1 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :
1
「ファイナルアンサー?」
意地悪く微笑むみのもんたの前で、桂木は真剣に考えていた。
間違いない。答えはゴールド・ラッシュだ。ああ、間違いないとも。
これが正解だったら一千万円なんだ。借金も返せる。妻ともよりを
戻せる。絶対だ。絶対だ。
「ファイナルアンサーで」
「答えは、Dのゴールド・ラッシュでいいんですね?」
「はい!」
沈黙が降りる。会場の視線が突き刺さる。神よ。神よ、
俺を救うんだ。
みのもんたは不敵な笑みを浮かべ、言い放った。
「ざ・ん・ね・ん!」
終わった……。ふーっと会場からため息が漏れる。
桂木の最後の記憶はそれだった。次の瞬間には、みのもんた
の放った銃弾が、桂木の頭を打ちぬいていた。
2 :
夢見る名無しさん:02/03/20 02:41
(゚Д゚≡゚Д゚)?(゚д゚)ポカーン
3 :
夢見る名無しさん:02/03/20 02:41
長くて読む気しないけどカキコ
4 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/20 02:47
2
「おい、どうなってるんだよ! こんな演出あったか!?」
ディレクターの小津は、編集室で大声をあげていた。
「い、いえ、私は聞いてませんが」
「みのさん、あんなもんどっから出してきたんだよ!
もういい、スタジオに行く! お前はここを見てろ!」
そう言い放つと、小津は編集室を飛び出した。
スタジオには不気味な沈黙が降りていた。硝煙の匂い。
みのもんたの放った銃口から、煙が上がっている。
「おい、カメラ止めろ!」
小津はスタジオに入るなり、スタッフに叫んだ。そして、
みのもんたの方を向き直る。
「みのさん、これは一体どういうことですか?
それに、この匂い……。まさか」
「ああ、これは本物の銃よ。スミス&ウェッソンのM629
44マグナムってヤツだ。ちなみに、六発しか打てないなど
と思わない方がいい」
みのもんたはそういうと、上着のポケットを漁った。そこに
は、夥しい数の銃弾が合った。
「全部で120発ある。会場の皆様も、動かないほうがいい。
私はグァムに行くたびに射撃練習をしているのだからね。こ
の距離ならば、確実にこの男のようになる」
みのもんたはそういうと、桂木の死体を見下ろした。きれいに
額を打ち抜かれている。血だまりと脳漿。小津は思わずうめいた。
「みのさん、貴方は」
「パニックになる前に行っておこう。犠牲を覚悟で私を止めよう、
などとしないことだ」
みのもんたはそういうと、上着を脱ぎさった。そこには、何十本
ものダイナマイトが巻かれていた。
「これの意味はわかるな。一人でも動いた時点で、我々は全滅だ」
みのもんたは不敵に笑った。
「さあ、クイズを続けよう」
5 :
夢見る名無しさん:02/03/20 02:48
カルトQ!
6 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/20 02:55
3
どうしてこんなことになっちゃったのよ。
どうして、どうして。
松井は彼氏の優しい笑顔を思い出していた。高校のときから付き合っている
ヒロ君。先週はディズニーランドに行った。チュロスを二人で分けて食べて、
パレードを見ながら甘いキスをした。幸せな生活が続くはずだった。幸せな。
「挑戦者は、東京都からお越しの松井さんです!
松井さんは今、大学3年生?」
「は、はい、そうです」
「そんなに緊張しないでいいですよー。なんと東大からお越しの
方です。凄いですねー。これは期待大ですね」
「……はい」
「じゃあ、早速行きましょうか。第1問」
7 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/20 03:03
松井→絵美に変更。
4
絵美は順調にクイズに答えて行った。みのもんたが銃口を
つきつけている、極度の緊張状態の中で、冷静に記憶の戸
棚を開いていた。
「第8問。
全世界で大ベストセラーとなった、「ハリー・ポッター」
シリーズの作者は誰?
ネビル・シュート
J・R・R・トールキン
J・K・ローリング
マルセル・プルースト」
ああ……わからない!
私は理系なのよ。本なんか読まないし、映画も見ないし、
でも、でも、
答えなければ殺される!
「どうしました? 考えこまれてますねー。ライフラインは
まだ3つ残っていますよ。1つくらい使ってみますか?」
みのもんたが囁くように言う。
使うべきか、使わないべきか。使えば、確実に答えられそうな
気がする。でも、後半にとっておかなくてはいけないのではな
いか。間違えたら殺されるんだ……。
そのとき、絵美はひとつの案を思いついた。
8 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/20 03:10
5
「テレフォンをお願いします」
絵美は言った。みのもんたは、恋人を見付けたときの悪魔のような
微笑を浮かべた。
「テレフォンですね。今回はどなたをお呼びしているんでしょう」
「は、はい。彼氏と、その友達を」
「まーなんと彼氏持ち! 才色兼備ってやつですねえ。うらやまし
いですね!」
「……」
「ちなみに彼氏のお名前は?」
「はい。ヒロ君です」
「じゃあお呼びしましょう。ヒロ君!」
「……はい」
「松井絵美さんの彼氏のヒロ君ですね?」
「あ、はい。そうっす」
「松井さんは現在、8問目です」
「おー、すげー!!」
「では、早速行ってみましょう。テレフォンタイムは三十秒です。
松井さん、どうぞ」
「ヒロ君、助けて! この人は人殺しよ! 警察を呼んで! 早く、
早く!」
銃声とともに、絵美は倒れた。今回の死体も、綺麗に額を打ち抜か
れていた。
「ルール違反はいけませんねー。それに、お嬢さん、警察はもう
来てますよ」
みのもんたはそういうと、スタジオの入り口をみた。
「馬鹿なお嬢さんだ。普通にやってれば、何万分の1かは生還
できたかもしれないのにねえ」
そういうと、銃口を解答者たちに向けた。
「さあ、皆さん、クイズを続けましょうか」
9 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/20 03:22
6
みのもんたの言葉通り、警察は既にやってきていた。
捜査1課のプロフェッショナルから、機動隊、狙撃犯、爆発物処理犯か
ら公安のネゴシエーターまで、入り口に配備されていた。ただ拳銃を
振り回しているだけの素人ならば、5秒で鎮圧できる精鋭ぞろいだ。
「厄介ですなあ」
編集室。
臨時捜査主任の阿部は呟いた。小津が、遠慮がちに答える。
「厄介、といいますと……」
「ダイナマイトですよ」
阿部はモニタに向き直った。そこには、みのもんたが桂木
を殺してからの一部始終が、ループされて流れている。
「ここで止めてもらえますか」
みのもんたが上着を脱いだシーンで、VTRは止まった。
「これを見てください。見たところ、三十本以上のダイナ
マイトを体に巻きつけている。これが爆発したら、この
テレビ局ごと、東京湾の藻屑になりかねません」
「そ、それだけは」
「もちろん、そんな事態にはさせません。ただ、非常に難
しい状況であることを判っていただきたい。射殺するに
も、確実に頭に当てなければいけない。頭は標的として難
しいんですよ。首をかしげただけで外れてしまう。そして、
少しでも軌道がずれたら、ドカンです」
「ど、どうすればいいのでしょう」
「とりあえず、犯人は何を要求しているのでしょう?」
「わ、わかりません。交渉どころではなくて」
「それを聞かない限り、なんとも言えませんな。テレビ
局ジャックなんて、世界の犯罪にも類例がないでしょう
から」
そのとき、編集室に若手のADが飛び込んできた。
「た、たいへんです、小津さん!」
「どうした」
「みのさんが、みのさんが……番組の生放送を要求しています!」
10 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/20 03:31
7
「もう一度言いましょう。もうすぐ7時になる。この番組の
生放送を要求します」
断固としてみのもんたは言い放った。そして、上着のポケッ
トから四角い箱を取り出した。
「これは携帯テレビだ。これで確認させてもらうよ」
「し、しかし、みのさん。あなたも業界人ならわかるでしょ
う? そんな話は無理だ」
「ならば、テレビ局ごと潰して放送できなくさせてもいいん
だよ、小津君」
みのもんたは判ってるな、といわんばかりの表情で小津を
睨んだ。小津はつばを飲みこんだ。
「みのさん、貴方の希望はなんなんですか? 金ですか」
「失礼なことを言うもんじゃない。それはおいおい、話し
て行こう。今は番組の生放送が先決だ。とっとと上の人間
とかけあってきたまえ。それから」
「はい」
「私は防弾チョッキを着ている。スタッフにまぎれて私を
狙うのもいいが、しっかりここを狙わないとドカンだ」
そういうとみのもんたは、ダイナマイトをふたつとりだし、
それぞれ側頭部に巻きつけた。
「もっとも、頭を狙ってもドカン、になってしまうけどね。
ハハハハハ。ハハハハハハハ! さあ、行け!」
小津は慌ててスタジオを飛び出す他、なかった。
11 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/20 03:32
書く板間違えましたか?
感想がないのが凄くさみしい。どこの板に建てればよかった
ですかね。
いや、すっごく面白いです
ハラハラしながら読んでます。
13 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/20 03:42
>>12 ありがとうございます。ちなみに先の展開は書きながら考えています。
感想がないのはこの時間だからだと思われ・・・
私なんてさっきから独り言ばっかりですよ。
まあ、独り言スレなんでいいですけど、寂しいですよね
15 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/20 03:56
8
タレントのみのもんた容疑者が、番組収録中に2名を射殺。
100名以上の人質を取り、スタジオに立てこもっている。
この悪夢のようなニュースが一報されてから、日本中は
その話題で持ちきりだった。各局、お台場に聳え立つテレビ
局の前から中継を行い、ネットでは伝聞、憶測が恐ろしい
勢いで広まった。
もちろん、当のテレビ局がこのスクープを独占する形になっ
た。カメラはスタジオのすぐ外にまで迫り、緊迫した空気を
伝えていた。
だが、中に入ることはできない。
死体が転がっている。それどころか、人殺しショーを生で
全国に放映することになってしまう。いくらテレビが刺激を
求めているからといって、そこまでやるのはやりすぎだ。
というのは建前だった。
テレビ局の上村社長は、番組を生放送することに賛成だった。
もともと、抗議が怖くて、生放送に踏み切れなかったのだ。
犯人が要求している。これで、人質の命を救うためという大
義名分ができたのだ。
「小津君、私が責任を持とう。7時から、あの番組の生放送
を行う」
「しかし社長」
「今の視聴率はどれくらいだ?」
「恐らく、80%を超えているかと」
「充分だ。スポンサーは全部下ろせ。コマーシャルはなしだ。
なあに、幾らでも回収できるさ。それから、テレビ局内の職員
を速やかに避難させろ」
「その手配は行っています」
「そうか。では私も逃げるとしよう。現場は君に任せたよ、小津
君。テレビ局史上、最大のイベントだ。しっかりプロデュースし
てくれたまえ」
編集室に帰ってきた小津は、阿部に向かって言い放った。
「どいつもこいつも腐ってますよ」
16 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/20 04:01
9
【衝撃】みのもんたが2名射殺! スタジオ立てこもりPart14】
1 名前:名無しさん :02/03/30 18:59
ソースはテレビ局つけれ!
2 名前: :02/03/30 18:59
みのワショーイ!
3 名前: :02/03/30 18:59
今だ!2ゲットォォォォ!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ (´´
∧∧ ) (´⌒(´
⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
 ̄ ̄ (´⌒(´⌒;;
ズザーーーーーッ
4 名前:Neo麦茶 :02/03/30 18:59
祭か? 祭なのか!?
5 名前:名無しさん :02/03/30 18:59
2
6 名前:名無しさん :02/03/30 19:00
>1
オツカレー
7 名前:名無しさん :02/03/30 19:00
おい、フジテレビで生放送始まったぞ!!(w
8 名前: :02/03/30 18:59
フジテレビで生放送開始。祭だ!
17 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/20 04:02
続きはまた明日ー。感想シクヨロ。反響なかったら、他の板に逝きます。
>>14 書き始めたのが2時30分ですからねえ。
ま、いいや。明日また来て見ます。
18 :
夢見る名無しさん:02/03/20 04:09
メチャメチャ面白いです。続ききぼーん。
19 :
夢見る名無しさん:02/03/20 04:45
おもろい。
応援age
20 :
7 ◆777sHKOE :02/03/20 04:57
おもしろいですね
続きが楽しみです
21 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/20 11:04
応援してくださっている方、ありがとうございます。
一晩考えて、プロットがそれなりにまとまりました。多分、
30くらいで終わると思います。
22 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/20 11:15
10
「お茶の間の皆さん、こんばんわ。クイズ・ミリオネア!
今夜は特別版でお送り致します」
まるで「八つ墓村」の犯人のように、ダイナマイトを頭にくくり
つけたみのもんたがブラウン管に登場したのは、きっかり7時だ
った。歓声も、拍手もない。BGMもない。終始馬鹿騒ぎをして
いるテレビを通して、これほど重く、質量の高い沈黙が提供され
たのは、恐らく初めてではないだろうか。
「まずは、「世界プルルン滞在記」を楽しみにしていた皆さん、
すみません。本来は通常の「ミリオネア」枠でやりたかったんで
すよ。でも、収録が今日だったもんでねえ。まあ、あんな糞番組
見てる人はいないでしょうし、ディレクターも一緒ですから、
構いませんよね!」
みのもんたはスタジオに向けて言い放った。編集室にいる小津は、
ゴクリとつばを飲みこんだ。
「始まりましたねえ」
阿部が呑気な声で言う。
「テレビを通して生で殺人ショーが放送される時代なんてねえ。
あの、飛行機がビルに突っ込んだときよりもよっぽど面白くて
刺激的だ。フジテレビとしてはバンバンザイですか?」
「言葉を慎んでください」
「ところで、彼はいつまで生放送をしろ、と要求しているんで
すか?」
「わかりません。恐らく、正解者が出るか、もしくは」
「全員殺されるまで、ですか」
(;´Д`) ハァハァ ・・・面白い・・・楽しみにしてるという・・応援レスです・・・ ハァハァ
24 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/20 11:50
11
「では、特別版のルールを説明しましょう」
みのもんたはそういうと、拳銃を懐から取り出した。
「基本的には、通常のルールと一緒です。15問正解したら
1000万円、ライフラインも3つ使うことができます。
ただし」
恋人の顔を見つめるような、愛しい目で、みのもんたは
S&Wを眺めた。
「間違った時点で、解答者は射殺されます。既に、2名
の方がおなくなりになられています。ご冥福をお祈りし
ます」
みのもんたが1カメに向かって、拳銃を振った。死体を
映せ。カメラマンは吐き気をこらえながら、死体をアッ
プにした。
「また、私を無理やり止めようとすると、ダイナマイト
がドカン。ここにいる人はまず助からないでしょうな」
言うまでもなかった。みのもんたは上着を脱ぎ去って
いた。
「あと、この件に関して、警察の方に無能だの命を
助けろだのというのはやめたほうがいい。この通り、
少しでも不穏な動きを見せたらドカン。狙撃をしよう
にも、この狭い額に確実に当てなければならない。
頭に正確な狙撃をするのは難しい。かつて、ド・ゴー
ルを暗殺しようとした、ジャッカルという暗殺者が
いました。ド・ゴールは防弾チョッキを着ていた。
ジャッカルは頭を狙わざるを得なかった。彼は、失
敗したことのない天才だった。しかし、その時は
失敗したのです。なぜか?」
プロフェッショナルだ。流暢にまくしたてる。
「ド・ゴールがふと、うつむいたからなんですよ。
銃弾はそれた。ジャッカルは殺された。それくらい、
頭を狙うと言うことは難しい。ましてや、頭のダイナ
マイトに当たったら、誘爆して全員死亡だ。私を殺す
のは、事実上不可能ですな」
みのもんたはもう一度カメラを睨んだ。
「警察諸君、私の邪魔をするな」
そして、明るい表情になった。
「さあ、クイズを続けましょう!」
25 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/20 12:00
12
馬鹿な。
間違えた。俺は間違えたじゃないか。わざとだ。わざと間違えたんだ。
それなのに……。
「次の挑戦者は、埼玉県からお越しの浅野さんです!
さあ、こちらのお席へどうぞ!」
みのもんたが手招きをする。浅野は、電機椅子への道を歩く囚人
のようなうつろな足取りで、解答席へ向かった。
「あの、何かの間違いです」
弁明するのは危険だ。だが、言わずにはいられなかった。
「さっきの予選クイズですが、私は間違ったはずです。いや、
確かに間違えた。だから、ここに呼ばれるわけがない」
「そうは言いましても、コンピューターがはじきだしてます
からねえ。ボタンの押し間違えでもしたんじゃないですか?」
「そ、そんなわけは」
そんなわけはない!
浅野は叫ぼうとしたが、それは無理だった。S&Wの小さな口径が、
地獄へと続く穴のように見えた。
「納得いたしましたか?」
こんなことになるんなら、参加なんかしなけりゃよかった。
浅野は応募したわけではなかった。フジテレビから、届いた1通
の葉書。
この番組には、応募した人間でなくとも、一般人から無作為に選
んで特別参加を促す制度があるようだ。ただで何百万も貰えるチ
ャンスなのだ。浅野は一も二もなく、参加をきめた。それなのに、
それなのに。
「どうされました? クイズを始めますか?」
やるしかない。やるしかないのだ。
「お願いします」
26 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/20 12:13
13
絶望的な心境とは裏腹に、浅野は軽快に問題に答えていった。
28歳、東大出のビジネスマン。世界の金融市場を相手に、第一線で
バリバリ働いているのだ。知識も経験も豊富だった。
第10問目を迎えて、ライフラインは3つ残っていた。
「第10問。
タレントの安室奈美恵さんの夫が所属している、グループ
名はどれ。
trf
m.c.a.t
globe
TMN」
来てしまった……。
芸能問題に関して、浅野は全くと言っていいほど疎かった。テレビ
番組は普通に見るが、誰と誰がくっついた、などの情報に至っては
ゼロに近い。
迷っている暇はない。
「オーディエンスを使います」
ライフラインは3つある。
スタジオの外に待機しているものに相談できる「テレフォン」。
選択肢を二つに絞れる「フィフティー、フィフティー」。
そして、観客にアンケートをとれる「オーディエンス」。
あまり難易度があがってしまうと、オーディエンスは意味をな
さなくなる。観客が答えをわからないからだ。この辺で使って
おくのが得策だった。
「わかりました。では、オーディエンス。観客の皆様に答えを
お伺いしましょう」
27 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/20 12:17
14
「結果が出ました。おっと、はっきりしましたね」
みのもんたの言葉通り、結果は決まっていた。globeが
80%。間違いない。これだ。
「じゃあ、観客の皆様を信じます。Cのglobeで」
「Cのglobe……ファイナルアンサー?」
「ファイナルアンサーで」
その瞬間、観客がほっとため息をついたように見えた。浅野は
直感的に、嫌な気配を感じ取った。
まずい。まずい。俺は、とんでもない間違いをしているのでは
ないか? 俺は
「ざーんねん!!」
みのもんたは嬉しそうに言うとともに、銃をぶっ放した。
意識が途切れゆく一瞬の間に、浅野の聡明な頭脳は答えをはじき
だしていた。
ゲームは、我々が全員死ぬまで終わらない。観客は解放されない。
ならば、わざと間違えさせて、早めに全員殺した方が、観客にと
っては得なんだ……。
死の瞬間、浅野は悪魔の饗宴の中にいるような気がした。
28 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/20 12:18
続きはまた今夜。
感想お願いします。
29 :
◆LTS.SwNc :02/03/20 13:39
おもしれー!
期待age
30 :
夢見る名無しさん:02/03/20 16:52
やべ、面白すぎです。
早く続きが読みたいよー
。。。
suimasenn
ごめんなさい
↑まちがいです
35 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/21 00:44
15
「ああ……」
浅野が射殺されるのを見て、小津は小さくうめき声をあげた。
「今ごろ、窓口には苦情がじゃんじゃんかかってるころでしょうな」
阿部が呑気に言う。小津は鋭い声で言った。
「あなたはさっきから何なんですか。事件を解決する気はあるので
すか?」
「もちろんですよ。今、自衛隊から最高の狙撃手を呼んでいるところ
です」
「それじゃあ遅いんだ!」
「まあまあ、声を荒げないで」
阿部はそばにあった新聞を広げた。
「世界プルルン滞在記、私好きなんですよ。糞番組だなんて
とんでもない。こんな、金で人の下劣な部分を煽り立ててる
番組よりよほどいい……って、失礼でしたかな」
小津は答えなかった。
「貴方はこの二つの番組のディレクターというわけだ。偉い
んですねえ」
「他にも何本か、番組を持っています」
「なるほど。こんなことが起きてしまったら、失脚という
わけだ」
「少なくとも、この番組はおろされるでしょうね」
「なるほど」
阿部は不意に立ちあがった。
「スタジオへ行きましょう」
36 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/21 00:53
16
「ところで、小津さん」
スタジオへ向かう途中、阿部が話しかけた。
「貴方のみのもんたさんとの関係を教えていただけますか」
「関係、といいますと?」
「いつごろから知り合いなのか。恨みを買うようなことをしていないのか。
逆に、恨みを持ってはいないのか」
小津は立ち止まった。
「これは何ですか。尋問ですか」
「とんでもない。いえね、ちょっと気になることがありまして」
「気になること?」
「動機ですよ」
歩こう、と阿部は目で促した。肩を並べ、二人は歩き出す。
「この事件の動機はなんなのか。みのもんたさんは、おいおい話す
と言っていましたが、そろそろ限界です。お茶の間の皆さんも、
気になっているところでしょう」
「くだらないジョークはやめていただきたい」
「いや、失礼。性分でしてね」
阿部は微笑を浮かべながら言った。
「単純に考えて、今回の一件でもっとも損をする人間は誰か。
殺された本人、みのさんの家族、親戚。そして」
「スタッフ?」
「そう。貴方だ。爆発物をチェックせずにスタジオに持ち込ませた。
その責任は、貴方にある。この辺に動機があるのではないかと思い
ましてね」
阿部が話しているうちに、スタジオに到着した。入り口の前では、
公安のネゴシエーターが待機をしている。それを制し、阿部は扉を
開けた。
「さっきの話はあとでお伺いしましょう。生きていたらね」
阿部はニヤリと笑い、スタジオの中へ消えた。
37 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/21 01:00
17
「おい、誰だ貴様は!」
スタッフの間を縫うように近づいてきた阿部を見て、みのもんたは
声を荒げた。縄張りに入るな、といっている犬のように。
「私は、警視庁捜査1課の阿部と申します。今回の捜査主任をやっ
ております」
両手を上げた姿勢で、阿部は言った。
「だからなんだ! とっとと出て行け! クイズの邪魔だ」
「少しお話をしましょう。フジテレビは、貴方が打ちきるまで
番組を放送するようですよ」
「うるさい。出ていかないと」
みのもんたは阿部に向かって拳銃を向けた。スタジオに緊迫が
走る。
「待ってください。私は防弾チョッキを着ています。撃っても
何ともありません。この距離で頭を狙うのは難しいことは、
貴方くらいの方ならわかるはずだ」
「観客を一人殺してもいいんだぞ」
みのもんたは観客席に拳銃を向けた。不気味な沈黙を保っていた
客席から、悲鳴があがる。まずい、パニックになったらおしまい
だ。阿部は冷静に考え、みのもんたの興奮が収まるあたりまで
後退した。
「判りました。私は立ち去ることにします。ただ、一つだけ
お聞きしたい。テレビの前の皆さんも気になっているはずだ。
貴方はなぜ、このようなことを始めたのか」
みのもんたはニヤリと笑った。
「そんなことか。ふっふっふ、三人目を殺したら言おうと
思っていたんだよ。無駄骨だったな」
みのもんたはカメラに視線を移した。
「では、テレビの前の皆様。今の質問にお答えしましょう」
38 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/21 01:13
18
「皆さん、貴方はテレビを見ていて、物足りなく思ったことはありませんか?」
みのもんたは、カメラに向かって訥々と語り出した。その向こうには、一億人
近い人間が、かたずを飲んでいるはずだ。
「結論から言いますが、テレビの世界というのは全てやらせ、です。
生放送にも台本があります。ただ、やらせっぽくなく見せているので、判ら
ない人にはわからないでしょう。
私は長年、発信者としてテレビと関わってきました。そして、疲れたのです。
虚像を演じつづけることに。台本というベルトコンベアで流されつづける
ことに。
毎日毎日、愚にもつかない主婦の話を聞く振りをして、クイズ番組で馬鹿を
ヨイショして、若造と一緒に三文芝居を作り上げる。私は真実が欲しかった。
そこで」
みのもんたは拳銃をカメラに向けた。
「考えたのがこの企画です。死ぬか生きるか、それをクイズで決める。
かつて、こんな刺激的な番組があったでしょうか? これほど、全員が真剣に
なって取り組んだ番組はあったでしょうか? 私もスタッフも、解答者も、
そして貴方も……真剣だ。ここに真実は宿るのです」
みのもんたはそういうと、何がおかしいのか突然笑いはじめた。
そして、高らかに宣言をした。
「さあ、クイズを続けます!」
39 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/21 01:18
続きは明日。
明後日くらいまでには完結できると思いマースン。
40 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/21 01:35
あうう。ホントに反響ないなあ。
ラウンジに立てたけど、行数制限厳しいから無理だった。
続きが真剣に気になります。
見てる人は多いですよ!
私のスレも今は私しかいませんし・・・
もんたに委ねられた命、ああどうなる!!!
42 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/21 02:10
独り言板なので、反響を期待するほうがおかしいのかも
しれませんね。すみませんでした。
マイペースで書くことにします。
43 :
7 ◆777sHKOE :02/03/21 02:13
すごい面白いですよ
バトルロワイヤル小説版に似てる気がします
期待が大きすぎて、まとめて読みたいので
週末にまた来ます。
よろしく。
45 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/21 02:30
>>43 バトルロワイヤルはもちろん意識していますが、元ネタというか着想は、
楳図かずおの「漂流教室」です。
>>44 週末までには完結していると思います。お楽しみに。
46 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/21 02:35
19
「狂ってる……」
小津は吐き捨てるように言った。もう二人とも、編集室に戻ってきている。
「お手上げですな」
阿部は呟いた。
「少しでも近づくと、観客を殺すという。彼は本当にやるでしょう。
また、多少の犠牲はやむをえないと突っ込んでも、ダイナマイトが爆発
するだけだ。みのさんが拳銃をダイナマイトに撃ちこむだけで、我々は
木っ端微塵ですよ。狙撃手が到着するのを待ちましょう」
「いつ到着するんですか」
「そうですね。あと30分もあれば」
「馬鹿な。何故そんな時間がかかるんだ!」
「失敗は許されない以上、日本で一番の狙撃手を呼ぶ必要があるからです。
まあ、ゆっくり待ちましょう」
「ゆっくりだなんて……あなたはおかしいんじゃないのか」
「ものは相談ですがね」
阿部は強引に話題を変えた。
「貴方は東大の理学部出身だそうで」
「ええ」
「コンピュータには詳しい?」
「人並みには」
「モノは相談ですがね」
阿部はゆっくりといった。
「機械に、トリックを仕掛けることはできませんかね?」
47 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/21 02:41
20
「機械に……?」
阿部はこくりと頷いた。
「そうです。解答者が何を答えても、すべて正解にしてしまうんです。
そうすれば、問題は解決する。いや、しないかもしれないけど、この
膠着状態は抜け出せるはずだ」
「なるほど。しかし」
「しかし、なんです?」
「私にはそのような作業は出来ません」
「それはおかしいですね。さっきスタッフの方にお伺いしたんですが、
このシステムの大元を設計したのは貴方だそうじゃないですか。ちょ
っと細工をするくらい、構わんでしょう?」
「しかし、トリックがばれたらどうしますか? みのさんが解答を
知っていたら?」
「おっと、それは考えませんでしたね」
「そんなこと、最初に考えてくださいよ! だいたい、この番組は、
問題ごとにみのさんに解答を送っているんじゃない。予めみのさん
は全部の解答を知っているんだ。だから、ごまかせるはずがない」
「そんなに怒らなくて結構ですよ。失敬失敬」
そのとき、若い刑事が阿部の肩を叩いた。
「ちょっと失礼」
阿部は席を外すと、小津は一人になった。
モニタの中では、4人目の挑戦者が処刑台に向かっているところだった。
48 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/21 02:54
21
「助けてください……」
加藤は、着席するなりそう言った。
「私には、妻も子供もいるのです。お願いです。た、助けて」
「私にも優しい妻と、可愛い子供がいますよ。もう生きていけないで
しょうけどね。ハハハハハ!」
「お、お願いです。私は呼ばれただけなんだ。こ、こんなことに
なるのなら、来なければよかった」
「こちらからお呼びがかかったというのは、めったにない体験なん
ですから、もっと喜ばなきゃ。本当なら、応募しても出れない人が
たくさんいるんですよ」
「嫌だ、嫌だ」
「さあ、クイズをはじめますよ。えーと、東京都からお越しの加藤
駿作さんですね。45歳、バリバリの働き手だ。なんと東大出身で
すか。今日は東大に縁のある日ですね」
「……」
「そんな暗い顔をしてちゃ、答えられるものも答えられないですよ!
さあ、いきましょうか、第一問目」
「嫌だ、嫌だ!」
そう叫ぶと加藤はみのもんたに飛びかかった。
だが、全く間に合わなかった。俊敏な動きで銃口を額に合わせ、引
き金を引く。その動きは、さながらマシンのようだった。
悲鳴とともに、死者の数は4になった。
49 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/21 03:00
22
「狙撃手はいつ来るんですか!」
小津は声を荒げた。阿部は煙たそうに手を振った。
「そうですね。あと二十分ほどですか。ヘリコプターで大至急向かわせて
いるところです」
「二十分……」
小津はしばらくうつむいた。阿部は構わず話を続ける。
「ところで、気になったことがありましてね。みのもんた氏は、どこから
あんな大量の武器を持ってきたんでしょうね」
「貴方の雑談につきあっている暇はない! もう、我慢できない!」
小津は勢いよく立ちあがった。
「どうするんです。小津さん?」
「スタジオへ行きます。そして、私が直接、みのさんに話をつけて
きます」
「勝手な行動は許しませんよ」
「さっき聞かれた話にお答えします。私とみのさんは、もう二十年来
の中だ。私がテレビ局に入ってから、ずっと付き合いがある。私の
話ならば聞いてくれる」
「むざむざ死にに行くのかもしれない。奥さんや子供さんが哀しみま
すよ。そういう仕事は、我々に任せておくんだ」
小津はふっと、寂しそうな表情を見せた。
「妻は……いません」
「そうでしたか。これは失礼。とにかく、少し落ちつきましょう」
「いや、私は行きます。きっと説得してきます。止めないでください」
小津はそういうと、編集室から駆け出した。
50 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/21 03:06
23
小津の行動に、捜査陣が一縷の望みを託したのは事実だった。
この手詰まりの状況の中、みのもんたとコミュニケーションを取るには、
近しい人の説得が必要だと考えられていたからだ。
小津は堂々と、スタジオに乗りこんだ。
「おい、今入ってきたのは誰だ?」
神経質に、みのもんたが声を荒げる。
「私です。ディレクターの小津です」
「小津君か。どうした?」
「もうやめにしませんか?」
「ダメだ」
「テレビというのは、安心して楽しめる娯楽を提供するメディアなのです。
それには、やらせは必要悪だ。貴方もそんなことくらいわかっているはず
だ」
「それに嫌気が差したのだよ。一度くらい、真剣勝負をしてみたい。思わ
ないのかね」
「思いませんね」
「なら、話すことはないな。帰りたまえ」
「いや、ひとつ提案があります」
小津は声を張った。
「みのさん。私と勝負をしましょう」
51 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/21 03:07
眠れないんでここまで書きましたー。
予定では32で終わります。お楽しみに。
終わったあとはまた別の小説でも書こうかな。
すごいなぁ・・・普段小説とかあまり読まないんだけど、これは面白いよ・・ハァハァ
何本か書いたら、ショートショートとして単行本ができそうだね・・・ハァハァ
続き待ってます
54 :
夢見る名無しさん:02/03/21 13:47
age
55 :
夢見る名無しさん:02/03/21 15:15
早く続きを・・・
56 :
夢見る名無しさん:02/03/21 16:25
続き・・・。
57 :
夢見る名無しさん:02/03/21 17:33
今読んだ。めっちゃおもろい!
58 :
(;´Д`) 777-2ch001dempa.oon.ne.jq:02/03/21 19:02
あ・あ・あ
ミリオネアが始まった・・・
続き気になるーるる ハァハァ
59 :
夢見る名無しさん:02/03/21 19:10
サンペー!!!逝っちゃだめだー!!!!
サンペーファンの俺としても、逝かないで欲しい・・・ハァハァ
_____
/∴∴∴∴∴∴
/∴/ ヽ
/∴/ ⌒ ⌒ | さんぺーです!
| 巛  ̄  ̄ |
(6巛 つ | (((\
| 巛 ____ | ヽヽヽ\
| / ヽ / ヽヽヽ \
/ |  ̄ ̄ ̄ /\(ヽ
61 :
林檎 ◆/FYDCXnY :02/03/21 20:45
すごく面白いです!一気に読破してしまいました。プロですか?ほんとスゴイ。
続きが気になって眠れなひ。
62 :
7 ◆777sHKOE :02/03/21 21:21
今日本屋行ったらミリオネアの本が売ってました。
その表紙のみのさんの顔が悪人にしか見えませんでした。
テレビでもやってましたが、よく放送できるなぁと思いました。
63 :
夢見る名無しさん:02/03/21 22:15
すごい!おもしろい!!
禿げしく(・∀・)イイ!!!
こんな俺は夏休みの宿題の感想文とか
一行で済ませていましたがなにか?
64 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/21 23:37
おお、皆様感想ありがとうございます。ふつふつと創作意欲が
沸いてきました。早速続きを書くとします。今日中に結末まで
書けるといいな。
>>61 私はプロではありません。プロを志すいち大学生です。
65 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/21 23:47
24
「勝負……?」
みのもんたは、明かに興味を持った表情で問いかけた。
「そうです。こうなったのは私の責任だ。私がクイズに解答します」
「私の責任だ、か。確かにそうだ。くははは」
「貴方は台本通りことが進むのを好まないはずだ。だからこのような
ことを始めたんだ。だから」
「君のいいたいことは判ったよ。奇妙な男だ、君は。こんな面白い
試みを始めておきながら、やめろというのだからな」
みのもんたは拳銃を持っているほうの手で、大きく手招きをした。
「座りたまえ」
66 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/21 23:54
25
「ひとつ問題がある」
みのもんたは、小津が座るなり言った。
「テレビの前の皆さんは知らないかもしれないが、この小津君は、
この番組のディレクターだ。当然、出題される問題は全て知って
いる。さて、どうしたものかね」
「貴方が問題を考えればいい。この場で。それこそ、真剣勝負に
相応しい。我々が考えている問題に乗って番組を進めていた時点
で、貴方は満足していなかったはずだ」
「くくく。確かにそうだ。だが、私が本当は正解なのに、間違い
と言い張って君を殺した場合はどうなる?」
「この番組の視聴率は、既に90%を超えています。一億人が
証言者だ。貴方はプロだ。不正はしない」
「もしも私が答えを勘違いしていたら?」
「そのときは諦めますよ」
「面白い。その勝負、受けることにしよう。
確認をする。クイズは15問。全問正解できたら、私の負け。
1問でも間違えたら、君の負けだ。君は死ぬ」
「構わない」
「奥さんが哀しむだろう。子供も」
「私に家族はいない。両親も死んだ。心配は無用です」
「なるほどなるほど」
みのもんたは嬉しそうに笑みをこぼし、身を乗り出した。
「第1問」
ゴクリ(生唾飲み込む)
68 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/22 00:03
26
「まずは君の好きな、映画の問題でも出そうかね。
次のうち、アルフレッド・ヒッチコックの作品はどれ。
A 裏窓
B 太陽がいっぱい
C ジョーズ
D 終着駅」
「裏窓。ファイナルアンサー」
「……正解。
第2問。では、小説の問題だ。名作「幻の女」の作者は誰。
A エラリー・クイーン
B ロス・マクドナルド
C ウィリアム・アイリッシュ
D アイラ・レヴィン」
「ウィリアム・アイリッシュ。ファイナルアンサー」
「正解だ。お見事」
「こんな簡単な問題ばかり出していると、あとで後悔しますよ」
「心配はいらない。私には、「思いっきりテレビ」で蓄えた知識が
あるからね。あんな下らない番組が役に立つ日がこようとは、つい
ぞ思わなかった。君は確実に死ぬ」
「……見事ですね」
編集室で、若手の刑事が阿部に話しかけた。阿部は顔をしかめながら言った。
「まだ2問だ」
「でも、あの人、博学そうだし、行けるかもしれませんよ」
「……お前は馬鹿か」
「はっ?」
「なんでもないよ」
「あっ!」
若手刑事は声を上げた。モニタの中で、小津が答えに詰まっていた。
「ひとつ問題がある」
みのもんたは、小津が座るなり言った。
「テレビの前の皆さんは知らないかもしれないが、この小津君は、
この番組のディレクターだ。当然、出題される問題は全て知って
いる。さて、どうしたものかね」
「貴方が問題を考えればいい。この場で。それこそ、真剣勝負に
相応しい。我々が考えている問題に乗って番組を進めていた時点
で、貴方は満足していなかったはずだ」
「くくく。確かにそうだ。だが、私が本当は正解なのに、間違い
と言い張って君を殺した場合はどうなる?」
「この番組の視聴率は、既に90%を超えています。一億人が
証言者だ。貴方はプロだ。不正はしない」
「もしも私が答えを勘違いしていたら?」
「そのときは諦めますよ」
「面白い。その勝負、受けることにしよう。
確認をする。クイズは15問。全問正解できたら、私の負け。
1問でも間違えたら、君の負けだ。君は死ぬ」
「構わない」
「奥さんが哀しむだろう。子供も」
「私に家族はいない。両親も死んだ。心配は無用です」
「なるほどなるほど」
みのもんたは嬉しそうに笑みをこぼし、身を乗り出した。
「第1問」
「まずは君の好きな、映画の問題でも出そうかね。
次のうち、アルフレッド・ヒッチコックの作品はどれ。
A 裏窓
B 太陽がいっぱい
C ジョーズ
D 終着駅」
「裏窓。ファイナルアンサー」
「……正解。
第2問。では、小説の問題だ。名作「幻の女」の作者は誰。
A エラリー・クイーン
B ロス・マクドナルド
C ウィリアム・アイリッシュ
D アイラ・レヴィン」
「ウィリアム・アイリッシュ。ファイナルアンサー」
「正解だ。お見事」
「こんな簡単な問題ばかり出していると、あとで後悔しますよ」
「心配はいらない。私には、「思いっきりテレビ」で蓄えた知識が
あるからね。あんな下らない番組が役に立つ日がこようとは、つい
ぞ思わなかった。君は確実に死ぬ」
「……見事ですね」
編集室で、若手の刑事が阿部に話しかけた。阿部は顔をしかめながら言った。
「まだ2問だ」
「でも、あの人、博学そうだし、行けるかもしれませんよ」
「……お前は馬鹿か」
「はっ?」
70 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/22 00:14
27
「第5問。
パブロ・ピカソの画風を、俗になんというか?
A 印象主義
B キュビズム
C フォーヴィズム
D シュールレアリスム」
小津が詰まった問題はこれだった。先程から、もう5分も黙っている。
「どうしました? ん? ん?」
「静かにしててください。記憶の戸棚を整理しているところだ」
水を飲みこむ。足を組む。そして、うつむく。みのもんたは囃し立てたい
気持ちを我慢するように、背もたれに体を預けた。
しばらくして、小津が言った。
「オーディエンスを」
「オーディエンスですか。いいんですか。さっきの挑戦者は」
「結構です」
「……では、観客の皆様にお聞きしましょう。お手元のボタンをお押し
ください」
やがて、結果が出た。
A 印象主義 2%
B キュビズム 10%
C フォーヴィズム 7%
D シュールレアリスム 81%
「はっきりしましたね、これは。この結果をどう取るかは貴方次第だ」
「少し考えさせてください」
小津はしばらく黙り込んだ。観客を見まわし、空気の匂いを嗅ぐように
鼻をならし、口を開いた。
「Bのキュビズムで」
「ほう。お客様を信用しない?」
「彼らには前科がありますからね」
「なるほど。Bのキュビズム。ファイナルアンサー?」
「ファイナルアンサーだ」
みのもんたは小津の顔を覗きこんだ。目を見つめる。嬉しそうな瞳。
大好きな玩具を見つめるような。
「正解!」
小津はふっとため息をついた。
71 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/22 00:19
28
「危なかったですねー」
編集室。相変わらず、若手の刑事が阿部に話しかけている。
「そうだな」
「なるほど、2番目に多い答えを答えればいいんですねえ。頭いいなあ」
「君の頭が悪いだけだ」
「はっ?」
「なんでもない」
「……阿部さん」
別の刑事が話しかける。阿部の瞳に、突然興味が宿った。
「おう」
「さっきの話ですが、調べがつきました。間違いありません。確かに……」
ごにょごにょと話を始める。若手刑事は面白くない。自然とモニタの方を
向く。
「いつまで考えているんですか?」
モニタの中で、みのもんたが苛立っていた。
72 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/22 00:32
29
「もう10分も考えている。テレビの前の皆さんも、イライラしている
はずだ」
みのもんたは声を荒げた。その表情は、明かに苛立っていた。
「今回の問題は難しいですからね。私も命がかかっているんだ。それに、
何分考えてもルール上は問題がないはずです。前に、30分考えていた
人がいたじゃないですか。貴方はプロだ。ルールは守りましょう」
「ルール、ルールか……。確かにそうだが」
小津は水を口に含んだ。腕時計を見る。そして、腕時計の反射で入り口
の方を見た。
みのもんたが小津に気を取られている隙に、スマートなライフルを持っ
た狙撃手が侵入していた。小津は浮かんでくる笑みを、辛うじて抑えた。
せき払いをする。
「答えが出ました。答えは……」
「答えは?」
小津がみのもんたの瞳を見つめる。真剣な表情で見つめる。時間が止まる、
その一瞬。
みのもんたの額に穴が開いた。その瞬間、小津はみのもんたの体に突っ込
んだ。拳銃を奪う。そして、みのもんたの口に銃口を押しこみ、引き金を
引いた。
ふーっと、小津は大きくため息をついた。終わった。終わったのだ……。
「ブラボー!!」
スタジオの空気が急速に弛緩する中、入ってきた阿部が声を上げた。
「お見事でした! 貴方のおかげで、狙撃手が狙撃できる隙が出来た」
「……はは」
「貴方が挑戦しようと言い始めたとき、私はピーンと来ましたよ。
ああ、これはスナイパーがくるまでの時間稼ぎだな、って。貴方は
素晴らしい」
「それほどでもないです」
「これほどの殺人計画を、たった一人で練り上げたんですからね」
阿部は手錠を出した。
「小津さん。貴方を殺人容疑で逮捕します」
73 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/22 00:43
30
「殺人容疑? なんのことですか?」
突然始まった逮捕劇に、安堵のため息が漏れていた観客席の空気が、
再び引き締まった。
「みのさんを殺したことですか? 冗談じゃない。これは正当防衛だ」
「それ以前に、我々の狙撃手が殺害しています。額を撃ちぬいています
からね」
「なら」
「ひとつお聞きしたい」
阿部は小津をさえぎって言った。
「みのさんが撃たれた瞬間、貴方は迷わずにみのさんに掴みかかっていった。
何故ですか?」
「それは、死んでいなかったら私が殺そうと思って」
「それにしては躊躇がなかった。額に穴が開いているのを見たのに、貴方は
更に銃弾を撃った。これが示すことはただひとつです」
阿部は小津を指差した。
「貴方は最初から、みのさんを殺すつもりだった」
「……」
「なぜなら、みのさんが生きていては、貴方の犯罪が発覚してしまうから
です」
「何を根拠に」
阿部は詰め寄るように言った。
「みのさんにこのようなことを起こさせた黒幕。それは貴方だ。違いますか?」
74 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/22 00:53
31
「最初におかしいと思ったのは、3番目の挑戦者が漏らした台詞でした。
彼はこう言った。「私は間違ったはずです。いや、確かに間違えた。
だから、ここに呼ばれるわけがない」。みのさんが、ボタンの押し間違え
じゃないですか? と聞いたあとも、「そんなわけは」と未練がましく
言った。多分、こう言いたかったんでしょう。「そんなわけはない」」
阿部はプレゼンテーションのように、流暢に話を進める。
「そもそも、不思議だったんですよ。時が来れば、警察が解決してくれる
かもしれない。立てこもり事件とはそういうものです。それなのに、なぜ
解答者はわざわざ正解をして、処刑台にあがろうとするのか? 十五問正
解できる自信があったとは思えません。一年間に一人か二人、出るか出な
いかの難関だ。そんなことは馬鹿でもわかる。
ならば、わざと予選の段階で間違えて、じっと待っていた方がいい。違い
ますか」
「……」
「貴方のように、その椅子の上でひたすら粘るというやり方もある。だが、
何時間も解答を延ばしていては、いつみのさんが逆上してピストルの引き
金に指をかけるかわからない。予選席でおとなしくしているのが正解だ」
阿部はなおも続けた。
「私は最初から、それが不思議だった。そして、3人目の人の発言で確信
しましたよ。これは、機械に細工がしてあるのだ、と。
このシステムを設計したのは貴方ですね」
「……そうです」
「ならば、細工をするのもたやすかったはずだ。そう、特定の人間を
解答席に座らせるように、間違いでも正解にしてしまうようなトリッ
クを仕掛けるのはね」
小津は観念したように首をうなだれた。
75 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/22 01:04
32
「不思議なことはまだあった。みのさんはどこでダイナマイトを手に入れた
のか? 拳銃はまだわかります。アメリカで買ってきて、特殊な磁気ケース
にいれて持ちこめば、持ち込むことができる。日本で買うことだって出来ま
す。しかし、ダイナマイトはそういうわけにはいかない。
例えば、国内であれだけのダイナマイトを揃えるとしましょう。みのもんた
さんは顔が割れている。超有名人だ。そんな人が、何十本もダイナマイトを
揃えるとしたら、たちまち噂が広がるでしょう。それ以前に、日本でそれだ
けの爆発物を入手するのは困難です。革マル派だって持っていない。そこで、
どうすればいいと思いますか?」
「貴方はもう、知ってるんでしょう?」
「そう。その答えが、「世界プルルン滞在記」だ」
阿部は言った。
「貴方は「世界プルルン滞在記」のディレクターだ。自然と、全世界を
回る仕事だ。イスラエルやロシアのような、武器商人がわんさかいる
ような地域も行きましたよね?」
「はい」
「貴方はそこでダイナマイトを仕入れてきた。あ、貴方のスケジュール
をチェックさせてもらいましたが、ベイルートに3度飛んでいますね。
このときに仕入れたのですか?」
「はい……そうです」
「ありがとうございます。そして、もうひとつ。4人目の挑戦者が
言ったことを、貴方は覚えていますか?」
「いいえ」
「彼はこう言った。「私は呼ばれただけなんだ。こんなことに
なるのなら、来なければよかった」。
この番組に参加するには、応募の他に、番組サイドからゲストを
呼ぶ、という方法があるようですね。4人目の挑戦者が言っていた
のはそれです。一般人の中から、幸運にも選ばれた。これが引っか
かった。既に私は、機械にトリックがあるのでは? と疑っていま
した。そこで、調べさせていただきましたよ。今日殺された4人の
解答者、全てが番組に……つまり、貴方に呼ばれてきたのだ、と」
「……」
「最低でも10万、ひょっとしたら100万単位の金が貰える
番組です。飛びつかない人間はいない。貴方はそこまで計算していた
んだ。違いますか?」
ダメだ、全て見破られている……。
小津は完全に観念した。
「そうです。貴方の言っていることは間違いない」
76 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/22 01:16
33
「そして貴方は最後の仕上げに出た。みのさんと直接対決をする
ことで、自分を容疑圏外に外すことです。だが、私の疑惑はここで
確定しました。貴方はみのさんが何と言ったか、覚えていますか?」
「いえ」
「彼はこういった。「奇妙な男だ、君は。こんな面白い試みを始めて
おきながら、やめろというのだからな」。この台詞はおかしくないで
すか?
面白い試み、を始めたのはみのさんだ。だが、みのさんは、あたかも
貴方が試みを始めたかのように言っている。事実、そうだったんです
よ。ダイナマイトを用意し、それを巻きつけたままで司会者席に座ら
せるというお膳立てをしたのは貴方だったのだから」
「……」
「貴方にとっては、ここが一番危ういところだった。一つ間違えれば、
みのさんの口から、貴方が共犯であることがばらされていたかもしれ
ない。しかし貴方は、みのさんは決して言わないだろうという確信を
していた。なぜなら、みのさんの中では、この番組の主役はみのもん
たであり、貴方ではなかったからだ」
「……確かにそうです。彼は絶対に言わないはずだった。台本に対す
るアンチテーゼとして始めたのだから、台本に踊らされているという
ような発言は絶対にしない。むしろ、アクシデントを好むはずだった」
「というと、貴方との対決は、最初から予定されてはいなかった?」
「いませんでした。なぜなら、予定していれば、絶対にみのさんは
私に逆らったはずだからです」
「なるほど」
阿部はこくりと頷いた。
「クイズに参加してからの貴方は、ひたすら本当に対決しているかの
ような芝居をしていればよかった。自分を容疑圏外に外すためのパフ
ォーマンスですからね。オーディエンスを使ったのは心憎かったです
な。さも真剣に考えているように見える。実際に、ウチの若い刑事は、
貴方が本気で迷っていると勘違いして、奇妙な解説をしてましたよ。
なんのことはない、貴方は最初から答えを知っていた。それでいて、
オーディエンスを使った。違いますか?」
「ピカソは好きなんでね」
「なるほどね。ともあれ、最後、みのさんに飛びかかっていったと
ころで、私の疑惑は固まりました。この計画は全て貴方が行った。
証拠はこれから幾らでも出てくるでしょう。被害者と貴方の関係を
調べるだけで充分だ。貴方を逮捕します」
阿部はゆっくりと小津に近づいた。小津の決心は固まっていた。
「動かないで下さい、阿部さん」
小津は素早い動きで、みのもんたの頭からダイナマイトを外した。
「動くと、ドカンといきますよ」
77 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/22 01:24
34
「馬鹿な真似はやめるんだ」
阿部の声は張り詰めていた。
「貴方は人の命をなんだと考えているんだ」
「少し、話をさせてください」
小津はカメラに向かって言った。
「この……阿部さんの言ってることは、全て本当だ。私が全てを考えた。
この4人を殺したのは私だ。この番組を作ったのは、4人が一同に会して
も不思議じゃない状況を作るためだったし、生放送をしたのは、一億人の
前でこいつらを殺すためだった」
小津の口調は、狂気を帯びていた。まずい、と阿部は判断した。狙撃手が
小津の頭を狙っている。だが、小津はふらふらと動いており、照準が定ま
らないようだった。
「小津さん、もうやめよう。こんなことは意味がない」
「もう少し、話させてください。私には妻がいません」
小津は再び、テレビの前に向かって発言を始めた。
「なぜなら、妻となる女性が、大学時代に自殺してしまったからです」
小津の言葉は、一つ一つが、鉛のように重かった。
78 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/22 01:41
35
「私は東京大学の出身です。私の恋人も、東京大学にいました。
二人は大学を出たら結婚をしようと約束をしていました」
話すにつれ、小津の狂気が納まっていくようだった。
「そして突然、私の恋人は自殺をしました。知っている人がいる
かもしれませんね。20年前に起きた、忌まわしい事件」
「東大生の集団レイプ事件か」
「そうです」
阿部の言葉に、小津は沈鬱に頷いた。
「あれの被害者が私の恋人でした。犯人は4人いた。私はそのとき
から、4人に復讐をするために生きようと思ったわけです。強姦罪
の懲役は軽いですからね。殺人に匹敵する罪なのに、今の法律は
軽すぎる」
小津はなおも続けた。
「復讐をしよう、と私は決心しました。それも、どうせなら最悪の
方法で復讐をしよう、と。まず考えたのが、犯人の大切なもの
を奪うことだった」
「……そうか」
「そうだ。今日来ている4人は、全て犯人じゃありません。第一、
そんなことをしたら、お互い顔見知りなのだからすぐにばれて
しまう。今日死んだ4人は、すべて、犯人の親戚です」
「貴方という人は……」
「犯人のせいで、親戚が死んだんだ。今後、犯人は恨まれる。
家庭は崩壊するでしょう。親戚中からつまはじきに会うでしょう。
会社もくびになり、社会的に抹殺され、そして」
「自殺する」
「そうだ。お前らにも、清美の味わった苦しみを思い知らせてやる」
清美というのが、その自殺した恋人の名前であることは明白だった。
「毎朝新聞の桂木啓太! エキゾチック旅行社の松井研二!
繁栄出版の浅野忠志! ビッグハンバーガーの加藤由紀夫!
犯人とはお前らのことだ! 死以上の苦しみを味わえ! 生きながら
死んでゆく苦しみを!」
小津は叫ぶと、突然みのもんたの手から拳銃を奪い取った。まずい、
と阿部が思った瞬間には遅かった。
小津はこめかみに拳銃を当て、引き金を引いていた。
79 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/22 01:50
36
「貴方には参りましたよ」
小津の墓。ひとりぼっちの墓。
阿部はその前にたたずんでいた。
「全て、貴方の計画通りだったわけだ。貴方ほどの頭脳の持ち主にしては、
あの計画は杜撰すぎた。ダイナマイトのルートの特定、システムのトリック、
全て簡単に見破れた。いや、見破られても、貴方はどうでもよかったんだ。
テレビの前で、犯人を告発することが重要だったのだから」
阿部は新聞を広げ、墓に添えた。
「今日、浅野が自殺しましたよ。これで4人全員が死んだ。貴方の目論み
通りだ」
そして、そばの石に腰掛ける。
「貴方がみのさんを殺した理由は、口封じのためじゃない。テレビカメラ
を独占する必要があったからだ。みのさんが生きていては、テレビ局ごと
吹っ飛ばされる恐れがあったからだ。
貴方は犯罪の天才だ。台本主義に嫌気がさしているみのもんたを取りこみ、
あのような凶行に走らせた。そして、生放送をさせた。番組の収録を
ちょうど7時前にすることで、一番人のいる時間にテレビをつけさせる
ように。それも全て、テレビの前で犯人を告発するためだったんだ」
阿部は墓石に手を置いた。
「貴方は天才だ。だが、馬鹿だ。なぜ過去にこだわるんだ。なぜ
前を向いて歩こうとしなかったんだ。貴方ほどの人なら、きっと有益な
仕事ができたはずだ。なぜだ。なぜなんだ」
阿部はひとしきり話しかけると、腰を上げた。風が吹いた。新聞紙が
飛ばされ、高く空に舞いあがったかと思うと、それはすぐに見えなく
なった。
おしまい
あとがき
作品の肝としては、(メール欄参照)といったところでしょうか。
何も考えずに書き始めたんですが、それなりに面白くまとまった
と思います。感想お待ちしていますねー。
またネタが思いついたら書くとします。
それまで、ここは雑談スレッドにします。
81 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/22 01:53
誰かリアルタイムで読んでいた人はいるのかな?
どでした?
82 :
7 ◆777sHKOE :02/03/22 02:00
オモシロ過ぎるッ!(・∀・)イイ!!
最後の展開は予想できませんでした
現実的なところがやっぱバトルロワイヤルに似てる気がします
83 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/22 02:05
>>82 楳図かずおの「漂流教室」はご存知ですか? 今テレビでやってるやつの
漫画版です。「クイズの時間」はこれにインスパイアされて作った作品です。
未読でしたら、ぜひ読んでみてください。
84 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/22 02:06
あ、あと、「バトルロワイヤル」のネタ元も「漂流教室」だったりします。
85 :
7 ◆777sHKOE :02/03/22 02:28
読んだことないので本屋で探してみます。
台詞と文章の感じ、文の切り方も似てますよ。
86 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/22 02:31
>>85 バトロワは好きな小説のひとつなんで、そういっていただけると
嬉しいです。
文章は……読み返してみるとメチャメチャですね。やはり推敲しないと
駄目だあ。。。
87 :
夢見る名無しさん:02/03/22 02:36
一昨日くらいから、ROMってましたけど、
おもしろいです!
ただ、犯行の動機が名探偵コナンみたいだなーとか
思ったり。。
いろいろ、直したらどこかにUPしてくれると、嬉しいです。
88 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/22 02:38
>>87 犯行の動機に○○○を持ってくるのは、かなり不本意だったんですが、
他に思いつかなかったです。すまんです。動機を書くのが一番難しい
ですね。ミステリというのは。
89 :
夢見る名無しさん:02/03/22 02:47
そういうの、考えたことないからよくわからんですけど、
確かに動機って難しいですね。。
いま少し考えてみたけど
一般的な殺人の動機っていうと
↑みたいな自分の大事な人を殺されたとか、(厳密には違うけど)
何か大事な秘密を見られたときの、口封じとか。。
あんまり思いつきませんね。。
まぁ、殺し自体が目的な人やら、ギターがウルサイからとか、
そーいう特殊なのもありますけど
よく、殺人自体が目的なサイコな犯人とかいますけど
動機考えるのがめんどくさいからなのかな?w
90 :
夢見る名無しさん:02/03/22 04:03
面白かった。次回作におおいに期待する。
もうみのもんたの顔が悪人にしか見えない。
こんなに面白いのに弱気な1に乾杯。
>>88 書いてる本人も俺と同じことを思ってたのか。
俺もそこ読んだときに少しばかり萎えたね。
今後も頑張ってください。
93 :
夢見る名無しさん:02/03/22 07:59
問題。
ODNでホームページを公開するとき、
アップするサーバー名は?半角で答えよ。
94 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/22 11:10
>>89 純粋な謎解き小説において、動機というのは一番いらない部分ですからね。
でも、動機がないと、「なぜ犯人がそんなことをしたのか」という部分が
曖昧になってしまうので、片手落ちになってしまいます。
動機は何か? を問う、「ホワイダニット」という形式の作品もあるので
すが、この作品はどんでん返し一発勝負だったので、どうしてもそこまで
手が回りませんでした。スマソ。
殺人自体が目的、という犯人は、この作品の「みのもんた」のような人を
指すのだと思いますが、そうなってしまうとサイコミステリと呼ばれる、
また別のジャンルになってしまいます。このジャンルには、「羊たちの
沈黙」のような傑作がありますので、ぜひお読みください!
>>90 そう言っていただけるとありがたいです。書いてよかった。
>>91 手直しが利かない状態で書いていたので、非常に難しかったです。
個人的には60点くらいの出来です。ああー。
>>92 やっぱそうですよね。動機に○○○は、駄目な作家の最後の手段
ですから。本当なら、伏線貼って意外な動機を提示してビックリ
させるというのが定石なんですが、まだまだ甘いですね。
95 :
(;´Д`) 777-2ch001dempa.oon.ne.jq:02/03/22 11:43
面白かったよ〜 ハァハァ
ただ、みんなの言っている動機の点と、みのもんたが
なぜ家族等全てを捨ててまで、これを実行する気に
なったのかって言う点が、ちょっと引っかかったかな
でも読み物としては充分面白いので、次回作に期待しています
これからも、がんばって下さい ハァハァ
※小説とかあまり読まんから、変な所指摘してたらスマソね ハァハァ
漂流教室もBRも大好きなので
(余談ですが個人的に映画版はがっかりでした)
>>1さんの作品、面白く読ませていただきました。
普段小説/漫画はあまり読まない方なのですが、
一気に読めましたよ。
話は亜空間殺法のように変わりますが
登場人物の名前に
元ネタってあるんですかね。
浅野忠志→浅野忠信
小津→小津安二郎
松井絵美、加藤由紀夫→松田美由紀
かな、と思ったんですが。って考えすぎですよね。
>>95 >ただ、みんなの言っている動機の点と、みのもんたが
>なぜ家族等全てを捨ててまで、これを実行する気に
>なったのかって言う点が、ちょっと引っかかったかな
漏れは別に気にならなかったな
動機は本人語ってるし
芸能人って家族関係とか希薄っぽいし
>>94羊達の沈黙はTVで何回も見てますが
小説のほうは、見てないですね、やっぱり小説版のほうがおもしろい?
>>96 BR映画版はキャスティングはかなり良かったと思いますが(川田章吾除く)
小説版では、生徒一人一人の描写が結構細かかったのに
映画版では、ほとんどそれが、無くなってたのがカナーリ残念だったよ。。
ま、BRは三村萌えと。
98 :
林檎 ◆/FYDCXnY :02/03/22 16:43
おもしろかったです。ミステリはあまりよまないのですがほんと、楽しく読めました
漂流教室見ておけばよかった・・・(−д)後悔。
学生さんなんですねー。がんばってくださひ
>>97 山本太郎もそうだですけど、
藤原竜也とたけしも何とかして欲しかった。
いや、嫌いじゃないですよ。
ただ、BRにはちょっと向かないような。
(監督のフカキンもちょっと…)
個人的にはジョーダンズの三又に教師をやって欲しかった(w
もちろん金八の格好で。
ちゅーか死のロングウォーク映画化キボンヌ。
>>98 漂流教室は文庫で出てますから、
比較的容易く手に入ると思います。
傑作ですので是非読んでください。
映画化もされてますが、
はっきり言って駄目なので見なくてもいいです(w
101 :
紙すぁま ◆zRPb7Egs :02/03/22 18:00
1はプロか?
プロじゃないのならプロになったらどうだ?
>>101 おれも同意だが、
>>64でプロではなくて学生だっつーてんじゃん。
アンタちゃんと読んでないね。
103 :
夢見る名無しさん:02/03/23 00:48
スレの杜の掲示板で見てきたのー。
凄く面白かったよ!
今度はタイムショックで是非一つ(w
104 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/23 01:25
みなさまありがとうございます。それなりに自信がついたのと、
自分の技量の問題点が判ったのと、非常に収穫でした。書いて
よかった。
>>95 みのもんたの動機については、小津にもっと語らせたかったんですが、
アンバランスになってしまったのであのくらいしか書けなかったです。
無念。
>>96 名前の元ネタは特にないです。友人の名前をもじったり、ふと思いついた
名前を書き殴ったり。もうちょっと凝った名前にしてもよかったんですけ
どね。森野小鳥とか(←よくありません)
「死のロングウォーク」が映画化されるとしたら、監督はぜひフランク・
ダラボンに。
>>97 「羊」は小説の方が面白いのですが、翻訳が激ヘタなので、相当集中
しないと没頭できません。一度映画を見て、そのイメージに沿って読
んだ方が面白いと思います。
>>98 テレビの「漂流教室」は全く別物なので、ぜひ楳図かずおの原作をど
うぞ。漫画喫茶にも置いてあるはずです。
>>103 スレの杜掲示板に張られていたのですかー。
もうちょっと頑張れば、トップページに貼ってくれるかな?
次回作は……どうしましょう。失敗したらアレなので、入念に考えます。
>>103 タイムショック(・∀・)イイ!!
クイズ失敗すると電気椅子でビリビリビリー
>>99 あぁ、藤原嫌だっちゅー人、結構おるね
漏れは結構好きだから気にならんかったけど
逆に映画版でよかったのは、最初
慶時が死んじゃうところで
「秋矢ーーー!」
「ノブーーーー」
BOM
って、ところが印象的でヨカータYO!
106 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/23 01:34
映画版……見てない。「パチンコ・バトルロワイヤル」なら
見ましたが。松村がたけしの真似してるやつ。ツマンナカタ
というか、クイズの時間シリーズ化してほしいw
世界不思議発見とか、
クイズ番組が舞台のサツジンジケーン
なんか、難しそうですね。。
クイズじゃないけど料理の鉄人とかも。。
城はプロ目指して(・∀・)ガムバレ!!
108 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/23 02:17
うーん、難しいですねそれは。
個人的には、シリーズものは2作が限界だと思います。
前作をいい意味で裏切って終わり、と。あとはマンネリに
陥ってしまいますから……。
プロ目指してガムバリマースン。とりあえず長いの書いて
みようかな。
109 :
夢見る名無しさん:02/03/23 03:16
なんでオーディエンスの時に観客の答えが
一つの答えに集中するのかがわかんないっす。
小津が機会をいじっていたとしても
ピカソの問題の時は回答者の席にいたわけだし。
私の頭が悪くて理解出来てないだけですかね?
とにかくランダムに数値が出されるように
なってたってのならば、一応納得いきますけど。
111 :
夢見る名無しさん:02/03/23 03:30
そろそろ寝ようと思ってたのに…一気に読んでシマッタ。
次回作期待age。
112 :
夢見る名無しさん:02/03/23 03:45
『そして粛清の扉を』オマージュでしょ?
>>112 漏れもそう思た。
元ネタは絶対それだな。でもおもしろいから良し。
スレの杜から来ました。
ばりおもろいっす!!
永久保存決定。
1さんおめでとう
スレの杜(トップページ)に貼ってあったよ
これで名スレ認定だね!
一番「おっ!」と思ったのは出だしの部分(1)
あとは話が進むにつれてだんだんだれてきた感じかな。
全体として話のスジに溺れすぎた観がある。
最後で犯行の動機云々が出てきたのが残念。
せっかくみのもんたがいい具合に狂ってたのに、それが一切無駄になってしまった。
どうせあそこまで狂わしたのなら、「茶の間のテレビに砂嵐が移って終わる」ぐらいでも
良かったのでは。
さらに付け加えるのなら、細かい点で隙が多かった。
あまり練らずに書いたせいもあるとおもうが、
レイプ犯の知り合い(殺されたやつら)も全員東大生なのはおかしいだとか、
ピカソの画風をキュビズムと一くくりにするのはどうかだとか、
頭を狙うのが難しいということにこだわりすぎだとか、まぁそんなところです。
漂流教室にしろバトルロワイヤルにしろインスピレーションをそこから受けるのはいいけど、
良くも悪くもそれに引っ張られることになると思うので適度なところでその呪縛から
開放されたほうがよいのでは。
以上辛口の感想でした。これも一応感想ということで。
おもしろかたー。こんな夜中に読みふけっちゃいました。
久しぶりに小節読みたくなったYO!ありがとん。
いろいろ辛口な意見もあるけれど(それもいいけど)
人並みに本を読む程度のひとなら間違いなく100点をつけると思います。
拍手。
スレの杜からきました〜めちゃおもれえ!!
1最高!
私もスレの杜からきました。
面白かったです、小説家を目指してください。
テレビ番組を題材にしたミステリという意味で、
清涼院流水の「ユウ 日本国民全員参加テレビ企画」を思い出しました。
121 :
綾茂勝太郎:02/03/23 06:03
一気に読みました。面白かったっす!
個人的には、最後のどんでんがえしよりも、
「みのもんたが突然来るって番組中に凶行を」という発想の方がすごいと思いました。
特に序盤はゾクゾクしました。
あえて欠点を言えば、最後の方は説明的なセリフが多くて、ちょっとだれた感もあり。
マンガ『国民クイズ』を連想したのですが、読まれてないのでしょうか?
122 :
綾茂勝太郎:02/03/23 06:14
突然狂って、だった。すいません。
ついでに本文の校正。
銃弾が、桂木の頭を打ちぬいていた。
六発しか打てないなど
額を打ち抜かれている
綺麗に額を打ち抜か
貴方が打ちきるまで
打→撃
私とみのさんは、もう二十年来の中だ。
中→仲
すごい!スレの杜から来てみたけど、一気に読んじゃったよ。
みのさんの犯行動機を述べる場面が何かあっさり過ぎちゃって、
その後の小津の犯行動機にちょっと重みが感じられなかったかな。
ただ、導入部はマジで引き込まれたので、そのおかげで最後まで読めた。
つくづく思うんだが、こういうトリック考えられる人ってどんな頭してんだろう・・・?
trick、ケイゾクのシナリオライターとかコナン、金田一の作者とか。
オレ全然わかんねーし。
面白く読ませてもらったんですけど、
>116
の言うことにも同意。
126 :
夢見る名無しさん:02/03/23 08:46
サスペンス部分はオモロかったけど、最後の推理小説っぽい
どんでんがえしは蛇足だし、つまらない。
スレ杜から来ました。
大変面白かった。とくに1は秀逸。
できれば,10人目くらいまでみのの狂気を続けて欲しかった。
参加者・観客の心理描写も欲しかったかな。
参加者の同士のつながりを犯人が自供するのではなく,
捜査側が真犯人の存在に気付き,参加者同士の関係から調べてゆくが,
結局行き詰まるとか・・・。
2chが出てきたのはワラタ。
お疲れ様でした。次作を期待します。
128 :
夢見る名無しさん:02/03/23 09:15
私も116同意かなぁ。
この場合(2chでしかもミステリ読まない人向け)では黒幕が居るって設定より、
知名度も大きく存在感のあるみのもんたを完全に中心に据えてずっと追っかける
ホワイダニット物にすれば良かったかも。
1の掴みは最高。ここで「みのもんたが何で?」と思ったからこそ、
オチでがっくりくる人も多かったみたい。
さらなる進化を期待すると言うことで100点とは言いませんが、
デビュー目指しているのならばとても楽しみにしています。
頑張って。
129 :
夢見る名無しさん:02/03/23 09:21
もうTVのミリオネアは刺激がなくて見れないね。
>>1さん最高だよ。ありがとう。
ただ、動機が「恋人を殺されたから」ってのはなんだかなぁ(;´Д`)
>みのもんたはもう一度カメラを睨んだ。
>「警察諸君、私の邪魔をするな」
この部分も演技がかかっていて愉快犯の厨房のようなセリフに感じる。
いろいろ指摘はあるけど、この短さだし、よくぞまとめたって感じだ。
次は、実在する強力なキャラクターやら、人気クイズ番組のシステムに
頼らず、イチから自分で作り上げたものに挑戦して欲しい。
後、小説家を目指すならバトルロワイヤルに似てると言われる事も
今後の課題か??
おもしろかった。
なんか、読んでて
火曜サスペンスを思い浮かべてしまったのは
俺だけ?
本当に火曜サスペンスに使ってもOKなレベルには
達していたと思います。
(ただ、あの番組のシナリオはライターによっちゃあ、
けっこう荒いからなぁ・・。)
133 :
夢見る名無しさん:02/03/23 10:12
>>132 火曜サスペンスは最初の音楽を聴くために放映されてるんだよ。
荒いも何も、シナリオは似たり寄ったりだし...。
こんなものに喜べるなんて実に羨ましい
本当の小説を呼んだ事がないのであろうがな(藁
135 :
夢見る名無しさん:02/03/23 10:31
>>134 叩くならその根拠を書けよ。それさえ出来ないお前は春厨と思われ。
小説に嘘もホントもないでよ。
面白い小説か
つまらない小説か
その二種類に分類されるだけ。
俺にとっては前者だが、
君にとっては後者かもね。
スレの杜からきました。
>>1さん、おもしろかったです。
俺はあまり本とか読まないので、どこがどう良い悪いとかは言えないけど、
とにかく、楽しんで読めました。
酷評もあるかと思いますが、
きっとこれからの1さんの発展の為のご意見(一部違うのもありますね)だと思うので、
それを参考に、ぜひがんばってください。
次回作期待してまーす。
138 :
134じゃないけど:02/03/23 11:27
あんまり盲目的なマンセーすんなよ。
作者はS・キングの死のロングウォークとか漂流教室とかバトルロワイヤルとか
その他いろいろ読んでるだろうからこれが話の構成としてそんなに際立ったもので
ないことは自覚してるだろうよ。
そうじゃなくて、ミリオネアとみのもんたという材料を使ったことが素晴らしいとオレは思う。
作者の考えるイメージと読み手の思い浮かべるイメージがみのもんたを登場させることで
忠実に一致するだろうし、なにより人を読む気にさせる。
>>1 城裕希という名前は覚えておきますね。
とりあえずみのの狂いっぷりマンセー。
推理パートが弱いのはみののインパクトの
強さもあって仕方ないのかもしれないけど、
話を完結できるってのも能力ですからね。
面白く読ませていただきますた。
面白すぎ!!
これから煽りもガンガン出てくるだろうけど
次の作品にも期待!!
スレの杜から来ました。
一気に読める勢いがあって短編としていい感じのお話でした。
阿部が指摘した小津が主犯であることを示すいろいろな証拠は私も気がついていましたが、
それで読む意欲がそがれなかったので、いい話なんだと思います。
小津の動機については、動機自体がしょぼいというよりも、みのの動機と小津の動機に関連性がなくって、
ストーリーとしての統一感がそこで切れてしまったのが問題なんじゃないかと思いました。
例えばですが、「真実と虚構」という点にテーマを絞って、小津にとっては、4人が死んでいることがあるべき真実であり、
虚構のシステムであるTVを使って真実(小津にとっての)を実現したのだ、
というようにもっていけば、話としては違和感無くまとまったのではないかと思います。
「じゃあ、お前書いて見ろよ」とか言わないでね。
142 :
夢見る名無しさん:02/03/23 11:42
面白かったよー!
ほとんど推敲もなしでしょ?スゴイね!
確かにツッコミ所もあるけど、オレには真似できない。
素直にマンセーさせてもらうよ。
次も楽しみにしてるよ!
143 :
夢見る名無しさん:02/03/23 12:01
いやあ2chでこういうことを為す人が居るとは。
そしてこの短期間で、やりなおしのきかない状況でよくやってくれた!
なかなか面白かったYO!
>>1 当然9・11の自爆テロの恐怖も材料だよね?これ。
死ぬ気の相手に対してはなす術はないと言う。
既出の意見を言っても仕方ないので細かい揚げ足取りをするならば
>>72 (29)のところで、みのから拳銃を奪い、撃つと言う描写がある。
が、
>>78 (35)でもう一度みのから拳銃を奪っていることになっている。
本筋にはあんまり関係ないだろうけど、読む側の脳内映像がおかしくなるので。
144 :
夢見る名無しさん:02/03/23 12:05
盲信マンセーはちょっとどうかと思うが〜
それはそれで充分おもろかたですよーヨカタヨー
自爆テロ?
全然関係ないだろ?
オメーは筑紫哲哉かよ。
145 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/23 12:09
おおー、スレの杜に貼られてる。おかげさまで大勢の方に読んでいただけた
ようで、感無量です。本当にありがとうございます。
批判に対しては、なるほどと頷かせられるものが多くて、マジでためになり
ます。当初、推理モノとしてオチをつけるか、解答者十人が団結して、なん
とかみのもんたを倒そうと試行錯誤する話にするかで迷ったのですが、私が
もともとミステリばかり読んできた人間ということもあって、前者にしました。
この辺のバランス感覚が足りてなかったですね。作品の題材をもっとも生かす手
法で書くというのは、小説の基本だと思いますので、まだまだ未熟でした。
それが判っただけでも収穫でした。ありがとうございました!
あと、どうせなので元ネタとなった可能性のある作品を列挙しておきます。
はっきりいってこんな小説よりも遥かに面白い作品ばかりなので、こういう
タイプの作品が読みたいという方はぜひとも読んでみてください。
楳図かずお 「漂流教室」
高見広春 「バトル・ロワイヤル」
ジェフリー・ディーヴァー 「静寂の叫び」
杉本伶一・加藤伸吉 「国民クイズ」(上の方で挙げられている方がいらっしゃいました)
ルシアン・ネイハム 「シャドー81」
146 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/23 12:11
あと、細かいミスが多いというのもその通りです。言葉もないです。
ディティルにこだわる作家を目指します。
>>144 材料ってのは言いすぎたか。
ま、ああいった「捨て身の人間の恐ろしさ」を
ここ最近の現実世界で認識させた事件だから、
狂ったみののキャラ形成のヒントになってんじゃないかなと思ったわけで。
作者でもない輩に罵られる筋合いはないがな(w
おお!本人降臨。
しつこくなってスマンが、
「これほど重く、質量の高い沈黙」
こういう表現はすごくいいと思った。大切に!
少なくとも漏れは好き。
作者が名無しで罵ってたりして。
(´Д`)・・・。
東大生がレイプで懲役して社会復帰出来てるのに違和感を感じる。
帝京大でレイプで懲役して土木作業員ならリアリティがある。
ミリオネアに出ても即死か。
152 :
夢見る名無しさん:02/03/23 12:51
でもおもしろかったage
153 :
夢見る名無しさん:02/03/23 13:44
私はあんまり本を読まないので細かいことはわかんないけど
おもしろかったよ。漂流教室、バトルロワイヤル漏れも好きです。
いろんな時事ネタをひっぱりだしてきて一つにまとめちゃう
これがオンライン作家なんだなぁ。となんとなく感動しました。
今度はもうちょっと長いのキボンヌ
もう何逝ってもコトバが足りない気がするんで一言だけ。
(・∀・)イイ!
面白かったー よく頑張ったー
あと
>>116に同意しますわ
期待してまっせ
ちょっくら覗いて見るだけのつもりがアレヨアレヨと引き摺り込まれちったYO
個人的には、最後までもんた君の純粋な狂人的行動のままの方が良かったかな。
しっかし、こんだけ面白いモンを考えながらスラスラ書けるなんて、凄いなぁ。
次回作があったら是非また読みたいっす。
バトロワよりガダラの豚のラストに似てると思た。
自分、普段マンガばっかり読んでて
文字はエッセイ・SSくらいしか読めんアフォなのですが
これ読んで急にもっと長いのが読みたくなりました
本屋逝ってきます 1サンクス
面白すぎ!!
>157
舞台がテレビ局、ってだけじゃね?
2ch連載の小説っつーと、あれ思い出すな。
ISOの割男。
warezな知識とダイヤルアパーな頃の知識がいるかもしれないけど、
相当面白かった。
162 :
夢見る名無しさん:02/03/23 15:43
漏れも小説家志望なんだけど、こういう人がいると……トホホ
163 :
夢見る名無しさん:02/03/23 15:55
164 :
夢見る名無しさん:02/03/23 15:59
ふと、
「国民クイズ」
と言う漫画を思い出した。
165 :
夢見る名無しさん:02/03/23 16:05
>>133禿同
>>151 ミリオネアに出たのは、レイプした人の親戚ダーヨ
まぁ、レイプした奴らも社会復帰してるけどなw
>>162 お前様も2chに作品をageてみようYO!
167 :
´∀`ノ リナ ◆gspegEw2 :02/03/23 17:22
これから見ますです!あげ。
でも今日は時間ないので多分あさってあたりにまとめてよむことになりそうだナー。。。
168 :
夢見る名無しさん:02/03/23 18:17
というかみんなヤルヤルヤルヤル言ってるけど誰も突っ込まないのな。
バトルロワイ「アル」だYO!ここまでタイトル間違えられる作品も珍しいね。
それにしても、おもろいなあ。
169 :
夢見る名無しさん:02/03/23 18:27
実におもしろかった。
しかし個人的には、「死への純粋な恐怖」を追及した作品を読んでみたい!
・みのが狂うってのが想像しにくく感情移入しづらかった。
・聳え立つ(そびえたつ)とか作品中の雰囲気に合わない
難しい漢字をわざとらしく使ってるのは読みにくい。
・狙撃手の到着はまだか?の話題が多すぎて複線として露骨過ぎる。
・29の小津へ殺人容疑がかかるまでの展開と理由が強引すぎる。
狙撃手ネタと違ってこっちの複線弱いので強引に感じるのかも。
全体的に読みやすいので文章は好感持てました。
手放しの賛辞多いのであえて文句垂れました。
171 :
ななしさん:02/03/23 19:08
おもしろすぎます・・
いっきによんでしまいました。
172 :
夢見る名無しさん:02/03/23 19:21
おもしろかったよ
みのもんたは常にですます調の方がみのもんたらしくて、
読むほうも感情移入しやすいかな、と思いました。
でも、テンポよくってとても面白かったです。
1のつかみが最高でした。
それと、最後まで読めた。(←誉め言葉)
175 :
一気に読んだよ。おもしろかったよ:02/03/23 20:31
>109
それを指摘しようとしたら、先に言われていた・・(w
誰か一人十五問正解したら、観客が解放されるのかどうかいまいち分かり辛かった
回答者が全員死んだら解放、とも言ってないと思うし(みのは
もし私が観客だったら正解を選ぶけどね。
もし、観客が作中のように間違いを選ばせようと試みても、
解答は正解以外の3つの%は同じくらいになるのが妥当だと思う。
まぁ、109の言うとおり小津が機械に仕組んでいただけなののかもしれないが。
「読ませる」文章はとてもいいと思う。私は、昔やった「かまいたちの夜」を思い出した。
(もちろんバトロワや国民クイズも連想したが(笑)
伏線が多すぎるために会話に違和感があったり、
早い段階で黒幕が分かり易く、動機には萎えましたが、
最後まで一気に読めて楽しめました。
みのの狂う様を想像したら面白かったなぁ。
記念カキコ・・・
ってか、ボキャブラリー少ないからちゃんと感想言えないけど、
とにかく面白かった!
はー、とても楽しめました。
才能ある人だと思います。今後の作品に期待。工藤圭を超えろ!
スレの社から飛んできたんですが、思わず読みふけってしまいました。
ミステリ好きなだけあって、伏線の貼り方も見事。わからなかった・・・
拍手!ぱちぱちぱち
過去ログにも出てますが、自分はバトルロワイヤルというより
『そして粛清の扉を』(新潮社)の方を思い出しました。
こっちは舞台が学校の教室・殺人者が年配の女教師・動機は同じく復讐、
殺されるのは生徒達・テレビ中継がされる
興味ある方はどぞ。こっちはこっちで面白かったデス。
「クイズの時間」というタイトルはひょっとして
「ラジオの時間」(三谷幸喜脚本の演劇、映画化もされた)を意識してますか?
両方とも「舞台が固定されている」ところとか。はて。
まぁ何つーかそのアレだ、気が向いたら次回作でも作って下さいませ。
感動したっ!!!
182 :
夢見る名無しさん:02/03/23 21:33
僕もスレの杜から来ました。
面白かったYO!
個人的にはクイズの問題が
「〜の作者」とかに偏ってるなあと感じた。
作者さんが詳しいところになっちゃったのかもね。
うまくかぶらないように題材選ぶべきだったのかも。
っていうか僕が理系で、そっち方面のことに詳しくなかったから
特にそう感じたのかもしれないけどね。(^^;
総合評価としては夢中になって読んだので感謝!
次回作&プロデビュー期待してるよ〜。
作者さんの謙虚さに好感!ヽ(´ー`)ノ
183 :
夢見る名無しさん:02/03/23 21:53
あげ
184 :
夢見る名無しさん:02/03/23 22:39
みのの壊れかたが(・∀・)イイ!!
>>161 ISOの割男も(・∀・)イイ!!
185 :
夢見る名無しさん:02/03/23 22:40
スレの社からきました。一気に読みました。(・∀・)イイ!!
でも、なんていうかもうちょっと前半の雰囲気を続けて欲しかったです・・・
やっぱりなんか急いで完結させよとした感じの後半が少し萎え。
自分的には回答者が試行錯誤してなんとか頑張るバージョンの方が見たかったかな、なんて思ったり。
でも、かなり面白かったです。頑張ってくだせ〜
>>175 あ〜国民クイズ面白いですね
みのの狂気と局サイドの関係が思い出されます
「おまえはどっちの人間なんだよ?」ってやつですね
187 :
夢見る名無しさん:02/03/23 22:47
確かに後半は、ちょっと萎えた部分あったね
でもあの雰囲気で全部逝ったら、マジで天才かと!
確か考えながら、レスしてたんだよね・・・
実験的試みでしょうが、次回作に超期待しています。
188 :
夢見る名無しさん:02/03/23 22:56
面白かったです 次回作も期待!
189 :
夢見る名無しさん:02/03/23 23:06
どうでもいいことですけど名前は友人の名前からといわれましたが、
なんかこの話を読むと小津と古畑任三郎がかぶりました。
田村正和=古畑=さよなら小津先生、から小津かと思ったんですが。
190 :
夢見る名無しさん:02/03/23 23:09
オレもスレの杜から来ました。
超すげぇ!!同じ大学生とは思えねぇ・・・
また次回作に期待です。
とても面白かったです。
とくにみのもんたの狂う場面は
みなさんが言うとおり良くできていると思います。
ぜひとも次回作を見てみたいです。
実は、この作品にインスパイアされ、
勝手に続き?を作ってしまったのですが、
投稿してよろしいでしょうか?
回答お願いいたします。
192 :
夢見る名無しさん:02/03/23 23:20
>>191 このスレでやるのは相当な度胸がいると思われるが……
193 :
夢見る名無しさん:02/03/23 23:38
195 :
夢見る名無しさん:02/03/24 00:06
>>175 俺が観客なら、一番間違ってそうな答えを選ぶ。
たとえばピカソの問題は、「Dは絶対違うな」と思った人
が大半だったのでは?(俺もそう思った)
スレの杜から来ましたよ。
面白かった。
どっかサイトにまとめて公開したらいいのに。
他の作品も読みたいです。
俺の目に狂いは無かった!!!
えーと、凄いと思いまふ
199 :
夢見る名無しさん:02/03/24 00:40
どーでもいいけど「そして静粛の扉を」を読めってば。
似すぎだから。
作者は黒武洋
教師が生徒を人質に取ってあぁ〜ん
新潮社の黒武洋って人の。
第1回ホラーサスペンス大賞の大賞取ったやつだよ。
作者さん、無料で楽しませてくれてありがとう。
ガイドラインから来たんだけど、世の中には楽しいことイパーイだな。
良い夜でした。次回作はどこの板で発表してくれるのかな?
スレの杜からきました。
冒頭の1が本当に(・∀・)イイ!読む気を起させるもんなぁ
205 :
夢見る名無しさん:02/03/24 02:00
歴史は止まらない!みたいな、みのさんのインパクトのある言葉があるとイイナぁ
206 :
夢見る名無しさん:02/03/24 02:18
筒井康隆風を期待したのだが、火サスになってしまい残念。
しかし才能は感じる。2ちゃんねるというアングラな媒体を
使うのだから、かなりぶっ飛んだ、良い意味で読み手を裏切る
ストーリを期待したい。
などと評論家ぶってみるてすと
207 :
夢見る名無しさん:02/03/24 02:54
大変面白いですね。
しかし、このダイナマイトが本物である必要はあったのでしょうか?
テレビ局ならばいくらでもそのような小道具はあるだろうから、
中東に行って入手、などというセリフが不自然に聞こえてしまいます。
ほかにもちょいちょい違和感はあったかな…
疑り深い安部がみのの言う「ありきたりな」動機を素直に信じたのが妙で、これは裏に何かあるな、と感づいてしまい、
安部が部下をたしなめているあたりでだいたいの結末が読めてしまいました。
…とまあ、後からはいくらでも突っ込めますけどね。
書きながら考えたにしては十分すぎるくらいの出来です。すばらしい。
>>207 まあそれを言うとたまにいくグアムで射撃訓練してるレベルで44マグナムは
使えないだろというつっこみになるでしょう。
その辺はこの話の核じゃないからあえて細かく描写しないほうがよかったかも。
209 :
夢見る名無しさん:02/03/24 03:16
>>208 あれ?
昔カリフォルニアで44マグナム撃ったことあるけど
とっても簡単&命中率抜群だったよ。
そんなに難しいものではないと思う。うるさいけどね。
どうでも良い話だな。。
210 :
夢見る名無しさん:02/03/24 03:21
読んでてドキドキしましたね、とても楽しめました。
オチは賛否両論あるようですが私は好きですよ。
ただ、生意気ながら気になった点をいくつかあげさせてもらうと、
・誤字が多い(これは仕方ないですね、訂正できないですし)
・ひらがなが多い(読んでてところどころ反感を覚えました)
・「、」が多い(これが一番気になりました。音読すると過呼吸になりそうなくらい)
って感じですか。
ストーリーには個人的に特に欠点は無いと思います。
なにしろインパクトが凄かったんでね、あら探しする気にならなかったですよ。
総合点は98点。いやー、2ちゃんでこんないい物読めるなんてラッキー。
そういえば黒幕が小津というのはどのあたりから決めていたんですか?まさか最初から?
211 :
夢見る名無しさん:02/03/24 04:14
当方同じく小説家志望の2留大学生。
で、こんなよくまとまった良質のSSを読ませていただいて…
始めは
「オイオイオイ…書きたいジャンルが違うとはいえ、鬱だぜよ…」
なんてブルーに浸ってたけど、だんだん
「オレもいっちょ頑張ってみるか〜」
って思えてきました。
うおおおおおおおおおおーーーーーーー
小説家志望のくせにまずオレは書く気が足りねんだよーーーーーーー
でも
>>1さんのおかげでちょっと前進したっぽいんだよーーーーーーー
ありがとおおおおおおーーーーーーー
面白いのは分かりきってる。
感想ウザ。
213 :
夢見る名無しさん:02/03/24 05:11
なあ、キテレツ大百科のトンガリ本名何?
完成度が足りないとか結果論云々より、「読ませる力」がスゴイと思いました。
結局小説ってそこが肝心なのでは・・、すくなくとも私はそう思います。
こういう力のある文章大好きです。城さんがんばって下さい。
後、できればこのスレに次回作はどこの板に掲載(?)するのか、教えてホスィです。
ところで、「感想ウザ」とか・・・心せまい人多いのね・・。ショボーン・・・・・ナエ。
216 :
( ‘e‘)チャーニィ ◆ishChar2 :02/03/24 05:53
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スレの社からきたですよ。
正直オモロかった〜。
なんとなく始めた話にしてはよく出来てたと思う。
娯楽小説として充分楽しめたし
ドキドキした(*´Д`) みのの邪悪さが最高!
ミリオネア見る度に、たぶん思い出すんだろうなこの話。
田口<盗作ゴリラ>ランディにパクられない事を祈ってるよ。
>>97 >>99 BRの山本太郎ダメ?
あの映画と小説はクソだと思うけど、太郎は善かたと思うよ。
設定に無理はあったがな。
今思ったが、桂木(最初の)は14問正解してたの?
惜しかったね(笑)
219 :
夢見る名無しさん:02/03/24 09:02
とりあえず、みのが初めに銃弾をぶっ放すところで、
『なんでやねん』とか叫んだよ。
面白かったよー。
220 :
夢見る名無しさん:02/03/24 11:45
あげあげあげ〜
>220
詩ねゴルァ!!!!!!!!!!!!!
222 :
夢見る名無しさん:02/03/24 12:29
アマチュア物書き(金稼げない物書き)として言わせてもらえば、
みのもんた氏はじめ、一定数以上の知名度があるものを
盛り込んだ書き物であれば、これくらいの文章を書ける人は
掃いて捨てるほど居ると思います
プロ作家にも、影響を受けた作品だとか
モチーフにした作品とかはあるでしょうが
それと「みのもんた」氏や「クイズミリオネア」といった
固有名詞(表現がおかしいかな?)を
文章中に盛り込むのは別問題でしょう
プロを目指すなら、0から構築しないといけないでしょう
そこが、プロのプロたる所以かと・・・
特筆すべき点があるとすれば、
文章を書く早さでしょうか
これはプロになる上で絶対必要だと個人的には思います
以上、こんな感想もあっていいかと思います
>222
同じ物書きとして「・・・」の使用はどうかと思うな
やっぱり「…」じゃないとパッと見て不自然なイメージを受けるからね
細かいことかも知れないけど、これは最低限のルールだしね
222がアマチュアな訳が判った。
あと語尾も変だよなあ。
226 :
夢見る名無しさん:02/03/24 13:29
スレの杜からきましたー。
面白くて一気に読んじゃった。
「みの」ならこんなこともやりかねないくらい
TVに執着がありそうなカンジがしますねえ。
最後はあの球体炎上ぐらいになるかと思った。
お台場封鎖とか。
227 :
夢見る名無しさん:02/03/24 13:38
ドロップアウトしたらどうなるんだろう……
228 :
夢見る名無しさん:02/03/24 13:49
「クイズの時間」ってシンプルなタイトルも、どことなくブラックな雰囲気で(・∀・)イイ!!
229 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/24 13:49
>>222 これに関してはわざとです。みのもんたを主人公にした小説
なんて、2chだけでしか成立しませんから。投稿できる
ようなネタならこんなところで出したりしませんよ。
230 :
夢見る名無しさん:02/03/24 13:53
>>222 「誰にでもできる」みたいなことを、後から言うことこそ
「誰にでもできる」んだよ。
ネタ美ちゃんは黙ってPHPでもハマってれ。
>>222は自分が売れないので、ちょっといい作品を見て嫉妬しているだけと思われ。
232 :
夢見る名無しさん:02/03/24 15:10
今日、一気に読ませてもらいました。
答えを間違って、いきなり銃で撃たれるという
最初のつかみの文章が特に良くて、どんどん 引き込まれて行った。
ただ、みんな言ってるように最後のオチがスッキリしなくて、残念に思った。
動機もそうなんだけど、「逮捕する」に至る証拠が弱かったんじゃないかな。
結果的に自白したけど、そこが釈然としなかった。
でも、一気に長文を読ませる才能は、有ると思うので
素人が知った様な口聞いて申し訳ないけど、何はともあれ、これから頑張って下さい。
関係無いけど
>>2の(゚Д゚≡゚Д゚)?(゚д゚)ポカーン
が、観客を表してるみたいな感じで良かった。
233 :
夢見る名無しさん:02/03/24 15:20
いろいろ言われててかわいそうだから、フォローしてやろう。
>>222は、まあ、学校の文集で「○○の書く話っておもしろーい」
とかってきゃいきゃい言われるくらいは力があるんだよ。
いや、実際に言われてたかもしれない。
「どうしたらこんなにすごい文章書けるの〜?」
「こんなのたいしたことないですよ、ふふ♪」
それでなんか自分は本気出せばプロになれるとかって思っちゃって、
もう人を見下ろしたような得意満面の笑みで
「プロってのはね…云々」とまあ講釈たれたがっちゃうわけです。
…よく考えてもみてください。
これは、古今東西の小説という小説に欠かせない、とても重要な
キャラクターじゃないですか?
始めは憎まれ役でありながら、何かのきっかけで葛藤し、
そしてクライマックスには「ちっ」とか言いながらも主人公の
助けになってくれるような。
そんなキャラクターですよ、この
>>222という人は。
だからみなさん、今後に期待してあげてください。
234 :
くろまてぃ高校:02/03/24 15:28
>>233 ____ 、ミ川川川彡
/:::::::::::::::::::::::::""'''-ミ 彡
//, -‐―、:::::::::::::::::::::三 そ 三
___ 巛/ \::::::::::::::::三. れ 三
_-=三三三ミミ、.//! l、:::::::::::::三 は 三
==三= ̄ 《|ll|ニヽ l∠三,,`\\::三 三
/ |||"''》 ''"└┴‐` `ヽ三 な フ 三
! | / 三 っ ォ 三
|‐-、:::、∠三"` | ヽ= U 三. て ロ 三
|"''》 ''"└┴` | ゝ―- 三 る │ 三
| / ヽ "" ,. 三 の に 三
| ヽ= 、 U lヽ、___,,,...-‐''" 三 か 三
. | ゝ―-'′ | |::::::::::::_,,,...-‐'"三 !? 三
ヽ "" ,. | | ̄ ̄ ̄ 彡 ミ
ヽ、___,,,...-‐''" ,,..-'''~ 彡川川川ミ
厂| 厂‐'''~ 〇
| ̄\| /
235 :
夢見る名無しさん:02/03/24 16:42
>>199 既に
>>112で指摘されてるけど、本当パクリすぎ(藁
ここの板の人は本当に本読まないんだね。
黒武洋「そして粛清の扉を」
セリフから何からパクリすぎだっての。(藁
236 :
夢見る名無しさん:02/03/24 17:11
面白かったです。
俺は
>>116の意見に反対。
砂嵐で終わりっていうのは綺麗な終わり方かもしれないけど、ネットで読む小説として考えるとつまんない気がする。
紙媒体と違って読み返すのが面倒だから、きれいに伏線とかを張りすぎると辛かったり。(プリントアウトすればいい話ですが)
237 :
夢見る名無しさん:02/03/24 17:13
238 :
夢見る名無しさん:02/03/24 17:13
>>175 >回答者が全員死んだら解放
漏れは集団自殺の真理が働いてると曲解してた。
239 :
夢見る名無しさん:02/03/24 17:32
>>235 いくら本読んでるつったって、
みんながみんな全部の本読んでるわけねえべ?
じゃあ、おまい、「タミという女の生涯」の感想
400文字以内で言ってみれ。
240 :
夢見る名無しさん:02/03/24 17:56
>>235 うん、似てるね。
で、それがどうしたの?パクり=悪なのかな。
別に商業ベースに乗せてるわけじゃないし、かまわんと思うがね。
あと、指摘そのものは正しくても
>ここの板の人は本当に本読まないんだね。
一々他人を見下さないと我慢出来ないのはアホの証拠だね。
241 :
夢見る名無しさん:02/03/24 18:07
>>1 何はともあれ次回作を期待してるヤツは少なからずいるぞ!
242 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/24 18:15
「そして粛清の扉を」は読んでいないのでなんとも言えないのですが、
そっくりなのなら恐らく思考回路が一緒なのでしょう。興味がわいた
ので一読してみます。
既にプロになった方の作品と同じと言われるのは光栄です。
243 :
夢見る名無しさん:02/03/24 18:56
>>235 のセリフも似てるってマジ?
だとしたら凄いことだし、違っても
>>235が恥ずかしいだけだけど
244 :
スレの杜から:02/03/24 18:57
オモロイ!!
245 :
夢見る名無しさん:02/03/24 19:47
2ちゃんねるでいこうで見て来たんだけど、おもしろいね。
それに、作者さんの態度にも好感( ´∀`)
これからも頑張ってくださいね。
246 :
夢見る名無しさん:02/03/24 20:25
面白かったです。
設定の甘さとか言われてるけど、流れで書いてる以上それは仕方ないと思うし。
個人的には最後急ぎすぎかな、って思いました。
247 :
Fromスレの杜:02/03/24 20:41
>>240 全面的に同意。
>>1 面白かった。ミリオネアに目を付けるあたり良い発想持ってると思う。
漏れは素人なんで技術的な事はサパリだけど、これからも頑張って良い文章書いておくれ。
248 :
夢見る名無しさん:02/03/24 21:00
スレの社からきましたよ
素直におもしろかったです。
これからも頑張ってくだされ。
面白かったYO!
251 :
夢見る名無しさん:02/03/24 23:35
楽しく読ませていただきました。所々甘いところもありますが、
引き込ませる文章で、読んでる途中は気にならなかったし。
あと前からいろいろ出てますが、やぱり動機がちと弱いなぁと。
小津と彼女が東大生。犯人も東大生なら親戚も東大生、と。
親類を呼んで殺すっつーのも。
「昔彼女をレイプした犯人(単独犯ね)を殺すためだけにこの舞台を作った。
ほかの死んだ出演者は関係なく、みのもんたの犯行に見せるため。」
みたいな、もっと簡単にしてもよかったんじゃないかなぁと。
252 :
夢見る名無しさん:02/03/24 23:40
>>235 夢・独り言板の人に「ここの板の人云々」いうのはどうかと。
ミステリ板とかならともかく。何を考えてるのか小一時間以下略。
「そして粛清の扉を」と似てるのは、
「一人の人間が、狭い空間の中で他者の命の選択権を握る」って
だけで、そーいうの題材のものは昔から色々あったし。
つかぱくってるせりふなんてあったか?ぜひその台詞あげてもらいたい。
「勝負・・・?」とか?(藁
253 :
夢見る名無しさん:02/03/24 23:48
みんな!
>>235はどう考えてもこの板の住人の発言だろ!「夢・独り言板」
それに反応しちまうと、君も仲間にされてしまうぞ!
スレの杜からキタヤシ多いんだろうから、気を付けるようにィ。
>>253 し、失礼な!!
>>235みたいな奴と自分たちを一緒にするでない!!
>>235だいたいスレの杜からゾロゾロ来といてこの板の人ってのは
ないでしょーが。(プソプソ
255 :
夢見る名無しさん:02/03/25 00:06
256 :
夢見る名無しさん:02/03/25 00:30
257 :
夢見る名無しさん:02/03/25 00:51
webには凄いひとがいるもんだ。
誰か小説を書いて欲しいのだ。
259 :
夢見る名無しさん:02/03/25 01:46
動機だけど、
読んでる時「東大そのものに恨みがあるのかなー」と思ってた。
なんか大学紛争ちっくだけど。
それがただ東大の人だったってなるとなんとなく
必然性がなくなっちゃうよーな気がしたなあ。
でも面白かった。ほんと得した気分。
次回作もぜひ。
>>258 俺もその小説読んでみよ。
って思った人多いはず、そう思わせる>>1もすごいね。
おもしろかた!
小説ってあんま読まないんだけど、一気に読んだ
次回作も期待しる
俺は「そして粛清の扉を」は発売当時に購入して読んだけど
>>235みたいな感じはうけなかたYO!
もちろん似てるとは思うけど、「閉じ込められた人々」
って設定が同じなんだし、しょうがないでしょ?
何と似てるとか、あれのパクリだとか。
そんなもんは、金貰って商業ベースで書いてるやつらにまかせとけ!
この板で読んで楽しかった、面白かった。
それでいいじゃないか?
自分文字オンチだけど面白かった。
勢いで最後まで読んだよ。
なんかまた書いてほしい。
おもしろかったナリ(・∀・)
ひさびさに「イイ文章・読ませる文章」読んだぁ!って気持ちになりました。アリガト!!
推敲して『クイズの時間(完全版)』とかでサイト作りませんか?(笑)
読みながら「コピペして勝手にうpしちゃおうかな」って少し思ったのは内緒。
ところでスレの杜ってなんですか?
もしくはどこですか?
>>262 激しく同意。面白ければ全てOKでしょ。小説をあんまり読まない
人が面白いって言ってるだから、それは凄い事かと思われ。
269 :
夢見る名無しさん:02/03/25 12:02
で、
>>235さんはまだ小説うpしないの?(w
>>251 親戚を殺すことで犯人が死ぬかどうかまでが小津にとってのクイズだったんだろ。
と強引に解釈してみた。
270 :
夢見る名無しさん:02/03/25 12:47
これって短期間で書き上げたんでしょ。すごいじゃん。
じっくり時間かけて手直しした作品も読みたいな。
271 :
夢見る名無しさん:02/03/25 15:58
設定がイイ。
多くを語れない短編である以上、ある程度の世界観を説明しなくてすむ
設定は、短編においては有効な手段。
説得力は希薄。
世界観を説明する必要をなくした、絶妙の舞台設定を用意したものの、
逆に登場人物の行動に対する説得力が薄い。
短編として、登場人物の行動・倫理観その他を、わずか1行に
濃縮し表現できるようになれば、さらに素晴らしいものに。
辛口意見としては。
着眼点は悪くないが、いかんせん流行りものに頼り過ぎ。
新人として注目、ないしは作品として注目してもらうには、
その人個人の表現のアイデンティティが、絶対不可欠。
テレビ番組向けに、短編ネタを大量生産するような仕事なら、
1日に3,4つのネタが書ければ、仕事になる。
272 :
夢見る名無しさん:02/03/25 16:14
>>271 「設定がイイ」ってのと「流行りものに頼り過ぎ」ってのが
矛盾してるように思えるんだが。
あと、途中に2chスレまで描かれてたり、
本人が2ch住人に向けて結構ラフな姿勢で
書いたのなんか分かってんじゃん。
てーことは、テレビネタを使ったのだって、
始めっからその方向で行こうとしただけだろ。
つーかここのヤシら、「0から設定を考えろ」とか
自分のアフォさ晒してどうすんだよ…
もうそういう設定で書き始められたんだから、
そういうものとして受け取るのが普通だろ。
お前らは「パロディ」と題されたものを読んで
「う〜ん、面白いけどやっぱりオリジナルな
ストーリーを読みたかったなあ」
とかぶーたれんのかよ。
てなわけで、あんたのほうが説得力ない。
もし、「いかんせん流行りものに頼り過ぎ」
って言葉がもっと違う意味を含んでいるものだったのなら、
お前は文章力がない。
1
「これで、俺の勝ちだ!勝ちなんだ!」
暗い、漆黒の闇に包まれた部屋で、桂木啓太は叫んだ。
「小津、貴様の負けなんだよ!貴様は敗者なんだ!あははははは!」
狂ったように、そう叫び続けた。
ただ、彼にはそう叫ぶしかできなかった。
叫んでいなかったら、自分が負けてしまいそうだから。
「俺の、勝ちなんだぁぁぁぁぁ!!!」
クイズの時間外伝『人生最後の問い』
桂木啓太は、裕福な家庭に生まれた。
父は有名な会社の社長、兄は東大卒のエリート商社マン。
さらに姉は有名な弁護士・・・・・・・。
次男として生まれた彼にとっては、それは苦痛だった。
学校に、友達はいなかった。裕福が、友達との絆を妨げた。
何より、彼は友達を作ろうとしなかった。
なぜなら、自分より位が下のやつと馴れ合うなんて、プライドが傷つくだけだった。
それに、遊ぶ時間も無かった。朝も勉強、学校の休み時間でも勉強、家に帰っても勉強・・・・・・。
勉強していない時間は、皆無と言っていいほど無かった。
食事中や、はては睡眠中でさえ、いろいろな方法により勉強させられていた。
勉強しか知らなかった。嬉しい事も、悲しい事も、辛い事も、楽しい事も、何も知らなかった。
ただ、自分の家族と同じ道を進めばよかった。
2
しかし、桂木啓太は東大に入学し、自らの運命を変えた。
今まで友達を作らなかった彼に友達、いや悪友ができた。
松井研二、浅野忠志、加藤由紀夫の三人だ。
出会いは偶然だった。いや、必然だったのかもしれない。
食堂で、相席になったのが出会いだった。
「よう、元気か?がり勉君。」
三人のなかのリーダー格、浅野が話しかけてきた。
「俺は、がり勉君じゃない、桂木という名前もある。」
そっけなく彼は答えた。そう答えた瞬間、三人全員が不気味な笑みを浮かべた。
「お前さ、俺たちと同じにおいがすんだよ。」
「そんなはずはない。」
「いや、するね。」
「しない!俺に話しかけるな!どこかへ散れ!この下民が!」
松井と加藤のしつこい問いに嫌気が差し、そう怒鳴った。
『・・・・・・・・。』
引きつった顔で、加藤と松井が顔を見合わせた。
しかし、浅野はさらに不気味な笑みを浮かべた。
そして、こう言った。
「俺たちの仲間になれ、いいもん教えてやるよ。」
最初は冗談かと思った。しかし、顔は真剣だった。
そんな浅野に、確かに俺と同じにおいを感じた。
「・・・・・・・・、何を教えてくれるんだ?」
運命の、契約だった。
3
まず、彼らに薬を教えてもらった。楽しみを知らなかった彼には、押し寄せる快楽が
怖くもあり、嬉しくもあり、何よりも感動的だった。
次に、暴力を教えてもらった。これも楽しかった。とにかく、人を殴った。
むかつくことがあったら、人を殴った。けれど、家族は殴れなかった。怖かった。
さらに、暴力は彼の中でエスカレートした。ある日、野良犬を殺した。
最初は素手で、次に鉄パイプで殴りまくった。形が変わった。
おもしろかった。生まれて初めて、笑ったような気がした。
「なぁー桂木、女をやったことはあるか?」
浅野がニヤケた顔で聞いてきた。薄気味悪い笑顔だ。
「いや、無い。」
そう俺は答えた。高校まで勉強しかやった事の無い俺に、SEXなど皆無の存在だった。
「ならさ、今日女とやらね?」「ああ、そうしよーぜ!俺たまっちゃってさ!」
松井と加藤が言った。この二人も下卑た笑顔を俺に見せた。全く、気味悪い連中だ。
しかし、俺も今ではこいつらと同類だ。自分の顔がにやけているのがわかる。
「ああ、俺もいいぜ、とっとと筆下ろしてぇーからな。」
俺は選んでしまった。自分の人生を大きく変える選択を・・・・・・。
4
その日の放課後、校舎裏で女を襲った。
嫌がる女の服を裂き、濡らす前から浅野がそれを入れた。
女は泣いて叫んだ。しかし、浅野は動き始めた。
独特の音が校舎裏に響く。俺は後ろに入れた。
新たなる快楽だった。おもわず顔がにやける。
「小津さん、小津さん!」
涙目で、女はそういった。誰の名前だろうか。検討もつかなかった。
松井は、女の口に「うるせぇー!」と怒鳴りながら自分の物を入れた。
加藤は事前に用意していたビデオを回していた。
時は俺たちには短く、女には長く過ぎた。
その後、女は自殺した。
俺の元に警察が来た。
親父は警察に金を渡した。
俺だけ塀の中へ隔離されなかった。
しかし、塀のなかにいる期間は短くあの三人がすぐ出てきた。
また女を犯した。
今度はばれないようにと・・・・・・。
5
その後、俺は毎朝新聞の記者になった。
親父の罰だった。本当はもっといい会社に勤められたはずだった。
「残念ね、大きな役職につけなくて。」
姉貴がいった。
「しかし新聞記者とはうらやましいな。おれもそんな仕事をしてみたいものだ。」
兄貴が言った。
二人とも、にやけていた。
だけど、気にならなかった。だって、俺はもう自由なんだ。
犬だって殺せる。薬だってできる。女だって犯せる。
そして、俺が毎朝新聞で記者業をこなし、
確実に出世しているころ、親父の会社がつぶれた。
不景気の煽りだ。親父は自殺した。兄貴は離婚した。借金もした。
姉貴は弁護士をやめさせられた。体を売る職業についた。低脳な商売だ。
ついにお、おれはかじょくじぇんいんうぉこえたぁ!
オレハツヨインダ、ムレキナンダ、ツヨイ、ツヨイ、チュチョイ、チュユチョイイイイイイ!!!!!!!!!!!
6
「毎朝新聞の桂木啓太! エキゾチック旅行社の松井研二!
繁栄出版の浅野忠志! ビッグハンバーガーの加藤由紀夫!
犯人とはお前らのことだ! 死以上の苦しみを味わえ! 生きながら
死んでゆく苦しみを!」
そう言って、俺の犯した女の彼氏、小津は自殺した。
全国ネット番組でおきた、日本史上最悪の事件の幕切れだった。
ちなみに、この事件の被害者の一人は兄貴だった。
もちろん、会社は俺を問い詰めた。
しかし、俺は安全だった。なぜなら、俺は塀に隔離されて無いからだ。初めて親父に感謝した。
逆に俺は自分の権力を使い、新聞の記事により身の潔白を証明した。
俺は完全なる勝利を収めた。
「これで、俺の勝ちだ!勝ちなんだ!」
暗い、漆黒の闇に包まれた部屋で、桂木啓太は叫んだ。
「小津、貴様の負けなんだよ!貴様は敗者なんだ!あははははは!」
狂ったように、そう叫び続けた。
ただ、彼にはそう叫ぶしかできなかった。
叫んでいなかったら、自分が負けてしまいそうだから。
「俺の、勝ちなんだぁぁぁぁぁ!!!」
7
パチン
急にテレビがついた。
「んん?なんだ!?」
桂木啓太はあまりに驚いたのか、うしろにひっくり返った。
先にやった薬の副作用もすこしは要因ではあるが・・・・。
ちゃーちゃーらーちゃーちゃーちゃーちゃーちゃー
聞いた事のある音楽だった。しかし、その音は、聞くはずのない音だった。
だって、その番組はもう終わったはずだから・・・・・。
「この曲は・・・・、バカなぁー!!!!」
そして、司会がテレビ画面に現れた。目を疑った。
「あなたの人生を終わらせる番組、クイズミリオネア」
なぜなら、死んだはずのみのもんたその人だった。
「うそだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
桂木啓太は叫んだ。しかし、それは真実だった。
「桂木啓太さん今日は、本当はもう放送しない予定だったのですが、小津の強い要望でね、
特別にあなた一人のためにこの番組を放送する事になったんです。」
「あんたは、死んだんだ!そうだ!いたずらだな!誰だ!こんないたずらをする・・・・・、」
「いたずらじゃありませんよ。とにかく、問題を出さして頂きます。
クイズ、ミリオネア 次のうちあなたの受ける罰はどれ A死 B死 C死 D死 」
「あ、ああああああああ!」
「ん?A死でファイナルアンサーですか、それでは、A死でファイナルアンサー」
「オレハツヨインダ、ムレキナンダ、ツヨイ、ツヨイ、チュチョイ、チュユチョイイイイイイ!!!!!!!!!!!!」
人生最後の問いだった。
8
昨夜、TV局のっとり事件の犯人小津容疑者が述べたレイプ犯の一人、
桂木容疑者が麻薬中毒で死亡しました。
桂木容疑者は夜中部屋で麻薬を使い、TVを見ていたところ
心臓発作を起こし死亡した模様です。
桂木容疑者の自宅からは、婦女暴行に関するビデオや写真
犬や猫の死体が押収れえており警察としてはさらなる調査を続ける模様です。
ココハテンゴクカゾクハココニイナイ、ミンナジゴクヘイッタンダ!オレハカゾクニカッタンダ!
オレハツヨインダ、ムレキナンダ、ツヨイ、ツヨイ、チュチョイ、チュユチョイイイイイイ!!!!!!!!!!!!
クイズの時間外伝『人生最後の問い』ハッピーエンド
281 :
聞き流してください:02/03/25 16:46
城裕希さま、
勝手に作品あげてすいません。
文章力の無い作品ですが、
楽しんでいただければ光栄です。
同じ臭いがするは,無いだろとか思ったり。。
あぁ、間違って書きこんじまった。。鬱だ
7は結構好きだ
あと、薬っぷりが、サイコメトラーエイジっぽくて良い
284 :
夢見る名無しさん:02/03/25 17:01
続編よかった。
後何本か追加して組み合わせて一本にしたら
おもしろいと思います。
続編(・∀・)イイ!
「世にも奇妙な物語」チックな映像が頭に浮かんだ。
286 :
夢見る名無しさん:02/03/25 20:33
城裕希様。
おもしろく読ませていただきましたが、ご本人も認められているように、
小津の描写が甘い。
そのせいで最後のドンデンを、つじつま合わせ的なものにしてしまっている。
最初は、ラストすら考えずに書き込んでいたようなので、いわば「即興」で、
そこまで求めるのはお門違い、というのは重々分かっていますが、
ラストのプロットが見えてきた段階で、小津の描写に一工夫して欲しかった。
そうすると、言葉尻をとっただけのドンデンへの伏線より、もっと厚みのある
ドンデンになっていた気がする。
やっぱり、こういうものの基本として、当事者に最後のモノローグはさせるべきでしょう。
降ってわいた刑事とかに最後締めさせると、ちとつらい。
誰とはなくあてられた、小津の独白の手紙とかを読んでいる刑事とか、そうすると、
もうちっと厚みが出たかな?
お手紙はちょっと嫌だなぁとか思ったりしてみた事を書いて見るテスト
288 :
夢見る名無しさん:02/03/25 21:13
続編、なかなかだったよ。
あえて違うジャンルにしたのがイイ
289 :
夢見る名無しさん:02/03/25 21:42
小津の仕事仲間とか、近い人間とか、もっと彼自身を知っている人間を
設定して、語らせるというのもあり。
ドラマでも、モノローグを語る人間というのは、一番大事な役所。
例えば、野島伸司脚本の「この世の果て」というのがあったが、
なぜ、主人公じゃなくて三上裕史がモノローグを続けていたか?
最後に生き残る(?)というか植物状態になった主人公の側に一生居続ける、
全てを見つめてゆく人間だから。だから、彼に話させた。全てを。
これが法則からはずれると、毎回毎回好き勝手にモノローグを読ませていた
漂流教室のようになる。
290 :
聞き流してください:02/03/25 22:17
ええ、大変私の続編が好評のようで嬉しい限りです。
ほめてくださったみなさま、本当にありがとうございます。
このクイズの時間と言う作品は、
とてもIFの可能性にとんだ作品だと思います。
なぜかというと、まずキャラクターの細かな設定は特に無く、
自由に読む人の感性で設定を決められる点が素晴らしいと思いました。
たとえば、私の桂木(主要キャラではありませんが)は、
薬をやっている、典型的な快楽殺人者という設定です(藁)
ちなみに、みのもんたは実は小津にかなり協力的だったと私は思っています。
ですから、私の小説ではあのような登場のさせ方をしました。
ところで、
実はもう一作、もう一作だけ作品があるのですが、
これまたあぷして宜しいでしょうか?
先の作品に比べると、さらに面白くなくどうしようも無い作品ですが、
ぜひ呼んでみたいと言う方がいらしたら、光栄です。
291 :
夢見る名無しさん:02/03/25 22:19
読ませてくんろー
292 :
夢見る名無しさん:02/03/25 22:59
あっぷして〜
いったいなんの「麻薬」使っていたのだろう・・・
294 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/26 01:49
続編面白かったですよ。自分の作品から別作品が派生していく
という経験は初めてなので、非常に興味深く読ませていただき
ました。リレー小説でもしましょうか?
とりあえずこのスレ来てみてよかったこと。
1さんのストーリーも楽しめたけど
「国民クイズ」「そして粛清の扉を」という作品を知ったこと。
何かこちらも面白そうなんで読んでみます。
ええ、遅れてしまいすいません。
私今日から出かけてしまうので、
アップに遅れてしまいました。
>城裕希
そう言ってもらえると
嬉しい限りです。
リレー小説、面白そうですね。
だけど、今のところはクイズの時間派生小説で
がんばっていくのが面白いと思います。
それでは、またもや文章力の無い
どうしようもない小説ですがお楽しみください。
1
「あなたが、今回のクライアントですか?」
「ああ、そうだ。」
暗い密室に男が二人いる。片方の男はいかにも修羅場を抜けてきた、
独特の闇をちらつかせる気味の悪い男だった。
もう片方は、なにか人生に疲れた様子の、眼鏡をかけた男だった。
「しかし、うわさの武器商人が日本人だったとはな・・・・。」
「私も、今回のクライアントが日本人とは思ってもみませんでしたよ。」
気味の悪い男がおどけた調子で言う。しかし眼鏡の男は動じない。
「で、今回のお望みはなんですか?」
「ふん、わかっているものを。」
今度は眼鏡の男が吐き捨てる。しかし、気味の悪い男はやはり動じない。
「あんた達が開発した新型爆弾『トロイの木馬』と拳銃がお望みの品だ。」
「ふふ、爆弾の名前まで知っているのですか・・・・。」
「当然だ、俺を誰だと思っている?」
「ふふふ、わかっていますよミスターツゥーダイ。」
ツゥーダイと言われた男は、近場にあった席に腰を下ろした。
同じく、気味の悪い男も腰を下ろす。
「ミスターツゥーダイ、数々の国に職業の特性を利用し、武器を集めているコレクター。」
「そこまで知っているか。さすがだな、ワンダさんは。」
「ちなみに、その本名は不明・・・・、ねぇ?私にくらい教えてくれてもいいんじゃないですかねぇ?」
「それはできない、あんたが本名とその顔を明かせないのと同じく・・・。」
そう、ワンダと言われた男は顔を包帯で巻き、まったく素顔がわからなかった。
「ふふふ、本名は別として、この顔はみてもいいんですよ?」
そういうと、手にも巻いてある包帯を少しだけ解く。
黒い縮れた奥に白い物が見える塊が隙間から現れた。それは、ワンダの手だ。
さすがにツゥーダイも後ろに引く。
「ところで、なぜあなたはなんでそんなにも武器を欲するのですか?」
「聞きたいか?長話になるぞ?」
「ええ、かまいませんよ。私は人の話ほど好きなものはありませんから。」
ツゥーダイは、過去の事を話し始めた・・・・・・。
クイズの時間外伝「リングリング」
2
「ねぇーおーちゃん、今日はどこにいくぅー?」
「アーモー、今日もどっかいくのか?俺の財布を見てみろ!」
財布は、限りなく薄かった。
「いいじゃないいいじゃない、どっこいこぉー!」
「お前はガキか?」
「列記とした東大生ですがなにか?」
「っく、しゃーない、おれが死んだらおまえのせいだからな・・・・・。」
そうつぶやきながら、当時おーちゃんと言われていた俺は、あいつと街へ繰り出した。
行き場所はさまざまだった。ゲーセンに行って、新作のインベーダーゲームをやったり、
有名どころの夜景を見に行ったり、料理を食べに行ったり・・・・。
とにかく、文句を言おうが何を言おうが本当は心から楽しかった。
何よりも、隣にこいつがいたから・・・・・・。
ときには喧嘩をすることもあった。好きなアイドルのことで論争になったり、
あいつが男と歩いているのを見て、俺が妬いたりその逆もあった・・・・。
だけれど、すぐにふたり仲直りできた。
そして、仲直りの後は必ず軽い口付けをした。
軽くても、甘い甘い何よりも甘い口付けだ。
あの日の事を思い出すと、今でも顔が火照ってくるくらいだ。
とにかく、俺たちは運命のカップルだったんだ。
3
十二月二十五日、クリスマスの日でもあり、大切なあいつの誕生日でもあった。
あいつはガキのころクリスマスプレゼントと誕生日プレゼントを
両方あわせてひとつしかもらえないから、誕生日を一日ずらすかしてほしかったと良く嘆いていた。
だから、そんなあいつにとっても世間にとっても、大切な日におれはある作戦を立てていた。
それは、男女が行きつく終着駅、離婚ではないぞ!そう、結婚だ。
とにかくこの日にプロポーズをして、指輪を渡そうと一ヶ月も前から考えていた。
指輪は、あいつの好きな緑色のエメラルドのなかでも一番いいやつを買った。
さらに、プロポーズの言葉もいろいろ考えた。
俺に毎日味噌汁を作ってくれ!・・・・・、だめだ、あいつはカップラーメンも作れない不器用だ。
一緒に墓に入ろう!・・・・・、なんか殺人鬼みたいでやだな・・・・・・。
結婚してくれないと俺は死ぬ!・・・・・・、なさけんねぇーよ、それは。
ここは、一番シンプルに結婚してくださいがいいな。
そうだ、そうしよう!それが一番いいさ・・・・・・・。
そんなことをずぅーっと考えていた。絶対に成功すると思っていた。
この指輪を受け取ってくれると思っていた。
永遠に二人でいられると思っていた。
だが、現実はそう甘くは無かった・・・・・・・。
4
「ちょっと、休もうか・・・・。」
そう言って、ツゥーダイは胸ポケットからタバコを取り出し火をつけた。
「あなたのその名前、東京大学からきてるんですか?だったらそうとう寒い駄洒落ですね。」
そういって、ワンダは苦笑した。
「嫌、英文のままだ。俺は二人の人間を殺したんだ。」
「殺したって、誰と誰を殺したんですか?」
「ふふ、まぁーそれもおいおい話すよ。」
そういって、タバコを灰皿に押し付けた。
「ところで、その指にしているものは・・・・・。」
ワンダはツゥーダイの指に付けている指輪に目がいった。
グリーンの、エメラルドの指輪だった。
「・・・・・、あいつに渡るはずだった指輪だ。」
「どういう、ことなんですか?」
「言葉のままだ・・・・・・、この指輪はあいつのものだ、あいつのな・・・・・。」
改めて胸ポケットからタバコを取り出し火をつける。
「へビィースモーカーですね。」
「タバコは嫌いか?」
「肺が弱いので、タバコを一箱も吸ったら死んでしまいますよ。」
「なるほどな・・・・・・。」
そういって、早くもタバコを灰皿に押し付ける。
独特の、焦げたようなにおいが回りに広がる。
「そろそろ、つづきの話お願いしたします。」
「ああ、わかった・・・・・。」
5
ついに、本番の日が来た。
この日の朝、俺は緊張のあまり食事ものどが通らず、ご飯も三杯どまりだった。
「あんた、今日少ししか食べないねぇ〜。」
姉が別段心配していない顔で聞いてくる。
「たまにはそんな日もあんだよ。」
「わかった!彼女とまた喧嘩したねぇ〜。」
「うるせぇー!とっとと姉貴は会社行け!!!」
「はいはい、悪うゴザンシタね!」
そう吐き捨てて、姉貴は会社へと出かけた。
「さて、おれも出かけるか!」
ポケットに、指輪を大事にしまい、俺は家を出た。
そして、東大に着いたはいいが、なかなかあいつにプロポーズする場面が無く、
しかたなく計画は放課後に変更となった。
いっしょに帰ろう、普段は簡単に言えるのに、今日に限ってなかなか言えない。
そんなときに限って、あいつの方から一緒に帰ろうなんていってくるから、
男としてもぉーーーーーの凄く恥ずかしかった。
まぁ、とにかく指輪を渡して、プロポーズできればいいんだ!
そう考えていた。しかし、運命の女神は大変いたずら好きだった。
6
「ア!ごめぇーん!学校に忘れ物しちゃった!」
「なに?こっからだとかなり時間かかるぞ?」
帰路についてから三十分が立とうとしている距離でのことだった。
「おーちゃん先に帰ってていいからさ、私とってくるよ。」
「え、おいちょっと待てよ!」
「また後で電話するかららぁー!」
そういって、あいつは東大へと戻って行った。
オレハ、ナンデアノトキアイツヲトメナカッタンダ?トメテイレバ、ウンメイハカワッテイタノニ?
モシモナンテコノヨニソンザイシナイ。ワカッテイルカラ、ヨリカナシインダ・・・・・・・。
「え?まだ家に帰っていないんですか?」
夜七時過ぎ、あいつにプロポーズするために呼び出そうと電話した時の返答がそれだった。
背筋に悪寒が走る。だって、もう七時だぞ?俺と別れたのが四時ぐらいなんだから、
もう家にはとっくに帰っているころだ。そうだ、友達の家にいってるんだな?
そう思って、あいつの友達に電話しまくった。しかし、返答は全員来ていないだった。
まさか!嫌な予感が再度頭によぎる。思わず家から外に飛び出てバイクのエンジンをかける。
とにかく東大に行けばわかる!そこであいつに告白すりゃいいじゃないか!
バイクのガソリン臭さなど忘れて、とにかく宣言が許す限りのスピードで街を駆け抜けた。
7
ソコハサンゲキダッタ。アイツガボロボロニナッテ、タオレテイタ。
コエヲカケタ。カエッテコナイ。モウイチドコエヲカケル。カエッテコナイ。
チカクニヨル。カラダニテヲフレタ。ツメタイ。
カオヲミテミル。ナイテイル。コエハドウイウコトダ。
マルデカノジョガ
シンデイルミタイジャナイカ?
「おい!しっかりしろよ!おい!おい!」
とにかく声をかけた。もう顔がぐちゃぐちゃになっていた。
それでも気にせず、俺はあいつに声をかける。
「お前がいなくなったら、これはどうなるんだよ?」
ポケットから指輪をとりだす。
「これをお前に渡せないじゃないか?それに、それに!」
呂律が回ってろくにしゃべれない。
「おまえに告白もできないじゃないか?」
抜け殻となったあいつの体を、つよく揺さぶる。
「お前といっしょに!ずぅーっと一緒にいられないじゃないか?おい!おい!おい!」
とにかく叫び続けた。
「おれはお前のことがこの世で誰よりも好きだったのによぉー!!!!!」
コノヒボクハフタリノノンゲンヲコロシタ。
ミゴロシニシタアイツト、カコノボクジシンヲ・・・・・・・。
8
「あなたが、今回のクライアントですか?」
「ええ、そうです。」
暗い密室に男が二人いる。片方の男はいかにも修羅場を抜けてきた、
独特の闇をちらつかせる気味の悪い男だった。
もう片方は、眼鏡をかけた男だった。
「ふふふ、あなたも日本人なのですか。」
「ん?どういうことですか、ワンダさん。」
「いえ、今さっき同じ感じのクライアントさんが来ましてね。」
ワンダは椅子に腰を下ろし、苦笑する。
「たしか、あなたの彼女も東大生でしたよね?」
「ええ、もうこの世にいませんがね・・・・・。」
「・・・・・、どうやら、あなたの恨んでいる男たちは、ほかにも罪を犯しているようです。」
「え?どういうことですか?」
「いえ、一人言ですので気にしないでください。」
「ミスター小津さん♪」
その後、女は自殺した。
俺の元に警察が来た。
親父は警察に金を渡した。
俺だけ塀の中へ隔離されなかった。
しかし、塀のなかにいる期間は短くあの三人がすぐ出てきた。
また女を犯した。
今度はばれないようにと・・・・・・。
クイズの時間外伝「リングリング」未完
えぇー、今回の話は落ち重視なので
本編とあまり関係ありません。
もうそこら辺から駄目駄目なのですが・・・・・・。
こういう部分をもっとよくしたいです。
それでは、私用がありますのでこれで
失礼します。
すまん、いまいちよくわからなかった。
逝ってくる。
漏れも最後がよくわからんかったな。。
その後女は自殺したから下
っていうか、半角カナ使うのって作家としてはどうなんでしょう?
狂ってるっぽい場面に、使うのはええけど
使わないで表現したほうが本当は良いんじゃないの?
308 :
夢見る名無しさん:02/03/26 19:25
城さん続編きぼー
半角カナ使われても、ただ見づらいだけで
「狂ってるっぽい思考とかの表現なんだろーなー」とか
なんか一気に冷める。
あと俺は外伝は
しっかり読んでるくせになんだけど、いらないかな。
1が書くならまだしも。
俺もそう思う
あと"・・・"がなんか生理的に嫌。
誰も城裕希さんの一番最初のSS、
扱った題材も、使い方に関してはうまいと思うし、
文章も多少読みづらい部分があるが、うまいほうだと思う。
でも物語(というか結末)が破綻しちゃいけないと思うんだが、
誰も突っ込んでないのね。絶賛なのね。
テレビで中継させて
聴衆に見せる、というのは「誘拐」って映画を
思い出しました。
最初の行の「誰も」消し忘れ。あとどこが破綻してるか書くの忘れてた。
出演者四人は昔のレイプ犯の親戚で、親戚を殺すことによりレイプ犯たちにに罪の呵責(?)
を与えるため。
>>78の「犯人のせいで〜」ってところが動機。
この動機を成立させるため(犯人たちがつまはじきにされる)には、
出演者全員がレイプ犯の親戚であることを明かさなければならない。
つまりテレビ上で小津が明かさなければならない
(本編の謎解きはテレビで放映されたのでしょう)。
しかし小津は、みのもんたに罪をきせようとした。ここで小津の行動目的が破綻する。
(つづき)
みのもんたが発狂(?)して起こした犯罪だと仕立てあげ、
小津自身犯罪に関わったことを隠そうとした(みのもんたを殺して口封じしようとした)が、
みの単独犯となると、「殺された出演者たちがレイプ犯の親戚」という事実は明るみにならず、
親戚を殺す必然性がまったくなくなってしまう。
ここらへん破綻してると思うんですが、絶賛した人や、城裕希さんは
どのように考えてるでしょうか?
二次小説には興味がないです。
新作がみたいよ〜
316 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/27 01:29
>>311 小津はみのもんたに罪を着せようと思っていたわけではなく、みのを
操って視聴率を獲得し、一億人の前で告発することが重要だったん
ですよ。
ゆえに、阿部が推理劇を行わなくても、小津は告発を始めていたの
です。それは36章に書いてある通りです。
317 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/27 01:30
新作なんですけど、ROMが多いと緊張するので、減った
と思った辺りでもう一本くらい書こうかな、と。
構想はぼちぼち練ってます。
外伝だかなんだか知らんが、どんどん糞スレに成り下がるからやめれ。
一応全部読んだけど最後の(外伝の2つ目)は人間関係が全くわからん。
あとスペースインベーダーは、20年前は微妙に新作じゃないぞ。
それに当時はゲーセンに女子供は連れて逝けんだろ(w
外伝の人、そう悪いとも思わないが1にはあからさまにかなっていない。ヤメレ。
そう言う事は自分の個人的な場所でやっておけばいい。
しかし、それをわざわざここでやる度胸には脱帽する。
320 :
夢見る名無しさん:02/03/27 20:24
…プロを目指しているというのが本気なら。
文章が小説じゃないです。推敲以前の問題で。
会話が多すぎでドラマの台本のようです。
一人称と三人称が混ざっているし。
描写や比喩が慣用句のようにありきたりな点も読んでいて気になります。
それに阿部が刑事としてはあまりにもリアリティがなさすぎる。
コナンみたい、という意見もありましたね。逮捕の仕方もおかしいし。
そもそも登場人物全員がマンガのキャラクターのようになっていますね。
動機が思い付かないのもそのせいだと思います。
人間に興味がありますか?
序盤の緊張感は設定によるもので、セリフ劇になっている後半はだだ崩れですね。
オリジナル作品を書く時が不安ですが、もし最後まで破綻しない設定を作れるのなら、
硬質な文体で心理描写を一切書かないほうが向いているのかもしれませんね。
今のままでは論議する以前のレベルです。モーニング娘のような。
しかしその方が一般には受け入れられやすいのも事実ですし、
第一次選考を即落とされるか、
出版してしまえば人気がでるかの両極端かもしれません。
…がんばってください。
321 :
夢見る名無しさん:02/03/27 20:56
世の中嫌なやつが増えたもんだな。
1よがんばってプロになれ
2chで晒すなら本買うから
322 :
城裕希 ◆mW8xs4YI :02/03/27 21:05
>>320 それはわざとです。2ちゃんでドストエフスキーやっても
誰も読んでくれませんから、センテンスを極端に区切り、
会話を多くしてレトリックは極力チープにしました。
恐らく私が出版社用に書いてる文章では、誰も相手にして
くれなかったでしょうね。
それから、モーニング娘はモーニング娘。です。
323 :
夢見る名無しさん:02/03/27 21:14
>2ちゃんでドストエフスキーやっても 誰も読んでくれませんから、、、
なめられたもんだな。たしかにぜってー読まないけど...
あ〜、ドストエフスキーね。ほら、例のあいつのことだろ。知ってるよ。
レトリックってのはあれだよ、イマイチ日本語にはしにくいな…
>>316 じゃあみのもんた殺す必要ないじゃん・・・
この板はまじめな人が多いんだろうか
漏れはとても面白く読みました
>>1以外の人のも楽しめたよ
みんなもっと書いて読ませれ
327 :
夢見る名無しさん:02/03/27 22:48
>>325 ・・・う〜ん、、もっかい読んでみてくらはい。
328 :
夢見る名無しさん:02/03/28 00:12
はげしく同意!!!!!
329 :
夢見る名無しさん:02/03/28 19:28
キャップついているから本人に間違えないだろうけど、
書く意見に対する反論聞いていたら萎えてきたよ。
2chに合わせてだの、モー娘。の。を持ち上げて指摘したりだの、
最初の頃の謙虚な姿勢はただの猫かぶりか、それとも評判よくて
増長したか。
反論も、もっとも。
同人誌レベル。
「みのもんた」というキャラにおんぶにだっこだよ。
みのもんたとミリオネアというシチュエーションがなかったら、
ここまで読めたもんじゃない。
みのの暴走を最初の山とするなら、小津の外堀が埋められてゆく様を
描くのが本当の意味でのクライマックスのはず。
それを、書きながら考えながらとか理由つけて、安普請なドラマ仕立ての
言葉でみんな説明、で種明かし。ごり押し決着。
こういうところもきっと、2chのレベルの合わせたとかなんだとか
理由つけるんだろうなー。
萎えた萎えた。
最初にほめてガカーリしたよ。
プロ目指すのは結構、でも、目指すだけがいいよ。若いうちにね。
330 :
夢見る名無しさん:02/03/28 19:53
>>329 この文章とレスに対するレスだけでプロになれないと判断できるものなのか?
>>325 失礼。言い方が悪かったようです。
別にみのもんたにやらせず、
小津が自分で殺せばよかったじゃないですか。
撮影中にダイナマイト体に巻きつけて
「これから公開処刑を行う。TV流さないとみんな殺すよ?」
なーんて台詞言いながら。
まあ、みのもんたを使ったとしても、爆破させたくないっつーのはねぇ。
爆破させたくないのは、TV局に思い入れがあったりなんなり
理由があるんでしょうが、ならなぜダイナマイトなんて持たせたのでしょうか?
例えば「TV局に愛着があったため」という理由ならば、
偽のダイナマイト持たせるなり、そもそも持たせないなど手段はいくつもあった。
第一みのを使った場合、
>>316の「阿部が推理劇を行わなくても、小津は告発を始めていたのです」
というのは成り立たないのじゃ?警察の狙撃手を主軸としての計画ですから。
それとも体中ダイナマイト&拳銃をもったみのに対する対抗手段があったんでしょうか?
あとはまぁ、
>>316の「阿部が〜はじめていた」とありますが、
なら、
>>73でとぼける必要もないし、
>>74で首をうなだれる必要も無い。
332 :
夢見る名無しさん:02/03/28 22:48
>>331 もういちど読んでくらはい。なんつーかこう、客観的に。
>>329につける薬はありますか?
・・・・・無いですか、そりゃ残念。
>プロ目指すのは結構、でも、目指すだけがいいよ。若いうちにね。
他人に対してこんな事言う奴は間違いなくクズ
。の指摘は俺もちょっと引いたが
作者の人格なんてどーでもいい
新作がみたい
なんか320が生意気言ってるからちょっとキレたんだろ?
こんなまんがちっくな娯楽小説は物書き目指してる人なら誰でも書ける、
って思ってそうだね、技術どうので1さんを批判してる人は。
でも実際オンライン小説で、こんなに最初からひきつけられる
サスペンス小説はなかなか無いよ。オンラインでこのくらいの
娯楽小説が山ほどあふれてるのなら批判してる人にも説得力あるけど。
とにかく、私は面白かったので新作期待してます。
頼むからつまんねー煽り合いすんな。
俺は1の文が読みたいだけ
338 :
夢見る名無しさん:02/03/30 08:33
>>337 ゴメソ。1はいつも丁寧にレス返してるから大変だと思って、
煽り厨の標的を分散させて、緊張緩和を試みたの。
まぁ、きみもつまんねーとかいって煽らないでね。
俺も煽り厨ですか?(藁
つぅか本として出版してる小説と比べての批判はどうかと思う。
媒体が違うんだから、おのずと見せ方(文章とか)も違うし。
紙媒体とディスプレイ越しじゃあ、書き方とか変えるべきだと思うし、
>>1の書き方は良い方向だと思うし。
ただ、気になった部分があったから言ってみただけなんだが、
それで厨房扱いか。批判は受け付けません、ってか。
340 :
夢見る名無しさん:02/03/30 15:52
ここに出てる批判ってほとんどその通りだろ。
それでも面白いと思ったんなら
その通りですが、何か?て堂々としとけよ。
作者も擁護者も そんなことないようヽ(`Д´)ノウワァァン!!て…本気か?
>>339 おまえはただの勘違い野郎だ。おまえの意見は一方的で視野が
せますぎんだよ。一般論に達してさえいねぇ。逝ってこい厨房
>>339 視野が狭いというが、要点を「なぜみの殺したの?」って点に
絞ってるだけなんだが。
一方的ってどこが?そちらの発言のほうが一方的に見えますが?
そちらの意見は抽象的すぎで、良くわからないので、
もう少しわかりやすく言ってもらえないでしょうか?
343 :
夢見る名無しさん:02/03/31 19:15
バトルなんたらに似てる時点で屑っぽい。
あの話もそうだが死に対峙することと、それ以外のものと対峙することとの
心理の差の区別がさっぱりついてないから、ひどく薄っぺらな印象をうける.
バトルロワイアル、屑だったか?
まぁ、人それぞれだろうけど
これも、バトロワも面白かったけどなー
343はどんな本面白いと思った?
345 :
夢見る名無しさん:02/04/01 17:02
作者と擁護たち非常にイタいな。
作品自体はツッコミたい点もあるが、別に悪い作品じゃないのに。
時が経つにつれて糞スレになってる ね。
347 :
夢見る名無しさん:02/04/02 00:23
作者はそんなに痛いか? わけのわからんこといわれたら切れるだろ。
きちんとした意見には耳を傾けてるし。盲目に擁護してるやつはウザイ。
348 :
夢見る名無しさん:02/04/02 11:46
>>322はひどいだろ…一気に底の浅さを晒してしまってる。
単純に楽しませてもらってたのに。
「それはわざとです。(略
恐らく私が出版社用に書いてる文章では、誰も相手にしてくれなかったでしょうね。」
もっとうまく書けたんです、でも読み手の低いレベルに合わせたんです、てか…。
作者はこの言葉を恥じるべきだろ。弁解としては最低。
349 :
夢見る名無しさん:02/04/02 17:53
>>348 同感。
作者殿へ。
読者連中は貴方が思うほど馬鹿じゃない。思いあがるな。
あ、作品自体は結構楽しめた。
350 :
夢見る名無しさん:02/04/02 22:12
作者さんへ。
「罪と罰」面白いと思いますが何か?
なんか文体似てるレスばっかだね
マル厨の自作自演かな?
352 :
夢見る名無しさん:02/04/03 00:54
是非、1が出版社用に書いてる文章とやらを読んでみたい。
出版社用に書いてるからこんなところじゃ使えないか?
353 :
城裕希 ◆p0NIfvdQ :02/04/03 03:28
パソコンが壊れていたので、レスできませんでした。ついでに
トリップもなくなってしまいました。
もうあまり言うことはないのですが、文体の話が非常に興味深い
ので、レスさせていただきます。
私が「2ちゃん用」「出版社用」といっているのは、決して2ち
ゃんの人々が馬鹿だからそれにあわせた、というわけではありま
せん。
私はこの作品を書くにあたり、まずウェブで小説を書いて人の目
を引くにはどうすればいいか考えました。ウェブというのは、
目が疲れるので、もったいぶった文章では面白い面白くない、以
前の段階で人は読んでくれません。
その対処として、文章を多少犠牲にしてでも、アップテンポに
して、クーンツのようなジェットコースター・ノベルに徹することに
努めました。また、各場面に盛り上がるパートを盛り込みました。
これが「2ちゃん用の文体」ということです。
逆に、何百枚と書く長編小説では、この手法は使えません。きちんと
全体の起承転結を考え、文体も心理描写や情景描写を織り込まないと、
読者がおなかいっぱいになりません。これが「出版者用の文体」
ということです。
要は、どちらが上ということではなく、ケースバイケースで使い分けた
だけ、ということです。誤解を招いてしまいましたら申し訳ないです。
>348
>349
読み手をバカにすんな,とかいってるけどさー
実際2ちゃんにいるやつのレベルなんてたかが知れてるでしょ
所詮はDQN、厨房の集まり
自分は特別ですか?(ギャハ
つーか
>>353みたいな1から10まで的な説明をもらわないと
>>348-349みたいなやつは理解できないのか?
一部の言葉に脊髄反射してるとせっかくのものが面白くなくなって人生損するぜ。
春厨のいうことだ、あんまり気にするな1.
城裕希 様、次回作の予定を教えていただけないでしょうか。
そして、それを発表する場所も一緒に教えていただければ幸いです。
ってか、めっちゃ期待してるんですよ。楽しみにしてお待ちしてますです。
357 :
夢見る名無しさん:02/04/03 21:37
作者のレスみるとどんなすごいの書いたのかと思うけど
…みのもんたのヤツだよな?
358 :
夢見る名無しさん:02/04/04 03:19
まぁ、パロディだから許すけど、
やはり国民クイズやそして粛清の扉をなどの先行作品が
即座に浮かぶのは納得いかないな。
こういうのはプロになってから遊びでやったらどう?
変なクセがついてしまって一生、同人作家で終わってしまうよ?
ゼロからモノを作れなくなってしまう。もう辞めなさいパロディは。
三谷幸喜はパロディでもオリジナルでも当たり外れも激しいがいいものを書いてるよ。
でもそれはプロになってからやってるからすごいんだ。
ここでの好感触な評価はあまり当てにしないほうがいいよ。
むしろ時間の無駄だったと考えて投稿用の作品を仕上げなさい。待ってるよ。
359 :
夢見る名無しさん:02/04/04 08:40
もはやクソスレだな。
頼むから、人を見下して自分が高みに立ちたいだけの
馬鹿は黙っててほしかった。
360が真理だと納得いたしました。
362 :
夢見る名無しさん:02/04/04 21:02
NHKにようこそ!の方が面白いな。
363 :
夢見る名無しさん:02/04/04 21:03
>>362 ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂのほうが面白いよ。
364 :
夢見る名無しさん:02/04/05 17:47
>>363 あのヒッキーのデビュー作か。今度読んでみるよ。
365 :
夢見る名無しさん:02/04/05 18:00
まぁ、なんにせよ、2chで
こういうものが見れるとはおもわなんだ
次回作期待し取ります
369 :
夢見る名無しさん:02/04/06 12:15
つーか、
>>343は好きな作品答えろよ。マジで。
まあ、このスレで判明したのは、真理は
>>354だってことだな(w
370 :
夢見る名無しさん:02/04/06 20:31
2chで作品を出すと必ずクソになる
そう思う人は手を上げてください
311に禿同なんだが。
つーか、俺が読み終わって言いたいことを言ってくれた。
311の意見も汲み取れずにもっかい読め等とかぬかしてる奴には、
もっかい読んでね、としか言えないよ(ワラ
作者さんは批判が出て嬉しくないですか?
素人レベルの物書きやってる俺はとっても嬉しいです。
作品は非常に楽しめましたよ。
すらっと体に入っていく文章を俺も書きたい。
金曜サスペンスだかなんだかをなんとなく見ちゃったら動機が似たような話だった.
妻がレイプされて自殺に追い込まれた男が関係無い男を殺して
その罪をレイプ犯に押し付けようとして、それに疑問を持った殺された男の妹
をまた殺してその罪もレイプ犯にかぶせよう言う話.
お前はサツジンハンとして不名誉な生涯をおくるのだー.
しかし、こう言う思考体系ってどうなってんのかね.
一番のとばっちりはミノに殺された連中だろ.
被害者だからと言って特権が与えられてるなどと言う考えは怖いよ.
この辺は1はどう考えてんのかな.
>>369 ・・・小説はライトノベルから純文学まで何でも読むし、
キライな作品ってあんまり無いんだがね.
>>372 >しかし、こう言う思考体系ってどうなってんのかね.
>一番のとばっちりはミノに殺された連中だろ.
>被害者だからと言って特権が与えられてるなどと言う考えは怖いよ.
>この辺は1はどう考えてんのかな.
エンタですから、その辺は割り切ってます。特に思想性はありませ
ん。
高見先生も人を殺したり猫を殺したりするのが好きなわけではなく、
ああいうものを冷静に書けるのだから極めて正常な感覚を持った方
だと思いますよ。
374 :
城裕希 ◆p0NIfvdQ :02/04/09 03:51
「魔王」
「いいか、よく聞け勇者どの。俺は魔王なんかじゃない。ただの人間さ」
薄暗い場内。不気味な炎で照らされた室内。二人の男が対峙している。
金色の鎧を身にまとい、大降りの剣を持った男。
黒いマントを巻き、大きな動物の骨のような杖を持った男。
「その証拠に、これを見ろ」
マントの男――魔王は、その長く伸びた爪で、首筋のあたりを少し切った。熟れたトマトを切ったように、傷口から赤い血がにじんだ。
「くくく。たったこれだけのことなのに、その顔を見ると驚いたようだな。王様に、魔族の血は青いとでも教わったのかい?」
「うるさい!」
「少し話をしようじゃないか。俺くらいになればわかる。俺はお前に殺される。随分とレベルを上げたようだな。弱っちいモンスターを殺すのは快感だったか?」
「黙れ」
「俺も快感だったさ。自分は強い。世界一だ。存在価値があるんだ。そう自分に言い聞かせることが出来るからな」
「……「俺も」? 「俺も」、とはどういうことだ」
「お前にもそのうち判るだろう」
魔王は唐突に、両手を胸の前で合わせた。
――来る!
とっさに勇者は身構えた。
「まあ、そう慌てるな。お前にもわかっているだろう。お前のほうが強い。遥かにな」
魔王はそう言うと、宙から一本の瓶を取り出した。どうやらそれは、古いワインのようだった。
「お前が来た時のためにとっておいたのさ。やるか?」
「馬鹿を言うな」
「そう言うと思ったよ。まあ、俺は一杯やらせてもらうぜ。それくらいの慈悲はあるだろう? 正義の勇者さんよ」
魔王はグラスを宙から出すと、ワインをなみなみと注いだ。旨そうに葡萄酒を喉に通す様子は、紛れもなく人間のそれだった。
「要するに、俺はスケープ・ゴートというわけだ」
375 :
城裕希 ◆p0NIfvdQ :02/04/09 03:53
「馬鹿で勝手な大衆。モンスターの住処に足を踏み入れて
おきながら、襲われただの殺されただのわめく大衆。自由
が欲しい自由が欲しいってわめくだけで、自分ではなにも
しようとしない愚衆。そいつらを束ねるにはどうしたらい
いと思う?」
「モンスターを皆殺しにすればいいさ」
「冗談じゃない。お前は街で暮らしていて、モンスターに
襲われたことがあるか?」
「……ない」
「モンスターは、自分の縄張りに入ってきた人間を排除し
ているだけだ。俺が操ってるわけじゃない。現に俺が城の
外に出たら、モンスターに襲われる。お前らだって、スラ
イム一匹でも街に入ったら殺すだろう? それと一緒だ」
「しかし、この城にだってモンスターはいる!」
「あれは俺の友達だよ。俺が飯をあげてるかわりに、城を
守ってくれているんだ。お前らの世界では、城に護衛はつ
けないのか?」
「……違う。違う! 現に、お前は世界征服を」
「世界征服? はっ。俺はそんなもの夢見ちゃいない。世界
を征服してどうするんだ? 世界一の美女を抱くか? 世界
一の美食をたしなむか? 世界一の権力に酔いしれるのか?
そんなものは馬鹿のすることだ」
376 :
城裕希 ◆p0NIfvdQ :02/04/09 03:55
「しかし、王は!」
「馬鹿な坊やだよお前は」
魔王は吐き捨てるように言うと、一気にワインを飲み干した。
「馬鹿な民をまとめるには、俺みたいな存在が必要なのさ。
魔王を殺せ! 世界に平和を! ひとつの判りやすいスロー
ガンで民衆をまとめるのさ。このシステムは実に巧く機能し
ている。お前も知っているだろう。ゾーマ、竜王、ハーゴン。
全部お前らが作り、殺してきた魔王の名前だ」
「……黙れ」
「もういい。あとは自分の目で確かめるんだな。殺せ」
まるで合図を送られたように、勇者は剣を振りかざし、魔王
に突進した。抵抗はしなかった。最後に魔王が見せたのは、
全てを諦めたような表情だった。
勇者は英雄となり、世界の外れにひとつの城を与えられた。
ただ、その神経は完全にやられていた。城にはいつしか魔物
が住み着き、勇者は彼らにのみ心を開いた。
うんざりするような年月が経ち、人々の記憶が消し去られ、
勇者が年老いたころ。
城に一人の訪問者がやってきた。彼の体は、勇者の友達の
血で染められていた。
「観念するんだな、魔王。俺は勇者だ。世界を救うために、
お前を殺しに来た」
大振りの剣を振りかざす男に対し、勇者はため息をついた。
「いいか、よく聞け勇者どの」
377 :
城裕希 ◆p0NIfvdQ :02/04/09 03:56
とりあえずROMも減ったようですし、以前のようにマターリ
と作品を書いていきたいと思います。感想聞かせてください。
378 :
7 ◆777sHKOE :02/04/09 04:04
凄く面白いです!!こんな夜中まで起きてて良かったって思った〜
379 :
夢見る名無しさん:02/04/09 06:40
(゚∀゚)待っててよかったー
ループするパラドックス&ニヒリズムってやつですか?
個人的にRPGって設定は軽くて好きじゃないけれど、
まぁ、普通に面白かったヨ!次にも期待!
勇者が神経をやられるトコの描写が欲しいな。
例えば、世界を救ったはずの勇者を、平和になった途端民衆はその強大
な力を持つ故に疎ましく思い始めたとか、そういうの。
381 :
城裕希 ◆p0NIfvdQ :02/04/09 11:08
>>378 読んでいただいて光栄です。ショートショートのネタ
は結構すぐ思いつくので、ちょこちょこ書いていきたい
と思います。
>>379 「ドグラマグラ」を読んで以来、一行目と最終行が同じ
という作品が結構好きでして、巧い具合にループできな
いものかといつも考えています。この作品はその実験の
一種です。
>>380 なるほどなー。確かに弱いですね、そこのところ。勉強
になります。短くまとめようとしすぎたのがいけなかっ
たのかもしれません。機会があったら書き直してみたい
ですね。
382 :
夢見る名無しさん:02/04/09 14:45
面白かったです!
可哀相な魔王・・泣きそうになっちゃった。
383 :
夢見る名無しさん:02/04/09 15:25
久しぶりに見にきたら新作キテタ━━━━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━━━━!!!!!!
個人的、批判的な意見でも聞く気ある?
気になった点をいくつか。
全体的に会話が多すぎる。
というか、せめて情景描写を会話が連続する部分にかませて欲しい。
>薄暗い場内。不気味な炎で照らされた室内。
城内の間違いだと思うんだけど、はじめに読んだ時は
場内≒室内でくどい印象を受けた。
>レベル、モンスター
いくらRPGが題材でも、これで一気に同人臭くなった気がする。
「随分と経験を積んだようだな」とか「強くなった」とかのほうがしっくりくる。
>ワインをなみなみと注いだ。旨そうに葡萄酒を喉に通す様子は、
>紛れもなく人間のそれだった。
そうか?魔王のほうがイメージ近いんだが。
>あれは俺の友達だよ。
>俺が飯をあげてるかわりに、城を守ってくれているんだ。
それって友達か?
>ゾーマ、竜王、ハーゴン。
ドラクエやってないから名前しか聞いたことないけど、
これは一気に萎える。
あとスライムってのも確か版権あるから使わないほうがいい。
でもこれ、どっかで聞いたようなストーリーだな。
漫画か小説かゲームかは忘れたけど。
387 :
夢見る名無しさん:02/04/09 17:06
批判も的確だけど、
版権どうこうのは、出版目的で書いてるんじゃないだからいいんでねえの?
みのはどうなるんだ。ミリオネアは
こういうループものは割と定番化してきている気がする。
読みきり漫画系だな。
漏れは最初のやつを読んだ時点でオチわかてしまたよ。
388 :
夢見る名無しさん:02/04/09 21:54
作中で使うだけなら、商標でもかまわないと思うよ。
おもれ〜
お、新作ですね
漏れ的にはもーちっと長く読みたかったなぁ
あと、こんな坊やとか言われちゃってる奴が勇者であるってのは
どうかなぁ。。とか
不満なとこはまぁ、そのくらいかな
>386
スライムって、固有名詞じゃないんじゃないの?
スライム自体は固有名詞でヘドロとかそんな意味だけど、
RPGなんかのモンスターとしては版権があったはず。
10年くらい前にアスキー系の雑誌に書いてた。
うろ覚えでスマソ。
ミリオネアのほうで
>>1が言ってた
「感情移入のしやすさ」という書きかただとしても、
プロになったときのために一応知っといて欲しいと思ってな。
392 :
夢見る名無しさん:02/04/10 20:43
ま、そうだけどね。
プロになったら書けなくなるだろうからな〜。
こういう作品は今のうちって感じすか!?
あ、アウターゾーン読んでました?城裕希さん
これくらいのショートだと、最後のどんでん返し系はネタバレが早すぎてわかりやすく
なりすぎますよね。
393 :
夢見る名無しさん:02/04/10 21:23
>>392 同意。多少モヤがかかる締めくくりのほうが
読者に考える機会を与えるので、良いかと。
つぎも期待(O´∀`)
でもマイペースにほどほどにやってくれさいー
>>1
赤川次郎の黒桃太郎をおもいだした
396 :
夢見る名無しさん:02/04/15 10:16
keep walking ideology 保守 保守♪
397 :
夢見る名無しさん:02/04/15 20:51
MOON的世界観?
>>397 うわ! なつかしい!!
つーかこの板でそれがでてくるとは・・・(w
保守
次の作品をマターリまつぽ(O´∀`)
400取りつつ作品まつぽ(O´∀`)
401 :
夢見る名無しさん:02/04/18 01:04
>402
えっなにそれ、暗黙の了解だったとでもいうの??
405 :
夢見る名無しさん:02/04/20 06:40
バトルロワイヤルはクソ。設定の着眼点が良いだけ。
赤川次郎レベル
いるんだよね。中途半端に本を読んでる奴に限って、
いい作品をけなそうとする奴。痛い痛い。
とりあえず「その作品が好きだー」って人が何人も居るみたいなんだからさ、
文学的にどーだとか 語学的にどーだとか 娯楽的にもどーだとかどうでもいいから
無駄に叩かないほうが良いと思うよー?黙ってたほうが嫌われないで済むよー
誰もキミに『読んで面白いと言え!』とか強制してないんだからさ
408 :
夢見る名無しさん:02/04/21 02:07
キノコにあってタケノコにない。
ダイコンにあってニンジンにない。
コドモにあってオトナにない。
セキネツトムにあってセンダミツオにない。
キツネにあってタヌキにない。
答えがわからないのですが
気になってしょうがないので
誰かおしえてください。
411 :
夢見る名無しさん:02/04/22 17:27
で、結局1はココに作品を出して何がしたかったんだ?
みんなにマンセーマンセーて言ってもらいたいのか?
いや、各種指摘に対する反論を見てるとそうとしか思えんのでね。
出版社用に何か書いている人が「打つ」とか「娘。ですよ」とか
平気で書くとはとても考えられないんですがそこんところどうなんですか?
まあ1本目は冒頭は良かったけど最後の締めが変だったので萎え。
2本目はあまりにもありきたりすぎたので萎え。
>誰もキミに『読んで面白いと言え!』とか強制してないんだからさ
誰もキミに『つまらないから読むな!』とか強制してないんだからさ
今更何をいってるんだこいつ?
ほっといてやれ
アヒャヒャ(゚∀゚)ちょとワロタ
415 :
夢見る名無しさん:02/04/24 14:16
ホシュ!ホシュ!
まぁまぁ、彼はちょっと部分を変えて反対の意味っぽくしてコピペすれば
大きな反論になるとでも思ってるんでしょう
ここはひとつ、「その通りだね、君の意見は正しい」と言ってあげましょう
それだけでこのスレが平和になるなら、安いもんです
あと、ホシュ
漏れもホシュ!age
ホシュ!ホシュ!ホシュ!ホシュ!(゚∀゚)アヒャヒャ
「サンマ」は付いて、「いわし」は付かない。
「キャベツ」は付いて、「レタス」は付かない。
「メロン」は付いて、「スイカ」は付かない。
「青森」は付いて、「北海道」は付かない。
「緑」は付いて、「黄色」は付かない。
「ブラック」は付いて、「ホワイト」は付かない。
「バタフライ」は付いて、「平泳ぎ」は付かない。
「SHARP」は付いて、「SONY」は付かない。
「ミスチル」は付いて、「GLAY」は付かない。
「浜崎あゆみ」はついて、「宇多田ヒカル」は付かない。
さて、何が付くのでしょう?
419は不敵な笑みを浮かべ、言い放った。
「ざ・ん・ね・ん!」
終わった……。ふーっとスレ住人達からため息が漏れる。
420の最後の記憶はそれだった。次の瞬間には、419
の放った銃弾が、420の頭を打ちぬいていた。
>>421 (゚Д゚≡゚Д゚)?(゚д゚)ポカーン
長くて読む気しないけどカキコ
おうがんばりやー
dat落ちしてたら、また貴方がスレ立てるのを楽しみに待つよ〜
入賞したら、なんか雑誌とかに載るんかいな?
載ったら、ここにカキコよろしく
おじさん買っちゃうよ!
おれは買わない!!ぜrったいに!!
>>430 まあ、ここでの小説を面白いと思った人だけが買えばそれで良いんじゃない?
漏れは買いたい。入賞したら報告してね。
ほしゅ
434 :
bob ◆Ekept89w :02/05/08 21:15
age
435 :
夢見る名無しさん:02/05/08 21:25
436 :
bob ◆Ekept89w :02/05/11 10:23
(゚Д゚≡゚Д゚)?(゚д゚)ポカーン
438 :
bob ◆Ekept89w :02/05/13 16:51
次回作よみたいage
439 :
夢見る名無しさん:02/05/14 20:47
2作目、ループして自分と相手の立場が入れ替わる点は
手塚治虫「火の鳥」の異形編みたい。
そういや、あれも立場が入れ替わってからは主人公の
周りにはバケモノしか来ないし、
ラストシーンも物語開始直後の主人公と似たような奴が
来て終わるし(火の鳥の方は時間がループしているので、
そこにやってくるのは紛れもない主人公自身なのだが)。
ほしゅ。
hosyuage
442 :
夢見る名無しさん:02/05/20 14:46
あげ。
クイズの時間、サイトのほうに転載したらいかがでしょうか?
これは即興で書いたものらしいということで、
推敲が終わった奴を見てみたいなあ、と。
hosyu
444 :
夢見る名無しさん:02/05/24 23:00
ささささがりすぎ
445 :
夢見る名無しさん:02/05/25 06:01
次は?
446 :
夢見る名無しさん:02/05/26 01:04
>286
オソレス
小津の描写は「甘い」のではない
「わざと外した」のだ
それゆえ私は彼が犯人だと分った
ちなみに1はよく出来ていると思うよ
少なくともおととし(だっけか)のドラマ「QUIZ」や「眠れる森」より
推理小説としては上。
448 :
夢見る名無しさん:02/05/27 18:26
こうやって持ち上げてくれる人がいると作者も助かるよね。
俺はみのの書き方も甘いと思ったが。
>>448 そこまで言うならお前が書いてみれば? ここで。読みたいなあ。
まだ半分以上余ってるよ(藁
450 :
夢見る名無しさん:02/05/29 13:04
甘いってのは何に比べて? つか他のメディアと比べるな。
1も言ってるが、2chで(横書きでしかも行間狭い環境で)
描写を詳しくすると読んでられないんだよ。
>>1-79はその辺、2ch長文の中でもかなり読みやすいものだと思うが。
まああえて苦言を呈するとすれば、
「萌え娘がいないんじゃアァァァ!」
これだね。
451 :
夢見る名無しさん:02/05/29 22:38
スレ杜の過去ログを漁ってて見つけました。
いいです。面白かった。SFミステリだな、と。
大原まり子と岬兄悟が共編している「SFバカ本」という、
ハチャメチャなSFを集めた短編集シリーズがあるのですが、
そこの一編として入るのにはうってつけの作品だと思いました。
ありがとう。
微妙に保守
じゃ、おいらも
晒しage
455 :
夢見る名無しさん:02/06/07 17:05
ageteokou
>>420 何で くちびる なの?
答え聞いてもわからない(^^;
>>456 声に出して発音してみましょう。そしたら判るはず……
458 :
名も無き冒険者:02/06/13 02:15
>>456 ぱぱとままはつくけど父と母にはつかないYO!
459 :
夢見る名無しさん:
いい意味でも悪い意味でも2chで発表するのにぴったりのモノだったと思われ。