小説家になりたいと思っている。才能があるのかないのかは
分からんのだけど(ほぼ確実に後者)、とりあえずは創作活
動中。
……つか、タイトル通りだよな……スミマセン。
2 :
夢見る名無しさん:03/04/20 19:54
人の話は聞いたほうがよい。
才能があろうがなかろうが、まあ頑張りなよ。
ここで独り言を交えつつショートを綴っていくのかい?
少し書いてある話があるんだけど、なかなか進めることができない。
どうも、いい発想ができなくて。なんとか書きたいのだが……という
ところ。今は。高校入ったばっかりで相談できるようなやつもいない
し。
……燃焼系アミノ式のCMで棒をあり得ない登り方してるやつ、誰だ?
独り言です。
6 :
夢見る名無しさん:03/04/21 23:52
>>5 TBSのオールスター感謝祭でもその芸をやってる人がいたな
同じ人物かな?
>>6 俺もそれは見た。でもあれって、中国雑疑団か何かだったから、
それとは……違うとも言い切れないか。
8 :
(´・ω・`)/:03/04/25 21:58
はいはーい、私もさりげに小説家志望。
いや、別に小説でなくても
なんかもの書いて食えたらいいなあと。
9 :
夢見る名無しさん:03/04/25 21:58
聞きたくなくても話す。
10 :
夢見る名無しさん:03/04/25 21:59
ばらす。
じゃ、いいや。。。
12 :
夢見る名無しさん:03/04/25 22:01
スレタイのこの姿勢、ニヒルというかなんというか。頑張って下さい。
実は「マス」という名の超長編大型大作。全2万巻。
あらゆるマスについてあらゆる角度からあらゆる描写をするという
世界初の試み。
・・・の予定ですが、
まだ3行しか書けていません。
>>16 おお!そうだったのか!
・・・で、その3行は自信あり・・?
18 :
夢見る名無しさん:03/04/25 23:04
∧ ∧ <アソビニキタヨ
(・ω・`)⌒ヽ
O┬Oc )〜 ≡≡≡≡
(*)ι_/(*) ≡≡≡≡
↓これなんですが、どうでしょう。
さーて来週のサザエさんは
「マスオマスをカク!」
の一本です。ヨロピコ。
>>20 n
c__)
∧ ∧ | | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´・ω・) / < マスオさんは27歳!
ノヽ<ヽl>/ \ 同い年なんてショック!
/ /) ソ |'ヽ \___________
○ し'二ヽ、!
/ / \ヽ
____| ヽ__| ヽ_
\ l二ヽ l二ヽ\
||\ \
||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄
|| || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
∧_∧ キョウハオヤスミ〜
( ´・ω⊂ヽ゛
/ _ノ⌒⌒ヽ.
( ̄⊂人 //⌒ ノ
⊂ニニニニニニニニニニニニニ⊃
>>20 うーむ・・。
あらゆるマスについてあらゆる角度からあらゆる描写をするという
話しにしては、オチが早くないか?
26 :
(´・ω・`):03/04/26 22:59
27 :
夢見る名無しさん:03/04/26 23:01
>>26 なんと!意見が採用されてしまった。
超長編大型大作だし責任重大だ。
では、書き出しの方はどうしようかなと。
僕のマラっちは左曲がり。
とか。どうかね。
わかりやすいな。いいかもしれん。
30 :
愚者 ◆oXbSjQu/Bo :03/04/27 00:43
今更ですけど。
>>1の電脳愚者は愚者になりました。
32 :
愚者 ◆oXbSjQu/Bo :03/04/27 01:06
>>31 じゃあ、ちょっとだけ載せます。
待っていた獲物が、ようやく現れた。とりあえずは、木の上で息を殺して待ちかまえる時間がこれで終わることに安堵を覚える。
だが、そんな考えは一瞬で消えてしまう。いや、消さなければならない。今必要なのは、待ちかまえていた彼女の下を通ろうとして
いる男が強者なのか弱者なのか、ということを見分けることに集中することだ。弱者なのであれば、労せず短剣を首に突き刺して殺
すことができる。強者なのであれば、手間がかかるだろう。だが、彼女は今まで彼女以上の強者に出会ったことはない。それは彼女
が真の強者であるか、それとも井の中の蛙なのかどちらかだ。どちらであろうと、彼女にとってはどうでもいいことだった。たとえ
ば今彼女の下を通ろうとしている男が、彼女以上の強者なのであれば、彼女が襲いかかった瞬間に逆に叩きふせられ死ぬだけだ。望
みはしないが、それほど受け入れがたいことではないような気がする。気がするだけなのかは、分からないが。
ずいぶんと長い間思考を巡らせていたように自身でも思う。だが、何をどんなに考えようと自分がやることは変わらない。ただあ
の男が彼女の下を通るとき、飛びかかり首に手の中の短剣を突きつけてやるだけだ。それが可能なのかは、その男が彼女以下の弱者
なのか彼女以上の強者であるかにかかっている。
大きく息を吸い、音が出ないようにわざわざ意識して吐く。これで落ち着けたことなど、一度もありはしないが。短剣を逆手に持
ち直す。男が彼女の下まで歩いてくるわずかの時間が、恐ろしいほどの長さに感じられた。
一部ではありますが。
>>32 いいじゃないか。臨場感あるよ。
でも、ずっと「彼女」で通すのはきついな。
通して読んでいくと、この長さで限界かもしれない。
34 :
愚者 ◆oXbSjQu/Bo :03/04/27 01:20
>>33 ありがとうございます。
えと、いいわけ程度なんですけど。
たぶん、本番ではそのキャラの名前もちゃんと決まると思うので、
その時には解消されるかと。
>>34 すまない。昨夜は寝てしまった。
そうか。ならいいんだが。
普段は原稿用紙に書いてるのかな。
やっぱりパソコン?
36 :
愚者 ◆oXbSjQu/Bo :03/04/27 11:04
>>35 パソコンに書いてます。推敲とかしやすいし、きれいにかけますからね。
37 :
愚者 ◆oXbSjQu/Bo :03/04/27 15:48
「ずっと……ずっと、私と一緒に……いて……」
「……んなことは不可能だけどな。ま、努力はしてみるよ」
……あーあ、もうちょっとましなセリフ思いつかねーかなー。
>>36 そうか。じゃ改行に気をつけてやってみよう。
>>3も言ってるけど、ここでちょっとずつ書きなよ。
練習だと思ってさ。
物書き目指すなら日記でもいいから毎日何か書けって
誰か言ってたよ。
39 :
愚者 ◆oXbSjQu/Bo :03/04/27 15:57
>>38 じゃあ、そうしようかと。
レスごとに何のつながりもない文章になるかもしれんけど……
いいんじゃない?それで。
41 :
愚者 ◆oXbSjQu/Bo :03/04/28 00:32
まだ何もかけないけどとりあえずage
43 :
ガッツ ◆FNPCw3Ghd6 :03/04/28 00:40
記念パピコ
44 :
愚者 ◆oXbSjQu/Bo :03/04/28 20:54
あの女は嘘をついた。
彼女を裏切ったのだ。
いくら待っても、一日中ずっと待っても、あの女が勘違いしているかもしれないと
思ってもう一日待っても、来るはずがないと思いながらもう一日待っても、あの女は
彼女の元に来ることはなかった。
あの女は約束を破ったのだ。
あの女は彼女に言った。
二年経ったらあなたももう子供じゃないわね。その時に、ここで会いましょう。そ
れまで、寂しいって思ってくれるかしら。もし思ってくれるんだったら、その時にあ
なたにいい物をあげるわ。ふふっ、でもその時にはあなたは子供じゃないから、ほし
いとも思わないかしら。でも、私はその時あなたに会うのを楽しみにしてるわ。
嘘だ。本当なら、なぜここに来ない。もう三日待った。『いいもの』とやらを受け
取りにきた。騙したのか。その時『子供』だった私を、騙したのか。嘘をついたのか。
そうは思いたくない。だから、私はあなたを待っている。……早くここに来て。
とりあえず一回目というわけで。一応改行に気を使ってみました。使いすぎ?
45 :
愚者 ◆oXbSjQu/Bo :03/04/28 23:19
ああもう。自分が情けない。こんなスレタイつけたくせに、
寂しくてageちゃったよ……アホだ。
46 :
夢見る名無しさん:03/04/28 23:37
あの女って言い回し使いすぎ
それ以外で表現汁
くどいから
47 :
夢見る名無しさん:03/04/29 00:06
見てる奴はいるぞ
寂しがんなよ
48 :
愚者 ◆oXbSjQu/Bo :03/04/29 00:09
49 :
夢見る名無しさん:03/04/29 01:03
途中、彼女とかあの女っていうのを抜かしても
誰のことかは大体分かると思う
50だな。
>>44 改行は出来てるね。
本にした場合、改行って結構重要になってくるから
言ってみたんだけど、OKみたいだね。
そーだな、
>>46 >>49も言ってるけど
ちょっと使いすぎかな。
最後の3行がカチッとまとまってるから
それ以前のくだりが、ちょっと気になるな。
51 :
愚者 ◆oXbSjQu/Bo :03/04/29 20:15
とりあえず
>>50アドバイスありがとう。で、とりあえず以下が今日の分です。エラーがでやがったので2つに分けます。
道を歩いている自分がいる。暗く、澱んだ空の下で、汚れた街の中を、歩いている自分がいた。
「…………?」
歩いている自分がいたが、ここはどこだと思う自分もいた。そして、自分はどこに向かって歩いているのか、と思っている自分がいる。
疑問は、歩を進めるごとに次々と増えていった。ここはどこだ。どこに行くのだ。自分は誰だ。自分は………
不意に、足音が聞こえた。舗装もされていない道だというのに、異様なほどはっきりと足音が聞こえた。ばっ、とふり返る。足音は、背後から聞こえていたからだ。だが、後ろをふり返った瞬間に、足音は後ろから聞こえた。
「………」
また、後ろをふり返る。さらに後ろから聞こえる。後ろを向く。足音は後ろから聞こえる。そして、その足音はどんどん近づいていた。
いつの間にか、自分はその足音から逃げ出すように走り始めていた。息は一瞬で上がりきってしまい、すぐに走れなくなる。ぜいぜい息を喘がせながらも、ひたすら足を前に出していた。足音は、速度を変えずに後ろから聞こえる。
「はっ、はっ、はっ、はっ………」
52 :
愚者 ◆oXbSjQu/Bo :03/04/29 20:16
ふと、足音がやんだ。足を止め、ふり返る。
何も、見えなかった。見えなかったのだ。何もなかったのではない。見えなかった。いや、見えた物はあった。闇が、見えた。自分が今まで歩いてきた道が、街が、全て消えていた。足元を見る。
「!」
道は、崩れ落ちていた。崖のようになり、足は崖の向こう側の闇にかかっている。思わず、足を引いていた。
闇から身を背け、向き直ったときだった。
感じられたのは、ひどく冷たい感触だった。首筋に、鋭く、恐ろしく冷たい感触が、あてられている。
目を向けてやると、そこにあったのは刃だった。剣や、ナイフなどという物ではない。大きな弧を描き、そして太い。それは、巨大な鎌の刃だった。
それが、彼女の首にあてられていたのだ。そして、冷たい声音が聞こえる。
「貴様には無理だ」
ゆっくりと、刃に力が込められていった。
彼女は、その時感じた。恐ろしいほどの痛みと、発狂してしまうほどの怖気を。
えーと、分かると思いますけど昨日のとは
>>39の通りつながってません。
なんか俺の小説こんな負の要素が強い物ばっかりで、しかも人を好きになったこともない
くせに恋愛の要素が必ずあるってどういうことなんだよ……やたらと女の子は多いし……
53 :
愚者 ◆oXbSjQu/Bo :03/04/29 20:18
ああまた改行失敗してる。
一太郎に書いたやつ切り取ったからちゃんと処理できなかったんだな……
>>53 細かい事は気にしない。どんどんいこう。
パッと見、台本読んでる感じがするから
描写力は問題ないんだよ。絵が浮かぶからね。
ずいぶん書いてるんじゃないのかなぁ、と思った。
ショートでもいいから書いて続けるのが大事でしょ。
ただ、やっぱり気になるのが
>>52の「見えなかった」の連発だね。
多分強調したいからなんだろうけど、ちょっと多いかな。
恋愛は負の要素もあるよ。
君がそこに魅力を感じて書きたくなるのは当然でしょう。
全然OK。
55 :
夢見る名無しさん:03/04/30 21:16
ここは独房ではないらしい。そう聞いている。確かに、独房と言うには大きすぎる
だろう。と言っても、大きいと言えるのは独房という物を基準に考えた時だけだ。一
つの部屋として考えるなら小さくはないかもしれないが、大きな物でもない。要する
に、彼がいる部屋は狭い部屋だったのだ。
だが、一人でいる分にはそんなことは気にならなかった。光を取り入れるのが目的
なら小さすぎる窓からは、まるで陽の光は入ってこず、一日中夜のようなこの部屋の
中で、彼はほとんど寝ることしかしないからだ。寝られないときには、考え事をして
みたり、狭い部屋の中で精一杯運動をしてみたりする。看守などという人間にとがめ
られることも少し考えはしたが、そんなことは一度もありはしなかった。だが、開い
たのを目にしたことのない出入り口らしき扉の向こう側には常に人の気配を感じるの
で、自分は十分に監視されているらしいが。
近年まれにみる中途半端さ。ま、いいか。
>>54毎回(ですよね?)ありがとうございます。ちゃんとしたのを見せられる日が、はやく
来るようにがんばります。
56 :
愚者 ◆oXbSjQu/Bo :03/04/30 21:17
57 :
ポシェット‥:03/04/30 21:21
kikitaku
わなび
寿司か‥
>>55 そう。54は自分です(笑
毎回ちゃんと読んでるよ。
今回のはカチッとまとまってるね。
改行もバッチリ。いいよ。
君が書きたい話しは長編なのかな?
たるみのない短編が書けそうだけど。
がんがれ!
どのくらい待っただろう。私はそんなことばかりを考えていた。七月初めの今の時期
は、結構日が長くなっている。時計を見てみると、五時半過ぎだった。いや、六時前っ
て言った方がいいか。まだ、それほど暗くない。明るいとも言えないけど。
友達から聞いた、『彼』がいるという教室の前に私は立っていた。制服を着て、教室
の壁にもたれて立っている。私の待っている『彼』、坂上純くんは、その教室の中にい
るらしい。
がらがら、というドアを開ける音が聞こえた。開けられたドアの方を見る。ブレザー
姿の男の子がちょうど教室から出てきたところだった。そっちに、向き直る。……顔を、
ちょっとだけ伏せてしまった。
独白形式とでも言うんでしょうか。こういうのも書いてみたりしてます。いかがでしょうか。
>>55ありがとうございます!
書いたのに、sageにしちまってた。だからage
61 :
愚者 ◆oXbSjQu/Bo :03/05/02 01:10
あげて寝る
62 :
ガッツ ◆FNPCw3Ghd6 :03/05/02 01:11
愚者ここにいたのか。
牧場の次スレからはここも貼っていいか?
いや、来る人限定されてるからな。
どっちでもいいけど。
えーとハンドルを別スレでの名前に統一します。
愚者#です。
OK牧場のボス、ガッツです。
>>65 スレタイは存じあげております。よろしく。
>>59 やっぱりまとまってるね。
なんていうのかな、前回のは書きたい世界を力いっぱい書いてる
感じなんだけど、今回のはそういう気負いが外れてる感じだね。
身近なことを描写するときは、シンプルな言葉で十分だもんね。
あと一人称のせいもあるか。
彼とか彼女とか使うと、舞台の説明をすることも一人称以上に
気をつかうもんね。
書くとき、どっちが書きやすかった?
67 :
DD ◆oXbSjQu/Bo :03/05/02 20:24
>>66 毎度、ありがとうございます。
>>59は、語り口調ですから、自分がその立場に立っていると考えれば情景
が書きやすいんです。心情とかも。その分、
>>66の言うとおり、どうも
書けない部分があったり、書ききれないところもあるんですよね。それが
外れるってことでしょうか。自分的には、本職は普段の感じなんですよね。
>>67 何年か前に昔の文体で芥川だったかな?受賞した人、いたでしょう。
あれはあれで大した技術なんだろうけど
小説は作家が乱読したり普段の生活で吸収したものが
反映されて、独特の世界が展開されるわけだから
自分の言葉じゃないし限界があるんだよね。
書きにくいのは、想像力に手が追いつかないからじゃないかな。
描写力はあるんだから、後は書くのになれることだね。
ではまた次回。
りょなっす
70 :
DD ◆oXbSjQu/Bo :03/05/03 23:03
「……一、二、三、四……わあ、こんなにある………」
高額紙幣の束の中身を数え終わって、彼女は小さな感嘆の声を上げた。そして、今
まで持っていた財布を放り捨てる。中身と同じで、高価そうな材料で作られ高価そう
な作りだったが、彼女はそれには興味を持てなかった。金の入れ物が高価である必要
はないし、彼女はそういうことが嫌いだった。中身の紙幣の束だけをポケットに突っ
込んだ。財布そのものが、彼女の物ではない、ということも理由に挙げられる。
↓に続く
71 :
DD ◆oXbSjQu/Bo :03/05/03 23:09
「……私だって、好きでやってるわけじゃないんだから………」
言い訳のようで愚痴のようでもある言葉が、彼女の口から漏れた。はあ、とため息
をついてしまう。ゆっくりと、立ち上がる。
自分のやっていることが、れっきとした犯罪である、『悪いこと』である、という
ことは、彼女もよく分かっている。分かっているし、自分でも、そんなことをしたく
てしているのではない。他に、できることがないのだ。彼女の年齢ではできる仕事は
ほとんどないし、もしあっても家のない彼女に仕事を提供してくれるような奇特な人
間は、彼女は見たことがなかった。
今日の分です。普段のスタイルです。セリフもありますが……なんか、俺ってセリ
フが弱点な気が自分でするんですよ。ほんの少しだけですけど、何か感じることを書
いてもらえれば幸いです。
>>70-71 この前後が気になるね。
彼女に仕事を提供している男?との会話がほしいな。
台詞だけじゃ台本になっちゃうけど
まるっきりないのも「う〜ん」だね。
一人称だったらある程度はカバー出来るけど・・。
うんと・・
>彼女の年齢ではできる仕事は ほとんどないし、
もしあっても家のない彼女に仕事を提供してくれるような奇特な人
間は、彼女は見たことがなかった。
↑彼女が多いかも。彼女ってやっぱり10代かな?
続きがみたいね。
>>72まず、ありがとうございます。えーとですね、実はこの小説
続きをほとんど書いてないんですよ。今ちょっと長いのを書いてる
んですけど、それの大量のプロトタイプの一つの一部なんです。そ
ういうことで続きとかはお見せすることが不可能なんです……本当
に申し訳ありません。うけたご忠告はしっかり心に留め、いっそう
精進していきたいと思いますので……
>>73 そっか。ところでここ用に何か連載する予定はないの?
>>74 ここで連載ですか。そうですね、やってみます。
とりあえずは準備期間をいただきたいと思います。ある程度ネタはあるんで
早いうちに書き始められると思いますが。
そういうわけでもうしばらくお待ちください。
>>77 了解です。
まぁ、そんなに気負わなくてもいいですよ。
出来た時でいいし・・。気晴らしに雑談もいいでしょう。
保守もかねて独り言。
HPの日記とかフラッシュとか見ても、感性が豊かだな、って思える
作品に時々会います。そういうものを見ることも、書くことには
大切でしょうね。
まだです。すいません
さりげなく俺も
楽しみにしてるわけだが。
一応、保守。
いつも通り、下駄箱には誰の姿もなかった。当然だ。それでいい。自分はそれを望んで、
さっさと教室を出て早足にここに来ているのだ。誰かと会うことに関しては別にいい。どう
せ誰とも話しはしないのだから。ただ、こんな場所にいることがいやでいやでたまらないの
だ。勉強をするということは、別に嫌ではない。だが、これほど居心地の悪い場所になどい
たいと思うはずがない。
ぶつぶつと胸中で愚痴をつぶやきながら、自分の下駄箱の在処を見つけだし、上履きをそ
こにつっこんで、靴を取り出そうとしたときだった。
何か、妙な物が見えた。靴の下に、白い紙が挟んであったのだ。何だ、俺に嫌がらせか。
暇なやつがいたものだな。彼は、その時はとりあえずそんなことを思っていた。
どうでしょう。一回目ということになります。
何とか毎日書いていきたいと思いますので、そのたびにアドバイス、批評など、お願いします。
>>84 待ってました〜!これタイトルはあるのかな?
いつもながら絵が浮かんできます。
ちょっと気になるのが「ぶつぶつと胸中で愚痴をつぶやきながら」
この表現かな。カットして読むと何となく「あれ?」っと思う。
思い切って「胸中で愚痴りながら」でもよかったかも。
あと最後に出てきた「彼」かな。
前半を読んでいると、何となく違和感が・・。
あとは(私的に)OKでした。
学園ものになるのかな?ワクワクです。
すごく楽しみにしてます。
興味を惹かれたというほどでもなかったが、靴を取り出した時には、自然とその白い紙を
手に取っていた。手に取ってみて分かったが、それは封筒のようだった。ぴったりと、糊で
封がされている。白い紙だと思っていたが、よく見るとほんのわずかに水色がかっていた。
ここで、立ちっぱなしで封を開け中身を見るということには、抵抗があった。家に帰るま
での道のりで、歩きながら見ればいいだろう。そんな風に思って、彼は靴を履いた。
封筒は、ずいぶんと丁寧に封をされていた。ここまで手間をかけるなら、おそらくは嫌が
らせではあるまい。ただ、せっかくのその封も彼が封筒の横を破って開封したことで今はも
う意味はなくなっている。
中には、一枚の折り畳まれた紙が入っていた。小さな文字で、その紙いっぱいに何か書い
てあった。読んでみる。
>>85 ありがとうございました。言われて、なるほど、確かにと思いました。
なんとか毎日書いていこうと思います。楽しみにされているのだし、がんばろうと思います。
>>86 うまくいっていないようなのでここで言います。
段落の最初のスペースがありませんが、忘れていたわけではないです。
なぜか、できないんです……
>>87 半角を使ってるんじゃない?
行頭に半角スペースを置いても省略されるよ
祖母が亡くなりました。書ける精神状態ではないので今日は書けません。
>>89 心中お察し致します。
こちらは気長に待っておりますので気になさらず・・・。
保守もしておきますので。
>>86 この感想は再開時にしましょう。
保守
大丈夫だろうけど、保守。
保守
休止すみません。再会します。続きです。
『突然のお便り、申し訳ありません。私は、芦沢恵美という者です。
あなたは私のことを知らないと思いますが、私はあなたのことをずっと見てきました。
でも、今まではただ見てきただけです。私はあなたのことを結局は何も知りません。
あなたのことを知りたいと思う気持ちは、今私の中でとても大きくなっています。
一度、あなたとお話をしてみたいです。明日の、昼休み、屋上で待っています』
今日は、もう少し載せます。
まず思った。やっぱり、この紙を下駄箱に入れたのは、物好きなやつだったな。と。
芦沢恵美、と書いてあった。聞き覚えはない。まあ、彼が名前を覚えている同級生など全
くと言っていいほどいはしないが。
再開嬉しいです。
>>86 うーんと、出だしはOKですが、手紙を手にしてからのくだりが
ちょっと気になるかな。3行はもうちょっと短く描写してよかったかも。
手に取ったところで、手紙だとわかっているのだから
「封筒のようだった」は、?
後半は引っ張っていて、いいですね。
それで?と期待させる展開です。
>>94 これが恋愛物なら、手紙は良く出来てますwホントニ
女の子ってこういう事書くと思う。
手紙の部分は本編と違って、私やあなたを連発してもOKでしょう。
日記もそうだけど。
>>95 うん。いいですね〜。引っ張りますね。
次回が楽しみです。
再開したか。
待ってたぞ。
おはよう。
まだ寝てるか。
そんなことはどうでもよかった。彼にとって、この手紙の主ははっきり言って異常な人物
に思えた。このつまらない高校での生活の中で、くだらない人間関係によるつまらない憤り
などを感じたくないから、彼はいつも一人でいる。誰にも話しかけることはないし、誰も彼
に話しかけようとはしない。それを彼は望んで、そうなるようにしていたつもりだった。誰
も話しかけようとしないような人間、性格、態度であろうとしていたのだが、それが通じな
かった人間がいたようだ。だが、そんなことはこの手紙の主が望んでいることを拒否する理
由にはならないだろう。別に、拒否しようとしていたわけでもないのだが。
さて、彼の足は一人で住んでいるアパートに向かっている。そして、アパートの部屋につ
いた時には、まあ別にやることもないのだし、行ってやるか、という考えが頭の中に固まっ
ていた。
>>98寝てた。
>>96ありがとうございます。楽しみにされていると言われると、とてもうれしいです。
手紙が一番自身がなかったのですが、大丈夫みたいですね。えーと、ちなみに男ですか?あなたは。
>>99 えーと、まず気になったのが、
>この手紙の主ははっきり言って異常な人物 に思えた。
ここかな。「異常な人物」。
それ以降の文章からすると、もうちょっと普通の表現がよかったと思います。
「おかしな奴がいたものだ」とか。
最後の1行と「異常」という言葉が、どうもシックリこないので。
あと「つまらない」の連続かな。
ここは念を押したくなるところなんでしょうが
次からの文がいいので、ちょっともったいない感じです。
「彼はいつも一人でいる」以降は、とってもいいです。
これだけで、学校のスタイルがわかります。
どんな家庭事情なのか、気になりますね。
次回も楽しみにしています。
ベッドに寝転がりながら、彼はその手紙を眺めていた。小さな、丁寧な字が、初めて見た
ときと全く変わらず手紙の主の意思を伝えている。そんなことは当たり前のことだ。ただ、
この手紙の主、芦沢恵美の意思がそれだけ堅いのだということを示しているような、そんな
気がしただけだ。ただの手紙からそこまで読み取れたと考えるのは、深読みしようとしすぎ
だろう。それだけ、彼は警戒しているのかもしれない。
他人と話すことが、嫌いなわけではない。姉と話していたときなどは、楽しくてしょうが
なかった。ただ、その姉はもう彼の前には居はしないが。
舌打ちする。思い出したくもないことを思い出してしまったからだ。しかし、これで自分
がなぜ相手のことを考えようとしていたのかが分かったような気がした。自分には、あの姉
のイメージがあるから、他人と関わること、特に女の子と関わることに、神経質になってし
まっているのだろう。
ホント、毎日ありがとうございます。異常……なんか、知らないうちに使いまくっている
ようです。気をつけよう。もちろん、その他諸々も。
>>102 今回のは言う事ないですね。良いです。
「姉」の出し方も良い。
引っ張ります〜次回も期待。
主人公の名前が気になりますね。
こちらこそ毎日楽しませてもらって、ありがとうございます。
彼には、親がいない。いや、いないはずはないが、彼の記憶の中には、そのような人間は
存在しないのだ。ただあるのは、いつも一人だった自分の姿と、いつも明るかった姉の姿、
ただそれだけだった。その姉に、聞いたこともある。どうして僕にはお父さんとお母さんが
いないの?と。まだ、彼が何も知らない小さな子供だった頃だ。姉はこう答えた。
「あなたには、私がいるじゃない」
納得はしなかった。できるはずがない。こんな漠然としたことを言われても、彼には姉の
真意を理解することはできなかった。ただ、それ以上聞くこともやめておいた。その時、姉
が寂しげに微笑んだからだ。その時のことは、よく覚えている。その笑顔を見て、自分が、
何を思っていたのかも。
ああ、僕の姉は苦しんでいる。でも、僕にはどうすることもできない。
そんな風に、思っていた。そしてその姉は、突然姿を消してしまうことになってしまう。
その現実をつきつけられたとき、自分はどう思っただろうか?
思い出したくもない。だから、今古びた記憶を思い返すことはここでやめておいた。
大きく息をついて、体を起こした。ベッドから降りながら、手紙を畳んだ。そしてデスクの
引き出しに入れる。明日に備えて、今日は早く風呂に入って、早く寝るか。そんなことを思っ
て、彼は苦笑した。そして、胸中でつぶやく。
俺が、こんな馬鹿げたことを楽しみにしているのか?
と。
>>103 楽しんでいただけているなら、やりがいをとても感じます。
主人公の名前は、もうちょっと後で出す予定なので……
授業を聞く気には全くならなかった。まあ、彼にとってはいつものことではあるのだが。い
つもなら、授業の内容を無視してやりたい勉強をしているところだが、それをする気にもなれ
なかった。窓際の自分の席で、外を見ながらただぼけっとしていただけだ。教師は、授業で当
てようが出された課題をやっておらず呼び出されようが全く動じず、その上テストでは学年ト
ップクラスの成績を残す彼に、とっくに関わらないようにしようと決め込んでいるようで、彼
にとっては好都合である。
窓の外には、真っ青な空が見えた。雲は、まばらにある程度で、間違いなく快晴といえる天
気だろう。しかし、それほど暑くもない。秋にようやく入ろうとしている今の時期は、まだ暑
い日が多く、今日のような日は今秋は初めてだろう。そのことには、なんの感慨もわくことは
ない。だが、今日という日にこんな天気の日が重なったことには、妙にくだらない考えをさせ
る要素があった。まるで、世界は芦沢恵美という少女一人を中心に動いているようだ、と。
なんか早いですけど、書けたのでうpします。
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
>>104 いいですね。最後の切り方もいいです。
>>105 当日ですね。えーと、
>教師は、授業で当 てようが出された課題をやっておらず呼び出されようが
全く動じず、その上テストでは学年ト ップクラスの成績を残す彼に、とっくに
関わらないようにしようと決め込んでいるようで、彼 にとっては好都合である。
ここはもうちょっと短くしたほうが良かったかな。
この辺は同級生の口から言わせてもいいかもしれないです。
後半はいいですね。
最後の1行はよくわかります。天気との結び方もいい。
興が乗っているようですね。
今夜も楽しみです。
実際にそうなのかもしれない。この世界というものが、本当に存在するかどうか、疑問に思
ったことがある。自分が今見ている空や、今居るこの世界は、脳の中で作られた虚構にすぎな
いのではないのか、と。そして、そう考えると誰もが世界の中心にいるとも思える。たとえば
彼は、もしかしたら芦沢恵美が見ている物語の登場人物の一人にすぎないのかもしれない。だ
が、彼自身にとっては今見ている世界では彼が中心であり、芦沢恵美という少女は、その世界
では登場人物の一人にすぎず……空を眺めていると、そんなパラドックス・クイズが頭の中で
ぐるぐると回り始めた。答えも何も、そこには存在しない。それ以前に、その問題は答えを求
めてはいなかった。……
考えれば考えるほど問題は複雑になっているようだが、逆に至極簡単になりつつあるようで
もある。
芦沢恵美にこんな話をしたら、どう思うだろうか?
また、おかしなことを彼は思った。苦笑とも、自嘲の笑みとも言える笑みを、うっすらと顔
に浮かべて。
今日の内容、なんか変ですが。すんません、じらしたり引っ張ったりしてるわけではないです。
>>109 わかりますよ。それに変でもないです。謝らなくても・・・。
自分がよく「引っ張りますね〜」と書いているのは
読み手に「次を早く見せて欲しい」と思わせる上手さを
言っているのです。誉めているのですよw
今回のは内面ですね。
リアルでも人は揺れ動きますからね、誰かと会うときは。
おかしくはないです。彼女との対面が楽しみだ・・・。
111 :
DD ◆oXbSjQu/Bo :03/05/23 21:40
彼は高校の一年生である。そしてその教室は、校舎の一番上の四階にある。毎朝、長すぎる
階段を上らされることには何者かの悪意すら感じたことがあったが、今は事情が違う。地上か
らはここが一番遠くても、屋上には一番近いのだ。そのことは、彼にとっては重要なことでは
ある。もし彼の教室が一階にあれば、屋上に向かっている間に機嫌が最悪になっていただろう。
ただ、そうはならなかった。物事のつながりとは、不思議なものだな、とふと思った。もちろ
んこれは偶然にすぎない。不思議でも何でもない、いくらでもあり得ることだろう。だが、妙
に今日はそんなことばかりを考えてしまっている。妄想癖とでも、言うのか?
そんな風に彼は階段を上りながら胸中でつぶやき続けたが、それは屋上の入り口のドアの前
に立ったときにようやく終息することになった。
屋上には、何度か来たことがある。特に理由はない。なんとなく、足が向いたのだ。その時、
ドアはすんなりと開いた。なぜなら、簡単に手が出せたからた。ドアの前に立っても、躊躇す
ることなくノブを回すことができた。
だが、今は違った。ドアの前で、立ち止まってしまったのだ。手を出すことが、すんなりと
はできなかった。大きく息をついて、ノブをつかむ。こんな馬鹿げたことに時間をかけている
ことに、思わず苦笑した。そして、改めて思う。
こんな俺と話したいとは、本当に変わったやつだな。
と。
彼はドアを開けた。
楽しみですか。そうですか、それはよかったです。楽しんでもらえてるなら、うれしいです。
対面はたぶん明日になるかと。
屋上には、誰の姿も見えなかった。もともと、昼休みにここで食事をする者は、あまりいな
い。周りを、見回してみる。やはり、誰もいないようだ。芦沢恵美は、まだ来ていないらしい。
まあ、そのように容易に理由を考えることはできる。
ゆっくりと進んで、柵にもたれかかる。丘の上にある学校の屋上からなので、そこから見え
る景色は、なかなかのものだった。だが、所詮今見ているこの光景は、人間が勝手に作り出し
たものであるということを思ってしまうと、すっかり興ざめる。ああ、だから自分は空ばかり
見ていたのか……そんな風に思っていたときだった。
音がした。ドアが開く音だ。人呼吸してから、振り返る。
「あ、あの!」
声が聞こえた。姿も、見える。
制服のセーラー服姿で、眼鏡をかけていた。髪は長く、少しだけ顔を伏せている。どうやら、
その少女が発した言葉は、彼に向けられていたようだ。
「し……志沢、瑞希さん……ですよね……?」
不安そうに、聞いてきた。その顔は、ほんの少しだけ紅潮しているように見えた。
「……そうだ」
適当な返事も思いつかなかったが、彼は答えていた。
楽しみにされてるってのに、中途半端ですいません。
すんません訂正です。
>>112の原稿の最後の行、「返事も」は「返事は」にします。
眼鏡っ娘キター*・゜゚・*:.。..。.:*・゜~(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
失礼しました。
つい先日から拝見しております。
僕も小説家には憧れ、なりたいと思うこともあります。
地道に努力するDDさんを尊敬します。
僕なんかじゃ何も教えられないのでコソーリ応援してまつ。
>>114 尊敬されるほどではないと思いますが……読んでくださって、ありがとうございます!
静かにROMっている人がいるようですねw
>>111 後半の「だが、今は違った。」からのくだりは、なかなかリアルですね。
>>112 いよいよ会話ですね。
えーと・・。気になったのは「制服のセーラー服姿」かな。
ズパッと「セーラー服」で良かったかもしれないです。
先に、教室から見下ろす校庭にセーラー服の女生徒がいた、とか
伏線が張ってあれば「制服」でもいいですね。
次回も楽しみにしています。
とりあえず、意識して大きな声を出さなくても会話できるくらいのところまで、近く。
「君が、芦沢恵美……さん、か?」
「は、はい」
緊張でもしているのか、言葉はうまく返ってこなかったが、答えは素直に返ってくる。
近くに来て分かったが、この少女、芦沢恵美の顔が赤くなっていた。あの手紙の文面からす
ると、直接話すということは、恥ずかしいのかもしれない。ただ、彼には全く理解できないが。
屋上のど真ん中に今立っている。会話云々ということよりも、まずそのことが彼にとっては
具合が悪かった。無言で、彼は柵の方に歩いていった。思った通り、恵美もついてくる。柵に
背中を当ててもたれると、恵美の方も柵に背を向けて同じような体勢になった。その姿勢は、
少々、滑稽にも感じられた。
「……ありがとうございました」
何を契機にというわけでもないが、恵美が言った。
トリップかえました。会話が俺の弱点な気がします。まだまだ続きますが、アドバイスよろしくお願いします
「何がだ?」
「本当に、来てくれたから……」
「来たのは君の方だ。俺の方が先にここにいた」
「あ……ご、ごめんなさい……」
そう言って、また顔を伏せてしまう。軽く嘆息して、彼は言った。
「べつに、謝るほどのことじゃないだろ」
「え……あ、はい……」
(………?)
恵美が、きょとんとした表情を浮かべてあわてて答えたことに、妙な感覚を覚えた。しかし、
まあ姉以外の女の子と話したことなど全くと言っていいほどないのだから、こういうものなの
かもしれないな、という程度ですませておいた。実際、そうだとも思う。
「……それで?」
「え?」
「俺と、話したいんだろう?」
「え……あ、はい!そ、そうです」
嘆息する。
「……物好きだな、本当に」
「?どうしてですか?」
「いつも見てきた、なんて書いてあっただろ。それなら俺がいつも一人でいる変人だってこと
ぐらいは、分かると思うんだけどな」
「……?それが、どうかしました?」
意外だと言わんばかりの顔をして、恵美が言って来る。
……どうも、自分は調子が狂っているようだ。
関係ないですけどHPを作りました。なんにもないですが。いずれ、そこに小説のせたいと思います。
>>117 ぎこちない感じがいいですね。
>>118 いよいよ会話ですね。避けては通れないものですが・・・。
えーと、彼のセリフが少しかたいかな、と思うくらいで
特に問題はないと思います。大丈夫ですw
>「いつも見てきた、なんて書いてあっただろ。それなら俺がいつも一人でいる変人だってこと
ぐらいは、分かると思うんだけどな」
「変人」はいらないかも・・・・。
女の子の喋りはいい感じですねw
HPですか。それは楽しみです。期待しています!
気を取り直して、言う。
「どうしてそんな奴と話したいなんて思うんだよ」
「……私と、話したくないですか?」
「そうじゃない。もっと他の、友達とか、男でも、わざわざ俺を選ぶ必要はなかったんじゃな
いか、って言ってるんだよ。俺の、何がいいんだ?」
「な、何がって……か、かっこいい人だな、って思って、それで……」
「俺の顔にしか興味はない、ってことか?」
「ち、違いますよ!あなたのこと、私、全然知らないから、だからお話してみたいって思った
んです。だから、私……」
「どうせ後悔すると思うんだけどな。いや、もうしてるか?」
「そんなことないです!」
いきなり、恵美が声を荒らげた。と言っても、それは、迫力も何も全く感じられないような
物だったが。
驚いて、表情が露骨に変わる。
恵美が、はっとしたように言った。
「ご、ごめんなさい、私……」
「……い、いや、別に……」
ぱっ、と顔を赤くしてまた恵美が顔を伏せた。言うべき言葉も浮かばず、彼は適当なところ
に視線を向けてしまう。
>>120 >>121 なんにもないからだめです。見せられる状態になったら晒します。
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
「……ま、まあ、後悔するって分かってることなんか、しないよな」
「え……と……は、はい」
突然、笑い出してしまうような衝動に駆られた。ほんのわずかでも、笑うことはなかったが。
それは、嘲笑にも似た感覚だったと言えるだろう。もっと別な言い方をするならば、他人の
失敗を見て笑うような……いや、それとは少し違う。それは……なんなのだろうか?感じたこ
とのない、どうとも言い表すことのできない感覚。妙に心地の良い、彼にとっては奇妙なもの
だった。
ただ、そんな風に考えて、その感覚が異様なものに感じられたのは、彼のいつものことだっ
たが。
「あ、あの……」
「ん?何だ?」
「……せ、制服、似合いますね」
「……?そうか?」
答えに一瞬詰まったのは、その質問があまりにも意外だったからだろう。拍子抜けした、と
言ってもいい。だが、こんな話題こそ恵美が望んでいる『お話』なのかもしれない、と思い、
素直に答えることはできた。
もっと量書ければいいんですけど……すいません。
>>122 弱点と気にしていた会話ですが
前回同様、彼のセリフが少しかたいかな・・と思うくらいで大丈夫みたいですね。
> ぱっ、と顔を赤くしてまた恵美が顔を伏せた。言うべき言葉も浮かばず、彼は適当なところ
に視線を向けてしまう。
いい表現です。
>>125 こちらも同様ですね。彼のセリフが少し。
ただ、この間合いは独特です。
いい味が出ていますよ。会話から彼の内面へのくだりは自然ですし。
量は気にしないでください。
楽しみにしているのですが、焦ってほしくないので・・・。
HPも気長に待っております。
「別に、好きで着てるわけじゃないんだけどな」
そうなのである。彼は、学校にいる間は、制服を着ることにしているのだ。それは学校が決
めたルールの中では当然だが、彼にとっては、服装まで統制されるのは不愉快極まりない。し
かし、服装について何も考える必要がなくなることは、めんどくさがりの彼にすれば、大げさ
な言い方ではあるが、有益なことだった。
「背も、高いですし……」
「まあそれはそうだけどな。……君も似合ってると思うけど」
「え?い、いや、そ、そうですか……?」
彼は、本当にセーラー服が恵美に似合っているとは実は思っていなかった。そもそも、彼に
は、似合う似合わないということを普段から全く気にしないので、よく分からないのだ。
だが、恵美の格好は少なくともおかしくはないように思えた。十分に魅力的に感じる顔と、
やや小柄で華奢そうに見える体にセーラー服という格好が、である。むしろ、そこにはこの少
女をただ『見る』と言うことそのものに意味すら存在させるような、それだけの魅力を感じた。
彼にとっては、そんな物を感じたのは……そう、姉の存在以来だった。
ありがとうございます。とても、励みになります。
>>127 えーと、今日のは少し・・・。
と言っても前半ですが、制服の着用のくだりはもう少し簡単に
した方がいいかと思います。
後半の「彼は、本当にセーラー服が・・・」からのくだりは
いいですね。細かい描写は、大事ですね。
例えば視線を落とした時に見えた靴下など、ちょっとした事が印象に
残ります。
お姉さんもセーラー服なら説得力upですね。
いえいえ、こちらこそ毎日ありがとうございます。
次回も楽しみにしております。
姉は、よくセーラー服を着ていた。理由は簡単、姉はセーラー服が女子の制服となって
いる高校に通っていたからだ。姉は、家にいることが多かったわけではない。高校の学費
は奨学金で払うことができていた。しかし、二人で生活をするには国からの給付だけでは
到底足らなかった。どちらもまだ成長期なのであれば、それはなおさらである。だから、
姉は高校に行きながら、曜日を決めて、アルバイトをしていた。日付が変わってから帰っ
てくることも、頻繁ではなかったとはいえ、あった。そんな状況であっても、姉は、弟の
ことをいつも思っていた。七時頃には必ず家にいて、夕食を作って食べさせた。休みには
よく一緒に出かけた。弟であった、彼自身思う。弟思いの姉だった、と。
だが、そんな姉も彼が中学校に入学した直後に、彼の前から姿を消してしまった。その
ことを聞いたとき、人間に生きている意味などない、と、本気で思った。警察は、何もし
てくれはしなかった。政府は、何もしてくれはしなかった。……いや、それは彼も同じだ
った。姉に、何もしてやれはしなかったのだ。
姉は死んだのだ。……それを聞いて、いったい自分に何ができたと言うのだ?自分が姉
の死を知った時には、すでに姉は死んでから時間が経っていた。姉が死んだ瞬間には、自
分はのうのうと学校で授業を受けていたのだ。
殺してやりたいと思った。姉を殺した『男』と、自分自身を。
前に、俺の小説は負の要素云々とカキコしたことがありますが、これがその典型だと思います。
それと、国からの給付とか親がいないってだけでそんな制度があるのかは知りませんが、ある、
ということにしておいてください(汗)。
「あ、あの……」
恵美が、不安げな表情を浮かべて彼の顔をのぞき込んできた。
「……ん?あ、ああ。何だ?」
「い、いえ、何でもないです……」
いつの間にか、考えることに気を取られて、ぼー……っと、してしまっていたようだ。
それを恵美は、彼が話しに飽きてきたのでは、とでも思ったのだろう。自然と、彼はそん
な風に思っていた。だからといって、言うべき言葉も思いつかない。
考えているうちに、チャイムが鳴った。昼休みが終わったのだ。次は、掃除の時間だ。
彼は全く参加しないのだが、恵美の方はそうでもないようだ。
「あ……掃除が……」
「……行くのか?」
「は、はい……」
明らかに、残念そうな声音だった。そのくらいは、彼にも分かる。
ええと、感謝の言葉くらいしかここに書けないんですけど……いつも、ありがとうございます。
細かいことを言うようだが
小説部分とコメント部分をもうちょいわかりやすく分けてくれ。
毎回、一瞬ビビるんだよ(w
>>129 そうですね。いい始め方だと思います。
>理由は簡単、姉はセーラー服が女子の制服となって
いる高校に通っていたからだ。
ここは少しいじった方がいいかな。
姉を回想するところはまとまっていますね。
>>130 急展開ですね。
えーと、ひとつ気になるのは「政府」ですね。
「警察」はいいんですが、ちょっと違和感があります。
そうだな、「誰も何もしてはくれなかった」がいいかもしれないです。
その後はOKですね。
最後の一行は今後の伏線ですね。いいです。
>>131 前回と同じで会話は彼がかたいですね。
でも、それが彼の特徴ならいいのかもしれません。
恵美の方は、普通ですし。
>>130のコメント、国からの・・・は了解しました。
この後の展開が楽しみです。
「あ、あの……ありがとうございました。私なんかと、お話、してくれて……」
「………」
「……ご、ごめんなさい……私、掃除……行きますね……」
恵美が、もたれさせていた背中を柵から離して、屋上の出入り口に向かおうとした。
彼は、自分がどうしてそんなことをしたのかも、何をしたのかすら、全く理解できなか
った。ただ、自分は、拒否をしたのだ。この時間が終わることを、拒否していたのだ。
「……え……?」
その声音は、恵美が思わず漏らした物だった。その時、彼はようやく自分が何をしてい
たのかを知った。
恵美の腕を掴んでいたのだ。恵美は、きょとんとして、とまどいを隠すことが全くでき
ていないようだった。
考えて言った言葉ではない。何も考えずとも、自然と出てしまった言葉だった。
「……つまらねえよ。掃除なんて。そんなことより、君とここで話してたほうが、よっぽ
どおもしろいって思えるんだよ、俺は」
>>134すんません、男(瑞希くん)の口調が堅いってことの、僕の意見というか見解み
たいな物が書いてありませんでした。
そういうようなキャラクターを書いているつもりです。もう少し自然にできるとイイ
かな、と思います。
あといい加減な設定をしてすいません(国からどうたらということです)。
えーと、別に答えたくないんでしたらいいんですけど、名無しさんのことをちょっと
知ってみたいです。お話してほしいというわけではないですがw。男性でしょうか?
それと小説とか本とか、詳しいんですか?たくさん読んでたりして。
……何を言っているのだ?
それは彼自身が思ったことでもあり、恵美が思っていたことなのかもしれない。だが、
そんなことはどうでもよかった。ただ彼は、この時間、芦沢恵美という少女と話す、ただ
それだけのこの瞬間を、少しでも長く続くことを、望んでいたのだ。それを、彼は自覚し
てはいない。だからこそ、自らのしたこと、言ったことが理解できないのだ。
たぶん今日はもうちょっと書きます。
瑞希さんの手は、万力のようにがっしりと私の腕を掴んでいた。そして、私の顔を、睨
み付けるようにして見ている。
私は、何も言えなかった。拒むこともできない。
……どうして?
瑞希さんは、私の望んだことを叶えてくれた。だから、ここに来た。瑞希さん自身が、
望んだことじゃない。これは、私が望んだこと。それなのに、瑞希さんは……
すんません細切れにしたみたいで……あと下がりすぎてるからageよ。
>>135 >考えて言った言葉ではない。何も考えずとも、自然と出てしまった言葉だった。
いいですね。
会話の方はわかりました。
そういうキャラなら問題ないですね。
>あといい加減な設定をしてすいません(国からどうたらということです)。
気にしなくていいですよw
空想力で補えない部分というものは必ず出てきます。
でも今はそこを埋めるより、書く事だけに気をつかえばいいと思います。
>>137 なかなかの盛り上げかたですね。
>>138 えーと、今回から恵美さん側の話しになるのかな?
この構成の場合、内面描写が難しくなりますね。
どうなるのか気になります。
>>136 以前にも聞かれたのに、ちゃんと答えなくて申し訳ありませんw
読み手の性別がわかると、そちらよりの内容を書くようになってしまうかも
しれない、と思ったものですから。ま、それも大事なんですけどね。
私は女性です。
生意気なことを書いてますがwいつもすいませんw
映画も観ますし、本も読みます。
詳しいかどうかは怪しいですが・・・w古本市などにも行きますよ。
では、また・・・。
次回も楽しみにしております。
どんな理由であれ、私と話していたい……そう、言ってくれた。私はそれをどう感じた
だろう?嬉しい、そう思うのが自然なことなのかもしれない。だけど、私はただ驚いてい
た。
確かに今、昼休みという自由にできる時間は終わっているから、本当はここで話してい
ることは、いけないことだ。それは、分かる。でも、瑞希さんはそれでも話したいと……
いや、違う。私が驚いたのは、そんな理由からじゃなかった。
喜ぶべきことを喜べず、ただ驚いている。それは、とてもおかしなことなんじゃないだ
ろうか?私には、よく分からない。
ただ……私は、瑞希さんに、いつか必ず……謝らないといけない……それを私は……忘
れては、いけない……
質問に答えてくださって、ありがとうございました。来週テストがあるんでちょっと量が減るかも
しれないですけど、なんとか毎日書きます。
>>141 えーと、最初の3行はいいです。
ただ中盤はもう少し手をいれるべきかもしれません。
自問自答は書きすぎると作家の手に負えなくなりますが
上手く書けば、その後の展開にいい影響を与えます。
最後の2行は興味をそそりますね・・・w
次回が楽しみです。
テストの方も頑張ってください。
DDさん、初めてカキコします。
一気に読ませていただきました。
読むだけで何のアドバイスもできませんが、
これからの展開を楽しみにしています。
テスト頑張ってくださいね。
結局、恵美は瑞希に言われるとおりに、掃除をさぼってしまった。しかし、さすがに五
時限目が始まる時間には、教室に戻った。
「帰るとき……また、お話しましょうね」
会話の過程で出た、お互いの家が同じ方向、近い場所にあるということから、今日は一
緒に帰る、ということを確認するように、恵美は教室に戻るとき、そう言った。
瑞希はそれに同意した。そして、教室に戻っていく。別に、授業を受けようという気に
なったわけではない。いつもの彼であれば、このまま屋上にいただろう。今は、そんな気
持ちにはならなかった。
誰もいなくなった屋上で、どうしようもなくここにいることが、むなしくなってしまっ
たからだ。
ちょっと、思ったんですけど。女性の目から見て、瑞希っていう男の名前、どうなんでしょうか?
あえて女っぽい名前を付けたんですけど。
>>144 今回は瑞希くん側ですね。
もう少し会話が読みたかった・・・。wどうなるのかw
えーと、名前ですがいいと思いますよ。問題ないです。
私の記憶では、正美という男の子がいました。
恵(メグミという名前もありますね。
逆に晶(アキラ)という女の子の名前もありますし・・・。
次回も期待しております。
鞄に荷物を積めているときからか、教室から出て廊下を歩き始めた頃からか、彼はこん
なことを考えていた。
自分は、芦沢恵美と屋上で話していたとき、何を思い、彼女のことを、どう感じていた
だろうか?少なくとも、話していること事態は、苦痛ではなかった。むしろ反対に、自分
はそれを望むようになっていた。彼にとって、不思議なことではある。自らを理解できな
い、などという感覚を、彼は今までに感じたことはなかった。
短いですけど。
分かるなら、でいいんですけど、ちょっと最近気になることがあるんです。
出版社などが主催してるなんとか小説大賞とかありますよね。それの応募条件に、
「未発表の作品であること」というようなことが書いてあるんですが、それはHPに
のせるとか、そういったことも入るのでしょうか?
すいませんこんな質問して……困りますよねw
>>146 独特の語りですね。彼の反芻はいいですね。
えーと、そうですね・・・。
彼女の事はもう少し加筆しないといけないかもしれません。
読み手としては、もうひと押し欲しいところです。
申し訳ありません。
応募条件には疎くて・・・。どうなんでしょうね。
ROMしている方に詳しい方がいらっしゃるといいのですが。
漫画・小説カテゴリの適当な板の適当なスレで質問してみるのが早いかも
芦沢恵美とは、どんな少女なのか。あの短い時間で、それを完全に理解することは不可
能であろう。いや、他人を完全に理解すること自体が、不可能なことである。まあそんな
ことはどうでもいい。
あの少女は、少なくとも彼が嫌ってしまうような人間ではないだろう。彼と話している
間、ずいぶんと緊張していたようだが、不必要なほど声を出して騒がしく話す、たとえば
彼のクラスの女子たちにはない、魅力を感じたのだ。
(……そうか)
階段を下りる途中で立ち止まり、一瞬だけ苦笑する。
自分は、どうやらあの少女にうまく乗せられてしまったようだ。恵美が意識してやった
ことではなかったとしても、結果としてはそうなってしまっている。それの原因こそが、
彼女の魅力なのだろう。
なんか調子に乗って書いちゃいましたw。
>>148 そういう方法がありましたね!さっそくカキコしてきますた。
>>149 いい感じですw
階段の踊り場で佇む彼が想像出来ますね。
先が楽しみですw
応募の件、ROMに親切な方がいらして良かったw
廊下を歩く時間、階段を下りる時間、そしてまた廊下を歩く時間。いつも、自分が長す
ぎると感じていた時間は、今はあまりにも短く感じた。実際に、早足になっていたのかも
しれない。もしも本当にそうなのだとすれば、それは、恐ろしく滑稽なことなのだろう、
と彼は思った。
同じような感覚を、味わったことがある。……またしても、姉に関することなのだが。
彼はいつも、早く家に帰りたいと思っていたのだ。姉と一緒にいられる、姉の作った食事
が食べられる……そんな、単純すぎる動機からだった。だが、それは、今彼が感じている
感覚と、酷似しているように、彼には思えたのだ。
すいません書いといてなんなんですけど、五行目の「……またしても〜」は、もうちょっと
別な書き方ありますよねw。
>>151 そうですねw
>……また姉の事なのだが。
こうかな。でも、そんなに気にしなくてもいいかもしれないですw
文のなかで「おかしいかな?」と感じるときは
その前後を読んでみるといいですね。
浮いた言葉というのは目に付くものですから。
次回も期待w
では、自分はどう思われているのだろう?どう、感じられているのだろう?
知りたければ、聞けばいい。その機会は、いくらでもある。だが、自分にそれができる
のかどうかは自身でも疑問だった。
靴を履いて外に出たとき、夕日の光が目に入った。それは、そんなにまぶしい物ではな
かった。夕日とは、そういうものだ。まぶしいほどの光を放つ昼の太陽とは別物で、そし
て淡い光しか持たない夜の月とも、全く違う。
……恵美は、この夕日だ。では自分は……さしもの、新月というところか。
試験も近いっていうのに、何やってるんでしょう、俺w。
小説書くの好きですし、アドバイスも聞けて、それで楽しんでもらえるなら、
これをやめる理由は、ないと思います。
ああでも勉強もしてますよw。
>>153 詩人・・w
太陽と月で例えるのは、なかなか・・・w
今回のはロマンチックですね。
勉強頑張ってくださいw
そうですね。やめて欲しくないです。
次回も期待していますよw
「あ……瑞希さん」
恵美の声だった。名前を呼ばれて、そちらを向く。
彼女の姿があった。鞄を持って、少し顔を伏せている。上目遣いに瑞希の方を見て、何
かを躊躇しているようでもあった。
ゆっくりと彼が歩き出すと、恵美もそれに続いてきた。二人並んで、帰り道を歩くこと
になる。
「……家、どの辺だ?」
「え?あ、虹が丘です」
恵美が言ったのは、住宅地の名前だった。彼の部屋のあるアパートに、確かに近い。
勉強しなきゃいかんのです。すいませんこんだけで……
彼らが住んでいる町というのは、まだできてから二十年弱と、比較的新しい町である。
隣県に通勤、通学する人間のベッドタウンという意味合いの強い町で、住宅地が多く、ま
た急激に人口が増加したため、道路が人口の割に整っていないなど、問題点も存在する。
大きな川があり、山も多いが、開発が急に進みすぎている……ように、彼は感じている。
田舎、ではある。
「……いい生活だな」
「そ、そんなことないですけど……あ、み、瑞希さんは……」
「別に。気にしねーよ。それに、話振ったのは俺の方だ」
「ご、ごめんなさい……」
「意味もないのに謝るな」
「は、はい」
……おかしな話だ。彼は、そう思った。どちらも、ずいぶんと口べたらしい。
おかしな話ですw。
>>155-156 虹が丘という街の名前は、本当にベッドタウンにありそうな
名前ですねwあるのかなw
住んでいる所の説明はいいですね。
>「……いい生活だな」
これは少し気になります。
>どちらも、ずいぶんと口べたらしい。
これは確かにw
次回も楽しみにしていますが・・・
勉強も頑張ってくださいねw
それでも、なんとか思いついたことを、彼は口にした。
「部活とか、入ってるのか?」
「部活……え、ええ、一応は……」
「?一応って、どういうことだ?」
「えっと、同好会、みたいなのに……」
「ふーん……何やってるんだ?それで」
「……あ、あの……や、野球……です……」
「………野球?君が?」
「へ、下手ですけど……」
「好きでやってることなんだろ?それなら別に下手でも気にすることねーよ」
うーん……イメージ、壊しちゃいましたか?
>>158 野球ですか!
思いがけない話しになった・・w
続きが気になります。
「……そ、そうですよね!」
恵美が、明るく笑った。どきり、としてしまう。彼自身にも、理由は分からないが。だ
が、それが姉に対してでも感じたことない感情であったことは、間違いなかっただろう。
……姉、姉、姉、姉……自分は、とんでもないシスコンらしいな。そう、胸中でつぶや
く。だが、それだけの存在だったのだ。彼にとっては。
「瑞希さんは、野球とか……やったことあるんですか?」
「……ガキのころに、少し。ていうか、ソフトじゃないのか?」
「軟式ですけど……ソフトボールじゃ、ないですよ。……あ、ほら、いつもは、あそこで
やってるんです」
恵美が指さしたのは、河原にある野球場だった。
……ああ、そうか。恵美が『同好会みたいなもの』と言ったのは、そこを使っているか
らだったのか。
明日で、テスト終わりです。ちゃんと勉強しなくては。
今日、初めてDDのちゃんとした小説を読みました。
DDは古典が嫌いだから、こんな表現をすると叱られそうだけど、
イメージが額田王とダブった。
瑞々しいものを感じました。
これからも期待してます。また、読みにきます。
そんな風に、思う。
「誰か、練習してるみたいだな。いかなくていいのか?」
「一緒にやってるみんなは、都合がいいときとか、自由に来て練習したりしてるんで……
今日は、いいです」
「……そんなんで、ちゃんと練習できるのか?」
「みんな、よく来てくれますよ。楽しいですから……」
「ふーん……今日は、行かなくていいのか?」
「は、はい」
俺が原因か?という言葉は、口にしないことにした。そのくらいの判断は、彼にでもで
きる。
「……あれ?恵美ちゃん!」
背後から──彼にではなかったが──声がかかった。二人一緒に、そちらを向く。
「あ……美由紀さん」
いたのは、彼らと同じ高校の制服を着た、少女だった。学校で見かけたような気もする
が、おそらくは彼の気のせいだろう。恵美とは違って、ずいぶんと明るそうな印象を受け
た。恵美の言葉から、名前は美由紀というらしい。彼らと、同い年のようだった。
「珍しいね、お友達?」
にこにこと笑いながら、明るい声音をかけてくる。
「え?えっと……」
ちら、と恵美が彼の方を見た。美由紀の方も、それにつられて見る。軽く嘆息した後、
彼は口を開いた。
>>161額田王は分かったけどイメージがダブるてどういうことでつか?
テスト終わりますた。数学aが追試の悪寒。
えーとホームページですが、ここに書いたのをまとめてのせました。少しは見やすく
なっていると思います。それと、タイトルもつけました。
ああでもHP自体はあんまり期待しないでくださいw。簡単に作れるサイトを使って
作ったんで、ソースも自分で打ってないんでw。一応掲示板もありますよ。
http://members.goo.ne.jp/home/stupider/main なんで作ったばっかなのにずいぶんカウンタが回ってるかっていうと、
テストを自分がしまくったからですw。
>>160 >>162 会話、いいですね。慣れてきたのかな。
恵美が美由紀を「さん」付けで呼んだことが
気になりますね。相手は「ちゃん」付け・・。
何かあるのかww
次回も期待しています。
>>163 よかったw
後で見て来ますw
熟田津(にきたつ)に 船(ふな)乗りせむと 月待てば
潮もかなひぬ 今は漕ぎ出でな
という額田王の歌のように、
言葉の大海に漕ぎ出でたのだな〜〜と思ったのです。
「……まあ、そんなところだ」
「ふーん……?」
美由紀は、どうもすっきりしないといった表情だった。だが、それも一瞬のことでしか
ない。すぐに笑顔に変わって、また話しかけてくる。
「恵美ちゃんよかったね、こんなにかっこいいお友達できて!」
「あ、ありがとうございます……」
そう、恵美が答えると、美由紀は軽く嘆息したようだった。……ずいぶんと、感情豊か
な少女らしい。
「ねえ、恵美ちゃん……もう、その敬語やめたら?なんか、変な感じがするから……」
「え?い、いえ、美由紀さん……私より、年上ですから……」
「そうなのか?」
思わず、彼は口にしてしまっていた。確かに、外見だけで同い年だと判断したことには、
問題があっただろう。しかし、彼女の、恵美や彼に対する親しみを持った接し方から、年上
だという印象は覚えなかったのだ。いや、同い年だと思った。
テストは何とか追試はなさそうです。
HPにいつかはこれ連載するの移そうと思うんですけど、どうでしょうか?
ていうかまずここに書いたのを全部うpしないといけなんですけどねw。
「そうよ。でも、一年生だけどね」
「……?どういうことだ?」
「中学の時に大怪我して、半年くらい入院しちゃってね。それで、学年が一年遅れたの。
でも恵美ちゃん、別にそんなこと気にしなくていいよ?普通に話してくれれば……」
「い、いえ……この方が、私は……話しやすいですから……」
「そう?なら、別にいいけど。……お友達、紹介してよ」
彼の方を見つめて、美由紀が言ってくる。年上だということを知っただけで、ほんの少
しだけではあるが、大人っぽく見えたような気がした。
「しょ、紹介ですか?紹介って言っても……」
「名前は?」
「志沢、瑞希さんです」
「瑞希くん?あはは、私と一文字違いだね。一年生?」
「そ、そうです」
なんか僕美由紀さんに負けてますw
>>166-167 こういうタイプの子いますねw
さて、どうなるのか・・・w
テストの方、追試がなくて良かったですね
そうですね・・。HPの方は(清書?)みたいな感じがいいかな
「あ、そうなんだ?結構、大人っぽい感じだね」
(……あんたは子供っぽいけどな)
胸中で、そうつぶやく。そして、次は声を出した。
「……それで?この『美由紀さん』はどんな人なんだ?」
「え?あ……あの、一緒に……野球をやってるんです」
「まあ、お友達ね」
にこ、とまた笑いかけてくる。それは、言うなれば愛想笑いに似たものだっただろう。
だが、それとは本質的に違う物のようでもあった。ではいったいどういう意味を持ってい
たのかと問われても、答えられはしないが。
「恵美ちゃん、今日練習していく?」
「あ……今日は、ちょっと……ごめんなさい」
「そっか、瑞希君いるもんね……そうだ!瑞希君!」
明るく、『君』付けで呼ばれる。何か、妙な心境になったが……とりあえずは、答えた。
どうでしょう?これ、今までのおもしろいですか?
「一緒に、練習して行かない?」
「……は?」
「だって、運動神経良さそうだし、もっと仲良くなれるよ!」
「……嫌だよ」
そうは言ったが、明確にそれを拒否するに足る論理的な根拠を、彼は持ち合わせていな
かった。
彼は、小学校の頃二年ほど野球をやっていた時期がある。五年生から、中学校に入学す
るまで、である。野球という物に関して、彼は少なくとも下手ではなかった。ただし、そ
れほど真面目に練習に参加していたわけでもない。自分で勝手にやっている方が、好きだ
ったからだ。
僕は毎日、書き続けています。ああ、大意はありませんよ。
>>169-170 会話を構成するの、随分慣れましたね。
上手くいっているようで・・・w
私は楽しみにしてますよw
そうですね。書き続ける事が大事でしょう。
これからお姉さんの事が出てくるのか、気になるところです。
次回も楽しみにしています。
ただ、今でもバッティングセンターに行くことはある。スポーツそのものは、嫌いでは
ない。
それを、見透かされたわけではないだろうが、恵美はさらに言葉を重ねてきた。
「いいじゃない、別に見てるだけでもいいし」
「……それじゃあ俺がいる意味ないだろ」
「そう?恵美ちゃんの『実力』が、しっかり見れるよ」
「じ、実力って、美由紀さん……」
「本人もこう言ってるぞ」
「……じゃあ、私の球打ってみる、っていうのは?」
今までの美由紀の笑顔とは、それは少し違っていた。言うなれば、ほんの少しだけ、不
適さを持った物だった。
挑発には乗らないように心がけている……と言っても、彼を挑発するような者はいない
のだが。だが、彼女にはそんな意図はないだろう。それが、彼に返答をさせた。
「……ピッチャーなのか」
なんか……長いシーンだなあw。
>>172 小生意気に瑞希を見上げる美由紀を想像してしまったw
一体どういうつもりなのか・・・。
そうですね。今までで、1番長いかな。
まだ、続きそうですね。
明日も楽しみw
「そうよ。一応、変化球も投げられるんだから!」
「元のストレートが遅かったら、何の意味もねえだろ」
美由紀が、全く隠そうともせずに表情を変えた。不満そうに、ふくれてしまう。
「どうしてそんなこと分かるのよ!」
「高校生で、しかも女子で、その上体も大きくないってのに……どうして速い球が投げら
れるんだ?」
「そんなの、やってみなきゃ分からないじゃない!」
「……『じゃあやってみろ』とか、俺が言うとでも思ったのか?」
半眼で、そう言う。美由紀は、いきなり笑い出してしまった。元の明るい調子で、答え
てくる。
この小説を読んでいる人は何人いるんだろう、とかちょっと思いました。
>>174 意外とROMしてる人はいるんじゃないかな。
とりあえず、見てます。毎日。
感想でスレ汚しも悪いと思って、何も書いてないけど。
で、私の知ってる限りで、他に4人は見てると思う。
177 :
DD ◆DD/.hey2/Q :03/06/19 17:10
「……それで?どうしてそんなに俺を誘うんだ?」
「恵美ちゃんと、仲良くなってほしいからね」
いたずらっぽく、美由紀はウィンクをしてきた。それは、恵美ほどではないとしても、
魅力的であったと言えるのかもしれない。
恵美は、彼の姉とは全く異質な者であると彼は思う。しかし、美由紀は全く逆である。
姉と、同質とは言えないまでも、似通った部分はあるように思えた。
普段の、少なくとも昨日手紙を見る前までの彼であれば、こんなことは思わなかっただ
ろう。姉は姉という、いわば彼にとっての偶像だったのだ。たとえ、彼がそれを意識して
いなかったとしても。
たまにはあげ
もう一度、美由紀の顔を見る。にこにこと、変わらずに笑顔を浮かべている。それは、
彼にとっては何の意味もありはしない。ただ、偶然に出会った少女が、彼の前に立って笑
っている、それだけのことにすぎないのだ。それには、何の意味もありはしない。だが…
…彼は、いつの間にかこう口走ってしまっていた。
「……いいぜ、やってやるよ。打たれたからって泣いたりしないようにするんだな」
「そんなこと言って、打てなかったらかっこわるいよ?」
少しだけ皮肉げに見える笑顔だった。そのとき、美由紀の顔に浮かんでいたのは。
「遅すぎる球を、どうして打つことができないんだ?」
「ふふん、ま、やってみようか!」
お前は馬鹿だ。愚か者だ。
頭の中に、自分をののしる声がした。それに、一言だけ反論してやる。
(……それが、そんなにいけないことか?)
おもしろいんでしょうか、これ……読んでる人、
>>163のHPの方でもいいので、
感想くれるとありがたいんですが……
と。
「み、瑞希さん……いいんですか?」
「別に、寄り道してる暇がないってわけじゃない。どうせ、帰っても暇なだけだし、な」
「そーよ恵美ちゃん、本人がこう言ってるんだから、いいに決まってるじゃない。ね?」
「……ああ」
「あそこで、みんな練習してるのよ」
そう言って美由紀が指さしたのは、河原の小さな野球場だった。恵美がさっき彼に示し
たのと、当然同じ場所である。
「……知ってるよ」
「あれ?あ、恵美ちゃんに聞いたんだ?」
「ああ」
野球場への道を、三人並んで歩く。瑞希が真ん中で、両隣に恵美と美由紀が並ぶことに
なった。……理由は、彼にもよく分からないが。
ヒッキーのクリスマスのフラッシュを見て泣きました。
「ねえ、瑞希くん」
「ん?ああ、何だ?」
「野球、好き?」
思いもよらない問い……では、なかった。恵美か、美由紀のどちらかが聞いてくるだろう
と、思っていた。当然、その答えも用意してある。
「嫌いではない」
「ふーん……でも、ずいぶん詳しそうだけど」
「……昔やってたんだよ」
「昔?」
「小坊の時だ」
「そうなんだ?私もね、小学生の時に野球始めたんだよ!」
「……別に聞いてないんだけどな」
「ま、いいじゃない!それでね……」
……あまり、彼はしゃべることは好きではない。そして、よくしゃべる女は彼のクラス
にもいる。彼はその女の気持ちが分からないし、どちらかと言えば嫌いである。では彼は
この美由紀という少女が嫌いなのだろうか?
なんでしょう。上のコメント、おかしいですかw?(゚∀゚)
少なくとも、好きになってはいない。……と思う。よく、分からないのだ。出会う人間
全てに、わざわざ好き嫌いをつける必要があるかどうか、彼にはよく分からない。おそら
くは、必要のないことだろう。……そして、多くの人間はそんな曖昧な存在なのだろう。
そして、彼女も彼にとってはそうなのだ。曖昧な存在なのだ。
あらゆる事象には、二つの極が存在する。彼はそんな考えをもっている。正しいのか、
間違っているのか。単純なのか、複雑なのか。彼は、自分自身も極にあてはめようとする。
愚かか、利口か、強いのか、弱いのか、幼いのか、大人なのか、そして……正しいのか、
間違っているのか。
だからこそ、彼は他人も極にあてはめようとするのだろう。
なかなか対決にいけないなあ……あと、最近コメントないですけど……
どうかされたんですか?
えと、いつもの夢見る名無しさんが書いておられないので、
スレ汚しにちょいと。
181に関しては、「人を曖昧にしかとらえられない」少年が、
「あらゆる事象を二極に分けたがる」という面白い内面が
描かれていますね。
このへん、もっとつっこんで、彼の心理のヒダのようなものに
触れてほしいなぁ〜〜と思ったりします。
あ、対決の中で明らかになっていくのかな?楽しみ!
毎日、本当に楽しみに読んでますよん♪
つまり、好きか、嫌いか、ということだ。大半の人間は、彼は嫌いだった。それは、な
ぜか。理由は簡単である。
彼が出会った人間のほとんどが、無能な人間だったのだ。『学校』とい場所に集まって
いる人間は、特にそうだった。たとえば、運動会などというイベントがある。そのとき、
やたらと団結などということにこだわってばかりで、何がいけないかなどと話し合いたが
る。彼は、こう思った。
勝ちたいなら、この時間で練習すればいいのに。
すいません少ないですけど……
>>177-181 最初に会話を書き出した頃から比べると、とても自然ですね。
文のバランスもいいです。
例えば会話ばかりの小説はあれこれ言われますが
バランスさえ保っていれば、さほど問題ないと思います。
>>183 えーと、ちょっと気になることがあるので・・・。
「無能」ですね。これは他の表現がよかったかな。
うーん、でもこれでもOKかな。迷う所ですが、妙に気になりました。
すみません。ここ数日PCの調子が悪かったものですからレス出来なくて。
小説は、毎日楽しみにしています。
もっといい方法が、時間の使い方がある。そのことを、考えられない人間ばかりだった
のだ。彼が、出会ったのは。つきあう気にも、なりはしなかった。
たとえ学校という集団からはずれてしまっても、彼は……そう、彼には姉がいて、孤独
な存在ではないのだ。
……また、か。
本当は、姉のことなど彼は思い出したくはない。少なくとも、そう思っていたはずだっ
た。姉はもういない。そのことを、姉が最悪の形で殺され、彼の前から消えたことを、思
い出したいはずがない。
それなのに……何が彼をそうさせるか。言わずもがな、芦沢恵美という少女と、出会っ
たからだろう。
そうだったんですか。なんかちょっと不安でしたw。
>>185 >考えられない人間
今度はしっくりきましたw
いいですね。まとめもすっきりしていますよ。
>言わずもがな
なかなかの表現ですw
待っていてくれて、ありがとうw
次回も楽しみにしています。
……そんなことばかりを、いつまで考えるつもりなのか。思い出したくないのなら、思
い出すな。昔のことばかりを思い返し、今を、そして先を見ようとしないとは、女々しい
にもほどがある……!
そう、言い聞かせる。
「今日は……と、二人だけか……」
美由紀が、言った。おそらく、野球場で練習しているメンバーのことだろう。もう、着
てしまっていた。
野球場では、二人の女の子がキャッチボールをしていた。キャッチボールと言っても、
二人の間にはかなりの距離があり、相当肩の力がなければ、ボールのやりとりを続けるこ
とはできないだろう。
なるほど、ただ遊びでやっているだけではないらしい。
うーんこれで男が一人、女の子四人になってしまった……
>>187 ま、これから男の子を出すということでw
もう少し風景描写があってもいいかもしれないですね。
さて、どうなるのか・・w
「あ、あの……瑞希さん」
「?なんだ?」
「い、いえ、何ってほどのことでもないんですけど……」
「……そうか」
恵美が、顔を伏せてしまう。それを見て、美由紀が口を挟んだ。
「ふふ、恵美ちゃん、やきもち焼いてるの?」
「……そうなのか?」
ぱっ、と真っ赤にした顔を上げて、恵美があわてた様子で言った。
「そ、そんなのじゃないです!」
「あはは、赤くなっちゃって、相変わらずかわいいねえ、恵美ちゃん」
「み、美由紀さん……」
会話だけですね、これw
>>189 えーと、前回との繋がりを少し加筆する必要が
あるかもしれないです。
会話はいいので・・w
……ふと、瑞希は、自分が笑っていることに気づいた。それは、ごく自然なことだった
だろう。いわゆる、『微笑ましい』光景を、彼は見たからだ。だがそれは、彼にとっては
ひどく不自然な感覚に思えた。彼は、自分が嘲笑をうかべていると思っていたからだ。
にこにこと、美由紀は笑顔を浮かべている。恵美は、顔を真っ赤にして困ったような表
情をしている。……自分には、できないことなのではないだろうか?彼は、そう思った。
「あ、美由紀ー!」
キャッチボールをしていた女の子の一人が、彼ら──正確に言えば、美由紀と恵美だろ
う──に気づいて、声を上げた。
美由紀が、それに手を振って答える。そして、野球場に向かって堤防を降りて、かけだ
していく。それに続く気には、彼はならなかった。
ごめんなさい最近なんか荒くて……
>>191 謝らなくてもw
ちょっと気になっただけですから。
通して読んだら、少し足りないかなーと。
荒いわけではないのでw
会話とのバランスは良くなっています。
最後の1行は彼っぽいなぁw
堤防を降りずに、遠目で美由紀たちの様子を見る。恵美は、彼の隣にそのまま立ってい
た。いつもなら、美由紀と一緒にかけだしていくのかもしれない……そんな風に、ふと彼
は思った。
そして彼の口から漏れた言葉は、そんな思いからだったのだろう。
「……行かなくていいのか?」
「え?は、はい」
「俺のことなんか、別に気にしなくてもいいんだぞ」
「……そんなの、無理です……」
「……?」
「気にしないなんて、私には……できないです……」
恵美はまたうつむいて、顔を赤くしている。
それは、彼には理解できなことだった。そこまで、羞恥心を感じるようなことでは、な
いだろう。そう、思うからだ。
「……私……瑞希さんのこと……」
そこまで恵美が言いかけたところで、美由紀から大声で声をかけられた。
「おーい、恵美ちゃんも瑞希くんも、早くおいでよー!」
「あ……は、はーい!」
答えて、恵美はかけだそうとした。思わず、声をかける。
「おい!」
「は、はい?」
「俺が、なんなんだ?」
「え……い、いえ、何でもないです……気にしないでください……」
それは、俺にとって無理なことだ。
そう、胸中で彼はつぶやいた。
なんか……自画自賛なんですけど、中盤以降の恵美と瑞希のやりとり、
いいなあ……って自分で思いました……w
ようやく、彼は堤防を降り、野球場に向かった。見ると、美由紀がなにやらさっきキャ
ッチボールをしていた女の子たちと話している。おそらく、彼のことの説明でもしている
のだろう。時々、歩いていく彼の方に目を向けていた。
そのうち、恵美がその輪の中に入って話し始めた。……例によって、あまり積極性はな
いようだったが。
と、美由紀がいきなり彼の方に走ってきた。距離は、もうあまりなかったが。
「もう、早く来てよ!」
そう言って、彼の腕を引っ張って無理矢理走らせる。反論する気にすらならず、彼はな
すがまま足を動かしていた。
長いなあ。実に長いなあ。(w
>>193 微笑ましい光景w
自分で書いた物を「いいなぁ」と思うのも
大事ですね。
完全に、彼は圧倒されていたようだった。美由紀たち──恵美以外だが──の、雰囲気
に。何がなんだか分からないうちに、今こうして打席に立っている。
確か、美由紀が女の子たちに自分のことを紹介していた。その女の子たちは、なにやら
歓声を上げていたようだった。そして、バットを渡されるた。……そんなことがあったよ
うだったが、何しろこの明るい雰囲気に、彼は圧倒されてしまっていた。
さて。
どのような過程を経たかどうかはよく分からないものの、今自分は打席に立って、やや
うずたかくなっているマウンドには美由紀が立って誇らしげに仁王立ちをしている。恵美
や、他の女の子たちは、ちょうど内野と外野の中間あたりにそれぞれ守備位置をとってい
る。恵美は、距離はあるが、彼の真正面に立っていた。グローブはしているが、どうも野
球をするには頼りないような印象を受けてしまう。
(……実力、か……)
なんか……こういう風に間をぬかしちゃうっていうのは、どうなんでしょう?
あ、それと書き忘れたんですが
>>194の方のコメントをお願いしたいのですが……
>>194 すいませんw
昨日、HPのほうを見たりして色々考えていたら
続きのレスを書くのを忘れてしまって(汗
最初の3行のような描写はいいですね。
こういう描写は必要なものです。
教室でも、どこでもですが、一呼吸入れるつもりで
こういった描写を入れる事をお勧めします。
>>196 小説では段落の他に、場面を切りかえる為のスペースを
取る場合がありますね。
例えば意識を失った→スペース→保健室のベッドの上で目を覚ます。
使い方は色々ですね。
今回の場面では会話で繋いでも良かったと思います。
胸中でつぶやいて、一度大きく息を吐いた。
最初は、乗り気ではなかった。ばかばかしいとすら思っていた。だが、こうして打席に
立ってバットを持ってみるとどうだろう。
まったく勝てる気がしないのだ。
それは、弱気になっているということとは本質的に違っていた。美由紀の、あの自信に
満ちた不適な笑顔が、彼に連想させたのだ。彼女が『勝つ』という結果を。彼が『打てな
い』ということとは、全く違うことである。
勝負という物は、相手に勝てば自分は負けない。当然、逆のこともである。相手が勝て
ば、自分は必然的に負けてしまうのだ。
つまり彼は、『自分が負ける』ということを思っているのではなかった。美由紀が、
『勝ってしまう』と、思ってしまっていたのだ。
今日学校でソフトをやったわけですが、打撃はさいあくでしたねw(;・∀・)
>>199 今回のは学校での事が反映されてるのかな?w
守備はどうでした?w
前半はいいですね。
>それは、弱気になっているということとは本質的に違っていた。美由紀の、あの自信に
満ちた不適な笑顔が、彼に連想させたのだ。彼女が『勝つ』という結果を。彼が『打てな
い』ということとは、全く違うことである。
これもいいです。
ただ、この後はもう少し、まとめた方がいいと思います。
強引に最後の2行に絞ってもよかったかもしれません。
明日も期待してますww
「瑞希くん、いい?」
「……いつでも」
答えて、彼はバットをしっかりと握った。そして、バッティングフォームを構える。
バットの付け根を持ち、担ぐように持っている手を顔の後ろまで持って行った。バット
は寝かせて、先端側がほんの少しだけあがっている。これが、彼のバッティングフォーム
だった。
美由紀が、グラブの中のボールを手に握るのが見えた。やたらと指をいじっていたので、
変化球でも投げるつもりなのかもしれない。だが、そのことは彼にとって何の脅威でもな
い。美由紀に対していったように、彼は、どんな球でも遅ければ打てる、と思っている。
どんなに曲がろうが、遅ければ簡単に見極められるのだ。だが……
どうも、気になって仕方がない。あの、美由紀の自信の出所は、いったい何なのだ?
HPのにのってる方は、まだここに書いたままなので、いつかはちゃんと直そうかとおもいます。
それが何なのか、おぼろげであっても答えが見える前に、美由紀は投球動作に入ってし
まった。
(……打っちまえば、何の関係もない、な!)
美由紀が足を上げ、振りかぶった。そして、いったんそのままの体制で停止した。そし
て、腕を振ってボールが彼の方に放られる。
彼は、前に出ている足を浮かせて、体重を移動させ、そして、ボールをバットで打……
とうとした時、彼はようやく気づいた。
美由紀の投げたボールは、あまりにも遅かったのだ。その上、彼とは反対方向に変化し
ている。だが、それに気づいたことで振られたバットが止まるはずもなく、どうしようも
なく空振りしてしまう。
ボールは彼の後方にあったバックネットに当たって跳ね返り、間抜けな音を立てた。そ
して、今度は美由紀の笑い声が聞こえてくる。
「あははははははははは!瑞希くん全然タイミングあってないよ〜!」
明日は模試の模試か……ゲフー
>>201-202 彼のジリジリした感じが伝わってきます。
場面が細かいですね。
学校での体験が生かされているのでしょうかw
美由紀は快活だ・・w
HPの方、後から色々手を入れたくなるかもしれないですね。
明日頑張ってください。
黙ってろ、とでも言おうと思ったが、やめておいた。
(……俺は遅い球を投げてくるっていうことを分かっていたはずだろう!それで、どうし
て打てなかった!)
そのかわり、胸中で罵声をあげる。
なぜ打てなかったのかは、分かっている。自分は、どんな球がくるのか、分かっていな
かったからだ。美由紀の言動に、すっかり乗せられてしまった。あの威勢のいい女の子が、
あれほどまでに遅い球を投げてくるなどと、予想できなかったのだ。
転がっていたボールを美由紀に投げ返して、彼は今まで立っていた右バッターボックス
から、左バッターボックスに移動した。
「あれ?瑞希くんスイッチヒッター(右左両打ち)なの?」
「……こっちが本職だ」
そう言って、またバットを担いで、バッティングフォームを構えた。
彼は、ようやく本気になったのだ。
ゴルゴ13を読んだりするわけですが、あんなに長い間あんなにたくさんの
話のネタを考えられるさいとう・たかをさんは本当にすごいですね。
「へー……ま、とにかくこれでワンストライクね!」
「分かってるよ」
美由紀が、ボールを持った手をグローブの中に入れた。腕を上げ、モーションに入る。
足があがり、またいったん止まった。そして、あげた足を少しだけ揺らして、一気にボー
ルを投げてきた。
今度は、ずいぶん低いところに、さっきよりは速い球が放られた。おそらく、彼女にと
っての速球なのだろう。
今度は完全に見極めた。コース、タイミング、全て完全に読んだ!
低いところだったため、やや体勢は崩れたが、バットで完璧に捉えることができた。快
音を残して、ボールが真正面に低い弾道で飛んでいく。
これはヒットになった、と思った。速度も速かったし、低いライナーで外野に向かって
行った。それは、確かにとれるとすれば彼女にしかできなかっただろう。
彼女が守っていた位置は、確かにいい場所だった。だが、それとは別なことで、彼女は
捕球したのだ。
ボールが飛んでいった瞬間、彼女は走り出した。そして、打球が彼女の位置に到達する
直前、地面を蹴り、跳んでボールをグラブの中に納めた。
まさに、『ファインプレー』という物だった。それを、あの恵美が簡単に成してしまっ
たのだ。
うーん、書いたことない種類のシーンだからなんかちょっと問題あるかもしれないです。
>>204-205 そうですね。分野にもよるんでしょうけど
書き続ける事は大変なものですね。
スポーツの場面が細かく書かれるとは意外w
いきなり恵美の名前が出てきて、少々驚きましたが・・w
そうですね・・
「彼女」という表現はもう少し抑えた方がいいかもしれないです。
黙ってろ、とでも言おうとしたが、やめておいた。だが、それはそれが負け惜しみだっ
たからではない。
と言うか、それ以前の問題だった。守備についていた女の子たち全員が、彼のところに
集まってきたからだ。
「志沢くんすごいね!野球部の人?」
「違うでしょ。でも、フォームきれいだったわね」
「そうそう!すっごくかっこいいし、打球すっごい速かったよ!」
「私も打撃には自信あったけど、教えてほしいくらいだわ」
……と、彼に答えさせる暇もなくしゃべっている。くらくらと、めまいがしたような気
すらした。
これは、同じクラスの女子と同じだった。意味もなく大きな声を出して反応し、べらべ
らとしゃべっている。それを、彼は嫌いなはずだった。
僕、小説家になれると思いますか?
別に大意はないんですけど、なんか、思ったので……
>>207 物を書く人は少なからず、作家として成功したいと願います。
流行の本など見ると「これなら自分でも出来る」という気にもなりますからね。
ただ、思うほど簡単ではないですね。
小説家になるのは実力+時の運です。
本当に何がきっかけになるか、誰にもわかりません。
実力があっても作品を応募するワクを間違えれば選考には残れません。
1作品素晴らしい物が書けても、次がなければいけません。
先日も書きましたが、書き続ける事が重要になります。
私はプロでなくても作品を書いている人を作家だと思っています。
ここではDDさんは作家です。私は読者になります。
見知らぬ誰かに作品を見せている時点で貴方は作家です。
それを頭において作品を書いてください。
未来の予行演習だと思って。
……だが、これは……別な感じがした。しかし、それがどうしてなのか、どんな物なの
かは、全く分からない。ただ……不思議な感じがした。
「はいはい、恭子も美佳もストップ!瑞希くんあきれてるよ?」
「ありゃ?そう?」
「……そういうわけじゃない、な」
恭子と美佳、という名前らしい。どちらが恭子でどちらが美佳なのかは分かるはずもな
かったが、どちらもはっきりとした特徴を持っていた。片方は美由紀と同じようなタイプ
で、ずいぶんと威勢がいい。それは、美由紀以上だと言えるかもしれない。美由紀とは、
また別な雰囲気を持っている。もう片方は、落ち着いた雰囲気の女の子だった。美由紀と
は正反対とも言えるし、恵美とも全く異なっている。だが、暗いというのとも違った。
では、自分はどうなのだろうか。
この、恵美と、美由紀と、恭子と、美佳は、自分……『瑞希』という男を、どう思って
いるのだろう。同じような疑問を、恵美に対して抱いていた。それが……何を意味するの
かも、分からずに。
なんかすごくやる気が出ました。ありがとうございます。これからもよろしくお願いしますw。
他人が自分をどう思っているのかなど、これまで考えたこともなかった。よく思われた
いなどとは思わないし、いつも悪く思われていると思っていた。自分は、いつも一人でい
た。それを、自分は望んでいた。……はず、だったのだ。
孤独という物に、自分は慣れていた。同じ環境にずっといれば、否が応でも慣れてしま
うに決まっている。それがよかったのか悪かったかなどは、分からない。
だが、そんな人間が、どこにいるのだろう?
恵美たちだって、孤独であるはずがない。誰も、孤独などではないのだ。それを、自分
は拒んだ。
……それは、確信は持てないし、誰にも真実は分からないが、もしかしたら……間違っ
たことだったのかも、しれない。
もう200こえてるんですよね、このスレ。
長いなあ……w
>>209-210 女の子が増えましたねw
そうですね。数人いる場合は、なるべく「彼女」を使わず、名前を使った方が
いいと思います。名前を出した後に「彼女は○○だった」これは使えますね。
微妙な心理です。
確かに心を閉ざした人は、そう感じるでしょうね。
やる気が出てよかったですw
私は>12からなのですが、ちゃんと作品を見る事が出来て嬉しいですよ
次回も期待していますw
いつも見てますた。楽しみにしてます。、
僭越ですが、ちょっと思ったことを。
後半の「それ」とか「そんな」の使い方が微妙だったように思えました。
後、始めの「考えなかった」→「思っていた」に違和感がありますた。
ダメだし書いてごめんなさい。見当違いだったら言ってください。
いいと思うのは、主人公の戸惑いを書き出す過程が丁寧でいいと思います。
登場人物も増え、主人公の心もゆれ始めて、
先が楽しみですね。がんがってください。(`・ω・´)
「ねえねえ、瑞希くん!」
なぜか、恭子か美佳のどちらかの、威勢のいい方が、はしゃぎながら言ってきた。それ
は全く理解できなかったが、返事をしない理由にはならないと、思った。
「……なんだよ」
「一緒に、やってくれるんだって?」
「……は?何をだ?」
「一緒に、野球の練習!」
「どうしてそうなるんだ?」
「だって、美由紀が言ってたよ。私が勝負に勝ったら、瑞希くんが練習につきあってくれ
る、って。それに、瑞希くんもその気だって」
「………」
もちろん、自分はそんなことを言われてもいない。考えるまでもなく、そんなことは分
かり切っている。ふと、美由紀の顔を見ると、いたずらっぽく笑みを浮かべていた。それ
を見たことが原因ではないだろうが──
彼は、こう答えていた。
「……そう、だったな」
>>212言われてみると、なんだか訳わかんないですね、それとかw。
ありがとうございました。
だめ出しでも、いいですよw。
名無しさんも、悪いところとか、どんどん指摘してください。
>>212 えっと・・・なんと呼べばいいのかな、お名前w
以前、小説家に憧れていると書かれていましたが
作品は書かれているのでしょうか。
もし宜しければ、教えていただきたいのですが・・・
>>213 悪いところ。。。。
>>212の( ゜Д゜)<コルァ>(゜Д゜)さんが
指摘している事も、そうですね。
昨日も書いたのですが人の名称は気になるところです。
これは人物が増えるにつれ、気になっています。
今回のような展開だとOKですね。
憧れても何もしない怠慢な奴なんです。気にしないでやってください。
本も漫画読んでばっかですし。ホント、偉そうな事は言えないんです。
でも、読むのは結構好きだし、こうして頑張ってるDDさんを応援したいなと。
美由紀が、あからさまに表情を変えたのが分かった。まさに、「え?」と疑問符を浮か
べているように、きょとんとした表情だった。
皮肉っぽく、彼は笑ってやる。
「いくらでもつきあってやるよ。……そういう話だから、な」
「あ、あれ?瑞希くん、いいの?」
「お前が言ったんだろ?それに、俺は『同意した』だけだよ」
「美由紀ぃ、何言ってるの?あんたが言ったんじゃない」
「う……うん、そうだよね!あははは、ごめんごめん」
美由紀がいたずらっぽく、彼にウインクをしてきた。彼はそれに、皮肉げな笑顔で答え
る。
「よし、始めよ!何からやる?」
「ノックノック!瑞希くんなら打つのすごいうまそうだもん!」
「何よそれ。いつもやってる私がへたみたいな言い方じゃない」
「そんなことないよ〜。ただ、難しい球ばっかり美佳打ってくるからね〜」
「私はわざとそうやってるの。恭子、あんたがへたなんじゃないの?」
名前の出し方なんですが……不自然感じ、します?
>>215 答えてくださって、どうもありがとう。
ひとつだけ・・。
本も漫画も読み込む事は、才能を伸ばしますよw
目が鍛えられますからね。いい事です。
いつの日か、作品が書けるといいですね。
>>216 今回のは自然ですw大丈夫。
美由紀・・w気になる子だww
他スレでDDさんハケーン(・∀・)!!
ってまぁ、内容はよく読んでないし僕には分からないコミュニティだったんで
良くわかんなかった。スレと関係ないです。ごめんなさい。
話のほうは何か、瑞希くん羨ましい環境に突入しつつあるなぁ、と。w
>>217 ありがとうございます。(´Д⊂)ウレスィ
では、僕はROMに・・・ サッ ミ|
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
二人──落ち着いている方が美佳、威勢のいい方が恭子と言うらしい──が、なにやら
言い合っていたが、美由紀が話しかけてきた。
「えへへへ、瑞希くん、ごめんね」
「……別に。いつの間にか、そういうことになってたらしい。俺はただ、それを認めただ
けだよ」
「ふふっ……瑞希くんってさ、本当にかっこいいよね」
「おだてても何もないぞ」
「別に、なくていいけどね。でも……恵美ちゃんの気持ち、分かった気がする……」
「……はあ?」
「あ、ううん、何でもない何でもない!」
すっきりとしない返答ではあった。だが、美由紀は無理矢理に会話を終わらせてしまっ
た。
なんか今日のちょっとアレな気が……
あと何の関係もないですが今日うちの高校の友人が甲子園予選で一年生だった
のですが 代打で出てヒット打ってました。試合は負けましたけどねw。
さっさと恭子と美佳の間に入って、なにやらまた話し始める。そのことについては、美
由紀らしいような気がした。まあ……よく、分からないが。
*
恵美は瑞希や美由紀たちの様子を、輪の中には入らずに見ていた。そして、ほんの少し
だけ……不安になる。
自分は、瑞希に嫌われているのだろうか……とまではいかないものの、好かれているの
だろうか……というような、そんな気持ちだった。
自分が瑞希に好意を持たれているなどとは思わない。そんな風に思う資格が、ないから
だ。自分は、そのような存在なのだから……
それは、絶対に忘れてはいけないことだった。だが、それを思ってしまうと……どうし
ようもなく、悲しくなってしまう。
やっぱり今日のもアレな気が……
あ、それと予告しておきますが、来週は土曜日からちょっと旅行に行くので、
かけないと思います。すいません……
>>220-221 美由紀・・・w
対する恵美とを照らし合わせると興味深いですね。
現実にもこういう組み合わせの『友達』はありますから。
>>221では、多少気になる事があります。
>自分は、瑞希に嫌われているのだろうか……とまではいかないものの、好かれているの
だろうか……というような、そんな気持ちだった。
自分が瑞希に好意を持たれているなどとは思わない。そんな風に思う資格が、ないから
だ。自分は、そのような存在なのだから……
それは、絶対に忘れてはいけないことだった。だが、それを思ってしまうと……どうし
ようもなく、悲しくなってしまう。
ここは少し直した方がいいと思います。
「そんな」「そのような」「それ」
この言葉ですね。
不安定な気持ちを表してはいますが、もう少し
すっきりさせた方がいいと思います。
旅行の件、了解しましたw
楽しんできてください。
\ .∧_∧ /
\ ピュ.ー ( ^^ )<これからも僕を / ∧_∧
山崎渉は \ =〔~∪ ̄ ̄〕 /∧_∧ ( ^^ )
かっこいい。 \ .= ◎――◎ / . ( ^^ ) / ⌒i
从// . \ ∧∧∧∧ /. / \ | |
( ^^ ) n \ <. >.. /. / / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
 ̄ \ ( E) \< の 山. >/. __(__ニつ/ 山崎 / .| .|
フ /ヽ ヽ_// < 予. >. \/ / (u
―――――──―――――――< 感 崎. >―――――──―――――――
<. !!!. >
山崎渉age(^^) < 渉. > 1 名前:山崎渉 投稿日:02/
∧_∧. /<.. >\ (^^)
∧( ^^ ). / ∨∨∨∨. \
( ⊂ ⊃. / \ 3 名前:山崎渉 投稿
( つ ノ ノ /. ―━[JR山崎駅(^^)]━― \.
>>2 |(__)_) / \ (^^;
(__)_) /. ―━―━[JR新山崎駅(^^)]━―━― \
./ \
……今、こんなことで悩むのはやめよう。それこそ、瑞希に悪いというものだ。今は、
そんな時間では、ない。
そう、自分に言い聞かせる。
瑞希だって……たぶん、楽しんでいるのだから──それに、美由紀たちだって、だ。
*
どうして自分は、ここまで夢中になってしまったのだろうか。軽く放ったボールをねら
ったところに打って、ボールをグラブに収めさせること、そして、初めて他人にバッティ
ングを教えたこと。……そう言えば、ずいぶん熱心にせがまれたな……という風に、思い
返したりする。
これだけ夢中になったおかげで、時間の早さという物を見誤ってしまったし、あまりに
も疲れた。全身、汗でべたべただった。そしてそれは、ここにいる全員に言えることだろ
う。
うーむ「それ」の使い方に、気をつけなければいけないようですね
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
ようやく後かたづけを終わらせて、彼は大きく息をついた。ああ、ズボン汚れちまった
な……などと、胸中でつぶやきながら。
「……疲れた?」
声をかけてきたのは、一緒にベースを片づけていた美佳だった。彼女が、彼にバッティ
ングを教えてほしいと懇願してきたのだ。彼は、どうしていいのかよく分からなかったが、
とりあえず自分と同じようなスイングをできるように教えたつもりだった。その指導の効
果は、意外にもすぐに出た。とりあえず、と二、三球打ってみると──美佳本人が言った
ことだが──「ボールがよく見えるようになった」らしい。そしておそらくそれが要因な
のだろうが、こうして一緒にベースを片づけていた。ベースの形を作ったゴム製の板、と
いった物だが、それでも結構な重さがある。だから、二人で片づけることに誰も不思議に
思わなかったのだろう。
落ち着いた雰囲気ではあったが、ずいぶんと美佳は多弁だった。どんな練習をしている
のかといった彼への質問や、彼自身のことも聞かれた。会話の中で分かったことだが、美
佳は、唯一二年生らしい。そして、彼が自分は一年だと言うと、驚かれてしまった。美佳
曰く、「プロ入り有力の野球部員だと思った」……らしい。
なんだかどんどん瑞希が変に見られていってる気が……
>>224 日記などで「それ」を使っても、自分さえわかっていれば
いい物ですから、気にすることはありませんね。
また、小説の中で日記を使ったりする場合でも
謎解きにもなりますから、気にすることはないと思います。
しかし、こういう形での(小説)場合は、考えないといけないでしょうね。
>>226 登場人物が多くなってきました。楽しみですw
書き分けが重要になってきますね。
「そりゃあ、な。君もそうだろ?」
「うん……こんなにがんばったの、久しぶりだったし……」
「……打つの、好きなのか?」
「それしか、能がないから」
「……理由になってないだろ」
「うまくできないって分かってることを、どうやって好きになれって言うの?」
冷淡な口調だった。突き放すような物ではなかったとしても、あまり親しみは感じられ
ないような物だろう。しかし、瑞希の場合には違っていた。逆に、妙に親近感を覚えた。
同類……そう、感じたのだろう。
「……そりゃあ、そうだな」
「あなたは、何でもうまいから……野球そのものが、好きなんでしょう?」
「別に、うまいからって好きなわけじゃない」
「嫌いなのにうまいなんて、理不尽なことだと私は思うわ」
「……嫌いだとは言ってない」
これは正直な気持ちだったが、言い訳のようになってしまったのが分かった。
なんかうまく行ってない気が……
>>228 恵美とはぎこちない感じでしたが
美佳とはなかなか・・・w
同タイプならではの会話ですね。
自分では、どの辺りがうまくいってない気がするのですか?
「だいたい、打つのは野球で一番目立つところだろ。それができれば、十分だと思うんだ
けどな」
「……確かにね」
ふっ、と、ほんの少しだけ美佳が笑った。そして、これまでよりは、明るい口調で言っ
てきた。
「私、下手でしょう?」
「……はあ?」
「私に教えてて、そう思ったでしょう?」
「……ああ」
表情は変えなかったが、美佳は瑞希の方を見た。かまわず、続ける。
「下手っつーか、だめなところが多い」
「………」
「だからいいんじゃねーか」
「…………え?」
「まだ、いくらでもよくなるってことだろ?」
「……そういう考え方もあるわね」
いや、瑞希のキャラをはっきりさせることとか……
美佳がそう言ったところで、美由紀が声をかけてきた。もう、美由紀たちが集まって待
っている場所に、ついてしまっていたのだ。
「あ、ごくろーさま!」
「……ああ」
「恵美ちゃんねえ、すっごく待ち遠しかったみたいだよ!瑞希くんが、戻ってくるの!」
「み、美由紀さん、そんなこと……」
「あはははは!恵美ちゃん、顔、赤くなってる〜!」
……これは、恭子が便乗して言った言葉だった。こうしてみると、美由紀と恭子は、や
はり……似た雰囲気を、持っていた。
「……あんまり、恵美ちゃんいじめない方がいいんじゃない?瑞希くんが、怒るかもしれ
ないよ?」
皮肉げな笑顔を浮かべながら、美佳が言った。侮るような視線を向けてから、答えてや
る。
「まあ……そうかもな」
明日からちょっとお休みです……ヽ(TДT)ノウワァァン!!
>>230-231 そうですね。
小説の最初と最後で別人のようになっては
いけないですからね。気をつけないといけません。
主人公に成長の後が見られる物とは違いますからね。
彼の抱えている姉の面影をきっちりと軸にすれば、大丈夫でしょう。
(前半に書いた物が無駄にならないように)
「皮肉げな笑顔」「侮るような視線」はいい表現ですね。
人には色々な顔があります・・・
明日から旅行ですね。
気をつけて、いってらっしゃい。
次回を楽しみにしています。
(・∀・三ホシュゥゥウウウウ≡=⌒`);;;⌒`)≡=-⌒`)
恵美以外が、これを聞いて笑った。そして、恵美はますます顔を赤くする。さて……瑞
希自身は、どうしただろう?
瑞希は、ただ、笑っていただけだった。美由紀たちと一緒になって、ただ笑っていただ
けだった。別に、それは特別なことでも変わったことでもなかっただろう。至極自然なこ
とだった。
客観的にこれを今までの彼が見たのであれば、彼はこう思っただろう。
よくそんなくだらないことで笑えるな。
と。
だが、今はそうは思わない。それは、ただ事態の当事者になったというだけが理由では
ないだろう。
それを考えることすら、彼はしようとしなかった。その理由はとても簡単である。そん
な必要など、全くありはしなかったからだ。
なんとか今日は書きました。
>>233保守、ありがとうございました。
帰り道を、瑞希と恵美は二人きりで歩いていく。美由紀たちは、方向が違うらしい。ボ
ールを──美由紀から、『記念』に、ともらったものだ──手の中で転がしながら、瑞希
は歩いて、恵美はその隣にいる。
「……あ、あの……す、すいませんでした」
「?何が?」
「練習……つきあってもらっちゃって……」
「別に。つまらなくはなかったから、な。まあ、こんなに疲れたのなんて久しぶりだけど
な……それに、意外とすごいんだな」
「え……?な、何がですか?」
思わず、笑ってしまった。恵美は、きょとんとして彼を見つめている。
「ファインプレー、ってやつ、初めて直に見たよ」
「あ……あれは……その……ご、ごめんなさい……」
「……いや、謝らなくてもいいんだけどな」
帰ってきました。楽しかったです。そんだけなんですけどねw。
>>233 私からもお礼を。ありがとう。
>>234-235 お帰りなさい。楽しかったみたいで、よかった。
すぐに続きを書いてもらえるとは思ってませんでしたw
早速ですが、
>>234の後半
独特の書き方ですね。
ただ、もう少しまとめてもよかったと思います。
>>235の最初の書き方はいいですね。
こちらはよく、まとまっていますよ。
一度視線を空に向けてから、続ける。
「……捕られた時、くやしいとか思わずに、すげえって思ってたよ」
「そ、そんなことはないですけど……偶然です……」
「何度も起きる偶然なんて、ないと思うんだけどな」
全員でノックをやったときのことである。瑞希がノッカーでボールを適当に打ち分けて
いたところ、恵美は捕球が難しい球を何度も捕球したし、ファインプレーを連発した。
これほど続く偶然など、当然あるはずがない。
「え、えっと……その、たまたま?」
「……同じだろ」
「あ、あの……その……」
「……素直に認めて、いいと思うんだが」
「………そ、そうですか?」
「自慢してもいいと思うけどな。誇っていいことじゃねーか」
もうこれが完全に生活の一部と化していますw。
彼がそう言うと、恵美は、ぱっと顔を明るくして、元気よく言ってきた。
「そ……そう、そうですよね!でも……瑞希さん……瑞希さんも、すごいですよね!」
「そうか?」
「すごいですよ!……一緒に野球やれて、よかったです」
ずいぶんと、恵美は楽しそうだった。それは、至極当然のことだろう。自分が好きなこ
とであれば、自然と言葉が出るものだ。
その後、しばらくの間瑞希と恵美が話していたことは、ほとんどが野球のことだった。
だが、そのうちに、帰り道を二人で伴って歩いていく時間は、終わろうとしていた。
「ああ……ここ、俺曲がるんだ」
「え……あ、そ……そうですよね」
足は、どちらが言い出すまでもなく二人とも立ち止まっていた。
最初の佳境……かも……
恵美は明らかに落胆していた。これまで彼と話していたときの笑顔は、もう消えてしま
っていたのだ。
大きな道が交差している分かれ道に、二人は立っている。もう日もくれて、夕日もほと
んど姿を見せていない。
いつもなら、恵美は横断歩道を渡って自分の家にとまどうこともなく向かっているのだ
ろう。そして瑞希は、いつもなら、道を曲がって自分のアパートに向かっている。……そ
う、いつもなら、ここは、ただそれだけの場所でしかなかった。いつも……いや、今まで
であれば……である。
「あ、あの……本当に、今日はありがとうございました」
「……ああ」
「その……た、楽しかったです。私なんかに……つきあってくれて、私……うれしかった
です」
「……そうか」
「それで……その……えっと……」
別に、恵美を困らせようとしてまともに返事をしなかったわけではない。気の利いた科
白が、思いつかなかったのだ。
彼は、素直な男ではない。ひねくれ者である。少なくとも、自分ではそう思っている。
だから……だから、自分が感じている気持ちを、素直に言葉にすることができないのかも
しれない。
進歩できるようがんばります。
>>237-239 いい感じにまとめてありますね。
気になった事を書きます(細かい事ですが)
>>237の>恵美は捕球が難しい球を何度も捕球したし、ファインプレーを連発した。
ですが、捕球の繰り返しですね。ここは>ファインプレーを連発した。と、上手く繋げても
よかったと思います。
>>238いい所で終わってますねw
最後は妙にリアルw
>>239 そうですね・・・
会話の中に「……」がありますね。
これは構わないとして、状況や内面描写で「……」を使う時は
少し考えたほうがいいかもしれないです。
ちょっとこの回では気になりますね。
応援しますよw
次回も楽しみにしています。
「あの……私……」
「……明日」
瑞希が恵美の言葉を遮ったのは、わざとだった。何が理由かは瑞希自身にもわかりはし
ないが、自分が何かを言わなければいけないと、そう思ったのかもしれない。
「……もし、君がいいなら……明日の朝、ここで会おうぜ。学校行くとき、通るだろ?」
ああ、俺は馬鹿だ。
そう、彼は思った。なぜこんなことを言っているのか。そして、なぜこんなことで、ど
きどきという心臓の音が聞こえてきそうなほどに、心臓が激しく脈打っているのか。
そして、もしかしたら──顔が、赤くなっていたのかもしれない。顔が、熱かった。
「え……い、いいんですか?」
「……俺は、君がいいなら、と言った」
恵美は、驚いていたようだった。信じられない、というような顔だ。そして、顔が赤く
なってしまっている。だからかもしれないが、恵美の言葉は、何かがおかしかった。そし
てそれに、瑞希は答える。
「み、瑞希さん……明日……だけですか?」
「……君がいいなら、ずっと、だ」
あー瑞希が……
どうしてこんな言葉を自分が言わなければいけないのか。そんな馬鹿なことを、彼は思
ってしまっていた。
彼が恵美と会うことを望む理由は何か。そんなことを、今瑞希自身が考えることは不可
能という物だった。そんな余裕など、彼にありはしなかったのだ。
恵美は、なかなか返事をしてくれなかった。その恵美の様子は、とまどっているようで
もあったし、ただどう答えようかと悩んでいるようにも見える。もしかすれば、そのどち
らでもなく、全く別の感情があるのかもしれない。彼には知る術もないが。
恵美から、目を背けてしまいたくなった。そんな衝動に駆られたのだ。
別に、してもよかっただろう。だが──彼は、胸中でつぶやいた。
(……見ろ)
と。
内容となんの関係もないことですが。
別に、個人のHPで公開した作品は発表したということにはならないそうです。
いつか、応募する予定の作品も載せますので、そのときはよろしくおながいします
>>241-242 瑞希が・・・
ま、女の子からすればいい展開なんでしょうけどw
そうですね・・・
もう少しまとめて欲しい気もしますが
悪くはないですよw
応募する予定の作品も楽しみですね。
別ににらみつけた訳ではない。ただ、見ているだけだ。
──何を見ていたのか。不意に、そんな言葉を、誰かが問うた気すらした。だが、それ
に答える時間はなかった。必要もなかった気もするが。
恵美が、言った。
「は、はい……それで、その……・い、一緒に……学校、行きましょうね」
「……そうだな。そうすれば……いつでも、『お話』が、できるな」
「……!そ、そうですね!」
恵美は明るい笑顔を顔に浮かべた。ただそれだけに、いったいどれほどの魅力があった
だろうか。
すいませんここで場面が変わるのでこんだけです今日……すいません
一人で歩いていく帰り道。一人になったとたんに、日が暮れてしまったように思えた。
暗い。いつの間にここまで暗くなってしまったのか、そのことより、日が暮れたことに気
づいていなかった自分に、彼は驚いていた。
目を、奪われていた、ということか。そう胸中でつぶやいて、苦笑する。
ずいぶんと、今日は気分が良かった。久しぶりに感じるような、感覚だった。──そう、
以前に感じたことがあったのだ。わざわざ、考える必要もない。姉だ。姉がいた頃は、い
つもと言っていいほどに、感じさせられていた感覚だった。
帰るのが楽しみだったのだろう。そして、今は、あの少女と会うことが楽しみだ。はっ
きりと、それを自覚していた。
いつの間にか、アパートの前についていた。下手をすれば、通り過ぎていたかもしれな
い。
ふと、階段の前に誰かが立っているのに気がついた。普段は帰ってきても人がいるとい
うことはないのだが、時間がいつもと違うからなのかもしれない。
だが、それが間違いだったことにすぐに気がつく。階段の前に立って、彼の方を見てい
るその姿は、どう見ても……
「……ね、姉ちゃん!」
馬鹿げた言葉を、彼は何の意識もせずに口走ってしまっていた。この言葉を口にしなく
なってから、もう三年近く経つ。使っていたのは、三年前の自分だそんな言葉を、いつの
間にか口走ってしまっていた。
瑞希の言葉は子供のころの名残ということで……でもイメージが……
>>244-245 謝らなくてもw
何かが一斉に動き出した感じの日ですね。(彼の
そうですね・・・
「いつの間にか、アパートの前についていた。」
の前で1度切ってもよかったかもしれないですね。
行間を空けるというか。
「姉ちゃん」「お姉ちゃん」・・
うーん。どっちかなw
急展開ですね。先が楽しみです。
すいません今日読み返してて気づいたんですけど、
>>205の後に1つシーンが
とんでました。すいませんでした。
「恵美ちゃんさすが!ナイスー!」
グローブをぽんぽんとたたいて、美由紀がはしゃいぎながら言った。守備についていた
他の二人も、同じように歓声を上げている。恵美は、照れたような様子だったが、じきに
ボールを投げ返してきた。
ボールを受け取って、美由紀は瑞希に言った。
「ふふん、これでアウト。私の勝ち!」
「……お前っつーよりは、恵美だったけどな」
「まあまあ、負け惜しみは言わない方がいいよ!」
「…………」
確認しようちゃんと……
人影は彼に、ふっ、とほほえんで、消えてしまった。まるで、最初からいなかったかの
ように。
存在するはずのない人影は、消えてしまった。
「…………!」
思わず、人影がいた場所まで、駆け寄っていた。
あれは、確かに姉だった。見間違えるはずがない。いくら三年間見ていなかったとして
も、忘れるはずのない姿だったのだから。だが、姉は……三年前に、死んだはずだ。だか
ら今まで自分は一人だったのだ。それなのに……まさか、幽霊でも見たと言うのか?
(……んな訳があるか!)
そう思ったが、はっきりと見たあの人影の正体は、結局、なんだったのだろうか。考え
ることすら、できなかった。それだけ、狼狽し、動揺していたのだ。
ここに書くことが思いつかないです……
>>247-248 >「……お前っつーよりは、恵美だったけどな」
これ彼のセリフですよね?
なんというか、意外な感じがしますね。
>存在するはずのない人影は、消えてしまった。
うーん、表現がちょっと気になるかな・・
>ここに書くことが思いつかないです……
続きですか?コメントかな?
コメントなら気にしないでいいですよw
呆然として立ちつくす。一体、何が起きたのだ?ただ、疑問符が頭の中を埋め尽くして
いった。
*
胸が躍る、とは、こんな感覚のことを言うのだろうか。恵美は、そんなことを思いなが
ら一人の帰り道を歩いていた。ゆっくりと、余韻に浸るかのように。
こんな気持ちになったのは、久しぶりのことだった。ただ嬉しいとか、そんなものでは
ない。
顔が熱い。どきどきと心臓の音が聞こえる。そして、心の中では、こんな言葉がぐるぐ
と回っていた。
あの人と会える。毎日、あの人と会える。いつでも、話ができる。明日になれば、また
あの人と会える。早く明日にならないかな……
と。
やっと学校が終わって夏休みでつ。小説書く時間も増えるだろうなあ
>>250 そうですね・・・・
DDさんの書き方のひとつなのですが、文の最後を「・・・と。」
と書いたり「・・・・が。」で、まとめたりする事がありますね。
「・・・と。」が多いかな。
これを瑞希の方だけなら、まだいいかもしれないのですが
違うキャラでも使ってくると多少、気になりますね。
人物を交互に書くなら、それなりの気配りが必要になります。
恵美(のキャラ)ならば日記を書くのも手かもしれないですねw
最初に出てきた手紙はよく出来てましたしw
夏休み、楽しんでくださいw
泣いている子供がいる。どこかも分からない場所で、誰にも分からない理由で、泣いて
いる子供がいる。
その子供は何かを探していた。どこかも分からない場所を、さまよい歩く。泣きながら
さまよい歩く。
子供は孤独だった。だから、何かを探しているのだ。
泣きながら何かを探し、さまよい歩く子供。
ようやく、気づく。
この子供は、自分なのだと。
*
最悪の目覚めだったと言える。ずいぶんと気分の悪い夢を見たような気がするが、思い
出せない。しかし、そのことはあまり考えないようにした。ただでさえ朝はいつも機嫌が
悪いのだから。
いや、今日は違うのかもしれない。『楽しみ』だと思えることが、あるのだから。
そのことを思い出したからだろう。瑞希は、ベッドから跳ね起きた。
えーと、今までのが第一話だとすると、ここから第二話という感じなので、場面が
変わっていると思ってください。
ちなみにこの小説、今までで40・40の紙で、26ページになっていますw。
∧_∧ ∧_∧
ピュ.ー ( ・3・) ( ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
= ◎――――――◎ 山崎渉&ぼるじょあ
だが、それをすぐに後悔する。時計を見ると、まだ五時にもなっていなかったからだ。
さすがに、起きるには早すぎた。
「………」
思わず、軽く頭を抱えた。そして、苦笑する。
(……ガキか?俺は……)
眠気はもうどこかに吹き飛んでしまっていた。もう一度寝ることなど、できはしないだ
ろう。それならば、早く朝食を食べて、しなければいけない準備をしよう。
彼は、ベッドから降りた。
まだ外は暗かった。当たり前のことだったが、顔を洗い終わったときに、彼はようやく
そのことに気づいた。
時間はあるはずなのになんか不調です……
>>252 ページ数がわかっているのはいいですね。
もっと多いのかと思っていましたが・・・
えーと、
>そのことを思い出したからだろう。
ここは言い切ったほうがいいでしょうね。
次の>瑞希は、ベッドから跳ね起きた。
と、繋いでもいいでしょう。
>>254 少し手を加えるべきかな・・
この回は早朝を強調していますが、少々空回りしているような
印象を受けますね。最初の2行で十分だったかもしれません。
いい気分転換があるといいのですが・・・
早朝と夕方という物は、全く同じと言ってもいいほど、似ている。
ふと、そんな言葉を思い出した。誰の言葉か。考えるまでもない。姉だ。いつだったか
は忘れたが、姉が彼に言った言葉だ。
確かに似ているだろう。暁と夕焼け、これほど似ている物もなかなかないだろう。違う
のは、時間の流れが逆というだけだ。
だが、姉はそんなことを言いたかったのではないのかもしれない。姉は、こんなことも
言っていた。
夕焼けはすぐに夜になってしまう。未来がない。だから安心できる。朝焼けはすぐに朝
になろうとしている。未来しかない。だから、不安になる、と。
彼は、別に夕日を見ても安心はしないし、朝焼けを見ても不安になりはしない。それ以
前に、未来がないから安心できる、未来があるから不安になるという、姉の言葉が理解で
きなかった。
(……姉ちゃん……)
昨日のことを、否が応でも思い出してしまう。
恵美と出会ってから、ずいぶんと姉のことを考える時間が増えた。それまで、忘れてい
たというわけではない。逆である。考えないようにしていたのだ。彼にとっては、無理な
ことであったが。
ちょっとはずしてみますた。何とか復調したい……
まして、昨日のようなことがあったのであれば。
「………」
考えても、何も分からないことは明らかだった。あまにりも、常軌を逸しているという
か、日常にはあり得ないことだったからだ。
──だが、こうも思う。
おととい、下駄箱であの手紙を見つけてから、自分の日常は、とっくに失われてしまっ
ていたのだ。
と。
*
その場所に瑞希が着いたとき、恵美はすでにそこにいた。昨日、待ち合わせることを約
束した場所だ。恵美は、あさっての方を向いて立っていて、歩いてきた彼には気づいてい
ないようだった。
声をかけようとしたが、彼女はその前に瑞希に気づいて、明るく笑いかけてきた。
「あ、おはようございます!」
「……おはよう」
挨拶を返すと、自然と二人は並んで歩き出していた。
「……ずいぶん早いんだな」
彼は皮肉っぽく言った。本当に、朝に部活でもやっていない限り、こんな時間から学校に行く生徒はいないだろう。今は、まだそんな時間だった。
「そ、そうですね。で、でも……あの、瑞希さんも……ずいぶん早いんですね」
「……たぶん、君と同じ理由だろ」
少しだけ、彼は笑った。恵美は、顔を赤くする。
「……今日は、髪、結んでるんだな」
「あ……は、はい。ど、どうですか?」
恵美が、ポニーテールを示しながら言った。
「……いいんじゃないか?」
結構かけるようになりますた。内容はどうか分かりませんが……w
>>256-257 いい書き出しですね。引込まれます。
姉の考え方には少々、驚き。
そう感じる人もいるかもしれませんね・・・
物には色々な見方があります。
恵美の口調w
これがいつになったらフランクな感じになるのか。
実は楽しみにしているのですw
次回も期待してますw
今まで、気づいていなかったわけではない。何か雰囲気が昨日と違う、というくらいに
は、感じていた。
改めて見ると、印象はずいぶんと変わっていた。明るくなったような感じだった。
「どうしてそうしたんだ?」
「え……っと、その……大した意味は、ないんですけど……」
「ふーん……」
恵美はそうは言ったが、実際にはちゃんとした意味というか、思惑があった。以前、美
由紀に言われたことを思い出したのだ。
『ポニーテールにしたら、もっとかわいくなるよ』
と──恵美は本気にしているが、そのとき美由紀は冗談交じりだった──、一緒に帰っ
ていたときに、言われた。その美由紀の言葉を、真に受けたと言っては語弊があるかもし
れないが、信じて、彼女は今日、髪型をそうしたのだ。
瑞希の反応は、よくも悪くもなかった。考えなかったのだ。それ以前に、気づいてもら
えた、ということだけで、彼女は嬉しかった。
こういう心理ってどうなんでしょうか?
瑞希は、そんな恵美の姿を、あまり見ることができなかった。原因を、彼自身は理解で
きていない。ただ、なんとなく……という程度でしかなかったのだ。
気恥ずかしい、という感覚であることを、彼には分かるはずもない。昨日、自分が言っ
た言葉と、恵美という少女の存在。それが、その感覚の最たる要因だった。
「……あの、瑞希さん」
「何だ?」
「瑞希さんって、その……毎日、お昼ご飯、パン買ってるんですか?」
「いや、いっつも自分で作ってるけど」
「そ、そうだったんですか……」
恵美は、ずいぶん驚いていた様子だった。確かに、そんなに多くの生徒がやっているこ
とではないだろうが。
「た、大変じゃないですか?」
「別に……もう、慣れた」
なんかこれ……一つのシーンが長いですねw
>>259-260 そうですねwわかりますよw
女の子は早いうちから、そういう事をしますね。
見ているほうは、それが「身だしなみ」としてやっているのか
異性を意識しての「お洒落」としてやっているのか
わからないものですがw
「気付いてもらいたい」
確かにそれだけなんですよw
まぁ、現実ではなかなかそうはいきませんがw・・
これからの展開に必要ならば、
多少長くてもw
いやでも、慣れてしまう。姉が死んでから、朝と夜の食事はほとんど自分で作ったし、
高校に入ってからは三食全てを、ほとんど自分で作っている。最初のうちは買ってきたも
のですませることもあったが、不経済さに嫌気がさして、今では、自分で作らないのはた
まに外食に行くときくらいだ。
「す……すごいですね」
「そうか?」
「だって……男の人で、毎日料理作ってるって……」
「別に、料理作ることに男と女の差なんてないと思うけどな」
「そ、そうですけど……でも、やっぱりすごいですよ」
「……君は作るのか?」
「え?」
「いや、何か料理作ったりするのかって」
「えっと……時々、ですけど……お菓子とかも作ったりしますよ」
最近、名無しさん1日おきになってますよね、カキコ……2日分ためてから、って
ことなんですか?あ、別に気にしなくていいです。
「は、はい……その、ケーキとか……」
「へえ……すごいんじゃないか?」
「そ、そうですか?」
恵美が照れくさそうに笑った。
どきりとした。それがどんな感覚なのか、瑞希には分からない。ただ、恵美の笑顔を見
て、どきりとしたのだ。
思わず、彼は恵美から顔を背けてしまった。恵美は、きょとんとして目をぱちくりとさ
せた。
「どうか、しました?」
「……何でもねーよ」
恵美には聞こえない程度に、舌打ちする。
「………」
「………」
どうも、気まずくなってしまう。瑞希は嘆息した。また自分が原因か、と。
しばらくは会話もなかった。だが、二人が野球場にさしかかったときには、自然と恵美
が言葉を発した。
「……昨日、本当に楽しかったです……」
うーん……長いw
>>262-263 2日ためてますw
このくらいの年の男の子は実際には
お料理するんですかね?
会話と文にリズムがありますね。
いいですよ。うまくなってますね。
この長い場面と次にくる場面をどう繋げるか・・ですね。
次回も楽しみですw
「……そりゃあ、俺もだ」
野球場の方に目を向けながら、答える。
「瑞希さんって、本当にすごいですね」
「そうか?」
「だって……美由紀さんの球、私たちだと、なかなか打てないのに……」
「あんなに曲がるんだもんな、遅いし……星野伸之みてーだよ」
「星野……ああ、前に阪神にいた……」
「ああ」
瑞希の言った、星野伸之というのは、すでに引退したプロ野球選手の名前で、遅すぎる
直球と、大きく曲がる遅い変化球を武器とした投手だ。剛速球、などという物とは無縁の
投手で、他の投手とは投球術の根本が違っていた。プロ野球など見ても、そうそう選手を
好きになどならない瑞希が好きになった、数少ない選手の一人だ。
だが、さすがに恵美が星野伸之のことを知っていたのには驚いた。
「……プロ野球とか、見るのか?」
「え……と、よく見るってわけじゃないんですけど……」
恵美は、なにやら遠慮気味だった。
料理……作らないとおもいますよw
「……野球やってるんだから、見てて普通だと思うんだけど」
「そ、そうですか?」
「……俺がそう思うだけかもな」
「あ……そうですか……」
「……そんなに気にすることか?」
我慢できなくなった、というような感覚に近いだろう。彼が、その言葉を彼女に言った
理由は。
「え?」
「いや……勘違いなのかもしれんけど、なんか、あんまり……言いたくなさそうだったか
らな」
「…………」
「……勘違いなら聞き流しといてくれ」
恵美は、すぐには返事をしなかった。ほんの少しだけ驚いたような顔をしてから、少し
だけ、笑った。
「いえ……勘違いなんかじゃないです。私……ちょっとだけ、不安だったんです」
あんまり野球の話は持ちださないほうがいいですかねw
「不安?」
「だって……女の子なのに野球なんて、なんか……その……」
「……?」
瑞希は、恵美が何を言っているのか本気で分からなかった。だから、どんな言葉を返せ
ばいいのか、全く分からなかった。そして──ただ何も考えずに、こんな言葉を口走って
しまっていたのだ。
「何を勘違いしてるんだ?」
「え……?」
頭を掻いて間をとってから、瑞希は言った。
「勘違いしてるのは俺の方かもしれんけど……俺には、君が何が言いたいのか、全然分か
らんのだが」
「………」
「いや……俺が馬鹿なだけか」
「そ、そんなことないと思いますけど……」
「……とにかく、何を言いたいのかが分からねーんだよ。女の子なのに野球とか言ってた
けど、でも……それがなんなんだ?女の子が野球してたら……何かあるのか?」
恵美は、露骨な反応を示した。きょとんとして、目をぱちくりとさせたのだ。それがど
んな気持ちからだったのか、彼には分からなかったが。
書き方もうちょっと考えるべきかもしれないでつ……今回……w
>>265-266 そうですね・・・
野球の話しを通して二人の性格が
書かれていっているので、構わないと思いますよ。
野球だけではなく何でもですけどねw
長い場面だ〜w
気まずくなったわけではないが、会話は止まってしまった。そして、二人が一緒に歩く
時間は、すぐに終わってしまう。学校に着いてしまったのだ。
下駄箱の前で、瑞希はようやく言った。
「なあ、さっきの──」
「……これから」
彼の言葉を遮るようにして、恵美が口を開く。
「これから……毎朝一緒に学校に行って、一緒に……帰りましょうね」
「最初から、俺もそのつもりだったよ」
言ってから……瑞希は、自分がとんでもなく馬鹿げた言葉を口にしていたということに
気づいた。恵美は、ただ笑って答えた。
「……はい!」
二人は、お互いに笑った。
*
瑞希にも、解せない思いはあった。恵美が何を言っていたのか、ただ自分が理解できな
かっただけなのではないか──と。
その思いを放っておけるほど、彼は単純な人間ではなかった。だが──こう、自らに言
い続けた。
今、知る必要はない、と。これから、いくらでも時間はあるのだから。
場面をいきなり変えたから変になったかも……
>>267 >>268 微妙ですね・・・
恵美のような女の子は最後の最後で強いんでしょうねw
>とんでもなく馬鹿げた言葉
ここはもう少し詳細に説明がほしいです
場面が変わったことはそれほど気にしなくても大丈夫ですよ。
それよりも、「──と」が気になりますね。
恵美と話すことなど、今では日常のことになったのだ。そう、思う。
*
女の子がバットを持って学校に来る、というのは、相当おかしなことだと言える。なぜ
なら、彼女、正田美佳が通っている高校──瑞希や恵美、美由紀、恭子も同じ高校に通っ
ている──には、女子の野球部などないからだ。そして、美佳の持っているバットは、硬
式野球用の物なので、ソフトボールには使えない。彼女が変わり者と言われている、もっ
とも大きな理由だろう。
なんか全然だめだ……少なくてすいません……
バットを持っていることで他人から妙な目で見られることに、彼女自身気づいていない
わけではない。気にしていないだけだ。──いや、どうでもいいと思っている、と言った
方が正しいだろう。
彼女は、野球が好きだ。毎日欠かさずに野球場に一番に行き、練習をしている。誰かが
来たなら一緒に練習をする。たまたま誰も来ないなら、一人で練習を続けるだけだ。おそ
らくは、彼女たちの野球をしている仲間の中で、一番熱心だろう。彼女自身も、密かにそ
れを自負している。
だから、彼女は打撃に自信を持っていたのだ。からかわれることもあった。それも、自
信にすることができていた。うらやましく思っているのだ。そう、思うことによって。
全然かけない……ヽ(`Д´)ノウワァァン!!
>>272-273 この話しは瑞希と恵美だけでなく
ほかの登場人物も受け持つパートがあるんですね。
なるほど。
>273の終わりは変えましたね。いいですね。
いつも波に乗って書くことが出来るわけでは
ないですよね。気分転換が必要かな。
書けないときには取材もいいかもしれないですねw
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
彼女の持っていた自信は、絶対的な物ではなかった。少なからず、自身を疑ってしまう
気持ちは、あったのだ。それは、瑞希と出会ったことで確信的な物になった。
そのことは、彼女にとってどんなことだっただろうか。少なくとも、彼女自身にとって
は、自分の自信が崩壊した瞬間ではなかった。そんな、絶望的──とまでは言えないかも
しれないが──な瞬間では、なかったのだ。むしろ、張りつめていた糸が、切れたような
瞬間だった。ああ、これで無理に意地を張らなくてすむなどと、思っていたのかもしれな
い。だが、彼女自身、自分はそこまで謙虚な人間ではないとも思う。
今日はちょっと実家の方に行ってたので……こんだけです。
ただ、確実に言えることはあった。自分は、今まで以上に努力していかなければいかな
いのだ、と。そう、自分が思ったのは確かだった。決意した、と言ってもいい。
「……行ってきます」
言い慣れすぎた言葉を、この朝も口にする。いつもと同じ、変わらない朝の習慣だ。だ
が、少し違うところもある。
「あら、今日は早いのね」
「……うん」
後ろから聞こえた母親の声に答えるのもそこそこに、彼女は家を出ていった。
母が言っていたように、確かにいつもより家を出る時間は早かった。学校に行く前に、
野球の練習でもしていこうと思ったのだ。いつも一番に練習を始めている彼女でも、朝に
練習をするというのはあまりないことだった。
(……子供みたいね、私……)
バットを振るということを早くしたいと、彼女はずっと思っていたのだ。昨日瑞希に教
えられたことを実践して技術を確かな物にしたいとか、そういった思いからだろう。
復調かな……でも内容がちょとアレかもしれないです
別に野球場に行く必要はなかったのだと、彼女は後から思った。一人で練習をするのだ
から、公園でもよかっただろう。だが彼女は、そんな考えを全く持たなかったのだ。
彼女にとって野球をする場所は、あの野球場以外にはなかったのだ。特別な練習設備も
なく、そこで練習をすることに、はっきり言ってメリットなどないだろう。ただ、彼女自
身の気持ちの問題なのだ。
ただ、彼女はそのことを考えてわざわざ野球場まで向かったのではない。そんなことは、
彼女は考えていない。感覚的なことなのだ。
野球場までの道のりは、いつもの朝と何ら変わらない物だった。誰とも会わない。別に
何も起こらない。変わっているとすれば、彼女が少しだけ早足になっていることくらいだ
ろう。
もうすぐ夏休みが終わって学校が始まると思うと鬱……25日までなんです……w
堤防を降り、野球場に向かう。学校の鞄などをおろして、一度大きくのびをする。あく
びも出てしまった。目をこする。まだ、眠気が残っているらしい。
苦笑した。バットを取り出す。ボールを持つ。バックネットに向かって、歩いていく。
いつもなら、この前にベースを用意するなどの準備をしているはずだが、今は彼女一人し
か来ないだろうし、その必要がなかった。
一度大きく息を吐いて、彼女はバッターズグラブを両手に着け、バットを持った。
昨日瑞希に教えられたことを意識する。向かってくるボールをイメージして、バットを
振る。
うう……少なくてすいません……
まだ、どうも違和感を感じてしまう。それほど大きくフォームを変えたというわけでは
ないのだが、変に力が入ってしまい、実際に打席に立ったときにこれを実践できるかと言
われると、自信はなかった。練習と本番は違う、ということだ。そのくらいは、経験して
いる。別に、勝負弱いということではないのだが。
今度は、ボールを上に軽く放り投げて、落ちてきたところを打つ、という練習を、彼女
は始めた。素振りよりは、効果があるだろう……と、彼女は思っている。実際のところは
どうなのか、彼女には分からない。別に、効果を疑っているわけでもないが。
何球か打った後、一度彼女は間隔をとった。
(……ちょっと……な)
自分が思い立って始めたことではあったが、さすがに一人でやることなので、少しむな
しくなってくる。
嘆息した。しかし、すぐにもう一度、ボールを上に放り投げ、バットを振る。
「あ……」
思わず、声を出してしまっていた。バットが、ボールに当たらず空振りしたのだ。
あさってから仙台に旅行に行くので……またしてもかけないです。
空しくボールが弾む音だけが、後に残る。しかし、別に特別なことでも何でもない。た
まには空振りをするし、それを恭子が馬鹿にしてくるというのが常だった。だが、どうし
ても今はそれが、いつものように通り過ぎることができることではないような気がしたの
だ。
「………」
ボールを拾い上げる。そのボールを、彼女はほんの少しの間だけ見つめてしまっていた。
どんな感慨があったかは、彼女自身にも分からなかったが。
顔を上げたとき、彼女は遠くに道を歩いている二人の人影を見つけた。
男女の組み合わせのようだ。どちらも、彼女の高校の制服を着ている。まだ登校するに
は早い時間だろうが、珍しい……
(……え?)
それが見知った人間であるということに気づくのに、時間はかからなかった。
(恵美……と、瑞希くん……)
あわてて、彼女はバックネットの裏に隠れてしまった。別に隠れる必要などないと気づ
いたのは、隠れてしまってからだった。
(……私……どうして……)
あう、どうかされました?最近カキコないですが……
>>276-281 夏休みで出かけておりました。すみませんw
学校、26日からですか?随分早いですね。
えーと・・
>>278は少々くどいかもしれないですね。
野球場という単語が多い印象です。
>>279はもっと短文でまとめて次に繋げるといいですね。
>>280-281はそのままで
楽しみな展開ですw
仙台に行ったんですね。
一応、保守。
ほしぅ
別に、すぐに出て行ってもよかっただろう。別に隠れる必要などないと分かっていたの
だから。だが、それを彼女はしようとしなかった。できなかったのだ。彼女自身にも分か
らない理由で、だ。
結局彼女は、その後練習を続けることができなかった。どうしても恵美と瑞希の姿が頭
から離れず、集中できなかったのだ。なぜこんなに気になってしまうのか、彼女には分か
らなかった。ただその不思議な感覚と気持ちを、完全に無視することは、彼女にはできな
かったが。
ああ……夏休みも今日で終わりです……あ、あと保守ありがdです。
(馬鹿じゃないの、もう……)
どこからわいてきたかも分からない自嘲の言葉が頭の中をぐるぐると回るばかりで、彼
女はなし崩しにその場から立ち去るしかなかった。
*
恵美のクラスの体育の授業で、サッカーをやることになった。と言うか、予定としてそ
うなっていたのだが。
彼女は別に好きでも嫌いでもない。どちらかと言えば、スポーツそのものが好きなので
好き、と言えるだろうが。
次の授業が、そのサッカーだった。
「んふふ〜、恵美ちゃ〜ん!」
「きょ、恭子さん、はしゃぎすぎです……」
「いいじゃない!ようやく楽しい授業が回ってきたんだからさあ!」
同じクラスである恭子が、ずいぶんと楽しそうにして話しかけてくる。当然だろう。お
そらく、野球に限らないのであれば、彼女たちの野球をしている仲間の中では、一番スポ
ーツが好きで、運動神経が抜群なのだから。
「ほーら、早く早く!一番に行って早く着替えようよ!」
「わ、分かりましたから、そんなにせかさないでください……」
「あはははは!ごめんごめん」
……本当に、彼女、西口恭子は元気すぎる少女だった。
本当に元気に書いちゃいましたw。女子でもサッカーを、うちの高校でやっていたもので……
>>285-286 夏休みが終わるの、早いんですね。
えーと・・・そうですね。
たくさんの人物が出てきていますから、もう少し書き分けがほしいですね。
難しい事だとは思いますが、こういう形式にチャレンジしているので
必須だと思います。
ちょっと両極端なキャラが揃っている印象なので・・・
恵美は、そんな彼女のことが好きだった。いつも明るく、気分が沈んでいるような様子
など、一度も見たことがない。
恭子に腕を引っ張られ、廊下を走らされる。恭子はいつもこんな調子なのだ。体育の時
間になると、他の授業と比べると本当に張り切る。国語とか数学と言った、いわゆる『勉
強』の時間だと、不真面目ということとは違うだろうが、あまりやる気のないことが雰囲
気から伝わってくるほどなのだ。それでも全く暗くならないのは、流石とも言えそうなほ
どだった。ただ、成績はそれほどいいというわけではないのだが。だからこそ、彼女たち
の関係がいいのかもしれない。
極端……そうですよね。いろいろとキャラを書いてみたいとも思うんですけど……
女子と男子は体育の授業をわかれて行う。今は、男子がテニス、女子がサッカーをやっ
ているが、恵美はそれがどうも反対のような気がしてならなかった。だからどうだと、い
うわけでもないが。
しかし、もしかしたら彼女のそんな気持ちは、ボールを足で扱うことがどうしてもうま
くいかないことから来ているものなのかもしれない。
練習をしている今も、そんなことを思ってしまう。思わず、ため息をついてしまってい
た。ボールを蹴るのに完全に失敗してしまい、パスの練習をしていたのに、あらぬ方向に
ボールが転がっていってしまった。
微妙っていうわけではなく、極端すぎないはっきりした違いをかけるようにならないと……
「ご、ごめんなさい!」
「ううん、いいよ」
そう言って、一緒に練習をしていたペアの女の子がボールを拾いに、走っていった。そ
の女の子とは、特別に仲がいいというわけではないが、いつでも少々の話くらいならして
くれるような関係だった。
それでも、たとえ恭子のように親しい友人であっても、彼女はどうしても敬語を使って
しまう。そして、それが理由で、どうもとっつきにくいように彼女は周りから思われてい
るらしかった。
教師にも、そのことでよく声をかけられる。だが、別にクラスの中で浮いてはいるが、
疎外されているということとは全く違うので、何の問題もない、というようなことを答え
るしかなかった。
激しく二日間ほどホスト規制をくらっていたため掲載できませんですた。
>>288-290 どうしたのかと思っていました・・・
よかったです。
恵美編ですね。
確かに、こういうタイプっていますねw
学校では、なかなかスポットが当たるタイプではないでしょうけど。
>>290の後半は妙にリアルな表現ですね。
瑞希編よりも周り人間の描写がはっきりしていますね。
なかなか興味深いですw
ボールをとって、女の子が戻ってきた。軽く手を振って、合図をしてから、ボールが彼
女の方に蹴られる。
この女の子は、恭子ではない。美由紀とはクラスが違う。そんなに、親しいとは言えな
いような関係ではあるが、まあ友人ではある。たまにこのような体育の時間などで少し話
をするくらいではある。それでも、他のクラスメイトよりは、仲はいいだろう。
名前は、三浦里沙。特別目立っているわけでもなく、特別成績がいいわけでもない、普
通の──まさに、そうである──女の子だった。
激しく疲労しているので、こんだけです……すいません……
転がってきたボールを足で止めて、また蹴ろうとしたとき、笛の音が響いて、教師の声
がかかった。
「はーい、じゃあ集合ー!」
広がって練習していたが、みんな一斉に集まっていく。
三浦里沙という女の子は、本当にごく普通の女の子である。それほど目立たず、無理に
勉強や運動をがんばったりもしない。友人もそこそこいる。そんな、普通の高校生であろ
うと、彼女はしていた。しかし、他の女の子と違うところを、彼女は持っている。
「………」
芦沢恵美という女の子を見るとき、彼女はどうしてもそのことを自覚してしまう。その
女の子のことを、彼女は友達の一人だと思っている。しかし、彼女が感じている感覚は、
友達であるということとは全く違う物だった。
なんか……書き方がおかしいかも……
(だめだめ、こんなこと考えちゃ……)
考えないようにはしている。だが、どうしても恵美のことが気になってしまって仕方が
ないのだ。
芦沢恵美とは、クラスでは全く目立たない女の子である。里沙の持っているイメージで
はあるが、引っ込み思案で、恥ずかしがり屋、クラスの人間の種類が悪ければいじめの標
的にすぐにでもなってしまいそうな感じの女の子だった。そして彼女は、そんなクラスで
なくてよかったと、心から思っている。
里沙は、恵美のことが好きなのだ。
当然、それは他の女友達に持っているような感情や、ボーイフレンドに持つような感情
とは、全くの別物だった。
……なんか、くどくなっちゃったような気が……
>>292-294 そうですね・・・
確かに少し繰り返しなってしまってますね。
でも、自分でわかっているようなので大丈夫でしょう。
まだ修正が出来ますよ。
内容が混乱してきたら思いきって場面転換などもいいと思います。
それから、一人の人物に絞って書くのも手ですね。
駄目だと感じたら、原点(瑞希編)に戻ることもいいかもしれません。
学校が始まって、お疲れですか?
あまり無理をしないでくださいね。
(はあ……お話、してみたいなあ……)
恵美を見ていると、彼女はいつもそんなことばかりを思ってしまう。
思い切ったことは、彼女の苦手なことだった。
ぼけっと、ただ窓の外を瑞希は見ていた。いつものように、授業を聞く気にはならなか
った。第一、今の時間はほとんど誰も意見を言ったりしない家庭科の時間だった。聞いて
いない生徒も多い。
グラウンドでは女子がサッカーをやっている。男子がテニスをやっている。今日はずい
ぶんと暑い。ご苦労なことだ──
(そう言やあ……俺のクラスも体育あったな。確か今日からソフトだって……)
アドバイス、ありがとうです。
激しく疲労していることもあるのですが、なんとかがんばります。
忘れてはいなかった。グローブも、体操服も持ってきているからだ。体育は他の授業よ
りはやる気が出る。ただ聞き流している──いや、耳に入ってもいないだろう──だけの
ような授業に比べれば、という程度ではあるのだが。
だが、ソフトボールは違うだろう。昨日のこともある。むしろ、楽しみに思っていた。
しかし、これほど暑いのではそんな気分も台無しである。朝はそうでもなかったが、急
に暑くなった。昨日とは大違いである。
大きく、ため息をつく。
少なくてすいませんです。
暑いのは本当に嫌いだ。厚着をすれば寒さは防げるが、たとえ素っ裸になったとしても
暑いのは全くしのげない。毛布をかぶれば寝られるが、夏の夜の蒸し暑さには耐えられな
い。
そして今現在、ずいぶんと暑いのだ。教室には一応扇風機もあるが、廊下側に取り付け
られているため彼の席のある窓側にはほとんど風はこない。それ以前に、扇風機はほとん
ど真下に向けられていて、廊下側の連中がほとんど独占している。まあ、期待したことな
どはないが。
しかし、そんなことを考えても不毛なだけだ。
もう一度ため息をついて、彼はまたグラウンドに目を向けた。
9月になってから激しく暑いです。体育祭もあるし……遅れて夏がきたかんじです。
>>296-298 場面をかえましたね。
同じステージ(学校など)が舞台の場合
こういう切りかえ方は、上手いと思います。
>>296 現実に暑いので文章に・・・w
わかりますけどw
例えば今の季節に「姉との冬の思い出」などを書いたら
どうなるのか、読んでみたいですねw(別に気にしないでくださいw)
状況描写は、書き始めた頃からみると
滑らかになりましたね。
次回も期待しています。
サッカーは試合をしているようだった。そして、ちょうど誰かがゴールを決めたところ
のようだ。大はしゃぎしている女子がいる。……どこかで見たような気がする女の子だっ
たが、それが誰だったのかは、分からなかった。まあ、彼が見知った女の子と言えば、昨
日一緒に野球をした四人くらいではあるのだが。
授業とは全く関係のないことばかりを考え、彼はいつも、その授業の終わりのチャイム
が鳴るのを待っている。それが、彼の日常だった。
期待されているのに……なんか調子が悪いです。
授業は聞く耳を持たない。関係のないことばかりを考えてばかりいる。それでは、彼は
なぜ学校に来ているのだろうか。それも、義務教育でなく、試験を必要とする高校に、で
ある。
別に来なくてもいい。勉強など、わざわざ誰かに教えられなくとも、本を教師にするこ
とができる。では、なぜ来ているのか。
その理由は、彼の姉の言葉にあった。それは、
『どんなに才能があっても、どんなに頭が良くても、どんなに能力があっても、世間はそ
れだけじゃ認めてくれないの。だから、学校にだけはちゃんと行った方が、あなたの将来
のためなのよ』
という物だった。
あう、もっと書きたいんですが……
>>300-301 書ける時はどんどん書いてくださいw
>>301のような学校に対する考えは
誰でも一度は思うことですね。
その答えも大抵、似たり寄ったりしています。
そう思うことで納得しているわけですが・・・・
何でもそうですが、大人が子どもに言い聞かせる場合と
子どもが子ども(年齢が近い者同士)に言い聞かせる場合とは
微妙に違うかもしれないですね。独特です。
だから、高校には『ちゃんと』いくことにした。中学校までとは違い、授業料を取られ
ることは知っていたので、当然奨学生の試験を受け、奨学金を受けている。授業態度など
からそれが取り消されそうになったこともあるが、中間だか期末だかの試験の成績がよい
ので、そんなことも何の問題もない。
では、その先は?
高校を卒業して、その後である。そのまま進学する、就職する。どちらも、どうも興味
が持てないのだ。
まだ、二年以上の時間がある。だから、まだ彼は具体的には決めていない。だが、二年
経った後に、自分が明確に進路を決めているかどうか、自信はない。
かけてるようなかけてないよーな……
その原因の一つに、彼が未来に対し希望を持てないということもあげられるだろう。自
分に未来があるとか、可能性があるとか、そういうことを考えられないのだ。一体自分に
何ができるというのだ?
だからこそ、学校にいること、通うことに意味を見いだせないのだろう。勉強をして大
学に行け、と教師は言うが、この不景気な世の中で、そんなことが絶対的に良い選択であ
るとは、思えるはずもない。何もかもが、詭弁に聞こえてしまうのだ。
何を信じればいいというのだ?
他人も、国も、未来も、何も信じられはしない。……ああ、こんなことを考えるたびに、
また何もかもいやになってくる……
かけるようになってきますた。
いいなあ。
15でこれか。
内容と表現で分けるなら
内容に対する才能ってのは
これはおそらくあると思います
表現は
ときどきなんだか紋切りに近い言い回しがあったり
未成熟なものを完全体の論理として扱ったりして
けど
素晴らしい文章やら
紋切りの文章やら
あと、自分が過去に書いた文章とか
そういうのをたくさん鋭く読んだり書いたりしていけば
とくにあんたのように毎日文を書いてるやつなら
時間とともにぐんぐん円熟していけるんだろうよ。
17歳のあんたが楽しみだ。
>>303-304 書けるようになってきたようで、よかったですw
そうですね。
舞台が学校で主人公が学生ですから
こういったテーマが出てくることもありですね。
続きが気になりますが・・・
デカメロンさんがいい事を。
よかったですねw
(……だったら考えるなっつの……)
顔をゆがめ、舌打ちをする。そして、長く嘆息した。
「………」
何かを、思い立った。それが何なのか、自分にも分からない。それ以前に、ただ何も考
えていなかったのではないかと思っているほど、無意識のうちのことだった。
席から、立ち上がる。いすが動いて、がたがたと音を立てた。
「し、志沢くん?どうかしたの?」
女性の教師が、あわてた様子で彼に聞いてくる。彼は教師を一瞥すらせず、窓の外を向
いたまま答えた。
「……トイレだ」
ずかずかと教卓の前を通り過ぎ、彼は教室から出た。便所に向かったわけでは、ないの
だが。教師も生徒も、全員が突然のことで呆気にとられていた。
廊下を大股で歩いていく。彼は、屋上に行ける階段に向かっていた。屋上に行く理由な
どない。たとえどんなに授業を受けるのがいやだったとしても、そんな気持ちにはなりは
しないだろう。
何が彼をそうさせたのだろうか。彼自身には分からない。何か、得体の知れない物が、
彼を屋上という場所へと向かわせたのかもしれない。
階段を上がり、屋上のドアを開けた。
何もありはしない。ただ、フェンスに囲まれた空間が広がっているだけだ。
>>305 初めまして。ありがとうございます。17歳の僕……どうなってるかは分かりませんが、
成長していきたいです。
ゆっくりと、足を進めていく。ちょうど真ん中あたりで、足は自然と止まり、彼は空を
見上げた。
不自然なほど晴れている。雲一つない。これなら、暑いのも当然かもしれない──が、
何かがおかしかった。
不意に、ドアが開く音がした。屋上の入り口だろう。そちらを向く。
驚愕したなどという言葉では表せない感情だっただろう、彼がそのとき感じた物は。
「……どうしたの?瑞希……どうしてこんなところにいるの?」
「……姉……ちゃん……?」
一人の少女が立っていた。セーラー服を着ている。髪は肩にかかる程度の長さで……い
や、そんなことを考える必要などなかった。その少女は、彼の姉、まさにその人だったの
だ。だが、彼の姉は──
「瑞希、学校の授業があるでしょ?学校に来てるんだったら、ちゃんと受けないと……」
「……どうして……」
「いくら学校の授業がいやでも、あなたが頭が良くても、学校に来てるんだから、学校のルールにしたがわなきゃ、だめでしょう?」
「……お前は何だ!?」
激しく書けるようになりました。まだあります。
思わず、彼は言葉をはき出していた。彼の眼前に立っているのは、間違いなく彼の姉の
姿をしていた。だが、姉は死んだのだ。姉は、存在するはずが──ない。
「あなたの……お姉ちゃんよ?分からないの?」
「……違う。確かに俺には三年前まで姉がいた。でももう死んでるんだよ!お前は……い
ったい何なんだ?」
自分でも信じられないほどに、彼は動揺していた。いや、狼狽していたのだろう。
「……そっか」
彼の姉の姿をした少女は、何かを悟ったような口調で、言った。
「大人に……なったね、瑞希……」
これが完結したら、推敲して、角川ネクストにでも応募してみようと思います。
「……何……?」
「少し……心配だったんだけど……取り越し苦労だったみたいね」
そう言って、微笑む。
「私のこと……覚えててくれたんだね。……嬉しいよ」
「……現実から消えた存在は、存在を持たない心の中にその存在を、移す物だ。別に、俺
が特別なわけじゃ……ない」
「そう……その通り。私が言ったことだったっけ」
「……俺の姉は、そう言った。だが……もう、死んでるんだよ……お前は、一体……何なんだ?」
「悲しい?」
「……なに?」
「もし、『あなたのお姉さん』が戻ってきたら、あなたは悲しいって思うの?」
「それは……違う」
「でも、戻ってくるはずは、ない……そう思う?」
「……そうだ」
少女が、寂しげに笑う。
内容もよくしていかないと……
>>307-310 波に乗っているようですねw
先が読めない展開です。
応募はいい経験になると思いますよ。
ひとつだけ注意をしておきますが
自分の作品のジャンルをしっかりと見極めて応募してみてください。
何かの選考対象になる場合は重要なことです。
わけが分からないというのが、彼の心の中で、もっとも大きくなっている感情だった。
どうして姉が──そう、どう見ても彼の、姉だったのだ──、彼の目の前に、今立ってい
るのだ?姉は、確かに死んだ。それを彼は知って悲しみ、姉の姿を見て悲しんだ。彼の感
じたその悲しみは、現実の物だった。
それは、純然たる事実だった……はずだ。
「戻ってくるはず、ない。だから、俺は……悲しかったんだ」
「だから、私を受け入れられないのかしら」
「……分からない。あんたは……本当に、俺の姉なのか?」
「信じるのも、信じないのも、あなたの自由。私は、そういう存在だから」
「俺には……信じることは、できない。『姉ちゃん』は……どこにも、いない」
「……『姉ちゃん』……か」
もう一度、少女が笑った。そして、煙のように消えていく。
「……ありがとう」
「な、待って──!」
何を、自分は言おうとしたのだろうか。言葉にならなかったのだから、それが何だった
のかは分からない。ただ、一つはっきりしていることがある。自分は、目の前にいた少女
が彼の前から消えることを、拒んでいたのだ。
一人、学校の屋上に立ちつくす。それが、どれほど空しいことだっただろうか。
教室に戻ったとき、はじめに声をかけてきたのは当然ではあるが教師だった。
「し、志沢くん?ずいぶん長い間いなかったけど……どこにいってたの?」
「……トイレだ。戻ってきたんだから、いいだろう」
むちゃくちゃな論理であることは分かっている。ただ、返答をするのが、めんどくさか
っただけだ。
ありがとうです。なんだか名無しさん、最近見に来られる時間が僕がうpする時間より
前に来ることもありますね。
何か声をかけられたようだが、答える以前に、彼は聞く耳を持っていなかった。ゆっく
りと、自分の席に着く。そして、彼はまた、窓の外に目を向けた。グラウンドでは、相変
わらず女子がサッカーの試合をしている。ざわざわと、なにやらクラスの生徒が騒いでい
る声が聞こえる。だが、それら全ては、彼にとってはどうでもいいことだった。
サッカーは常に動き回っていなければならないスポーツである。当然、それが終わった
ときには大きな疲労感と汗がおそってくる。そして恵美は、今まさにそれを感じていると
ころだった。
「あ、あっつー……い……」
思わず、声を上げてしまう。
ちょと少ないですが。
「あはは、恵美ちゃん大丈夫?」
声をかけてきたのは、恭子だ。
彼女たちのグループの試合は終わって、今は別のグループが試合をしていた。それを、
彼女たちは座って見ている。
「汗でべたべたになっちゃって……」
「私も。これがちょっとね〜。まあでも、楽しいからいいんだけどね!」
「そ、そうですね。恭子さんって、本当に……スポーツが好きなんですよね」
「うん!だって、楽しいもん。恵美ちゃんだって、今日もそうだけど、野球とかやってる
とき楽しそうだよ?」
「スポーツは、嫌いじゃないんですけど……、あんまり上手じゃないですし……」
「恵美ちゃんってさ、本当に謙遜するよねー。別にさ、少しぐらい自信持ってもいいと思
うんだけどねえ」
「い、いえ、そんなこと……」
なんか……恭子が美由紀みたいになったかも……
「謙虚なのもいいんだけどさ、恵美ちゃんは本当にうまいんだから、もっと出て行ったら
人気者になれるとおもうんだけどねえ。顔もかわいいし、優しいんだしね!」
「わ、私は……このままで、いいです……」
「あは、恵美ちゃんらしいね」
恭子が、嘆息にも似た息を吐いた。
「私……恭子さんが、羨ましいです……」
「どうして?」
「だ、だって……明るくて、スポーツできて、友達もいっぱいいて……」
「そう?でも私はね、恵美ちゃんが羨ましいなあ」
「え?」
きょとんとしてしまう。恭子はそんな恵美の顔を見て、いたずらっぽくウィンクをして、
言った。
「恵美ちゃんみたいに優しくて、女の子らしいって言うの?そんな風に、なりたいなーって、
私思うよ」
「……そんなこと、ないと思いますけど……」
女の子の会話なんて、聞いたこともないのに……書いちゃってますw
書け書け。
村上春木なんざあからさまにありえんような会話だらけじゃ。
>>312-315 そうですね。
デカメロンさんも言っていますが、構わないと思いますよ。
ただし、注意すべき事があります。
登場人物の表情の描写ですね。
以前の話の中でも書かれてあったのですが
>>315で再び「きょとん」というのを使っていますね。
人の表情は多々あります。
その辺りは少し考えて書いたほうがいいと思います。
「んふふ〜、ま、恵美ちゃんがそう思ってるなら、それでいいんだけどね!」
「は、はあ……」
恭子が立ち上がった。そして、顔を校舎の方に向ける。
「瑞希くんだって、見てるしね」
「え?」
「ん?ああ、何でもない何でもない!」
まあ、彼の方は気づいてないみたいだけどね──
恵美には分からない程度に笑って、彼女はそう思った。
*
正田美佳という少女は、はあまり学校にくることが好きではない。しかし、嫌いかと言
えば、それもそうではないと答えるだろう。いつも『私はどうしてここにいるんだろう』
とか思っているのだが、特に嫌う理由もない。
もともと、彼女はめんどくさがりである。勉強はめんどくさい。人間関係を作ることす
ら、彼女には億劫なことだった。正確に言えば、そういう物を必死で作ったり、維持して
いったりすることが、めんどくさいのだ。それほど友人に恵まれているわけではないが、
ほしいとも思わないし、全くいないわけでもない。つまり、あまり深く考えないのだ。
ただ、好きなことには本当に熱中する。そして、その熱が冷めることはまずない。もっ
とも顕著な例が、野球だろう。小学生時代からの友人である真田美由紀に誘われたのがき
っかけで、もう五年以上続けていることになる。他にも長い間続いている趣味がいくつか
あるが──
ともかく、彼女、正田美佳は、そんな女の子である。
表情の書き方……そうですね、思ったような表情を表現するのに、いい言葉を
ちゃんと書いたほうがいいですね。よく考えて……
授業が終わって休み時間に入ると、彼女はすぐに弁当を開いた。と言っても、まだ昼休
みではない。昼休みが始まるのは四時間目が終わってからで、まだ三時間目が終わったと
ころだ。別に、彼女が勘違いしているわけではない。彼女はいつも、この休み時間の間に
弁当のほとんどを食べてしまう。全て食べきることも多い。昼休みを、食事以外のことに
使うためだ。
それは、言うまでもなく、野球の練習である。いつも、美由紀につきあってもらって二
人で練習をしている。美由紀もまた、彼女のように、いわゆる早弁を、いつもするのだろ
う。そのことには、彼女は感謝している。
しかし、そんな理由があったとしても、まず早弁する女の子が珍しいだろう。
はう、もうすぐテストでつ。
>>318-319 最近「もうすぐテスト」という書き込みをよく見ます。
頑張ってくださいね。
女の子で早弁、確かに珍しいかもw
話のネタになるかわかりませんが
以前、電車に乗っているとき女子高生が乗車をしてきました。
カロリーメイトとオロナミンCを持っていて
ドア際に立ち外を見ながらゆっくりと食べ始めたのです。
何となく印象的でしたね。
少なくとも、彼女のクラスにはいない。そして、これまでも見たことはなかった。
だが別に、そのことは何も気にはならない。どうでもいいと思っている、とも言い換え
られる。
他人の目は、あまり気にならない。評価という物でも、同じだ。わざわざ、他人からよ
く思われようとか、彼女は思うことができないのだ。
ただ、彼女がそんな風に考えているわけではない。何も、気にしていないだけなのだ。
彼女は、そんな女の子である。
いつも冷静で、しっかり者という風に思われているが──まあ、これが全くの間違いと
いう訳ではないが、彼女は実際にそうではないだろう。確かに何かを見落とすとか忘れる
とか、そういったことはほとんどなく、あまり動揺するということも少ない。しかしこれ
は、ただ忘れ物をしたりするといろいろとめんどくさいからだ。教師に忘れたことを言わ
なければいけない。他にも、時々ある小テストでも彼女はたいてい合格するが、それは小
テストのための勉強を、欠かさないからである。だが、それはただ追試がめんどくさいか
らというだけの理由による物なのだ。
昨日またしてもホスト規制を食らいました。
彼女は『ただなんとなく』勉強をし、学校に通っている。ただそれだけの日常は、つま
らないに決まっている。いや、だからこそ──彼女は、野球という物に、夢中になってい
るのかも、しれない。
まあ、彼女自身は、あまりそういったことは、考えたりはしないのだが。
弁当を食べながら、彼女は腕時計を一瞥した。
(……っと……もう、始まるか……)
休み時間は、もう残り少なくなっていた。手早く弁当を片づけて、次の授業の準備をす
る。切り替えは早い。
ちょっと書き方変かな……と思いました。
眼鏡でマジメタイプの、アウトロー的な主人公と対比的に描かれてた女の子が
実はけっこう冷めてて…っていう設定は
面白い反面危険でもあるよなあ。
まあ、ウデだな。
「彼女は、彼女は」と繰り返すと、なんかテンポ悪い
「心電図型」ってヤツね
名前を使うとか、いっそ主語を省くとかでメリハリを
デカメロンさん、名無しさん、ありがとうございます。
デカメロンさんは、
>>319以後のシーンが恵美のことを書いたシーンだと思われ
ているようですが、僕としては美佳について書いたつもりでした。舌足らず、
説明足らずだったでしょうか?
うわ。本当だ。
そうだねえ。
どうも僕は
「そうだと面白いなあ」っていう解釈を
信じようとする傾向があるみたいなんで。
忘れてくれ
一度、大きく嘆息した。特に、大きな意味はない。
ふと、彼女は今朝のことを思い出した。恵美と瑞希が、一緒に歩いていたところを見た
ことだ。
自分が何を考えていたのか、今になっても分からない。別に隠れる必要などなかった。
適当にあいさつでもしておくのが、もっとも自然だっただろう。何も、気兼ねなどあるは
ずがなかったのだ。
気になってしまうことではある。
あのとき、自分が感じていた感覚、思っていた感情、そういった物の正体が、彼女は気
になっている。
>>327わかりましたです。
〜 彡巛巛ミ
∧ ∧
〜′ ̄ ̄( ゚Д゚)
UU ̄ ̄ U U
〜ヽ ピタッ
彡巛巛ミ
〜′ ̄ ̄( ゚Д゚) ん?
UU ̄ ̄ U U
サワサワ
彡巛⊂ヽ
(;゚Д゚)ノ な、なんだ?
(| |
〜| |
∪∪
グイッ
彡》》⊂ヽ
(;゚Д゚)ノ
(| | …
〜| |
∪∪
今まで誰に対しても、感じたことない物だったからだ。
そんなことを考えているうちに、チャイムが鳴って、教師が教室に入ってきた。もう一
度嘆息する。
生徒が席に戻って、室長が号令をかける。
気分は乗らない。また、ずっと何か考え事でも、自分はするのだろう。そんなことを、
彼女は思った。
*
打席に立ったとき、それまであがっていた歓声がぴったりと止んだ。思わず、笑ってし
まいそうになる。
体育の授業で、ソフトボールの試合をしている。そして、九番という打順に入れられた
彼、瑞希が、打席に立ったのだ。それまでは他の生徒にかけられていたような歓声が上が
っていたのだが、彼が打席に立った瞬間に、静まりかえってしまった。それだけで、彼が
周りからどう見られているのかが、分かるというものだろう。
なんだか、訪問する人が増えたみたいですね。
(
⊂ `∧ ∧
ヽ(*゚д゚) そうだね!
∪∪
それでも、やたらと明るい連中が歓声を上げたりしている。実際に今はランナーが二人
いてチャンスなのだし、否が応でも期待しなければいけない。
そんな風に、彼は思った。
ボールが、彼に向かって放られる。見極めようとするまでもなく、完全に高すぎるコー
スに飛んだボール球だった。軽く、嘆息する。
「よーしよく見た!いいぞー」
誰から、声がかけられる。もちろん、彼にはそれが誰だったのかは、分からないが。
(……馬鹿にされているのとは、違うんだよな?)
本気でそうは思わなかったが……そんな風にも、彼は考えてしまう。
二球目。何の緊張感も、ありはしない。というか、何も感じなかった。昨日、美由紀と
対峙したときとは、まるで違う。まあ、投手をしているのは大してソフトボールの経験も
なくアンダースローで投げているのだから、当然と言えば当然だが。
ボールが放られる。彼は、思い切り足を上げ、大げさな動作でバッティングした。何の
ことはない、ただの思いつきというやつだ。意味はない。なぜそんなことを思いついたか
など、分からなかったが。
バットを思い切り振り抜いた。完璧だった。自身で、それを確信する。
以前から読んでもらっている名無しさんが最近こられないようですが……
どうしたんでしょうか。
快音を残してボールは大きく上がり、相当な速さで飛んでいった。ただ、ボールがソフ
トボールだったので、硬球ほどは飛距離が出ない。だが、それでも外野の頭を越すのには
十分すぎるほど飛んだ。
声が聞こえた。打った瞬間からだ。それは歓声のようではあった。しかし、それとは少
し違う。内にあった感情は、ただ驚きでしかなかったからだ。聞こえてくるようだった。
まさか、あいつがあんなにとばすなんて──
とか、そんな言葉が、だ。
なんか不調です。
先週は忙しくて書き込みができませんでした・・・
やっと読むことが出来て嬉しいです。
>>322-323 確かに「彼女は」が気になりますね。
生活スタイルはもう少し簡潔にしたほうがいいかもしれません。
ここではコメントやレスなども入りますから
人物が混乱することもありますね。
>>328 >>330-333 学校生活の中では時として
このような存在の生徒がいますね。
>打席に立ったとき、それまであがっていた歓声がぴったりと止んだ。思わず、笑ってし
まいそうになる。
ここは瑞希らしい・・・w
スポーツ場面の書き方がなかなかいいです。
頑張ってください。
ベースを、それほどは急がずに回っていく。ボールが内野まで帰ってくる頃には、彼は
とっくにホームを踏んでいた。
さて、守備につく準備でもするか──
などと思って、グローブを手に取ろうとしたとき、声がかけられた。
「志沢君すげえじゃん!野球部?」
「………」
一瞬、返答に困った。まさか声をかけられるなど、思ってもいなかったからだ。
「……いや、違うけど」
「え?嘘お!じゃあ中学の時は?」
「部活なんてほとんどやってなかったからな」
「マジ?それであんなに球飛ばせんの?」
(……いちいち無意味につっこんでくる奴だな……)
はふー、明日からテストか……
少しだけ、彼はいぶかった。しかしすぐに、そんなことには何の意味もないだろう、と
も思った。
体操服には名前が書いてある。彼に話しかけてきた生徒の体操服には、『廣瀬』と名前
が書いてあった。
名前は知らない。だが、声は聞いたことがあるような気もする。こんな調子で、いつも
クラスの中で明るく振る舞っているのだろう。その声が、彼の耳にたまたま届いていたと
しても、別に何ら不思議はない。
だが、話しかけられたのは初めてだった。
うーんなんか書けんです。
今日からテストですね。
作品に取り込む事が気分転換になるかと思ったのですが・・・
まぁ、根をつめないでください。
「名前は知らない」から最後までは、うまいですね。
「坂上君って野球部だったよね?」
いきなり、瑞希の後ろに向かって、廣瀬が言った。瑞希も、そちらを向く。
「えっ?あ、うん……」
なぜかクラスの生徒の輪の中からはずれて、一人でグローブを持って立っている生徒が
いた。その生徒が、『坂上』という名前らしい。声をかけられたからか、こちらを向いて
いる。
瑞希の第一印象としては、なんだか内気なようで、男子にしてはおとなしそうだという
感じだった。
「野球部の目から見て、志沢君はどんな感じ?」
「え?えっと……誰の目から見ても、すごいと思うけど」
「まあそうだけどさあ……」
「……いや、僕……バッティング下手だから」
「そうかな?っと、あーっ……もう守備に着かなきゃいかんわ。じゃあね!」
そう言って、さっさと廣瀬は行ってしまった。
(……何がしたかったんだよ……)
軽く嘆息する。坂上を見ると、瑞希の方を見ていた。
「……志沢君」
「ん?」
おずおずと、坂上の方から声がかけられた。
「……すごいね」
「たまたまうまく当たっただけだ」
あー、ちょっと書き方変えた方がいいところがあるかも……
「そ、そう?」
「……ああ」
あまり、話す気にはならなかった。グローブをとって、瑞希は、勝手に決められた自分
の守備位置である外野に向かって歩き出した。坂上の方も、ついてくる。瑞希と同じで外
野を守るようだ。
「し、志沢君は野球やってたの?」
「小坊の時にだよ」
「そ、そう。えっと……野球、好き?」
「………」
少しだけ嘆息し、一泊間を置いてから、彼は答えた。
「……まあな」
えーと、この小説を2chにアップし続けると、なんか応募したときに
著作権のこととかでなんかおかしくなったりしたら僕たぶん泣くので、
新しくサイトをある人に作ってもらいました。そこが完成したら、これ
をアップするのもそこに移そうと思います。感想など送れるフォームも
作ってもらう予定なので、引き続きそうなってからも感想などお願いし
ます。そういうことなんですが、いかがでしょうか?
僕はどうこう言える立場じゃねえけど
こっちのほうも
まあ、せめて71までみたいな
単発もののネタ書いてくれよ
…実は71までのほうが好きだったりするんだけどw
>>338-339 わかりました。
そちらも楽しみにしています。
こちらには以前のような単発物を書くつもりですか?
少しだけ、彼は笑った。
「野球部なんだって?」
「う、うん……で、でも、下手だよ?」
「……それが?」
「え?」
間抜けな声音で、坂上が心の中の疑問符を示してきた。
「下手とかうまいとか、そんなこと聞いてねえよ。だいたい、プロじゃねえんだから野球
部だからって全員がうまいはずねえじゃねえか」
「……う、うん。そう、だよね」
瑞希は答えなかった。それ以前に、もう坂上の方を見ようともしていない。守備位置で
ある場所に見当をつけて、そこで彼は歩くのをやめて、立ち止まっていた。坂上の方は、
ライトかセンターのはずだ。そちらに向かって、坂上は歩いて行っている。
>>340-341 うーん、そうですね、ここも何らかの形で続けていきたいと思いますが……
廣瀬って女子?
>>343 男ですが……書き分けられてないですね。恭子とかぶってるようで……
坂上が、立ち止まって瑞希に声をかけてきた。
「志沢君って……友達、いる?」
「……さあな」
その問いに、一体どんな意図があったのか、瑞希は分からなかった。だが、その問いの
内容がどんな物であったとしても、そこには何の悪意も感じられなかった。だからこそ、
彼は坂上の問いに、何の抵抗もなく答えられたのだろう。
(友達……か)
*
中学、二年生の時だった。彼女は、交通事故で大けがを負い、利き腕だった左腕は全く
使い物にならなくなった。
登場人物が増えてきましたね。はじめはこんなにも出てくることになるとは
思っていなかったんですがw
>>342 >>345 そうですね。人物が増えていますね。
書き分けが出来ないといけません。
女の子がたくさん出てきたときと同様、もしくはそれ以上の
書き分けが必要ですね。
期待しています。
新たな展開ですか?
半年以上もの入院で、それまでは『女の子とは思えない』と周りが言うほどの速球を投
げられていたが、その速球は完全に失われた。それ以前に、ボールを左腕で放ることすら
彼女にとって危険なこととなってしまっていたのだ。日常的なことに腕を使用する分には
何の問題もない、ということが、彼女の気持ちに追い打ちをかけた。
野球だけが失われたのだ。
右腕を、彼女、美由紀は一度ぐるんと大きく回した。今は昼休みだが、いつも一緒に練
習をしている美佳はまだ来ていない。
グローブを着け、ボールをつかむ。ただつかんだのではない。中指と薬指を立てて、他
の指でつまむようにして、である。
ナックルボールという変化球の握りだ。昨日、瑞希を空振りさせた、彼女がもっとも得
意とする変化球である。
>>346 すれ違いですねw。
新たな展開……まあ、そうなんですけど、今は美由紀の話ですw
その時の光景を、思い出してみる。
──気持ちが良かった。瑞希と一緒に野球をやってみて、彼の打撃センスという物は天
才的だと彼女は思った。そんなバッターを空振りさせ、打ち取ったことが、彼女は嬉しか
った。
しかし、どうしても割り切れない思いもあった。変化球で、瑞希を空振りさせた。だが、
ストレートは打たれてしまったのだ。あれは恵美が捕球していたが、本来ならヒットにな
っていた打球だっただろう。
それが、悔しかった。
左腕が使い物にならなくなっても、彼女はどうしても野球をしたかった。ピッチャーを
やりたかった。だから、右投げに転向したのだ。
ストレートの速さは当然失われた。何せ、今までほとんどボールを放るのに使っていな
かった右腕で投げるのだから、コントロールを安定させることにまず時間がかかった。
すでに46ページ……結構書いたなあ
それ以前に、投げる動作がぎくしゃくしないように、自然にできるようにすることに苦
労した。当然それができるようになっても、球速はそう簡単には回復しない。いや、以前
ほどの速球を取り戻すことは、事実上不可能だろう。そのことは、彼女も十分理解してい
た。だから、速球にこだわることはやめたのだ。大した速球を投げられないことには、ジ
レンマやいらだちも最初の内は感じたが、今ではそんな気持ちはほとんどない。いきなり
球の軌道が変わるという不思議な物、変化球を自分が投げられるということそのものが、
ただ嬉しいと、思えるのだ。
そしてそれ以上に、仲間と野球をできることが、彼女は楽しくて仕方がなかった。だか
らかもしれない。美佳と、学校に来てまで野球の練習をしている理由は。もちろん、美佳
は彼女にとって大切な友人だし、それも理由であるのだが。
(美佳、まだかなぁ……)
少しだけ嘆息し、美由紀は天を仰いだ。
美佳とは、小学生時代からの友人である。野球を始めたのも、もともと美由紀が興味を
持っていたというのもあるが、ほとんどは美佳の影響だ。美佳は昔から、打撃にこだわっ
ていた。小鶴誠、という野球選手を尊敬していると、よく口にしていた。その選手のこと
を美由紀は知らないが、美佳から教えられた記録のことや、美佳の話すときの調子などを
見て、それほどすごい選手だったのだなあ、とか思っている。
国会中継とか見てると、政治ってこんなんでいいのかなあとか思います。
>>347-349 なるほど。
人それぞれに人生ありですね。
スポーツ選手の気持ちはわかりませんが、どんな人にも
こういった葛藤があるのかもしれませんね・・・
気のせいか「美」のつく名前が多いですねw
政治は面白いですよ。
裏方に回っている人物はなかなか興味深いですw
校舎と運動場を区切っているネットの方に向き直り、彼女は一度ボールをグローブに収
めた。美佳が来る前に、何となくだが、一球投げておこうと思ったのだ。簡単な投球動作
から、彼女投げた。が──
ボールが手から滑ってすっぽ抜けてしまった。そのことに彼女が気づいた時には、あら
ぬ方向にボールが飛んでいってしまう。
(わ、やばっ……)
ボールが飛んでいった方向に、一人男の子が歩いていた。とっさに、叫ぶ。
「あ、危なーい!」
その男の子が、「え?」と疑問符を浮かべて、振り返ってきた。その直後に、彼女が投げたボールがその男の子の頭に当たってまった。
「痛ぁっ!」
悲鳴を上げて、男の子が倒れ込んでしまう。慌てて、彼女は走っていった。
2つに分けます
「ご、ごめんなさい!大丈夫?」
すっぽ抜けたせいでボールは当たってしまったが、逆にすっぽ抜けたことと彼女の肩の
力が強くなかったことが幸いして、それほど大事にはなっていないようだ。
「だ、大丈夫です。たいしたことないんですけど、僕……びっくりしちゃって……」
片手で頭を押さえながら、男の子が言ってくる。敬語なのは、彼女を上級生だと思って
いるからだろう。そう、彼女は思った。
「ごめんね、本当に……本当に大丈夫?」
「は、はい、大丈夫で……」
そこまで言ったところで、不意に男の子の言葉が止まる。ちょうど、美由紀の顔を見ら
れた時だろう。まるで、今目の前にいる少女が、長く離ればなれになっていた恋人であっ
たと気づいたような、たとえるとすれば、そんな表情をしていた。
これから書くっていうシーンのイメージを思い浮かべてみると、よく書けます。
もちろん美由紀は離ればなれになっていた恋人ではないし、こんな風にも、思ってはい
ないが。
「?どうか、したの?」
ただ、素直に聞いてみるだけだ。
「あ……い、いえ、何でもないです。はは……」
照れ隠しのつもりなのだろうか。苦笑いのようにしかなっていない笑みを、なぜか浮
かべていた。
「そう。まあ、何ともないなら何よりなんだけど……でも、本当にごめんね」
「そ、そんなに謝らなくていいですよ!全然、気にしてないですから……」
「ありがとう。優しいんだね!」
「そんなこともないですけど……」
この男の子と話していると、恵美と重なって見えた。似ている。敬語を使っていること
も、原因の一つだろう。
ふと、彼女は少しこの男の子にいたずらをしてやろう、と思った。たいしたことではな
いが。
「えーっと……あなた、クラスどこ?」
「一の三ですけど……何か?」
「私はね、一の九よ」
「え!?い、一年生なんですか!?」
>>350 あ……確かに美がいっぱい……(;´Д`)
名前に変化を付けるのは小説ではかなり重要
文字だけの世界では名前=顔と言っても過言ではないから
似たような字面の名前だと、例えば数十ページぶりに登場した際に
人違いされる恐れあり
ミステリーなどではこれを叙述トリックに利用することもある
驚きをあらわにして、そう言われる。あはは、と彼女は笑ったが、何か釈然としない思
いもあった。
(……こんなに驚かれるほど私って一年生に見えないのかな)
だがそんな彼女の思いなど気にせずに、男の子はこんなことを言ってきた。
「そうだったんですか……大人っぽいから、二年生の人だと思ってたんですけど……」
「大人っぽい?私が?」
「は、はい……」
美由紀は、まんざらでもない。こんなことを言われたのは、初めてだった。むしろ、逆
に子供っぽいということを言われている。
「……そんなこと言われたの、初めてだなあ」
「い、いえ、別に悪い意味じゃなくて……きれいだな、って思ったんで……」
「……え?」
美由紀には、言われた言葉があまりにも唐突で、意外だった。ぽかんとして、言葉が全
く続かなくなる。
「……美由紀?どうしたの?」
不意にかけられた声は、美佳の物だった。見ると、バットを持った美佳が立っていて、
いつもと同じ表情で美由紀の方をのぞき込んできていた。
「あ……う、うん、この子に、ボールぶつけちゃってさ。それで、謝ってたの」
「い、いえ、そんなに大したことなかったんですけど」
>>354 なるほど……キャラをしっかり書かないといけないと、だめですね
小さいことだけど、
>不意にかけられた声は、美佳の物だった。
「声」をうける「もの」は「物」でないほうがいいんじゃねえの。
代名詞的な「もの」はさ。
「……ノーコンね」
やれやれ、という調子で、美佳がぼそりとつぶやく。思わず、美由紀はむきになって反
論してしまっていた。
「た、たまたますっぽ抜けちゃったのよ!」
「まあ……そうよね。いつもだったら、誰かに当てようとしても当てられないようなあん
たがぶつけちゃったんだから」
淡々とした口調で、美佳は言った。美由紀は『何よそれ』とでも言いたげな顔をしてい
たが、別に何も答えようとはしない。
ちら、と美佳が男の方を見る。
「……本当に大丈夫なの?」
「は、はい、本当に……もう痛みもないですから。……あの、野球、するんですか?二人
で……」
これには、美由紀が答えた。
「そうよ。他にも仲間はいるけど、昼休みには、私と、この美佳と二人でやってるの」
「そうなんですか……えっと、美佳、さんと……?」
「ああ、私?私は美由紀。真田、美由紀よ」
>>357 確かに、漢字とひらがなの使い分けでも、ずいぶんとなんか変わる物ですね。
「真田、美由紀……さん、ですか」
返され、美由紀はにっこりと笑ってみせた。そして、言う。
「あなたは?」
「あ、えっと……僕は、坂上、純と言います」
「純くんかあ……かわいい名前だね」
「そ、そんなことはないですけど……」
純が、赤くなった顔に、困ったような表情を浮かべる。そんな彼の顔を見て、美由紀は
笑った。
*
「……全ては偶然にしか見えない必然で、誰もそれに気づくことは……」
「……?何か言ったか?」
瑞希に言われ、恵美は慌てて否定した。
「い、いえ?何も言ってないですよ?」
「そうか。じゃあ、気のせいだな」
そう言って、瑞希はまた弁当を食べ始める。
彼女たちがいる場所は、学校の屋上だった。昼休みに、一緒に弁当を食べている、とい
うわけである。
屋上の柵にもたれて、三人並んで弁当を食べている。……そう、三人である。瑞希と、
恵美、そして、もう一人は──三浦里沙。
なんか今日すごく書けました。まだまだあります。
なぜこの三人が一緒に弁当を屋上で食べているのか。それは、全くの偶然によることだ
った。
四時間目の授業が終わったとき、里沙は恵美に声をかけてみることにした。一緒に、弁
当を食べよう、くらいなら言えるだろうと思ったのだ。
弁当を持って、彼女は恵美の机に向かっていった。
だがその前に、明るい声音が聞こえる。彼女は、一度足を止めた。
その声が誰のものだったのか、彼女はすぐに分かった。あまりにも、聞き慣れているか
らだろう。恵美と仲のいい、西口恭子のものだ。その恭子が、恵美の机に向かいながら、
なにやら言っていたのだ。
「恵美ちゃ〜ん、お弁当食べようよ!」
何か、不思議な感じがした。自分が恵美を誘おうとしていたからなのだろうか。悔しい
とでも言うか、そんな気持ちだった。
恵美は、なぜかあまり浮かない顔をして、何事かを答えていた。恵美の声は、周りが騒
がしかったこともあって聞こえない。いつもなら、明るく笑って答えるのが常だが、何か
事情でもあるのだろうか。
恭子も、恵美の言ったことを了承したようで、頷いてから、自分の席に引き返していっ
た。表情から、おそらく恭子は「ああ、それならしょうがないよね」とでも、言ったのだろう。しかし、何か嬉しそうでもあった。
まだ、あります
一応は、彼女にもチャンスはできたということかもしれないが、逆に望み薄になったよ
うでもある。それに、もしも恵美が弁当を一緒に食べることを承諾してくれたとしても、
何となく恭子に対してうしろめたい気持ちもできてしまう。
そんな思いを抱えながら、里沙は恵美に声をかけた。
「あ、あの、芦沢さん」
「え?あ、はい。三浦さん、何ですか?」
教科書をしまっていた手を止めて、恵美が答える。里沙は、どうしても緊張してしまっ
ていたが、何とか言葉を続けた。
「えっと……その、お、お弁当……一緒に、食べない?」
「お弁当……ですか?あの、ちょっと……」
ああ、やっぱり……そんな言葉が、脳裏に浮かんだ。それでも、何となく彼女は引き下
がれないという気持ちに駆られて、言葉を続けた。
「……あの、何か別の約束でもあるの?」
「い、いえ、約束っていうわけじゃないんですけど……屋上で食べようと思って……」
「……?どうして西口さんと一緒に食べないの?」
「恭子さんは……私に気を使ってくれたんだと思います」
少なくとも量は書けるようになりました。内容は……読んで、判断してくださいw
「気を使う……って、どういうこと?」
「え……そ、その、それは……」
恵美が顔を真っ赤にして、もじもじと言葉をつまらせた。ふれてほしくないところだっ
たのだろうか。少し、とまどってしまう。
「あ、あの、言いたくないんだったら、別に言わなくてもいいんだけど……何か、約束で
もあるの?」
「約束っていうわけじゃないんですけど……でも、約束っていうことになるかも……」
「……誰かと、一緒に食べるの?」
「その、つもりではあるんですけど……で、でも、相手の人が来てくれるかどうか、分か
らなくて……」
(……?)
よく分からず、彼女は胸中に疑問符を浮かべた。
とりあえずそのことは置いておいて、彼女は言った。
「あの……それじゃあ、だめ……なのかな?」
「そ、そんなことはないんですけど……」
要領を得ない。この恵美という女の子はどうも優しすぎる性格なので、どうしてもはっ
きりと断ったりできないのだろう。優柔不断ということとは違う。
しかし、彼女はどうしても我慢できなくなり、こんなことを口走っていた。
「じゃ、じゃあ、とりあえず一緒に行って、その約束の人がいたら、三人で食べるってい
うのは、ど……どうかな?」
まだあります
恵美は里沙の提案を、少しとまどっていたようだったが、受け入れてくれた。ただ、ど
うしても恭子に対してうしろめたい気持ちは、やはり生まれてきてしまう。だがそんな彼
女の気持ちも、恭子自身が消し去ってしまった。連れだって教室を出るときに、恭子が肩
をたたいて「がんばってね!」などと声をかけてきたのだ。その言葉の真意は分からない
が、とりあえず、少し気持ちが楽にはなった。
そして、屋上に着いたときにいたのが、瑞希というわけである。
志沢瑞希と言えば、学年では『知的な不良』として有名だったからだ。授業はまじめに
受けない、課題も出さない。しかしテストではいつも抜群の点数をとるし、模試などでも
全国順位二桁ということもざら、ということから、『知的な不良』と言うわけである。
しかし、それは事実がほとんどであろうが、噂も混ざっていた。たとえば、テストで高
得点をとれるのはカンニングをしているからだ、という噂が、公然とささやかれている。
もちろん、証拠はないし、誰もそれを見た人間もない。
里沙は、瑞希とはクラスも別だし話したこともないのだが、こんな風な噂ばかりが流れ
ていることには、軽い憤りを感じていた。一方的に証拠もないのにそんなことを陰でささ
やくことは、なんだか理不尽な気がするのだ。
だがそれでも、彼女は志沢瑞希が不良であると思っていた。そして、屋上にいるのが見
えた時には、驚いたし、とまどいもあった。もちろん、恵美がそんな瑞希と約束をしてい
たということも、理由の一つである。
──いや、はっきりと約束をしていたわけではなかったらしい。まあ、恵美の言葉から
だいたい分かっていたことではあったが。
里沙はそのことを、恵美と瑞希の会話から知った。そして、その会話は、様々なことを
彼女に思わせることになったのだ。
忙しいんでしょうか、名無しさん……コメントが最近ないですが……
恵美は、瑞希がもしかしたら屋上にいるかもしれないという期待を持って、屋上に行く
ことにした。別に約束もしていないし、確信もない。しかし、それでも彼女は行こうと思
っていたのだ。根拠も何もないが、昨日瑞希と初めて話した場所、そこに、瑞希がまた来
ているのかもしれないと、思ったのだろう。
いつものような恭子の誘いを断ることは悪いと思ったが、恭子は全く気にしたそぶりは
見せなかった。『瑞希がいるかもしれないから屋上で食べる』というような、肝心なこと
を彼女が言う前に、恭子はそれを察知してしまったようで、「ああ、なるほどね」などと
言ってくれたのだ。それを、彼女は、気を使ってくれたのだと思い、そして、そのように
里沙にも言った。
実際、恭子は恵美に対して気を使ってさっさと退散したのだが、里沙が恵美を誘ってい
たのを見たときには、からかう気持ちの方が大きくなっていっていた。恭子は、里沙が恵
美に対して何かしらの気持ちを持っていることを何となく知っていたので、そのことが原
因になったのであろう。
三人の女の子それぞれの気持ちが、このようないきさつを作った。全て、偶然によるこ
とだったのだ。
そして、案の定というか、恵美の期待通りというか、瑞希は、屋上にいたのである。
瑞希も、もしかしたら恵美が来るかもしれない、という期待を持っていたのであろう。
だが、もちろん彼には恵美が同じような想いを持っていることなど、分かるはずもなかったが。
「あ……み、瑞希さん……ぐ、偶然ですね?」
最初に恵美が言った言葉は、こんなものだった。
ちょっとくどくなっちゃったような気がします。
瑞希は、ゆっくりと恵美たちの方を見て、口を開いた。……何となく、顔が赤くなって
いるように見えたが、おそらく気のせいだろう。恵美は、そう思った。
「そう……だな。……そっちは、誰だ?」
里沙を示しながら、言ってくる。
「あ、はい、えっと……と、『友達』の、三浦さんです。お弁当、一緒に食べようって誘
ってくれたので……」
里沙のことを友達と言うのには、恵美は少し抵抗があった。恵美自身は里沙のことを、
恭子や美由紀たちほど親しくはないと言っても、友達だと思っている。しかし、確かに話
すことはあるし、今も弁当を一緒に食べようと誘ってくれたが、里沙はどう思っているの
か、分からなかったのだ。勝手にそんな風に言っていいものかと、思ったのである。
だが、それは完全な取り越し苦労というものだったが。
「よ、よろしく」
「……ああ」
「あ、あの……志沢くん、よね?」
「そうだ」
「え、えーと……」
言葉を詰まらせる。言おうとしていた言葉は確かにあったが、瑞希と話しているうちに、
それはどこかに消えてしまっていたのだ。瑞希と話すということに、彼女はあまりにも緊
張してしまっていた。
里沙が、恵美の方を一瞥してから、言う。
「……芦沢さん、お邪魔みたいだから、私、これで……」
「え?い、いえ、そんなことないですよ!そ、そうですよね?瑞希さん」
「………」
瑞希は即答しない。
えーっと……特に書くことが思いつかないです。
週末に旅行の予定があるものですから忙しくしていました。
筆が進んでいるようですね。
プロでも名前を考えるのには苦労するようです。
日頃から気になる名前など、書きとめておくといいですね。
>>359後半からは瑞希が登場しますね。
小説の中で彼だけを追った部分と、女の子がたくさん登場してからの部分では
テンションが違いますね。
>>364で、くどくなった、とコメントしていますがわかりますよ。
たくさんの人物が登場したからといっても、すべてを書く必要はありません。
例えば、なぜ3人で昼食をとることになったのかですが、
恵美の視点からだけでも十分通じます。大丈夫です。
時には思い切った抜粋も必要ですよ。
ただし、
>>361-364のような文を誰かの日記として使うのも
ひとつの手段です。
また楽しみにしています。
里沙をにらみつけるように一瞥して、彼は言った。
「……邪魔……ではない」
自分でも信じられないほどぎこちない言葉が、口をついて出る。──もう少しぐらい気
を利かせられないのか?
「俺は偶然ここにいて、恵美がここに来たのは偶然だろう?別に、それで──邪魔も何も、
ないんじゃないのか?」
「え……えーっと……う、うん」
瑞希が何を言っているのか、里沙はすぐには理解できなかった。第一、こんな言葉の使
い方や話し方をしている人間など、周りにはいない。
変わり者というのは本当らしい。しかし、不良という印象を、彼女は全く受けてはいな
かった。
*
こうして、形は少し違っているが、里沙の、恵美と一緒に弁当を食べるという望みは叶
ったのである。……いや、少しどころの違いではないのかもしれないが。
恵美が真ん中で、右に瑞希、左に里沙が座っている。
時々短い会話をする程度で、あまり話が盛り上がっているという感じではない。特に、
瑞希から話を切り出すと言うことはほとんどなかった。それに、どうも話すことがあまり
にもどうでもいいこと、当たり障りのないことばかりで、三人全員が遠慮しているような
感じがして、どうにも里沙にとっては、何となくじれったい感じがしてならない。
思い切って、彼女は、瑞希に屋上に来てからずっと言おうと思っていたことを、言った。
昨日はホスト規制でした。
「あ、あのさ、志沢くん」
「ん?ああ、何だ?」
弁当を食べる手は止めずに、瑞希が答える。瑞希の弁当は相当量が多く、女の子の
里沙や恵美の物と比べると、三倍以上あるのではないのかと思えるほどだった。それ
を、手を止めることなずっと食べ続けている。中身は、半分近くがご飯で、あとは普
通のおかずにしか見えない野菜や肉が詰め込まれていた。……そう、ごく普通の弁当
である。
「志沢くんって……その、芦沢さんの、えっと……その、彼氏……なの?」
ぴく、と、瑞希は、露骨な反応を示した。食べ始めてから一度も止まらなかった箸
が、止まったのだ。
「……それは、恵美に聞いた方がいいと思うけど」
「わ、私ですか?」
恵美が顔を赤くして、困ったような顔になる。
「え……えっと、その……そういうものじゃ、ない……と、思うんですけど……」
瑞希の顔を伺ったりしながら、少しずつとぎれとぎれに言葉を発する。瑞希の方は、傍
目には淡々とした変わらない表情だが、明らかに恵美の言葉を注意して聞こうとしている
ことが、手に取るように分かる。全く、隠せていなかった。それが、ずいぶんと滑稽なこ
とに思える。
書けるペースがいいと、内容もよくなっている……ような、気がします。
少しだけ、笑いそうになってしまった。
「……そういうことに、興味があるのか?」
唐突に瑞希の声がかかる。里沙の方は見ていないが、里沙に向けられていたということ
は確実だ。
「え?」
「いや……女の子って、友達のそういうことが気になるものなのかな、って思ったんだけ
ど」
「……た、たぶん。そう……だと思うけど……」
あまりにも普通の質問であったことに、彼女はほんの少しだけ驚いていた。それは、た
だイメージの問題である。里沙が瑞希に対して持っていた、変わり者であるというイメー
ジ。それが、原因だったのだろう。
実際に接してみれば、普通の男の子だ。しかし実際におかしな点もあるようではあるが、
そんなことは小さな問題に見えていた。最初にはあった緊張も、今ではほとんどなく、自
然に話すことができている。
ちょと不調ですかね
「……それで」
「な、何?」
「三浦──さん──は、どうなんだ?」
「……?何が?」
明らかに躊躇するように頬をかいて、瑞希が続ける。
「いや……そういう、彼氏とか、いるのかと思ったんだけど」
「え……う、ううん、いない……けど」
どきりとした。自分が問うたことを返されたのとほとんど同じなのだが、なぜか──ず
いぶんと、彼女は動揺してしまっていた。
「あ、あの……瑞希さんも、そういうこと……気になるんですか?」
不安げに、恵美が瑞希の顔をのぞき込みながら、言った。
「……別に気になるってわけじゃないが……」
瑞希は続く言葉を言わなかった。
そんな瑞希の様子を見て、里沙は思った。この二人は、お互いの気持ちを知らないか、
自分の気持ちに気づいていないだけだ。どちらもお互いのことが好きなのだろう。
うらやましいなあ──
里沙は、そんな風に思った。
名無しさんは旅行中でしょうか。楽しんできてほしいですねえ
そんな調子で、昼休みは終わった。三人はうち解けて、友達と呼べるくらいには、親し
くなっていっていた。
昼休みが終わると、さすがに今日は恵美は教室に戻った。里沙も、それに伴って戻って
いってしまう。瑞希も──掃除に参加するかどうかは彼にとっては別問題なのだが──、
教室に行くことにした。
*
瑞希が教室に戻ったのは、ぎりぎりで掃除の開始のチャイムが鳴る前だった。掃除の時
間に、間に合ったということである。瑞希は掃除の時間はたいてい学校のどこかでさぼっ
ていて、教室にいることなど滅多にない。
言うまでもないが、掃除に参加することなどは、まず無い。したことがあるかどうか、
瑞希本人も覚えていないほどだ。
瑞希が現れたことが、意外だと言わんばかりに、生徒が彼に向けて妙な視線を向けてく
る。だが、瑞希はそんなことには慣れていた。気にすることなどない。
掃除にやる気のある生徒などほとんどいない。掃除しやすいように机を運ぶ作業をしな
ければいけないのだが、それをしているのはほんの一部の生徒だけだ。
軽く嘆息する。
(……ん?)
ふと、窓際でさぼっている一人の生徒が目についた。窓の外をぼーっと眺めている。そ
れは、確か──
(坂上……とか言ったな)
体育の時間に少しだけ話した、あの男の子だ。まじめそうなのだが、何もしないでただ
ぼけっとしている。それが、ずいぶんと意外な光景に見えた。
何となく、彼は坂上に声をかけてみることにした。
たくさん書けました。分けます。
「……坂上、君?」
「えっ?あ、う、うん」
はっ、と気づいたように、瑞希の方を振り向く。その顔は、何となく赤らんで見えた。「どうか、したのか?」
「べ、別に、そ、そんなことないけど……」
「……そうか?」
「う、うん、そ、そうだけど」
「なら別にいいんだけど……な」
──そうは見えないけどな、という言葉は、言わないでおいた。坂上の方を一瞥する。 と、不意に声がかけられた。聞き覚えがある。廣瀬だ。
「あ、志沢くん、ちょっと」
瑞希が答える前に、廣瀬が彼の手を引っ張って教室の隅まで連れて行ってしまった。
「……なんだよ」
顔をしかめ、答える。
「志沢くんもさ、坂上くんがなんか変だって、思うんだ?」
「まあ……そうだ」
「あれって絶対何かあったよねえ」
「……知らないよ」
正直、瑞希はなれなれしく話しかけてくる廣瀬を、うっとおしいと思っていた。
なんかちょっと、371の最初の方が書き方が変な気がします。
同じことを2回も3回も言葉だけ変えて繰り返し説明してる部分が多い
全体を通してくどい印象を受ける
あ
だがそんな瑞希の気持ちなどお構いなしに、廣瀬は言葉を続けてくる。
「坂上くんって、なんかナイーブそうだしねえ」
「……確かにそれはそう思うけど」
「何か、ショックなことでもあったのかな」
「俺が知るか」
そんな調子で二人は結局話し続けた。それは──廣瀬という男の子の、才能とも呼べる、
明るさがもっとも大きな理由だったのだろう。
*
瑞希が下駄箱を出ると、雲に隠れた夕日が目に入った。いつもならすぐに下校するとこ
ろだが、今日は事情が違った。
恵美を待っていなければいけない。一緒に帰る、と約束したのだから。
人を待ったことなど、最近では一度もなかった。それ以前に、人と会う約束をしていな
い。
だが、昔は違った。姉の帰りを、待っていたのだ。しかし、それは昔のことだ──
「あ、瑞希くん!」
いきなり、背後から声がかけられる。見やると、美由紀が彼の元に駆け寄ってきている
ところだった。
「恵美ちゃん待ってるの?」
「ん……ああ」
なんか不調です(;´Д`)
旅行から帰りました。楽しかったです。
疲れましたけど・・・w
>>373の方がコメントしたことは、私にもわかります。
繰り返しは日記をイメージしますね。
>>366にも書きましたが・・・
丁寧に書く事は大事ですが、もっとバッサリ書いても大丈夫ですよ。
>>375の下校場面の書き始めは、いいですね。
>>339で書いてあったサイトのほうはどうなりましたか?
テストさせてくれさい
ありがとさんでした
美由紀の言ったことは、まさにその通りだった。しかし、彼はそれに答えることに、少
し躊躇してしまっていた。
恥ずかしかったのだ。自分が、女の子と一緒に帰るために、待っているなどということ
を自分の口から言うことが。
そして、そんな風に自分が思っているということを、美由紀に知られることも、だ。
「そっかあ、もうそんなに仲良くなったんだぁ……」
「……たまたま、だ」
「ふーん……」
にやにやと、美由紀が笑う。
「まあ、いいけどね。私も、美佳を待ってるの」
「……仲がいいんだな」
「うん。小学生の頃から一緒に野球やってたからね」
「そんな前から、野球やってたのか?」
「そうだよ。瑞希くんも、少しぐらいは野球やってたことあるでしょ?」
「まあな」
瑞希が答えたとき、足音が聞こえた。
(恵美か?)
そう思い、瑞希はそちらを見やった。
「あれ?純くんじゃない」
サイトの話ですが、小説の一部分がまだある程度ですが、すでに作られています。
ttp://randr.plala.jp/DD/ 形は、これから整えていく予定です
a
ge
「あ……真田さん」
いたのは、坂上だった。それを、美由紀は『純』くん、と呼んでいる。
「……あいつと、知り合いなのか?」
「うん、今日の昼休みに、ちょっと、ね。瑞希くんも、知ってるの?」
「クラスが同じだ」
彼がそう言った直後に、坂上──純は、瑞希の存在に気づいたようだった。
「あ、あれ?志沢くん……」
「……俺がいるのがそんなに意外か?」
「そ、そんなことはないけど」
ちら、と純が美由紀を見やる。彼女はそれに気づいて、「ん?」と疑問符を示した。も
じもじと口ごもりながら、純は言った。
「いや……その、真田さん」
「美由紀、って呼んでいいよ。私も『純くん』って、呼んでるしね」
「じゃ、じゃあ……美由紀……さん」
「うん、なあに?」
「あ、あの……」
今度は、瑞希の方を見る。しかし、それが純のどんな意図による物かが分からず、瑞希
はどうしていいのか分からなかった。
「……や、やっぱりいいです。さようなら!」
それだけ言うと、純は美由紀にぺこりと礼をして、そそくさと立ち去っていってしまっ
た。瑞希も美由紀も、訳が分からずぽかんとして立ちつくしてしまう。
「……何だったんだ?」
「さ、さあ……」
>>381 あまりにも下だったので、あげた方がよかったかもしれませんね
>>379 >>382 サイトの方、拝見しました。
ああいう形になると、感じが違いますね。
どういう風に書き上げるのか、楽しみです。
そうですね・・・
今回のものは、もう少し短くしてもいいかもしれません。
瑞希が、ふう、と小さく嘆息する。
「……瑞希くん」
「なんだ?」
「恵美ちゃんのこと……どう、思ってるの?」
思いがけない問いだった。
「……お前には何の関わりもないこと、だ」
「それは分かってるけど……気にしてもいけないっていうの?」
「どうして気にするんだ?」
「……だって……」
顔を伏せる。もう一度美由紀が顔を上げたとき、彼女は、きっと瑞希をにらみつけるよ
うな視線を向けた。
「恵美ちゃん……普通の娘じゃあ、ないんだから」
「……どういう意味だ?」
「あんなに優しい娘、他に……どこにもいないわ。いつも他の人に気を使ってるし、誰か
を嫌いになったりもしないかもしれない。だから……心配なの」
「それで……俺がおかしなことを考えてるんじゃないかとか、思ったのか?」
「そ、そんなんじゃないけど……」
あう。
瑞希は侮るような視線を向けて、重ねた。
「恵美が普通の女の子じゃないなんてことは初めて話したとき、会ったときに俺だって感
じてた。普通のそこら辺にいるような女の子だったら、俺は話す気にだってならなかった
だろうしな。……俺は、もともと女と話すのは、苦手なんだよ」
「……そうは、思えないけど」
「どういう意味だ?」
「……ふふっ」
「何がおかしい?」
困ったような顔をしながら、美由紀が笑った。
「……ちょっと、聞いてくれるかな?」
「ああ」
「私……ううん、昨日瑞希くんと話した、私たち全員だと思うんだけどさ」
「………」
「みんな……瑞希くんのこと、好きになってるよ」
「……はあ?」
「恭子も、美佳も、私も……恵美ちゃんも、ね」
「……そんなことはないだろう」
「そうかな?私は……あなたのこと、好きだよ」
不意に告げられたその言葉。瑞希は、その言葉にずいぶんと──どきり、としてしま
っていた。
何か、言おうとしたとき、目に恵美の姿が入ってきた。
「ご、ごめんなさい、お待たせしちゃったみたい……ですね」
なんか……ベタ?ですかw?
恵美がこちらの雰囲気を察したのか、怪訝そうな視線を向けて、控えめに言葉を発して
くる。
「あ、あの……どうか、したんですか?」
「してる……かな?瑞希くん?」
にやにやと笑って、美由紀が瑞希に向かって言ってくる。
「……俺は知らん」
そっぽを向いて、瑞希は吐き捨てるように言った。恵美は、何がなんだか分からない様
子で、きょとんとしている。
「あはは、ごめんね、恵美ちゃん。私、おじゃま虫みたいね」
「い、いえ、そんなことはないと思いますけど……」
「瑞希くんは、どうかな?」
「……俺はさっさと恵美と一緒に帰りたいんだが」
美由紀をにらみつける。彼女はそれに気づいていないふりをして、笑顔を浮かべたまま
だ。
「恵美ちゃん、瑞希くんもこういってるから、早く一緒に帰ってあげなよ」
「え?あ……は、はい」
顔を、ぽっと赤くして恵美が答えた。瑞希は、正反対に憮然とした顔でいるが。
「私は美佳待ってるから、じゃあね!」
もう少し書き方を変えた方がいいところがあるかもです
手を振って、美由紀がはやし立てる。ため息をついてから瑞希が歩き出すと、恵美もそ
れについてきた。恵美は瑞希が何を思っているのか、何とか読み取ろうとはしたが、全く
分からず、困惑するしかなかった。
(……本当に、うらやましいよ、恵美ちゃん……)
*
帰り道を二人で歩いていくこと、それが瑞希には、ずいぶんと──不思議なことに感じ
られた。隣にいる女の子、恵美と知り合うまでは、人と話すことすら、ばからしいとすら
思えていたのだから。そう思えば、芦沢恵美という女の子の存在が、どれほど大きいもの
なのか、自然と理解できる。
一通の手紙が始まりだった。くだらない毎日、つまらない日常を、その手紙と、一人の
女の子が全て崩してしまったのだ。
氷が溶けた、止まっていた時計が、動き出したというところだろう。
だが、それでも彼自身は恵美に対して、自分がどのような想いを持っているのか、理解
していない。誰にも、感じたことのない感情を感じているからだ。
そして、その想いは、彼の心の中で、少しずつ大きくなっていって──
これで、一応第2話(?)は終わりです。次から3話目に入ります。
ちなみに、ここまでで40/40で58ページまできました。
>>384-387 たくさん書けていますね。
書き方を変えたほうがいいかもしれないと感じる所は
確かにそうなのかもしれません。
ただ、読者からするとあまり気にならない事だったりしますよ。
少しあとで読み返してみて、それでもおかしいと感じるならば
手直ししてみてください。
それから・・・そうですね。
少し、「自分の中に生まれた感情が理解出来ない」人物が多い気がします。
キャラの書き分けですね。重要なのは。
これからも楽しみです。
>>387 > 人と話すことすら、ばからしいとすら
こういうのは気になる
「憮然」が誤用だな。憤然あたりが適当か。
「ぶぜん 【×憮然】
失望するさま。また、(あきれて)驚くさま。
[岩波国語辞典第五版] 」
まあ、よくあることなんだが。
役不足と役者不足とかな。
コトバを扱う職業なだけに言葉の誤用には敏感になって欲しいな。
真田美由紀には、一つの悩みがあった。それは、自分が女の子らしくないのではないか、
ということだ。
普段は明るく振る舞っていて、そんなことを気にしているそぶりなどほとんど見せはしな
いし、誰かにそれを言ったこともほとんどない。しかし、これは彼女が長い間思っていたこ
となのだ。
野球をしていたことが、もっとも大きな原因だったのだろう。好きだからやっていた、た
だそれだけのはずだったのに、女の子なのにとか、男勝りとか、そんな言葉をかけられるこ
とがいつの間にか多くなっていった。最初は、それを気にすることなどなかった。ただ照れ
たり、子供らしい反応をしていただけだったのだ。だが、それは少しずつ変わっていった。
他の女の子たちを見たりすると、どうしても自分が普通の女の子とは違う、ということを、
思ってしまっていたのだ。
一度だけ、美佳に相談したことがある。美佳は『周りの声なんて、気にしなければ気にな
らない』というようなことを美由紀に答えた。
その美佳の答えは、とても美佳らしい答えだったと言えるだろう。しかし、彼女にはそん
なことは無理だった。美佳はいつも我が道を行く、というような雰囲気でいるので周りのこ
となど気にもとめていないだろうが、美由紀はそうはいかないのだ。
どうしても周りの声を気にして、一人で悩んでしまう。
しかし、彼女は一人ではなく、周りには友達がいる。誰もが彼女のことを好きだと思って
いるし、そして、彼もまた、その一人なのだ。
>>390憮然、っていう言葉の意味勘違いしてました。意味間違えたりは、もうしないようにしたいです。
今日も志沢瑞希は、授業を聞く気にはなっていないようだ。彼の隣にいる瑞希は、窓の
外をずっと見ている。昨日も同じようだった。
そんな瑞希の姿を見て、彼、坂上純は、様々なことを思う。
ある意味では、憧れもある。常識から外れたような、そんな存在には、誰だって興味を
持つし、憧れを持つこともある。
だが、昨日から、純が瑞希に対して持つ感情はずいぶんと変わった。理由は自身でも分
かっている。瑞希が、真田美由紀と、親しげに話しているところを見たからだ。
ボールをぶつけられるというおかしなきっかけで、彼は美由紀と出会った。そして、す
ぐに──彼女のことを、好きになったのだ。一目惚れ、というやつだ。
だから、瑞希を見る目が変わってしまったのだろう。それは、美由紀と親しく話すこと
ができるということへの羨望なのかもしれないし、もしかしたら嫉妬のような物なのかも
しれない。
昨日、美由紀と出会ってから、彼女のことばかりを考えている彼の頭の中で、瑞希のこ
とが少しずつ大きくなっていっていた。
自分が野球部員だと言うと、たいてい驚かれる。別に誰にも聞かれることはないし、自
分から言ったりすることも、まずないが。
女の子っぽい、とよく言われる。主に、クラスの女の子に、だが。ただ、何度か女の子
に間違われたこともあるので、彼を見ると、多くの人がそう思うのだろう。もちろん、彼
自身が意識して、そんな風になっているのではない。もともと顔が女性っぽいし、引っ込
み思案で恥ずかしがり屋な性格なのが、その原因だろう。
野球部員には、とても見えない、というわけだ。他の多くの部員のように、髪を短くし
ているわけでもない。どちらかと言えば、男の子にしては長い方だろう。
顧問や監督は「強制はしない」と言っているが、ほとんどの部員は慣習のように頭を坊
主にしている。自分もそうした方がいいかもしれない、とは思ったが、彼の姉にそのこと
を話すと、大笑いされ、「やめた方がいい」と言われてしまったのだ。それに、もともと、
髪を極端に短くすることには、少なからず抵抗があった。
そろそろ準備が終わるので、来週にはサイトにアップするのを移ります。
ここには、それからは短い練習の文章でものせようかと……
>今日も志沢瑞希は、授業を聞く気にはなっていないようだ。彼の隣にいる瑞希は
ここの「彼」が気になるなあ。
混乱を招くよ。
せめて「自分」にするか
いっそ「隣にいる」から始めてしまった方がすっきりしていいはず。
あと
会話と同じ感覚で読点(「、」だな)を打ちたくなるのは人情だけど
文章にした場合はさ、けっこう色んな所をそのまま繋げてしまっても大丈夫だし
逆にある程度振り落とさないとくどくて読みにくくなるから気を付けた方がいい。
まあアクセントづけにワザとってんならいいだろうけど。
あ、短編が来るのね。
来たいしてんぜ。
だが、いや、だからこそ、練習には必ず出るし、まじめに取り組んでいる。彼が、もと
からまじめな性格だ、ということも理由の一つだが。
*
昼休み。授業も終わり、純は弁当を机の上に置いた。彼は、いつも弁当を一人で食べ、
食べ終わると図書館かグラウンドに行ってみたりする。あまり、友人に恵まれてい
る、というわけではない。口べただし、自分から話しかけることは、彼には大変なことだ
ったのだ。
ふと、瑞希が弁当を持って、教室から出て行くのが見えた。仏頂面はいつものままだが、
何か様子が違う。そう言えば、昨日も昼休みにそそくさと教室から出て行ってしまってい
た。どこに行くのだろう……そんな風に、彼は思った。
だが、まさか後をつけていくわけには行かないし、行く先は分からない。ただ、小さな
疑問が彼の心に残るだけだ。
特に気にはせず、彼が弁当を食べていると、今度は教室の扉が勢いよく開く音が耳に入
ってきた。純は、そちらを見やった。
どきりとする。そこにいたのは、真田美由紀だったのだ。
彼女は教室の中を見回して、『なーんだ』とでも言うような顔をして、嘆息をしたよう
だった。だが、純に気づいて、笑いかけてきた。そして、彼の方に歩いてくる。
「こんにちは!」
「ど、どうも……」
ぎこちなく、答える。
「あ、あの……どうか、したんですか?」
>>394 毎日書けるかどうかは分かりませんが……いろいろ書いてみるつもりです
瑞希くん探してるんだけど、いないみたいだね」
「……どうして志沢くんを?」
自然と、その言葉を彼は口にしていた。気にせずには、いられなかったのだ。
「うん、あのね、私と美佳で一緒に野球の練習してるでしょ?それで、瑞希くんも誘おう
かなーって思ったの。瑞希くん、打つのすっごくうまいんだよ!」
「そ、そうなんですか……でも、どうしてそれを?」
「私の友達と一緒に、野球やってくれてるからだよ」
「一緒に……野球……」
少しだけ、彼は落胆していた。それほどまで、瑞希は美由紀と親しかったのか……
「……?どうかした?」
「あ、い、いえ、別に……」
「そう?まあ……そういうわけなんだけど、瑞希くん、いないんだ」
「ええ、さっき、どこかにお弁当もって行っちゃいました」
「ふーん……行き先は……あはは、分かんないよね」
「は、はい」
「そっか……じゃあ、純くん、一緒にやらない?」
推敲は、ちゃんと後からしますので……通して読んだ方が、悪い部分も、よく見える
かと思います
「え?」
予想していなかった言葉だった。
「ぼ、僕が?」
「うん。だめ?」
「い、いえ。そういうことじゃないんですけど……でも、僕なんかとで、いいんですか?」
「だって、純くん野球部でしょ?それなら、上手かなーって思ったんだけど。あ、瑞希く
んの代わりにっていうわけじゃないんだけど……」
確かに、昨日美由紀と少し話している内に自分が野球部員であるとを言ったことは覚え
ている。しかし、まさか覚えていられるとは、彼は思っていなかったのだ。
「わ……分かりました」
「あ、やってくれるんだ?ありがとう!」
「い、いえ……」
「お弁当、ゆっくり食べて。それから来てくれればいいから、ね」
もう一度微笑んで、彼女は教室から出て行った。
一刻も早く、彼女のいるところに行きたい。彼はそう思った。心臓が高鳴り、顔が熱く
なって行く。
ちょと少ないですけど
来週からは、サイトのほうもチェックしなくては・・・
楽しみです。
この話は一人称ではないし、たくさんの人物が出てきて
力量が問われる作品になっていますね。
挑戦することは、とてもいいと思います。
ただ、もう少し会話の内容を凝縮させたものを読みたいと思います。
「お、遅くなって、すいません──」
言葉がとぎれとぎれになったのは、息を切らしていたからだ。一年生の教室のある四階
から一気に走ってきたのだから、当然であったが。
「じゅ、純くん、そんなに急がなくても別に良かったのに……」
純の様子を見て、美由紀が半ばあきれたように言ってくる。隣には美佳がいたが、顔を
後ろに背けて笑いをこらえているのが分かった。とたんに、恥ずかしくなる。
「あ……い、いえ、えーっと……待たせたら、悪いかなーって思ったんですけど……」
「優しいね。ありがとう!」
「い、いえ……」
「……それじゃあ、始めようか?」
横から、美佳が言ってくる。彼の様子が、じれったいと感じていたのかもしれない。慌
てて、答える。
「は、はい!」
そして、彼は思った。
(僕……バカみたいじゃないか……)
>>398 まだまだ未熟です。当たり前ですが。
これだけのコメントをもらったのは小説を書いていて始めてのことだったので、
いい経験になるかと思います。
はあ、と少しだけ彼はため息をついた。
しかし、それでも──美由紀と一緒にいられる、ということの嬉しさ、喜びに比べれば、
彼の今感じた感情など、小さなものだった。だからこそ、彼はいつまでも夢中になれなかっ
たのだ。彼女のことばかり、考えて。
しかし、それでも終わってみれば、やはり彼は夢中になっていたようだった。部活ほどで
はないにしても、さすがに少し疲れた。そして、それと同時にある不安を持ってしまってい
た。
美佳と、美由紀。二人の女の子は、野球がとてもうまいのだ。美佳の打球は相当な飛距離
だったし、美由紀の変化球には本当に驚いた。変化球の技術だけで言えば、野球部のピッチ
ャーよりも優れているのかもしれない、と思ったぐらいだ。いや、美佳と美由紀の二人とも
が、自分よりもうまいのではないか、と、彼は思ってしまっていた。
女の子に野球で負けた。それは、相手が誰であっても、彼を落胆させるには十分なことだ
った。
少しぐらいの自身は、彼だって持っていた。実際、彼は『美由紀さんにいいところを見せ
られる』とか、思っていたのだから。浅はかな考えだったことは、最初から分かっていたが。
落胆していることが分からないうちに、彼は昼休みが終わるとそそくさと教室に逃げ帰っ
てきてしまった。昨日は美由紀と出会ってぽーっとしてしまって、今日は美由紀に落ち込ま
させられているというわけだ。
最後から二行目の「ぽーっとして」というのは、いい言葉が思いつかなかったので
こうしました……_| ̄|○
惚けてしまって、とか?
そのままでもそう悪いとは思わんがな。
教室に戻ると、すでに教室にいた瑞希が視線を向けてきた。ただ一瞥をしてきただけで
はあったが、瑞希の目つきには、何となく侮るような物が潜んでいるような気がした。
(ぼ、僕……何か、したのかな……)
そんな風に、思ってしまう。しかし、瑞希は純を見ただけで何も言わず、教室から出て
行ってしまった。掃除をする気は、ないようだ。
なんだか訳が分からなかったが、考えても何か分かるようなことでもないだろう。そう
思い、純はあまり気にしないようにした。特に、瑞希の考えていることなど、彼には全く
分からない。
だが、彼はこうも思うのだ。
友達に、なれたらな──
と。誰かにこんなことを言えば、どんな反応をされるか分からない。そんな風な存在の
瑞希のことを、少しかわいそうだと思うこともある。そんなことを考える筋合いなどない
だろうとも、思うが。
*
何日か、同じようなことが続いた。昼休みになると美由紀が瑞希を探しに来るが、いつ
も彼はどこかに行ってしまっていて、教室にはいない。そして、純を誘って一緒に野球を
する、というパターンだ。いつの間にか、彼も昼休みの前に弁当を食べてしまって、すぐ
にグラウンドに行けるようにするようになっていた。
きっかけは偶然のことであったが、彼の望み──美由紀と親しくなる、ということだ─
─は、叶ったのである。瑞希に、感謝しなければいけないのかもしれない。彼が昼休み、
たまたま教室にいなかった、という『偶然』がなければ、こんな風にはなっていなかった
のだから。
明日から、アップするのをサイトに移す予定です。まだ確実ではないですが。
感想、批評など、サイトからメールを送れるので、よろしくお願いします。
こちらのスレも、まだ続いて行きます。たぶん……
ttp://randr.plala.jp/DD/
>>399 そうですね。密かに書く楽しみというのもありますが
人に見せる事はいい経験になりますね。
これからも頑張ってください。
>>400のような場合、「のぼせ上がってしまって」でもいいかもしれないですね。
ひとつの事柄には、いくつもの表現方法があります。
人の多面性のようなものです。
日々、研究ですね。
全身に痛みがする。右手はついているのか?左腕は?それどころか足などという物がも
ともと存在していたのかすら疑ってしまう。浮かんでくるのは、そんな馬鹿げた疑念だけ
だ。
ひどく寒気がする。頭が痛い。痛い……何だこれは?脳味噌が爆発して飛び散ってしま
うようだ。目眩などしてくれはしない。もし、してくれれば、気を失ってしまえば、こん
な痛みを感じなくてもすむかもしれないのに。
……いや、死んでしまえばいいのだ。そいつに相対した時から、そんな予感がしていた。
自らの存在そのものを否定されたのだ、自分は。そいつは、それほどの力を持っていた
のだ。
サイトの方はアップしました。あんな感じでやっていきます。こちらは、書きかけの小説の
一部です。
あの、名無しさん。
サイトの方からメールを送っていただけたら、一度ここにカキコして報告
してもらえないでしょうか。一応、届くかどうかの確認をしたいので……
今日はちょと少なめです。
あ、それとサイトの方はもしかしたら改行とか変なところもあるかもしれませんが、
そのあたりは大目に見てください_| ̄|○
こっちに文のせられなくてすいません。
サイトの方の感想なども、書いていただけたらいいんですけど……
あの原稿用紙みたいな画面、読みにくいんだけど
>>409 そうですか……自意識過剰かもしれませんが、コピペを防ぐためということで、
了承してください……
あー、なるほどね
リョカイ
じゃあ質問なんだけど、倍率は何%がデフォ?
とりあえず135%で表示されるんだけど
>>411 えっと……デフォが何%かどうかは知らないんですが、とりあえず僕の環境
では162%で表示されます。
あと、昨日更新できなかったのはサイトのサーバーがdでたからです……
逃した。まさに千載一遇の、いや、本来ならあり得なかったかもしれない好機を、自分
は愚かにも逃してしまったのだ。
彼の武器は、彼が狙っていた標的に命中していてもおかしくはなかった。いや、命中さ
せていて然るべき状況だったのだ。
手元が狂ったというわけではない。あえて何かが狂ったというならば──それは、彼の
心であろう。この女を助けること、自分は標的を殺すことよりも優先してしまったのだ。
『早くしなければ、あいつは死ぬ!』
そう、思っていたのだ。それが、原因だった。頭には当てることができた。だが、当て
方も当てた位置も、最悪といえた。ただ、焦っていたのだ。何という単純で稚拙な失敗で
あろうか!
部分的ですので、よく分からない部分もあるかもしれませんが……
えーと、サイトに連載してるやつの今日のぶんなんだけど、
知ってるんだろうけど
「確信犯」ってほんとはそういう意味じゃねーんだな。
ただ、それじゃあ
間違った意味の方を表す言葉がほかにあるかっていうと
僕も思い付かないんだよね。。。
だからまあ使っても問題はないと思うけど、一応言っておきました。
>>411 おそらく、お使いのマシンで開かれているウィンドウの幅に合わせて
表示されていると思います。
たとえば、スクロールを少なくなさりたいのであれば、
ウィンドウを狭く縦長の状態にしてやると、
1ページがちょうど表示されるように調整することも可能です。
横はいり、スマソ。
最近うまく書けてない……量も少ないし……_| ̄|○
最近、サイトの方のはどうでしょうか?感想のメール、メールでなくても
ここにカキコでもしてくれると嬉しいんですけど
いい感じじゃないかなあ。
恵美が何を心に抱えてるのかとか。
小説は、はじめと結末を書くのが一番難しい……ような気がします。
今現在、結末をどうするか悩んでるんですけどw
廣瀬、やっぱ女子と思って読んでも全く違和感ない
>>420 うーん……やっぱりはっきり男に感じられるように、かき分けられたほうが
いいんでしょうけど……
18日分。
説明くさい気がするなあ。
もっと描写にできると思う。
17日分の2ページ目の5行目
誤字?
426 :
夢見る名無しさん:03/11/22 17:03
これまで更新した分をまとめたので、423の指摘の部分も修正してあります。
他にも間違いはあるかもしれませんが……
今書いているのが終わったら、新たなのを書くので、よろしくお願いします
「分かってるよ!どうせ……こんなことに、意味なんかない……こんな場所に閉じこめら
れているのは、変わらないんだからな!」
「……あなたは、ここにいるのが好きなの?」
「そんなわけないだろうが!どうしてそんなことを言うんだ!」
「ここに……いようとしてるみたいだから」
「出られないだけだ!」
「……そう……」
少女は、何か残念そうだった。
あう、部分抜き出しただけだから意味分かんないですね
すいません今日書けないです。もう少し考えたいので、今日はアップしない方向で……
_| ̄|○ 一日休んだのに今日少ないです……
すいませんもしかして今までに、僕のサイトからメール送った方いますか?
届いていないかもしれないので……
今日アップした分で、「星」は完結となります。
この後かなり推敲しなければいけないと思いますが、これで一応終了です。
多くのコメント、ありがとうございました。
また、新たなものをアップしていきますので、よろしくお願いします。
サイトの方に、新しい物をアップしました。ファンタジーっぽい物です。
437 :
夢見る名無しさん:03/12/08 18:34
[ 2ちゃんねるも使っている 完全帯域保証 専用サーバ Big-Server.com ] 30,000円/月
★ 転送量無制限タイプも新登場。
438 :
DD ◆DD/.hey2/Q :03/12/11 20:53
('A`)誰かカキコしてください
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
('A`)/< 今日は。懐とか寒くなってきましたね。
__ / / \___________
\ ゚ ̄ ̄ ̄\
||\ \
||\|| ̄ ̄ ̄||
|| || ̄ ̄ ̄||
.|| ||
寒いですね、もう12月ですし
441 :
DD ◆DD/.hey2/Q :03/12/14 20:24
なんか今日風邪気味だったので大して書けません。ので、アップはしないです
ていうかこんなこと言って、読んでる人いるんだろうか
442 :
DD ◆DD/.hey2/Q :03/12/16 17:54
ダレモイナイ
2ちゃんブラウザの書き込み確認があればその都度見てますが何か?
以前来ていた人はどうしたんでしょうか
('ー`)。oO(新月夜ってなんて読んだらいいのだろう)
新月/夜の月
だと思ってたが
えーと……まあお好きなように、と言うしかないかと……
('ー`)。oO(じゃ、そうしよう。)
゚oO (後、新月夜の星ね。)
失敬
保守かな?
年末だしな。保守だな。
明日から旅行に行ってきます。ので小説書けません。
あ、あと保守ありがとうございます
454 :
夢見る名無しさん:03/12/31 16:30
./ /
/ /
_./ / \\================== | | =================//
/\/ // \\
. /| | | その先の第3エレベーターがまだ生きています! | |
.| | | それで上がってきてください。 | |
.|. \\ //
.| //================== | | =================\\
.|
.|
.|
.|
.|
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄\
( ;・∀・) < わかった! |
と V _つ \____/
人 Y
し (__)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
_| ̄|○
誰か感想ください_| ̄|○
年末からゆっくり読んでたけど、忙しくて結局あんまり読めなかった。
で、今日行ってみたら、新月夜の星の方にアクセスできないのですよ。
_| ̄|○すいません。直しておきます……
459 :
DD ◆DD/.hey2/Q :04/01/10 22:48
ハァ……age
もっと量書けるといいんだけどなあ……
えーとあの、今日更新しません。量が少ないし、まだ考えなきゃいけないことも
多いですので。っていうかこんなことここで告知しても見てる人いるんだろうか
新しいのもおもしろい。
そ、そうですか?感想聞けると、嬉しいです。特にそう言われると……
あと、サイトの方まとめて整理しました。
今日は調子が悪いので量が書けませんでした。ので、明日まとめてアップします。
残念だった。
早く角川から評価の紙が送られてくることを祈ります。自分で。
すいません、今日もアップはしないです。
最近こういうこと多くて、すいません。
サイト、宣伝でもしようかとも思うんですけど……今のままでいいようにも思うし……
長井秀和はおもしろいなあ
すいません今日も……ほんとすいません
無理しないで気楽に書けばいい。
読んでるほうも気楽に待つ。
>>472 どうも、ありがとうございます。
あまり書けてませんけど、アップしました
昨日の分、pdfのファイルがアップされてませんでしたね、直しておきました。
来週学校でスキーに行きます。火曜日から金曜日までです。その間は
当然アップできないので……ていうか、今日もアップできません_| ̄|○
元気に帰ってこい
477 :
夢見る名無しさん:04/02/08 19:10
∧∧
ヽ(・ω・)/ ズコー
\(.\ ノ
、ハ,,、  ̄
 ̄´´
(今頃滑っているのだなぁ・・・
( ´∀`)。oO  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
帰ってきました。で、今日はアップしない方向で……
>>479 確かにそのとき滑ってたかと。二回転びました_| ̄|○
今日、風邪ひいてました。ので、アップは今日もなしで……
無理はするなよ。
>>482 ありがとうございます。今日は、アップしました。
自由がいい、自由がいいというのは本当は間違っていて、平和、安定、秩序というものを
求めるなら自由がなくなるのが当然のはず。束縛し、決まりを決め、権力が管理する、
そして何も大きくは変わらないというのが、本当の平和なんでしょう。よく分かりませんが。
移転の影響でしょうか。Janeからこのスレがみれません。
あれっ見れるようになってる
今日の分アップしたんですが、量の差が激しくてすいません……
それと、今日の分で40・40の紙で、80ページこえました。
自由と無秩序は違うだろう。
管理されることと自ら律することが違うように。
>>488 そうですね……小学生の時、何かの授業で「自由」と「放任」の違いのことを
教えられたことを、思い出しました。
今日、大した量が書けてないので、アップはしないです。
なんだか思っていたより4話が長くなりました。昔は量を多く書くことにも
苦労してたので、そこは成長したと勝手に実感します。