■■■栃木リンチ殺人事件■■■

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1999・12・2 殺害当日
彼らがなんのために穴を掘っているのかを、正和は悟っていた
「生きたまま埋めるのかな、残酷だな」 正和はつぶやき、Dのほうを向いた
「悪いけど、セブンスターをくれませんか」 このときは死を覚悟していたのか、正和はそれを要求した
しかし、Dの一存では最後の願いさえかなえることができなかった

殺害前の緊迫感に付近は包まれた
だが、Aには外見上、さしたる変化はなかった。この期に及んでも、相変わらず正和に歌わせる
「黄色い看板プロミス・・・・・」

現場到着から40分ほどですべての準備が終わった
掘り下げられた穴の前でAは言った


『チャッチャとやってこい』                   【黒木昭雄氏著書・栃木リンチ殺人事件より】