私、つい先日、とある二人組の掃除屋――っていうんでしたっけ――に
ある仕事を依頼したんですよ。ええ、ちょっとこれは仕事がらみなんで、
詳細は話せませんけど。そう、あのホテルです。私も泊まっていまして。
そうしたら、掃除屋の若い男二人と一緒に、10歳くらいの可愛い女の子がいましてね。
どちらかの娘さんなのかと思って尋ねてみると、なんでもとある事情で、
帽子を被ったほうの男が友人から預かっている子供だとのことでした。
掃除屋に預けるなんて危険なのではと驚きましたが、そこは個人のこと、
あまり立ち入ったことまでは触れずに、その場は彼らの部屋をあとにしました。
しかし、驚いたのはその夜のことです。
私がそろそろ寝ようかという時になって、その女の子が独りでやってきたのです。
私は部屋を間違えでもしたのかと思い、案内を買って出ようとしたのですが、
女の子は軽やかな足取りで部屋に入ってくるではありませんか。
そして、動揺する私をよそに、彼女は突然ベッドの脇で自分の服を脱ぎ出したのです。
私は言葉を失って、彼女が一糸まとわぬ姿になっていくのをただ呆然と見ていま
したが、彼女が生まれたままの姿で私を見つめてきたとき、その目つきに戦慄
してしまいました。
大人の女の目なのです。それもただの女ではありません。淫らな快楽を求めて
夜な夜な男を誘う、淫乱な女の目なのです。
彼女はねっとりとした笑みを浮かべながら私に近づくと、私にぶら下がるように
腕を首に回し、唇を重ねてきました。その舌技は絶妙で、語らずとも豊富な経験を
物語っていました。
やがて彼女の子猫のような手が私の股間をまさぐり始め、私の意識は段々と
彼女の淫気に飲まれていきました。わかるのは彼女の巧みに蠢く舌と指、そして
くすくすという笑い声だけ。「ああ、支配された」――それが最後の理性の声でした。
……ええ。そのまま誘われるままにベッドに向かい、3回ほど交わりました。
朝、目を覚ますと、彼女の姿はどこにもありませんでした。調べてみたのですが、
何かが奪われたり荒らされた形跡もなく、ただ帰っていったようでした。
恐らく彼女は、男の依頼者が訪れるたびに、あのようなことをしているのでしょう。
そのようにして男を誘惑し、寝ることに、倒錯した快感を抱いているのだと思います。
……ええ、確かに美味しい経験ではあったと思うんですけどね。
あんな子供が――と考えると、ははは……未だにキツネにつままれた気分ですよ。