調子に乗るみたいで申し訳ないが、星矢×シャイナの前フリだけ。期待外れだったら
非情にスマン(笑)。コミックス7巻、シャイナがマスクを外したシーンあたりから。
シャイナ「聖闘士の女子にとって素顔を見られた相手は、殺すか、それとも・・・」
次の瞬間、シャイナは星矢の胸元に顔をうずめていた。
シャイナ「愛するしかないのさ・・・」
星矢「エ・・・?」
シャイナ「・・・星矢・・・」
シャイナの細い指先が、星矢のパジャマの裾をきゅっとつかんだ。
星矢「い、いきなり何言い出すんだよ!?何でだよ!?」
シャイナ「フッ・・・私だって、どうしてお前みたいなボウヤを愛してしまったのか
なんてわからないよ・・・。・・・わかりっこない・・・」
星矢「シャイナさん・・・?」
シャイナ「星矢・・・ああ・・・」
シャイナは冷静になろうと努めたが、それは徒労に終わるばかりだった。
それどころか、星矢の体温、そして小宇宙(コスモ)を感じる度に、
星矢への想いがどんどんと強く、溢れそうになっていく。
シャイナ「・・・こうしていると、感じるよ・・・。お前のとっても
優しくて大きな小宇宙をね・・・」
震える声でそう呟くシャイナの表情も、常にマスクに覆われていた鉄面皮からは
想像する由もない、優しく穏やかなものだった。
・ ・・しかし星矢は混乱していた。そもそも命を奪いに来た相手が、今度は
何故か愛を告げている。この急転直下の展開が理解できる訳はなかった。
星矢「や・・・やめてくれよ!」
星矢は思わずシャイナを突き飛ばした。いきなりの事に不意をつかれたシャイナは、
勢い余って床に尻もちをついた。
エロっていうかただのラブコメ。
星矢「シャイナさん!」
シャイナ「・・・星矢・・・」
シャイナは立ち上がりもせずにただ星矢を見上げている。その澄んだ黒の瞳から
逃れるように顔を背けながら、星矢は叫んだ。
星矢「つ、突き飛ばしたのは悪かったけど・・・シャイナさんも悪いんだぜ!
何をいきなり言い出すんだい、冗談もよしてくれよ!」
シャイナ「!・・・・・・」
星矢「そうやって油断させて、俺をやっつけようとするのが作戦なんだろ!?
そうじゃなきゃいきなりこんな事シャイナさんが言い出すはずないもんな!!」
シャイナ「・・・・・・」
シャイナはうつむいたっきり、顔を上げられなかった。顔を上げてしまえば、
不覚にも涙がこぼれてしまいそうだったからだ。
もちろん、叶う愛だという甘い期待はもとよりシャイナも抱いてはいない。
しかし・・・ありったけの勇気を振り絞った言葉が、愛する男に届いていない事実は
あまりにも辛く、身が引き裂かれてしまうような感覚すらあった。
シャイナ(フ・・・このシャイナが、こんなザマになってしまうなんてね・・・)
シャイナは自嘲せずにはいられなかった。それが今できる精一杯の強がりであり、
かろうじて平静を保つふりをしていられる術だった。
星矢「シャ、シャイナさん・・・。・・・お願いだ、何も言わずに聖域に帰ってくれ。
やっぱりどうあっても、女の人と闘うなんてゴメンなんだ・・・」
身構えてそう言うあたり、星矢はやはりわかっていない。
シャイナ(フッ、やっぱりお前にとって私は「敵」なんだね・・・。そんなヤツに
まだ気遣いを見せるとこが、お前らしいといえばお前らしいよ・・・)
しかしどうあっても、シャイナはもう自分が強く気丈な戦士の姿に戻れない事を
気付いていた。恋という熱病が全身を冒し始めている事実を、はっきり感じている。
・・・「自分の愛を信じてほしい」。今シャイナが心の底から願う事は、
星矢の命でも、愛の成就ですらもなく、ただその一つだった。
シャイナ「星矢・・・」
しばしの奇妙な沈黙を小さな声で破ったシャイナが、ゆっくりと立ち上がった。
シャイナ「・・・そうだよね、私なんかがお前を好きだなんて言っても
信じてもらえるはずはないだろう・・・」
星矢「シャイナさん・・・」
シャイナ「・・・聖闘士の女子にとって、男に顔を見られる事は裸を見られるよりも
屈辱だと言うのはさっき話したよね・・・」
あくまでも淡々としながら、シャイナはゆっくりと己のまとう聖衣のヘッド、
そして胸をガードする上体部を外した。星矢はこの展開も理解できていない。
シャイナ「・・・だがそれは、あくまで聖闘士にとっての屈辱だ。・・・星矢、
お前に見せたい・・・いや、見てほしい・・・ものがある・・・」
声が次第にたどたどしい、頼りなく不安げなトーンに変わる。
シャイナ「・・・こんなので、お前が喜んでくれるとも思えないけどね。
結局私の一人よがりさ・・・。・・・ごめんね・・・」
ビリィィィッ
シャイナは自らの服の胸元をつかみ、それを引き裂いた。
星矢「バカな!?」
星の灯のみがさす病室に、シャイナの上半身の裸体が浮かび上がった。
透き通った白い肌、滑らかな曲線を描く隆起、そして・・・その先端、
淡く鮮やかな桃色の乳首までもが、星矢の視線に差し出された。
星矢「うわ!?」
当然ながらたじろいでしまった星矢の腕を、寄り添ったシャイナがつかむ。
シャイナ「・・・星矢・・・お願い、見て・・・」
かろうじて振り絞られたシャイナの吐息に、もう力はなかった。
男勝りの気丈さは消え果て、今ここにいるのは恋心に屈し、か細く弱り果てた
普通の16歳の少女だった。
シャイナ(・・・苦しい・・・。苦しくって、・・・切ない・・・)
乳房を隠す事もせず、愛する男の眼前でただ素肌をさらけだす。
シャイナ「・・・お願い。さわってみて、くれないかい・・・」
シャイナは自分でも理解できない衝動にかられ、星矢の手をつかむと
自分の乳房にそっと押しあてた。ふわり、とした柔らかな感触を星矢に与える。
星矢「な・・・」
またシャイナの体も、星矢の力強い男の指先を胸に得て、昂ぶりを覚えてしまう。
胸の先の小さな乳首があっという間にピン・・・と立っていき、その感覚に
気付いたシャイナはそんな自身の嫌らしさを嫌悪せずにはいられなかった。
シャイナ(く・・・私・・・こんな・・・)
既に顔を真っ赤にしているシャイナは、その恥ずかしさと震えを
必死に抑えようとして唇を噛み、瞳を閉ざしていた。
・・・ここから先は思考が止まった。ていうか、ネタが尽きた。
多分今回のは望まれてた?ものとは違うと思うんだが、
それは・・・もう、俺としては謝るしかない(笑)