無しさん:03/07/18 00:18
泣く場所があるのなら 星など見えなくていい
呼ぶ声はいつだって 悲しみに変わるだけ
こんなにも醜い私を こんなにも証明するだけ
でも必要として
あなたが触れない私なら 無いのと同じだから

・・・泣ける
701夢見る名無しさん:03/07/18 00:21
ケイタイナッテルワヨ?( ゚д゚)オクサン(゚д゚ )アラヤダワァ
702689:03/07/18 00:31
>>697タソ
やっぱり〜。こんとき観覧あたって行きますた。
たしか七夕だったな〜。懐かしい・・・。

>>ウエハスタソ
前にオススメの本を聞いたもんです。
近所の図書館で二作品借りてこんな世界もあるのね〜と思いながら
読んでおります。短編で読みやすいです〜。どうもありがd。
703ウエハス ◆QGtS.0RtWo :03/07/18 00:38
呼び出し音が、2回。3回。
俺は、なんでか、ポケットから携帯を取り出すことも出来ずに立ちつくしていた。

呼び出し音が4回目。
バッ、と掴み出すようにして、携帯を取り出す。
画面の名前は、彼女だった。

呼び出し音が5回目。
−−もう違う相手だってこともある。
そんなことを、頭の中で思いながら、電話に出た。

「・・・・もしもし・・?」
受話器から流れ出る声に、俺は身動き出来なかった。
「・・・・・・」
何て言ったらいいのか分からない。
数秒間、お互いに、無言でいる。すると、彼女の少しかすれたような、震える
ような声が、俺の名前を呼んだ。
「・・・あき、ひろ?」
「・・・うん・・・俺。」
今度は彼女が返事をしない。何か言わなきゃ。かけたのは俺になってる。
「ごめん・・かけるつもりなくて」
受話器の向こうの無言に、圧迫される感じ。
「たまたま・・電話番号のとこいじってたら、かかっちゃって」
何も返事がかえってこない。俺は、その沈黙を、非難のように感じて
手の平に冷や汗をかいていた。
「・・・驚かせて、ごめん・・・間違えただけだから」
じゃあ、と言って切ろうとした時だった。
704ウエハス ◆QGtS.0RtWo :03/07/18 00:38
「・・・待って」
彼女の声がした。
「お願い・・・切らないで」
声が震えてる。たぶん、泣きかけてる。この震え声には聞き覚えがある。
あの日の声だ・・・彼女の部屋から立ち去った時の泣きかけた彼女の話し声。
「あ・・・ごめんなさい。間違えただけなのに、ごめんなさい」
彼女が焦ったように言葉をつなぐ。
−−泣いてるの? どうしたの?
たずねてあげたかったけど、今度は俺が、言葉が出ない。
そもそも、今、一人なのかどうかも分からない。
「・・今、一人?」
受話器の向こうの彼女に尋ねてみた。
「・・うん。あ・・はい」
彼女が答えを言い直す。きっと、どうやって話したらいいのか計りかねて
いるんだ。
「いいよ、そんな・・最初みたいな、話し方しなくて」
彼女の笑い声も聞こえず、他人行儀な言葉しか聞こえない会話は辛すぎた。
705夢見る名無しさん:03/07/18 00:39
このシチュでほんとに間違って掛けてしまった事あるのでビクーリした!
相手はいろいろ勘ぐるよね、当然ww
706ウエハス ◆QGtS.0RtWo :03/07/18 00:39
「ごめん・・ごめんね」
ヒ・・・ッ、と遂に受話器の向こうで、泣き出す声がした。
「・・・・声、聞きたかった・・・・」
泣きながら彼女が、それでもハッキリと伝えてきた。
「ごめんなさい・・切っていいから」
「・・・・・」
「私が、勝手に聞きたかっただけだから」

あの日も、ドアの外に出た途端。
バン、とドアが叩かれるような小さい音がして、俺は立ち止まった。
すぐに・・しゃくりあげる泣き声が聞こえてきて、俺はしばらく動けなかった。
泣き声はやまなかった。
どんなに、ドアを開けて飛び込みたかったかしれない。
・・・1年近く、関係を続けてきて、彼女が泣いたことなんて一度もなかった。
初めて、彼女が泣いている時に、何もしてやれないという自覚は、
俺を何日か、ろくに眠らせないくらい辛かった。
707ウエハス ◆QGtS.0RtWo :03/07/18 00:40
せっかく・・偶然とはいえ、また声が聞けたのに、俺はまた泣かしてる。
そう思った時、やっと声が素直に出た。
「○○・・・泣いてる?」
「あ・・ごめんなさい」
「さっきから、何謝ってるんだよ?」
何だか怒ったみたいな声になってしまって、慌てて呼吸して声を整える。
「俺だって・・俺だって、かけたくもない相手の電話番号なら、すぐ
 消してたよ」
あーーーー。はっきり言えよな、と自分で自分に苛立ってしまう。
いや・・言おうとすれば、言えるんだけど。
また書店でみた男のことも、やっぱり思い出すよ。
前に付き合ってたやつから電話かかってきて・・混乱してるだけかも。
708ウエハス ◆QGtS.0RtWo :03/07/18 00:41
「明浩・・・・」
彼女は、泣いていることを、もう隠そうとしない声で呼ぶ。
「また、電話して」
「・・・・・・・」
「私・・・私、かけてくれてかまわないから」
「彼氏・・いるんだろ?」
ためらいがちに、念を押す。
「そんな・・かけれねぇよ」
「・・・・でも」
彼女の声が続ける。
「でも・・私、会いたい」
ほとんど、囁くような声だったのに、悲鳴みたいな言葉だった。
「明浩・・声だけでも、せめて聞いてたい」
「○○」
落ち着かせようとして名前を呼ぶけど、彼女が止まらずに話し続ける。
「自分から別れようって言って、こんなに自分勝手でごめんなさい」
「○○・・・」
俺は、携帯を握ったまま、口の中が苦くなるような予感に目を一瞬閉じた。
709ウエハス ◆QGtS.0RtWo :03/07/18 00:41
「・・忘れられないの」

−−もう、そこまでにしとけよ。
頭の中で理性はそう言ってた。それなのに。
「・・明日、会える?・・平日だけど、夜でも俺はいいから」
「・・・・・・」
泣き声がまだする。
「落ち着けよ」
「・・・ごめん」
「今からは、無理だけど、明日行く」
「・・・うん」
「その時に話そう」
何を話すつもりなんだか分からないんだけど。
「だから落ち着けよ」
「・・・・・」
「一人で泣いてんなよ」
それまでは啜り泣く感じだけだったのに、泣きやませようとしてそう言ったら
なおのこと、彼女は泣き出した。
710夢見る名無しさん:03/07/18 00:41
続きキタ・・・
見え見えの言い訳するアキヒロ萌え!
「キパーリしないリダ」発揮て感じすね>ウエハスタン


ところで昨日から鳥タンの姿が見えんのだが。
Hスレの1000鳥もいなかったし(別なところでやっちまったが>1000鳥)
711ウエハス ◆QGtS.0RtWo :03/07/18 00:42
「ごめんなさい・・大丈夫です」
何とか返事する彼女。
「じゃ・・・いったん、切るね」
「ごめんなさい、長くなって・・・」
「・・いいよ」
受話器の中に、俺は言葉を送った。
「・・・おやすみ。」
返事はなかったけど。もう、沈黙は、別の意味になってた。
言葉は出なくても、受話器の向こうで、頷いてるのが見える気がした。
携帯を耳から離して、俺は静かにボタンを押して電話を切る。
そして、少し迷ってから、発信と着信の履歴から、彼女のデータを消した。
歩き出した頭の中で、早く考えを切り替えようと、ジュースは何を買おうかと
考え出していた。

**********************************
712夢見る名無しさん:03/07/18 00:44
   号泣。エンドレスリピート。鬼束ちひろ:流星群全開モード(マジ泣きリダ班。
713夢見る名無しさん:03/07/18 00:44
よく言った!!(ナキ>リダ前カノ
714夢見る名無しさん:03/07/18 00:45
別れろ、背広ヤローとはww 若いだけの男がなんぼのもんじゃい>リダ前カノ
715夢見る名無しさん:03/07/18 00:46
この、言葉責めどころか、たどたどしすぎる会話が、
奥と付き合うまで、ろくに女もいなさそうなリダって感じでナキ&萌え。

あんま若い時遊んでないと、深みにはまるぞ・・(ボソ
716夢見る名無しさん:03/07/18 00:47
私も聞いてみよw>712
717夢見る名無しさん:03/07/18 00:48
いやー・・・
私は女だけど、電話の向こうでこんな風に泣かれたら
何つーかたまらんな。抱きしめたくなる。
泥沼スターツですかねえ。萌えるが。
718夢見る名無しさん:03/07/18 00:49
あああああ どうしよう、悲劇の予感(ガクブル
ウエハスちゃん、お願い、あんま悲惨な結末は脳内から削除してくれ。
719夢見る名無しさん:03/07/18 00:50
どうよ?
かたや同行スタフは、ウルトラソウル!ホイ!!がBGMなのに、
こっちは鬼束ちひろだぜ。流星群だぜ。何とかしろまーくんww
720夢見る名無しさん:03/07/18 00:51
>715タン

いやこのぎこちない空気が
返ってリアルで萌えますたですよ、私的には。

やべえな流星群(ナキ
721夢見る名無しさん:03/07/18 00:52
あの、すっごいマジ泣きモード入って眠れなさそうなので、
壊れ物置も1レスでいいから下さい。笑ってから眠らないと目が腫れるww
722夢見る名無しさん:03/07/18 00:53
ドアの外で、動けなかった、別れの日の明浩に激萌え(号泣
723夢見る名無しさん:03/07/18 00:54
同じ「んなこたーない」「ありえねー」な設定の、
同行スタフ彼女とリダ前カノの妄想ネタなわけだが。

同行スタフ&物置=真珠夫人
リダ&リダ前カノ=新・愛の嵐

てなムードですねw 
724夢見る名無しさん:03/07/18 00:55
笑いネタかよ、あれw>721
725夢見る名無しさん:03/07/18 00:57
あーーーーー・・・・リダと不倫したい(ボソ
726夢見る名無しさん:03/07/18 01:00
リダ独身時代のインタブとか読んでて時々マジ泣き入る私は逝ってよしだろうか
727夢見る名無しさん:03/07/18 01:01
なんで? 何か悲しいことでも言ってたっけ??>726
728夢見る名無しさん:03/07/18 01:05
いや別にそうじゃないけどさ・・・何となく。
729夢見る名無しさん:03/07/18 01:06
分かる気がする。なんか切ないんだよね。なんか、なんとなく。>726
730夢見る名無しさん:03/07/18 01:09
不倫経験者でつ。
ホンット、ツライよ…
胸かきむしられるっつーか…
こんなシチュだったら絶対電話かけ直すよーー(ナキ
731夢見る名無しさん:03/07/18 01:10
物置ネタはくるのか?
732夢見る名無しさん:03/07/18 01:20
確かに笑いネタが一つ欲しい心境だw
(いやだからそれは笑いなのかと小一時間ry)
733夢見る名無しさん:03/07/18 01:22
物置は熱いから熱しやすく冷めやすい感じだけど(自分が)、
マーは噛めば噛む程味の出るスルメみたいだからケコーンするのはマーだなー。
物置みたいな男ってさんざん「お前しかいない」とか言うくせに
時間が経ったら平気で浮気すんだよ。
幸せになれるのは絶対マー!
734夢見る名無しさん:03/07/18 01:23
735夢見る名無しさん:03/07/18 01:27
>>734


やべー漏れ最近そこにも常駐してるww
736夢見る名無しさん:03/07/18 01:28
>735
スピの評価はいかがなもの?
737夢見る名無しさん:03/07/18 01:46
ブナーンな感じ。「安置少なそう」
「いいけど他のバンドと立ち位置ちがくない?ぶっちゃけ売り上げ」
「普通にいい」
「2ちゃんでは優遇」
「ヲタは他の音楽聴かない人が多そう」
「結局草野のワンマンバンドだよ、ヲタ以外にとっては」「いやそれはどのバンドにも
いえるだろ」

エトセトラ。てか、サザンミスチルB'zのアンチコピペがひどくて半分くらい機能してないんだがここ。
機能してる部分でもスピは語られること少なし。オタ以外にはやはりロビ空飛べチェリのイメージ大きいらすい。
738夢見る名無しさん:03/07/18 01:51
>737
ほほぅ。2chで結構評価されてる売れてるバンドってなんか良くない?
739ウエハス ◆QGtS.0RtWo :03/07/18 02:00
***********************************
いつもより、早めにスタジオへ入った。

彼が離婚した理由なんか分からない。彼と奥さんと二人だけの間のことだ。
今日の朝のニュースの芸能コーナーでも、相変わらずもっぱらの話題だった。
空前の数字になりそうな慰謝料のこととか・・・。
長年続いていた愛人らしい人の存在が、複数の関係者から情報があるとか。

私は、まーくんとの事を考えていた。
バレるのは時間の問題かもわからない。別に、大々的にすっぱ抜かれたりは
しないかもしれないけど、周りの人にバレただけでも・・迷惑をかける。
まーくんと付き合ってるのを、何人か・・メンバーの人も含めて知ってるわけ
だし。ずっと独身を通してる人なわけで、ファンの人だって思うところはある
だろう。これで万が一、バレて報道されたりしたらどうしよう。
付き合ってる人がいると報道されるだけでも騒ぎになるだろうに・・その
相手が、私みたいな女だったりしたら??
740ウエハス ◆QGtS.0RtWo :03/07/18 02:01
ぼちぼち、スタッフが集まり出す。
みんな、変わらない笑顔で挨拶して、いつも通り接してくれる。
よく考えたら、不倫みたいな形で付き合ってた時も、みんな変わらなかった。
表向きは・・付き合いなかったわけだし。

ほんの少し、落ち着きを取り戻して、準備を続ける。
頭の中は、どうしてもまーくんのことばかりになる。
−−別れた方がいいのかな。今のうちに・・・・・・・・・
まーくんを、そんな騒ぎには巻き込みたくない。

スタッフがほぼ全員揃う。準備もある程度終わって、あとはメンバーを待つのみ。
いつものように、片方の□□さんが先に入ってきた。
スタッフからの挨拶に気軽に答えながら、こっちにも来た。
「久しぶり。またよろしく。」
「こちらこそよろしくお願いします」
小さく頭を下げて挨拶すると、□□さんはさりげなく続けた。
「・・気にしないで、いいからね」
そして、ふらっとヘアメイクさんの方へと歩いて行く。私は、普通の表情のまま
書類へ目を落とすふりをして眺めた。感情を見せないことなら、慣れてる。
741ウエハス ◆QGtS.0RtWo :03/07/18 02:02
「おはようございまーす」
スタッフの口々に挨拶する声が、少し大きく響く。
目を上げると、××が入ってきたところだった。
「おはようございます」「おはようございますー」
挨拶を返しながら、入ってきた彼は、いたって普通だった。
わずかに拍子抜けしつつも、安心した。
□□さんと同じ、後ろのヘアメイクさんのところへ行こうと、私達が待機してる
前を通り抜けに、××が近づいてくる。
「おはようございます」
挨拶を他の人と同じように、きちんと声をかけると、××が立ち止まった。
初めて目が合う。

××は、すっ、と普通に立っていた。
全然普通の表情。最後に会った時は、お互いに罵りあっていたから・・
こんなに透明な感じの顔は久しぶりだった。
私と目を合わせると、××は、顔に不意に微笑を浮かべた。
にこっ、と言った感じで笑顔を見せる。
前には見慣れた表情だった。どこかで待ち合わせとかをしていて・・
私が遅れて行ったりして、××に声をかけると、よく彼はこの表情をした。
ほっとしたような、優しい笑顔を。
私は、正直に言って、こんな風に優しい笑顔を見せてくるところだけは、
想像していなくて、さすがに少し驚いて、たじろいだ。
742夢見る名無しさん:03/07/18 02:02
>738

スマン私の日本語能力が低くてイマイチ意味が分からない(汗
「2ちゃんで評価され」かつ「売れてるバンド」(=スピ)
っていい感じということ?
それともスピ以外で「2ちゃんでry」は良いものが多いということ?
743ウエハス ◆QGtS.0RtWo :03/07/18 02:03
「おはよう」
××は、静かな声であいさつをかえした。
「・・都合がついて良かった。今度の曲気に入ってるから・・よろしく」
「・・・はい。」
よろしくお願いします、も言えずに、取りあえず何とか返事すると、また
××はふらっと歩き出してヘアメイクさんの方へと向かう。
私は、横からスタッフに声をかけられて振り向く。
普段どおりの、撮影開始風景がまた回り始める。
頭をとにかく切り換えた。さぁ、今日の仕事、そろそろ開始だ。
目の前の照明機材とかを、ちょっと眺めた。

・・・何年かは、あれこれありながらも、付き合っていた相手だった。

素早くヘアメイクが仕上げられていくのを見て、スタッフが位置につこうと動き始める。
メンバーが、衣装を合わせて、どうやって動くのかを確認にくる。
シングル曲が、大音量でスタジオに繰り返し流れ出す。撮影監督やメンバーと、
カメラワークなんかを最終確認しながら、私は頭の中でよし、と気合いを入れていた。ある思いが頭の中で固まっていた。
744夢見る名無しさん:03/07/18 02:03
あー!!寝なくてよかった!ウフ。
745夢見る名無しさん:03/07/18 02:03
キターーー!
毎晩の夜なべ仕事のウエハスタンの身体をチト心配してしまう
ちゃんと睡眠はとってね?
746ウエハス ◆QGtS.0RtWo
撮影監督と、メンバー2人と、私の4人で、ざわめく中で立っていた。
監督が、話が終わった後に、さりげなく、でも気遣って××に声をかけた。
「・・・色々、ニュースとかあったけど、大丈夫?」
□□さんが、笑って、××の肩を無言でぽん、と叩く。
××は、ちょっと居心地悪そうに、苦笑いぽい顔で答える。
「・・・大丈夫ですよ」
監督が、大丈夫か?wと、同じく苦笑半分の顔で、私の方を振り向く。
私は、さっき、頭の中で固まっていた思いを言葉に出して伝えた。
「大丈夫ですよ。だったらなおさら、格好良く撮ります。」
××がこっちを見る。今度は私が、笑顔を返しつつも言い切った。
「今まで観ない人も見るかも。逆に見せつけてやりたいくらいですから」
□□さんが笑い出す。嬉しそうに声をかけてきた。
「○○ちゃん、相変わらずだね」
監督も笑い出す。一瞬、呆気に取られた感じの××も、声を上げて笑った。
スタッフが、4人で笑い続けるこっちを見る。明るく笑ってるメンバーを見て、
スタッフもほっとしたように表情が明るくなっていくのがわかる。
本当に、今までどおりの明るい雰囲気が戻る。
「・・じゃー、そろそろ」
監督が促す。メンバーが立ち位置に向かう。ギターを爪弾いてみる□□さん。
マイクスタンドのあたりで、ブツブツ言いながら歌詞を繰り返す××。
いつも通りの感じが戻って、良かった。
少し安心しながら、監督と最終準備を始める。こうして撮影の一日は始まった。

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