ひげそり

なんとなく独り言です

7年半前、親父が倒れるちょっと前に買ったひげそり
5年前、そのまま亡くなるまで意識が戻らなかった親父の横で
母が親父のヒゲをそれで剃っていました。

充電ケーブルがどこかにいってしまいそれ以来
ばあさんの部屋でそいつは寝ていました

今年の春から働きだし、仕事にもちょっとだけ慣れて
ほんのちょっと余裕がでてきて部屋を片づけていたら
充電ケーブルがでてきました。
試しに充電してみると・・・きっちり動きました。

ヴィーーーンっていう音と共に色々思い出します。

様子がちょっとおかしいのがわかっていたのに試験勉強をしていたこと
後期試験中に親父が倒れたこと
最後に交わした言葉は、なんだったかな。気が立ってて怒ったっけ。

成人式で友人達と別れた後、そのまま病院にスーツで行って報告したこと
大学の入学式の時にはこのスーツを着たところを写真にとってくれたよなー
そのあとに家で、どうしようもなくなってビールを大量に飲んだこととか

友人の東京への引っ越し作業を手伝いに行ったときに
その友人が父親を基本的にはうっとーしがっていたけど
たまに親子で楽しそうに共同作業しているのをみせられて
胸がつまるというか、なんとも言えない気分にさせられたこととか

このひげそりが使われなくなって5年ほど、自分はなにをしてたんだろうなぁ。
人に胸を張って言えるようなことはなにもできていない。ただのネット廃人。

親父さんからのメッセージなのかも知れない。
次になにか親父さんが使っていた品物がひょっこりでてくるまでには
胸を張って墓前で報告できるなにかを手にしないといけないな。

とりあえず、明日からは、このひげそりを使ってみます。ありがとう。

２げと

いいね・・・ここ

５０００円の安物のヒゲそりを買ってくれたお父さんが死ぬ夢をこないだ見ました。
そんなにふだんからしゃべってなかったし、特に好きでもなく嫌いでもなく、
なんとも思ってない・・とか思ってたのに、夢の中で俺は崩れ落ちてました。
ものすごい勢いで泣いてました。

ちなみにお父さんは、変な穴（下は溶岩？）に落ちて死んでしまいました。
わけわからん・・・

うちの場合は痴呆になってて、花火の音に驚いた親の
叫び声やあの表情が忘れられない。
同時に花火もそれ以降みることができなくなった。
とめどもなく涙が溢れてくるだけ。

最後に交わした言葉は、病院から一時退院していたから
病院へ戻すとき、担当医が「自宅はどうでしたか？」の問いに
「とても楽しかったです。子供によくしてもらいました」って。
いつも喧嘩ばかりしてて褒めてもらうことなんてなかったのに、
それが親から聞いた最後の言葉になったよ。

親孝行、してあげたかった。

しみじみ。ええのう。

あげ

もっといい話ないのかなぁ〜
誰か、聞かせてください。。。

俺なんて100円のひげそりだーよ・・・・・・・

１０げと。