矢吹健太朗のBlackCat★黒猫　No.33

はぁ・・・バレンタインデーに２チャンを見ている事が負け犬とでも
言うのですか？まったくもってくだらないですね、あなた。そもそも
僕なんかは漫画の世界の女の子から沢山のチョコをいただきましたし
ね。でも本命はイヴたんただ一人ですよ。当然のことですけどね。
イヴたんは僕のために手作りのチョコを持ってきてくれたんですよ
ちょっといびつな形でしたけど、そんな事些細なもんだいなんですよ
僕にとっては。なにより僕のためだけにという気持ちがなによりも嬉し
かったですね。解りますか？僕はいま最高に幸せな気持ちなんですよ。
真っ赤な顔をしてプレゼントを差し出すイヴたんの純真さに僕は
改めて惚れてしまいましたよ。おもわず抱きしめてしまいたかったけど
ここは我慢しましたね。せっかくの純情なさくらちゃんの気持ちを大切
にしたかったし、ロマンチックな雰囲気を壊したくなかったんですよ。
それにイヴたんがあまりにも緊張するから、僕までつられて緊張し
てしまいましたしね。まあ、とにかく無事イヴたんの手作りチョコ
を受け取ることができて、僕は最高に幸せな気分ですね。僕の人生に新た
な記念日ができましたよ。この幸せをあなたにも分けて差し上げたい程
ですね。あなただって、きっと寂しいんだと思うんですよ。是非とも
僕たちと一緒に漫画の世界の住人になって欲しいですね。現実世界に執着
するあまり、こんな素晴らしい世界を見て見ぬ振りをするなんて、あまりにも
勿体ない。人生を存してますよ。目を覚まして欲しいですよ！