橋下弁護士に懲戒請求を書いてもらおう

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423少年法により名無し
実際には「厳しい質問」は全然出なかった。
だから、「創」の編集長が20〜30分、論争をした。

長いので一部抜粋。
全体的に、橋下さんは長く喋るものの、質問に対して正面から答えていないという印象が強い。

編集長
<まず橋下さんの論理の組み立ての前提として、差し戻し審での被告の主張は弁護団による誘導という考えがあるんですか?>
橋下
<その前提がありますね>
編集長
<そもそも、その事実関係の確認はなされたんですか?>
橋下
<そこなんですね。「品位を失うべき」というのは感覚だと思っていますから。
そのことについて国民が疑問点を持っているのであれば、説明すべきだというのが僕の論理の組み立てです。
そこの確認をって言われると、本当にそれが誘導だったのかの調査はしていません。>
編集長
<もし誘導がなかったとすると、どうして1,2審でその主張がなされなかったかですが、
死刑判決を免れるため、法廷戦術として被告の荒唐無稽な主張はあえて抑えておこうという判断を弁護人がするというのは一般的にあり得ることではないですか?>
橋下
  質問とは無関係な答えというか、答えになっておらず
編集長
<弁護人は弁護人なりにこう主張するのが被告の利益になるのだという方針にのっとって弁護活動を展開するわけですよね。
良し悪しはともかく、今回の元少年の主張を1,2審の弁護人が取り上げなかったというのは、私は大いにあり得ると思うのですが?>
424少年法により名無し:2007/11/03(土) 00:34:45 0
橋下
<そういう弁護士もいますが、それを世間が許すかどうかですよね。
1,2審ではそういう方針で闘ったけど、最高裁で死刑回避にならなかった。そこで1,2審でとった弁護方針を新たにして、裁判を長期化する。これを許していいかどうかについては議論の余地がありますよね>
編集長
<私がお聞きしたのは、世間にはそう考えない弁護士もたくさんいるのではないかということなんですけど。>
橋下
<世間でどちらが多数かは、僕にもわかりません。それは懲戒請求の中で、世間がどう考えるかを判断すればいい。(以下略)>
編集長
<先ほど、弁護団は説明責任を果たしていないとおっしゃいましたけど、橋下さんはどういう場で説明すべきだったとお考えですか?
今までの弁護士の世界では、基本的に法廷で闘えばいいのでメディアに出て色々説明する義務はないというのが主流ではないですか?>
橋下
<今まではそうだったと思います。(以下、質問には答えず)>
編集長
<橋下さんはメディアでの露出が多くて、ある種、権力的な地位にいるから発言もきちんと報道されるでしょうが、一般の人の場合、そうはいかないわけです。
弁護団はメディアの報道については、自分が発言したとしても、きちんと取り上げられる保障は無いと考えている可能性もあるわけで、そこの違いは大きいと思うのですが?>
橋下
<おっしゃる通りだと思います。弁護団も「メディアが取り上げてくれない」ということを言っています。それに対して私は「メディアが取り上げてくれないのではなくて、メディアが取り上げてくれるような説明をしていないのではないか?」と思うわけです>
(中略)
425少年法により名無し:2007/11/03(土) 00:35:31 0
編集長
<橋下さんの話で気になるのが「世間」という表現です。すごく単純化して言うと、
世間は「被害者がひどい目にあっているので、犯人は許せない」というところから出発していますよね。>
橋下
<そうですね。>
編集長
<それ自体は当然だと思うんですけど、私の見るところ、マスコミもそれに全面的に依拠しています。
でも被害者感情に依拠するだけでは刑事弁護は成り立たないわけですね。>
橋下
<「凶悪犯を許すな」というのが、一般の感覚だと思います。刑事裁判というのは、凶悪犯を許す制度ではなく、どうやってそこに適正に刑を科していくかということだと思いますので、事実を認めた事件に対して「許せない」と考えるのは、世間としては当たり前だと思います。>
編集長
<私が心配するのは、今の雰囲気のままで、懲戒請求という方法がこんなふうに使われると、凶悪事件の弁護がものすごくやりにくくなる。
ますますそういう事件の弁護を引き受ける人がいなくなってしまうような気がするんですけど。>
橋下
<(前略)矛盾と思われるかもしれませんが、僕はこの懲戒請求制度というものに、5年前から大反対していました。
「所属弁護士会への信用の侵害、品位を失うべき非行」なんて事由で一般市民に懲戒請求を出させると、世間に出ない弁護士は全く気にする必要はないのかもしれませんが、
世間に晒される立場に立つと、この規定ほど自分の活動を制限する規定は無い。(中略)
一昨年ですか、弁護士会と徹底的にもめて、大阪弁護士会会長の注意処分で終わったことがありました。
要は、メディアでの発言内容について、一般市民からクレームが来ていて、品位を失うべき非行にあたると。
事情聴取をするので弁護士会にとりあえず来いと言われたのですが、
こんなことを毎回やられたらメディアで発言できないということで、僕は申し入れを全部断っていました。(後略)>