聖闘士星矢の女性キャラ

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774「元祖」沙織の作者
「んっ・・・」
さらに数時間後、沙織が目覚めたのは薄明かりの差し込む清潔感のある寝室であった。体は乾いていて、シーツが何枚か重ねられていた。
「ここはいったい・・・?」
不思議に思いながらも沙織はベッドから身を起こした。とりあえず自分の置かれている状況を把握する必要がある。アテナとしての直感であった。寝室を出て、神殿と思われる建物の内部を歩き始めた。明るいほうへと足を運ぶと、神殿の外へ出た。
「こ・・・これは・・・!!」
自然と上を見上げた沙織は驚きを隠せなかった。本来は空である部分が海であったからだ。
「はっ!」
上にある海にそれほど驚く間もなく、沙織は只ならぬ気配に気づいた。完全に後ろを取られ、緊張が走る。
「私の神殿はお気に召しましたか?アテナ・・・いや城戸沙織。」
「えっ!?」
てっきり攻撃を仕掛けられると思っていた沙織は、“城戸沙織”と呼ばれたことで二重の不意打ちをかけられた格好になり、思わず後ろを振り返った。
「あっ・・・貴方はまさか・・・!」
>771
あぁ・・沙織たんが犯されていく・・。
あの〜、小説版でやればよいのでは?
それからage続けてるようだけど・・・・
>>773
おお、あなたが星○シリーズの作者さんですか、あっちの方も
気長に待ってますよ〜
なんかコピペにされそう
それぞれの小説1つにまとめるにはどうしたらいいんですか?
うまくまとまっているスレッドがあったんで参考にしたいんですが。
黄金性闘士の性癖についての推測。

★麻呂:絶妙な道具使いで攻める。
★吉野家:無骨ながら力強い突き上げで攻める。
★双児:飴と鞭で相手を調教。征服欲を満たす。
★デス様:相手の状態をいちいち説明。辱めながら攻める。
★筋肉弟:回数で勝負。
★釈迦:相手を緊縛して動きを封じた上に言葉攻め。
★蝉:四十八手を駆使。
★美川:相手の演技に気付かない。
★板前:正常位のみ。いたってノーマル。
★師匠:クールに淡白。
★蟹嫁:ムード重視。部屋の入り口からベッドまで薔薇の花びらで道を造ってお出迎え。
>>780
面白いぞ!

カラス2もポセ編も両方見たいのですが。続きが気になる!
782「元祖」沙織の作者:2001/06/06(水) 23:01
「この私を覚えていてくれましたか?」
「え、ええ・・・ジュリアン・ソロ・・・」
その男は以前沙織を誕生パーティーに招待したギリシアの海商王、ジュリアン・ソロであった。
「もちろん私があの夜貴方に告げたことも覚えて・・・」
「そんなことよりここは何処です?どうして貴方がいるのです?」
沙織はジュリアンの言葉を遮るように疑問をぶつけた。なおジュリアンは誕生パーティーの夜、沙織にプロポーズしてあっさり断られている。
「フッ、そんなに怖がらなくても結構です。別に私もあの夜のことは忘れていますし。」
「・・・・・」
沙織はジュリアンの妙な態度に疑問を抱いた。だが、あえて言葉にはしなかった。とりあえずジュリアンは何かを知っている。今はそれを知ることが先決との判断であった。
「ここは海底神殿です。貴方をアスガルドから招待したのが、この私なのです。」
「ま、まさか貴方は・・・」
「そうです。私は海皇ポセイドンなのです。」
「なんですって!」
sageといた方がイイって!。
784「元祖」沙織の作者:2001/06/06(水) 23:29
沙織はジュリアンに連れられ、海底神殿の広場へ階段を下りていた。
「この時代にポセイドンが覚醒・・・しかもそれが貴方とは・・・」
「私も覚醒して驚きました。まさか貴方がアテナ・・・神話の時代からの敵であったとは。あの夜、運命的なものを感じたのは間違いではなかったようだ。」
一人自分の世界に浸るジュリアンに沙織は苛立ちを感じた。
「そんなことより、貴方の目的は何なのです?私をこんなところへ連れてきた以上、何かあるはずです。」
「さすがはアテナ・・・察しがいい。もちろん目的はあります。もっとも、既に実行段階ですがね。」
「えっ!?」
「これを見てください。」
ジュリアンがそばにあった噴水に手をかざすと、大洪水に飲まれる都市や大津波に襲われるビーチなどが、映画のように映し出された。
「これは“今”の地上の光景です。私の意志により、地上には人類史上かつてない大雨が降り注ぎ、その水は津波や洪水といった形で愚かな人間どもを一掃するのです。」
「なっ・・・!」
その恐ろしい光景に沙織は言葉を失った。
785「元祖」沙織の作者:2001/06/06(水) 23:30
「神話の時代から、我等一族は何度となく地上への侵略を試みた。だがアテナとその聖闘士によってことごとく妨げられてきた。だが現代において、聖域には内乱が起こり、アテナ不在が13年続いた。その隙を狙って地上粛清に乗り出したのだ。」
「なら何故私を?」
「それは十二宮の闘いで貴方の聖闘士の結束の固さを見たからだ。その戦力と貴方の小宇宙を減らすため、私はアスガルドのヒルダと神闘士を利用した。」
「バカな・・・そんなことが許されるとでも思っているのですか?」
沙織の言葉に対し、ポセイドンの顔色が変わった。
「黙れ。罪深き人間どもを地上から抹消し、新たなる時代を築くのだ!地上を、海を、そして大宇宙を汚す人間どもにもはや一刻の猶予も無い。」
もともとの体格差はあるが、沙織に迫るポセイドンはそれ以上の威圧感があった。沙織は恐怖に2・3歩後ろに下がった。だがこちらもアテナである。恐怖を打ち払い、再びポセイドンと向かい合った。
「・・・確かに人間は神から見れば愚かな存在かもしれない。でも、地上にいる人間全てが荒んだ心だけを持っているわけではありません。必ず良心が存在しているはずです。それに貴方の行いによって、生まれたばかりの罪の無い赤ちゃんまで殺されてしまうのですよ。」
「そうですか・・・ならば、神話の時代からの敵として貴方を葬ることになるが・・・」
「死はもとより覚悟の上です。貴方の野望を阻止するため、私は・・・このアテナは闘います!」
786「元祖」沙織の作者:2001/06/06(水) 23:30
「いいでしょう。そこまでの覚悟があるなら、一つだけチャンスを差し上げましょう。それは貴方の身を犠牲にすることだ。」
「私の身を犠牲に・・・?」
「そうです。地上に代わって貴方が雨をその身に浴びるのです。それによって地上の崩壊を少しは遅らせることも不可能ではない。」
ポセイドンの言葉に沙織は表情一つ変えることはなかった。凛としてポセイドンに言い放った。
「いいでしょう。私の体に雨を降らせなさい!それによって世界の崩壊が少しでも遅れるなら、このアテナ喜んで受けましょう。」
凛とした沙織の態度に対し、ポセイドンは少し口元が緩んだ。
「フッ、ならば私についてきてください。」
沙織はポセイドンの言われるままに、その後に続いた。
787「元祖」沙織の作者:2001/06/06(水) 23:31
2人はゆっくりと歩みを進めた。沙織の顔には焦りの色が出ていたが、現状ではどうにもならないことは明白であった。とりあえず、目についた海底神殿の建造物などをポセイドンに訊いたりした。
「この海底神殿には海を支える7つの柱以上に大切な、いわば大黒柱といわれる柱があります。あれですよ。」
「あ・・・あれは・・・!!」
沙織の目の前には、地上のあらゆる建造物をも凌ぐスケールの大きな柱が立っていた。
「この柱はメイン・ブレドウィナ・・・この柱こそがポセイドン神殿全ての生命点です。これが崩壊してしまえば、まさしくポセイドン一族は消滅してしまうでしょう。」
そう言いながらポセイドンは重厚な扉をゆっくり開けた。中はやや暗いが、部屋のような空間があった。沙織は思わずその中へと歩を進めた。
ガシャーンッ!!
「えっ!?」
突如扉が閉まり、沙織は柱の中に閉じ込められた。完全な闇の中、沙織は何をしていいのかわからなくなり、不安になった。その時だった。
ザァーーーーーーーッ!!!
「なっ、何!?きゃあああああああああああ!!!」
788「元祖」沙織の作者:2001/06/06(水) 23:31
沙織に突如鉄砲水が押しかかった。その水流に沙織の体は柱の内壁に叩きつけられる。
「いやあああああああああっ!!!ゴボッ!ゲホッ!」
なんとか水流から逃れようともがくが、13歳の少女の力ではどうにもならなかった。段々抵抗する力も抜けていき、立っていながらにして溺れそうになった。
「どうしたのですか?アテナよ、地上のためにその命を捧げるのではなかったのですか?」
声が上のほうから聞こえると同時に、水流は止まった。
「うう・・・ポセイドン・・・」
声のした方を見上げると、そこには小窓があり、そこからポセイドンが覗いている。沙織は力なく膝が床についた。小窓から光が差し込んだので、柱の中の部屋の様子が明らかになった。ざっと30畳はある広い部屋の中央には6畳ほどのちょっとした高台がある。さらに数メートル上の壁には各面1個ずつ、計4個の獅子の顔があり、そこから放水されていたようである。
「無様ですね。全身に水を浴びた貴方は、何もかも透けてますよ。」
「え・・・ハッ!いっ・・・いやあああああああ!!!」
鉄砲水によって意識が朦朧としていた沙織だが、ポセイドンの言葉に我に返った。顔を真っ赤にしてその場にうずくまった。
789「元祖」沙織の作者:2001/06/06(水) 23:32
「所詮貴方も人間だったというわけだ。」
「うっ・・・」
哀れな女神に海皇の言葉が追い打ちをかける。沙織のアテナとしての威厳はあっさり水に流されてしまっていた。沙織には言い返す言葉はなくただ泣くしかなかった。
(もうだめ・・・私は弱い・・・地上なんて守れない・・・)
「以前貴方にプロポーズしたが・・・」
ポセイドンはいつの間にか沙織の後ろに立っていた。
「私の気持ちは今も変わってはいない。さあ、これからは2人で地上を支配しようじゃありませんか。」
だが、沙織も気持ちは変わってはいない。胸や股間を隠しながらポセイドンの方を向いた。
「あ・・・あの時は、はっきりとお断りしたはずです。」
それを聞いてポセイドンの表情が変わった。
「この期に及んでまだそのようなことを・・・ならば仕方あるまい・・・」
ポセイドンはそう言うと、右の掌を沙織の目の前で開いた。すると・・・
「あっ・・・ああ・・・」
沙織は自分で身動きが取れなくなってしまった。力の抜けた両腕がほどけ、うっすらとピンク色の円が透けて見える胸部が男の目の前に曝された。
790「元祖」沙織の作者:2001/06/06(水) 23:32
いわゆる金縛りである。膝立ちの沙織に動くことが許された部分は首から上のみである。よって一切の抵抗は出来ないも同然である。そんな沙織を舐めるように眺めながら、ポセイドンはその回りを歩き回っていた。
「私はね、あの晩から君のことが忘れられなくなっていた。なんとしても手に入れたかった。なぜなら、私は欲しい物は全て手に入れてきたからだ。女性とて例外でなく、幾人もの女性達と夜をすごしたこともある。それなのに、君はこの私を拒絶した!」
「何をバカな・・・貴方は金や権力の持った者なら何でも手に入れられるとでも・・・ううっ!!」
ポセイドンは無防備な胸部を掌で押し付け、反論しようとした沙織の言葉を遮った。
「このような姿でもそんな戯言が言えるのか?お前はもはや私の物だ。それ以外の何物でもない!私にはそうするだけの力があったのだ!!」
「違う。力では愛を奪うことは出来な・・・ああっ!!」
今度は尻を揉まれ、思わず喘ぎ声が出る。
「“愛”だと?勘違いするな。そんな言葉は私の辞書に無い。私にとって女は快楽の道具に過ぎぬ!それがたとえアテナの化身であろうと!」
「なっ・・・」
沙織は言葉を失った。それと同時にこれから自分の身に起こることが頭に浮かび、恐怖に体が小刻みに震え始めた。もっともそれ位しか体は動かせないのだが。
791「元祖」沙織の作者:2001/06/06(水) 23:33
「ううっ・・・ああっ・・・」
ポセイドンは首から下は人形同然の沙織の体の至る所を弄んでいた。細い足首、若干太めだがしまりのあるモモ、無駄な脂肪など微塵も無い滑らかな尻、引き締まったウエスト、理想的な腹部のくびれ、とても13歳とは思えぬ女神級の胸・・・一通り触り終えると、両手で沙織の頬を抑え、口付けを迫る。首から上は自由に動くのだが、先ほどの鉄砲水とポセイドンの愛撫によって沙織の運動神経は麻痺していた。まさに“体が言うことを聞かない”である。
「んっ・・・んんっ!」
一度食いついたら離れないような濃厚なキスに沙織は抗うが、ポセイドンに舌を入れられ、唾液を流しこまれる。
「んんっ・・・んぅ・・・」
いつしか沙織の目から止め処なく涙が流れ始めていた。男の恐ろしさに、自分の無力さに・・・だからといって、どうにもならなかったのだが。
「フッ、それで終わりか?だがアテナよ、本番はこれからだぞ!」
「うあっ!」
ポセイドンは沙織を床に寝かせた。もっとも、沙織にとっては床に叩きつけられた格好なのだが、ポセイドンは間髪入れず、沙織のスカートを捲り上げた。
「きゃあああああああ!!」
叫びながらも必死に足を、股間を隠そうとするが、残念ながら体は痺れていたため徒労に終わった。
「叫べ!泣け!どうせお前を助けにくる者などいないのだからなっ!!」
792「元祖」沙織の作者:2001/06/06(水) 23:33
ポセイドンは沙織のパンティに手をかけた。さすが金持ちだけあって上質な純白のシルクで出来ているが、フリルとレースに彩られているところはまだ13歳の少女である。が、ポセイドンはそんなことには一切見向きもせず、一気にパンティを脱がした。
「いやっ!見ないでっ!ああっ!」
沙織はなんとか足を閉じて性器を隠そうとしたが、男の力の前には無駄であった。あっけなくM字型に足は開かれ、性器の割れ目や僅かな陰毛が曝け出された。同時にポセイドンも自らの鎧を外し、こちらも秘められた一物を開放した。
「あ・・・あぁ・・・」
その巨根たるや、沙織の祖父光政にも勝るとも劣るとも言えず、沙織は言葉を失った。その一方で、先ほどの愛撫によって、沙織の聖域の水門は開き始めていた。少しずつ半透明の液体が漏れ始めている。そう、沙織の精神に反し、肉体はポセイドンのモノを受け入れる準備を着々と進めていたのである。
「今まで多くの女と夜を過ごした。だがお前はその女どもよりも遥かにやりがいのありそうな体つきをしている。お前も冥土の土産に十分楽しむがいい。」
ポセイドンは出産直前の妊婦のような格好の沙織に覆い被さった。彼の男根は照準を定めると、沙織の聖域にコンタクトを開始した。
「や・・・やめて・・・怖いのっ!」
「すぐに楽になる。大人しくしろ。」
そしてついに沙織の聖域は男の侵入を許可してしまった。
793「元祖」沙織の作者:2001/06/06(水) 23:34
「やっ!うあっ!あんっ!」
沙織から短い悲鳴が上がる。いくらアテナの化身といっても沙織は13歳の処女である。数々の“性戦”をこなしてきた男の巨根を受け入れるだけの余裕は無い。
ズブズブ・・・ズズズ・・・
奥へ奥へと侵入するにしたがって、肉壁の削られる音が大きくなる。その音に沙織の中枢神経は麻痺し、痛みとも快楽ともつかぬ感覚が生まれるのだった。やがて男根の付け根まで到達した。沙織の聖域は完全にポセイドンのモノを受け入れたのである。
「上出来だぞアテナ。やはり私の目に狂いは無かったようだな。」
だが、顔中に喜びと怪しい笑いが交じり合ったポセイドンに対し、沙織は無言のまま顔を背けている。アテナとして、また城戸沙織という人間としてのプライドによる最後の抵抗であった。
「フン!生意気な小娘め・・・だが黙秘していられるのも今のうちだ。それっ!ほらっ!」
「あんっ!んっ!んふぅっ!」
掛け声に合わせて、ポセイドンは巨根を前後に抜き差しする。それに合わせて沙織も声をあげずにはいられない。官能の響きが混じった、呼吸の荒い声が出る。沙織の膣にはギリギリな太さの男根にも関わらず、ポセイドンはそれを巧みに操り、沙織を内側からじわじわと嬲る。その度に、愛液が淫猥な音を立て、沙織の全身を刺激する。次第に全身が小刻みに震え始め、それが徐々に高まってゆく。未体験のデンジャラスゾーンに沙織の精神はもう限界であった。
794「元祖」沙織の作者:2001/06/06(水) 23:35
「おい、もうイくのか?アテナのくせに情けないぞ。」
だが、沙織にはそんな挑発の声もとどかなかった。
顔は歪み、唇は激しく震えた。
「あ・・・あああ・・・も・・・もうだめぇ!いっ、イくぅ!!いやあああああ!!!あんっ!」
一気に限界を超えた沙織は、数回跳ねた後に力なく意識を失ってしまった。しかし、下半身ではしっかりと海皇のモノを咥え、隙間からは湧き水の様に愛液が絶え間なく漏れている。
「チッ!情けない女だ。やはりアテナの化身とも言えど、もろい人間だったわけだ。だが、これで終わりだと思うなよ。」
ポセイドンは沙織の上半身を抱き起こし、微かな苦悶の表情で口が半開きの顔を自分の顔に近づけた。何度か揺すってみたが目を覚ます気配は無い。かつてカラスに誘拐されたときも、エリスに囚われた時も、かなりの間気を失っていたほどである。ある意味堂々としているとも解釈できるが、それでは面白くない。ポセイドンは沙織に口づけし、よく舌でからめた唾液を流し込んだ。
「んっ・・・」
効果はあったようで、沙織は意識を取り戻したようである。それを見計らって、ポセイドンは自らの水門を開放した。
「えっ!?なっ・・・あーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
突如体に熱い物が流れ込み、沙織は一気に目がさめた。先ほどとは比べ物にならないほどの悲鳴が響いた。
795「元祖」沙織の作者:2001/06/06(水) 23:35
数分の後、“儀式”は速やかに続いていた。双方とも荒い呼吸ではあったが、確実に快感というものを味わっていた。沙織は初セックスではあったが、体の方は歴戦のポセイドンの相手をしっかりこなしていた。沙織から目の輝きは失せ、ぼやけていた。生きた屍という表現も間違いではない。
だが、暗闇の中に落ちた沙織の意識は何かを感じ、思い出そうとしていた。この懐かしい熱き何か・・・小宇宙!!
「せ・・・星矢・・・?」
そう、沙織を救いに星矢達がアスガルドからこの海底神殿にやってきたのである。
沙織の目に輝きが、そして凍りついていた熱き心が甦り始めた。
「何?アテナ、どうしたというのだ!?」
「いやっ!離れなさいっ!!!」
「うおっ!」
沙織の体から強大な小宇宙が放たれ、ポセイドンを突き放した。
「バカな・・・どこにそんな力が・・・どうしてもこの私に刃向うというのか!?」
「はあっ・・・はあっ・・・」
無理して力を使ったためか、沙織の呼吸は荒かった。だが、彼女の目には蒼き炎が燃えている。
「わ・・・私は地上を守るべきアテナ・・・決して貴方の慰み物などにはなりません!私の命は地上の為に捧げます!!!」
再びアテナは立ち上がった。だが、ポセイドンも黙っているわけではなかった。顔つきが一段と険しくなった。
796「元祖」沙織の作者:2001/06/06(水) 23:35
「おのれ!この小娘がっ!!」
「きゃああああっ!」
ポセイドンの強烈な力に、沙織は壁に叩きつけられた。
「もういいっ!お前などに興味は失せたわ!地上の為に・・・いや海底神殿の為に人柱になるがいい!」
そういうとポセイドンは頑丈な扉を閉め、メイン・ブレドウィナから立ち去った。再び水が流れ始めた。

「むっ!また沙織さんの小宇宙が大きくはじけた。」
「星矢、急いで7つの柱を破壊して沙織さんを救わなきゃ、時間がないよ!」
「ああ!」
沙織の危機を感じ取った星矢と瞬は、分かれて、各々の太平洋の柱へと向かった。

一方、柱の中に1人取り残された沙織は、先ほど脱がされたパンティをはき、部屋中央の高台に立った。星矢達も闘っている。アテナとしてくじけてはならない。必ず希望の聖闘士が自分を救い出してくれる。沙織の目には完全に光が戻っていた。