修羅の門　第弐門　8勝目

一回戦終了後のインターバル２５分・・・。
会場では、さまざまなことが起きていた。
男A「やっぱ陸奥最強だよなー、男女も顔だけじゃなさそうだけど」
男B「でも、壊れたヒダは駄目だろ、ありゃドイツ代表以下確定だな」
？？「おい、お前、今、プロレスを馬鹿にしただろ！」
男A「な、何だこいつら、いつの間にか囲まれているし！」
？？「世界最強格闘技プロレスなめんな、これでも食らえ！」
がきっ！
？？「必殺、アキレス腱固め！(十割)」
男A「うぎゃああああああああ！！」
男B「こ、こいつら、まさか、ラリアットで戦車砲弾を打ち返した連中じゃ・・・」
？？「プロレスの技はまだまだたくさんある、遠慮なく全部食らっていけ！」
男AB「ぎゃああああああああああああ！！×２」

アナウンサー「おーっと、マスクマンヒダホワイト、ザ・マスクボクサーにラリアットを仕掛ける！」
アナウンサー「あーっ、ザ・マスクボクサー、それを瞬時にかわし、ワンツーをマクスマンヒダホワイトに決める！」
アナウンサー「ザ・マスクボクサー、先ほどからマスクマンヒダホワイトの攻撃を一切食らっていません！」
アナウンサー「圧倒的、圧倒的実力でマスクマンヒダホワイトに優位を強いています！！」
山田「強いですね・・・、ザ・マスクボクサー・・・」
ママン「一応、陸奥のトレーナーを勤められるぐらいですから・・・」

タラコクチビル「おい、男女、いつまで控え室にこもっているんだ、もうすぐ抽選が始まるわよ！」
しかし、控え室には電気がついていなかった・・・。
見ると、部屋の隅っこに、男女が、うずくまっていた・・・。

男女「もう、ドウデモイイ・・・、裏切ったんだよ、あいつ裏切ったんだよ・・・」(ガクガクガクガクガク)
タラコクチビル「ひぃっ、なんか痙攣しているし・・・」
男女「あいつだけは裏切らないって、そう思っていたのに、あっけなく裏切りやがった・・・」
男女「あいつも駄目な奴だったんだ、あいつも駄目な奴だったんだ、もう、どうでもいい・・・、こんな世界滅べばいい・・・」
タラコクチビル「な、何なのコイツ・・・、とりあえずどうしようかしら？」
大爺「中の人が、結婚したのだな？」
男女「・・・、うん」(泣)
タラコクチビル「・・・、キモ」
大爺「そう気を落とすな・・・、わしも、日本のアイドル声優が結婚するたびに、お前と同じような状態になったものだ・・・」
タラコクチビル「この一族バカしかいないの？」
大爺「だが、そんなわしも、こう考えることにした・・・、結婚したのではなく、人妻になったのだと・・・」
大爺「そうすれば、万事解決じゃろう」
ごごごごごごごごごごご・・・・
男女、完全復帰
男女「くくっ、そうだ、そうだよ・・・、ボクのために、人妻になってくれたんだ・・・、ボクを裏切ることなんてありえないんだ・・・」
男女「ほうら、前よりいとおしく感じられるようになったよ」
男女「待っていてくださいね・・・、キュアドリームを最高に可愛く演じて見せて、あなたに捧げますから・・・」
タラコクチビル「・・・」

抽選会の結果、
陸奥 vs ドイツ代表(黒キュア)
マスクマンヒダ vs 男女(キュアドリーム)

そして、第一回戦の幕が上がった・・・
陸奥、開幕ローキック、足を潰しに行くが・・・
前の試合と同様、まったく動じず投げを狙うドイツ代表・・・
そして・・・、陸奥、ドイツ代表に必死に打撃を加えるも、一切効果なく・・・
ドイツ代表の片腕投げを喰らう！
山田「片手で陸奥を投げる、オリンピックなら金メダルか・・・」
山田「が、出ないでこんな格闘大会に出ているってことは、出れない理由・・・、ドーピングか」
ドイツ代表、グラウンドには行かずにすぐに立ち上がる。
ママン「寝技では陸奥に勝つ自信は無い様ね」
山田「しかし、どうやって崩す・・・、その耐久度もドーピングから来るものか」
山田「ボクですらマスクドカラテのローキックは３発が限度だって言うのに、それを当てまくっても崩れない相手にどうやって・・・」
陸奥、打撃を仕掛けるも、相変わらず一方的にドイツ代表に投げられまくる・・・
山田「ボクですら崩す方法が分からない相手を、陸奥は崩す方法が分かるというのだろうか？」
舞子「いや、あなたより陸奥の方が格上ですから一緒にしないでください」
次回に続く