聖闘士星矢の女性キャラ

このエントリーをはてなブックマークに追加
春麗は、畑仕事で汚れた体を洗うために風呂に入っていた。
湯舟につかり凝った体を揉みほぐして疲れを癒しながら、日本で治療を受けている
紫龍に思いを馳せる。

30分は入っていただろうか。
湯が冷めてきたので春麗は湯舟を出た。そして体を拭こうとタオルを手にとった瞬間、
彼女の目の前に人影が現われた。
「……ッ!?」
突然の出来事に春麗は硬直し、タオルが手を離れた。
人影はムウであった。
彼は表情ひとつ変えず、視線を素早く上下に走らせた。

濡れて艶やかな黒髪、驚き見開かれている黒目がちな瞳、ほんのり桜色に染まった頬、
ぷっくりと柔らかそうな唇、程よく膨らんだ形のよい胸、しなやかに引き締まった腰、
濡れそぼり秘部が見え隠れしているささやかな茂み、すらりと伸びた足……。

ぱさり、と。春麗の手を離れたタオルが床に着地した。
1秒足らずの一瞬の出来事であったが、黄金聖闘士である彼にとっては十分な時間だったろう。
ムウは満足げに目を閉じた。
「フッ、どうやらテレポートの座標の割り出しに失敗したようです。それでは失礼」
突然の出来事に訳も分からず突っ立っている春麗に向かってそう言うと、ムウは消えた。
「え、な、何……!?」
直後、五老峰に春麗の悲鳴が響き渡った。