NARUTO〜ナルト〜其の参拾壱

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はじめまして、うずまきナルトです。
オレは木の葉の里の下忍でした。
しかし、下忍の中では実力は一番ありませんでした。
イルカ先生はよく「アカデミーに天才はいない。だが、うちが最強だ」とオレらに言います。
でも、それはウソです。確かにサスケは人一倍練習しています。しかしそれはオレも同じです。
オレはサスケにも負けないくらい練習してきました。その結果アカデミー合格を勝ち取ること
もできました。 しかし、オレの実力ははサスケの足下にもおよびません。
サスケは天才です。オレは凡人です。どんなに努力しても凡人ではこれが限界です。
オレは中忍試験、禁じられている巻物を開けようとしてしまいました。
いいわけにしか聞こえないかもしれませんが、オレが主人公ならあんなことは絶対やりません。
いや、なまじ不安定な主人公だったからこそオレにプレッシャーが余計かかってしまったのです。
情けない話ですが、負けることの許されない主人公争奪戦にかかるプレッシャーはオレの器では
耐えられなかったようです。
オレが巻物を開けようとしたことについてはその後岸本先生は一言も触れませんでした。
オレを気遣っているのか・・・・・最初から期待なんてされてないからか・・・・それとも
オレが巻物を開けようとしたことなんてどうでもいいことなのか・・・・いや、オレの存在なんて
最初から・・・・ いろんな考えが脳裏をかすめました。
このスレッドにはオレが主人公らしくないことがさんざんネタにされていました。
べつに怒りも悲しみも感じません。こんなオレがたとえ一時でも、たとえ道化を演じさせられている
だけでも、他人に注目され話題にしてもらえるだけでサスケを引き立てたことには価値がありました。
ただ、忘れないでください。オレはオレなりに努力し、必死になって試験に臨みました。
サスケをパクったと言われたことも今となってはいい思い出です。
それではみなさんさようなら・・・・・ヒヒヒヒヒ

うずまきナルト