【マリア様】山地悠紀夫さん【貴方の息子です】

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4少年法により名無し
山地被告の犯行が非常に悪質なものであることは、言うまでもありません。
しかし、殺人に快楽を感じたという被告人の供述を無批判に受け入れ、
その供述の真偽や背景に迫ることなく、この事件をまるで悪魔か何かの異常
な犯行として片付けてしまおうとする判決には違和感を感じずにはいられません。
自暴自棄になったりして、被告人が自己の評価を低下させるような供述をすること
はよくあることです。仮に被告人の殺人衝動が、本当に快楽への欲求から生まれた
のなら、どうしてそのような心性が形成されたのかについて、もっと慎重に検討する
べきでしょう。この世に、生まれながらの悪人などはいません。
マスコミは、被害者の悲痛の叫びばかりを重視し、被告人の言い分はあまり伝えませんが、
毎日新聞5月2日付け紙面などにおける弁護側の主張によると、被告人は小学生時代、家庭科の
教材費を支払えず、それを理由に教師から、調理実習で作った料理を食べる資格がないなどと
決め付けられて、料理をゴミ箱に捨てさせられた、ということです。父親は酒癖が悪く、
被告人は日常的に争いの絶えない家庭の中で育ち、酒が遠因で早くに父が病死した後は、借金
取りが玄関先で怒鳴り散らすような環境の中で、母親から半ば放任されていたともいわれます。
16歳で母親を殺害した際のきっかけも、貧しい生活への絶望感やバイトの給料を渡していたの
に借金の使い道を教えてもらえなかったこと、そして母親が(山地君の)彼女に無言電話をかけ
たことなどで、 殺人に快楽を感じたという被告人の供述は後から出てきた話ですし、母親を
殺して射精したといっても、それは母親を殺害した後、風呂に入ろうとしてパンツを脱いだ際に
射精に気づいたという程度です。
また、彼は母親殺害の直前、当時付き合っていた彼女にポシェットをプレゼントしているなど、
優しい面もあるのであり、ナチュラルボーンキラーというわけではないのです。