鬼畜!市川一家4人殺人&レイプ

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父親じゃなくて強姦魔の母方の祖父だろ。
父親はこの強姦魔と母親に執拗な折檻をくわえてこの怪物を作り出した原因。

犯人は十九歳の少年だった。犠牲となった一家四人と少年の間には
一面識もなかった。この無残な無差別殺人を犯した少年の生活歴を追っていく。
少年の祖父は裸一貫から身を起こし、やがて市川市を中心に十軒近い
鰻屋チェーンを築いた。その長女が少年の母である。
彼女は、役所のダンス教室で知り合ったサラリーマンと恋仲となり、
祖父の猛反対を押し切って駆け落ち同然に所帯を構えた。
少年の幼児期はごく平穏なものだった。水泳教室、ピアノ、英会話と、
教育熱心な母親は少年に何でも習わせた。しかし、祖父の反対した通り、
まもなく父親の本性が現れはじめる。酒とギャンブルと女の生活に入るのに
時間はかからなかった。少年はある晩、父親が泣き叫ぶ母親の髪を掴んで
浴槽に浸けている場面を見た。父親の折檻は少年にも及び、些細なことでも
痣の出るほど殴った。少年にとって父親はいつか憎悪の対象でしかなくなった。
家の借金は膨らみ、その苛立ちが母親の過干渉となった。少年の背中には
いつも思い詰めたような顔で見つめる母親の監視の目があった。
少年は知らず知らず指の爪や唇の皮を食べるようになり、
「逃げろ、逃げろ、あの家から逃げるんだ」と無意識のうちに内語するように
なっていた。少年にはひとりだけ親友といえるクラスメイトがいた。
彼の家に行くと、いつも笑顔の母親がやさしく出迎え、香ばしい紅茶と
手づくりのクッキーでもてなしてくれた。夫婦喧嘩が絶えない自分の家とは
別世界だった。あるとき少年が聞いた。「君は両親から殴られたことないの」
「一度もないよ。君も聖書の勉強をするといいよ」。親友の家はどんな暴力も
完全否定する「エホバの証人」の熱心な信者だった。
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破局は十歳になったある夜起きた。少年がキリスト教の教典を熱心に読んでいると、
父親はそれをとりあげ、「こんなくだらないものばっかり読みやがって」というなり
真っ二つに引き裂いた。その瞬間、少年の血は逆流した。父親に飛び掛かり、
幼い拳をふるった。蹴飛ばされ殴られながら、真っ白になった頭のなかで
仕返しだけを誓った。これ以後、少年のなかの凶暴性が堰を切って溢れた。
酒、タバコ、セックスを覚え、喧嘩になると、祖父の店の鰻の焼き台で使う鉄筋を
ふるって大けがをさせた。それは皮肉にも、
あれほど憎悪した父と瓜二つの行為だった。
女がらみのヤクザの金銭取り立てから逃げているとき、少年は交通事故を起こし
女子高生を負傷させた。彼女を介抱するふりをして暴行し、
現金を奪って生徒手帳の住所を控えた。これが金目当てで押し入った
一家四人殺しの伏線となった。