性教育と少年犯罪

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98モナー性教育研究会
犯人少年松田は、中学校入学以降の数ヶ月で急激に身体が成長したらしい。
身長170cmということで、確実に第二次性徴も迎えているだろう。
あまりにも急激かつ短期間の間に子どもの体から大人の体へと変貌を遂げたため、
松田は自己の成長・性徴を受容することができなかったのではなかろうか。
そのため、突然の性徴に戸惑いを感じ、子どもの体に一種のノスタルジアのようなものを感じたのだろう。
だが、それはノスタルジアという感傷的なものを超えて、やがて子どもの体に対する嫉妬へと変化したのである。
中学1年7月の段階では、同級生でもまだ第二次性徴を迎えていない子のほうが多いだろう。
周囲の者はまだ何の悩みもなく子どもの体でいるのに、自分だけなぜこんなに早く性徴したのかという、
逆説的コンプレックス(通常であれば第二次性徴発現の遅いほうがコンプレックスを抱くので)を抱いた。
その結果、第二次性徴と無縁の幼児に興味を持ち、幼児の性器に対する興味を抱いたのだろう。
この犯人少年は下着には興味はなかったようだ。
駿くんの他、裸にされた3歳の子についても、脱がした衣服はまとめて捨てられており、
下着だけが奪われていたことはなかったからである。
マニアによっては、幼児の性器に触れていたということで下着に興味を持ち、奪うものもいるだろう。
だが、松田はその傾向はなかった。
これは、松田の性器そのものへの執着が強かったことを物語っている。
あまりにも急激に発現する性徴に、精神の発達はついていかなかった。
読書量は多いとはいえ、テレビゲームから関心を持ったと思われる三国志が愛読書だったことを考えれば、
松田の生活の中心はテレビゲームだったのだ。
ゲームだけでは内面の成長はしないから、第二次性徴を受容できるほどの精神発達がなかったのだろう。