2. 最高裁判所
(1) 概説
最高裁判所は,憲法によって設置された我が国における唯一かつ最高の裁判所で,長官及び14人の最高裁判所判事によって構成されています。
最高裁判所長官は,内閣の指名に基づいて天皇によって任命されます。また,14人の最高裁判所判事は,内閣によって任命され,天皇の認証を
受けます。
最高裁判所における裁判は,全員で構成する大法廷(定足数9)と,5人ずつで構成する三つの小法廷(定足数3)とにおいて行われます。
最高裁判所は,上告及び訴訟法において特に定められた抗告について裁判権を持つほか,人事官の弾劾に関する裁判について,
第一審かつ終審としての裁判権を持っています。