葵龍雄のHPの目的とは?

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「たとえ少年法が適切に機能していたとしても、被害者およびその家族にとっては
それは何の慰めにもならない。彼らが知りたいのは、加害者の氏名であり、犯罪の
具体的事実であり、なぜそのような犯罪が起きてしまったのか、少年の保護者の
責任はないのか、などの事実である。たとえそのために少年の更生の妨げになると
しても、被害者およびその家族の立場では、知る権利のほうが優先するであろう。
 また同様に、そのことは、少年事件の事実関係やその背景について、少年の実名も
含めて報道したいという人の表現の事由を制限し、それらの事実を知りたいという
国民の知る権利を制限する根拠とはなりえまい。・・・
 むしろ、氏名の公表は、少年犯罪を抑止する効果をもつとも考えられる。・・・
どうせ少年だから捕まっても少年法があるし、名前は出ないとして罪を犯してしまう
少年がいるとすれば、審判の公開と少年の氏名の公表の可能性があることは、
少年犯罪を抑止する効果があるかも知れない。」

(「少年事件の実名報道は許されないのか」(日本評論社)より