【ネタバレ】週刊少年ジャンプスレッド35

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316身代わりさん
週刊少年ジャンプ38号
ヒカルの碁 第128局 最後の手がかり
※ネタバレです。早すぎるのでsage進行でお願いしますね!

ただ…佐為を思うがゆえの早打ち…
そのヒカルの早打ちは鬼気せまるものだった…
「パチッ パチッ 」
息を飲む周囲の人たち…いつしか声を発する者は誰もいなくなった…
ただ、対局する2人の表情を見れば、盤上の形勢は明白だった…
「負けました…」
「よしっ 佐為どうだっ………」
ヒカルは喜びに満ちた顔をいないはずの背後の佐為に向けた…
だが、その表情は空しさに変わる…
…かつて喜びを分かち合えた者が、ここにはいないことに…
「秀策の東京のお墓ってどこですか?」
「巣鴨もなんゆうたかのう…ああ…本妙寺じゃ…」
マスターの言葉を聞いて河合さんを連れて碁会所を出ようとした時、
周平が突然呼び止めた…
「車で駅まで送ったる!来んさい!」
……駅に向かう車の中…周平は改めて先の一局について語った…
「新藤君…今日は完敗じゃあ…」
「夏の国際アマ大会ん時にゃあ上京するけェ…そん時また手合わせしてくれんね」
広島から東京に移ったヒカルは早速、本妙寺に向かう…
だが佐為はいなかった…墓の側で腰を落とすヒカルに河合さんが声をかけた…
「もういいか?ったく昨日今日とさんざんうろつき回ってよ…
何やってんだよ!何か探してんのか?棋院にはねーのかよ!
碁のことなら おまえやっぱり棋院だろ?」
317身代わりさん:2001/08/12(日) 00:53
夜…河合さんと別れて自宅に戻ったヒカルは、部屋の壁にもたれた…
「疲れた…」
朦朧とする意識の中で、ヒカルは河合さんの別れ際の言葉を思い出した…
「棋院か…もう一度だけのぞいてみようかな…」
「ヒカル!ちょっと こんな時間からどこ行く気!? もうすぐ晩御飯よ!」
止めようとする母を振り切り、夜の外に飛び出すヒカル…
まるで何かに導かれるように棋院に向かって歩き始めた…
「やっぱりいない…」
シンと静まり返った棋院の中で、ヒカルはただ呆然とするだけだった…
「いない…ここにもいない…佐為…なんでいなくなったんだ…わけ分かんねェよ…
前にお蔵でお前が言っていた…自分がもうじき消えるって…
オレも気にしなかった…だって佐為が消えるなんて考えたことがないんだ…」
…オレは本当に考えたことがなかったんだ…佐為…
「おや 新藤君…何してんの?こんな時間に」
その時、明かりの付いた事務室のほうで人が見えた…
その姿は会館の受付のおじさんだった…
「ねェどこか…知らない? オバケの出そうなとこ!」
「お…おばけ!?……アッハッハッ!!」
笑われてふと我に戻ったヒカルは、慌てて会館から出ようとする…
「あっ待てよ!あそこならホントに出るかも!」
ポン!と手を叩いたおじさんは、ヒカルを通路の奥に通した…
そこにはヒカルの知らないドアが見えた…
「この部屋のことは知らなかった?」
うなづくヒカルを横におじさんはカギでドアを開けた…
「ここは…」
電気がつけられた部屋を見てヒカルは驚いた…
ヒカルの見たものは果たして何なのか?