奇面組 Part2

このエントリーをはてなブックマークに追加
472名無しさんのレスが読めるのは2chだけ!
「ハイスクール!! 奇面組」を通して見ると、今の世の中の問題点がよくわかる。
 奇面組は性格的・肉体的に個性的な特徴を持ち、それを長所として生かしていた。「個性の尊重」という言葉はよく聞く。しかし実際はどうだろうか? 「差別を無くす」などという矛盾した、かつ聞こえの良い言葉を言って、子供たちを「平坦化」している。そのいい例が、今運動会シーズンだが、近年徒競争の順位付けがなくなっていることだ。全員一位などという、わけのわからないことをやっている。
 能力の差というのはなくすことのできないものであり、その差こそが「個性」なのだ。社会に出れば、いやおうなしに自分と他人との違いを見せ付けられる。他人との違いという、その認識こそが「自分の存在」を確かめる唯一の方法なのだ。平坦化された人間に自己認識(アイデンティティ)などあるはずがない。
 そのギャップが、子供たちにストレスを生じ、いじめの元となっていると言っても過言ではないだろう。
 他人と勝負するというのも重要な要素だ。勝つのがいいとか負けるのが悪いとかいうのではない。大事なのは結果が出るまでの過程、そして結果が出た後だ。勝つために努力する。勝った後で他人から賞賛してもらう。負けた者はなぜ負けたかを考え、自己反省の材料にし、次への努力の糧とする。努力してもどうにもならないというのなら、それを別の形で生かす方法を考えればいい。あるいは、別の自分の長所を見つけ、それを伸ばしていけばいい。
 そういう経験を子供のうちにせずに育った人間が、社会に出てまともに生きられることなどあるだろうか? こういうことができないから、自分の「個性」を欠点と決めつけ、劣等感を抱き続け、最悪の結果を招くことになるのだ。
 奇面組のように、自分の個性を長所にして、堂々と生きることが出来たら。そういうことを教えられる大人が増えたら。子供たちの毎日ももっと穏やかで有意義なものになるだろう。