1 :
西園 :
どうよ
どうしましょ、、
3 :
ななし:2001/07/12(木) 23:24
雑談スレで、雑談すれ。 どう?おもしろい?
冤罪スレ、明日のジョー、参戦かなー?
だったら嬉しいな。
最近ループ気味です・・・ダレてます。
一見、専門的で難しそうな雰囲気ですが
正体はネタスレなんですから、遠慮なく突っ込んでください。
8 :
名無し:2001/07/13(金) 00:41
中卒、高卒は大学へ行く努力もできない世間のカス。
一生大卒に安く使われろ。
10 :
<<<<<:2001/07/13(金) 00:54
パーシャルデント
11 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 00:56
寝るぞおおおーー!!!!!!
12 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 00:57
2時までには確実に寝る!!!!フハッハ!
13 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 00:57
じゃないと起きれないわよ!!!
今度遅刻したらクビだああーー!!!!
14 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 00:57
プレッシャーでねれん・・・
15 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 00:58
と、とりあえすジュース飲んでから寝よう。。
16 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 01:00
目覚ましセット完了!!
携帯アラームセット完了!!
17 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 01:00
不安だなあ・・・
それでも2時かよ(w
19 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 01:03
二時半までが限度だな。
3時回ると、ああ・・もう駄目だ・・って気になる。
20 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 01:04
クビになったら板橋でホステスやります。
おい、さっそく限界点を伸ばさないように・・・・
22 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 01:04
いやー(T_T)
なんだクビになる恐れがあるのか。
俺も責任重大だな。
24 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 01:05
>>21 マジで朝だけは頼むよ!!
今日だけはハズセないんだ!!
お願いします。。。。
朝起こしてください・・一生のお願いです
でもその家出るならそれはそれでそのほうがいいかもしれん。
26 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 01:05
すでにこの前の寝坊でかなーーーりやばかったんだよなあ、ハハハ
27 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 01:06
>>25 やめろおお!!!職失ったら家出もくそもなくなるわぃ!!!
協力するっていったじゃん!!
28 :
鏡:2001/07/13(金) 01:07
仲がよろしいところ、邪魔してすまんのだが・・・
ちょっと聞きたいことがあるんだけど。
29 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 01:07
30 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 01:08
(お風呂にお湯入れてくる・・・)
寝る前の意識が重要。
他人の助けなんて期待しない事だな。
オマケ程度に。
32 :
鏡:2001/07/13(金) 01:09
冤罪スレの話しなんだが・・・
「酒鬼薔薇事件」自体はA少年の欲望犯で、
「思想的猟奇殺人」を演出したから、あちこちで混乱した
というのが、俺の考えなんだけどね・・・
33 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 01:10
>>31 この前寝坊した時、目覚まし3つで起きれなかったんだ。
マジヤバイんだって。お願いしてるのに・・・(n
34 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 01:10
35 :
鏡:2001/07/13(金) 01:11
俺としては、納得できる話しだと思うんだけど、
元「酒鬼薔薇」マニアの莉子さんや、
鋭い廃墟クンとしては、どう思う?
36 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 01:11
同感で御座います。
37 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 01:12
意義なしです。
38 :
鏡:2001/07/13(金) 01:12
冤罪スレで反応では反応がわからないから
どんなかなーと思って・・・
須磨氏はあの調子だし(w
39 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 01:13
以前の東スレで話した時、自分としては
>>32のような結論で納得しました。
40 :
鏡:2001/07/13(金) 01:14
>>36-37
やけに、あっさりと・・・
他の「酒鬼薔薇」マニアの感想も聞きたいとこだけどね。
意図的に演出しようとしたのかどうかは
わからないような感じもするがね
俺はそんなに詳しくないからあまり多く意見をするのはあれだけど。
42 :
鏡:2001/07/13(金) 01:16
>>41 いや、俺も全然詳しくないんだよ・・・
なのに、こんな展開になってしまって、
正直、困惑しとるんだよ(T_T)
43 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 01:16
東は猟奇殺人というよりは
もっと未熟な、その、自己顕示欲とか欲望とか
なんていうか特別な事件じゃないと思う。
44 :
鏡:2001/07/13(金) 01:17
>>43 だよねー、
事件自体は特別な感じはしないよね。
オマケがいっぱい付いてるだけで・・・
45 :
鏡:2001/07/13(金) 01:18
ただ、そのオマケに注目すると
あーでもない、こーでもないと・・・
46 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 01:18
未分化な故に起こった、というやつか・・
47 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 01:19
多分、あたしは鏡さんとほとんど同意見だと思う。
意義ない。以前の東スレで話した時、とても納得できたから。
48 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 01:21
>>45 そですね。オマケも大事な部分かも知れないけど
その本質はそこにはあまりない気がしたよ。自分は。
49 :
鏡:2001/07/13(金) 01:22
>>47 うむ、莉子さんが納得できるなら大丈夫だな。
未分化ね
51 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 01:22
>>49 え・・・?(w
あの・・、ま、いいか・・(w
52 :
山海:2001/07/13(金) 01:23
>りこ
おす。
心配三級いや、さんきゅう。
胃は快調だよ。おかげで。
53 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 01:26
54 :
山海:2001/07/13(金) 01:28
うっそ。
みてくるかな。
あとでいいか。
もうちょい、ココにいよう。
55 :
山海:2001/07/13(金) 01:32
最近、どうも向こうにばっか、居てしまう。
なんだか新固定がやたらと世話やける。
56 :
山海:2001/07/13(金) 01:32
いねえか?
世話なんか焼かなくて良い(ワラ
58 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 01:34
向こうですこし遊んできた!!
どうやら死にたい人がいるらしい。
山海!出番だ!!!!(w
59 :
山海:2001/07/13(金) 01:36
>廃墟
いや、これがな。
煽りやらで、一大事になってな。ラウンジなんかも巻き込んで。
他にもいろいろいるんだな。やっぱ。
>莉子
すれちがった。向こう今いってきたとこ。
寝るんだな?おやすみな。俺も寝る。去る。じゃ。
60 :
山海:2001/07/13(金) 01:36
んが。
電化くんだろう?
いってくるよ。またなー。
またゴリ美が出てる。
62 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 01:38
またすれちがった・・・山海・・・
おやすみ・・・(w
廃墟っち、なんでも来ないの?
>>59 そうなのか、よくわかんないけど大変なのか
65 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 01:43
ウワーーーーン!!!!
もうこんな時間じゃないのよ!!!
お風呂ーーー!!!!
66 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 01:45
三時コースでしょうか。。
67 :
( `.∀´)ノ:2001/07/13(金) 01:50
68 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 01:50
69 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 01:52
もう寝る。
廃墟っちムカつくわホント。
無神経はどっちじゃ
莉子、MMS戻してくれ。
おまえはいつもいつも俺の話を中途半端に解釈してそのまま落ちる。
最後まで聞きなさいよ
ちゃんと伝わらない、聞いてもらえないで
決め付けられると悲しいですよ。
73 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 01:54
いつもと違って明日は早いので無理だよ。
そして帰りも遅くなる予定だし明後日は飲み会。
もっと時間のある時に話しましょうね。
人としていってはいけないこと、と連動してムカついてますんで
どうぞよろしこ。
だから聞けっていってるだろ・・・・
話にならないんだよ、それじゃ。
5分で終わるよ。
ちゃんと聞かないで勝手に決め付けられると何も話ができないんだよ
76 :
ななし:2001/07/13(金) 01:56
はやく寝なちゃい。
なんかよ・・・
寝るよ。
78 :
:2001/07/13(金) 02:00
事情は知らんが
話ぐらいはお互いに聞いてあげたほうがイイYO!
79 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 02:03
>>74 気がつかないうちに本音を逝ってるんですよ。
貴方はね。
>>75 口が巧いから訊きたくない。
>>76 あああ・・・そうだよねえ!!うわーん!!!
>>77 おやすみ
80 :
鏡:2001/07/13(金) 02:04
なんつーか・・・
喧嘩するほど仲がいい(w
81 :
廃墟( ´∀`):2001/07/13(金) 02:04
いいかげんにしろよ。
人の話もちゃんと聞かないで
かってに決め付けやがって。
82 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 02:04
>>78 冷静になったらそう出来るかも。
とりあえずお風呂入ってから寝なきゃいけないからあ・・
ああ、、起きれるのかなあたし、、、
喧嘩してる場合じゃない、、(n
携帯メールでなら、、
83 :
廃墟( ´∀`):2001/07/13(金) 02:05
喧嘩とかいうLVかよ
84 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 02:05
85 :
:2001/07/13(金) 02:05
莉子さん、鼠みたいな男が窓から覗いているよ
早く閉めたほうがいいよ
86 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 02:06
やめてええええーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!
87 :
廃墟( ´∀`):2001/07/13(金) 02:06
そのまんまだよ
10のうち2、3の段階で一方的に決め付けてきれて、即落ち。
止めても話も聞かないよね。
88 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 02:07
うわぁぁぁあんん!!!
もうあたしクビになっちゃぅ!!!!!
本格的に引き篭もりにーー!!
あああーーー!!!
寝汗かいて、結局起きてしまいます・・・
ぎゃおす・・・
90 :
:2001/07/13(金) 02:07
指が六本ある・・・
91 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 02:08
>>87 あんたそれでも思いやりあんの?!!
人が傷つくことガンガンいってんじゃねーー!!!
無神経!!!!!!!
92 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 02:08
半角スペーーースコワイっての!!隔離してーー!!!!
93 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 02:08
ちゅったんも遅いよ!!!
違う意味で汗かきそうな空気です・・・
95 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 02:09
だめだ、、ほんと起きれなくなる。
とりあえずお風呂入ります・・・・・(n
96 :
ななし:2001/07/13(金) 02:09
りこたんキレたらマジ恐そう。
98 :
メメントモリ:2001/07/13(金) 02:11
うわっマジでアイモードで書けるぞ
99 :
:2001/07/13(金) 02:11
>>98 イヤン、欲しくなるから言うのやめて・・・(爆
101 :
メメントモリ:2001/07/13(金) 02:14
パケット代が恐ろしひ故落ち・・
103 :
鏡:2001/07/13(金) 02:20
過去ログ読んでも、頭に入りまへん・・・(痴呆
105 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 02:36
お風呂で髪を洗ってたら
鼠に似た男とか血まみれの男とか
半角スペースに言われた数々の架空人物を
思い出して目を閉じるにビビりました。
板で言われた事を私生活に影響させる自分って
一体何なんでしょう。悔しいです。
106 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 02:37
そんなあたしも20代半ばにさしかかり。
こりゃ嫁のもらい手いないわけだわ。
鬱なので逝きます。
107 :
あー:2001/07/13(金) 02:59
おれも来月で20代に突入かぁー。
鬱だ氏脳。
108 :
:2001/07/13(金) 03:00
顔可愛くても気性荒くちゃな・・・
莉子ぉ、廃墟が可哀相なんで話を聞いてあげてくだちゃいな♪(w
つぅか、今ご帰宅なり、これからまた実家に帰るなり、メンドクサイなり♪
あぁ、FF]が遠のいていくぅー・・
雑スレ、これですか?
>>109 板以外で聞いてるんじゃないでしょうかね。
しかし、実家に帰られますか・・・(w
こんにちは上げ
そのニュースには驚いた。2年間ね…
hotmailめっ、なんでメールが見れねんだよ!
一時的な機械のエラーだとか言ってよ、
しょっちゅうじゃねぃかっゴラァ(゚Д゚)!!
>>116 うーん、hotmail気に入ってるのになあ(w
あ、さっき送ったのに・・・
121 :
メメント・モリ:2001/07/13(金) 13:53
>>120 じゃあオレだな、いやあっほぅ!←アホだねえ
>>121 ラウンジのコテハンさんだよね、その人。
氏んだと言うのは…ウソだよね?
>>122 あ、いえ・・・
ホットメールの方に送った、と言うことです。
第一、気に入っているというよりは、ねえ?(w
126 :
メメント・モリ:2001/07/13(金) 14:02
入院はしてるみたいですけどね。
2人目の死者が出るかと思ってましたが。
>>125 ただのアホのいう事だから、気にしないでね。
暑くて更に磨きがかかったってことで…。
>>130 わあああホントだよお!
恥ずかしいぜええーチャンチャン!
そうです。
>>133 「元気」が消えていますが・・・
凹みました?
いいえ、そんなことは…
>>135 ああ、良かった・・・
元気でなによりです。
>>137 そうそう、元気元気♪
ところで、メールは見れましたか?
男性論&女性論板にはなにも立ってないね。
>>138 それが、まだ見れないんだ。
緊急ならケータイに送られて来るんだろうけど
やっぱり見ようと思った時に見たいよね、メールって。
こういうのがしょっちゅうなんだよ。
>>140 いえ、時々見てみるんだけど
何にも無いなあって思っててね、少し気になってただけ。
>>141 いえ、画像付きなので(w
まあ、フリーメールはそんなものですよ(w
>>142 動きが無いんですか・・・(w
静かな板なんでしょうな(w
>>143 そうかい、23は画像付きのメールだったのかあ。
フリーメールでも、hotmail はそういうの多過さ。まあ仕方ねえね。
多過さ=多過ぎさ
>>145 携帯に送れれば、送りますが?
まあ、ただですからねぇ・・・
>>147 え、オレのケータイは画像対応してるのかなあ。
自分が何の機種を使ってるのかも、気にしたことが無いオレって
もしかしてサイテーかも(w
hotmail やっと見れた!
ちょっと落ちてました。
あげてしまった・・・
154 :
波平:2001/07/13(金) 15:35
∫
/ ̄ ̄ ̄ ̄\
/\ ⌒ ⌒ | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | (・) (・) |< 時間がないが、こんにちわ。
(6-------◯⌒つ| \____________
|∨ _||||||||| | _____
l / \_/ / | | ̄ ̄\ \
YOU!(⌒)____/ | | | ̄ ̄|
/,-r┤~.l l:l ヽ | | |__|
(rf .| | ヽ └、 `ー(|__|__/ /
.μλ_八_  ̄) | ̄ ̄ ̄ ̄| 〔 ̄ ̄〕
`ー┬‐-ー' ̄ | ̄ ̄ ̄|戸l
波平、久しぶりだね。
>>156 画像のやつは、届いて無いんですね・・・
161 :
波平:2001/07/13(金) 15:38
∫
/ ̄ ̄ ̄ ̄\
/\ ⌒ ⌒ | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | (・) (・) |<
>>156 157 うむ、久しぶり、こんにちは。
(6-------◯⌒つ| \____________
|∨ _||||||||| | _____
l / \_/ / | | ̄ ̄\ \
YOU!(⌒)____/ | | | ̄ ̄|
/,-r┤~.l l:l ヽ | | |__|
(rf .| | ヽ └、 `ー(|__|__/ /
.μλ_八_  ̄) | ̄ ̄ ̄ ̄| 〔 ̄ ̄〕
`ー┬‐-ー' ̄ | ̄ ̄ ̄|戸l
即落ち宣言。
>アンチ
メールしましたよ。さっき。
164 :
波平:2001/07/13(金) 15:39
∫
/ ̄ ̄ ̄ ̄\
/\ ⌒ ⌒ | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | (・) (・) |< ・・・と言ってもそろそろ落ちるがのう。
(6-------◯⌒つ| \____________
|∨ _||||||||| | _____
l / \_/ / | | ̄ ̄\ \
YOU!(⌒)____/ | | | ̄ ̄|
/,-r┤~.l l:l ヽ | | |__|
(rf .| | ヽ └、 `ー(|__|__/ /
.μλ_八_  ̄) | ̄ ̄ ̄ ̄| 〔 ̄ ̄〕
`ー┬‐-ー' ̄ | ̄ ̄ ̄|戸l
波平めっ、逃げたな(w
>>159 ケータイの方かい?届いてないよ。
フリーの方も。
>>163 あ、駄目出しのやつですな(w
了解ですよ(w
168 :
波平:2001/07/13(金) 15:41
∫
/ ̄ ̄ ̄ ̄\
/\ ⌒ ⌒ | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | (・) (・) |<
>>166 いや、まだいる。
(6-------◯⌒つ| \____________
|∨ _||||||||| | _____
l / \_/ / | | ̄ ̄\ \
YOU!(⌒)____/ | | | ̄ ̄|
/,-r┤~.l l:l ヽ | | |__|
(rf .| | ヽ └、 `ー(|__|__/ /
.μλ_八_  ̄) | ̄ ̄ ̄ ̄| 〔 ̄ ̄〕
`ー┬‐-ー' ̄ | ̄ ̄ ̄|戸l
>>165 ・・・・・・・(´Д`;)オペロン・・・
>>167 では、次の提出を待っておるぞ。(w
落ち。
>>162 こんにちは、と言っても落ちてしまうんですね(w
>>164 波平はいつも顔文字板で遊んでるんだよね?
お勧めのスレを教えてくれぃよ。
173 :
波平:2001/07/13(金) 15:43
∫
/ ̄ ̄ ̄ ̄\
/\ ⌒ ⌒ | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | (・) (・) |<
>>170 うむ。ではさらばじゃ。
(6-------◯⌒つ| \____________
|∨ _||||||||| | _____
l / \_/ / | | ̄ ̄\ \
YOU!(⌒)____/ | | | ̄ ̄|
/,-r┤~.l l:l ヽ | | |__|
(rf .| | ヽ └、 `ー(|__|__/ /
.μλ_八_  ̄) | ̄ ̄ ̄ ̄| 〔 ̄ ̄〕
`ー┬‐-ー' ̄ | ̄ ̄ ̄|戸l
>>166 携帯の方には、今送りましたよ(w
ホットメールのほうには、また送りますね。
>>169 あっと、秘密でしたか(w
>>171 はい、適当に仕上げておきますね(w
ごきげんようです。
>>173 波平、またなあ(w
>>174 ケータイの方、添付ファイルが自動的に削除されてたよ。
せっかく送ってくれたのに、見れなかったわい。ごめんね。
>>177 激しい…そう言われると見たくなるよなあ(w
じくじょーじぐじょー
>>178 送りなおしましたよ。
携帯の方も、送り直しましょうか?
>>179 ケータイへは2回来たけど、2回とも削除されてる…(w
やっぱ画像対応じゃないんだね。ダメだ…
>>180 携帯には1回しか送っていませんが・・・(w
>>181 え、なんでだろう。
同じ内容が2回来たよ?(w
ケータイまでエラーかね(w
連続投稿が・・・
>>182 何ででしょうね・・・
ホットメールの方には、何も無いですか?
送信は問題無くできているんですけどねぇ・・・
>>184 ありがとう、届きましたよ(w
激しいーのがね(爆
>>185 そうでしょう、そうでしょう(w
もう1通は見ましたか?
エラー続きの後の、この嬉しさ(爆
オレには2重はできねえよ(w
なんとかしたいんだけどね。
191 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 16:30
>>109 そですね。そんな気はしてました。
なるべく訊くように心がけまする。。
>>111 板以外で訊いていたら
寝てしまった。。。
駄目人間なんですよね。。アタクシ
192 :
てぃむぽ部隊7号:2001/07/13(金) 16:30
雑談すれの224ってないの?
この板久しぶりに来たら雰囲気変わったのぅ。
193 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 16:32
>>192 このスレが多分そうなんじゃないかと。
なんかよくわかんない(w
とりあえず上がってる雑スレが最新版と認識(´ー`)
195 :
てぃむぽ部隊7号:2001/07/13(金) 16:33
莉子が長文を書いてる!(-_-)3ギョウモ…
7号はショックを隠し切れません…
196 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 16:34
あたしだって長文くらい書くわぁぃい!!!!
197 :
てぃむぽ部隊7号:2001/07/13(金) 16:35
>>194 オヒサーヽ(´∀`)
元気も元気、超元気だよ!( ´*`)ゴホゴホ
>元気
はい、裏OKです(w
199 :
てぃむぽ部隊7号:2001/07/13(金) 16:35
莉子パス漏れ説を支持します。長文なんてありえない。
そんなの莉子じゃない。
200 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 16:36
>>197 お久しぶりですな(w
私も元気ですよ!( ´*`)ごほごほ
>元気
あ、やっぱりちょっと待って(w
202 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 16:36
>>199 おいおい、長文はけっこう以前から書いてるぞ!!!
内容はないけど(爆
うわーーーん”!!!
>>200 ・・・まあ、莉子さんらしくて良いですかね(w
204 :
てぃむぽ部隊7号:2001/07/13(金) 16:38
以前のセンスゼロが売りの莉子なら
”内容はないよう”とかのたまっていたはず!
断固莉子パス漏れ説を推す!推すよ!
本物の莉子を返せ〜〜〜(;;
莉子とうとうバイトクビですか(w
206 :
てぃむぽ部隊7号:2001/07/13(金) 16:39
莉子パス問題勃発。
スレ立てよ。
私は莉子さんを呼び捨てにはしないぞ(w
209 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 16:40
>>204 いつからあたしはセンスゼロが売りだったんだ・・・
そんなベタベタなダジャレ言えるかああ!!!!
本物はあたしです、寒いダジャレは使いたくないのです くく・・
>>205 ぐはぁ!!!!!
8時に起きたよ、ちゃんと起きたの(アセ
210 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 16:41
騙りかよ!!!!!
お茶目な辞書君じゃないですかね(w
212 :
てぃんぽ偵察隊:2001/07/13(金) 16:42
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|⌒彡
|冫、)13日ノ金曜日・・
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| 彡サッ
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214 :
てぃむぽ部隊7号:2001/07/13(金) 16:44
スレ立ての文章、いいの思いつかないなぁとリロードを繰り返していたら…
>>212 どっから湧いて出たんだよ!!!!!!!!!!!
マジでおいらの自作自演みたいじゃないか!!!!!!!!
超ビクーリ。
>>213 そのはずなんだけどね、もうフラストレーション溜まるぜええ
216 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 16:45
七号、なんのスレ立てんの?
あれ、辞書君が落ちたという事は・・・
誰なんだ?(w
218 :
てぃむぽ部隊7号:2001/07/13(金) 16:45
さっそく本部スレに報告にいかなくっちゃ!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーヽ( ゚Д゚)ノダッシュ!
マタナー!>名無しさん23殿、莉子殿
219 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 16:46
本部って最悪板か。おつかりんこ
220 :
てぃむぽ部隊7号:2001/07/13(金) 16:46
>>216 莉子のパス漏れについてに決まっとろうがぁ!ヽ(`皿´)ノ
でも今日はやめとく。
本部に報告しなきゃだし時間ない。マタナー
>>218 何を報告するのか気になりますが・・・(w
はい、ごきげんようです。
222 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 16:47
今日は花の金曜日!!略して花金じゃないか!!!!
ネットでわめいてる場合じゃないゾ!!!
223 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 16:48
>>220 駄スレは禁止だよ!!
本部にいってらっしゃーいよー!!
225 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 16:49
アンパンマンチームはなぜあれほどまでに間抜けなのか?
>>222 オレ、騒いでるよ(w
パールハーバーの先行上映みたよー。
228 :
(-_-)さん:2001/07/13(金) 16:50
莉子さん、仲間になったって本当?
welcome to hikky world.
229 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 16:50
と言うか、アンパンマン現るところ、乱あり。
はっきり言って住民は迷惑なのでは?
>>224 うん、ダメみたいだよ。
今日は諦めるさあ。
231 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 16:52
彼さえ、余計なパトロールなどしなければ、バイキンマンが暴れ倒すこともないと思う。
232 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 16:52
>>225 幼稚園の運動会の話か・・?
>>226 当然のことながら有りません!キッパリンコ
誘ってみたけど昨日の今日で反応鈍かった(´д`)
今日もネットで週末を過ごすのねと思うと
涙が止まらなくて。。。
234 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 16:53
>>228 誰じゃぃ(w
ああ、仲間さ!!!本格的な・・!!
引き篭もり板に本拠地移すかも知れません。ヒーン
>>230 はい、了解です。
横はどうでしょうか?
236 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 16:54
237 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 16:54
本来アンパンマンは顔を食べさせることで、弱っている者達を救済すると言う設定のはず。
ところが、近年は顔が濡れたからと言っては、力がでない。
顔が汚れたからと言っては力が出ない。
汚れたり、濡れたりするより、食べられちゃう方がダメージ大きくないか?
239 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 16:56
>>232 違う!映画やTVのアンパンマンの話だ!
今、日テレで映画やってたんだ。
>莉子 ★・廃墟・名無しさん23
お前等ってほんとすごいな。何時覗いても居んのな。
単純にビックリ。
242 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 16:56
>>237 食べられる事が彼の本望なのです。
相手の為に綺麗な顔で臨みたいのでしょう。
243 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 16:57
とにかくやってらんねー。>アンパンマン
ゴミラの星は観にいかねぇぞ。
245 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 16:59
>>238 んじゃあ、酒持ってこーーーい!!!!!
>>239 なるほど・・
園児かと思ったよ、すまんな(w
>>240 フフフ
>>241 すごいだろ!!!いつでも向かえてやる!!
いつでも来い!!ハハハハ・・・・・
246 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 16:59
だいたい弱すぎんだよ。>アンパンマン
彼一人で事件を解決したためしがない。
いつも誰かの力(特にジャムおじさん)借りてる。
248 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:00
外務省の幹部が、沖縄サミットの時、ハイヤー代を水増し請求していたらしいですが、
どうですか?
249 :
三代目魚武@名無しさん:2001/07/13(金) 17:01
ここも久しぶりだ。莉子お前まだいたんだ。
サンライズもまだいんのか?
250 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 17:01
>>249 あああーー!!!3代目ーーー!!!!
久しぶり、何してたの?!!
サンライズもたまにいるよ!!!
251 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:01
総額で、1200万円らしいですが、どうですか?
警視庁が詐欺容疑で捜査中ですが、どうですか?
252 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 17:02
>>251 ミッチリ晒し挙げてバッシングされて欲しいね!!!
253 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:02
容疑者は松尾の後継として、注目されてたらしいですが、どうですか?
254 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:03
教科書問題どうですか?
内政干渉ですか?
>詐欺容疑
どんどん捕まえて欲しいものですな。
256 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 17:04
アンパンマンの話のがあたしにはわかりやすい(´ρ`)
257 :
三代目魚武@名無しさん:2001/07/13(金) 17:04
何してたって、別に、仕事だよ。お前もバイトしてたろ確か。やめたの?
258 :
三代目魚武@名無しさん:2001/07/13(金) 17:05
サンライズには引導渡してやったか?(w
>教科書問題
話によると、韓国の教科書は酷いらしいじゃないですか。
260 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 17:05
>>257 まだ辞めてない・・・・
うん、まだ辞めてはいない・・・
261 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:06
日韓合同開催予定のサッカーにも影響あるようですが、どうですか?
韓国では、この教科書問題にからめて、日本に対する様々な規制を強化する姿勢らしいですが、どうですか?
262 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 17:06
>>258 引導って・・・?例えばどんな事でしょか・・
263 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:07
>>259 歴史観と言うのは、差異があって当然だと思うのですが、どうですか?
日本独自の歴史観を持つのはダメですか?
>韓国
鎖国をして困るのは自分の国じゃないですかねぇ・・・
265 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 17:07
266 :
三代目魚武@名無しさん:2001/07/13(金) 17:07
辞めてないんか。まあ、ネットも程々にな。夏ばてすんなよ。じゃーな。
馴れ合い御免挨拶無用。
267 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 17:08
あああ、3代目ったらいつも途中でいなくなっちまうのね!!
268 :
名無しさん:2001/07/13(金) 17:09
難しいこと書くから莉子たんがバーストしているぞ!!
>>263 偏りすぎるのは問題だと思いますがね・・・
ある程度なら尊重するべきだと思いますよ。
270 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:09
パールハーバーどうですか?
自国(米)でヒットしないからと言って、やたら日本で宣伝するのは、どうですか?
271 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 17:10
>>268 ぃやかましいわああ!!!!
ちゃんと訊いてる訊いてる・・・
272 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:11
パールハーバーに描かれている歴史観も、米国主導の歴史観だと思うのですが、どうですか?
単なる”演出”として観るべきですか?
273 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:12
274 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:12
どうですか?
>パールハーバー
なるほど、そう言う見方もできますか。
276 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:13
ダメですか?
というわけで、落ちです。
278 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 17:14
279 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:14
「それいけ!アンパンマン!ゴミラの星」と「パールハーバー」どっち見に行きますか?
280 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 17:14
281 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:15
282 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 17:16
目が痛い・・
金曜だというのに遊び相手がいない・・
引き篭もりになりそう・・
猫がうるさい・・
夕飯作らなきゃいけない・・・
鬱でしんじゃいそうだよ!!!
283 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:16
アンパンマンめ〜。
むかつん!
284 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:17
なぜ金曜日だと遊ばないといけないんですか?
285 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:18
だいたい彼がいるんじゃないんですか?
>>282 あれ、既に引き篭もりじゃなかったっけ?
287 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 17:18
週末だからです。明日休みだからです。
あたしは年中休んでますけど。のほほー
288 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:19
あなたは彼以外の男性と遊ぶつもりなのですか?
289 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 17:20
>>285 いるけどちょっと・・
あんまやる気なさそう。
>>286 ・・・まだだ!!まだ・・まだまだああ!!!
真の引き篭もりだったら24時間常駐して
ひとりで雑スレ1000超える
>>289 あぁ、だったら後少しで「真の引き篭もり」になれるよ。
291 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 17:20
関係無いが、帝國で轟君を見かけて安心したよ。
293 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:21
男性とは限らないですね。断定的な書き方をした俺を許しますか?
294 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 17:21
295 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 17:22
296 :
横やりする人:2001/07/13(金) 17:22
>>289 6ヶ月以上、定職に就かずに家にいる人を引きこもりと言うそうです。
297 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:22
参院選はどうですか?
298 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 17:22
>>296 じゃ、これから半年くらい無職やんないと
真の引き篭もりにはなりないわけだな。
社会参加できなくなってきました。
マジウトゥ
299 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:23
>>296 その場合、定年を迎えたお年寄りなどは含まれるのですか?
良かった、俺は確実に引き篭もりからは除外だ。
301 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:24
もし、含まれるならば、日本の引きこもり人口はかなり多いですが、どうですか?
302 :
横やりする人:2001/07/13(金) 17:24
303 :
横やりする人:2001/07/13(金) 17:25
304 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:25
>>302 フリーターは定職に就いてる部類に含まれるのですか?
305 :
(−_−)@莉子 ★:2001/07/13(金) 17:26
引き篭もり・・
しかし、一回くらいは引き篭もり生活をしてみたいもんだ。
307 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:27
契約形態の仕事で、SOHOなどの場合は、どうですか?
308 :
(−_−)@莉子 ★:2001/07/13(金) 17:27
>>308 貴様の引き篭もり人生と変わるのは恐ろしいのでパス1。
310 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 17:29
今、人間の底辺を支えている気がする。
311 :
横やりする人:2001/07/13(金) 17:30
>>304 きちんと労働し、賃金を得ているのであれば、その部類に含まれると言っても良いと思います。
>底辺を支えている
って事は、底辺のさらに底辺か。駄目人間まっさかりだな。
313 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 17:31
今人生で一番覇気がなくなってる
314 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:31
しかし、半年間、無職で引きこもりと認定されるのか。
不況の時代は、引きこもり倍増だな。
315 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 17:32
引き篭もり板でも逝って友達みつけようかな・・・・
316 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:33
>莉子
一日一度は必ず太陽にあたってますか?
317 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 17:33
プラス思考はどこへやら・・・
自慰書き込みで気を紛らわしてるアタシ
318 :
横やりする人:2001/07/13(金) 17:33
>>314 現代は、引き籠もりが増加していると言われています。
不況の影響もあると言えるかも知れません。
319 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 17:34
>>316 寝てる場所が窓際なんで
そういう具合では当たってます。
それと彼氏に会うのに少し太陽見てます。
それだけです・・・
>>314 とりあえず、仕事を探して職安とかに行く人は除外されるだろう<引き篭もり
321 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:34
カルシウムが不足しがちな女性の場合、特に太陽光は重要らしいですが、どうですか?
2ちゃんしてる暇あるなら運動せい>莉子タン
323 :
横やりする人:2001/07/13(金) 17:34
324 :
横やりする人:2001/07/13(金) 17:35
325 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:35
>>318 >>320 要するに積極的に行動を起こさず、じっと家にいるのが引きこもりと言うことですか?
326 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 17:36
>>324 運動しましょうよ・・・皆。
>>325 そうですね。仕事する意欲も無く、家でゴロゴロしているのは引き篭もりでしょうね。
329 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:37
こう暑いと、泳ぎたいですが、近所に海もプールもありません。どうしましょうか?
330 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 17:38
堕ちるとこまで堕ちてしまええーー!!あたしなんて!!!
どんどん堕落すればいいのさ!!!
そうすれば這い上がるしかなくなる!!!
331 :
ななこ:2001/07/13(金) 17:38
まいどーん!!>オール
ひさしぶりー!
332 :
横やりする人:2001/07/13(金) 17:38
>>325 引き籠もりの定義は、「定職に就かずに家にいる状態が6ヶ月以上続いている」
人を引き籠もりと言うそうです。行動を起こしても、結局は労働せずに家に居るなら、
それは引き籠もりと言うのでしょう。 あれ?
>>329 ドライブがてら海に逝きましょう。
>>330 堕ちてしまって、ずっと平行線と言うケースも考えられますな。
334 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 17:39
癒し系マドンナがきた・・・
335 :
ななこ:2001/07/13(金) 17:39
昨日神戸のモザイクにAI見に行ったら、やってへんかった!
>>331 ひさしぶり
>>332 まぁ、第三者の目から見たら引き篭もりでしょうね<意欲はあるが働いてない人
337 :
ななこ:2001/07/13(金) 17:40
クロコダイルダンディー3て知ってる?私1も2も知らんのにあやうく
それ見させられるとこやっってん(w
なかなかユニークな奴だ
339 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 17:42
(T_T)ななこ、アンタいい女だ・・ヒーリング・・・
340 :
横やりする人:2001/07/13(金) 17:42
>>340 君もそうだが、ななこにクロコダイルダンディー見せようとした奴もね(w
342 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:44
すっかり落ちてて、気づかなかった俺は、どうですか?
343 :
ななこ:2001/07/13(金) 17:44
ほんでゲーセンでな、ぬいぐるみがぶらさがってて、奥から重りみたいなんが
シューってすべってきて、うまく当たったらぬいぐるみが取れるやつ
知ってる?それで4個も取った!
344 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:44
将来的に消費税が14%になるかも知れませんが、どうですか?
345 :
横やりする人:2001/07/13(金) 17:44
346 :
横やりする人:2001/07/13(金) 17:45
>>344 スレを間違えている気がしなくもなくなくないですね。 あれ?
>>343 あぁ、知ってる知ってる。
誰と遊びに逝ったの?
348 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:47
>>345 ヴァカとか、アフォとか、そんなとこですか?
「どうですか?」と言うのは、問いかけであって問いかけでない。
つまり、口癖のようなものだと思ってて下さい。
真面目なレスは考える必要なないと思うのですが、どうですか?
349 :
ななこ:2001/07/13(金) 17:47
あんまり時間が無いから、うまく伝えられへんわ。練無友達らと行ってんで!
4人で!クロコダイルダンディー知ってる子がおって、めっちゃおもろい
って言うててんけど、私知らんし!ちゅうか、主役の人見たこと無いし!
だいたいクロコダイルダンディーてどういう意味やねんなー(w
>>349 友達・・・って事は女の子か。
それで、クロコダイルダンディーを薦めるとは・・・渋いな(w
351 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 17:48
352 :
横やりする人:2001/07/13(金) 17:48
>>348 成る程、解りました。
最後の「どうですか?」については、さて、それはどうですかな?
です あれ?
353 :
横やりする人:2001/07/13(金) 17:49
まったく別の会話になっている・・・
354 :
ななこ:2001/07/13(金) 17:49
あかんわ今日はもう時間が無いねん!はよ用意せんと時間遅れちゃうから!
練無莉子またねー!しゃあなら!
355 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:50
クロコダイルダンディーとは、
オーストラリア在住のアボリジニの末裔が、ワシントン条約無視したジャケットを着て、
都会の街で騒ぎに巻き込まれる。
警察でもないくせに独自に事件解決をしてしまうと言う強者。
>>354 いてらっさい。
>>353 それは仕方ない。
ななこが来たら、全てをななこに優先するさ(w
357 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 17:51
358 :
横やりする人:2001/07/13(金) 17:51
んで、ここに残ったのは闇ヒロインだけか・・・鬱だ・・落ちよう。バサラ
360 :
横やりする人:2001/07/13(金) 17:52
361 :
横やりする人:2001/07/13(金) 17:53
では、私も。
362 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:53
皆さん選挙権は持ってますか?今月29日は参院選ですが、いきますか?
363 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 17:54
誰が闇ヒロインよ・・・失礼しちゃぅ 逝ってよし
364 :
横やりする人:2001/07/13(金) 17:54
独り言・・・
兄が憎い・・・
365 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:54
皆さん、落ちたようですが、残った俺は、どうですか?
366 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:55
アンパンマンの話題から、随分とそれてしまったな。
367 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 17:55
独り言で自慰ってよし
368 :
横やりする人:2001/07/13(金) 17:55
369 :
嶌田:2001/07/13(金) 17:56
あち〜〜〜。
370 :
ハンバーガーキッド:2001/07/13(金) 17:56
駄目ですか。じゃ俺も落ちますか?
371 :
横やりする人:2001/07/13(金) 17:57
絵炉画像のダウンに逝かねば・・・。
何かイイモノがあれば、ここに貼ります。モロ以外で。ではさようなら。
372 :
嶌田:2001/07/13(金) 17:57
こんちは。暑い。とにかく暑い!
373 :
嶌田:2001/07/13(金) 18:00
連続投稿エラーかよ。
374 :
嶌田:2001/07/13(金) 18:00
リロードで解消。だれも居らず。無念。チーン。
こんばんわ、にはまだはやいかな。
でも、こんばんは。
…だれもいないんですか。
じゃ、ほかへ。
ばいばい、マイ、ラヴ
378 :
嶌田:2001/07/13(金) 18:15
ネスケでどうよ?
379 :
嶌田:2001/07/13(金) 18:16
なんとか書けるね。
誰も居ないけど。
380 :
嶌田:2001/07/13(金) 18:17
今夜オリンピック開催地を決めるのか。
382 :
嶌田:2001/07/13(金) 18:19
BSデジタル放送が見られるTVが欲しい。
プラズマなら尚良し。
なんでクッキーオンなのに記憶されないのだろうか?
いちいち入力面倒ですな・・。
384 :
嶌田:2001/07/13(金) 18:20
>>381 4.7です。6(6.1)は重くて・・・。
>>384 前に一度6を使ったけど、なんか不安定だったし・・
やっぱりIEかなーなんて。
6は軽くなったとか言ってたのに・・。
ちょっと堕ちます。
387 :
嶌田:2001/07/13(金) 18:25
連続投稿エラーにはじかれっぱなし。。
388 :
嶌田:2001/07/13(金) 18:25
雑談もできやしねぇ。
389 :
嶌田:2001/07/13(金) 18:26
>>385 レス遅くなってゴメソ。
やっぱIEですね。
390 :
嶌田:2001/07/13(金) 19:42
さげ。
391 :
嶌田:2001/07/13(金) 19:43
あ、かけた。
マクだと調子悪いんかな?
392 :
嶌田:2001/07/13(金) 19:44
連投エラーもないし。
393 :
嶌田:2001/07/13(金) 19:44
あ゛〜づ〜い゛〜。
394 :
嶌田:2001/07/13(金) 19:46
北海道の軽食喫茶で焼肉定食頼むと、豚肉だった。
とても新鮮な気分でした。
395 :
名無しさん:2001/07/13(金) 19:51
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397 :
嶌田:2001/07/13(金) 19:52
連投エラーが出ました。
なので、落ちます。
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■■■■√ === │ | 馴れ合う奴は全て
■■■■√ 彡 ミ │ | ,,,,,,,,
■■■√ ━ ━ \ | iiiiiiiiii ii ii
■■■ ∵ (● ●) ∴│ | iiiiiiiiii ,,,,``` iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii
■■■ 丿■■■( │ | iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii iiiiiii
■■■ ■ 3 ■ │< iiiiiiiiii iiiiii iiiiiiii
■■■■ ■■ ■■ ■ | ,,iiiii iiiiiiiiii iiiii,, iiiiiiiiiiiiiii
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嬲 <_ ( {} ) _ヽ 从从 |
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嬲ヽ ) 从从 从从 从从 )))) | /
嬲_ 嬲 从从 | < アツイヨ〜アツイヨ〜・・・
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つーか、荒らし君はなにを言いたいの?訳わかんねー(稿
そんなお前こそ馴れ合いに逝けといいたい今日この頃だ。
今夜は呑むぞ!!!!
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∧∧-冖∧∧< 警部、いつでも逝けます!
0/(゚Д゚)__(゚Д゚)「0\
γ | ̄ ゝ==/ ̄| ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| o○‐⊆二⊇‐○o | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|_ ̄_ ̄∈三∋ ̄_ ̄_|<よし、突入ーーーー!!
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∧∧-冖∧∧< 警部、いつでも逝けます!
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| o○‐⊆二⊇‐○o | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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∧_∧ オォォ
( ´∀`)
( つつ
) ) ヽ
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∧_∧ マァァ
( ´∀`)
(つ*⊂ )
> ) ヽ
(__)(_)
∧_∧ エェェ
( ´∀`)
((○⊂ )
〉 ) ヽ
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\ ∧,,, ∧_∧ モォォ
ゞ ⌒ヽ/ ´∀)
<( >> ⊂ )
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ナァァーーー!!
∧_∧ \ | / /
(,_´∀) ゞ ⌒ヾ∠_
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/ /,>" > //_ く ̄
(_ノ (__),/ / ∨.N \
私は某大学の2年生です。まだ、19歳です。一昨日キャンパスで犯されました。その日は5限まであり、その後飲み会がありました。
しかし、翌日も大学があったので早めに帰ろうと思い8時くらいに大学を出ようと思っていました。
そして、8時くらいにキャンパスを歩いていると、いきなり後ろから羽交い絞めにされました。
あっというまに植え込みに引きずり込まれて、手足を押さえつけられました。3人くらいいたと思います。
私の大学はかなり大きいので誰でも出入りできるのです。一生懸命抵抗しましたが,一人に手、一人に足、
そして最後の一人が私の上に乗っかっていては私の抵抗も意味のないものです。
上着とスカートが毟り取られ、私はブラと下着だけになりました。「いやーーーーー!!止めて!嫌やぁーーーー」
「やっぱこいつ乳でかいな〜〜!!」と、3人のうちの一人がいいました。おそらく同じ大学の人だったのでしょう・・・。
「嫌やぁ!何でこんな事するんよ〜」「お前がこんなええ体しとうのが悪いねん!いっつもチンポギンギンやってんぞ!」
「お前、いやらしい体してるから、いつかこうしたろうと思っとってん」そう言いながら、ブラを捲り上げて乳首を舐めてきました。
他の二人は、初め抑えてるだけでしたが,我慢できなくなったのか口にはモノをいれてピストンされ、
下もいつのまにか脱がされ舐められていました。「あっ、出してまう〜〜〜」
と口に入れてる人が言ったかと思うと,口に精液をだされ、吐こうとしたら、キスをされ全部飲まされました。
私は、されるがままで涙を流して耐える事しか出来ませんでした。
舌が私の割れ目やクリちゃんを執拗に攻め続け、そして一人がモノをアソコにあてがいました。
すると、ついに上に乗っていた人が挿入してきました。「いやあ〜〜〜!!!!許して、止めてーーー!!」
「すげーーー!ばりしまる〜〜〜!!!」その人のはかなり大きくて奥まであたって、気が変になりそうでした。
もちろん生入れです。「あっ、やめっ・・・てよぅ・・・。ん、あぁ〜〜〜」ずっとずっと耐えていたけど、
感じてしまい声が出てしまいました。彼らの舌が、首筋、わき腹、アソコ、割れ目と這い回ります。
ピストンもガンガンついてきたと思うと、ソフトになって、円を描くようにこねくり回してきて・・・。
すっごいうまいんです!!グチュグチュとHな音もしてきて、私はいってしまいました。
中で彼のモノがピクッとしたかと思うと、熱いものが膣内で広がりました。中出しされてしまったんです!!
危険日だったのに・・・。その後、代わる代わる犯されて何度も中出しされました。
最後には私の体全体、精液だらけでカピカピしていました。シャワールームに連れて行かれ、そこでも何度も廻されました。
写真こそ取られませんでしたが、また頼むで〜〜っと言われました。彼らは違う学部ですが、いつも私の体を見ていたそうです。
おそらく、彼らが卒業するまで犯されるんだと思います。拒んだらお前の彼氏にばらすぞって言われたんです。
私どうしたらいいんでしょう・・・
| ;;||;;;;;;;;;;;;;;;;;\;;;;;;;\
| j .____ ;;||;;;;;;;;;;;;, ,;;ヘ;;;;;;;;;;ヘ
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. | .||||j ヽ___./ .j||||j ,,,;; ;;;;;;;||;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;/
|.||||||j .V j|||||||j ;;,,, ;;;;;;;;;||iiiiiiiiiiiiiiiii!!'' ̄ ̄
___─ ̄ ̄\─ 、 . . /ス . || ''!!|| ヽ j|||||||||||||j ;;;;;;;;j|!' ,;;jj|||||||||||j ||j
___./ ̄ ̄\ \ \ // ヽ |.||jj;,, \しし(_j||||||||||||||||||jj;;,,,;;;:: ;;;;;j||jjjjjj||||||||||||||| |||
/ / \ .\// ヽ |.||||||||l!''/ ''!!||jjj;;,,, ,j|!'' ,,,;;;;;;|||||||||||||||||||! j|! '|||
| / \ .// ヽ |.|||l!' ./ !||||||||||||||!!' ◎;;;;;|||||||||||||||||! j||! .j|||
| / ヽ/// ヽ____ __|.!' / !|||||||||!' ;;;;;;!|||||||||||||||jj|!!' .jj||!'
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.\\ .\.ヽ ./ . // / / .//./ 人__ ___ / ;;j|||||||||||||||||||||!!'
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「ブルートレインはぼくの家」
てんとう虫版ドラえもん25巻より
この話は友人の大好きな一編で、僕自身かなり好きな話だ。
あらすじとしては、「スネ夫の自慢を聞いたのび太がワガママ言って、ドラえもんがそれを叶える」典型的な話。
ブルートレインに憧れるってのもなんか渋い物があるが、面白いのはドラえもんの叶える方法。
ワッペンを付けただけで、家をブルートレインにしてしまうという力技。
しかも道具の名前は不明と言う思い切りの良さ。
ワッペンを玄関に張り付けて、電車でGO!のコントローラーそのままの機械をのび太の部屋に置くだけで野比家はブルートレインになってしまう。しかも四次元に入って住宅街を突っ切って線路へ向かう。
↑この異様な光景。例の空き地を家が進む図。
そもそも家にいながらにしてブルートレイン旅行を楽しむという、極化した願望が笑わせてくれる。
ドラえもんの面白みの一つに、家の中で全部済ませてしまおうという箱庭感覚というか、盆栽に通じるような日本人のわびさびがあると思う。「日曜農業セット」なんか最たるモンだし、「お座敷釣りぼり」も典型的な例だろう。
だが、この話は部屋どころか家ごとってところにスケールのでかさとそれに比例するバカっぷり(勿論誉め言葉)が際だっていて特筆モンだと思うがどうだろう。
さて、ブルートレインハウス(?)は線路にたどり着いて一路進むが、四次元にいるってのにちゃんと線路にこだわっている辺りも素晴らしい。まあ、線路を走らなければブルートレインとしての存在意義があるわけないし、ましてやそれが家そのものの場合それは更に重要だ。
だが、そのもの過ぎるから、下のような異常極まる絵になる。
やはりドラにしては描き込まれ過ぎた背景が、線路を走る家と言う物を強調させるに充分なことを心得たF氏自身のセンスを推したい。ここに敢えてゴトンゴトンと言う擬音がまるっきり無いところも、かなりくるものがあるが。
のび太とドラえもんが途中「食堂車」と称して一階でご飯を食べるシーンも何とも願望充足と言うか、夜食を食べるという子供の持つ変な願望をよく分かっている。もともとF氏は美味しそうな食べ物を描かせたら漫画家の中でもトップクラスの人間だけに、ここでも外さない。
窓の外を夜景が流れている情緒感も、その後の駅員の驚愕ぶり(そりゃホームに家が入ってくれば驚くに決まってる)と対比していて笑えるポイントだ。
続いて起承転結の様な基本をキチンと知り尽くしているF氏は、パパが起きてたばこを買いに行くと言うサスペンスを用意している。
そこでのドラえもんの
「ブレーキかけなきゃ」
ってのも相当笑える。まあ、動いていたら危ないからもっともだとは思うんだけど、非現実な世界での現実感のある行動がやけにおかしいってのもドラえもんの面白い部分だ。
そして、ギャグ漫画のお手本のような下の絵を見てくれ。
↑ブレーキの慣性でつんのめるパパのシロクロした目も笑えるが(勿論ギ・ギーって擬音も)、玄関を開けた時のパパの顔にかかった影と、目の前が山の中って言うお約束が最高。パパの目を見開いた引きの画も素晴らしいが、一番のポイントはいきなり線路じゃないってところだ。あんなに線路にこだわっていたくせに、面白い画面を優先させたF氏の卓越したセンスにここでも感心と共に爆笑。
ねぼけないでの一言で済んでしまう、全然説得力のないオチだけで終わるこのサスペンスだが、のび太の「発車していいよ」も小さく笑えるポイントだ。
で、最強に笑える事に、ブルートレインだから遠出っていう所もちゃんと叶えちゃってるところと、寝台車だから当然寝てるのび太が素晴らしい。
いつものことだが、ドラえもんの無償の善行が胸を打つ(っていうか笑える)。
挙げ句にシルエットで台詞が
「おきろよ」
そりゃそう言うしかないけど。
もの凄く遠くまで走っているのを表現するために、これまた分かっている大ゴマを入れてくるのも良い。
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敏明は十五歳、中学三年生。今、高校受験の真っ最中だ。ガールフレンドは
いるが、受験が終わるまで電話するのもおあずけ。好きなサッカーも、TVゲ
ームもみんなおあずけ。ひたすら机に向かう毎日である。机に向かっていると
ときどき、自然と股間に手が伸び、ペニスをいじってしまう。中一の時覚えた
オナニーだが、いけないいけないと思いつつ毎日二回はしないと頭がモヤモヤ
して勉強など手につかない。今もちょうど休憩時間、何となくいつものクセで
ペニスをしごきだした。
「くっ、うううっ」
頭に浮かぶのは白い肌、セーターの下に隠れている乳房のふくらみ……。実
は敏明には双子の姉がいる。二人とも現在二十歳で都内の有名女子大生。二人
とも美人だ。出るべきところはばーんともりあがり、ウエストはキュッとひき
しまり、サラサラの長い髪をなびかせて並んで歩くところは、弟から見てもた
め息がでる。
若い欲望は姉たちを「異性」としてとらえはじめ、ときどき姉の入浴姿をガ
ラス越しにのぞいてみたり、ぬぎ捨てられた下着を借りてきたりしはじめた。
こんな美しくセクシーな姉たちと同じ屋根の下に住んでいるなんてまるでヘビ
の生殺しである。
敏明の手は固くなったペニスを激しくしごく。自家発電とはよくいったもの
だ。手もペニスも摩擦熱でやけどしそうである。姉たちのバスト、姉たちのヒ
ップ、姉たちのパンティの匂い……そういった記憶がごちゃ混ぜになったとこ
ろで敏明は激しく爆発した。
翌日、土曜日。父は会社へ、母は友達とクラシックのコンサートに出掛けた。
いい天気だが、敏明には勉強が待っている。双子の姉たち、ミミとナミは大学
が休みだというので部屋でのんびりくつろいでいるのだろう。
「いいな、お姉ちゃんたちは……優秀で。それに比べてボクなんか……」
敏明のイライラは極度に膨らんでいた。このままでは勉強なんか手につかな
い。またしても股間に手がのびてしまう……
そんなとき、ふと聞こえてきたのは、かすかな女のあえぎ声。
(なんだろう、お姉ちゃんたちの声みたいだけど……)
敏明はそっと立ち上がった。
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
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平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
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小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
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世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
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經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
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などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
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すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
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、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
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經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
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などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
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すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
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、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
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經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
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などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
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すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
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、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
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經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
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などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
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すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
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、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
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經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
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などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
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すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
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、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
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經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
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などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
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すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
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、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
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經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
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などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
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すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
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、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
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經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
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などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
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すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
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、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
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經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
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などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
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すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
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、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
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經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
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などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
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すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
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、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
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經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
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などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
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すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
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、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
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經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
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などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
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すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
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、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
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經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
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などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
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すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
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、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
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經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
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などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
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すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
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、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
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經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
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などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
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すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
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、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
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經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
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などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
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すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
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、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
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經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
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などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
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すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
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、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
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經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
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などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
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すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
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らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
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、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
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其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
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蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
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に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
561 :
透明な名無しさん:2001/07/13(金) 22:46
やっぱ無駄遣いはダメよねアゲ・・・(爆
さーて適当にね・・・
久しぶりですね、委員長。アヒャ
投稿規制を逃れるためにハンドルを中途半端に変更しているのが滑稽です。
何故固定ハンドル撤廃の理由を述べないのか解りましたよ。
それは単なるあなたの我が儘だからですね? そうでなければ言える筈です。
「机上の空論をするつもりは無い」と言っていましたが、
少なくとも雑談をしていない方にまで投稿規制の被害が及んでいます。
「革命には犠牲がつきもの」と言っていましたが、
その犠牲にならなければならない理由を、あなたは明確には述べていません。
これでは単なるわがままの巻き添えです。それでも大人ですか?
下品なコピペ、一方的な交渉決裂、根拠を述べない批判・・・・・・あなたは最低です。
13日の金曜日か・・・
イエス・キリストが処刑された日か
MMS上げれ>透明
落ちたっぽいな
>>563 おお!トイレに逝った隙にNo2が・・・!!
委員長の荒らしぶりに、面白さを見出せなくなったの・・・?
あなたがガキで無いと言うのなら、まずは以下の質問に答えて下さい。
「雑スレ220」参照。
>>102 「悪質な馴れ合い行為」
これには「常連馴れコテ本人に聞くか、馴れコテ本人ならよく分かると思う」
と言っていましたが、これでは不十分です。あなたの考えを述べて下さい。
質問は受け付けない、と言うのも受け付けません。
>>568 今日は雑談サイドでやるつもりです。アヒャ
571 :
透明な名無しさん:2001/07/13(金) 23:03
マンネリでは有るもんね・・・
追記
面白さは元々無かったんですが、まあボランティアでしたしね。アヒャ
でも来なかったら虚しい・・・
574 :
透明な名無しさん:2001/07/13(金) 23:08
>>570 なかなか良い性格の持ち主のようで・・・(爆
575 :
毒:2001/07/13(金) 23:20
暇ぢゃあああああ
577 :
透明な名無しさん:2001/07/13(金) 23:26
っていうか、No2の批判が出ると、荒らし引っ込むのよね・・・
味方だと思ってた相手だから、ショック倍増なのだろうか・・・
578 :
毒:2001/07/13(金) 23:29
>>576 こっちがいいたい、、なにこれ、、開けちまったわい、、
579 :
透明な名無しさん:2001/07/13(金) 23:32
毒が自ら被験者になりました・・・
>576はブラクラだそうです・・・(w
580 :
名無しさん:2001/07/13(金) 23:34
>>569 あなたのようなただ面白がって茶々いれて楽しければいいという人間と交渉する余地は微塵もありません。
特別抗告を棄却します。
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小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
587 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 23:45
ちょっとお、ちゅったんいない?
588 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 23:45
もういないの?
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
590 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 23:45
もう寝た?
591 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 23:46
なんだてめーは。まだいたのかよ。早く寝ろ
592 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 23:46
ちゅったん、どこですかー???
用事が・・
593 :
a:2001/07/13(金) 23:46
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
594 :
a:2001/07/13(金) 23:46
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
595 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 23:46
うう、、タイミング逃した、、、
596 :
a:2001/07/13(金) 23:46
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
597 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 23:47
ひとりで頑張ってネ、童貞君・・
598 :
a:2001/07/13(金) 23:47
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
599 :
a:2001/07/13(金) 23:47
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
600 :
透明な名無しさん:2001/07/13(金) 23:48
「抗告」とか「勧告」とか好きよね・・・
頭良く見えるか知らんが・・・(爆
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
602 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 23:49
>>585 待っていましたよ。
あなたが雲隠れするお陰で、私が荒らし扱いされていたのですからね。
私が面白がってレスをするのと、あなたが固定ハンドル撤廃要求を拒否された
事に対する、荒らし行為の理由を述べないのとは別問題です。
それに私は言ったはずですよ、無関係な人間にまで被害が及んでいる、その説明をすべきだと。
それが、大人としての果たすべき責任なのではないですか?
あなたは自分に不利な質問には難癖をつけて、拒否する傾向があります。
正当な固定ハンドル撤廃の理由は無い、それは単なるあなたのわがままだ。そう言う事ですね?
604 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 23:50
難癖を付けて理由を述べないのでは無い、述べられないのだ。
そうだろう?
過去ログ読めない。
607 :
分析!!(どこでも雑談。。。):2001/07/13(金) 23:52
うひゃひゃ。。。久しぶりにあげちょろりん。
608 :
莉子 ★:2001/07/13(金) 23:52
>>606 そうね。かちゅーしゃだとと見れるけど。。
609 :
分析!!(どこでも雑談。。。):2001/07/13(金) 23:52
でも子供を風呂に入れるのでそろそろ落ち。。。
611 :
分析!!(どこでも雑談。。。):2001/07/13(金) 23:53
今日も頑張ってるな。。。荒らし君。。。
でも最近息切れだぞ。。。
サボってるんじゃない。。。しっかりと荒らせ。。。(笑)
612 :
分析!!(どこでも雑談。。。):2001/07/13(金) 23:54
さて。。。
今日も深く潜航しますかな。。。
613 :
分析!!(どこでも雑談。。。):2001/07/13(金) 23:55
んじゃ落ち。。。
莉子。。。美しい親子の入浴を想像しながら震えろ。。。ぷち。。。
614 :
分析!!(どこでも雑談。。。):2001/07/13(金) 23:56
追伸。。。
チンコ2つ。。。
うひゃひゃ。。。
615 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 00:00
>>613-614
想像しちゃったじゃないのよ!!
ああ・・・もう・・
あたしもここは落ち。。
>>603 >>あなたが固定ハンドル撤廃要求を拒否された
事に対する、荒らし行為の理由
736 名前:名無しさん 投稿日:2001/07/08(日) 13:18
>>731 >言いたいこともろくいわず、荒らすだけ?
>何度も言ってるように、こちらの決定は馴れコテの人間がここから去るか、それとも名無しさんを使い雑談するかしなさいということです。
これが守れなければずーと荒らされるだけのことです。それでもいいと言うのならどーぞご自由に。
ここで述べたとうりです何故使ってはならないのかは私が非常に不愉快に感じるからです。
>>それに私は言ったはずですよ、無関係な人間にまで被害が及んでいる、その説明をすべきだと。
そんなもの知ったこっちゃありません、馴れ合いを潰すほうが重要です。
まあ管理人さんに言っても無駄でしょうね。まあ頑張って善処してみてください。
>正当な固定ハンドル撤廃の理由は無い、それは単なるあなたのわがままだ。そう言う事ですね?
わがままかどうかは知りませんが理由がないというのはその通りです。
617 :
とり:2001/07/14(土) 00:08
不愉快に感じているコテハン馴れ合いを無くすために、
無駄な時間を延々と費やす・・・・
その方法で無くなるかどうか、まあ頑張れや(w
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622 :
とり:2001/07/14(土) 00:14
オラオラ透明
623 :
透明な名無しさん:2001/07/14(土) 00:15
なんだよ、とり〜・・・(爆
624 :
とり:2001/07/14(土) 00:16
やっぱりいましたね
625 :
透明な名無しさん:2001/07/14(土) 00:17
荒らしは串交換か・・・
かちゅ〜しゃ使うな
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>>616 >何故使ってはならないのかは私が非常に不愉快に感じるからです
不愉快に感じる、と言うのは解りました。
では次に、何故不愉快に感じるのか、それを述べて下さい。
>そんなもの知ったこっちゃありません、馴れ合いを潰すほうが重要です。
>まあ管理人さんに言っても無駄でしょうね。まあ頑張って善処してみてください。
では、無関係の人を巻き込んだ事への謝罪は無いのですね。
>わがままかどうかは知りませんが理由がないというのはその通りです。
あなたは以前、「悪質な馴れ合い行為」と言いました。
悪質である、と判断した所を述べて下さい。
632 :
とり:2001/07/14(土) 00:18
しかし、この時間人がすくのうなりましたな・・
理由は無いが不愉快だから荒らす。それをわがままと言います。
634 :
透明な名無しさん:2001/07/14(土) 00:22
日 凸 ▽ ∇ U
≡≡≡≡≡≡≡ ∧∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
U ∩ [] % 曰 (゚Д゚ ;) <今日は客が来ねぇなぁ。
_________|つ∽)_ \_____
―――――――――――
━┳━ ━┳━
 ̄ ┻  ̄ ̄ ̄┻ ̄ ̄ ̄ ̄
日 凸 ▽ ∇ U
≡≡≡≡≡≡≡ ∧∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
U ∩ [] % 曰 (;゚Д゚ ) <・・・・・ミクロイドSでも見るか
_________|つ∽)_ \_____
―――――――――――
━┳━ ━┳━
 ̄ ┻  ̄ ̄ ̄┻ ̄ ̄ ̄ ̄
>>635 ガチョーン ∧∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
Σ (゚Д゚;) <省略されまくり!逝ってきますっ!!
./ | \_________
〜(___ノ
638 :
透明な名無しさん:2001/07/14(土) 00:29
>>633 おまえに諭されたい奴なんて誰もいねーよ。
おまえの方が不愉快。
>>361 >では次に、何故不愉快に感じるのか、それを述べて下さい。
後者で言ったように理由はありません、不愉快だから不愉快なのです。
あなたのように全ての物事に理由をつける思想もそれはそれでいいでしょう。
中盤は無視。
>あなたは以前、「悪質な馴れ合い行為」と言いました。
悪質である、と判断した所を述べて下さい。
コテハン同士の会話のほぼ全てです、このスレで言えば前半で会話が成立している部分全部です。
642 :
透明な名無しさん:2001/07/14(土) 00:33
>>640 まだ言うか・・・(グオオ
遠慮無くなってきおって・・・(爆
>>642 僕、このコテハンのままでイイですか?
真珠王の許可を。。
644 :
透明な名無しさん:2001/07/14(土) 00:36
>>643 エエけどやな・・・
「真珠王」言うな、なんか情け無くなってきた・・・(爆
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ふむ。。
>>639 >おまえに諭されたい奴なんて誰もいねーよ。
>おまえの方が不愉快。
居るとは思っていません。望む人が諭されればよいでしょう。
私は楽しみでやっていますので。
あなたは委員長の煽り部分なのでしょう。もちろん証明は出来ませんが。
>>641 最後に確認致します。
全ては、あなたの個人的な理由、と言うことで間違いありませんね。
653 :
透明な名無しさん:2001/07/14(土) 00:45
>>649 思いッキリばれとるわい・・・!!!(w
656 :
透明な名無しさん:2001/07/14(土) 00:48
657 :
本生厨房:2001/07/14(土) 00:48
毎度毎度、どくろーさん。
659 :
透明な名無しさん:2001/07/14(土) 00:51
>>658 何よ、イメージ向上プロジェクトか・・・?(w
>イメージ向上プロジェクト
?
ちなみに655は僕じゃないのさシクシクシク
661 :
透明な名無しさん:2001/07/14(土) 00:53
チンコに真珠が9個目だよ〜☆
663 :
透明な名無しさん:2001/07/14(土) 00:55
>>660 だからぁ、「麦」とか「御茶」とか省いて、おっとぉ・・・(w
わーってるて・・・(w
664 :
ななしさそ:2001/07/14(土) 00:56
665 :
透明な名無しさん:2001/07/14(土) 00:56
>>661 とり!!エエ加減にせんかぁぁぁぁぁぁ・・・!!!!!!(爆
>>663 フッ、、仕方ない。 正体を知られたからには(以下略
667 :
透明な名無しさん:2001/07/14(土) 00:57
>>664 だぁーー!!!聞くなぁぁぁぁぁぁ・・・!!!!!!!(泣
669 :
透明な名無しさん:2001/07/14(土) 00:58
670 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 00:59
700
671 :
ななしさそ:2001/07/14(土) 01:00
672 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 01:00
ま、間違えた・・・
鬱だ帰る・・・
とりあえず、悪魔の数字ゲットか。。 オーメン。
>>672 669と699って紛らわしいからね(w
675 :
透明な名無しさん:2001/07/14(土) 01:02
>>668 おもっくそハミだすわ・・・!!!!(爆
>>670 何しとんねん・・・!!!!!(爆
>>671 オシッコでけへんわぁぁぁぁぁぁ・・・!!!!!!(爆泣
ゼェ、ゼェ、・・・
676 :
きるゆー:2001/07/14(土) 01:03
>>670 莉子の身を張ったギャグには脱帽・・・;
677 :
ななしさそ:2001/07/14(土) 01:05
678 :
ギムネマ茶:2001/07/14(土) 01:05
679 :
鏡:2001/07/14(土) 01:15
冤罪スレ、なんか賑やかになってきました・・・
どさくさに紛れて逃げようかな(w
680 :
とり:2001/07/14(土) 01:15
>>661は俺じゃないわあああ!!!
なんでもかんでも俺にすんなあ!!
まあ、たいてい俺が。。。。(wwww
681 :
ギムネマ茶:2001/07/14(土) 01:16
おっ、、?
682 :
透明な名無しさん:2001/07/14(土) 01:18
うう、落ちまくりです・・・(n
>>677 俺は何者やねん・・・!!!!!!(泣
>>678 知らんわ!!名前戻っとるわぁぁぁぁぁぁ・・・!!!!!!(泣
>>680 日ごろの行いじゃぁっぁぁぁぁぁぁ・・・!!!!!!!!
はい退席・・・!!!!!!!(爆
683 :
ギムネマ茶:2001/07/14(土) 01:20
>>682 復帰きぼんぬ。。 ついでに壊れないパソコン作ってくれぇ。。
みんな聖犯罪スレに行ってもうた。。
あかん、、聖斗で変換するようになってるもんだから(w
王よ、、カムバック。
686 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 01:39
性犯罪スレはもういいんですか
688 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 01:45
>>687 人がイパーイ!いるからいなくてもいいっしょ。
眠いしね。
689 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 01:46
逃げ出したとか言われてるし。ムキーー!!!
690 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 01:48
チチチチチチ・・・・・
691 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 01:49
るーるーるー
692 :
廃墟( ´∀`):2001/07/14(土) 01:49
過去ログよめねーし
おはこんばんちわ
694 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 01:49
696 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 01:50
697 :
廃墟( ´∀`):2001/07/14(土) 01:50
>>694 あんなことやこんなことの代償として出てきました。
698 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 01:50
>>695 鳥とか誘き寄せる時の・・・あれ・・(w
チチチチチ・・ってやるでしょ?
699 :
ギムネマ茶:2001/07/14(土) 01:51
おっしゃー! 久々に廃墟と錬無みっけ! おひさー!
700 :
ギムネマ茶:2001/07/14(土) 01:51
>>698 あれか!(w
そして捕獲おめでとう(w
701 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 01:52
703 :
ギムネマ茶:2001/07/14(土) 01:54
>>702 またパソコン壊れたYО!
ネオクエに出てる練無お兄さんも作り直しだYО!(w
>>703 一体、何時になったら完成するのだろうな(w
705 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 01:56
ネオクエ早くやりたい・・・・
706 :
廃墟( ´∀`)<どうも、ギムネマ&みなさん:2001/07/14(土) 01:56
707 :
:2001/07/14(土) 01:57
13日の金曜日ですね、莉子さん、、
708 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 01:58
>>706 意味がわかりません、、、(w
701の答えになってないやん(w
>>707 また出た!!!!!!
709 :
ギムネマ茶:2001/07/14(土) 01:59
>>704 ビデオボード付けたら、マザーボードが氏にました(w
もう一回壊れたら、間違いなく発狂しますよん。。
>>705 期待してもらえて嬉しいYО! つーか忘れられる前に作るよん。。
711 :
ギムネマ茶:2001/07/14(土) 02:02
>>710 知人に取り付けてもらったのさ。
飲み会の帰りだったから、、濡れた手で触ったのか? と。
>>711 そしたら、ショートでもしたのかね(w
どちらにせよ、ご愁傷様。
713 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 02:04
チチチチチチ・・
715 :
ギムネマ茶:2001/07/14(土) 02:06
>>712 電源入らないのに、ランプ付いたまま?みたいな感じになった。
もう一台買おうかな、、いや金が無いな(n
716 :
廃墟( ´∀`):2001/07/14(土) 02:07
腹減ったなー
と、書くことが無い。
717 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 02:07
>>714 今なんだかスレもけっこう動いてるし
人いるから全然ヘーキ!!ウフ
>>715 良い方法がある。
莉子の家に逝って盗んで来い(w
719 :
ギムネマ茶:2001/07/14(土) 02:08
>>713 また呼んでる(w
ところで『(n』って何? 実は意味知らずに使ってたり。。
720 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 02:08
721 :
ギムネマ茶:2001/07/14(土) 02:09
722 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 02:09
723 :
廃墟( ´∀`):2001/07/14(土) 02:09
724 :
ギムネマ茶:2001/07/14(土) 02:11
>>722-723
サンクス!
笑い=w みたいなモンだったんか!
725 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 02:12
>>723 珍走でも性犯でもそうだけど
その犯人が出てくると盛り上がる気がするがどうか。
やはり一種のエンターテイメントなのか・・?(アセ
本当に議論出来るネタは物凄く少ないね。すでにこの板では。
726 :
:2001/07/14(土) 02:17
中学1年の秋のことです。
私の祖母が亡くなったときのことなのですが、 当時、
体調の良くなかった祖母はもうずっと入院してました。
そしてもう助からないという連絡が入り朝も4時頃、家族で病院へ
行ったんですね。私も病室に入る事ができ、祖母をみとることが
できました。 その日は、ちょうど13日の金曜日で、
祖母の亡くなった時刻というのが、午前6時49分。
(忘れもしません、その日はちょうど秋の遠足の日だったんです)
夜は13日の金曜日ということもあり、
金曜○ードショーでは「13日の金曜日」が放映されてました。
当時は「13日の金曜日には不吉な事が・・・」
というようなことが流行っていた時期だったからだとおもうのですが、
偶然にもあまり良いとはいえない数時が重なったその日は、
本当に怖かったです。 今にして思えば、ホントに偶然なんでしょうけどね
(笑)。 でも忘れられない数字です。
覚えやすい数字という家族もおりますが
727 :
ギムネマ茶:2001/07/14(土) 02:17
>>725 聖斗ぐらいしか思いつかない。
興味深いスレがあったな、、あとで過去ログ読んでみよ。
728 :
ギムネマ茶:2001/07/14(土) 02:17
729 :
廃墟( ´∀`):2001/07/14(土) 02:17
>>725 そうですな。
アトラクションのような感じですか。
ネタだってわかってるしな
730 :
鏡:2001/07/14(土) 02:17
>>725 正確には「犯人のフリしてるヤツ」だろうけど。
731 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 02:17
半角スペースの書き込む文章は読んではいけません!!!>アタシ
732 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 02:18
733 :
鏡:2001/07/14(土) 02:19
734 :
廃墟( ´∀`):2001/07/14(土) 02:23
>>732 好きなんか。
そうしないとレスも続かないけどな。
735 :
:2001/07/14(土) 02:25
18歳の時に私が体験したものですが、急に酷い腹痛で人事不省になっ
たのです。 なんだか暗いところにいて真っ黒なまるでコールタールみ
たいな川の向かい側には、死んだ祖父と犬がいました。祖父は
「おーい!」と呼んでいて私はそこへ行きたかった のですが、
川があまりにも汚くて汚れそうに思えて躊躇していたら、 突然背中を
大きな手で掴まれてグイッと引き戻されました。 気がつくと病院の
廊下を運ばれていて、母が一生懸命私の名前を呼んでいました。
卵巣嚢腫の破裂で緊急手術を受けたのだと知ったのは、
その後のことでした。足もとの草が光って見えていたのを覚えています。
その他には何も見えない所でした。
――――――――――――――
長いAAは省略されるようになったね
__ __ .r――――――――
∨ |聖域なき改革ですかね
日 凸 U | ______
≡≡≡≡≡| / .∧∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
U ∩ [] ∨% (゚Д゚ ;) <男なら、ひとコマで勝負しましょうよ
__ ∧ ∧___∧ ∧|つ∽)_ \_____
(,, ゚Д゚)日 (゚Д゚,,)∇
― / | ――.../ | ―――
\(__.ノ \(__.ノ
━┳━ ━┳━
 ̄ ┻  ̄ ̄ ̄┻ ̄ ̄ ̄ ̄
737 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 02:28
738 :
廃墟( ´∀`):2001/07/14(土) 02:29
グオオオ
739 :
本生厨房:2001/07/14(土) 02:30
あつあつあつあつあつーい。
740 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 02:31
――――――――――――――
ち○こマ×コち○こマ×コ、バンバン!
__ __ .r――――――――
∨ | ・・・・・・・・・・
日 凸 U | ______
≡≡≡≡≡| / ∧∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
U ∩ [] ∨% ( ゚Д゚;) <下ネタに走るようじゃおしまいですけどね
__ ∧∧_______|つ∽)_ \_____
( ゚Д゚ )日 ∇
― / |― (-_-) ―――
\(__.ノ (∩∩)
━┳━ ━┳━
 ̄ ┻  ̄ ̄ ̄┻ ̄ ̄ ̄ ̄
742 :
本生厨房:2001/07/14(土) 02:31
熱帯夜に生厨はいかが?
743 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 02:31
744 :
廃墟( ´∀`):2001/07/14(土) 02:32
745 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 02:32
746 :
本生厨房:2001/07/14(土) 02:32
もっとアツくさせるゼ!
747 :
廃墟( ´∀`):2001/07/14(土) 02:32
748 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 02:32
749 :
本生厨房:2001/07/14(土) 02:33
ナマチューと呼んで。
750 :
:2001/07/14(土) 02:33
それでわ、おやすみなさい、今日は天井裏、、
751 :
廃墟( ´∀`):2001/07/14(土) 02:33
752 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 02:34
ナマチューだね。オケ
753 :
本生厨房:2001/07/14(土) 02:34
そうか時代はパーシャルか。
文太さん知ってるってことは、ここの1、けっこう歳喰ってんな!
一旦コッチに移動・・・(n
755 :
廃墟( ´∀`):2001/07/14(土) 02:34
レス番ミスったよ
でも時間を見るともうこんな時間・・・・早いなぁ
仕事してるときもこれぐらい速ければ良いのにな。
さて、寝る。サラバオヤスミ
757 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 02:35
>>750 半スペたんおやすみ・・・
だいたいこの時間が就寝なのか・・。
>>751 わかったよ(w
でも言ってる事が今と全然変わらないのは
気のせい?
758 :
本生厨房:2001/07/14(土) 02:35
ワオ!3時じゃん!寝よか。
759 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 02:36
く・・ここもなんか重い・・・
回線もおかしいのか、ひょっとして・・・
761 :
廃墟( ´∀`):2001/07/14(土) 02:36
762 :
本生厨房:2001/07/14(土) 02:36
カルーイヨ。
∧∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ゚Д゚)< よし、またお笑い板で勉強だ!
_ φ ⊂)__ \_______________
/旦/三/ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
|宮迫ですっ!|/
764 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 02:36
練無、おやすみ。
さっさと画像アプせーよ(w
765 :
本生厨房:2001/07/14(土) 02:37
時代は宮迫より蛍原!
767 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 02:38
>>761 同じだよ。とゆうかリアリティ増した(爆
裏雑貼り付けようか?
持ってるなら見返してみなよ(w
>>762 あたしも軽い、スイスイ>ちゅったん
>>763 ガソバッテ!
768 :
本生厨房:2001/07/14(土) 02:38
2ちゃん一面白いHNって誰だと思う?
ビルゲイツに嫌われ中の透明名無し・・・
770 :
まんこ:2001/07/14(土) 02:39
オレ
771 :
本生厨房:2001/07/14(土) 02:39
これからはHN勝負の時代が来るよ!
コネーヨ!
いや来るよ!絶対!
コネーヨ!
772 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 02:39
>>766 こっちは完璧無視か・・
仕方ない、ログ貼り付けでもして遊ぼうかな。
暇だし。
774 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 02:40
>>772 7窓中の時にせよと、それはムゴイ御言葉・・・(爆
776 :
本生厨房:2001/07/14(土) 02:41
今さ、かてぅーしゃ使ってるんだけどさ。
777 :
本生厨房:2001/07/14(土) 02:42
いや、別にいいや。何でもない。
778 :
高祖:2001/07/14(土) 02:42
777
779 :
廃墟( ´∀`):2001/07/14(土) 02:42
>>767 ネタと現実は
同じ文字言葉でも持つ意味はまったく違うです
ハァハァ・・・・
780 :
高祖:2001/07/14(土) 02:42
クソ、滅べ。
781 :
本生厨房:2001/07/14(土) 02:42
つか、777じゃん!
782 :
本生厨房:2001/07/14(土) 02:43
滅ばないYO!
783 :
本生厨房:2001/07/14(土) 02:44
かてぅーしゃ、けっこう使いづらいづらい。
784 :
本生厨房:2001/07/14(土) 02:44
使いづらいからヤメ!
785 :
本生厨房:2001/07/14(土) 02:45
つか、誰も居ないじゃん!
786 :
高祖:2001/07/14(土) 02:45
なれないとな。
787 :
廃墟( ´∀`):2001/07/14(土) 02:45
ブラウザでリロードしまくるべし
788 :
本生厨房:2001/07/14(土) 02:46
つか、いんじゃん!!
789 :
廃墟( ´∀`):2001/07/14(土) 02:46
レスが思い浮かばないから遅いの
790 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 02:46
>>779 それあたしへのレスだよね。
ログまわると見れないから。
791 :
廃墟( ´∀`):2001/07/14(土) 02:47
>>790 レス遅いんで。
リータンオコラナイデ
うをををををを・・・!!!!!!
MMSまた落ちた!!!これで何回目なんだーー・・・!!!!!(泣
793 :
廃墟( ´∀`):2001/07/14(土) 02:48
やめなさい
794 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 02:49
>>791 今日は怒る気力も御座いません。
久々に安らかに眠れるでしょう?
>>792 ちゅったんー・・・?
795 :
廃墟( ´∀`):2001/07/14(土) 02:49
796 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 02:50
>>795 明日までは(w
何か急激に人がはけた気がするぞ。
少年犯罪板住人の寝る時間はだいたい三時までってことか。
798 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 02:51
>>797 え?いるけど・・
禁止にしたの?(−_☆)キラーン
>>798 俺のMMS自体が不安定なのです・・・
禁止にしたらワザワザ板で言わんわ・・・(w
800 :
変態:2001/07/14(土) 02:54
801 :
廃墟( ´∀`):2001/07/14(土) 02:54
>>796 服従した莉子たん・・・・・
透明ひどいな・・・禁止なんて
802 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 02:54
あたしも入りなおす・・・不安定だわ・・
803 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 02:55
>>800 またアホなハンドルを・・・・(w
名無しデフォがないとこういうのが見れて楽しいね。
色んな人たちのネーミングセンスとゆうか・・(w
で、そのリンク何。
804 :
廃墟( ´∀`):2001/07/14(土) 02:56
805 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 02:56
>>801 800のリンククリックしたでしょ。何だった?
反抗しないのは明日までです。あしからず。
806 :
廃墟( ´∀`):2001/07/14(土) 02:58
>>805 もうすでに、態度が厳しくなりつつあるぞ
リンク先は自分で見なさい
807 :
廃墟( ´∀`):2001/07/14(土) 02:59
数時間持たないな、莉子には薬でも使わねば完全服従は無理だな(ワラア
808 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 03:00
>>806 板で普通にしてたらイチャツイテルと誤解されて気使われるでしょ。
オワカリ?
リンク先見たなら教えてくれればいいんじゃないの。
809 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 03:01
>>807 薬使わないと優位に立てないのね(ワラァ
810 :
廃墟( ´∀`):2001/07/14(土) 03:01
811 :
廃墟( ´∀`):2001/07/14(土) 03:03
>>809 それぐらいどうしょうもない患者だってことよ
812 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 03:03
見ようと思ったらログが回って開けなくなったじゃないの!!!!
813 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 03:04
あ、下スレに同様と思わしきリンクがあった
814 :
廃墟( ´∀`):2001/07/14(土) 03:05
815 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 03:05
>>800 なるほど。
中山さんの牛丼は美味いと。
816 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 03:05
817 :
鏡:2001/07/14(土) 03:06
818 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 03:06
鏡さんだ(w
819 :
鏡:2001/07/14(土) 03:11
>>818 なんとなーく、成りゆきで「莉子さん」と呼んでるから
「鏡さん」だが・・・
ここでは「さん」がない方が一般的だよね(w
820 :
nn:2001/07/14(土) 03:12
821 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 03:13
>>819 鏡・・・
今までだいたい「さん」付けだった為か
何かテレ臭いような(w
822 :
廃墟( ´∀`):2001/07/14(土) 03:13
元気だなー。
823 :
鏡:2001/07/14(土) 03:14
>>821 つーわけで、以後敬称略(w
でよろしいか?
824 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 03:14
今、串ないからやーよ>荒らし
825 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 03:15
826 :
鏡:2001/07/14(土) 03:15
>>822 廃墟も含めて、固定は皆、基本的に敬称略・・・
よろしいね?
827 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 03:16
あたしも最初は「廃墟」って呼んでたらしい。
過去ログ見て気がついた。
828 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 03:19
あれ?落ちたの?あの人
829 :
鏡:2001/07/14(土) 03:20
830 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 03:25
いつのまにか落ちてる!!!!
PC逝ったか?
831 :
嶌田:2001/07/14(土) 03:25
みんなまだ居る?
832 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 03:26
三時半です。
完全に静まり返った少年犯罪板です。
引き篭もり率が少ない板でしょう。。。
833 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 03:26
834 :
嶌田:2001/07/14(土) 03:26
ヤバイなー。久々の夜更かしだよ。。。
835 :
嶌田:2001/07/14(土) 03:27
836 :
嶌田:2001/07/14(土) 03:27
どうしよう。。。眠れるかなぁ。
837 :
嶌田:2001/07/14(土) 03:28
すっかりタイミング逃してしまったなぁ。
悪い癖だよ。
838 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 03:28
眠れませんです。。。
839 :
鏡:2001/07/14(土) 03:32
寝ようと思うと寝れないんだよね・・・
で、溜まってたビデオなんかまとめて見たりするんだが、
後で後悔する(w
840 :
嶌田:2001/07/14(土) 03:32
連投エラー。。。
841 :
鏡:2001/07/14(土) 03:33
>>840 うむ、委員長のおかげだよ(w
俺も冤罪スレで迷惑している。
842 :
嶌田:2001/07/14(土) 03:33
HDが変な音してるし。。
いよいよヤバイな。このPC(笑
843 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 03:33
寝ちゃいけない時に寝ちゃうのになあ。
844 :
嶌田:2001/07/14(土) 03:34
>>841 なるほどー。例の荒らしクンですかい。。
845 :
嶌田:2001/07/14(土) 03:35
>>843 そう!!それなんだよ!!
昼間とか寝ちゃいけないと思うと、よく眠れる。これ謎。。
846 :
鏡:2001/07/14(土) 03:35
俺、三大欲求のうちで、唯一睡眠欲だけは我慢できないんだよね(w
眠いと凄く不機嫌になる。
847 :
このスレッド:2001/07/14(土) 03:35
大きすぎるとかいって
レスが全然読めない。 鬱だ。
848 :
嶌田:2001/07/14(土) 03:36
849 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 03:36
>>845 体の仕組みってそういうものですかね(w
人間はそういうふうにできている??
しちゃ駄目だと思うものほどしてしまうような。
850 :
鏡:2001/07/14(土) 03:36
>>844 あと、省略されない行数が30→15になった。
冤罪スレで迷惑している。
851 :
事務次官:2001/07/14(土) 03:37
金融改革
852 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 03:37
>>846 同じく。
眠いのは我慢出来ないし、したくない(w
>>847 ほんと困ったものだ。
かちゅーしゃかちゅーしゃ。
私は面倒だから読めなかったのは諦めてる(´д`)
853 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 03:38
>>850 じゃいちおうは管理側の人が何かしら
手打ってくれてるって事かな?
854 :
嶌田:2001/07/14(土) 03:38
855 :
鏡:2001/07/14(土) 03:39
>>852 かちゅーしゃ、DLしてあるけど、ほとんど使ったことない・・・
856 :
嶌田:2001/07/14(土) 03:40
管理人、打つ手間違えてないか?(笑
その他大勢が迷惑してんぞ!!
857 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 03:41
>>856 言われてみれば確かに。。
スレッド開けないのは完全に迷惑だよね。
これは一体。
858 :
鏡:2001/07/14(土) 03:41
>>853 >>856 まー、管理人としても打つ手は限られているし、
アラシが去るのを待つしかないのでは?
859 :
嶌田:2001/07/14(土) 03:41
しかし、今日はヤバイくらい暑かった。
ドラッグストアで汗まみれのまま、モナ王買ったら、怪しまれたさ。
860 :
嶌田:2001/07/14(土) 03:42
>>858 ごもっともなご意見。
でも、荒らしの思う壺ってのがムカつくぜ!!
861 :
鏡:2001/07/14(土) 03:42
こういう掲示板でなければ、
もっと強硬な手段もあるんだろうけどね。
862 :
嶌田:2001/07/14(土) 03:43
・・・一定の周期でHDが「シャー」と音たてます。
逝く寸前の断末魔でしょうか?(笑
863 :
鏡:2001/07/14(土) 03:44
>>860 まー、ものは考えようで
委員長が何時まで頑張るのか見物ってことはあるね(w
864 :
鏡:2001/07/14(土) 03:45
865 :
嶌田:2001/07/14(土) 03:45
んだんだ。
866 :
メメント・モリ:2001/07/14(土) 03:45
いい天気ですね。
867 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 03:46
でも委員長、コピペ荒らししてる時って
他スレも読んでないだろうし、
当然議論も参加出来るはずないし
雑談するわけでもない。
じゃなんで少年犯罪板にいるんだろうね????
868 :
嶌田:2001/07/14(土) 03:46
>>864 一応定期的にはバックアップしてるけど。。。
869 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 03:46
870 :
嶌田:2001/07/14(土) 03:46
871 :
メメント・モリ:2001/07/14(土) 03:47
PCですよん。
872 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 03:47
873 :
嶌田:2001/07/14(土) 03:47
荒らしの道具として使われてるPCが可愛そうだよ。
俺が引き取ってやる。せいぜい有効に活用してやんぞ!
874 :
メメント・モリ:2001/07/14(土) 03:48
今帰宅したとこ。
晩飯の準備中です。
食べ始めたらレスつけなくなります
875 :
鏡:2001/07/14(土) 03:48
>>868 同じドライブを区切ってバックアップしている場合
HDがクラッシュしたらどうなるんだろう?
876 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 03:49
877 :
メメント・モリ:2001/07/14(土) 03:49
ああ、明日は休みだけど友人が転勤するんで壮行会にいかねば。
878 :
鏡:2001/07/14(土) 03:49
879 :
嶌田:2001/07/14(土) 03:50
>>875 ハード的な損傷の場合、修復はカナーリ困難かと。。
データーをサルベージしてくれる業者もあるみたいだけどねー。
880 :
メメント・モリ:2001/07/14(土) 03:50
>>876 あんまりないかも。
ネタ系や電波系のスレの方が多いかもね。
881 :
鏡:2001/07/14(土) 03:51
882 :
嶌田:2001/07/14(土) 03:52
(ヤバイ、突然カレーが喰いたい。)
883 :
メメント・モリ:2001/07/14(土) 03:52
884 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 03:53
>>878 どんな人がやってるんだろうね。想像出来ない。
>>880 少年犯罪板に来てもらおう!とかも考えたけど
ここではあんなにレスつかなさそうだね。
>>881 凶器としてはなんか普通だね
885 :
メメント・モリ:2001/07/14(土) 03:54
ただラウンジとロビーの固定・オナニストの自殺未遂は本当らしいが。
886 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 03:54
自殺未遂?!
それが板に漏れるのも悲惨だね。
大変だあ。
887 :
メメント・モリ:2001/07/14(土) 03:55
>>884 住民数の違いもあるし、基本的にここは「マターリ」だし(ワラ
888 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 03:55
889 :
鏡:2001/07/14(土) 03:55
>>884 委員長の正体か・・・
以外とナイス・ガイだったりして(w
俺は普段からナイフを包丁代わりにしてるから(w
890 :
嶌田:2001/07/14(土) 03:56
どういうタイミングで連投エラーが出るんだろう??
891 :
メメント・モリ:2001/07/14(土) 03:56
892 :
鏡:2001/07/14(土) 03:56
以外と→意外と
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
894 :
嶌田:2001/07/14(土) 03:57
ウチは牛刀(8寸)を料理包丁として使用中。
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
896 :
鏡:2001/07/14(土) 03:57
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
898 :
嶌田:2001/07/14(土) 03:57
来たの??(笑
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
900 :
メメント・モリ:2001/07/14(土) 03:58
んで、以前「ガクト」なる固定は2chに自殺宣言を書き残し本当に
氏んだらしい。
901 :
鏡:2001/07/14(土) 03:58
お、噂をすれば委員長?
小説は假作物語の一種にして、所謂異譚の變體なり。竒異譚とは何ぞや。英國にてローマンスと名づくるものなり。
ローマンスは趣向を荒唐無稽の事物に取りて、竒恠百出もて篇をなし、尋常世界に見はれたる事物の道理に矛楯する
を敢て顧みざるものにぞある。小説即ちノベルに至りては之れと異なり、世の人情と風俗をば冩すを以て主腦となし、
平常世間にあるべきやうなる事柄をもて材料として而して趣向を設くるものなり。こは只概略の辯なるから、尚ほ解し
がたき由もあらめど、其詳細なる本義の如きは、暫く之を下囘に讓りて、まづ變遷の次第を説くべし。其倩々惟みるに、
小説、野乘の行はるゝは其源遠く?焉たる上古の時代にありといふべし。其然る所以を知らまくせば、試みに社會の淵源
に溯りて其状態を察せざる可らず。上古の社會の状態はいかにといふに、東西人おなじからず南北地異なるにも係らず、
一個の家長を尊崇して之れを酋族の長となすこと人間社會の通則なり。かゝれば戰鬪いと烈しく優勝劣敗急激なる未開野
蠻の上世にありては、猛然荒蕪の間に起りて俄かに一家の主長となり忽ち一族の首となるもの、或ひは少なしとなさゞる
なり。かゝる性質の家長にして已に酋族の首となりなば、其子孫らにものがたるに何等の事柄を以てする歟。想ふに己が
經驗なしたる艱難辛苦の事情はさらなり、其武功などを語りつべし。而して是等の物語は其人親しく經驗なし若しくは親
しく見聞せる眞實の事蹟に相違なけれど、子孫が之れを傳聞してまた其子孫に語るに及びて、或ひは記憶の誤謬より或ひ
は附會に原因して、竟には眞實の髓を亡ひ、咄々竒恠の物語を長く口碑に傳へ存じて、鬼神史、神代記の基を拓く、是れ
世上の通則にしてまた恠むに足らずと雖も、事のこゝに到れるには別に原因のなきを得むや。今こゝろみに之れを思ふに、
其原因となりたるもの凡そ三條ありきと思はる。譬へば酋族次第に榮えて勢ひ強大になるに至れば、人の心のおのづから
傲りて、些々たる事をも巨大にいひなし、他の酋族に誇るものなり。かゝれば祖先の履歴の如きは、故意に附會の談を加
へていと大業にいひなすべし。是れ第一の原因なり。又人間はうまれながらに竒異を好むに切なるものなり。斯かれば別
に其要なくとも、假作の談話をつくりまうけて、史傳を誤ることあるべし。是れ第二の原因なり。而して國歩やうやく進
みて稍々文明の世界となりなば、其國君といはるゝやからは下賤の疋夫の成りあがりが我が大祖なりといはるゝをば快か
らぬことに思ひて、附會の説をつくりまうけて太祖の事蹟を粧はむとす。況んや是等の時代に於ては敬信の念深かるから
、故意に物語を假作せずとも自然に祖先を神といひなし、天孫なりきと思ふべきをや。是れなむ諸國に信じがたき神代史
などいふものある第三條の原因なりかし。斯かれば上古のミソロヂイ即ち鬼神誌といへるものは所謂竒異譚の濫觴にて、
其傳おほくは假作にいで若しくは訛傳になりたること元より疑ひなきに似たり。さはあれ所謂神代史(鬼神誌)はもとこ
れ眞實の物語にして決して遊戯の作にあらねば、後の所謂苛異譚とは其質ほとほと同じうして其用はまたいたく異なり。
蓋し謬信傳訛の久しき、後世の人其傳記の妄誕なるをば恠まざるなり。こゝをもて後の世の人此種の書を尊み信じて、曾
て小説視するものなきまゝ、恬然正史の巻はじめにいとうやうやしく之れをかゝげて、國家の権輿を穿鑿する好材料とな
すことゝなりけり。或ひは神代史を解釋して太古の竒異譚といふものあれども、こはまた甚だしき
903 :
嶌田:2001/07/14(土) 03:58
来たんだね・・・。
904 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 03:58
あらー?こんな時間に?
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906 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 03:59
固定にしてるし(w
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909 :
嶌田:2001/07/14(土) 03:59
イインチョも連投エラーですか。。
DUKE使ってるんだっけ?
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911 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 03:59
省略されないのはなんで?
912 :
メメント・モリ:2001/07/14(土) 04:00
今時DUKEですか、はあ。
913 :
嶌田:2001/07/14(土) 04:00
なるほど。。Winで見ると確かに目がチカチカする。。
914 :
鏡:2001/07/14(土) 04:00
915 :
メメント・モリ:2001/07/14(土) 04:01
つか、dukeでも連投エラーはでるんじゃないかと。
916 :
嶌田:2001/07/14(土) 04:01
あれみたいだね。昔はやった、3Dパズル。
917 :
メメント・モリ:2001/07/14(土) 04:01
荒らし用テンプレの製作も大変だね<いいんちょ
ウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイ
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920 :
嶌田:2001/07/14(土) 04:02
>>915 今ちょうどひっかかってんじゃない??(笑
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924 :
嶌田:2001/07/14(土) 04:02
ウザイってのもなかなか(笑
では、お約束ですが、
オマエモナー
925 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 04:03
寒いよおまえ(w
926 :
嶌田:2001/07/14(土) 04:03
パターン変えてたんか。。
927 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 04:03
928 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 04:04
とゆうか廃墟さんは何も言わずに落ちたな・・・
929 :
嶌田:2001/07/14(土) 04:04
ぐはぁ!!・・・
>>925は俺へのレス??? とか(笑
930 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 04:04
931 :
嶌田:2001/07/14(土) 04:04
ち!遅かったかよ!!
932 :
メメント・モリ:2001/07/14(土) 04:04
>>926 いや、引っ掛かってたんだと思います(ワラ
933 :
鏡:2001/07/14(土) 04:04
でもさ、委員長がコピペ繰り返している姿を想像すると
なんか哀愁を誘うものがあるよね(T_T)
934 :
メメント・モリ:2001/07/14(土) 04:05
そして今も多分。
935 :
小野:2001/07/14(土) 04:05
すげーな
936 :
嶌田:2001/07/14(土) 04:05
>>930 そっか、、、一部でしか流行んなかったしね・・・。
937 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 04:05
必死なんだろうね(w
938 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 04:05
みなさんは周りのもててる男性を見てどう思いますか?
本当にもてるべきである人がもてているでしょうか?
おそらくこんな感じの男性が多いんじゃないでしょうか?
・口だけ達者
・軽薄
・調子に乗ってる
・威張ってる
・自分が一番偉いと思ってる
・人に平気で迷惑をかける
・自分より劣る人を見下す
・女だけにはとことん媚びる
ある意味学生時代のいじめっ子がそのまま大人になったような男性ですね。
少なくとも学生時代は間違いなくいじめっ子的な男が一番もてていたのでは
ないでしょうか?
だからある意味、日本の国にいじめが多いのはこんなバカ男を賞賛する
女たちにも原因あるんじゃないでしょうか?
なぜなら男は女に嫌われるとわかってることは進んでやろうとは
思わないでしょう?
女がこんなバカ男をちゃんと見限ることができればもっといじめも減ると
思います。
さらにはそんなバカ男と恋愛して結婚して結局は生まれてくる子供も
親と同様、いじめっ子に育つ。
今まで世の中この悪循環の繰り返しなんじゃないでしょうか?
他のスレで私が指摘してから夫が上のような性質を持ってることに
気付いたバカな主婦もいましたよ。
結婚前に気付けってんだよなそれぐらい。
上のようなタイプの男を賞賛する女性ははっきり言って社会のゴミです。
あなたたちのせいで今日も苦しんでる子供達がたくさんいるのですよ。
いいかげんそんな悪人を甘やかすのはやめましょう。
悪人に情けは無用です。
940 :
メメント・モリ:2001/07/14(土) 04:07
ねぇねぇJBBSで個人板って簡単に作れるもんなの?
941 :
嶌田:2001/07/14(土) 04:07
みなさんは周りのもててる男性を見てどう思いますか?
本当にもてるべきである人がもてているでしょうか?
おそらくこんな感じの男性が多いんじゃないでしょうか?
・口だけ達者
・軽薄
・調子に乗ってる
・威張ってる
・自分が一番偉いと思ってる
・人に平気で迷惑をかける
・自分より劣る人を見下す
・女だけにはとことん媚びる
ある意味学生時代のいじめっ子がそのまま大人になったような男性ですね。
少なくとも学生時代は間違いなくいじめっ子的な男が一番もてていたのでは
ないでしょうか?
だからある意味、日本の国にいじめが多いのはこんなバカ男を賞賛する
女たちにも原因あるんじゃないでしょうか?
なぜなら男は女に嫌われるとわかってることは進んでやろうとは
思わないでしょう?
女がこんなバカ男をちゃんと見限ることができればもっといじめも減ると
思います。
さらにはそんなバカ男と恋愛して結婚して結局は生まれてくる子供も
親と同様、いじめっ子に育つ。
今まで世の中この悪循環の繰り返しなんじゃないでしょうか?
他のスレで私が指摘してから夫が上のような性質を持ってることに
気付いたバカな主婦もいましたよ。
結婚前に気付けってんだよなそれぐらい。
上のようなタイプの男を賞賛する女性ははっきり言って社会のゴミです。
あなたたちのせいで今日も苦しんでる子供達がたくさんいるのですよ。
いいかげんそんな悪人を甘やかすのはやめましょう。
悪人に情けは無用です。
みなさんは周りのもててる男性を見てどう思いますか?
本当にもてるべきである人がもてているでしょうか?
おそらくこんな感じの男性が多いんじゃないでしょうか?
・口だけ達者
・軽薄
・調子に乗ってる
・威張ってる
・自分が一番偉いと思ってる
・人に平気で迷惑をかける
・自分より劣る人を見下す
・女だけにはとことん媚びる
ある意味学生時代のいじめっ子がそのまま大人になったような男性ですね。
少なくとも学生時代は間違いなくいじめっ子的な男が一番もてていたのでは
ないでしょうか?
だからある意味、日本の国にいじめが多いのはこんなバカ男を賞賛する
女たちにも原因あるんじゃないでしょうか?
なぜなら男は女に嫌われるとわかってることは進んでやろうとは
思わないでしょう?
女がこんなバカ男をちゃんと見限ることができればもっといじめも減ると
思います。
さらにはそんなバカ男と恋愛して結婚して結局は生まれてくる子供も
親と同様、いじめっ子に育つ。
今まで世の中この悪循環の繰り返しなんじゃないでしょうか?
他のスレで私が指摘してから夫が上のような性質を持ってることに
気付いたバカな主婦もいましたよ。
結婚前に気付けってんだよなそれぐらい。
上のようなタイプの男を賞賛する女性ははっきり言って社会のゴミです。
あなたたちのせいで今日も苦しんでる子供達がたくさんいるのですよ。
いいかげんそんな悪人を甘やかすのはやめましょう。
悪人に情けは無用です。
みなさんは周りのもててる男性を見てどう思いますか?
本当にもてるべきである人がもてているでしょうか?
おそらくこんな感じの男性が多いんじゃないでしょうか?
・口だけ達者
・軽薄
・調子に乗ってる
・威張ってる
・自分が一番偉いと思ってる
・人に平気で迷惑をかける
・自分より劣る人を見下す
・女だけにはとことん媚びる
ある意味学生時代のいじめっ子がそのまま大人になったような男性ですね。
少なくとも学生時代は間違いなくいじめっ子的な男が一番もてていたのでは
ないでしょうか?
だからある意味、日本の国にいじめが多いのはこんなバカ男を賞賛する
女たちにも原因あるんじゃないでしょうか?
なぜなら男は女に嫌われるとわかってることは進んでやろうとは
思わないでしょう?
女がこんなバカ男をちゃんと見限ることができればもっといじめも減ると
思います。
さらにはそんなバカ男と恋愛して結婚して結局は生まれてくる子供も
親と同様、いじめっ子に育つ。
今まで世の中この悪循環の繰り返しなんじゃないでしょうか?
他のスレで私が指摘してから夫が上のような性質を持ってることに
気付いたバカな主婦もいましたよ。
結婚前に気付けってんだよなそれぐらい。
上のようなタイプの男を賞賛する女性ははっきり言って社会のゴミです。
あなたたちのせいで今日も苦しんでる子供達がたくさんいるのですよ。
いいかげんそんな悪人を甘やかすのはやめましょう。
悪人に情けは無用です。
945 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 04:08
946 :
嶌田:2001/07/14(土) 04:08
>>938 本当のことをサラっと言いましたね。。
>>940 作れるよ!!(多分レスかぶると思うけど。)
みなさんは周りのもててる男性を見てどう思いますか?
本当にもてるべきである人がもてているでしょうか?
おそらくこんな感じの男性が多いんじゃないでしょうか?
・口だけ達者
・軽薄
・調子に乗ってる
・威張ってる
・自分が一番偉いと思ってる
・人に平気で迷惑をかける
・自分より劣る人を見下す
・女だけにはとことん媚びる
ある意味学生時代のいじめっ子がそのまま大人になったような男性ですね。
少なくとも学生時代は間違いなくいじめっ子的な男が一番もてていたのでは
ないでしょうか?
だからある意味、日本の国にいじめが多いのはこんなバカ男を賞賛する
女たちにも原因あるんじゃないでしょうか?
なぜなら男は女に嫌われるとわかってることは進んでやろうとは
思わないでしょう?
女がこんなバカ男をちゃんと見限ることができればもっといじめも減ると
思います。
さらにはそんなバカ男と恋愛して結婚して結局は生まれてくる子供も
親と同様、いじめっ子に育つ。
今まで世の中この悪循環の繰り返しなんじゃないでしょうか?
他のスレで私が指摘してから夫が上のような性質を持ってることに
気付いたバカな主婦もいましたよ。
結婚前に気付けってんだよなそれぐらい。
上のようなタイプの男を賞賛する女性ははっきり言って社会のゴミです。
あなたたちのせいで今日も苦しんでる子供達がたくさんいるのですよ。
いいかげんそんな悪人を甘やかすのはやめましょう。
悪人に情けは無用です。
948 :
メメント・モリ:2001/07/14(土) 04:08
949 :
メメント・モリ:2001/07/14(土) 04:09
950 :
名無したんたん:2001/07/14(土) 04:09
みなさんは周りのもててる男性を見てどう思いますか?
本当にもてるべきである人がもてているでしょうか?
おそらくこんな感じの男性が多いんじゃないでしょうか?
・口だけ達者
・軽薄
・調子に乗ってる
・威張ってる
・自分が一番偉いと思ってる
・人に平気で迷惑をかける
・自分より劣る人を見下す
・女だけにはとことん媚びる
ある意味学生時代のいじめっ子がそのまま大人になったような男性ですね。
少なくとも学生時代は間違いなくいじめっ子的な男が一番もてていたのでは
ないでしょうか?
だからある意味、日本の国にいじめが多いのはこんなバカ男を賞賛する
女たちにも原因あるんじゃないでしょうか?
なぜなら男は女に嫌われるとわかってることは進んでやろうとは
思わないでしょう?
女がこんなバカ男をちゃんと見限ることができればもっといじめも減ると
思います。
さらにはそんなバカ男と恋愛して結婚して結局は生まれてくる子供も
親と同様、いじめっ子に育つ。
今まで世の中この悪循環の繰り返しなんじゃないでしょうか?
他のスレで私が指摘してから夫が上のような性質を持ってることに
気付いたバカな主婦もいましたよ。
結婚前に気付けってんだよなそれぐらい。
上のようなタイプの男を賞賛する女性ははっきり言って社会のゴミです。
あなたたちのせいで今日も苦しんでる子供達がたくさんいるのですよ。
いいかげんそんな悪人を甘やかすのはやめましょう。
悪人に情けは無用です。
951 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 04:09
>>948 試しにアカとってみるとか。
それともあたしの板テスト用にあげようか。
952 :
鏡:2001/07/14(土) 04:09
うむ、これは面白いぞ委員長!
ただ、君のおかげでもあるのだが
省略された先が読めないのだよ・・・
大阪市で2日、黒いポリ袋からはみ出している人間の手のようなものを発見したと近所の主婦から警察に連絡があった。
現場に駆けつけた警察が調べたところ、精巧にできた「等身大の人形」だとわかり、他のポリ袋なども調べたところ、足や胴体なども
出てきた。騒ぎを聞いた近くに住む男性(24)が「私が捨てた」と名乗りをあげ、事件は決着した。
捨てられていた人形は人気少女コミック「カードキャプターさくら」に出てくるキャラクターのもので、定価50万円。
熱心なファンである男性はこれを購入したが、置き場所に困って捨てたという。
男性は「毎日抱いて寝ていたが、他に好きなキャラクターができ、愛情が薄れてしまった。バラバラにして燃えるゴミにだすのが
よいと思い、そうした。騒ぎを起こしてしまい、申し訳ない」と語っているという。
駆けつけた警官は「捨てたりせずに最後までめんどうを見てやってほしい」と疲れ果てた表情。
また、騒ぎを聞いて集まった子供達の中には「好きなキャラクターがバラバラになっている」と母親に泣きつく子供もいた。
警察に連絡した主婦の話
「見つけたときは本当にびっくりして、気が遠くなった。 今となっては捨てた男性がこれで何をしていたのかが気になる」
954 :
嶌田:2001/07/14(土) 04:09
955 :
ななし:2001/07/14(土) 04:09
大阪市で2日、黒いポリ袋からはみ出している人間の手のようなものを発見したと近所の主婦から警察に連絡があった。
現場に駆けつけた警察が調べたところ、精巧にできた「等身大の人形」だとわかり、他のポリ袋なども調べたところ、足や胴体なども
出てきた。騒ぎを聞いた近くに住む男性(24)が「私が捨てた」と名乗りをあげ、事件は決着した。
捨てられていた人形は人気少女コミック「カードキャプターさくら」に出てくるキャラクターのもので、定価50万円。
熱心なファンである男性はこれを購入したが、置き場所に困って捨てたという。
男性は「毎日抱いて寝ていたが、他に好きなキャラクターができ、愛情が薄れてしまった。バラバラにして燃えるゴミにだすのが
よいと思い、そうした。騒ぎを起こしてしまい、申し訳ない」と語っているという。
駆けつけた警官は「捨てたりせずに最後までめんどうを見てやってほしい」と疲れ果てた表情。
また、騒ぎを聞いて集まった子供達の中には「好きなキャラクターがバラバラになっている」と母親に泣きつく子供もいた。
警察に連絡した主婦の話
「見つけたときは本当にびっくりして、気が遠くなった。 今となっては捨てた男性がこれで何をしていたのかが気になる」
大阪市で2日、黒いポリ袋からはみ出している人間の手のようなものを発見したと近所の主婦から警察に連絡があった。
現場に駆けつけた警察が調べたところ、精巧にできた「等身大の人形」だとわかり、他のポリ袋なども調べたところ、足や胴体なども
出てきた。騒ぎを聞いた近くに住む男性(24)が「私が捨てた」と名乗りをあげ、事件は決着した。
捨てられていた人形は人気少女コミック「カードキャプターさくら」に出てくるキャラクターのもので、定価50万円。
熱心なファンである男性はこれを購入したが、置き場所に困って捨てたという。
男性は「毎日抱いて寝ていたが、他に好きなキャラクターができ、愛情が薄れてしまった。バラバラにして燃えるゴミにだすのが
よいと思い、そうした。騒ぎを起こしてしまい、申し訳ない」と語っているという。
駆けつけた警官は「捨てたりせずに最後までめんどうを見てやってほしい」と疲れ果てた表情。
また、騒ぎを聞いて集まった子供達の中には「好きなキャラクターがバラバラになっている」と母親に泣きつく子供もいた。
警察に連絡した主婦の話
「見つけたときは本当にびっくりして、気が遠くなった。 今となっては捨てた男性がこれで何をしていたのかが気になる」
大阪市で2日、黒いポリ袋からはみ出している人間の手のようなものを発見したと近所の主婦から警察に連絡があった。
現場に駆けつけた警察が調べたところ、精巧にできた「等身大の人形」だとわかり、他のポリ袋なども調べたところ、足や胴体なども
出てきた。騒ぎを聞いた近くに住む男性(24)が「私が捨てた」と名乗りをあげ、事件は決着した。
捨てられていた人形は人気少女コミック「カードキャプターさくら」に出てくるキャラクターのもので、定価50万円。
熱心なファンである男性はこれを購入したが、置き場所に困って捨てたという。
男性は「毎日抱いて寝ていたが、他に好きなキャラクターができ、愛情が薄れてしまった。バラバラにして燃えるゴミにだすのが
よいと思い、そうした。騒ぎを起こしてしまい、申し訳ない」と語っているという。
駆けつけた警官は「捨てたりせずに最後までめんどうを見てやってほしい」と疲れ果てた表情。
また、騒ぎを聞いて集まった子供達の中には「好きなキャラクターがバラバラになっている」と母親に泣きつく子供もいた。
警察に連絡した主婦の話
「見つけたときは本当にびっくりして、気が遠くなった。 今となっては捨てた男性がこれで何をしていたのかが気になる」
959 :
鏡:2001/07/14(土) 04:11
委員長が1000踏んだ時のために
次スレ立てるルール作っときません?
960 :
メメント・モリ:2001/07/14(土) 04:11
ひょっとして他スレに書きこんだら連続投稿エラーの解除が起きる?
961 :
嶌田:2001/07/14(土) 04:11
はやく1000いかねーかなぁ。
大阪市で2日、黒いポリ袋からはみ出している人間の手のようなものを発見したと近所の主婦から警察に連絡があった。
現場に駆けつけた警察が調べたところ、精巧にできた「等身大の人形」だとわかり、他のポリ袋なども調べたところ、足や胴体なども
出てきた。騒ぎを聞いた近くに住む男性(24)が「私が捨てた」と名乗りをあげ、事件は決着した。
捨てられていた人形は人気少女コミック「カードキャプターさくら」に出てくるキャラクターのもので、定価50万円。
熱心なファンである男性はこれを購入したが、置き場所に困って捨てたという。
男性は「毎日抱いて寝ていたが、他に好きなキャラクターができ、愛情が薄れてしまった。バラバラにして燃えるゴミにだすのが
よいと思い、そうした。騒ぎを起こしてしまい、申し訳ない」と語っているという。
駆けつけた警官は「捨てたりせずに最後までめんどうを見てやってほしい」と疲れ果てた表情。
また、騒ぎを聞いて集まった子供達の中には「好きなキャラクターがバラバラになっている」と母親に泣きつく子供もいた。
警察に連絡した主婦の話
「見つけたときは本当にびっくりして、気が遠くなった。 今となっては捨てた男性がこれで何をしていたのかが気になる」
963 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 04:12
964 :
嶌田:2001/07/14(土) 04:12
にゃるほど。ルールか。
965 :
メメント・モリ:2001/07/14(土) 04:12
委員長が1000踏んだ場合の新スレルール
:委員長の死でもって終結。
966 :
なな:2001/07/14(土) 04:12
大阪市で2日、黒いポリ袋からはみ出している人間の手のようなものを発見したと近所の主婦から警察に連絡があった。
現場に駆けつけた警察が調べたところ、精巧にできた「等身大の人形」だとわかり、他のポリ袋なども調べたところ、足や胴体なども
出てきた。騒ぎを聞いた近くに住む男性(24)が「私が捨てた」と名乗りをあげ、事件は決着した。
捨てられていた人形は人気少女コミック「カードキャプターさくら」に出てくるキャラクターのもので、定価50万円。
熱心なファンである男性はこれを購入したが、置き場所に困って捨てたという。
男性は「毎日抱いて寝ていたが、他に好きなキャラクターができ、愛情が薄れてしまった。バラバラにして燃えるゴミにだすのが
よいと思い、そうした。騒ぎを起こしてしまい、申し訳ない」と語っているという。
駆けつけた警官は「捨てたりせずに最後までめんどうを見てやってほしい」と疲れ果てた表情。
また、騒ぎを聞いて集まった子供達の中には「好きなキャラクターがバラバラになっている」と母親に泣きつく子供もいた。
警察に連絡した主婦の話
「見つけたときは本当にびっくりして、気が遠くなった。 今となっては捨てた男性がこれで何をしていたのかが気になる」
967 :
嶌田:2001/07/14(土) 04:12
さんせー。
968 :
なな:2001/07/14(土) 04:13
大阪市で2日、黒いポリ袋からはみ出している人間の手のようなものを発見したと近所の主婦から警察に連絡があった。
現場に駆けつけた警察が調べたところ、精巧にできた「等身大の人形」だとわかり、他のポリ袋なども調べたところ、足や胴体なども
出てきた。騒ぎを聞いた近くに住む男性(24)が「私が捨てた」と名乗りをあげ、事件は決着した。
捨てられていた人形は人気少女コミック「カードキャプターさくら」に出てくるキャラクターのもので、定価50万円。
熱心なファンである男性はこれを購入したが、置き場所に困って捨てたという。
男性は「毎日抱いて寝ていたが、他に好きなキャラクターができ、愛情が薄れてしまった。バラバラにして燃えるゴミにだすのが
よいと思い、そうした。騒ぎを起こしてしまい、申し訳ない」と語っているという。
駆けつけた警官は「捨てたりせずに最後までめんどうを見てやってほしい」と疲れ果てた表情。
また、騒ぎを聞いて集まった子供達の中には「好きなキャラクターがバラバラになっている」と母親に泣きつく子供もいた。
警察に連絡した主婦の話
「見つけたときは本当にびっくりして、気が遠くなった。 今となっては捨てた男性がこれで何をしていたのかが気になる」
969 :
鏡:2001/07/14(土) 04:13
委員長が1000の場合は
ニアピンにする?
970 :
なんとか:2001/07/14(土) 04:13
大阪市で2日、黒いポリ袋からはみ出している人間の手のようなものを発見したと近所の主婦から警察に連絡があった。
現場に駆けつけた警察が調べたところ、精巧にできた「等身大の人形」だとわかり、他のポリ袋なども調べたところ、足や胴体なども
出てきた。騒ぎを聞いた近くに住む男性(24)が「私が捨てた」と名乗りをあげ、事件は決着した。
捨てられていた人形は人気少女コミック「カードキャプターさくら」に出てくるキャラクターのもので、定価50万円。
熱心なファンである男性はこれを購入したが、置き場所に困って捨てたという。
男性は「毎日抱いて寝ていたが、他に好きなキャラクターができ、愛情が薄れてしまった。バラバラにして燃えるゴミにだすのが
よいと思い、そうした。騒ぎを起こしてしまい、申し訳ない」と語っているという。
駆けつけた警官は「捨てたりせずに最後までめんどうを見てやってほしい」と疲れ果てた表情。
また、騒ぎを聞いて集まった子供達の中には「好きなキャラクターがバラバラになっている」と母親に泣きつく子供もいた。
警察に連絡した主婦の話
「見つけたときは本当にびっくりして、気が遠くなった。 今となっては捨てた男性がこれで何をしていたのかが気になる」
971 :
嶌田:2001/07/14(土) 04:13
さんせー。
972 :
メメント・モリ:2001/07/14(土) 04:14
5 名前:ひよこ名無しさん 投稿日:2001/07/14(土) 04:05
あげ
この無意味なあげがきになって。
んで↓
939 名前:ひよこ名無しさん 投稿日:2001/07/14(土) 04:06
みなさんは周りのもててる男性を見てどう思いますか?
本当にもてるべきである人がもてているでしょうか?
おそらくこんな感じの男性が多いんじゃないでしょうか?
・口だけ達者
・軽薄
・調子に乗ってる
1分のタイムラグ。
973 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 04:14
委員長のキリゲットまで考えるなんて・・・
すでに雑スレメンツ化してるじゃんよ、いいんちょーさんよ
974 :
嶌田:2001/07/14(土) 04:14
イインチョ、ブコロースド!
975 :
なんとか:2001/07/14(土) 04:14
143 名前:おさかなくわえた名無しさん投稿日:2001/02/28(水) 11:54
下ネタに激しい拒否反応しめす女ってセックスの喜びが
わかってない不感症なやつなんだよ。未成熟な子供ってこと。
147 名前:143投稿日:2001/02/28(水) 12:22
だいたい20代くらいで性的に成熟してる女は少ないから
下ネタはたいがい嫌がられるの。
下ネタで含み笑いしてるのはすけべな女だね。
激しい拒否反応しめされたら「こいつ不感症なんだな」って
思ってればいいよ。女の幸せをしらない哀れな女なんだよ。
160 名前:143投稿日:2001/02/28(水) 21:05
>性的に成熟していない、っつう言葉の意味がイマイチわからん。
>性行為の回数の寡多のコトを指しているの?
>それともそのバラエティ?知識?
>解説をしていただけないかな>143
おまえマジで聞いてるの??
性的な成熟っていったら普通わかるもんだろ。
やっぱりこういう奴なんだよ下ネタを毛嫌いするやつは。子供。
性的な成熟っていうのはセックスの感度のこと。あとイクことができるかも
重要。肉体的な快感がちゃんと得られるようになるには女の場合は
経験と時間がかかるんだよ。
ここで煽ってる女はイったこともないような子供ばっかりだよ。
下ネタ嫌いはそういう女。
976 :
なんとか:2001/07/14(土) 04:14
143 名前:おさかなくわえた名無しさん投稿日:2001/02/28(水) 11:54
下ネタに激しい拒否反応しめす女ってセックスの喜びが
わかってない不感症なやつなんだよ。未成熟な子供ってこと。
147 名前:143投稿日:2001/02/28(水) 12:22
だいたい20代くらいで性的に成熟してる女は少ないから
下ネタはたいがい嫌がられるの。
下ネタで含み笑いしてるのはすけべな女だね。
激しい拒否反応しめされたら「こいつ不感症なんだな」って
思ってればいいよ。女の幸せをしらない哀れな女なんだよ。
160 名前:143投稿日:2001/02/28(水) 21:05
>性的に成熟していない、っつう言葉の意味がイマイチわからん。
>性行為の回数の寡多のコトを指しているの?
>それともそのバラエティ?知識?
>解説をしていただけないかな>143
おまえマジで聞いてるの??
性的な成熟っていったら普通わかるもんだろ。
やっぱりこういう奴なんだよ下ネタを毛嫌いするやつは。子供。
性的な成熟っていうのはセックスの感度のこと。あとイクことができるかも
重要。肉体的な快感がちゃんと得られるようになるには女の場合は
経験と時間がかかるんだよ。
ここで煽ってる女はイったこともないような子供ばっかりだよ。
下ネタ嫌いはそういう女。
977 :
なんとか:2001/07/14(土) 04:14
143 名前:おさかなくわえた名無しさん投稿日:2001/02/28(水) 11:54
下ネタに激しい拒否反応しめす女ってセックスの喜びが
わかってない不感症なやつなんだよ。未成熟な子供ってこと。
147 名前:143投稿日:2001/02/28(水) 12:22
だいたい20代くらいで性的に成熟してる女は少ないから
下ネタはたいがい嫌がられるの。
下ネタで含み笑いしてるのはすけべな女だね。
激しい拒否反応しめされたら「こいつ不感症なんだな」って
思ってればいいよ。女の幸せをしらない哀れな女なんだよ。
160 名前:143投稿日:2001/02/28(水) 21:05
>性的に成熟していない、っつう言葉の意味がイマイチわからん。
>性行為の回数の寡多のコトを指しているの?
>それともそのバラエティ?知識?
>解説をしていただけないかな>143
おまえマジで聞いてるの??
性的な成熟っていったら普通わかるもんだろ。
やっぱりこういう奴なんだよ下ネタを毛嫌いするやつは。子供。
性的な成熟っていうのはセックスの感度のこと。あとイクことができるかも
重要。肉体的な快感がちゃんと得られるようになるには女の場合は
経験と時間がかかるんだよ。
ここで煽ってる女はイったこともないような子供ばっかりだよ。
下ネタ嫌いはそういう女。
978 :
なんとか:2001/07/14(土) 04:14
143 名前:おさかなくわえた名無しさん投稿日:2001/02/28(水) 11:54
下ネタに激しい拒否反応しめす女ってセックスの喜びが
わかってない不感症なやつなんだよ。未成熟な子供ってこと。
147 名前:143投稿日:2001/02/28(水) 12:22
だいたい20代くらいで性的に成熟してる女は少ないから
下ネタはたいがい嫌がられるの。
下ネタで含み笑いしてるのはすけべな女だね。
激しい拒否反応しめされたら「こいつ不感症なんだな」って
思ってればいいよ。女の幸せをしらない哀れな女なんだよ。
160 名前:143投稿日:2001/02/28(水) 21:05
>性的に成熟していない、っつう言葉の意味がイマイチわからん。
>性行為の回数の寡多のコトを指しているの?
>それともそのバラエティ?知識?
>解説をしていただけないかな>143
おまえマジで聞いてるの??
性的な成熟っていったら普通わかるもんだろ。
やっぱりこういう奴なんだよ下ネタを毛嫌いするやつは。子供。
性的な成熟っていうのはセックスの感度のこと。あとイクことができるかも
重要。肉体的な快感がちゃんと得られるようになるには女の場合は
経験と時間がかかるんだよ。
ここで煽ってる女はイったこともないような子供ばっかりだよ。
下ネタ嫌いはそういう女。
979 :
鏡:2001/07/14(土) 04:14
980 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 04:15
6 名前:ななし 投稿日:2001/07/14(土) 04:13
殺人者の家族ってかわいそう。
これ委員長じゃないの?(w
981 :
嶌田:2001/07/14(土) 04:15
ブコロース。
982 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 04:16
ヴァカが必死だよ・・・・(w
983 :
嶌田:2001/07/14(土) 04:16
ザクギリニシタロカー
984 :
嶌田:2001/07/14(土) 04:17
985 :
名無し:2001/07/14(土) 04:17
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986 :
鏡:2001/07/14(土) 04:17
シモネタはあまり感心しないなー>委員長
987 :
名無し:2001/07/14(土) 04:17
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988 :
名無し:2001/07/14(土) 04:17
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989 :
名無し:2001/07/14(土) 04:17
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990 :
莉子 ★:2001/07/14(土) 04:18
そのAA前も見たな。
991 :
嶌田:2001/07/14(土) 04:18
つうか、最悪のタイミングでレス入れる俺はある意味すごい。
992 :
名無しさんの:2001/07/14(土) 04:18
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993 :
メメント・モリ:2001/07/14(土) 04:19
夏やすみ前だと云うのに先が思いやられるよ・・・
994 :
嶌田:2001/07/14(土) 04:19
しぇん!!
995 :
メメント・モリ:2001/07/14(土) 04:19
1000
996 :
メメント・モリ:2001/07/14(土) 04:19
1000
997 :
なsぢ:2001/07/14(土) 04:19
1年の価値を知るには
卒業試験に落ちた学生に
聞いてみなさい
1ヶ月の価値を知るには
未熟児を産んだお母さんに
聞いてみなさい
1週間の価値を知るには
週刊誌の編集者に
聞いてみなさい
1時間の価値を知るには
会うのが待ちきれない恋人達に
聞いてみなさい
1分の価値を知るには
電車やバス、飛行機に乗り遅れた人に
聞いてみなさい
1秒の価値を知るには
事故で生き残った人に
聞いてみなさい
千分の1秒の価値を知るには
オリンピックで銀メダルを獲った人に
聞いてみなさい
時間は待ってくれません あなたの持っている
全ての時間を大切にしなさい あなたの特別な人と 分かち合う時間よりも大切にしなさい
998 :
嶌田:2001/07/14(土) 04:19
おす。
999 :
なsぢ:2001/07/14(土) 04:19
1年の価値を知るには
卒業試験に落ちた学生に
聞いてみなさい
1ヶ月の価値を知るには
未熟児を産んだお母さんに
聞いてみなさい
1週間の価値を知るには
週刊誌の編集者に
聞いてみなさい
1時間の価値を知るには
会うのが待ちきれない恋人達に
聞いてみなさい
1分の価値を知るには
電車やバス、飛行機に乗り遅れた人に
聞いてみなさい
1秒の価値を知るには
事故で生き残った人に
聞いてみなさい
千分の1秒の価値を知るには
オリンピックで銀メダルを獲った人に
聞いてみなさい
時間は待ってくれません あなたの持っている
全ての時間を大切にしなさい あなたの特別な人と 分かち合う時間よりも大切にしなさい
1000 :
鏡:2001/07/14(土) 04:19
1001 :
1001:
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