祝!ラブひな復活祭!パート2

このエントリーをはてなブックマークに追加
795アシスタント
ラブひなは6巻で終わる作品だった。
作品のキーパーソンとなるむつみが死を向かえて終わるという、ラストシーンは
変更されたが、「成瀬川と景太郎が永遠なる先を見る」という心から
成長するのである。漫画に登場する主要人物<むつみ>を通して
僕らは確かめることができるのである。
むつみは癌で死ぬ直前に、景太郎に対して<遺言とも言うべきうわ言>
を口にするのだ。
<わたし・・・・必ず・・・生まれ変わるから・・・この世界の何処かに。
なるさんと探して・・・わたしを見つけて・・・・約束よ、約束よ>
その言葉は除々に<重い深い意味>を持ちはじめ、やがて景太郎となるは
約束を果たすためにインドへ向かい、<黙々と流れる銀色の>ガンジス河の
ほとりにたって人間の死の先にある<永遠なるもの>を見つめるのである。

「必ず生まれかわるから、探して・・・」というむつみの台詞と
それによって成立するなると景太郎の約束は、いかに劇的なドラマを
予感させて読者をひきつけるか。
しかし編集部によって意図的に変更させられたのは言うまでもない。
このラブひなという作品はそう言った意味じゃ未完の作品となってしまったのである。